第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当中間連結会計期間(令和6年9月1日から令和7年2月28日まで)のわが国の経済は、雇用・所得環境の改善等により、経済情勢は緩やかな回復がみられる一方で、不安定な海外情勢や長引く円安の影響等により、ガソリンや水光熱費・食料品といった生活必需品が高騰し、消費者の生活防衛意識が高まってきております。そのような経済環境のなか、当社グループは、お客様の日常から最も近いところから「本当にいいものや必要とされるものを見極める感性を磨き続け、良質な提案をスピーディーにお届けすること」を最重要使命とし、グループ全体でお客様、そして地域社会の生活文化の質的な向上を「美・健康・ゆとりの側面」から応援し、顧客満足、社員満足を高めていくことで会社満足も高め、これら3つの満足によってグループ価値の更なる向上に努め、株主様、取引先様をはじめとするすべての関係者の皆様への利益還元と社会貢献の実現を目指しております。

具体的な取り組みとして、令和6年9月、世界各地の蒸溜所にて製造された商品や、1,000種類以上のウイスキーを取り揃えた山城WHISKY(徳島県徳島市)をオープンし、同年10月、インポートコスメ・フレグランス・一般化粧品・生活雑貨・食品等を取り扱う&lulu長崎スタジアムシティ(長崎県長崎市)及びウイスキーの量り売り用熟成樽とアンティーク家具を什器として、国内外のウイスキーを取り揃えた長崎S.C.WHISKY(長崎県長崎市)を長崎県に初出店いたしました。同年同月、自社リソースで物流業務を内製化し業務の効率化を図ることにより、物流コストを長期的に削減する目的で、同年8月に閉店したチャーリー藍住店(徳島県板野郡)を、各店舗への配送やEC販売の配送を担う自社物流センターに転換し、運用を開始いたしました。同年11月、アレックススポーツブルメール舞多聞(神戸市垂水区)において、施設の2階から通行量が多く見込める1階に移転し、リニューアルオープンし、同年同月、衣・食・住のトータルライフスタイルに寄り添ったアイテムをセレクトしたアレックスコンフォートラソラ札幌(札幌市白石区)を北海道に初出店いたしました。同年12月、アパレルやシューズ・バッグ等、アウトドア商品を中心に取り揃えたアスリーツカジュアルアレックス六甲アイランド店(神戸市東灘区)をオープンし、同年同月、9種類のウイスキーの原酒の量り売りや世界各地のウイスキーを500種類以上取り揃えた自由が丘WHISKY(東京都目黒区)をオープンいたしました。令和7年1月、インポートコスメ・フレグランス・一般化粧品・生活雑貨・食品等を取り揃えたアレックスコンフォート六甲アイランド(神戸市東灘区)をオープンいたしました。その一方で、令和6年9月、青山WISKY Authentic Bar2021(東京都渋谷区)及びデコールグリーン万代倉庫(徳島県徳島市)、令和7年1月、アレックスコンフォートクレフィ三宮(神戸市中央区)を閉店いたしました。

その結果、当中間連結会計期間末におけるグループ店舗数は、38店舗となりました。

以上の結果、当中間連結会計期間は、売上高は6,035百万円(前年同中間期比0.8%増)となり、営業利益は49百万円(同881.2%増)、経常損失は50百万円(前年同中間期は経常損失58百万円)となりました。特別損失及び法人税等を計上し、親会社株主に帰属する中間純損失は100百万円(前年同中間期は親会社株主に帰属する中間純損失62百万円)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

① 小売事業

小売事業につきましては、ヘルス&ビューティーケアユニットでは、無添加・オイルフリーに拘ったスキンケア商品等の販売が好調に推移した一方で、インポートコスメやマスカラ等の販売が苦戦いたしました。

ライフスタイルユニットでは、パリの優れた機能性バッグブランド等のバッグカテゴリーが好調に推移した一方で、売場を縮小した食品部門の菓子カテゴリーの販売が苦戦いたしました。

アスレユニットでは、スポーツバイクや人気アウトドアブランドのメンズトップス等の販売が好調に推移した一方で、レディーストップスやスニーカー等の販売が苦戦いたしました。

ホームキーパーユニットでは、超高密度刺繍ブランドの刺繍キーホルダー等の販売が好調に推移した一方で、高単価文具類等の販売が苦戦いたしました。

アルコユニットでは、国産ウイスキーを中心に高付加価値商品等の販売が好調に推移した一方で、清涼飲料水やビール系飲料等の販売が苦戦いたしました。

ECユニットでは、高単価のウイスキーや高品質アロマキャンドル等の販売が好調に推移した一方で、国内化粧品等の販売が苦戦いたしました。

これらの結果、売上高は3,903百万円(前年同中間期比5.9%減)、セグメント利益は64百万円(同49.7%増)となりました。

 

② 卸売事業

卸売事業につきましては、ナイトマーケットの縮小に加え、様々なモノの値上げ等により消費者の生活防衛意識が高まった影響で、高級ウイスキーや高額ワイン等の販売が苦戦した一方で、増加傾向にあるインバウンド消費をターゲットにした販路の拡大に加え、新規取引先の開拓に注力したことにより売上の拡大が図れました。

六甲山蒸溜所においては、商品ラインナップの拡充とハイボール缶等による販売の上乗せもあり、売上は大きく拡大いたしました。

これらの結果、売上高は2,286百万円(前年同中間期比17.4%増)、セグメント利益は50百万円(同5.2%増)となりました。

 

③ 不動産賃貸事業

不動産賃貸事業につきましては、所有物件の価値を維持、向上させることにより、物件の高稼働を維持しており、既存テナントから安定した売上を確保しております。また、令和6年12月、良好な不動産マーケットにあり、安定的な収益が見込め、且つ転売市場でのニーズが高いエリアにあるレジデンス物件(大阪府豊中市)を一棟購入いたしました。

これらの結果、売上高は340百万円(前年同中間期比4.9%増)、セグメント利益は114百万円(同17.6%減)となりました。

 

(2)財政状態の状況

当中間連結会計期間末における総資産は17,820百万円(前期末比7.3%増)となり、前連結会計年度末に比べ1,212百万円増加いたしました。これは主に、棚卸資産519百万円及び販売用不動産227百万円、有形固定資産732百万円等の増加に対し、現金及び預金484百万円等の減少によるものであります。

負債合計は15,958百万円(同9.4%増)となり、前連結会計年度末に比べ1,377百万円増加いたしました。これは主に、短期借入金1,300百万円等の増加に対し、1年内返済予定の長期借入金を含む長期借入金22百万円等の減少によるものであります。

純資産合計は1,861百万円(同8.1%減)となり、前連結会計年度末に比べ164百万円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純損失100百万円及び配当金の支払60百万円等による利益剰余金の減少によるものであります。

以上の結果、自己資本比率は10.4%(前期末比1.8ポイント減)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は856百万円(前年同中間期末比22.3%減)となり、前年同中間期末に比べ245百万円減少いたしました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの概況とそれらの要因は次のとおりであります。

① 「営業活動によるキャッシュ・フロー」

営業活動の結果使用した資金は770百万円(前年同中間期は411百万円の獲得)となりました。主な要因は税金等調整前中間純損失87百万円に対し、仕入債務の増加額164百万円、減価償却費178百万円等により増加し、売上債権の増加額87百万円、棚卸資産の増加額746百万円等により減少いたしました。

 

② 「投資活動によるキャッシュ・フロー」

投資活動の結果使用した資金は915百万円(前年同中間期は1,170百万円の使用)となりました。主な要因は有形固定資産の取得による支出869百万円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出46百万円等により減少いたしました。

 

③ 「財務活動によるキャッシュ・フロー」

財務活動の結果獲得した資金は1,200百万円(前年同中間期は1,062百万円の獲得)となりました。主な要因は長期借入れによる収入176百万円、短期借入金の純増加額1,300百万円等により増加し、長期借入金の返済による支出207百万円、配当金の支払による支出59百万円等により減少いたしました。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成するための客観的な指標等について、重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(8)主要な設備

当中間連結会計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更は、次のとおりであります。

①重要な設備の新設

セグメント

の名称

事業所名

(所在地)

設備の内容

投資予定金額

(千円)

資金調達

方法

着手及び完了予定年月

増床

予定

面積

(㎡)

総額

既支払額

着手

完了

小売

山城WHISKY

(徳島県徳島市)

店舗

令和6年9月

令和6年9月

224.45

不動産賃貸

賃貸ビル
(神戸市中央区)

不動産賃貸

837,121

837,121

自己資金

令和6年9月

令和6年9月

2,460.59

卸売

六甲山蒸留所
(神戸市灘区)

福利厚生設備

2,731

2,731

自己資金

令和6年9月

令和6年9月

35.41

小売

アスリーツカジュアル・アレックス六甲アイランド店
(神戸市東灘区)

店舗

3,139

3,139

自己資金

令和6年11月

令和6年12月

201.44

小売

自由が丘WHISKY
(東京都目黒区)

店舗

831

831

自己資金

令和6年4月

令和6年12月

57.64

小売

アレックスコンフォート
六甲アイランド

(神戸市東灘区)

店舗

2,550

2,550

自己資金

令和6年11月

令和7年1月

166.09

合計

846,372

846,372

 

 

 

3,145.62

(注)着手及び完了予定年月の「着手」には、契約締結年月、「完了」には、営業開始年月を記載しております。

 

②重要な設備の改修

セグメント

の名称

事業所名

(所在地)

設備の内容

投資金額

(千円)

資金調達

方法

着手及び完了年月

増床面積

(㎡)

総額

既支払額

着手

完了

その他

物流センター

(徳島県板野郡)

物流センター

10,642

10,642

自己資金

令和6年9月

令和6年10月

小売

アレックススポーツ

ブルメール舞多聞店

(神戸市垂水区)

店舗

6,207

6,207

自己資金

令和6年8月

令和6年11月

291.40

合計

16,849

16,849

 

 

 

291.40

(注)着手及び完了年月の「着手」には、改修工事の始期、「完了」には、営業開始年月を記載しております。

 

③閉店

セグメント

の名称

事業所名

(所在地)

設備の内容

完了

閉鎖による減少能力

小売

青山WHISKY

Authentic Bar2021

(東京都渋谷区)

店舗

令和6年9月

年間売上高(令和6年8月期実績)  2,394千円

小売

デコールグリーン万代倉庫

(徳島県徳島市)

店舗

令和6年9月

年間売上高(令和6年8月期実績)  7,739千円

小売

アレックスコンフォート

クレフィ三宮

(神戸市中央区)

店舗

令和7年1月

年間売上高(令和6年8月期実績) 36,711千円

 

また、主要な設備の前連結会計年度末における計画のうち、完了したものは次のとおりであります。

重要な設備の新設

セグメント

の名称

事業所名

(所在地)

設備の内容

投資金額

(千円)

資金調達

方法

着手及び完了年月

増床面積

(㎡)

総額

既支払額

着手

完了

小売

&lulu

長崎スタジアムシティー

(長崎県長崎市)

店舗

5,327

5,327

自己資金

令和6年10月

令和6年10月

190.64

小売

長崎STADIUM

CITY WHISKY
(長崎県長崎市)

店舗

4,398

4,398

自己資金

令和6年10月

令和6年10月

46.31

小売

アレックスコンフォート

ラソラ札幌

(札幌市白石区)

店舗

4,336

4,336

自己資金

令和6年11月

令和6年11月

154.80

合計

14,061

14,061

 

 

 

391.75

(注)着手及び完了年月の「着手」には、契約締結年月、「完了」には、営業開始年月を記載しております。

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、新たに締結した経営上の重要な契約は次のとおりであります。

 

(1)不動産売買契約

契約会社名

相手方の名称

契約締結日

契約内容

契約金額

物件引渡日

アクサス

株式会社

内国会社1社(非上場)

令和6年9月6日

土地及び建物の譲受

796,663千円

令和6年9月27日

アクサス

株式会社

個人

令和6年9月17日

土地及び建物の譲受

2,400千円

令和6年9月17日

アクサス

株式会社

内国会社1社(非上場)

令和6年10月31日

土地及び建物の譲受

213,206千円

令和6年12月3日

(注)契約金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2)資金借り入れ

契約会社名

相手方の名称

契約締結日

借入金額

借入期間

借入日

アクサス

株式会社

株式会社

徳島大正銀行

令和6年11月19日

176,000千円

25年

令和6年12月3日

アクサス

株式会社

株式会社

伊予銀行

令和7年3月24日

250,000千円

25年

令和7年3月31日