第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績

 当中間連結会計期間における世界経済は、主要国において雇用環境・個人消費の持ち直しにより底堅く推移いたしましたが、米国新政権の政策運営の不確実性が高く、地政学リスクへの影響も懸念される中、先行き不透明な状況で推移いたしました。

 半導体・液晶関連事業(当社等)におきましては、スマートフォンやパソコンなどの需要は依然として弱いものの、生成AI関連の高性能な半導体の需要は拡大が続いております。また、各国が自国での半導体の生産能力を急速に高めており、市場規模の拡大が続きました。

 当社等においては、ディスプレイ向け成膜装置メーカーの受注を獲得するとともに、半導体製造装置メーカーからの受注も海外顧客を中心として堅調に推移したものの、国内顧客は依然として変化の兆しはありませんでした。

 このような状況の中、ベトナム子会社において板金加工等の一部内製化の取り組み効果が徐々に出てきたことから、生産能力増加のため、板金加工の機械装置を追加導入いたしました。

 研究機関・大学関連事業(IDX)におきましては、医療装置向け電源、官公庁向け製品の出荷、シリコンウエハ引上用装置向け電源及び保守サービス等の売上が堅調に推移いたしました。

 この結果、当社グループの当中間連結会計期間の経営成績は、売上高6,290百万円(前年同期比31.5%増加)、営業利益807百万円(前年同期比124.7%増加)、経常利益1,262百万円(前年同期比273.0%増加)、親会社株主に帰属する中間純利益990百万円(前年同期比500.9%増加)となりました。

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 半導体・液晶関連事業(当社等)におきましては、売上高5,324百万円(前年同期比19.2%増加)、営業利益754百万円(前年同期比103.2%増加)となりました。

 研究機関・大学関連事業(IDX)におきましては、売上高966百万円(前年同期比202.9%増加)、営業利益16百万円(前年同期は営業損失47百万円)となりました。

 当中間連結会計期間の経営成績は、次のとおりであります。

単位:百万円

項目

前中間連結会計期間

(自 2023年9月1日

至 2024年2月29日)

当中間連結会計期間

(自 2024年9月1日

至 2025年2月28日)

売上高

4,784

6,290

売上総利益

1,721

2,329

営業利益

359

807

経常利益

338

1,262

親会社株主に帰属する中間純利益

164

990

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

単位:百万円

項目

前中間連結会計期間

(自 2023年9月1日

至 2024年2月29日)

当中間連結会計期間

(自 2024年9月1日

至 2025年2月28日)

売上高

営業利益

売上高

営業利益

半導体・液晶関連事業(当社等)

4,465

371

5,324

754

研究機関・大学関連事業(IDX)

319

△47

966

16

合計

4,784

323

6,290

770

(注)1.売上高は、各セグメントの外部顧客に対する売上高を表しております。

2.営業利益は、各セグメントの営業利益又は営業損失(△)を表しております。

② 財政状態

 当中間連結会計期間末の資産合計は26,770百万円であり、前連結会計年度末と比較して124百万円増加しております。

 これは、現金及び預金の増加(807百万円)、受取手形、売掛金及び契約資産の増加(236百万円)、仕掛品の減少(371百万円)、未収入金の減少(278百万円)等によるものであります。

 当中間連結会計期間末の負債合計は14,309百万円であり、前連結会計年度末と比較して240百万円減少しております。

 これは、短期借入金の減少(100百万円)、未払法人税等の増加(174百万円)、長期借入金の減少(261百万円)等によるものであります。

 当中間連結会計期間末の純資産合計は12,461百万円であり、前連結会計年度末と比較して365百万円増加しております。

 これは、利益剰余金の増加(904百万円)、為替換算調整勘定の減少(558百万円)等によるものであります。

(注)文中表記について

(当社等)

当社、Adtec Technology,Inc.、Adtec Europe Limited、ADTEC Plasma Technology Vietnam Co., Ltd.、ADTEC Plasma Technology Korea Co., Ltd.、ADTEC Plasma Technology Taiwan Ltd.、ADTEC Plasma Technology China Ltd.及びAdtec Healthcare Limitedを表しております。

(IDX)

株式会社IDXを表しております。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して783百万円増加し、当中間連結会計期間末は6,931百万円となりました。

 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果獲得した資金は1,506百万円(前年同期は1,438百万円の獲得)となりました。

 これは、税金等調整前中間純利益1,262百万円、減価償却費284百万円、棚卸資産の減少額346百万円等の資金増加要因、売上債権の増加額229百万円、法人税等の支払額133百万円等の資金減少要因によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は169百万円(前年同期は804百万円の使用)となりました。

 これは、有形固定資産の取得による支出127百万円、無形固定資産の取得による支出17百万円等の資金減少要因によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は572百万円(前年同期は1,086百万円の使用)となりました。

 これは、短期借入金の純減少額100百万円、長期借入金の返済による支出377百万円等の資金減少要因によるものであります。

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(6)研究開発活動

 当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、379百万円であります。

 なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。