第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、インフレの影響が徐々に落ち着きをみせたものの、企業の設備投資や消費者の購買意欲は慎重で、景気拡大は緩やかとなっております。一方、地政学的リスクは大きく高まっており、特に米中関係やロシア・ウクライナ戦争、中東の不安定要因が世界経済の不確実性を増加させています。

このような情勢の中、当社グループは、時価総額の拡大を目指し、収益基盤である占い事業において、コンテンツ収益増加に向けた体制の再構築を図ると同時に、コンテンツサービスからデータマーケティングサービスへの業容拡大のためのシステム開発を進める他、新規サービス「肌アプリ(仮称)」の開発に注力してまいりました。

電話・チャット占いサービスや自社メディアが増収したものの、毎月1本の新規コンテンツ制作体制の構築に時間を要したことから、当中間連結会計期間においては、前年同期比で売上が減少いたしました。また、株主数の大幅な増加に伴う管理コスト、採用費、人件費及び外注費等の増加が営業利益を圧迫し、損失を計上しております。なお、新たな新規コンテンツ制作体制は3月より開始しております。

以上の結果、当社グループの当中間連結会計期間の経営成績は、売上高956百万円(前年同期比7.9%減)、営業損失72百万円(前年同期は営業損失1百万円)、経常損失75百万円(前年同期は経常損失3百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失69百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純損失8百万円)となりました。

 

セグメントごとの取組み内容及び経営成績は、以下のとおりであります。

 

① 占い事業

占い事業においては、自社Webサイト、ISP、各移動体通信事業者及びApple や Google 等のプラットフォーム向けに占い鑑定や女性に向けた記事コンテンツを企画・制作・配信する1対N向けのサービス及びユーザーと占い師が電話・チャットで直接、双方向にやり取りできる1対1向けのサービスを行っております。電話・チャット占いサービスにおいてシステムによる業務効率化が効果し、固定費の安定化が進んだことで前期比で増収増益となった他、自社メディアの課金収入が順調に伸長いたしましたが、新規コンテンツ制作体制の構築(毎月1本の新規コンテンツ制作)に時間を要したことが影響し、占い事業全体の収益を下押ししております。なお、新体制は3月より開始しております。

以上の結果、当中間連結会計期間における占い事業の売上高は900百万円(前年同期比8.0%減)、営業利益は195百万円(前年同期比27.3%減)となりました。

 

② エンタメ・マッチングサービス事業

エンタメ・マッチングサービス事業においては、SNSを中心に、ネットとリアルの両面において人々の交流・関係構築の機会や場を提供するサービスとして、「きゃらデン」の運営を行っております。前年同期比で売上はやや減少したものの、営業赤字が大幅に縮小しておりますが、これは新システムの導入による業務効率の改善に加え、前連結会計年度において不採算サービス2つから撤退したことによるものです。

以上の結果、当中間連結会計期間におけるエンタメ・マッチングサービス事業の売上高は53百万円(前年同期比6.6%減)、営業損失3百万円(前年同期は営業損失66百万円)となりました。

 

③ その他事業(韓国コスメEC/美容関連アプリ開発 他)

当社グループでは、企画・開発の初期段階にある事業について、金額又は連結売上高若しくは連結営業利益に占める割合等から重要性が低いと判断した事業等については、一括して「その他」セグメントとして区分し、計上しております。当中間連結会計期間においては、韓国コスメEC「CoréelleJAPAN」の運営及び新規美容関連サービス「肌アプリ(仮称)」の開発を推進しております。「CoréelleJAPAN」においては、新規ユーザー獲得に向け広告宣伝費を増加したところ、アクセス数等は増加したもののコンバージョン拡大には至らず、費用増加により営業損失は拡大いたしました。一方、「肌アプリ(仮称)」については、開発投資が先行しております。

以上の結果、当中間連結会計期間におけるその他の売上高は1百万円(前年同期比55.6%増)、営業損失51百万円(前年同期は営業損失33百万円)となりました。

なお、今後については、「CoréelleJAPAN」は固定費の最小限化を進め事業規模を縮小し、新規サービス「肌アプリ」にリソースを集中する方針です。

 

 

(2) 資産、負債及び純資産の状況

当中間連結会計期間末の当社グループの財政状況は以下のとおりです。

なお、資本の財源及び資金の流動性にかかる情報については、当中間連結会計期間において、重要な変更等はございません。

 

① 資産の状況

当中間連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末と比較して594百万円減少し、2,057百万円となりました。

これは主に、現金及び預金の減少676百万円、売掛金の減少19百万円及び無形固定資産の増加87百万円によるものです。

資産の内訳は、流動資産1,552百万円、有形固定資産8百万円、無形固定資産235百万円及び投資その他の資産261百万円となっております。

② 負債の状況

当中間連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末と比較して524百万円減少し、1,081百万円となりました。

これは主に、借入金の返済420百万円によるものです。

負債の内訳は、流動負債713百万円、固定負債368百万円となっております。

③ 純資産の状況

当中間連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末と比較して69百万円減少し、975百万円となりました。

これは主に、利益剰余金の減少69百万円によるものです

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して676百万円減少し、1,283百万円となりました。

当中間連結会計期間における各活動によるキャッシュ・フローの状況とそれらの主な増減要因は以下のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、168百万円の支出(前年同期は54百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前中間純損失75百万円及び株主優待引当金の減少72百万円によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、88百万円の支出(前年同期は178百万円の支出)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出95百万円及び貸付金の回収による収入10百万円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、420百万円の支出(前年同期は412百万円の支出)となりました。これは長期借入金の返済による支出420百万円によるものです。

 

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。