当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間における当社グループの業績は、販売数量では大手製錬会社向けや給水設備関連の原材料、伸銅品など国内向けの需要が回復したことからインゴット及びリサイクル原料ともに販売量が増加し、全体としての販売量は前年同期比6.3%増となったことから、売上高は430億64百万円(前年同期比21.6%増)の増収となりました。一方で、利鞘の低下の他、California Metal-X社の買収にかかる調査費用や法務手数料など一時的な費用が156百万円発生したほか、新規事業として取り組んできた基板事業にかかる営業債権に関する損失が107百万円発生したことにより、営業損益は1億64百万円の営業損失(前年同期は営業利益4億33百万円)となりました。経常損益ベースでは、海外売り上げの増加に伴い得たUSドル建て収入を外貨資産で運用していたこと、及びCalifornia Metal-X社の買収資金7.4百万USドル等で為替差損63百万円が発生したため、2億27百万円の経常損失(前年同期は経常利益1億39百万円)となりました。親会社株主に帰属する中間純損益は1億77百万円の中間純損失(前年同期は親会社株主に帰属する中間純利益13百万円)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりであります。
(非鉄金属事業)
非鉄金属事業の主力取扱商品であるインゴットやリサイクル原材料販売が増加したことから、当中間連結会計期間の売上高は427億30百万円(前年同期比21.5%増)と前年同期比75億71百万円の増加となりました。
品目別では、インゴット売上高は17,063百万円(前年同期比30.4%増)、リサイクル原料売上高は25,612百万円(同16.3%増)、その他売上高は53百万円(同5.2%増)となりました。
(美術工芸事業)
美術工芸事業は、金製品の需要が底固く推移したことに加えキャラクター製品の新作のヒットもあり、当中間連結会計期間の売上高は3億34百万円(前年同期比34.0%増)と前年同期比84百万円の増加となりました。
財政状態につきましては、次のとおりであります。
(資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は233億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ52百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が43億66百万円、前渡金が2億5百万円増加した一方で、棚卸資産が9億45百万円、売上債権が20億62百万円、未収消費税等が17億33百万円減少したことによるものであります。また、固定資産は34億47百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億57百万円増加いたしました。この結果、総資産は268億16百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億5百万円増加いたしました。
(負債)
当中間連結会計期間末における流動負債は158億56百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億55百万円増加いたしました。これは主に、仕入債務が13億77百万円、未払法人税等が4億5百万円、1年内返済予定の長期借入金が2億68百万円減少した一方、短期借入金が29億円増加したことによるものであります。また、固定負債は17億14百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億13百万円減少いたしました。この結果、負債は175億70百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億41百万円増加いたしました。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産合計は92億45百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億36百万円減少いたしました。これは主に、その他有価証券評価差額金が78百万円増加した一方、利益剰余金が3億18百万円減少したことによるものです。
この結果、自己資本比率は34.5%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、60億53百万円となり、前連結会計年度末に比べ52億70百万円増加いたしました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動の結果得られた資金は26億78百万円(前年同期は18億99百万円の収入)となりました。これは主に仕入債務が13億6百万円減少、前渡金が2億5百万円増加した一方、未収消費税等の減少が17億33百万円、売上債権の減少が19億89百万円、棚卸資産の減少が9億45百万円あったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動の結果支出した資金は1億27百万円(前年同期は2億3百万円の収入)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出が1億63百万円あったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動の結果得られた資金は19億74百万円(前年同期は24億円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出が7億84百万円、配当金の支払額が1億40百万円あった一方、短期借入金の純増加額が29億円あったためであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は2,483千円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当社は、2025年1月14日開催の取締役会において、当社の米国子会社であるKurotani North America Inc. の子会社であるCMX Metalsが、米国カリフォルニア州において主に銅インゴットを製造する California Metal-X の事業を、CMX(assignment for the benefit of creditors), LLC を介して譲り受けることを決議し、事業譲受に関する基本契約を締結いたしました。
詳細は、「第4 経理の状況 1 中間連結財務諸表 注記事項」の(追加情報)をご参照ください。