第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している新たな事業等のリスクの発生又は前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

当社グループ(当社及び連結子会社)は主力事業である「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」などを通じて健康寿命の延伸に寄与し、社会課題の解決に貢献する「地域密着の健康インフラ」として、顧客サービス強化による会員満足度向上、会員数拡充、店舗網拡大に努めております。

 

当中間連結会計期間(2024年9月~2025年2月)の経営成績は以下の通りです。売上高、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する中間純利益、いずれも同期間における過去最高となっております。

 

 

前中間連結

会計期間

(百万円)

当中間連結

会計期間

(百万円)

増減額

(百万円)

増減率

(%)

売上高

17,028

18,190

1,162

6.8

営業利益
 (利益率)

2,809
 

(16.5%)

3,380
 

(18.6%)

570
 

20.3
 

経常利益

2,792

3,330

537

19.3

親会社株主に帰属する

中間純利益

1,805

2,108

303

16.8

 

 

会員数は、前連結会計年度末81.7万名から1.1万名純増し、82.8万名(前年同期末比4.6万名純増)となりました。

当連結会計年度第1四半期においては秋の新規入会キャンペーンによって会員数は前年度末4.2万名純増の86.0万名となりました。第2四半期の12月から2月は例年、季節的要因によって新規入会数が低調に推移し、会員数が減少する期間にあたり、当期においても例年と同水準の会員数減少となりました。新規入会キャンペーンを実施しない一方、既存会員様へのサービス品質向上を通じた顧客満足度の一層の向上を図って参りました。顧客満足度の一層の向上により、当中間連結会計期間の月次退会率は過去最低水準に抑えることができ、春、夏の会員増への土台づくりを進めることができました。また、会員向け物販においては会員様への「食生活の相談」を強化した結果、定期購入契約増につながっております。

これらによって、当中間連結会計期間末(2025年2月28日)の国内カーブス(メンズ・カーブスを除く)店舗数及び会員数は次の通りとなりました。

 

国内カーブス(メンズ・カーブスを除く)店舗数・会員数

 

前年同期末

(2024年2月末)

前連結会計

年度末

(2024年8月末)

当中間連結会計期間末

(2025年2月末)

 

前年同期末比

前連結会計

年度末比

店舗数

1,971店舗

1,978店舗

1,983店舗

12店舗

0.6%

5店舗

0.3%

 内、直営店舗数

77店舗

79店舗

79店舗

2店舗

2.6%

0店舗

0%

   FC店舗数

1,894店舗

1,899店舗

1,904店舗

10店舗

0.5%

5店舗

0.3%

会員数

78.2万名

81.7万名

82.8万名

4.6万名

5.9%

1.1万名

1.4%

 

(注)1.当中間連結会計期間の新規出店数は7店舗、閉店・統合数は2店舗となっております。

2.国内カーブス会員数には、オンラインフィットネス「おうちでカーブス」および店舗とオンラインの
ハイブリッドサービス「おうちでカーブスWプラン」の会員数を含んでおります。

 

国内カーブス(メンズ・カーブスを除く)チェーン売上高

 

前中間

連結会計期間

当中間連結会計期間

(2024年9月~2025年2月)

 

 

前年同期間比

 

チェーン売上高

398.2億円

422.5億円

24.2億円

6.1%

 

 内、会費・入会金売上

293.9億円

312.9億円

18.9億円

6.5%

 

   会員向け物販売上

104.2億円

109.5億円

5.2億円

5.0%

 

 

 

男性向け運動施設「メンズ・カーブス」の総店舗数は、20店舗となっております。

海外事業は、2019年7月にFC本部事業を買収しました欧州を重点地域と位置付けております。当中間連結会計期間末(2024年12月末(決算期のずれにより、2ヶ月遅れでの連結取り込み))の欧州カーブス(イギリス・イタリア・スペイン・他5ヶ国)店舗数は、129店舗となっております。

当中間連結会計期間の販売費及び一般管理費は、前年同期比2億21百万円増加しました。これは、円安進行に伴うのれん・商標権償却額の増加(注1)、およびFC加盟店を含めた全国のインストラクターを一堂に集めた研修実施などによる教育費の増加や人件費増など人的資本強化によるものです。一方で、海外子会社であるCurves International, Inc.の無形固定資産の償却が終了したことなどにより償却費全体は前年同期比16百万円の増加におさまっております。また、広告宣伝費は前年同期比減少しました。広告宣伝費の減少は、会員数増加に伴いフランチャイズ加盟店からの広告分担金供出額が増加したこと、マーケティングの効率が改善したことなどによるものです。

 

以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は181億90百万円(前年同期比6.8%増)、営業利益は33億80百万円(前年同期比20.3%増)、経常利益は33億30百万円(前年同期比19.3%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は、法人税、住民税及び事業税を12億79百万円計上したこと等により、21億8百万円(前年同期比16.8%増)となり、いずれも中間期における過去最高となりました。

 

(注1)のれん・商標権は、Curves International, Inc.買収時に発生した米ドル建てのものであり、定額法により毎四半期2,532千ドル償却しております。対米ドルの期中平均為替換算レートが前年同期に比べ、1ドルにつき6.2円円安になったことにより当中間連結会計期間における円換算の償却額が31百万円増加しております。

 

なお、海外連結子会社等の財務諸表項目の主な為替の換算レートは、次の通りです。

 

1米ドル

第1四半期

9-11月

第2四半期

12-2月

第3四半期

3-5月

第4四半期

6-8月

期中平均

為替換算レート

150.26円[145.44円]

151.94円[145.74円]

-円[146.98円]

-円[149.58円]

連結会計期間末の為替換算レート

142.73円[149.58円]

158.18円[141.83円]

-円[151.41円]

-円[161.07円]

 

[ ]内は前年同期の換算レート

 

また、当社グループはカーブス事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。

 

 

 

(2) 財政状態の状況

(資産)

当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ14億42百万円減少し399億32百万円(前連結会計年度末比3.5%減)となりました。

流動資産は52百万円減少し154億37百万円(同比0.3%減)となりました。これは主に、商品が1億61百万円増加した一方、その他が1億83百万円減少したことなどによるものです。

有形固定資産は17百万円減少し4億65百万円(同比3.7%減)となりました。

無形固定資産は12億75百万円減少し229億62百万円(同比5.3%減)となりました(注2)。

投資その他の資産は95百万円減少し10億67百万円(同比8.2%減)となりました。

固定資産の総額は13億89百万円減少し244億95百万円(同比5.4%減)となりました。

(注2)無形固定資産のうちCurves International, Inc.買収時に発生したのれん・商標権の資産価額が、毎期の償却、および対米ドルの当中間連結会計期間末為替換算レートが前連結会計年度末に比べ、1ドルにつき2.89円円高となったことにより、円換算では12億3百万円の減少となっています。

(

前連結会計年度末 139,304千ドル 1ドル=161.07円 円換算  224億37百万円
償却による減少  △5,065千ドル
当中間連結会計期間末 134,238千ドル 1ドル=158.18円 円換算  212億33百万円

)

 

 

   (負債)

流動負債は11億31百万円減少し105億22百万円(同比9.7%減)となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が6億25百万円、未払金が6億円減少したことなどによるものです。

固定負債は12億30百万円減少し90億81百万円(同比11.9%減)となりました。これは主に、長期借入金が10億20百万円減少したことなどによるものです。

負債の総額は23億61百万円減少し196億3百万円(同比10.8%減)となりました。

 

   (純資産)

純資産は9億19百万円増加し203億29百万円(同比4.7%増)、うち株主資本は12億63百万円増加し144億21百万円(同比9.6%増)となりました。

これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益21億8百万円の計上と配当金8億44百万円の支払いにより利益剰余金が12億63百万円増加した一方、円高進行により為替換算調整勘定が3億43百万円減少したことなどによるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末と比較して80百万円減少し、79億21百万円となりました。当中間連結会計期間におけるフリー・キャッシュ・フローは、前年同期間比18億48百万円増加し、24億23百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動の結果、27億85百万円の資金増加(前年同期11億51百万円)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益33億24百万円、減価償却費3億43百万円、未払金の減少額4億95百万円、商標権償却額7億14百万円、および法人税等の支払額13億10百万円などによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動の結果、3億61百万円の資金減少(前年同期△5億76百万円)となりました。
これは主に、無形固定資産の取得による支出3億4百万円、有形固定資産の取得による支出53百万円などによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動の結果、24億96百万円の資金減少(前年同期△21億17百万円)となりました。
これは主に、長期借入金の返済による支出16億45百万円、配当金の支払額8億44百万円によるものです。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間連結会計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及
び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

当社グループは、国立大学等の研究機関と共同で健康や運動による脳機能への効果測定などを行っております。

当中間連結会計期間の研究開発費の総額は14百万円であります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。