当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
なお、当社グループは、当中間連結会計期間より中間連結財務諸表を作成しているため、前中間連結会計期間及び前連結会計年度との比較分析は行っておりません
当社グループの主要な事業領域である電子書籍市場については、2022年度の市場規模は6,026億円であり、そのうちコミックが占める割合は86.3%、2023年度の市場規模は6,449億円と前年度から7.0%増加し、そのうちコミックが占める割合も87.6%の5,647億円と市場全体としては伸びていますが、成長率は2022年度に続いて2023年度も一桁%となり、市場は成熟期に移行しているといえます。
また、2024年度の成長率は5%程度となるとみられ、今後も緩やかに拡大基調で、2028年度までの年平均成長率は4.5%、市場規模は8,000億円程度になると予測されます。(インプレス総合研究所の「電子書籍ビジネス調査報告書2024」より)
このような環境の中、当社グループは、「日常に&を届ける」をミッションとして掲げ、中核事業となるAPP事業において、主に大手出版社と共同開発したスマートフォン向けのマンガアプリの収益拡大に注力してまいりました。
当中間連結会計期間においては、APP事業の主力事業であるマンガ事業では、2024年10月にデジタルカタパルト株式会社から事業譲受した電子書籍ストア「ソク読み」のサービス開始により課金売上が増加した一方、既存サービスにおいては人気作品が完結したことによる連載終了が大きく影響し課金売上が減少しました。なお、エンタメ事業では占い事業が好調に推移し売上高が伸長したものの、APP事業全体で売上高及び営業利益ともに前年同期を下回って着地となりました。
RET事業においては、円安の影響により外国籍の宿泊者数が好調に推移しており「&AND HOSTEL」の稼働率は引き続き高水準を維持し宿泊売上は堅調に推移しました。また、不動産アドバイザリー報酬および宿泊物件の売買仲介手数料による売上を収受しました。一方で前中間会計期間に「&AND HOSTEL」の開発用に購入し保有していた物件を売却しており、売上高はその影響により前年同期を大きく下回りました。ただし、売却に伴う評価損により営業損失を計上していたため、当中間連結会計期間は利益に転じ、営業利益は前年同期を大きく上回って着地いたしました。
以上の結果、当中間連結会計期間における売上高は1,581,589千円、営業損失122,753千円、経常損失122,976千円、親会社株主に帰属する中間純損失152,208千円となりました。
セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。
当中間連結会計期間において、新規連結した株式会社サウスワークス、事業譲受した「ソク読み」課金売上、占い事業の「星ひとみの占い」「uraraca電話占い」がAPP事業の売上増加に寄与しました。
一方で、現在運営しているマンガアプリ及びWEBサービスについて、人気作品が完結したことによる連載終了が大きく影響し課金売上およびMAU(注1)が減少しました。また、広告リワードの鈍化及びアドネットワークの配信単価の減少により、広告ARPU(注2)も下降傾向となり広告収益は全体的に減少となりました。
この結果、当中間連結会計期間におけるAPP事業の売上高は1,506,786千円、セグメント利益は36,887千円となりました。
(注)1.Monthly Active Userの略称であり、1ヶ月に一度でもアプリを利用したユーザーの数を指します。
2.Average Revenue Per Userの略称であり、ユーザー一人当たりの収益単価であります。
当社のAPP事業において運営するスマートフォンアプリのうち、「マンガアプリ」の四半期毎の平均MAU数の推移は下表のとおりであります。
(単位:万人)
(注)上記の平均MAU数は、各四半期における平均値を記載しております。
当中間連結会計期間において、円安の影響により外国籍の宿泊者数が好調に推移しており「&AND HOSTEL」の稼働率は引き続き高水準を維持し宿泊売上は堅調に推移しました。また、不動産アドバイザリー報酬および宿泊物件の売買仲介手数料による売上を収受しました。
一方で前中間会計期間に「&AND HOSTEL」の開発用に購入し保有していた物件を売却しており、売上高はその影響により前年同期を大きく下回りました。ただし、売却に伴う評価損により営業損失を計上していたため、当中間連結会計期間は利益に転じ、営業利益は前年同期を大きく上回って着地いたしました。
この結果、当中間連結会計期間におけるRET事業の売上高は66,403千円、セグメント利益は21,110千円となりました。
主にマンガのIPを広告等に活用する事業を実施しております。
当中間連結会計期間におけるその他事業の売上高は8,400千円、セグメント損失は7,824千円となりました。
当中間連結会計期間末における総資産は2,236,979千円となりました。主な内訳は、現金及び預金1,077,609千円、売掛金528,465千円、立替金169,488千円であります。
当中間連結会計期間末における負債合計は1,175,753千円となりました。主な内訳は、未払金487,570千円、買掛金170,910千円、短期借入金115,000千円であります。
当中間連結会計期間末における純資産は1,061,226千円となりました。主な内訳は、資本金801,818千円、資本剰余金800,460千円、利益剰余金△544,308千円であります。
なお、自己資本比率は47.4%となりました。
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、1,077,609千円となりました。
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、271,315千円となりました。これは主に売上債権の減少額108,299千円による増加があった一方で、税金等調整前中間純損失150,262千円、未払消費税等の減少額183,405千円による減少があったこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、119,976千円となりました。これは主に無形固定資産の取得による支出28,161千円があった一方で、貸付金の回収による収入10,000千円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、94,958千円となりました。これは長期借入金の返済による支出59,953千円、短期借入金の返済による支出35,000千円があったことによるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結はありません