第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
回次
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第21期
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第22期
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第23期
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第24期
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第25期
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決算年月
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2021年1月
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2022年1月
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2023年1月
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2024年1月
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2025年1月
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営業収益
|
(千円)
|
777,610
|
902,941
|
986,055
|
1,171,668
|
1,294,546
|
経常利益
|
(千円)
|
178,308
|
270,787
|
350,138
|
482,860
|
505,677
|
当期純利益
|
(千円)
|
119,225
|
182,556
|
235,019
|
324,893
|
345,939
|
持分法を適用した場合の投資利益
|
(千円)
|
―
|
―
|
―
|
―
|
―
|
資本金
|
(千円)
|
318,619
|
318,619
|
318,619
|
318,619
|
318,619
|
発行済株式総数
|
(株)
|
4,890,800
|
4,890,800
|
4,890,800
|
4,890,800
|
4,890,800
|
純資産額
|
(千円)
|
974,997
|
1,108,593
|
1,294,708
|
1,555,911
|
1,813,773
|
総資産額
|
(千円)
|
1,402,642
|
1,618,752
|
1,901,574
|
2,307,903
|
2,661,230
|
1株当たり純資産額
|
(円)
|
199.36
|
226.68
|
264.74
|
318.16
|
370.89
|
1株当たり配当額 (うち1株当たり 中間配当額)
|
(円)
|
10
|
10
|
13
|
18
|
21
|
(―)
|
(―)
|
(―)
|
(―)
|
(―)
|
1株当たり当期純利益金額
|
(円)
|
24.38
|
37.33
|
48.06
|
66.43
|
70.74
|
潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額
|
(円)
|
―
|
―
|
―
|
―
|
―
|
自己資本比率
|
(%)
|
69.5
|
68.5
|
68.1
|
67.4
|
68.2
|
自己資本利益率
|
(%)
|
12.9
|
17.5
|
19.6
|
22.8
|
20.5
|
株価収益率
|
(倍)
|
38.9
|
19.7
|
24.5
|
22.3
|
15.9
|
配当性向
|
(%)
|
41.0
|
26.8
|
27.1
|
27.1
|
29.7
|
営業活動による キャッシュ・フロー
|
(千円)
|
200,936
|
232,635
|
285,339
|
426,275
|
354,578
|
投資活動による キャッシュ・フロー
|
(千円)
|
△35,815
|
△29,915
|
△38,032
|
△33,401
|
△30,865
|
財務活動による キャッシュ・フロー
|
(千円)
|
△24,548
|
△48,788
|
△48,806
|
△63,693
|
△88,013
|
現金及び現金同等物の期末残高
|
(千円)
|
1,022,250
|
1,176,181
|
1,374,682
|
1,703,862
|
1,939,562
|
従業員数 〔外、平均臨時雇用者数〕
|
(名)
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52
|
47
|
49
|
54
|
66
|
〔10〕
|
〔 8〕
|
〔11〕
|
〔7〕
|
〔8〕
|
株主総利回り (比較指標:配当込みTOPIX)
|
(%)
|
146.6
|
115.6
|
184.0
|
233.6
|
171.0
|
(%)
|
(121.2)
|
(137.4)
|
(87.2)
|
(183.9)
|
(186.7)
|
最高株価
|
(円)
|
2,026 (4,052)
|
1,272 (2,544)
|
1,278 (2,556)
|
1,669 (3,338)
|
1,546 (3,092)
|
最低株価
|
(円)
|
422 (843)
|
673 (1,346)
|
698 (1,396)
|
1,128 (2,256)
|
708 (1,416)
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(注) 1.当社は連結財務諸表を作成していないため、連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移を記載していません。
2.持分法を適用した場合の投資利益は、関連会社が存在しないため記載していません。
3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額は、潜在株式が存在しないため記載していません。
4.最高株価及び最低株価は、東京証券取引所グロース市場におけるものです。
なお、2021年1月期以降の株価は株式分割後の最高株価及び最低株価を記載し、株式分割前の最高株価及び最低株価を括弧内に記載しています。
5.当社は2020年8月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行いましたが、比較可能性の観点から、第21期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、1株当たり純資産額および1株当たり当期純利益金額を算定しています。
2【沿革】
年月
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概要
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2000年2月
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創業者村橋純雄は飲食業を経営していた経験から、多くの同業者が仕入先の確保に苦労している状況を解消する目的で、BtoBの業務用食材卸サイト(Mマート)の立ち上げを決意 東京都新宿区西新宿にインターネットを利用した情報通信システムの制作、運営及びコンサルティング業務を目的とした、有限会社エムマート(資本金3,000千円)を設立
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2000年9月
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資本金6,000千円に増資
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2002年7月
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資本金10,000千円に増資し、株式会社へ組織変更
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2003年3月
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厨房機器、食器等の業務用卸サイト(Bnet)を開設
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2008年1月
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食材の余剰在庫取引サイト、食材アウトレット市場(現「卸・即売市場」)を開設
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2009年3月
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厨房機器、食器等の余剰在庫取引サイト、Bnetアウトレット市場(現「ソクハン」)を開設
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2010年3月
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資本金20,000千円に増資
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2010年4月
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本社移転(東京都新宿区西新宿)
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2015年4月
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資本金40,000千円に増資
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2015年11月
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資本金60,000千円に増資
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2016年7月
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原則50kg以上の商品販売のみに限定したサイト「大口一括コーナー」を開設
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2016年8月
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株式会社エムマートから株式会社Mマートへ商号変更
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2017年4月
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規格外のお米のオークションサイト「中米オークション」を開設
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2018年2月
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東京証券取引所マザーズ市場(現在のグロース市場)に株式上場 資本金318,619千円に増資
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2019年5月
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生産者応援のための農産物市場のサイト「アグリ」を開設
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2020年4月
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事業存続のための手元流動性確保手段「即金・即売市場」を緊急開設
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2020年10月
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個人・家庭向け卸サイト「C-joy」を開設
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2021年7月
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業者向け専用広告サイト「提案展示会インターネットビッグサイト」を開設
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2022年2月
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国内初となる業務用フリーマーケット「ラプター」を開設
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2022年4月
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大口の出品に特化した「ネット大卸オークション」開設
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サイト運営用サーバーをクラウド化
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2022年7月
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買い手の商品リクエストに対して売り手が入札する「仕入れたい」入札システムを開設
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2022年10月
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「Mマート」のUX/UIを改善
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2023年4月
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AI(ChatGPT)ツールを食材系サイトに実装
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2023年7月
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「Bnet」のUX/UIを改善
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催事「クラッシュ・プライス・ウィーク」を開催(以降隔月で開催)
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2023年9月
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「継続ワンクリック発注」機能をリニューアル
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2024年2月
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「複数ロット機能」追加
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2024年12月
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「バルル(販売と集金の代行)」開始
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3【事業の内容】
当社の事業は創業時より、飲食業界、宿泊業界、中食業界等を買い手とするインターネット上のオープンマーケットであり、卸販売の無人化を目指すeマーケットプレイス事業を展開しています。
当社は、オープンマーケットを通じて、大手企業から中小企業まで業者間取引のあらゆる要望に対応できる市場やシステムを提供し、生産性が低いとされる流通業界の効率化を図ることを目的に、2000年2月に設立しました。
主な収益源は、出店企業からの定額の出店料と出来高制のマーケット利用料あるいは出品企業からの出来高制のシステム利用料ですが、B to B事業(※)として、売り手、買い手ともに主に企業が対象となっています。
※B to Bは一般的に企業間取引を指しますが、ここでは、当社が仲立ちとなり売り手企業と買い手企業を結び付けるビジネスモデル、Business(売り手) to Business(買い手)を意味します。
当社サイトに出店するか出品するかは、企業側が自由に選択可能です(出店のみ、出品のみ、両方)。いずれの場 合も、当社はeマーケットプレイス運営会社であり、売買取引は売り手企業と買い手企業間で成立します。
出店:出店企業は、毎月定額の出店料を当社へ支払って商品を掲載し、マーケット利用料(「Mマート」のみ)を出来高に応じて当社へ支払います。食材を扱う「Mマート」市場と、それ以外を扱う「Bnet」市場に区分しています。
売り手である出店企業にとって、当社サイトへの出店により、実店舗での人件費を含む販管費削減が可能となり、当社サイトに商品が24時間掲載されることによる広告宣伝効果、新規顧客開拓による販路拡大が可能となる等の利点があります。一方、買い手企業側にとっても、安価な商品を仕入れることができ、必要な商品を必要な時に仕入れることが可能となる点や、豊富な商品群から効率的に選択が可能となる等の利点があります。
出品:売り手である出品企業は、出品した商品の売上に応じたシステム利用料を当社へ支払います。
食材を扱う市場を「卸・即売市場他」(「大口一括コーナー」「中米オークション」「アグリ」等を含む)、それ以外を扱う「ソクハン」に区分しています。
出品企業は、当社サイトにおける過去の売買データ等を参考に、商品を通常の卸売価格より安価に販売することも可能であり、余剰在庫の処分等により商品の廃棄ロスの低減が可能です。買い手企業側にとっても、仕入価格を安価に抑え利益の増大が可能といった利点があります。
買い手:買い手企業は原則として無料で利用できます。年会費を支払いプレミアム会員になると、より格安な商品が掲載されている会員限定のプレミアムコーナーを利用できます。
〔事業系統図〕
Mマート
売り手企業は当社に対して出店申込を行い、当社所定の手続きを経た後に、販売したい畜産、水産、農産品等の食材商品が当社インターネットサイトに掲載され、購入を希望する買い手企業からの注文を受けることになります。当社を介さず直接取引することも認めており、販路拡大に効果的なサービスを提供しています。売り手企業は、出品数に応じた毎月定額の出店料と、当社を介して取引した場合は売買代金に一定の率を乗じたマーケット利用料を負担します。
Bnet
売り手企業は当社に対して出店申込を行い、当社所定の手続きを経た後に、販売したい食器、厨房機器等の各種商品が当社インターネットサイトに掲載され、購入を希望する買い手企業からの注文を受けることになります。当社を介さない直接取引が可能な点はMマートと同様です。売り手企業は出品数に応じた毎月定額の出店料を負担します。
卸・即売市場他
売り手企業は当社に対して出品申込を行い、当社所定の手続きを経た後に、販売したい畜産、水産、農産品等の食材商品が当社インターネットサイトに掲載され、購入を希望する買い手企業からの注文を受けることになります。直接取引を禁止していますが、余剰在庫の処分等を目的に多くの企業が利用しています。売り手企業には、定額料金は発生せず、売買代金に一定の率を乗じたシステム利用料のみ負担する完全出来高払いの料金体系となっています。
ソクハン
売り手企業は当社に対して出品申込を行い、当社所定の手続きを経た後に、販売したい食器、厨房機器等の商品が当社インターネットサイトに掲載され、購入を希望する買い手企業からの注文を受けることになります。直接取引を禁止している点は、卸・即売市場他と同様です。売り手企業に定額料金は発生せず、売買代金に一定の率を乗じたシステム利用料のみを負担する完全出来高払いの料金体系であることも、卸・即売市場他と同様です。
4【関係会社の状況】
該当事項はありません。
5【従業員の状況】
(1) 提出会社の状況
2025年1月31日現在
従業員数(名)
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平均年齢
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平均勤続年数
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平均年間給与(千円)
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66
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53歳2ヶ月
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4年4ヶ月
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5,222
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〔8〕
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(注) 1.従業員数は正社員数であり、契約社員等臨時従業員数は〔 〕外数表記しています。
2.平均年間給与には、基準外賃金を含みます。
3.当社の事業は、eマーケットプレイス事業の単一セグメントであるため、セグメント情報との関連の記載を省略しています。
(2) 労働組合の状況
労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
(3) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
当社は「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため、記載を省略しています。