第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更があった事項は以下のとおりであります。

また、文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

なお、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、日本をはじめ世界全体において経済環境が悪化しております。今後の新型コロナウイルス感染症の収束時期によっては、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(上場廃止基準への抵触について)

上場廃止基準への抵触については、令和2年7月における月間平均時価総額及び月末時価総額が10億円以上となりましたことから、東京証券取引所の定める上場廃止基準には該当しないこととなり、上場廃止基準に係る猶予期間入りの指定が解除されました。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が世界経済全体に大きなマイナス影響を与えている中で、欧州では経済活動の一部再開の動きが見られるものの、国内においては個人消費、設備投資需要が低迷しており、経済活動の停滞がいつまで続くのか予測することが難しく、国内景気の先行きは引き続き不透明な状況となっております。

 この様な経済情勢のもと、当社グループでは電子化の進行が著しい自動車関連市場、産業機器市場向け電子部品の受注拡大を進めるとともに、高い品質、高い信頼性を必要とされる市場への販路拡大を進めながら、固定費の抑制、コストの低減を進め、収益力の強化に取り組む一方、新製品の開発に努め、業績の伸長と経営基盤の確立をめざしてまいりました。

 当第2四半期連結累計期間の売上高は2,939百万円(前年同四半期比5.3%減)となりました。

 地域別の内訳を示しますと、日本国内では2,358百万円、アジアでは311百万円、欧州では260百万円、その他地域では8百万円となりました。自動車関連向け電子部品の受注が前年同四半期比で減少しており、売上高は前年同四半期比で減少しております。

 また、営業利益は83百万円(前年同四半期比14.0%減)、経常利益は88百万円(同9.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は56百万円(同67.6%増)となりました。

 

 セグメントの経営成績につきましては、当社グループは電子部品の単一セグメントであるため、記載を省略しています。

 

②財政状態の分析

 当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比較して221百万円増加し、6,912百万円となりました。変動の主なものは、現金及び預金の518百万円の増加、受取手形及び売掛金の238百万円の減少であります。

 負債合計は、前連結会計年度末と比較して238百万円増加し、5,157百万円となりました。変動の主なものは、長期借入金の230百万円の増加であります。

 純資産合計は、前連結会計年度末と比較して16百万円減少し、1,754百万円となりました。変動の主なものは、利益剰余金の25百万円の増加、為替換算調整勘定の16百万円の減少であります。

 

③キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ514百万円増加し、当第2四半期連結累計期間末には2,059百万円となりました。

 

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は248百万円(前年同期は29百万円の使用)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益が84百万円、減価償却費が77百万円となったこと、売上債権の減少額156百万円、仕入債務の減少額△56百万円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は61百万円(前年同期は121百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出△50百万円、定期預金の預入による支出△78百万円、定期預金の払戻による収入71百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果獲得した資金は329百万円(前年同期は388百万円の獲得)となりました。これは主に長期借入れによる収入710百万円、長期借入金の返済による支出△437百万円によるものであります。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(3)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は163百万円であります。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。