当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、依然として先行き不透明な状況が続いております。欧米や中国を中心にワクチン接種が進み、経済活動の回復に伴い、個人消費が大きく伸び、世界経済の実質GDP成長率がコロナ流行前の水準に戻りつつあります。ただ、感染症拡大の波が断続的に訪れている状況に変わりはなく、さらに米中対立や世界的な半導体電子部品の供給不足による影響も懸念されております。
この様な経済情勢のもと、当社グループでは脱炭素社会への取り組みとして、欧州・中国市場での自動車関連向けの電子部品、産業機器市場向けの電子部品の受注拡大に努めるとともに、高い品質、高い信頼性を必要とされる市場への販路拡大を進めております。同時に、工程の自動化、省力化によるコスト削減を進めながら、新製品の開発に努め、収益力の強化に取り組んでまいりました。
当第2四半期連結累計期間の売上高は2,991百万円(前年同四半期比1.8%増)となりました。
地域別の内訳を示しますと、日本国内では2,273百万円、アジアでは355百万円、欧州では351百万円、その他地域では10百万円となりました。電流センサーの受注が前年同四半期比で増加しており、売上高は前年同四半期比で増加しております。
利益面では、売上高は前年同四半期比増加しましたが、世界的な半導体電子部品の供給不足により、調達コストが上昇し、また、非鉄金属や原油価格の上昇により、原材料価格が高騰し、原価率が上昇しました。これにより、営業利益は62百万円(前年同四半期比25.2%減)、経常利益は63百万円(同27.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は15百万円(同73.2%減)となりました。
セグメントの経営成績につきましては、当社グループは電子部品の単一セグメントであるため、記載を省略しています。
②財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比較して122百万円増加し、6,409百万円となりました。変動の主なものは、現金及び預金の121百万円の減少、電子記録債権の181百万円の増加、原材料及び貯蔵品の115百万円の増加であります。
負債合計は、前連結会計年度末と比較して75百万円増加し、4,619百万円となりました。変動の主なものは、支払手形及び買掛金の146百万円の増加、短期借入金の271百万円の減少、長期借入金の189百万円の増加であります。
純資産合計は、前連結会計年度末と比較して46百万円増加し、1,789百万円となりました。変動の主なものは、資本剰余金の73百万円の増加、為替換算調整勘定の43百万円の増加、非支配株主持分の51百万円の減少であります。
③キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ100百万円減少し、当第2四半期連結累計期間末には1,461百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は2百万円(前年同期は248百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益が35百万円、減価償却費が67百万円となったこと、退職給付に係る負債の減少額△36百万円、売上債権の増加額△200百万円、棚卸資産の増加額△32百万円、仕入債務の増加額181百万円、法人税等の支払額△23百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は24百万円(前年同期は61百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出△47百万円、定期預金の預入による支出△34百万円、定期預金の払戻による収入60百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は83百万円(前年同期は329百万円の獲得)となりました。これは主に長期借入れによる収入720百万円、短期借入金の純減額△336百万円、長期借入金の返済による支出△465百万円によるものであります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分
析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は155百万円であります。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。