文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ロシアによるウクライナ侵攻及びロシアに対する各国政府の経済制裁による影響を受け、これまでにも増して先行きが不透明な状況が続いております。また、今回の軍事侵攻に端を発して半導体需給がさらに逼迫すると同時に、エネルギー価格や原材料価格がより一層高騰することが懸念されております。また、米国の利上げによる日米金利差の拡大により、円安が進行しており、原材料の輸入価格が上昇しております。
この様な経済情勢のもと、当社グループでは脱炭素社会への取り組みとして欧州・中国市場での自動車関連向けの電子部品、産業機器市場向けの電子部品の受注拡大に努めるとともに、高い品質、高い信頼性を必要とされる市場への販路拡大を進めております。同時に、工程の自動化、省力化によるコスト削減を進めながら、新製品の開発に努め、収益力の強化に取り組んでまいりました。
当第1四半期連結累計期間の売上高は1,645百万円(前年同四半期比13.4%増)となりました。
地域別の内訳を示しますと、日本国内では1,348百万円、アジアでは132百万円、欧州では155百万円、その他地域では8百万円となりました。半導体製造装置用電子機器、産業機器用電流センサー等の受注が堅調に推移しており、売上高は前年同四半期比194百万円増加しております。
また、利益面では、売上高の前年同四半期比増加に伴い、営業利益は51百万円(前年同四半期比24.2%増)、経常利益は57百万円(同18.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純損失は3百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益17百万円)となりました。
セグメントの経営成績につきましては、当社グループは電子部品の単一セグメントであるため、記載を省略しております。
②財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比較して804百万円増加し、7,658百万円となりました。変動の主なものは、現金及び預金の516百万円の増加、電子記録債権の109百万円の増加、原材料及び貯蔵品の180百万円の増加であります。
負債合計は、前連結会計年度末と比較して772百万円増加し、5,772百万円となりました。変動の主なものは、短期借入金の685百万円の増加、長期借入金の105百万円の増加であります。
純資産合計は、前連結会計年度末と比較して32百万円増加し、1,886百万円となりました。変動の主なものは、為替換算調整勘定の41百万円の増加であります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は78百万円であります。