第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間における経済環境は、急速に円安が進行する為替相場、中国では新型コロナウイルス感染症拡大抑制策として主要都市でのロックダウン、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化等、依然として先行き不透明な状況が続いております。この影響により、原材料・エネルギー価格の上昇、半導体、電子部品等の入手性が悪化し、物価上昇に拍車をかけ、景気回復を鈍化させています。

 この様な経済情勢のもと、当社グループでは脱炭素社会への取り組みとして、欧州・中国市場での自動車関連向けの電子部品、産業機器市場向けの電子部品の受注拡大に努めるとともに、高い品質、高い信頼性を必要とされる市場への販路拡大を進めております。同時に、工程の自動化、省力化によるコスト削減を進めながら、新製品の開発に努め、収益力の強化に取り組んでまいりました。

 当第2四半期連結累計期間の売上高は3,211百万円(前年同四半期比7.4%増)となりました。

 地域別の内訳を示しますと、日本国内では2,642百万円、アジアでは281百万円、欧州では273百万円、その他地域では13百万円となりました。アジアや欧州向け売上は減少しましたが、国内向け売上は、半導体装置用電子機器の受注増加により前年同四半期比で増加したため、売上高は前年同四半期比で増加しております。

 利益面においては、原材料価格高騰による影響はありましたが、半導体装置用電子機器をはじめ、幅広い品種で売上が前年同四半期比増加したこと、また、円安の影響で為替差益が増加しましたが、一方で、中国・上海で発生した4月~5月のロックダウン(都市封鎖)の影響により、当社上海工場の操業を約2ヶ月間停止しました。これにより、当該期間中に発生した固定費を特別損失に計上しております。

 以上により、営業利益は116百万円(前年同四半期比88.3%増)、経常利益は143百万円(同124.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純損失は10百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益15百万円)となりました。

 

 セグメントの経営成績につきましては、当社グループは電子部品の単一セグメントであるため、記載を省略しています。

 

②財政状態の分析

 当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比較して622百万円増加し、7,475百万円となりました。変動の主なものは、現金及び預金の291百万円の増加、原材料及び貯蔵品の382百万円の増加であります。

 負債合計は、前連結会計年度末と比較して539百万円増加し、5,538百万円となりました。変動の主なものは、短期借入金の427百万円の増加、1年内償還予定の社債の142百万円の減少、長期借入金の276百万円の増加であります。

 純資産合計は、前連結会計年度末と比較して82百万円増加し、1,936百万円となりました。変動の主なものは、為替換算調整勘定の78百万円の増加、非支配株主持分の44百万円の増加であります。

 

③キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ284百万円増加し、当第2四半期連結累計期間末には1,497百万円となりました。

 

 当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果使用した資金は190百万円(前年同期は2百万円の使用)となりました。これは主に税金等調整前四半期純利益が59百万円、減価償却費が63百万円、新型コロナウイルス感染症による損失が44百万円となったこと、棚卸資産の増加額△338百万円、仕入債務の減少額△81百万円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は40百万円(前年同期は24百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出△37百万円、定期預金の預入による支出△59百万円、定期預金の払戻による収入58百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果獲得した資金は509百万円(前年同期は83百万円の使用)となりました。これは主に短期借入金の純増額356百万円、長期借入れによる収入750百万円、長期借入金の返済による支出△403百万円、社債の償還による支出△152百万円によるものであります。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は152百万円であります。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。