第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績の概況

当中間会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が期待される中、緩やかな回復が続きました。個人消費については、一部に足踏みが残るものの、持ち直しの動きが見られ、企業収益も改善しました。一方で、世界的な金融引締めや中国経済の先行き懸念等、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなり、物価上昇、供給面での制約、中東地域をめぐる情勢、アメリカの通商政策等の動向、金融資本市場の変動等から、不透明な状況が続きました。

このような状況下、当社は各事業がそれぞれの特性に応じた施策の推進に努めました。

  当中間会計期間の経営成績は、営業収益につきましては、不動産事業、千本松牧場、ゴルフ事業は前年同期を上回りましたが、保険事業は前年同期を下回り、全体では2,630百万円(前年同期比140百万円増)となりました。営業総利益につきましては、千本松牧場は前年同期を上回りましたが、不動産事業、ゴルフ事業は前年同期並み、保険事業は前年同期を下回り、全体では541百万円(前年同期比7百万円減)となりました。一般管理費は381百万円(前年同期比74百万円増)と前年同期を上回り、営業利益は160百万円(前年同期比82百万円減)となりました。営業外収益に計上したゴルフ会員権消却益は66百万円(前年同期比17百万円減)と前年同期を下回り、経常利益は215百万円(前年同期比111百万円減)となりました。また、千本松牧場の売店・レストランのリニューアルに伴い、旧施設の除却・取り壊し費用として特別損失52百万円を計上しました。この結果、中間純利益は120百万円(前年同期比106百万円減)となりました。

下期は、千本松牧場においては、施設リニューアルに伴う一時的なコスト負担が一巡する一方で、ゴールデンウイーク、夏休み等のハイシーズンを迎え、2025年4月15日の新施設グランドオープンを皮切りとして、より一層のご来場者数の増加及び販売の増加が見込まれます。

また、ゴルフ事業においても、営業政策の見直し等により予約数が好調に推移しております。

更に、インフレ拡大等の外部環境を踏まえ、全社的なコストコントロールを徹底いたします。

これらにより、当事業年度通期においては、営業利益550百万円(前期比21百万円減)、当期純利益450百万円(前期比141百万円増)の業績予想を達成の見込です。

 

セグメント別の経営成績は、次のとおりです。

①保険事業

リスク管理の専門家としての強みを活かして、お客様に寄り添ったコンサルティングを推進するとともに、リスク管理パートナーとしての総合提案力の深化や、継続的な成長を実現し得る組織・体制の強化に努めました。営業収益は、生命保険分野における新たなご契約の減少を主因に前年同期比21百万円減少し、530百万円となりました。営業原価は人件費の増加を主因に前年同期を上回り、営業総利益は176百万円(前年同期比32百万円減)となりました。

②不動産事業

テナント様・入居者様に「安心安全」かつ「快適」な空間のご提供に努め、所有不動産の入居率はほぼ満室状態で安定的に推移しました。2023年11月に取得したユーレジデンス西大井の賃料収入寄与もあり、営業収益は645百万円(前年同期比13百万円増)となりました。営業原価は2024年9月に実施した環境負荷を軽減する省エネ型空調機器への更新等により前年同期を上回り、営業総利益は前年同期並みの394百万円となりました。

③千本松牧場

観光施設においては、2024年10月にリニューアルオープンしたファームショップ(売店)、ファームレストランがご好評をいただき、多くのメディアで話題を集めております。オープニングキャンペーンやイベントの効果、更にはスキーツアー帰りのお客様に多数お立ち寄りいただいたこともあり、ご来場者数は順調に増加し、前年同期比増収となりました。

牧場外のソフトクリームショップは、2025年2月に埼玉県越谷市のイオンレイクタウンkazeに5ヵ店目をオープンしました。既存店も含めてお客様に大変ご好評をいただいており、前年同期比増収となりました。

外販営業は、地元量販店向けの減収を主因として前年同期比減収となりましたが、ソフトミックスの卸売りや東京駅八重洲中央口改札内ショップでの当社製品の販売等、他社との協業に積極的に取り組んでおります。

酪農は搾乳牛頭数・搾乳量とも前年同期比増加しましたが、仔牛売却価格下落の影響から前年同期比減収となりました。

この結果、営業収益は全体で1,098百万円(前年同期比129百万円増)となり、営業原価は変動費の増加や施設のリニューアルに伴う費用計上等を主因に前年同期比増加し、営業総利益は34百万円(前年同期比23百万円増)となりました。

④ゴルフ事業

ゴルフ場の基盤であるコースコンディションの維持・向上に引き続き取り組み、ご来場者様から高くご評価いただきました。

また、ホームページの見やすさ向上、SNSやメール配信システムの積極的活用、冬季限定の食事付プランのご提供等の情報発信に力を入れるとともに、会員様へのサービス充実、大学ゴルフ部の合宿誘致、地元の企業様へのアプローチ等で、より多くの方にご来場いただけるよう取り組みました。

そして、ご来場いただいたお客様に一層ご満足いただけるよう、クラブハウス売店における品揃えの工夫、レストランの食事の改善や接遇の向上等に引き続き注力いたしました。

この結果、ご来場者数は前年同期を上回り、営業収益は355百万円(前年同期比18百万円増)となりました。営業原価は施設改修及び販売促進に関わる費用の増加を主因に前年同期を上回り、営業総損失は前年同期並みの64百万円となりました。

 

(2) 財政状態の状況

当中間会計期間末における総資産は、18,835百万円となり、前事業年度末比964百万円減少しました。

流動資産は、現金及び預金の減少を主因に前事業年度末比863百万円減少し、2,258百万円となりました。固定資産は、有形固定資産及び投資その他の資産の減少を主因に前事業年度末比100百万円減少し、16,576百万円になりました。

負債は、流動負債のその他に含まれる未払金の減少を主因に、前事業年度末比957百万円減少し、9,462百万円になりました。

純資産は、その他有価証券評価差額金の減少を主因に、前事業年度末比6百万円減少し、9,372百万円になりました。自己資本比率は49.8%と、前事業年度末比2.4ポイント上昇しました。

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間末の現金及び現金同等物は、前事業年度末比907百万円減少し、1,412百万円となりました。

当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。

「営業活動によるキャッシュ・フロー」は、税引前中間純利益163百万円、減価償却費の計上214百万円の一方、会員権消却益の減算66百万円、未払費用の減少92百万円、賞与引当金の減少47百万円等により120百万円の収入(前年同期は206百万円の収入)となりました。

「投資活動によるキャッシュ・フロー」は、有形固定資産の取得による支出783百万円を主因に813百万円の支出(前年同期は1,419百万円の支出)となりました。

「財務活動によるキャッシュ・フロー」は、長期借入金の返済による支出60百万円、ゴルフ会員権買取等49百万円、配当金の支払い91百万円等により215百万円の支出(前年同期は58百万円の支出)となりました。

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

(5)経営方針・経営戦略等

当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(6)事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間会計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

(7)研究開発活動

特記すべき事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。