当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
文中における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行による人流回復や雇用・所得環境の改善、インバウンド需要の増加等により緩やかな回復の動きが見られた一方で、エネルギー価格、原材料費の高止まりや急速な円安進行など、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社グループは経営理念であります「お客様第一主義」のもと、当社グループを取り巻く全てのお客様に対し「今でもなお、お客様は何を不満に思っているか」を常に考え、一丸となって積極的な事業活動を行ってまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高2,425億27百万円(前年同期比6.7%増)、営業利益170億46百万円(前年同期比50.4%増)、経常利益180億89百万円(前年同期比44.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益112億9百万円(前年同期比41.5%増)となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
<リーフ・ドリンク関連事業>
当社では、1989年発売以来の累計販売本数が400億本を突破するなど、多くの方にご支持をいただいている「お~いお茶」ブランドのさらなる価値向上を図っています。
10月1日の「日本茶の日」にあわせて、全国各地からお茶の魅力やおいしさ、楽しさをお届けすることで茶文化をより身近に感じていただく大型イベント「日本茶の日 お~いお茶大茶会」を、全国47都道府県の約400カ所で開催しました。お茶の振る舞いやお茶を通じた様々な体験によりお客様にお茶の魅力やおいしさ、楽しさなどの「お茶」が持つ多くの価値をあらためてお伝えしました。
10月に「お~いお茶」ブランド史上最高の「濃さ」を実現した機能性表示食品「お~いお茶 MATCHA SHOT」を新発売しました。当製品はBMIが高めの方の体脂肪を減らす・BMIを改善する「ガレート型カテキン」と、年齢とともに低下する認知機能の一部である注意力・判断力の精度を高める機能が報告されている「テアニンと茶カテキン」を含有しています。
また、同月、同ブランドより機能性表示食品「お抹茶入り お~いお茶」を新発売しました。当製品は一過性の作業にともなうストレスをやわらげる機能がある機能性関与成分「L-テアニン」を含有し、緑茶と抹茶のうまみを際立たせて継続的な飲用に好適な味わいに仕上げたお抹茶入り緑茶飲料です。これら製品の販売を通じて、お茶の健康価値とおいしさをお伝えするとともに、お客様の健康をサポートしてまいります。
9月には、スペシャルティコーヒーショップ「タリーズコーヒー」で味わうようなおいしさでご好評をいただいている「TULLY’S COFFEE」ブランドから、希釈タイプの飲料「TULLY’S COFFEE ESPRESSO BASE 無糖」「同 甘さひかえめ」を新発売しました。当製品は香り高く豊かな風味が特長のコーヒー豆を使用したエスプレッソをベースに、圧倒的なコクと香りを感じる希釈コーヒー飲料です。当社は、今後も多様化するライフスタイルや、嗜好・飲用シーンに対応した製品を提案し、「TULLY’S COFFEE」ブランドのさらなる価値向上を図ってまいります。
脱炭素に向けた取組みの一環として飲料製品などを積載する営業車“ボトルカー”に、いすゞ自動車株式会社の小型電気トラック「ELF EV」を採用し、荷室に茶殻配合軽量パネルを装備した業界初のユニークな「EVボトルカー(茶殻配合軽量パネル搭載型)」を、本年10月より順次導入を開始しました。当社は地域密着型営業のビジネスモデルを採用しており、約3,350台の車両(ボトルカーを含む)を使用しています。これまで車両によるCO2排出量削減の取組みとして、エコドライブの徹底やルート効率の向上に努めてきましたが、今後は積極的に「EVボトルカー」の導入を進め、地球環境の課題解決と企業価値向上の両立に取組んでまいります。
この結果、リーフ・ドリンク関連事業の売上高は2,190億24百万円(前年同期比5.7%増)となり、営業利益は154億6百万円(前年同期比49.7%増)となりました。
<飲食関連事業>
タリーズコーヒージャパン㈱におきましては、季節を彩るビバレッジとして、旬の素材を使用した「ほっこりOIMOラテ」「OIMOティーシェイク」「和栗モンブランラテ」「和栗モンブラン抹茶シェイク」を販売しました。いずれも大変ご好評をいただき、好調に推移しました。また、9月には同社の経営理念のひとつである“子どもたちや青少年の成長を促すために、夢や目標のお手伝いをする”に基づき、絵本作家の発掘・支援をし、読者である子どもたちへ夢や希望を届けたいという思いから始めたプロジェクトの「タリーズ ピクチャーブックアワード」受賞作品を絵本として発売しました。新規出店に関しては、紅茶に特化した業態である「&TEA」を24店舗に拡大しました。2023年10月末の総店舗数は777店舗となっております。
この結果、飲食関連事業の売上高は196億29百万円(前年同期比15.7%増)となり、営業利益は17億94百万円(前年同期比34.4%増)となりました。
<その他>
売上高は38億74百万円(前年同期比24.8%増)となり、営業利益は1億66百万円(前年同期比381.7%増)となりました。
当第2四半期連結会計期間末の財政状態は次のとおりであります。
(資産)
総資産は3,537億14百万円となり、前連結会計年度末に比べ149億39百万円増加いたしました。これは主に、「現金及び預金」が99億55百万円増加、「売掛金」が37億52百万円増加、「原材料及び貯蔵品」が16億15百万円増加、「商品及び製品」が31億82百万円減少したことによるものです。
(負債)
負債は1,707億81百万円となり、前連結会計年度末に比べ41億35百万円増加いたしました。これは主に、「買掛金」が19億23百万円増加、「未払法人税等」が17億25百万円増加したことによるものです。
(純資産)
純資産は1,829億32百万円となり、前連結会計年度末に比べ108億4百万円増加いたしました。これは主に、「親会社株主に帰属する四半期純利益」により「利益剰余金」が112億9百万円増加、「剰余金の配当」により「利益剰余金」が25億83百万円減少したことによるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は1,105億96百万円となり、前連結会計年度末に比べ96億97百万円増加いたしました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
<営業活動によるキャッシュ・フロー>
営業活動によるキャッシュ・フローは、188億89百万円の収入(前年同期は107億72百万円の収入)となりました。これは主に、増加要因として税金等調整前四半期純利益173億4百万円、減価償却費41億99百万円、棚卸資産の減少額30億85百万円、仕入債務の増加額15億97百万円であるのに対し、減少要因として売上債権の増加額が30億71百万円、法人税等の支払額41億66百万円があったことによるものです。
<投資活動によるキャッシュ・フロー>
投資活動によるキャッシュ・フローは、50億53百万円の支出(前年同期は40億58百万円の支出)となりました。これは主に、有形及び無形固定資産の取得による支出52億87百万円があったことによるものです。
<財務活動によるキャッシュ・フロー>
財務活動によるキャッシュ・フローは、53億52百万円の支出(前年同期は48億42百万円の支出)となりました。これは主に、ファイナンス・リース債務の返済による支出10億31百万円、配当金の支払25億80百万円があったことによるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」の中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。なお、有形固定資産の会計上の見積りについては、(会計上の見積りの変更)に記載のとおりであります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題についての重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費の総額は10億31百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。