第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績

当第3四半期連結累計期間の世界経済は、各国の政策金利引き上げや中国経済の先行き懸念などがあり、回復のペースに鈍化の傾向がありました。自動車業界においては、新型コロナウイルスの影響および半導体等の部品供給制約により生じた市場バックオーダーの解消に向け、自動車メーカー各社の稼働状況は好調に推移しました。一方、原材料・エネルギー価格の高止まりや賃金上昇などによるインフレ、為替の変動、国際的な緊張の高まりによる影響など、依然として不透明な状況が継続しております。

このような中、当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高は233,425百万円(前年同期比35.4%増)となりました。利益につきましては、営業利益は14,661百万円(前年同期比56.2%増)、経常利益は15,959百万円(前年同期比52.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は11,506百万円(前年同期比68.1%増)となりました。

 

セグメントごとの業績は次のとおりであります。

なお、売上高には、セグメント間の内部売上高を含んでおります。

[日本]

売上高は、販売数量の増加により85,713百万円(前年同期比22.7%増)となりましたが、営業利益は諸経費の増加により1,699百万円(前年同期比47.7%減少)となりました。

[アジア]

売上高は、為替の影響および販売数量の増加により101,838百万円(前年同期比26.8%増)となり、営業利益は8,361百万円(前年同期比58.8%増)となりました。

[米州]

売上高は、譲受事業を含む販売数量の増加により51,867百万円(前年同期比79.5%増)となり、営業利益は3,647百万円(前年同期比3.6倍)となりました。

[欧州]

売上高は、為替の影響により11,225百万円(前年同期比24.2%増)となり、営業利益は499百万円(前年同期は営業損失366百万円)となりました。

 

(2) 財政状態

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金の増加および円安による海外子会社資産の増加等により、前連結会計年度末に比べ23,123百万円増加し、248,886百万円となりました。負債は、買掛債務の増加等により、前連結会計年度末に比べ8,112百万円増加し、123,492百万円となりました。

また、純資産は、円安による為替換算調整勘定の増加および利益剰余金の増加等により、前連結会計年度末に比べ15,010百万円増加し、125,393百万円となりました。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上および財務上の課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は9,421百万円であります。

 

 

(5) 生産、受注および販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの生産が50,249百万円、販売が61,038百万円増加しております。

これは主に米州において、2022年9月にアイサンインダストリーケンタッキー㈲を連結子会社化したためであります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。