当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第1四半期連結累計期間における世界経済におきましては、世界的な金融引き締めの継続により欧米における景気後退リスクが意識されており、アメリカ経済における労働力不足及びウクライナ危機に伴う資源価格高騰等により物価が上昇しているだけでなく、不動産市場の低迷等により中国経済が一段と下振れするリスクについても懸念される状況にあります。 |
わが国経済におきましても、輸出は底堅く、国内企業物価は横ばいとなっておりますが、設備投資に足踏みがみられ、また物価高がサービス価格等にも波及して消費者物価指数は上昇するなど、先行き不透明な状況にあります。 当社グループが属する電子工業界では、自動車市場が半導体供給不足の解消により堅調に推移しましたが、前連結会計年度から引き続き産業機器向け分野や民生用機器向け分野を中心に在庫調整等の影響で需要が大きく落ち込んでおり、通信市場においても需要低迷が継続する等、当第1四半期連結累計期間は総じて低迷が続く厳しい市場環境にありました。 このような状況のもと当社グループは、微細めっき技術の追求等による品質向上や、製造工程の自動化、生産拠点管理の効率化等による生産性向上に積極的に取り組んでまいりました。 この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は2,172百万円(前年同期比19.0%減)、営業利益は234百万円(前年同期比8.8%減)、経常利益は243百万円(前年同期比1.5%減)、法人税等合計が23百万円(前年同期比48.3%減)となったことなどから親会社株主に帰属する四半期純利益は220百万円(前年同期比9.2%増)となりました。 |
なお、セグメント毎の経営成績は次のとおりであります。
① 日本 当第1四半期連結累計期間は、最先端製品の需要に対応すべく積極的な受注活動、生産体制の拡充に努め自動車向け分野での追い風を受けましたが、産業機器向け分野や民生用機器向け分野を中心に在庫調整等の影響で需要が大きく落ち込んでおり、通信市場においても需要低迷が継続する厳しい経営環境となりました。 この結果、売上高は1,562百万円(前年同期比29.9%減)、営業利益は117百万円(前年同期比50.0%減)となりました。
② フィリピン 当第1四半期連結累計期間は、自動車向け分野を中心とした受注の回復等により増収となり、その影響で収益面でも大幅な増益となりました。 この結果、売上高は610百万円(前年同期比31.6%増)、営業利益は99百万円(前年同期比1,867.0%増)となりました。
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(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金が69百万円増加したものの、原材料及び貯蔵品が95百万円、機械装置及び運搬具が56百万円、流動資産・その他が55百万円減少したことなどから、前連結会計年度末と比べ190百万円減少し11,417百万円となりました(前連結会計年度末は11,608百万円)。
負債は、未払法人税等が31百万円増加したものの、短期借入金が270百万円、流動負債・その他が127百万円、長期借入金が86百万円減少したことなどから、前連結会計年度末と比べ476百万円減少し5,184百万円となりました(前連結会計年度末は5,661百万円)。
純資産は、利益剰余金が174百万円、為替換算調整勘定が120百万円増加したことなどから、前連結会計年度末と比べ286百万円増加し、6,233百万円となりました(前連結会計年度末は5,946百万円)。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は10百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。