第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第1四半期連結累計期間における我が国の経済は、雇用・所得環境が改善する下で各種政策の効果もあり、緩やかな回復が続くことが期待されております。一方、世界的な金融引締めに伴う影響や海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっていることや、物価上昇、情勢不安、金融資本市場の変動等の影響に注意する必要があり、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

 このような状況のもと、当社グループは「プロモーション支援事業」「メディア事業」「ソリューション事業」の業容拡大に努めてまいりました。

 当第1四半期連結累計期間においては、すべての事業が増益となり、連結営業利益・経常利益が前年同四半期2.4倍に拡大いたしました。営業利益率は、前年同四半期7.5%から17.3%に増加いたしました。

 以上の結果、当第1四半期連結累計期間におきましては、売上高1,158百万円(前年同四半期比4.1%増)、営業利益200百万円(同141.7%増)、経常利益200百万円(同140.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益132百万円(同128.4%増)となりました。

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

[プロモーション支援事業]

 プロモーション支援事業では、タレントを起用した企業プロモーション支援プロジェクト「アクセルジャパン」を提供しております。

 当第1四半期連結累計期間においては、「アクセルジャパン」が事業開始2年目となり、新規顧客だけでなく契約更新企業が加わったことから売上高、セグメント利益共に好調に推移いたしました。顧客獲得のための広告宣伝費等の投資による販売費及び一般管理費の増加があるものの、2022年10月の事業開始以来、毎四半期増収を続けております。

 以上の結果、プロモーション支援事業は、売上高332百万円(前年同四半期比75.5%増)、セグメント利益89百万円(同183.6%増)となりました。

 

[メディア事業]

 メディア事業では、無料で読める電子雑誌を制作・発行し、クライアント企業へ当社電子雑誌への広告掲載や、電子雑誌の制作受託といったサービスを提供しております。

 当第1四半期連結累計期間においては、電子雑誌「旅色」の宿泊施設や飲食店などの広告売上が増加しているものの、地方自治体とのタイアップ広告売上が減少したため売上高が減少しておりますが、制作原価や広告宣伝費等が減少したことにより利益率が向上いたしました。

 以上の結果、メディア事業は、売上高563百万円(前年同四半期比10.5%減)、セグメント利益92百万円(同61.2%増)となりました。

 

[ソリューション事業]

 ソリューション事業では、ECサポートやウェブサイト制作・運営等の各種ソリューションサービスを提供しております。

 当第1四半期連結累計期間においては、「ブランジスタ物流」の売上高が減少したものの、物流原価や人件費等の販売費及び一般管理費が減少し、増益となりました。

 以上の結果、ソリューション事業は、売上高246百万円(前年同四半期比2.9%減)、セグメント利益58百万円(同61.0%増)となりました。

 

 当第1四半期連結会計期間の当社グループの財政状況は以下のとおりです。

 当第1四半期連結会計期間末の総資産は3,700百万円となり、前連結会計年度末に比べて184百万円の減少となりました。当第1四半期連結会計期間末における資産、負債及び純資産の状況は次のとおりです。

 

(流動資産)

 流動資産は2,916百万円となり、前連結会計年度末に比べて137百万円の減少となりました。これは主に、売掛金が113百万円、前払費用が25百万円増加したものの、法人税等の支払いや、借入金の返済により現金及び預金が268百万円減少したことによるものであります。

 

(固定資産)

 固定資産は784百万円となり、前連結会計年度末に比べて47百万円の減少となりました。これは主に、繰延税金資産の減少により投資その他の資産が53百万円減少したことによるものであります。

 

(流動負債)

 流動負債は1,031百万円となり、前連結会計年度末に比べて263百万円の減少となりました。これは主に、賞与引当金が83百万円、未払法人税等が60百万円、短期借入金が28百万円、その他の負債が87百万円減少したことによるものであります。

 

(固定負債)

 固定負債は289百万円となり、前連結会計年度末に比べて51百万円の減少となりました。これは、銀行への返済により長期借入金が減少したことによるものであります。

 

(純資産)

 純資産合計は2,379百万円となり、前連結会計年度末に比べて129百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上に伴い利益剰余金が132百万円増加したことによるものであります。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。