第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

 当第2四半期累計期間における日本経済は、円安を背景としたインバウンド需要や個人消費の改善により回復が緩やかに継続しております。また一方でウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化により継続してエネルギー価格等の高騰を背景とした景気下押しリスクがあり、実体経済の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

 当社の属する不動産業界におきましては、住宅ローン減税制度など各種の住宅取得支援制度が継続して実施されている一方で、木材をはじめとする建築資材の価格の高止まりが続いております。また住宅ローン変動金利は現在低水準を維持しているものの、2024年3月に中央銀行がマイナス金利解除を決定したことによる当業界に与える影響など、今後の動向には注視していく必要があります。

 このような状況のもと、当社は『「家がほしい」すべての人のために。』を企業理念とし、品質・性能・居住性を追求したデザイン性に優れた住宅をお求めになりやすい価格で提供し、東海エリア及び関東エリアでのさらなるシェア拡大に努めてまいりました。

 エリアの需要動向等に対応して在庫水準、販売価格等を調整しておりますが、業界全体の在庫過剰感が郊外エリア等によっては発生しており、郊外物件を主力とする商品の在庫水準と販売価格の調整をした営業を促進した事により、前年同期比で売上高は増加しておりますが利益は減少しております。

 以上の結果、当第2四半期累計期間における業績は、売上高10,140,938千円(前年同期比17.5%増)、営業損失527,350千円(前年同期は212,564千円の利益)、経常損失632,231千円(前年同期は93,706千円の利益)、法人税等調整額として△188,096千円を計上した結果、四半期純損失444,996千円(前年同期は58,408千円の利益)となりました。

 

 なお、当社は戸建分譲事業のみの単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。

 

② 財政状態の状況

(資産)

 当第2四半期会計期間末における流動資産は13,288,908千円となり、前事業年度末に比べ1,455,904千円減少しました。これは主に仕掛販売用不動産が1,310,408千円減少したことによるものであります。仕掛販売用不動産の減少は、在庫水準の調整等に伴うものであります。固定資産は519,367千円となり、前事業年度末に比べ189,360千円増加しました。

 この結果、総資産は、13,808,275千円となり、前事業年度末に比べ1,266,544千円減少いたしました。

 

(負債)

 当第2四半期会計期間末における流動負債は7,920,838千円となり、前事業年度末に比べ868,728千円減少しました。これは主に在庫の減少等に伴い、短期借入金が783,890千円減少したことによるものであります。固定負債は2,211,601千円となり、前事業年度末に比べ77,130千円増加いたしました。これは主に新規借入等により長期借入金が134,020千円増加したことによるものであります。

 この結果、負債合計は、10,132,440千円となり、前事業年度末に比べ791,597千円減少いたしました。

 

(純資産)

 当第2四半期会計期間末における純資産合計は3,675,835千円となり、前事業年度末に比べ474,946千円減少いたしました。これは、四半期純損失444,996千円の計上と、株主配当金を29,950千円支払ったことに伴う利益剰余金の減少によるものであります。

 この結果、自己資本比率は26.6%(前事業年度末は27.5%)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、2,444,057千円(前事業年度末比4.0%の増加)となり、前事業年度末に比べて94,112千円増加しております。各キャッシュ・フローの状況とそれぞれの要因は、次のとおりであります。
 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は713,744千円(前年同期は2,132,855千円の支出)となりました。主な要因は、税引前四半期純損失631,925千円の計上と、長期在庫の販売強化による棚卸資産の減少額1,353,619千円によりそれぞれ資金が増減したためであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は10,455千円(前年同期は13,402千円の支出)となりました。主な要因は、業務用基幹システムの新規導入等に伴う無形固定資産の取得による支出9,445千円により資金が減少したためであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は609,175千円(前年同期は2,414,615千円の収入)となりました。主な要因は、長期資金として調達した長期借入金及び社債の純増額がそれぞれ192,565千円及び12,100千円あった一方、短期借入金の純減額783,890千円及び配当金の支払額29,950千円により資金が減少したためであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。