当第2四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第2四半期累計期間(自 2023年9月1日 至 2024年2月29日)における我が国経済は、円安に加え、資源やエネルギー価格の高止まり等を背景とした物価上昇や、ウクライナ情勢の長期化、中国経済の先行き懸念等もありましたが、景気は底堅く推移しております。
当社が属する国内の情報サービス産業においては、労働人口の減少傾向や業務効率化ニーズを背景に、デジタル化の推進ニーズは旺盛です。また、生成AIの劇的な進化によりDX(デジタルトランスフォーメーション)への期待は一段と高まっております。
このような環境下、当社はクラウドネイティブカンパニーとして、「日本のエンタープライズシステムにグローバル品質のクラウドパワーを」をミッションに掲げ、日本のDXの加速に取り組んでまいりました。また、生成AIを今後の成長の柱に据えるべく大幅な事業変革にも取り組んでおります。具体的にはエンタープライズ向けAGIプラットフォーム「GaiXer」のUI/UXの改善を行ったほか、デジタル庁の生成AI技術検証の環境整備プロジェクトや順天堂大学との実証実験を通じた「GaiXer」の機能強化に注力してまいりました。
注力をしております「GaiXer」については、デジタル庁の実証実験を受託したほか、自治体での導入が進んでおります。しかしながら、プロジェクトの端境期に入った影響で、プロジェクト型サービスの売上高は838百万円(前年同期比46.7%減)となったほか、自動架電サービスの利用が大幅に減少した影響でSaaSが27百万円(前年同期比98.4%減)となりましたが、外注費の低減に努め売上原価を抑制しました。一方で「GaiXer」への投資を強化したこと等から販売費及び一般管理費については、前年同期比で増加しております。
以上の結果、当第2四半期累計期間の経営成績は、売上高3,943百万円(前年同期比39.1%減)、売上総利益1,408百万円(前年同期比39.4%減)、営業利益498百万円(前年同期比67.8%減)、経常利益498百万円(前年同期比67.3%減)四半期純利益314百万円(前年同期比67.1%減)となりましたが、計画比では増収増益となりました。
なお、当社の事業はクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。
(資産)
当第2四半期会計期間末における総資産は7,024百万円となり、前事業年度末に比べて116百万円減少しました。これは主に、売掛金及び契約資産が595百万円増加した一方で、現金及び預金が633百万円減少したことによるものであります。
(負債)
当第2四半期会計期間末における負債は990百万円となり、前事業年度末に比べて431百万円減少しました。これは主に、買掛金が88百万円、流動負債のその他が267百万円減少したことによるものであります。流動負債のその他の減少は、主に未払費用が119百万円、未払金が105百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第2四半期会計期間末における純資産は6,034百万円となり、前事業年度末に比べて315百万円増加しました。これは主に、四半期純利益314百万円を計上したことによるものであります。
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ633百万円減少し、4,200百万円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、支出した資金は620百万円(前年同期は512百万円の支出)となりました。これは主に、税引前四半期純利益が500百万円あった一方で、売上債権の増加額が595百万円、仕入債務の減少額が88百万円、未払金の減少額が105百万円、未払費用の減少額が119百万円、法人税等の支払い額が201百万円あったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、獲得した資金は2百万円(前年同期は281百万円の支出)となりました。これは主に、固定資産の取得による支出が5百万円あった一方で、投資有価証券の売却による収入が8百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、支出した資金は16百万円(前年同期は1,047百万円の獲得)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出17百万円によるものであります。
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
当社は、「Technology to FIX your challenges. あなたのチャレンジをテクノロジーで成就する」という企業理念を実現すべく、2008年9月に株式会社FIXERを設立し、事業活動を推進してまいりました。
クラウドサービスとして提供されるAIのノウハウを生かし、生成型AI(Azure OpenAI Service)を活用したエンタープライズAGIプラットフォーム「GaiXer」の提供を2023年4月から開始しました。
当第2四半期累計期間より、当社が提供する「GaiXer」を活用して、順天堂大学、東京工業大学と共同研究、千葉県がんセンターと臨床研究を開始しており、研究開発費の総額は9百万円となりました。
当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。