【要約四半期連結財務諸表注記】

 

1.重要な会計方針等

 

(1)作成の基礎

この要約四半期連結財務諸表は、日本(東京)に所在し、東京証券取引所に上場(証券コード:4519)している中外製薬株式会社及びその子会社の要約四半期連結財務諸表です。この要約四半期連結財務諸表は、2024年4月25日に、当社最高経営責任者である代表取締役社長奥田修及び最高財務責任者である取締役上席執行役員谷口岩昭によって承認されております。

ロシュ・ホールディング・リミテッドはスイス証券取引所に上場し、IFRSに準拠し業績を開示しているロシュグループの親会社です。当社グループはロシュとの戦略的アライアンスの締結により2002年10月よりロシュグループの主要なメンバーになっております。ロシュ・ホールディング・リミテッドは、当社株式の発行済株式総数のうち、59.89%(発行済株式総数から自己株式を控除したベースでは61.12%)を所有しております。

当社グループは、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19年内閣府令第64号)第1条の2に定める指定国際会計基準特定会社の要件を満たすことから、同第93条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して要約四半期連結財務諸表を作成しております。

この要約四半期連結財務諸表には、年次の連結財務諸表で要求される全ての情報が含まれていないため、2023年12月31日に終了した前連結会計年度の連結財務諸表と併せて利用されるべきものであります。

要約四半期連結財務諸表は当社の機能通貨である日本円で表示し、百万円未満を四捨五入しております。公正価値による測定が要求されている一部の項目を除き、測定は取得原価に基づいております。

 

(2)重要な会計上の判断、見積り及び前提

要約四半期連結財務諸表の作成にあたっては、収益、費用、資産、負債及び偶発事象に係る報告金額に影響を与える判断、見積り及び前提の設定を行うことを経営者に求めております。これらの見積りは実際の結果と異なる可能性があります。見積りやその基礎をなす前提は、過去の経験や多くの要因に基づいて設定しており、継続的に見直しを行っております。見積りの変更による影響は、見積りの変更が行われた会計期間に認識しております。

当社グループの要約四半期連結財務諸表で認識する金額に重要な影響を与える判断、見積り及び前提に関する情報は、原則として前連結会計年度と同様であります。

 

(3)会計方針の変更

当社グループの要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前連結会計年度において適用した会計方針と同一であります。

なお、一部の基準書において軽微な変更がありましたが、当社グループの業績及び財政状態に重要な影響はありません。

 

 

2.セグメント情報

 

当社グループは、単一の医薬品事業に従事し、複数の事業セグメントを有しておりません。当社グループの医薬品事業は、新規の医療用医薬品の研究、開発、製造、販売活動から成り立っております。これらの機能的な活動は事業として統合した運営管理を行っております。

 

売上収益

(単位:百万円)

 

 

当第1四半期連結累計期間

(自 2024年1月1日

至 2024年3月31日

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年3月31日

製商品売上高

 

その他の
売上収益

 

製商品売上高

 

その他の
売上収益

日本

103,182

 

312

 

192,689

 

392

海外

101,298

 

32,157

 

98,842

 

20,316

うちスイス

94,228

 

31,834

 

92,636

 

20,105

合計

204,480

 

32,469

 

291,531

 

20,709

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主要顧客に関する情報

(単位:百万円)

 

 

当第1四半期連結累計期間

(自 2024年1月1日

至 2024年3月31日

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年3月31日

エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・
リミテッド

117,497

 

112,741

アルフレッサ株式会社

17,733

 

20,209

 

 

3.収益

 

 収益の分解

(単位:百万円)

 

 

当第1四半期連結累計期間

(自 2024年1月1日

至 2024年3月31日

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年3月31日

顧客との
契約から
生じる収益

 

その他の
源泉から
生じる収益

 

合計

 

顧客との
契約から
生じる収益

 

その他の
源泉から
生じる収益

 

合計

製商品売上高

210,155

 

△5,676

 

204,480

 

298,008

 

△6,476

 

291,531

日本

103,182

 

 

103,182

 

192,689

 

 

192,689

海外

106,974

 

△5,676

 

101,298

 

105,318

 

△6,476

 

98,842

その他の売上収益

31,908

 

561

 

32,469

 

20,083

 

626

 

20,709

ロイヤルティ及び
プロフィットシェア
収入

20,430

 

561

 

20,991

 

20,070

 

626

 

20,696

その他の営業収入

11,478

 

 

11,478

 

12

 

 

12

 

 

その他の源泉から生じる収益は、相手先が顧客とはみなされない場合の協同パートナーとの利益分配契約からの収入及びヘッジ利得または損失から生じております。

 

 

4.その他の営業収益(費用)

 

その他の営業収益(費用)の内訳は以下のとおりです。

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

当第1四半期連結累計期間

(自 2024年1月1日

至 2024年3月31日

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年3月31日

その他の営業収益

 

207

 

1,290

その他の営業費用

 

△392

 

△22

合計

 

△185

 

1,268

 

 

 

 

 

 

 

5.無形資産

 

減損損失

当第1四半期連結累計期間に、研究開発プロジェクトの中止等に伴い88百万円(前第1四半期連結累計期間4,651百万円)の減損損失を研究開発費として認識しました。

 

6.当社の株主に帰属する資本

 

配当

決議内容

 

株式の種類

 

配当金の総額
(百万円)

 

1株当たり
配当額
(円)

 

基準日

 

効力発生日

2023年3月30日
定時株主総会

 

普通株式

 

65,801

 

40

 

2022年12月31日

 

2023年3月31日

2024年3月28日
定時株主総会

 

普通株式

 

65,813

 

40

 

2023年12月31日

 

2024年3月29日

 

 

 

7.1株当たり利益

 

基本的1株当たり利益

 

 

 

当第1四半期連結累計期間

(自 2024年1月1日

至 2024年3月31日

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年3月31日

当社株主に帰属する四半期利益
(百万円)

 

74,401

 

73,500

加重平均普通株式数(株)

 

1,679,057,667

 

1,679,057,667

加重平均自己株式数(株)

 

△33,720,269

 

△33,989,003

基本的加重平均普通株式数(株)

 

1,645,337,398

 

1,645,068,664

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基本的1株当たり四半期利益(円)

 

45.22

 

44.68

 

 

 

 

 

 

 

希薄化後1株当たり利益

 

 

 

当第1四半期連結累計期間

(自 2024年1月1日

至 2024年3月31日

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年3月31日

当社株主に帰属する四半期利益
(百万円)

 

74,401

 

73,500

基本的加重平均普通株式数(株)

 

1,645,337,398

 

1,645,068,664

希薄化効果の影響調整:

 

 

 

 

ストック・オプション(株)

 

248,487

 

307,334

希薄化効果後
加重平均普通株式数(株)

 

1,645,585,885

 

1,645,375,998

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希薄化後1株当たり四半期利益(円)

 

45.21

 

44.67

 

 

 

 

 

 

 

 

8.リスクマネジメント

 

公正価値で測定する金融商品

経常的な公正価値測定を行う際の評価技法へのインプットを3つのレベルに分類しております。

レベル1-活発な市場における同一資産及び負債の無修正の相場価格

レベル2-レベル1に含まれる相場価格以外で、直接または間接に観察可能なインプット

レベル3-観察不能なインプットを含む、評価技法を用いて測定された公正価値

(単位:百万円)

 

 

 

レベル1

 

レベル2

 

レベル3

 

合計

当第1四半期連結会計期間末

2024年3月31日

 

 

 

 

 

 

 

有価証券

 

 

 

 

 

 

 

短期金融資産

 

299,988

 

 

299,988

負債性金融商品

766

 

 

130

 

896

その他の流動資産

 

 

 

 

 

 

 

デリバティブ金融資産

 

11,326

 

 

11,326

その他の非流動資産

 

 

 

 

 

 

 

資本性金融商品

 

 

1,184

 

1,184

負債性金融商品

 

9,654

 

2,218

 

11,872

金融資産合計

766

 

320,968

 

3,533

 

325,267

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その他の流動負債

 

 

 

 

 

 

 

デリバティブ金融負債

 

33,825

 

 

33,825

金融負債合計

 

33,825

 

 

33,825

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

 

レベル1

 

レベル2

 

レベル3

 

合計

前連結会計年度末

2023年12月31日

 

 

 

 

 

 

 

有価証券

 

 

 

 

 

 

 

短期金融資産

 

249,985

 

 

249,985

負債性金融商品

767

 

 

130

 

897

その他の流動資産

 

 

 

 

 

 

 

デリバティブ金融資産

 

11,789

 

 

11,789

その他の非流動資産

 

 

 

 

 

 

 

資本性金融商品

 

 

1,254

 

1,254

負債性金融商品

 

9,206

 

2,045

 

11,251

金融資産合計

767

 

270,981

 

3,429

 

275,176

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その他の流動負債

 

 

 

 

 

 

 

デリバティブ金融負債

 

49,100

 

 

49,100

金融負債合計

 

49,100

 

 

49,100

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レベル1の金融資産には、社債が含まれております。レベル2の金融資産には、主に譲渡性預金、金銭信託、コマーシャル・ペーパー、デリバティブが含まれております。

レベル2の公正価値測定は下記のように行っております。

有価証券、負債性金融商品及びデリバティブ金融商品は、観察可能な金利、イールド・カーブ、為替レートの市場のデータ、また測定日における類似の金融商品に含まれるボラティリティなどを指標とする評価モデルを使用しています。

当社グループでは、公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替が生じた場合、各会計期間末にこれを認識しております。なお、レベル1とレベル2の間において振替はありません。

レベル3には主に出資金、非上場株式が含まれております。観察不能なインプットを含む、評価技法を用いて公正価値を測定しています。

 

9.関連当事者

 

配当

当社のロシュに対する配当は、2023年通年で80,454百万円、2024年は当第1四半期連結会計期間末までに40,227百万円であります。

 

関連当事者との重要な取引及び債権債務

エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッド
に対する取引高

(単位:百万円)

 

 

 

当第1四半期連結累計期間

(自 2024年1月1日

至 2024年3月31日

 

前第1四半期連結累計期間

(自 2023年1月1日

至 2023年3月31日

売上収益

 

117,497

 

112,741

仕入高

 

45,320

 

112,376

 

 

エフ・ホフマン・ラ・ロシュ・リミテッド
に対する債権・債務

(単位:百万円)

 

 

 

当第1四半期
連結会計期間末

2024年3月31日

 

前連結会計年度末

2023年12月31日

営業債権及びその他の債権

 

120,299

 

164,696

営業債務

 

28,691

 

40,491

 

 

2【その他】

重要な訴訟事件等

当第1四半期連結会計期間において、新たに発生した重要な訴訟事件等はありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した内容から重要な変更はありません。