当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はございません。
文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化や雇用環境の改善、インバウンド需要の増加等により緩やかな回復傾向がみられました。その一方で、不安定な国際情勢の中、原材料価格やエネルギー価格の高騰、諸物価の上昇や為替相場の急激な変動など、先行きについては依然として不透明な状況が続いております。
このような状況の中で、当社グループは「We are Social Beauty Innovators for Chain of Happiness 私たちは、“美しく革新的な方法”で、“幸せの連鎖”があふれる社会の実現に挑戦し続けます。」をMISSIONに掲げ、「ブランド創出力」「OMO」「IPTOS」を強みとして、独自の商品・ブランド開発モデルによって、積極的な新商品開発、マーケティング、市場開拓、海外展開を進めてまいりました。
また、当社グループは、「一般財団法人BOTANIST財団」の設立をはじめ、持続可能な社会を実現することを目的とした様々な取り組みを行っております。今後も事業とESG推進を両立し、事業活動を通じて環境や社会に対してより良い影響を与えるような活動に引き続き取り組んでまいります。
セグメントの業績は、次のとおりです。
(国内事業)
主な事業内容は、当社が開発したブランド商品の日本国内の卸売事業者を通じた小売店及び量販店運営事業者への卸売販売、インターネットを活用した日本国内の一般消費者への直接販売であります。
国内事業では、持続的な成長に向けて、当社が強みを持つヘアケア系、美容家電、スキンケア他のカテゴリーの継続的な投資及び新たなトレンド発掘に注力しました。BOTANISTブランドにおいては、2024年2月にBOTANISTのサブブランドとして、ハーバルウェルネスブランドのWELLPを発売しました。また、同年3月にタンパク質に着目し新成分を配合した新しい「ボタニカルヘアマスク」2種を発売しました。
SALONIAブランドにおいては、2024年3月に明るく爽やかな2024年春夏限定カラーのドライヤーとヘアアイロン「CELEBRATE (セレブレイト)シリーズ」を発売しました。また、自由で多様性のある美しさを認め合える社会の実現を目指し、四條畷学園高等学校(大阪府大東市)の卒業生約360名にヘアアイロンのサプライズプレゼントを実施しました。
また、BOTANISTとSALONIAのデュアルブランドショップである「BOTANIST Factory SALONIA DEPOT」が「THE OUTLETS KITAKYUSHU」に期間限定でオープンし、初の九州エリアへの進出を果たしました。
その他、ナイトケアビューティーブランドYOLUは引き続き好調に推移しており、2024年1月から3月におけるドラッグストア市場ヘアケア製品でのメーカーシェア1位(注)をけん引しました。
トータルクレイビューティーブランドDROASは2024年3月にスキンケアラインである「クレイクレンジングジェル」「クレイクリアウォッシュ」の全国発売を開始しました。
スキンケア他のカテゴリでは2024年2月にennthyを発売したほか、2023年11月に設立した子会社である株式会社Endeavourから2024年1月にPorelogy、同年3月にSKN REMEDを発売し、当第1四半期では合計3つの新ブランドを発売しました。
以上のことから、当第1四半期連結累計期間の売上高は8,771百万円(前年同期比8.5%減)、営業利益は1,530百万円(前年同期比5.3%減)となりました。
(海外事業)
主な事業内容は、当社が開発したブランド商品のインターネットを活用した海外の一般消費者への直接販売、並びに海外のインターネット販売事業者、販売代理事業者、美容専門店、ドラッグストアへの卸売販売であります。
中国においてはアリババグループの越境ECであるTmall Global(天猫国際)を通じた一般消費者への販売に取り組み、香港、台湾においては同国内に多数の店舗が展開されている化粧品、コスメショップ、小売店での販売に継続的に取り組みました。
艾恩伊(上海)化粧品有限公司においては、中国市場の景気回復の遅れ、競争環境の激化に加え、2023年8月の福島原発処理水の海洋放出による影響は継続しながらも、Tmall.com(天猫)やDouyin(抖音)といったプラットフォームを活用したオンラインでの販売を通しBOTANISTブランドの販売に取り組みました。
福島原発処理水が事業に及ぼす影響は回復傾向にあると想定しており、今後はライブコマース等のオンラインを中心とした有力な施策を着実に実行していきます。
以上のことから、当第1四半期連結累計期間の売上高は310百万円(前年同期比136.5%増)、営業損失は287百万円(前年同期は営業損失165百万円)となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は9,082百万円(前年同期比6.5%減)となりました。また、営業利益は638百万円(前年同期比38.1%減)、経常利益は705百万円(前年同期比27.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は426百万円(前年同期比23.7%減)となりました。
(注)2024年1月から3月のドラッグストア市場における単体企業別のシャンプー・リンスカテゴリー販売金額より(自社調べ)
② 財政状態
(流動資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は、17,811百万円となり、前連結会計年度末よりも2,420百万円減少いたしました。その主な内訳は、商品が575百万円増加したことに対し、現金及び預金が2,553百万円、売掛金が963百万円それぞれ減少したことによるものです。
(固定資産)
当第1四半期連結会計期間末における固定資産は、2,692百万円となり、前連結会計年度末よりも16百万円増加いたしました。その主な内訳は、有形固定資産が156百万円増加したことに対し、無形固定資産が58百万円、投資その他の資産が81百万円それぞれ減少したことによるものです。
(流動負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は、5,968百万円となり、前連結会計年度末よりも2,544百万円減少いたしました。その主な内訳は、買掛金が190百万円、未払金が256百万円それぞれ増加したことに対し、未払法人税等が2,162百万円、返金負債が287百万円それぞれ減少したことによるものです。
(固定負債)
当第1四半期連結会計期間末における固定負債は、53百万円となり、前連結会計年度末よりも9百万円減少いたしました。その主な内訳は、長期借入金が9百万円減少したことによるものです。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、14,481百万円となり、前連結会計年度末よりも150百万円増加いたしました。その主な内訳は、親会社株主に帰属する四半期純利益426百万円及び剰余金の配当231百万円により利益剰余金が195百万円増加したことによるものです。
(2)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は42百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。