第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

本項に記載した将来事象に関する予測・見通し等は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであり、それらには不確実性が内在し将来の結果とは大きく異なる可能性があります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当社は「人類のアウトプットを増やす」というミッションのもと、表現活動を支援するための様々なウェブサービス及びスマートフォンアプリを提供しています。

 

当第1四半期連結累計期間は、レンタルサーバーサービス「ロリポップ!」やドメイン取得代行サービス「ムームードメイン」などのストック型ビジネスが価格改定の効果により好調に推移しましたが、金融支援事業において前年第2四半期より大型債権の買取を抑制したため請求書買取額が減少し、連結売上高は前年同期比で減少しました。

利益面では、ストック型ビジネスの好調な推移や、金融支援事業において、滞留債権に対する貸倒関連費用が減少したことから大幅増益となりました。

その結果、当第1四半期連結累計期間における業績は、売上高2,647,133千円(前年同期比3.2%減)、営業利益234,655千円(前年同期比549.3%増)、経常利益235,704千円(前年同期比125.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益154,784千円(前年同期比274.3%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

① ホスティング事業

ホスティング事業には、個人からビジネスまで幅広い用途にご利用頂けるレンタルサーバーサービス「ロリポップ!」及びドメイン取得代行サービス「ムームードメイン」等が属しております。

「ロリポップ!」におきましては、高単価プランを中心に契約件数が伸びているものの、低単価プランの新規契約件数が減少し、契約件数は410,474件(前年同期末比2.2%減)となりました。一方で、2023年2月に行った価格改定の効果や上位プランの契約比率が高まったことから、顧客単価は527円(前年同期比11.9%増)となりました。

また、オンラインゲーム等の新たなサーバーニーズに対応するため「ロリポップ!for Gamers」の無料モニターを募集するなど、新しい取り組みを開始しました。

「ムームードメイン」におきましては、電気料金高騰や円安による仕入れ価格上昇の影響を受け、2023年2月よりサービス維持調整費を導入したことから顧客単価が増加しました。一方で、新規契約数が減少したことから、登録ドメイン数は1,085,334件(前年同期末比4.7%減)となりました。

利益面においては、上述の通り価格改定の効果により売上高が増加した結果、原価高騰前の利益水準へと回復しました。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は1,522,584千円(前年同期比11.2%増)、 セグメント利益は539,495千円(前年同期比26.5%増)となりました。

 

② EC支援事業

EC支援事業には、月額制ECサイト構築サービス国内店舗数No.1の「カラーミーショップ」及びオリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」等が属しております。

「カラーミーショップ」におきましては、従来よりも大規模なECサイト運営を支援する「プレミアムプラン」の契約件数が堅調に推移しました。

全体の契約件数は、低単価プランの契約件数が減少したことから50,320件(前年同期末比0.4%減)となりました。また、月額有料プランの顧客単価は価格改定の効果や高単価プランの契約比率が高まり5,391円(前年同期比7.5%増)となりました。利益面では、インフラ等のコストが増加いたしました。

「SUZURI」におきましては、音声コンテンツに特化した公式オーディオショップ「SUZURI ORIGINAL」を開設し、人気声優による新作オーディオブックを発売するなど、デジタルコンテンツの取り扱いを拡充したことから登録会員数は172万人(前年同期末比21.6%増)となりました。当第1四半期連結累計期間における流通金額は4.3億円(前年同期比15.8%減)となりましたが、アプリ経由の流通額は前年同期比で増加傾向にあるため、引き続きアプリダウンロード数の拡大を目指します。また、2024年4月にはSUZURIが10周年を迎え、スキルシェア市場に参入するとともに、バーチャルファッション領域を強化しました。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は665,545千円(前年同期比5.1%減)、セグメント利益は160,728千円(前年同期比1.5%減)となりました。

 

③ ハンドメイド事業

ハンドメイド事業には、国内最大級のハンドメイドマーケット「minne」が属しております。

「minne」では、ハンドメイド作家のためのビジネススクール「minneカレッジ byGMOペパボ」の新コースを発表するとともに、2024年11月30日、12月1日に「minneのハンドメイドマーケット2024」を開催することを公表いたしました。また作家同士のコミュニティ形成に努め、作家・ブランド数は91万人(前年同期末比4.4%増)となりました。一方で、低価格帯作品の流通規模縮小の影響を受け、当第1四半期連結累計期間における流通金額は31.7億円(前年同期比16.2%減)となりました。利益面においては、作家様向けサイト内広告の収益が計上されたほか、プロモーションコストの効率的な運用に取り組みました。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は359,537千円(前年同期比13.0%減)、セグメント利益は30,928千円(前年同期比12.6%増)となりました。

 

④ 金融支援事業

金融支援事業には、連結子会社であるGMOクリエイターズネットワーク株式会社が運営するフリーランス向けファクタリングサービス「FREENANCE」が属しております。

「FREENANCE」におきましては、前年第2四半期より大型債権の買取を抑制したため、当第1四半期連結累計期間における請求書買取額は13億円(前年同期比58.2%減)となりました。利益面では、滞留債権に対する貸倒関連費用が大幅に減少しました。

以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は99,093千円(前年同期比60.6%減)、セグメント損失は6,854千円(前年同期におけるセグメント損失は93,790千円)となりました。

 

⑤ その他

その他には、習い事やチーム・教室運営における連絡や集金をクラウド上で一元管理できるサービス「GMOレンシュ」が属しております。

当第1四半期連結累計期間におけるセグメント売上高は372千円(前年同期比48.4%減)、セグメント損失は13,421千円(前年同期におけるセグメント損失は10,970千円)となりました。

 

 また、当第1四半期連結会計期間における財政状態の概況は次のとおりであります。

当第1四半期連結会計期間末における総資産は11,023,300千円(前連結会計年度末比148,312千円増)となりました。これは、主に現金及び預金が116,766千円減少した一方で、売掛金が214,381千円及び関係会社預け金が50,000千円増加したことによるものであります。

負債は9,079,989千円(同16,169千円増)となりました。これは、主に未払法人税等が140,141千円及び賞与引当金が61,240千円減少した一方で、契約負債が142,452千円及び未払金が96,038千円増加したことによるものであります。

純資産は1,943,311千円(同132,143千円増)となりました。これは、主に親会社株主に帰属する四半期純利益計上に伴い利益剰余金が154,784千円増加したことによるものであります。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当第1四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書を作成していないため、記載しておりません。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、事実上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は7,328千円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。