当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(自 2024年1月1日 至 2024年3月31日)における世界経済は、資源価格の高騰が続く中での世界的な金融引き締め政策の継続や、ウクライナ及び中東情勢の地政学リスクによる影響が懸念される状況となっております。また、わが国経済は、個人消費の持ち直しや株価上昇の流れの中で景気は緩やかな回復基調となっておりますが、物価の上昇が継続していることで国内景気を押し下げるリスクも継続しております。
このような中、当社グループは企業パーパス「Activate Your Life」(ステークホルダーとともに、無限に広がる界面カガクのチカラで様々な社会課題を解決し、より豊かな暮らしや輝く未来に貢献すること)に基づき、中長期成長ビジョンとして『世界中のお客様から最も信頼されるイノベーション・カンパニー』を掲げております。当パーパス、ビジョンのもと3か年中期経営計画『INNOVATION25』(2023-2025)を策定し、現在、中期経営計画の5大戦略である「事業構造の大転換」「メリハリのある投資」「生産性改革」「サステナブル経営の推進」「大家族主義の進化」の推進に取り組んでいるところであります。
今後も激変していく経営環境をビジネスチャンスへと昇華し、社会からますます必要とされる価値を提供する事業に注力し永続的成長を目指してまいります。
当第1四半期連結累計期間の売上高は12,228百万円(前年同期比6.1%増)、営業利益588百万円(同227.9%増)、経常利益766百万円(同172.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は318百万円(同1,059.8%増)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。なお、文中の各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおりません。
(化学品事業)
売上高9,043百万円(前年同期比8.8%増)、セグメント利益821百万円(同246.6%増)となりました。昨年は、繊維市場における欧米アパレルの在庫調整、中国におけるコロナ急拡大に伴う稼働率低下の影響がありましたが、今年は、アパレル市場の一部や中国市場の回復、新規ビジネス獲得、価格改定・原料コストダウンによる収益力向上などがあり、増収増益となりました。
(化粧品事業)
売上高は3,130百万円(前年同期比1.8%増)、セグメント利益は239百万円(前年同期比38.1%減)となりました。当社デミコスメティクスにおきましては、引き続き美容サロンの来店客数減による市況悪化の影響を受けたものの、主力ヘアケアの拡販および新メンズブランドの上市、拡販により堅調に推移いたしました。また、連結子会社におきましては、DEMI KOREA CO.,LTD.における販売や山田製薬株式会社における受託事業が好調に推移いたしました。一方で、在庫変動の影響を大きく受けた事や販売関連費用の増加により利益は減少しました。
(その他)
売上高は53百万円(前年同期比59.8%減)、セグメント損失は4百万円(前年同期は16百万円のセグメント利益)となりました。
②財政状態
(資産)
当第1四半期連結会計期間末の資産合計につきましては、前連結会計年度末に比べ、1,580百万円増加し58,499百万円となりました。この主な要因は、現金及び預金が1,025百万円増加したことによるものであります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末の負債合計につきましては、前連結会計年度末に比べ、861百万円増加し24,958百万円となりました。この主な要因は、借入金が558百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末の純資産合計につきましては、前連結会計年度末に比べ、718百万円増加し33,541百万円となりました。この主な要因は、為替換算調整勘定が704百万円増加したことによるものであります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、564百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性について分析
当社グループの運転資金・設備投資資金については、営業活動から獲得する自己資金及び金融機関からの借入による調達を基本としております。
当第1四半期連結会計期間において、特に記載すべき事項はありません。