当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
(1) 業績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、緩やかながら景気回復の兆しが見え始めているものの、世界情勢の緊迫化は依然として続いており、エネルギー問題や原材料等の高騰、更には円安の影響を受け、引き続き、不確実性の高い状況で推移しております。
このような状況の下、当社と100%子会社のセルプロジャパン株式会社(以下、セルプロジャパンという。)は、当第2四半期連結累計期間以降、各社が抱える課題等を適宜把握した上で、その課題を柔軟かつ迅速に解決する体制を構築し、グループ一体となり中長期的な企業価値の向上に向けた取り組みを着実に推進しております。具体的には、再生医療領域における血液由来加工の受託サービスの製販一体の連携強化を図るべく、スタッフ間の緊密な連携強化をはじめとして、化粧品等の商品企画領域においても、セルプロジャパンが保有する技術や知見等を最大限活用した付加価値の高い商品の企画開発にも着手しております。 なお、当第2四半期連結累計期間よりセルプロジャパンが連結対象となり同社の業績が加味されており、またセルプロジャパンとの株式交換に伴いのれん・DD(デューデリジェンス)費用等を計上しております。
当社の主力事業であるD2C事業ならびに今後の当社グループを牽引するメディカルサポート事業における各セグメントの概況については、以下のとおりです。
(D2C事業)
D2C事業については、引き続き、育毛・発毛促進に特化した薬用炭酸ヘッドスパ育毛剤「sodatel(ソダテル)」の販売強化に向けた施策に積極的に取り組んでまいりました。効率的かつ効果的な広告投資により認知度と購買意欲を高めると共に、顧客の安定化と継続率の向上を目的とした綿密な分析、CRM施策の強化、更には既存商品とのクロスセル販売など、広範囲に亘る施策を実行しております。一方、既存の主力商品である「HADA NATURE(肌ナチュール)」については、ロイヤルカスタマーに対する施策を推進することで、継続率は、引き続き想定通りの高水準で推移しております。
この結果、同事業における当第2四半期連結累計期間の売上高は712,441千円(前年同期比17.1%減)、セグメント利益は154,324千円(前年同期比61.4%減)となりました。
(メディカルサポート事業)
メディカルサポート事業については、血液由来加工の受託サービス導入に向けて、全国のクリニック等へ積極的に営業提案を推進した結果、新規提携医院数及び加工受託件数は順調に積み上がっております。一方、受注率については、新規導入(手続き)から施術(実行)までに時間を要することから時限的に低減するものの、導入後のクリニックに対する献身的なサポートを実施していることで、想定よりも高い水準で推移しております。
なお、当第2四半期連結累計期間より、セルプロジャパンでの原料等の販売実績が、同事業の業績に寄与しております。
この結果、同事業における第2四半期連結累計期間のセグメント売上高は221,969千円(前年同期比441.7%増)、セグメント損失は41,524千円(前年同期はセグメント損失2,140千円)となりました。
以上の結果、当社グループの当第2四半期連結累計期間の売上高は934,335千円(前年同期比3.8%増)、営業損失は87,063千円(前年同期は営業利益208,722千円)、経常損失は84,300千円(前年同期は経常利益216,054千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は110,969千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益211,143千円)となりました。
(2) 財政状態の分析
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は1,820,670千円となり、前連結会計年度末に比べ259,504千円の増加となりました。これは主に、現金及び預金の増加189,474千円、売掛金の増加36,226千円、商品及び製品の増加22,420千円によるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における固定資産は1,263,413千円となり、前連結会計年度末に比べ1,243,146千円の増加となりました。これは主に、のれんの増加1,193,239千円によるものであります。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は610,689千円となり、前連結会計年度末に比べ107,345千円の増加となりました。これは主に、未払法人税等の増加52,780千円、1年内返済予定の長期借入金の増加23,497千円、短期借入金の増加20,000千円よるものであります。
当第2四半期連結会計期間末における固定負債は428,259千円となり、前連結会計年度末に比べ123,059千円の増加となりました。これは主に、長期借入金の増加122,504千円によるものであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は2,045,135千円となり、前連結会計年度末に比べ1,272,246千円の増加となりました。これは主に、資本剰余金の増加1,378,329千円によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、新規連結の影響もあり、前連結会計年度末より321,039千円増加し、1,494,500千円(前年同期比27.4%増)となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の減少は67,490千円(前年同期は営業活動による資金の増加365,385千円)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純損失84,300千円の計上、のれん償却額30,595千円の計上、未払金の減少22,489千円、法人税等の還付額23,364千円千円の計上があったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の増加は11,505千円(前年同期は投資活動による資金の増加8,500千円)となりました。これは主に、貸付けによる支出24,898千円の計上、債権譲渡による収入35,803千円の計上があったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の増加は130,401千円(前年同期は財務活動による資金の減少106,650千円)となりました。これは、長期借入れによる収入200,000千円、長期借入金の返済による支出94,814千円があったことによるものです。
(4) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。