第2 【事業の状況】

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

また、当社グループは、飲食事業の単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しております。

なお、前連結会計年度は決算期を変更したことにより、2023年4月1日から2024年1月31日までの10ヶ月間となっております。そのため、第1四半期連結累計期間は、前第51期(2023年4月1日から2023年6月30日まで)と当第52期(2024年2月1日から2024年4月30日まで)で対象期間が異なっているため、前年同期との比較分析は行っておりません。

 

(1) 経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、雇用・所得環境が改善するなかで、経済活動の正常化が緩やかに進んでおりますが、不安定な国際情勢や物価上昇の長期化により、先行きは依然として不透明な状況が続いております。

外食業界におきましては、外食需要の回復基調が続いておりますが、原材料価格やエネルギー価格の高止まり、人手不足による人件費の高騰等のあらゆるコスト上昇により、厳しい経営環境が続いております。

このような環境の下、当連結会計年度における当社グループの取組みといたしましては、経営理念である「”食”を通して、社会に貢献していく」に基づき、お客様にびっくりしてもらう、喜んで頂くために、更なる品質向上・生産性向上に取り組んでおります。目指す姿としては、店舗人員を少なくしながらも、お客様から「サービスが良くなったね」と言って頂くことです。しかしながら、目下のところ、トレーニングが追いついておらず、店舗のQSC(商品品質・接客サービス・清潔さ)についてのクレームを多く頂くようになってしまい、これが来店客数の戻りが鈍い原因ではないかと考え、前期以降引き続き、クレームの改善と、サラダバー充実に注力してまいりました。

サラダバーにおいては、提供アイテム数を15品目から45品目に増やした店舗を順次拡大しております。この事や温かいメニュー“ホットバー”の導入、体験型デザートの充実により、アンケートによるお客様の声からも、喜んでもらえている手応えを感じております。一方で課題としては、サラダやデザートのアイテム数や“ホットバー”を実施する店舗を増やしても、商品の補充や清掃がうまくできていないと、お客様の満足感が得られず、逆に不満足を与えてしまうということが分かりました。そのため、今期においては、徹底することが非常に難しいのですが、補充と清掃のチェックとトレーニングに諦めずに全力で取り組みながら、更なるサラダバーの充実を図って、お客様にびっくりしてもらえるサラダバーを目指してまいります。

商品の施策においては、毎月の肉の日限定で“テンダーロインステーキ”を全店舗において販売・提供を行いました。“テンダーロインステーキ”は、前期に10回以上行ったフェアメニューの中でも人気の高い商品です。テンダーとは「やわらかい、優しい」を意味し、この最高級のステーキ肉はよりお客様に喜んでもらえたものと感じております。また、肉以外の海鮮のメニューとして1尾600gを超える大きなロブスターのテルミドールの販売も一部店舗にて行いました。なかにはこのテルミドールを目当てに週3回も来店されたお客様もいらして、圧倒的な存在感と、奥深い味に満足していただけたのではと感じております。当期においては、さらに多くの方にご注文いただけるように商品のブラッシュアップをし、お勧めのトークトレーニングをしながら販売してまいります。

店舗施策においては、2月14日に“ステーキのあさくま春日井店”(愛知県春日井市)をオープンいたしました。オープンから3カ月ほど経過しましたが、4月月間の売上高は直営63店舗中1位となり、多くのお客様にご来店いただいております。当期においてはさらに出店を行っていくことと合わせて、老朽化している店舗、サラダバー45品未実施店舗のサラダバースペースの拡張を行ってまいります。

 

採用と教育においては、前期以降、積極的な外国人の採用と教育を行ってまいりました。店長代行として実際に店舗運営を行い、リモートでの毎週のトレーニングによって課題抽出と改善を継続して教育していくことで、上期において5名の店長を輩出する予定です。また、6月末には新たに17名の特定技能外国人材の受け入れも予定しており、集合研修、教育計画をもとに各店でのトレーニングを行っていくことで早期に店長を目指せる人材に育ててまいります。

 

お客様と一緒になってお店を作る(カンタレス経営)の取組みについて、お客様でもあるあさくまアプリ会員の方が生演奏をする“メロディアン”さんの募集と店舗での演奏会の実施を行ってまいりました。20名を超える方からご応募があり、三重県、愛知県、岐阜県、静岡県、茨城県、神奈川県の7店舗にて10回以上実施し、お客様より好評の声を頂いております。今後は毎月各エリアにて開催できるように進めてまいります。また、サラダバーのメニューを一緒に開発する“お料理プランナー”さんの募集も行い、10名以上の方からご応募があり、まずは5名の方たちと一緒に商品開発を進めてまいります。お客様目線のあさくまアプリ会員の皆様が一緒になって考えて作ったメニューが全店に並んでいく、そんな状態を目指します。今後はさらに募集をし、昨年度に行いましたメニューコンテストを全国で開催できるように進めてまいります。

以上の結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間における業績は、売上高が2,129,175千円営業利益が83,054千円経常利益が83,485千円親会社株主に帰属する四半期純利益が68,357千円となりました。

なお、当第1四半期連結累計期間末現在における当社の店舗数は、直営店舗は1店舗を出店したことにより直営店は63店舗となっており、FC店4店舗を加えて67店舗となりました。

また、連結子会社の株式会社あさくまサクセッションの直営店は1店舗を閉店したことにより8店舗となっており、当社グループの総店舗数は75店舗(FC店含む)となっております。

 

(2) 財政状態の状況

(資産)

流動資産は、前連結会計年度末に比べて63,501千円増加し、2,545,449千円となりました。主な要因は、現金及び預金で32,414千円、売掛金で16,748千円それぞれ増加したことによります。

固定資産は、前連結会計年度末に比べて24,515千円増加し、1,288,887千円となりました。主な要因は、建物及び構築物で67,609千円増加したことに対して、土地で19,360千円減少したことによります。

この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて88,016千円増加し、3,834,336千円となりました。

 

(負債)

流動負債は、前連結会計年度末に比べて22,382千円増加し、1,065,871千円となりました。主な要因は、買掛金で58,526千円増加したことに対して、未払法人税等で44,143千円減少したことによります。

固定負債は、前連結会計年度末に比べて2,723千円減少し、197,329千円となりました。主な要因は、長期借入金で3,648千円減少したことによります。

この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて19,658千円増加し、1,263,200千円となりました。

 

(純資産)

純資産は、前連結会計年度末に比べて68,357千円増加し、2,571,136千円となりました。この要因は利益剰余金で68,357千円増加したことによります。

この結果、自己資本比率は67.1%(前連結会計年度末は66.8%)となりました。

 

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。