第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生はありません。

なお、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、社会活動の正常化により個人消費が高まり、各社賃上げの動きも見られ、緩やかな回復傾向が続いております。一方で、中東情勢の悪化やロシア・ウクライナ情勢の長期化、常態化する円安の影響により、エネルギー資源や原材料、資材等の高騰が慢性化しており、国内景気は予測が困難な状況が続いております。

外食産業におきましては、行動制限の撤廃による来店頻度の増加や円安によるインバウンド需要の拡大により国内の消費行動が回復し、各社売上高は軒並み増収に転じております。一方で、気候変動や円安による原材料費の高騰、賃上げや労働力不足の解消のための人件費、求人費の上昇が、売上原価や営業費用の増大を招いており、今後、物流・運送業界の2024年問題に起因する配送費の増加も見込まれ、業界を取り巻く経営環境は厳しい状況が続いております。

このような状況の中、当社は、「食を通じて、人と地域社会をつなぐ企業へ」という経営理念のもと、①ロードサイドを中心とした直営店舗による出店、②お客様ニーズに何時でもお応えできる年中無休24時間営業を基本とした営業体制、③店内調理による味にこだわった商品提供を基本方針として、業績拡大と企業価値の向上に取り組んでおります。

当期におきましては、前期に続き「お客様に喜んで貰う」という全社スローガンを継続し、当社の経営ビジョンである300店舗、47都道府県への店舗展開の実現に向け、それにふさわしい企業体制の構築を目指しております。

当第1四半期の取り組みといたしまして、第1に、売上利益獲得に向けて、券売機の利便性強化と山岡家アプリの連携、定期的な期間限定商品の販売を行い、来店動機の訴求を高め集客力の強化を進めております。

第2に、QSC(商品の品質、サービス、清潔さ)向上に向けて、スープ・チャーシュー・ネギの各仕込みのマイスター育成、新サービスコンテストの実施、スーパーバイザーの店舗臨店回数増加と各QSC項目の指導強化を通じて、商品クォリティを安定させ、お客様が安心してご来店し、満足いただける店舗づくりを進めております。

第3に、人材採用と育成に向けて、中途・新卒の計画的採用、採用・トレーニング・新店フォローを行うスタッフの増員、新任店長の研修体制を強化し、新規出店や売上増加に十分対応できる人員の確保と教育を進めております。

第4に、効率的な購買活動と食材の安定供給に向けて、スープ原料となる豚骨の備蓄継続、タレ製造業者との年間製造スケジュールの構築、物流委託業者との2024年問題に向けた対策立案を行い、食材を切らすことなく安定した店舗配送・納品の体制構築を進めております。

また、農業事業は、農地面積の拡大や人材の補強により、長ネギを安定して収穫できる体制が整ってきております。当期は年間で240t(前期比71%増)の収穫量を計画し、より多くのお客様に自社栽培のネギを提供出来るよう、更なる農地拡大や人員の増員、設備・機材の増強を進めております。

なお、当期の新規出店は10店舗を計画しております。当第1四半期は、ラーメン山岡家を関東地方に2店舗、関西地方に1店舗出店いたしました。他に、店舗移転に伴い1店舗退店し、当第1四半期会計期間末の店舗数は185店舗となりました。

これらの取り組みを進めた結果、来店客数は前期に続き好調を維持し、既存店売上高は25ヶ月連続で対前年を上回り、当第1四半期累計期間の売上高は7,628,816千円(前年同期比37.5%増)、経常利益は766,557千円(同245.0%増)、四半期純利益は524,128千円(同270.8%増)となり、第1四半期として過去最高となりました。

 

② 財政状態の分析
(資産)

当第1四半期会計期間末における総資産は、11,182,950千円と前事業年度末と比較して19,371千円の増加となりました。増減の主な内訳は、現金及び預金480,799千円の減少、店舗食材329,360千円の増加、有形固定資産177,271千円の増加であります。

 

(負債)

当第1四半期会計期間末における負債は、6,832,019千円と前事業年度末と比較して464,899千円の減少となりました。増減の主な内訳は、買掛金252,022千円の増加、短期借入金334,000千円の増加、未払金217,642千円の減少、未払法人税等443,986千円の減少、長期借入金(1年内を含む)171,674千円の減少であります。

 

(純資産)

当第1四半期会計期間末における純資産は、4,350,931千円と前事業年度末と比較して484,271千円増加いたしました。増減の主な内訳は、四半期純利益の計上等による利益剰余金474,120千円の増加であります。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。