第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態の状況

 当第1四半期連結会計期間末における資産の残高は1,723,456千円となり、前連結会計年度末に比べて226,434千円の減少となりました。これは主に、現金及び預金が213,215千円減少、受取手形、売掛金及び契約資産が17,391千円減少、仕掛品が18,314千円増加、ソフトウエアが20,299千円増加、その他流動資産に含まれる前払費用が21,898千円減少したことによるものであります。

 当第1四半期連結会計期間末における負債の残高は893,909千円となり、前連結会計年度末に比べて78,511千円の減少となりました。これは主に、買掛金が20,231千円減少、未払費用が12,938千円減少、未払法人税等が55,293千円減少、未払消費税等が24,982千円減少、その他流動負債に含まれる預り金が18,733千円増加したことによるものであります。

 当第1四半期連結会計期間末における純資産の残高は829,547千円となり、前連結会計年度末に比べて147,923千円の減少となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上と配当金の支払いの差引により利益剰余金が151,260千円減少したことによるものであります。

 

(2)経営成績の状況

 当社は『ミライの「はたらく」を、明るくする』というミッションのもとにHCM(ヒューマン・キャピタル・マネジメント)のクラウドサービスを提供し、人材開発のプラットフォームとソリューションを提供しております。さらに、HCMのプラットフォームを活用して、子会社のライトエデュケーションにおいてオンライン英会話のサービスを展開しています。

 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、3月に日銀のゼロ金利政策の解除という大きな政策転換があったものの円安、物価上昇というトレンドに変化は見られませんでした。日経平均株価の最高値更新、大手企業を中心とした賃上げの本格化という明るい現象が見られる一方で、先行する物価高を賃上げが後から追いかけるという状況にあり、景気の力強い回復は来期以降に持ち越された形になっております。

 当社グループは、ITを活用した人材開発のプラットフォームを提供することで顧客企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進を支援しています。DXは近年の日本企業にとって主要な経営課題となっていますが、ここに来て自社にとってのDXを戦略的に定義し、リスキリング(学び直し)を目指した具体的な人材開発政策へと落とし込む動きが顕著となってまいりました。

 オンライン英会話については、主に学習塾を経由して学童にサービスを提供するBtoBtoCという独自の成長市場セグメントでサービスを展開しています。当市場セグメントは、決まった時間に決まったレッスン数を提供する、大規模な生徒の学習管理といったBtoCにはない複雑なオペレーションが求められるので、強力なHCMプラットフォームを有する当社が競争力を発揮することができます。一方、BtoC市場セグメントについては、「クラウティ」のブランドで「英語でゲームをする」という独自コンテンツを開発して子供向けサブセグメントの開拓を進めています。

 以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は821,384千円(前年同四半期比14.4%増)、営業利益は47,183千円(前年同四半期比150.9%増)、経常利益は46,239千円(前年同四半期比135.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は26,955千円(前年同四半期比214.2%増)となりました。

 

 セグメントの経営成績については、当社グループはHCMクラウド事業の単一セグメントであるため、記載しておりません。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、947千円であります。

 なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7)経営成績に重要な影響を与える要因

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。

 

(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 資本の財源及び資金の流動性に係る情報について、前事業年度の有価証券報告書「資本の財源及び資金の流動性についての分析」に記載した内容から重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。