第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(業績等の概要)

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、緩やかな回復を見せつつも、円安進行と原材料価格の高騰、中東情勢の不安やウクライナ問題による地政学的リスクの高まりなどの複合的な要因により、依然として不透明な状況となりました。

当社グループが主に関連いたします建設業界におきましては、民間設備投資は底堅く推移しましたが、建設労働者の不足や建設資材コストの増加などの、建設業界全体を取り巻く慢性的な問題により、厳しい受注環境が続きました。

このような状況の中で当社グループは、全国7ヶ所の支店倉庫をより積極的に活用するために、在庫量を約10%、アイテム数を約7%増加させ即納体制の充実を図りました。今後も業界随一の倉庫網を活用し、物流の2024年問題をビジネスチャンスに変えていく計画です。さらに、当社の取り組む業界のデジタル化につきましては、ウェブ受注システム「ねじネット」の利用促進を目的としたキャンペーンを展開し、ユーザー数と利用率の向上を図りました。

以上のことから、当社グループの当第2四半期連結累計期間における売上高は10,870百万円(前年同期比1.3%増)となりました。損益面では、営業利益は382百万円(前年同期比3.3%増)、経常利益は434百万円(前年同期比29.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は311百万円(前年同期比25.4%減)となりました。

 

① 財政状態の分析

当社グループは適切な流動性の維持、事業活動のための資金確保、および健全なバランスシートの維持を財務方針としております。

(資産)

流動資産は、前連結会計年度末に比べて528百万円(3.3%)増加し、16,534百万円となりました。これは、商品が730百万円、電子記録債権が79百万円それぞれ増加し、受取手形及び売掛金が370百万円減少したことによるものであります。主な要因として、商品の増加は政策的な在庫の積み増しによるものであります。

固定資産は、前連結会計年度末に比べて47百万円(0.3%)増加し、16,731百万円となりました。これは、投資有価証券が426百万円増加し、機械装置及び運搬具が143百万円、土地が142百万円それぞれ減少したことによるものであります。主な要因として、投資有価証券の時価評価による評価額の増加によるものであります。

この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて575百万円(1.8%)増加し、33,265百万円となりました。

 

(負債)

流動負債は、前連結会計年度末に比べて297百万円(2.6%)増加し、11,767百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金が459百万円増加し、流動負債その他が300百万円減少したことによるものであります。

固定負債は、前連結会計年度末に比べて272百万円(3.1%)減少し、8,602百万円となりました。これは、長期借入金が393百万円減少し、繰延税金負債が119百万円増加したことによるものであります。主な要因として、投資有価証券の評価の増加による繰延税金負債の増加によるものであります。

この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて24百万円(0.1%)増加し、20,370百万円となりました。

 

(純資産)

純資産合計は、前連結会計年度末に比べ551百万円(4.5%)増加し、12,895百万円となりました。これはその他有価証券評価差額金が303百万円、利益剰余金が237百万円それぞれ増加したことによるものであります。

 

② 経営成績の分析

売上高は10,870百万円(前年同期比1.3%増)となりました。売上総利益は2,453百万円(前年同期比0.6%増)となりました。販売費及び一般管理費は2,071百万円(前年同期比0.1%増)となり、営業利益は382百万円(前年同期比3.3%増)となりました。経常利益は434百万円(前年同期比29.1%減)となり、親会社株主に帰属する四半期純利益は311百万円(前年同期比25.4%減)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況について

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、営業活動によるキャッシュ・フローに係る収入134百万円、投資活動によるキャッシュ・フローに係る収入199百万円、財務活動によるキャッシュ・フローに係る支出317百万円となったことにより、前連結会計期間末と比べ16百万円増加し、2,648百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果獲得した資金は、134百万円(前年同四半期は859百万円の資金の獲得)となりました。

収入の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益508百万円、仕入債務の増加額459百万円、売上債権の減少額291百万円であり、支出の主な内訳は、棚卸資産の増加額730百万円、法人税等の支払額284百万円によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果獲得した資金は、199百万円(前年同四半期は15百万円の資金の獲得)となりました。収入の主な内訳は、有形固定資産の売却による収入227百万円、支出の主な内訳は無形固定資産の取得による支出19百万円によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、317百万円(前年同四半期は317百万円の資金の使用)となりました。支出の主な内訳は、長期借入金の返済による支出243百万円によるものであります。

 

(3) 事業上および財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。