当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間末(2024年4月30日)現在において当社グループが判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く経済環境は、全体としては緩やかな回復基調であるものの、欧米を中心とした金融引き締め、不安定な中東情勢及び中国経済の減速等の影響により、先行き不透明な状況が続いています。
当社グループの主たる供給先の状況として、自動車業界においては、電動車関連の需要は堅調に推移しました。半導体業界においては、全体としては緩やかな回復に向かっていますが、一部の半導体では最終需要の回復に遅れが見られます。
このような事業環境のもと、当社グループは超精密加工技術を核として、省資源・省エネルギーに貢献する製品・部品の受注拡大を図るとともに、顧客ニーズに応えるため、グローバル供給体制の強化を推し進めました。加えて、全グループを挙げて生産性向上、原価低減等に取り組みました。
その結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は504億3千1百万円(前年同期比11.4%増)、営業利益は39億7千1百万円(前年同期比3.9%増)となりました。経常利益は、主に外貨建て金融資産の為替差益の増加により、64億6千2百万円(前年同期比42.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は47億7千7百万円(前年同期比48.7%増)となりました。
自動車業界、半導体業界ともに需要動向が見通しづらい状況が続いておりますが、引き続き全グループを挙げて、収益拡大に取り組んで参ります。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(金型・工作機械)
金型・工作機械事業については、金型の受注減少に伴い、売上高は26億3千5百万円(前年同期比10.8%減)、営業利益は6千8百万円(前年同期比77.7%減)となりました。
(電子部品)
電子部品事業については、一部半導体の最終需要回復の遅れによる影響を受けたものの、円安の影響等により、売上高は138億9千9百万円(前年同期比4.1%増)、営業利益は12億8千4百万円(前年同期比11.4%増)となりました。
(電機部品)
電機部品事業については、電動車向け駆動・発電用モーターコアの堅調な需要に対応したことにより、売上高は354億7千1百万円(前年同期比15.7%増)となったものの、営業利益は先行投資に伴う各種費用が増加した結果、26億9千6百万円(前年同期比0.0%減)となりました。
なお、上記セグメント売上高は、セグメント間の内部売上高又は振替高15億7千4百万円を含めて表示しております。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ166億7千4百万円増加し、2,123億7千1百万円となりました。これは主に、現金及び預金、有形固定資産が増加したことによるものであります。
負債合計は、107億4千5百万円増加し、1,094億4千8百万円となりました。これは主に、長期借入を実施したことによるものであります。
純資産合計は、59億2千9百万円増加し、1,029億2千2百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したこと及び為替換算調整勘定が増加したことによるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書を作成していないため、記載を省略して
おります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はなく、また、新たに生じた課題はありません。
(6)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は、69百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(7)主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、設備の新設、除却等の計画について重要な変更はありません。
(8)生産、受注及び販売の実績
当第1四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売の実績に著しい増減はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。