第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間における世界経済におきましては、世界的な金融引き締めの継続により欧米においては製造業を中心に景気に足踏みがみられ、比較的堅調なアメリカ経済においてもインフレ懸念、金融不安が継続しウクライナ危機に伴う資源価格高騰等により物価が上昇しているだけでなく、不動産市場の低迷等により中国経済が一段と下振れするリスクや中東地域をめぐる情勢についても影響が懸念される状況にあります。

わが国経済におきましても、個人消費やインバウンド需要の回復により非製造業や自動車市場での景況感は改善しましたが、輸出や設備投資の持ち直しの動きは鈍いなど、先行き不透明な状況にあります。

当社グループが属する電子工業界では、自動車市場が半導体供給不足の解消により堅調に推移しましたが、第1四半期連結累計期間から引き続き産業機器向け分野や民生用機器向け分野を中心に在庫調整等の影響で需要が大きく落ち込んでおり、通信市場においては底打ち感がみられるものの当第3四半期連結累計期間は総じて低迷が続く厳しい市場環境にありました。

このような状況のもと、当社グループは、微細めっき技術の追求等による品質向上や、製造工程の自動化、生産拠点管理の効率化等による生産性向上に積極的に取り組んでまいりました。

この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は6,308百万円(前年同期比 16.1%減)、営業利益は417百万円(前年同期比4.7%減)、「ふくしま産業復興企業立地補助金」等の補助金収入が122百万円計上されたことなどから経常利益は552百万円(前年同期比17.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は503百万円(前年同期比23.1%増)となりました。

なお、セグメント毎の経営成績は次のとおりであります。

 

① 日本

当第3四半期連結累計期間は、最先端製品の部品需要に対応すべく積極的な受注活動、生産体制の拡充に努め自動車向け分野での追い風を受けましたが、産業機器向け分野や民生用機器向け分野を中心に在庫調整等の影響で需要が大きく落ち込んでおり、通信市場においては底打ち感がみられるものの総じて低迷が続く厳しい状況でありました。

 この結果、売上高は4,202百万円(前年同期比 31.0%減)、営業利益は66百万円(前年同期比80.0%減)となりました。

 

② フィリピン

当第3四半期連結累計期間は、自動車向け分野を中心とした受注の回復等により増収となり、その影響で収益面でも大幅な増益となりました。

この結果、売上高は2,110百万円(前年同期比46.9%増)、営業利益は296百万円(前年同期比487.6%増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金が337百万円、製品が62百万円増加したものの、売掛金が155百万円、原材料及び貯蔵品が100百万円、機械装置及び運搬費(純額)が111百万円減少したこと等から、前連結会計年度末と比べ37百万円減少し、11,570百万円となりました(前連結会計年度末は11,608百万円)。

負債は、支払手形及び買掛金が87百万円、未払法人税等が32百万円増加したものの、短期借入金が300百万円、流動負債その他が100百万円、長期借入金が259百万円減少したこと等から、前連結会計年度末と比べ600百万円減少し、5,060百万円となりました(前連結会計年度末は5,661百万円)。

また、純資産は、利益剰余金が457百万円、為替換算調整勘定が209百万円増加したこと等から、前連結会計年度末と比べ562百万円増加し、6,509百万円となりました(前連結会計年度末は5,946百万円)。

 

 

(3)経営方針・経営戦略等

  当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更は

 ありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

  当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重

 要な変更はありません。

 

 

(5)研究開発活動

  当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は45百万円であります。なお、当第3

 四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。