1 連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について
(1)当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。以下、「連結財務諸表規則」という。)第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件をすべて満たすことから、連結財務諸表規則第93条の規定により、国際会計基準(以下、「IFRS」という。)に準拠して作成しております。
連結財務諸表の記載金額は、百万円未満の端数を四捨五入して表示しております。
当社は、特例財務諸表提出会社に該当し、財務諸表等規則第127条の規定により財務諸表を作成しております。
2 監査証明について
3 連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組及びIFRSに基づいて連結財務諸表等を適正に作成することができる体制の整備について
当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組及びIFRSに基づいて連結財務諸表等を適正に作成することができる体制の整備を行っております。その内容は次のとおりであります。
(1)当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するため、会計基準等の内容の適切な把握及び変更等について的確に対応することが必要と考えており、公益財団法人財務会計基準機構への加入、所属する社団法人日本貿易会の経理委員会並びに社団法人日本経済団体連合会の企業会計委員会への参画、更に各種団体・監査法人主催のセミナーや研究会等へ、積極的に参加しております。
(2)IFRSの適用については、国際会計基準審議会が公表するプレスリリースや基準書を随時に入手し、最近の基準の把握を行っております。また、IFRSに基づく適正な連結財務諸表等を作成するために、IFRSに準拠したグループ会計基準を作成し、それらに基づいて会計処理を行っております。
|
|
前連結会計年度末 (2023年3月31日) |
当連結会計年度末 (2024年3月31日) |
区分 |
注記 番号 |
金額(百万円) |
金額(百万円) |
(資産の部) |
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流動資産 |
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現金及び現金同等物 |
|
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定期預金 |
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営業債権 |
6 |
|
|
営業債権以外の短期債権 |
6 |
|
|
その他の短期金融資産 |
12 |
|
|
棚卸資産 |
7 |
|
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前渡金 |
|
|
|
その他の流動資産 |
27 |
|
|
流動資産合計 |
|
|
|
非流動資産 |
|
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|
持分法で会計処理されている投資 |
13 |
|
|
その他の投資 |
12 |
|
|
長期債権 |
6 |
|
|
投資・債権以外の長期金融資産 |
|
|
|
有形固定資産 |
8,16 |
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|
投資不動産 |
9 |
|
|
のれん |
11 |
|
|
無形資産 |
11 |
|
|
繰延税金資産 |
19 |
|
|
その他の非流動資産 |
|
|
|
非流動資産合計 |
|
|
|
資産合計 |
4 |
|
|
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前連結会計年度末 (2023年3月31日) |
当連結会計年度末 (2024年3月31日) |
区分 |
注記 番号 |
金額(百万円) |
金額(百万円) |
(負債及び資本の部) |
|
|
|
流動負債 |
|
|
|
社債及び借入金(短期) |
15,33 |
|
|
リース負債(短期) |
16 |
|
|
営業債務 |
14 |
|
|
営業債務以外の短期債務 |
14 |
|
|
その他の短期金融負債 |
|
|
|
未払法人所得税 |
19 |
|
|
前受金 |
27 |
|
|
その他の流動負債 |
18,27 |
|
|
流動負債合計 |
|
|
|
非流動負債 |
|
|
|
社債及び借入金(長期) |
15,33 |
|
|
リース負債(長期) |
16 |
|
|
その他の長期金融負債 |
|
|
|
退職給付に係る負債 |
17 |
|
|
繰延税金負債 |
19 |
|
|
その他の非流動負債 |
18 |
|
|
非流動負債合計 |
|
|
|
負債合計 |
|
|
|
資本 |
|
|
|
資本金 |
21 |
|
|
資本剰余金 |
21 |
△ |
△ |
利益剰余金 |
21,22 |
|
|
その他の資本の構成要素 |
23 |
|
|
為替換算調整額 |
|
|
|
FVTOCI金融資産 |
12 |
|
|
キャッシュ・フロー・ヘッジ |
25 |
|
|
その他の資本の構成要素合計 |
|
|
|
自己株式 |
21 |
△ |
△ |
株主資本合計 |
|
|
|
非支配持分 |
34 |
|
|
資本合計 |
|
|
|
負債及び資本合計 |
|
|
|
|
|
前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
区分 |
注記 番号 |
金額(百万円) |
金額(百万円) |
収益 |
4,27 |
|
|
商品販売等に係る収益 |
|
|
|
役務提供及びロイヤルティ取引に係る収益 |
|
|
|
収益合計 |
|
|
|
原価 |
|
|
|
商品販売等に係る原価 |
|
△ |
△ |
役務提供及びロイヤルティ取引に係る原価 |
|
△ |
△ |
原価合計 |
|
△ |
△ |
売上総利益 |
4 |
|
|
その他の収益及び費用 |
|
|
|
販売費及び一般管理費 |
17,28 |
△ |
△ |
貸倒損失 |
24 |
△ |
△ |
有価証券損益 |
29,34 |
|
|
固定資産に係る損益 |
8,11,30 |
△ |
△ |
その他の損益 |
31 |
|
|
その他の収益及び費用合計 |
|
△ |
△ |
金融収益及び金融費用 |
32 |
|
|
受取利息 |
|
|
|
受取配当金 |
|
|
|
支払利息 |
|
△ |
△ |
金融収益及び金融費用合計 |
|
|
|
持分法による投資損益 |
4,13 |
|
|
税引前利益 |
|
|
|
法人所得税費用 |
19 |
△ |
△ |
当期純利益 |
|
|
|
当社株主に帰属する当期純利益 |
4 |
|
|
非支配持分に帰属する当期純利益 |
|
|
|
|
|
前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
区分 |
注記 番号 |
金額(百万円) |
金額(百万円) |
その他の包括利益(税効果控除後) |
19,23 |
|
|
純損益に振替えられることのない項目 |
|
|
|
FVTOCI金融資産 |
26 |
△ |
|
確定給付再測定額 |
17 |
△ |
|
持分法で会計処理されている投資における その他の包括利益 |
13 |
△ |
△ |
純損益に振替えられる可能性のある項目 |
|
|
|
為替換算調整額 |
26 |
|
|
キャッシュ・フロー・ヘッジ |
25 |
△ |
|
持分法で会計処理されている投資における その他の包括利益 |
13 |
△ |
|
その他の包括利益(税効果控除後)合計 |
|
|
|
当期包括利益 |
|
|
|
当社株主に帰属する当期包括利益 |
|
|
|
非支配持分に帰属する当期包括利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
(円) |
(円) |
基本的1株当たり当社株主に帰属する当期純利益 |
20 |
|
|
希薄化後1株当たり当社株主に帰属する当期純利益 |
20 |
|
|
前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
|
注記 番号 |
株主資本 |
非支配持分 |
資本合計 |
|||||
|
資本金 |
資本剰余金 |
利益剰余金 |
その他の 資本の 構成要素 |
自己株式 |
株主資本 合計 |
|||
|
|
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
2022年4月1日残高 |
|
|
△ |
|
|
△ |
|
|
|
新会計基準適用による 累積的影響額 |
2,23 |
|
|
|
△ |
|
|
|
|
当期純利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
その他の包括利益 |
23 |
|
|
|
|
|
|
|
|
当期包括利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
当社株主への支払配当金 |
22 |
|
|
△ |
|
|
△ |
|
△ |
非支配持分への支払配当金 |
|
|
|
|
|
|
|
△ |
△ |
自己株式の取得及び処分 |
21 |
|
|
|
|
△ |
△ |
|
△ |
子会社持分の取得及び売却による増減等 |
|
|
△ |
|
|
|
△ |
|
|
利益剰余金への振替 |
|
|
|
|
△ |
|
|
|
|
2023年3月31日残高 |
|
|
△ |
|
|
△ |
|
|
|
当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)
|
注記 番号 |
株主資本 |
非支配持分 |
資本合計 |
|||||
|
資本金 |
資本剰余金 |
利益剰余金 |
その他の 資本の 構成要素 |
自己株式 |
株主資本 合計 |
|||
|
|
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
2023年4月1日残高 |
|
|
△ |
|
|
△ |
|
|
|
当期純利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
その他の包括利益 |
23 |
|
|
|
|
|
|
|
|
当期包括利益 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
当社株主への支払配当金 |
22 |
|
|
△ |
|
|
△ |
|
△ |
非支配持分への支払配当金 |
|
|
|
|
|
|
|
△ |
△ |
自己株式の取得及び処分 |
21 |
|
|
|
|
△ |
△ |
|
△ |
子会社持分の取得及び売却による増減等 |
21 |
|
△ |
|
|
|
△ |
△ |
△ |
利益剰余金への振替 |
|
|
|
|
△ |
|
|
|
|
2024年3月31日残高 |
|
|
△ |
|
|
△ |
|
|
|
|
|
前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
区分 |
注記 番号 |
金額(百万円) |
金額(百万円) |
営業活動によるキャッシュ・フロー |
|
|
|
当期純利益 |
|
|
|
営業活動によるキャッシュ・フローへの調整 |
|
|
|
減価償却費等 |
|
|
|
有価証券損益 |
|
△ |
△ |
固定資産に係る損益 |
|
|
|
金融収益及び金融費用 |
|
△ |
△ |
持分法による投資損益 |
|
△ |
△ |
法人所得税費用 |
|
|
|
貸倒損失・引当金等 |
|
△ |
|
営業債権の増減 |
|
△ |
△ |
棚卸資産の増減 |
|
△ |
|
営業債務の増減 |
|
|
|
その他-純額 |
|
|
△ |
利息の受取額 |
|
|
|
配当金の受取額 |
|
|
|
利息の支払額 |
|
△ |
△ |
法人所得税の支払額 |
|
△ |
△ |
営業活動によるキャッシュ・フロー |
|
|
|
投資活動によるキャッシュ・フロー |
|
|
|
持分法で会計処理されている投資の取得による支出 |
|
△ |
△ |
持分法で会計処理されている投資の売却による収入 |
|
|
|
その他の投資の取得による支出 |
|
△ |
△ |
その他の投資の売却による収入 |
|
|
|
子会社又はその他の事業の取得による支出 (取得時の現金受入額控除後) |
5,33 |
△ |
△ |
子会社又はその他の事業の売却による収入 (売却時の現金保有額控除後) |
33,34 |
|
|
貸付による支出 |
|
△ |
△ |
貸付金の回収による収入 |
|
|
|
有形固定資産等の取得による支出 |
|
△ |
△ |
有形固定資産等の売却による収入 |
|
|
|
定期預金の増減-純額 |
|
|
|
投資活動によるキャッシュ・フロー |
|
△ |
△ |
|
|
前連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
当連結会計年度 (自 2023年4月1日 至 2024年3月31日) |
区分 |
注記 番号 |
金額(百万円) |
金額(百万円) |
財務活動によるキャッシュ・フロー |
|
|
|
社債及び借入金による調達額 |
33 |
|
|
社債及び借入金の返済額 |
33 |
△ |
△ |
リース負債の返済額 |
33 |
△ |
△ |
純額表示される短期借入金の増減額 |
33 |
|
△ |
非支配持分との資本取引 |
|
|
△ |
当社株主への配当金の支払額 |
22 |
△ |
△ |
非支配持分への配当金の支払額 |
|
△ |
△ |
自己株式の増減-純額 |
|
△ |
△ |
財務活動によるキャッシュ・フロー |
|
△ |
△ |
現金及び現金同等物の増減額 |
|
△ |
△ |
現金及び現金同等物の期首残高 |
|
|
|
為替相場の変動による現金及び現金同等物への影響額 |
|
|
|
現金及び現金同等物の期末残高 |
|
|
|
1 報告企業
伊藤忠商事株式会社(以下、「当社」という。)は、日本に所在し、総合商社として、多種多様な商品のトレー
ディング、ファイナンス、物流及びプロジェクト案件の企画・調整等を行う他、資源開発投資・事業投資等の実行を通して各種機能・ノウハウ等を培い、かつ保有しております。これらの総合力を活かし、幅広い業界及びグローバルなネットワークを通じて、8つのディビジョンカンパニーが、繊維や食料、住生活、情報・金融等の生活消費分野、機械や化学品、石油製品、鉄鋼製品等の基礎産業分野、そして金属資源、エネルギー資源等の資源分野において、多角的な事業活動を展開しております。
2 連結財務諸表作成の基礎
(1)連結財務諸表がIFRSに準拠している旨の記載
当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。以下、「連結財務諸表規則」という。)第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件をすべて満たすことから、連結財務諸表規則第93条の規定により、4月1日より翌年3月31日を連結会計年度として、IFRS(注)に準拠して作成しております。
当社の連結財務諸表は、当社及び子会社において、それぞれ所在国の会計基準に基づき作成した財務諸表に、IFRSに準拠すべく一定の修正を加えた財務諸表を基礎として作成しております。
(注)国際会計基準(IFRS)は、国際会計基準審議会(IASB)が公表した基準書及び解釈指針であり、"International Financial Reporting Standards"(以下、「IFRS」という。)、"International Accounting Standards"(以下、「IAS」という。)、"IFRIC Interpretations"及び"SIC Interpretations"から構成されております。
(2)測定の基礎
当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表注記 3 重要性のある会計方針」にて別途記載している場合を除き、取得原価を基礎としております。
(3)表示通貨
当社の連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円で表示しております。
また、当社の連結財務諸表において、百万円未満の端数は四捨五入して表示しております。
(4)会計方針の変更
当社及び子会社は、当連結会計年度より強制適用となったIFRS基準書及び解釈指針を適用しております。
なお、当該IFRS基準書及び解釈指針のうち、IFRS第17号「保険契約」については、当連結会計年度より適用しております。本適用による累積的影響額は、利益剰余金及びその他の資本の構成要素の調整として会計処理しております。
3 重要性のある会計方針
(1)連結の基礎
① 企業結合
当社及び子会社は、IFRS第3号「企業結合」に基づき、取得法により会計処理を行っております。すなわち、企業結合当事者のうち、いずれかの企業を取得企業として、被取得企業において取得時に識別可能な資産及び
負債を公正価値(但し、繰延税金資産、繰延税金負債、並びに従業員給付に係る資産及び負債等、IFRS第3号「企業結合」により公正価値以外で測定すべきとされている資産及び負債については、IFRS第3号「企業結合」に規定する価額)で認識し、既保有持分を取得時の公正価値で再測定し、非支配持分を取得時の公正価値または被取得企業の識別可能な純資産の非支配持分の比例持分で測定したうえで、移転された対価、再測定後の既保有持分価額及び非支配持分の合計から識別可能な資産及び負債の価額の合計を差引いたものを、のれんとして認識しております。また、バーゲンパーチェス取引となる場合、すなわちIFRS第3号「企業結合」に基づき測定された識別可能な資産及び負債の価額の合計が取得価額、再測定後の既保有持分価額及び非支配持分の合計を上回る場合は、当該差額を純損益で認識しております。
企業結合を達成するために取得企業で発生したコストは、負債性金融商品及び資本性金融商品の発行に関連
する費用を除き、発生時に費用処理しております。
企業結合が生じた連結会計年度末までに企業結合の当初の会計処理が完了していない場合、当該完了していない項目については最善の見積りに基づく暫定的な金額で測定しております。当社及び子会社は、取得日から最長1年間を当該暫定的な金額を修正することができる期間(以下、「測定期間」という。)とし、測定期間中に
入手した新たな情報が、取得日時点で認識された金額の測定に影響を及ぼすものである場合には、取得日時点で認識した暫定的な金額を遡及的に修正しております。
② 子会社
子会社とは、当社により支配されている企業をいいます。当社及び子会社により支配されているかどうかの
判断にあたっては、議決権の保有状況の他、実質的に行使可能な潜在的議決権の存在、あるいは取締役の過半が当社及び子会社より派遣されている社員で占められているか等、支配の可能性を示す諸要素を総合的に勘案して決定しております。
子会社の財務諸表は、取得日から支配喪失日までの間、当社の連結財務諸表に連結しております。子会社の
会計方針が当社が採用する会計方針と異なる場合は、当社が採用する会計方針と整合させるため、必要に応じ、修正を加えております。
連結財務諸表には、当社と決算期を統一することが、子会社の所在する現地の法制度上不可能である等の理由により、当社の報告期間の末日と異なる報告期間の末日で作成された子会社の財務諸表が一部含まれておりますが、当該子会社の報告期間の末日と当社の報告期間の末日の差異が3か月を超えることはありません。連結財務諸表の作成に用いる子会社の財務諸表の報告期間の末日が当社の報告期間の末日と異なる場合、当該子会社の
報告期間の末日と当社の報告期間の末日との間に生じた重要な取引または事象については、調整を行って
おります。
支配を継続する中での持分買増及び売却等による子会社持分の変動については、資本取引として会計処理し、当該処理に係る非支配持分の増減額と対価の公正価値との差額は、株主資本に直接認識しております。
③ 支配の喪失
子会社に対する支配を喪失した場合には、当該子会社の資産及び負債、当該子会社に係る非支配持分の認識を中止し、売却持分に係る売却損益を純損益として認識するとともに、支配喪失後も継続して保有する残余持分について支配喪失日の公正価値で再測定し、当該評価差額をその期の純損益として認識しております。
④ 共通支配下での企業結合
すべての企業結合当事者が企業結合前及び企業結合後いずれにおいても当社及び子会社の支配下にある企業
結合については、移転元の資産及び負債の帳簿価額を移転先に引継ぐ処理を行っております。
⑤ 関連会社及びジョイント・ベンチャー
関連会社とは、当社及び子会社が当該企業の経営戦略及び財務方針等に対し、支配までには至らないが重要な影響力を有している、ジョイント・ベンチャーあるいはジョイント・オペレーション以外の企業をいいます。
重要な影響力を有しているかどうかの判定にあたっては、議決権の保有状況(被投資会社の議決権の20%以上50%以下を直接的または間接的に所有している場合は、当該企業に対して重要な影響力を有していると推定
する。)、実質的に行使可能な潜在的議決権の存在、あるいは全取締役のうち当社及び子会社より派遣されて
いる社員が占める割合等の諸要素を総合的に勘案して決定しております。
共同支配(以下、「ジョイント・アレンジメント」という。)とは、複数の当事者が共同支配により経済活動を行う契約上の取決めがあり、重要な意思決定が支配を共有している当事者の全員一致の合意を必要とする場合をいいます。
ジョイント・ベンチャーとは、ジョイント・アレンジメントのうち、事業を各投資企業から独立した事業体が担っており、各投資企業は当該事業体の純資産に対してのみ権利を有するものをいいます。
関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する投資は、持分法を適用し、取得原価に、取得時以降に投資先が計上した純損益及びその他の包括利益のうち、当社及び子会社の持分に相当する額を当社及び子会社の純損益
及びその他の包括利益として認識するとともに、投資価額を増額または減額する会計処理を行っております。
関連会社及びジョイント・ベンチャーの取得に伴い認識されるのれんについては、当該残高を投資の帳簿価額に含めております。また、関連会社及びジョイント・ベンチャーから受取った配当金については、投資価額より
減額しております。関連会社及びジョイント・ベンチャーの会計方針が当社が採用する会計方針と異なる場合は、当社が採用する会計方針と整合させるため、必要に応じ、修正を加えております。
連結財務諸表には、関連会社を支配する株主及びジョイント・ベンチャーの他のパートナーが当社と異なる
報告期間を採用している、あるいは当社と決算期を統一することが当該関連会社及びジョイント・ベンチャーの所在する現地の法制度上不可能である等の理由により、報告期間の末日を統一することが実務上不可能である
ため、当社の報告期間の末日と異なる関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する投資が含まれております。当該関連会社及びジョイント・ベンチャーの報告期間の末日と当社の報告期間の末日の差異が3か月を超える
ことはありません。報告期間の末日の差異により生じる期間の重要な取引または事象については、調整を行っております。
関連会社またはジョイント・ベンチャーに対する重要な影響力を喪失し、持分法の適用を中止する場合は、
売却持分に係る売却損益を純損益として認識するとともに、残存している持分について公正価値で再測定し、
当該評価差額をその期の純損益として認識しております。
⑥ ジョイント・オペレーション
ジョイント・オペレーションとは、ジョイント・アレンジメントに参加している投資企業が、関連する資産に対する権利及び負債に対する義務を直接的に有しているものをいいます。
連結財務諸表には、ジョイント・オペレーションに関して当社及び子会社が権利を有する資産、当社及び子会社が負担する負債及び費用、並びに稼得した収益のうちの当社及び子会社の持分相当額が含まれております。
⑦ 連結上消去される取引
当社及び子会社相互間の債権債務残高及び取引高、並びに当社及び子会社相互間の取引により発生した内部
未実現損益は、連結財務諸表の作成に際して消去しております。
当社及び子会社と関連会社及びジョイント・ベンチャーとの取引により生じる内部未実現損益については、
当社及び子会社の持分相当額を消去しております。
(2)外貨換算
① 外貨建取引
外貨建取引は、取引日の直物外国為替レートで機能通貨に換算しております。
期末日の外貨建貨幣性資産及び負債は、期末日の直物外国為替レートで機能通貨に再換算しております。
外貨建の公正価値で測定されている非貨幣性項目は、公正価値が決定された日の直物外国為替レートで機能通貨に再換算しております。
再換算によって生じる為替差額は、純損益として認識しております。但し、取得後の公正価値変動をその他の包括利益に計上する資本性金融資産の再換算により発生した差額、及びキャッシュ・フロー・ヘッジから生じる換算差額については、その他の包括利益として認識しております。
② 在外子会社、在外関連会社及びジョイント・ベンチャーの外貨建財務諸表の換算
在外子会社、在外関連会社及びジョイント・ベンチャー(以下、総称して「在外営業活動体」という。)の
外貨建財務諸表を換算するにあたっては、資産・負債について期末日の直物外国為替レートを適用し、収益・
費用について連結会計期間の期中平均外国為替レートを適用しております。
在外営業活動体の外貨建財務諸表を換算するにあたって生じた差額は、連結包括利益計算書のその他の包括
利益(「為替換算調整額」に表示)として認識しております。
当該在外営業活動体に係る為替換算調整額は、在外営業活動体の処分時において、処分による利得または損失が認識される時点で純損益に振替えております。但し、為替換算調整額のうち非支配持分に帰属していた部分については、非支配持分を増減しております。
③ 在外営業活動体に対する純投資のヘッジ
当社及び子会社は、一部の在外営業活動体に対する純投資において、在外営業活動体の機能通貨と親会社の
機能通貨との間に発生する為替換算調整額についてヘッジ会計を適用しております。
在外営業活動体に対する純投資のヘッジ手段に係る公正価値変動のうち、ヘッジの有効部分は、連結包括利益計算書のその他の包括利益(「為替換算調整額」に表示)として認識しております。ヘッジの非有効部分については、純損益として認識しております。
その他の包括利益に計上したヘッジ手段に係る公正価値変動は、在外営業活動体の処分時に、処分損益の一部として純損益に振替えております。
(3)金融商品
① デリバティブを除く金融資産
当社及び子会社は、デリバティブを除く金融資産について、IFRS第9号「金融商品」に基づき、営業債権及びその他の債権は発生日に、それ以外の金融資産の通常の売買は約定日に当初認識しております。デリバティブを除く金融資産の分類及び測定モデルの概要は次のとおりです。
当該金融資産の当初認識時点において、以下2つの要件をともに満たすものを償却原価で測定される金融資産に分類し、それ以外のものを公正価値で測定される金融資産に分類しております。
・契約上のキャッシュ・フローの回収を目的とした事業モデルのもと当該資産を保有していること
・契約上のキャッシュ・フローが、元本及び元本残高に対する利息の支払のみにより構成され、かつ、発生する日が特定されていること
償却原価で測定される金融資産は、当初認識時点において、取得に直接関連する費用を公正価値に加えた価額で測定し、各期末日において、実効金利法に基づく償却原価で測定しております。
公正価値で測定される金融資産は、取得後の公正価値変動を純損益に計上する金融資産(以下、「FVTPL金融資産」という。)と取得後の公正価値変動をその他の包括利益に計上する金融資産(以下、「FVTOCI金融資産」という。)に分類しております。
公正価値で測定される金融資産のうち、資本性金融資産については、短期的な売却により差益を得ることを
目的としたものはFVTPL金融資産に分類し、それらを除く、主として取引関係の強化を目的として長期的に保有する資本性金融資産等についてはFVTOCI金融資産に分類しております。一方、公正価値で測定される負債性金融資産については、以下2つの要件をともに満たすものをFVTOCI金融資産に分類し、それ以外のものをFVTPL金融資産に分類しております。
・契約上のキャッシュ・フローの回収と売却の両方を目的とした事業モデルのもと当該資産を保有していること
・契約上のキャッシュ・フローが、元本及び元本残高に対する利息の支払のみにより構成され、かつ、発生する日が特定されていること
公正価値で測定される金融資産は、当初認識時点において、公正価値で測定しております。取得に直接関連
する費用について、FVTOCI金融資産は当初認識額に含めておりますが、FVTPL金融資産は発生時に純損益として認識し、当初認識額には含めておりません。
公正価値で測定される金融資産は、各期末日において公正価値で再測定しております。公正価値の変動額に
ついては、FVTPL金融資産は純損益、資本性のFVTOCI金融資産は連結包括利益計算書のその他の包括利益(「FVTOCI金融資産」に表示)として認識しております。一方、負債性のFVTOCI金融資産は、公正価値の変動額から為替差損益と減損損失(及び戻入れ)を除いたものを、その他の包括利益(「FVTOCI金融資産」に表示)として認識しております。また、資本性金融資産に係る受取配当金は、FVTPL金融資産、FVTOCI金融資産のいずれにおいても、純損益で認識しております。
資本性のFVTOCI金融資産を売却した場合は、直近の帳簿価額と受取った対価との差額を、連結包括利益計算書のその他の包括利益(「FVTOCI金融資産」に表示)として認識するとともに、連結財政状態計算書において当該FVTOCI金融資産について売却までに認識したその他の資本の構成要素(「FVTOCI金融資産」に表示)の残高を
利益剰余金に振替えております。一方、負債性のFVTOCI金融資産を売却した場合は、直近の帳簿価額と受取った対価との差額を、純損益として認識するとともに、連結財政状態計算書において当該FVTOCI金融資産について売却までに認識したその他の資本の構成要素(「FVTOCI金融資産」に表示)の残高を純損益に振替えております。
金融資産から生じるキャッシュ・フローに対する権利が消滅した場合、または金融資産から生じる
キャッシュ・フローを享受する権利を譲渡した場合において、すべてのリスクと経済価値を実質的に移転した
場合については、金融資産の認識を中止しております。
② 現金同等物
現金同等物には、流動性の高い、容易に換金可能で、かつ価値の変動について僅少なリスクしか負わない短期投資(当初決済期日が3か月以内)及び短期の定期預金(当初満期日が3か月以内)等が含まれております。
③ デリバティブを除く金融負債
デリバティブを除く金融負債は、契約上の義務が発生した時点において、公正価値から当該金融負債発生に
直接関連する費用を控除した価額で測定しております。
デリバティブを除く金融負債は、公正価値で測定されるものと、償却原価で測定されるものに分類されます。公正価値で測定される金融負債は、各期末日において公正価値で再測定し、公正価値の変動は純損益として計上しております。また、償却原価で測定される金融負債は、実効金利法に基づく償却原価で測定しております。
債務者が債権者に支払い、債務を免除された時点、または契約中に債務が免責、取消、または失効となった
時点で、金融負債の認識を中止しております。
④ デリバティブ及びヘッジ活動
当社及び子会社は、主として、為替変動リスク、金利変動リスク、あるいは商品相場変動リスク等をヘッジ
する目的で為替予約契約、金利スワップ契約及び商品先物契約等をはじめとするデリバティブを保有しております。デリバティブについては、その保有目的や保有意思にかかわらず公正価値で資産または負債として認識しております。デリバティブの公正価値の変動額は、そのデリバティブの使用目的及び結果としてのヘッジ効果の
有無に従って、次のとおり処理しております。
・既に認識された資産もしくは負債、または未認識の確定約定の公正価値の変動に対するヘッジであり、ヘッジ対象とヘッジ手段との間に経済的関係がある等、ヘッジ関係が有効性の要求を満たし、かつ、ヘッジの開始時に、ヘッジ関係並びにリスク管理目的及びヘッジの実行に関する戦略が文書により指定されているものについては、公正価値ヘッジとして指定し、デリバティブの公正価値の変動をヘッジ対象の公正価値の変動とともに純損益(または資本性のFVTOCI金融資産をヘッジ対象として指定する場合は、その他の包括利益)として認識しております。
・予定取引または既に認識された資産もしくは負債に関連して発生する将来キャッシュ・フローの変動に対するヘッジであり、ヘッジ対象とヘッジ手段との間に経済的関係がある等、ヘッジ関係が有効性の要求を満たし、かつ、ヘッジの開始時に、ヘッジ関係並びにリスク管理目的及びヘッジの実行に関する戦略が文書により指定されているものについては、キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定し、デリバティブの公正価値の変動を
連結包括利益計算書のその他の包括利益(「キャッシュ・フロー・ヘッジ」に表示)として認識しております。当該会計処理は、ヘッジ対象に指定された未認識の予定取引、または既に認識された資産もしくは負債に関連して発生する将来キャッシュ・フローの変動が実現するまで継続しております。また、ヘッジの効果が
有効でない部分は、純損益として認識しております。
・在外営業活動体に対する純投資のヘッジ手段に係る公正価値変動については、「(2)外貨換算 ③ 在外営業活動体に対する純投資のヘッジ」に記載する処理を行っております。
・上記以外のデリバティブの公正価値の変動については、純損益として認識しております。
当社及び子会社は、上記公正価値ヘッジ、キャッシュ・フロー・ヘッジ及び在外営業活動体に対する純投資のヘッジを適用するにあたり、ヘッジ対象とヘッジ手段との間の経済的関係を判断するために、ヘッジ開始時に
おいて及びその後も継続して、デリバティブがヘッジ対象の公正価値または将来キャッシュ・フローの変動の
影響を有効に相殺するかどうかについて、評価を行っております。
ヘッジ会計は、ヘッジ関係が適格要件を満たさなくなった時点で将来に向かって中止しております。
⑤ 金融資産及び負債の表示
以下のいずれの要件にも該当する場合には、金融資産と金融負債を相殺し、純額を連結財政状態計算書上に
表示しております。
・認識された金額を相殺することについて、法的に強制可能な権利を現在有している
・純額で決済する、あるいは資産の実現と債務の決済を同時に実行する意図を有している
(4)棚卸資産
棚卸資産は主として、商品、製品、販売用不動産、原材料及び貯蔵品、仕掛品から構成されております。
トレーディング目的以外で保有する棚卸資産については、原価と正味実現可能価額のいずれか低い額で測定し、棚卸資産の再測定による帳簿価額の変動額は売上原価として認識しております。正味実現可能価額は、売約価額または通常の営業過程での予想売価から完成までに要する見積原価及び見積販売費用を控除した額で算定
しております。
トレーディング目的で保有する棚卸資産については、販売費用控除後の公正価値で測定し、公正価値の変動額は発生した期の純損益として認識しております。
棚卸資産の原価は、個々の棚卸資産に代替性がない場合には、個別法に基づき算定し、個々の棚卸資産に
代替性がある場合には、主として加重平均法に基づいて算定しております。
(5)有形固定資産
① 認識及び測定
有形固定資産は、原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した額で測定
しております。
取得原価には、設置費用及び稼働可能な状態にするために必要とされる直接付随費用、将来の解体・除去費用及び敷地の原状回復費用の見積額、及びIAS第23号「借入コスト」に基づき、資産計上すべき借入コストが含まれております。
有形固定資産において、それぞれ異なる複数の重要な構成要素を識別できる場合は、当該構成要素ごとに残存価額、耐用年数及び減価償却方法を判定し、別個の有形固定資産項目として会計処理しております。
有形固定資産の処分時には、正味の受取額と資産の帳簿価額との差額を純損益として認識しております。
② 減価償却
使用権資産以外の有形固定資産は、土地等の償却を行わない資産を除き、当該資産が使用可能な状態となったときから、主として、当該資産の見積耐用年数(建物及び構築物は2年~60年、機械装置及び車両は2年~
33年、器具備品及び事務機器は2年~20年)に基づく定額法、もしくは生産高比例法により減価償却を行って
おります。使用権資産は、見積耐用年数とリース期間のいずれか短い期間にわたって、定額法で減価償却を
行っております。
有形固定資産の残存価額、耐用年数及び減価償却方法については、毎期末見直しを行い、必要に応じて改定
しております。
(6)投資不動産
投資不動産とは、賃貸収入、不動産相場の値上がりに伴う転売益、もしくはその両者を得ることを目的として保有される不動産をいい、通常の営業過程で販売する不動産や、商品またはサービスの製造・販売、または
その他の管理目的で使用する不動産は含まれておりません。
投資不動産については、原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した
額で測定しております。
使用権資産以外の投資不動産は、土地等の償却を行わない資産を除き、当該資産が使用可能な状態となったときから、主として、当該資産の見積耐用年数(2年~50年)に基づく定額法により減価償却を行っております。使用権資産は、見積耐用年数とリース期間のいずれか短い期間にわたって、定額法で減価償却を行って
おります。
(7)のれん及び無形資産
① のれん
のれんは、償却を行わず、少なくとも年に1度、更には減損の可能性を示す事象または状況の変化が生じた
場合はその都度、資金生成単位を基礎とした減損テストを実施しております。
② 無形資産
無形資産は、原価モデルを採用し、取得原価から償却累計額及び減損損失累計額を控除した額で測定しております。また、開発活動による支出について、信頼性をもって測定可能であり、開発の結果により将来経済的便益を得られる可能性が高く、かつ当社及び子会社が当該開発を完了させ、成果物を使用または販売する意図及び
十分な資源を有している場合においては、当該開発活動による支出を無形資産として認識しております。
無形資産は、耐用年数が確定できないものを除き、当該資産が使用可能な状態となったときから、主として、見積耐用年数(商標権及びその他無形資産は5年~42年、ソフトウエアは3年~10年)に基づく定額法により、償却を行っております。各会計期間に配分された償却費は、純損益として認識しております。
無形資産の残存価額、耐用年数及び償却方法については、毎期末見直しを行い、必要に応じて改定して
おります。
当社及び子会社は、一部の商標権等について耐用年数を確定できない無形資産を有しております。耐用年数を確定できない無形資産については、償却を行わず、少なくとも年に1度、更には減損の可能性を示す事象または状況の変化が生じた場合はその都度、資金生成単位を基礎とした減損テストを実施しております。
(8)リース
当社及び子会社は、IFRS第16号「リース」に基づき、契約がリースであるか否か、またはその契約にリースが含まれているか否かについて、法的な契約形態がリース契約となっているかどうかにかかわらず、取引の経済
実態を検討のうえ、判断し、次のとおり処理しております。
① 借手リース
契約がリースであるかまたはリースを含んでいる場合、リース開始日に使用権資産及びリース負債を認識しております。
リース負債は、支払われていないリース料の現在価値で測定しております。リース料は、実効金利法に基づき金融費用とリース負債の返済に配分し、金融費用は連結包括利益計算書の「支払利息」に含めて表示して
おります。
使用権資産の測定には原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額を連結財政状態計算書の「有形固定資産」及び「投資不動産」に含めて表示しております。取得原価には、
リース負債の当初測定の金額に加えて当初直接コスト等を含めております。使用権資産は、原資産の所有権が
リース期間の終了時までに借手に移転する場合、または購入オプションの行使を見込む場合は原資産の見積耐用年数、その他の場合は見積耐用年数とリース期間のいずれか短い期間にわたって、定額法で減価償却を行って
おります。
② 貸手リース
契約がリースであるかまたはリースを含んでいる場合、原資産の所有に伴うリスクと経済価値が実質的に
すべて移転しているものはファイナンス・リースに分類し、ファイナンス・リース以外のリースはオペレー
ティング・リースに分類しております。
ファイナンス・リースについては、正味リース投資未回収額をリース債権として認識しております。
受取リース料は、実効金利法に基づき金融収益とリース債権の回収に配分し、金融収益は連結包括利益計算書の
「受取利息」に含めて表示しております。また、当該ファイナンス・リースが財の販売を主たる目的とし、
販売政策上の目的で実行するものである場合は、リース対象資産の公正価値と最低リース料総額を市場金利で
割引いた金額のいずれか低い額を連結包括利益計算書の「収益」として認識し、当該リース対象資産の購入価額を連結包括利益計算書の「売上原価」として認識しております。
オペレーティング・リースについては、他の規則的な方法が借手の便益のパターンをより適切に表す場合を
除いて、受取リース料をリース期間にわたって均等に、純損益にて認識しております。
(9)売却目的で保有する非流動資産
継続的な使用ではなく、売却により回収が見込まれる非流動資産または処分グループのうち、売却計画の実行を確約しており、1年以内に売却する可能性が高く、かつ現在の状態で即時に売却可能なものを売却目的で保有する非流動資産または処分グループに分類し、流動資産に振替えております。売却目的保有に分類された非流動資産または処分グループは、帳簿価額と売却コスト控除後の公正価値のうち、いずれか低い方の金額で測定しております。
(10)減損
① 償却原価で測定される金融資産及び負債性のFVTOCI金融資産
償却原価で測定される金融資産及び負債性のFVTOCI金融資産については、予想信用損失を見積って、減損損失を純損益で認識しております。
期末日時点で金融商品に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大していない場合には、期末日後12か月
以内に生じうる債務不履行から生じる予想信用損失(12か月の予想信用損失)により貸倒引当金の額を算定しております。一方、期末日時点で金融商品に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大している場合には、当該金融商品の予想残存期間のすべてにわたり生じうる債務不履行から生じる予想信用損失(全期間の予想信用
損失)により貸倒引当金の額を算定しております。信用リスクが著しく増大しているかどうかは、期日経過情報の他、信用不安事象の発生の有無等、合理的かつ裏付け可能な情報を考慮しております。
但し、営業債権及び契約資産並びにリース債権については、上記にかかわらず、常に全期間の予想信用損失により貸倒引当金の額を算定しております。
予想信用損失は、契約上のキャッシュ・フローと回収可能なキャッシュ・フロー見込額の差額をもとに見積っており、見積りに際しては、過去の貸倒実績、債務者の現在の財政状態並びに将来予測に関する入手可能で合理的かつ裏付け可能な情報を織込んでおります。
② 有形固定資産、投資不動産、のれん及び無形資産、関連会社及びジョイント・ベンチャーへの投資
有形固定資産、投資不動産、のれん及び無形資産、関連会社及びジョイント・ベンチャーへの投資については、各四半期末において減損の兆候の有無を判定のうえ、減損の兆候があると判断される場合には、以下に
掲げる減損テストを実施しております。加えて、のれん、耐用年数を確定できない無形資産については、減損の兆候の有無にかかわらず、少なくとも年に1度、毎年同じ時期に、減損テストを実施しております。
減損テストは、資金生成単位ごとに行っております。資金生成単位の識別にあたっては、個別資産について
他の資産とは独立してキャッシュ・フローを識別可能である場合は当該個別資産を資金生成単位とし、個別資産について独立してキャッシュ・フローを識別することが不可能な場合は独立したキャッシュ・フローが識別できる最小単位になるまで資産をグルーピングしたものを資金生成単位としております。のれんについては、事業
セグメントと同等かそれより小さい単位で、のれんを内部管理する最小の単位に基づき資金生成単位を決定しております。
のれんを含む資金生成単位の減損テストを実施する場合は、まず、のれん以外の資産の減損テストを実施し、当該のれん以外の資産について必要な減損を認識した後に、のれんの減損テストを行っております。
減損テストを実施するにあたっては、当該資金生成単位の回収可能価額を見積っております。回収可能価額は、売却費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高い金額としております。なお、使用価値とは、資金生成単位の継続的使用及び使用後の処分により見込まれる将来キャッシュ・フローの現在価値合計をいいます。
資金生成単位の回収可能価額が帳簿価額を下回っている場合には、当該帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失を純損益で認識しております。認識した減損損失は、まずその資金生成単位に配分されたのれんの帳簿価額を減額するよう配分し、次に資金生成単位内ののれんを除く各資産の帳簿価額を比例的に減額するように
配分しております。
全社資産は独立したキャッシュ・フローを生み出していないため、全社資産の減損テストは、その帳簿価額を各資金生成単位に合理的な方法で配分したうえで、配分された全社資産の帳簿価額の一部を含む、資金生成単位の帳簿価額を回収可能価額と比較する方法により行っております。
過年度に認識した減損損失が明らかに減少または存在しない可能性を示す兆候がある場合で、当該資産の回収可能価額の見積りが帳簿価額を上回るときは、減損損失を戻入れております。減損損失の戻入れ額は、減損損失を認識しなかった場合の償却または減価償却控除後の帳簿価額を上限としております。但し、のれんについては減損損失の戻入れは行っておりません。
関連会社及びジョイント・ベンチャーへの投資の帳簿価額の一部に含まれる当該投資に係るのれんについては、他の部分と区分せず、当該投資全体の帳簿価額を、減損テストの対象としております。
(11)従業員給付
① 確定給付型退職後給付
確定給付型退職後給付制度とは、次に掲げる確定拠出型退職後給付制度以外の退職後給付制度をいいます。
確定給付型退職後給付制度については、確定給付制度債務の現在価値と制度資産の公正価値との純額を負債
または資産として認識しております。確定給付制度債務の現在価値及び関連する勤務費用は、原則として、予測単位積増方式を用いて算定しております。確定給付制度債務の現在価値を算定するために使用する割引率は、
原則として、退職給付債務の見積期間と整合する期末日時点の優良社債の市場利回りを参照して決定しており
ます。
制度の改定により生じた、過去の期間の従業員の勤務に係る確定給付制度債務の現在価値の変動額は、制度の改定があった期の純損益として認識しております。
また、当社及び子会社は、確定給付型退職後給付制度から生じるすべての数理計算上の差異について、連結
包括利益計算書のその他の包括利益(「確定給付再測定額」に表示)として認識し、ただちに利益剰余金に振替えております。
② 確定拠出型退職後給付
確定拠出型退職後給付制度とは、一定の掛金を他の独立した事業体に支払い、その拠出額を超える支払いに
ついて法的債務または推定的債務を負わない退職後給付制度をいいます。
確定拠出型退職後給付制度においては、発生主義に基づき、従業員が関連する勤務を提供した期間に対応する掛金額を純損益として認識しております。
③ 複数事業主制度
一部の子会社は、複数事業主制度に加入しております。複数事業主制度については、当該制度の規約に
従って、確定給付型退職後給付制度と確定拠出型退職後給付制度に分類し、それぞれの退職後給付制度に係る
会計処理を行っております。但し、確定給付型退職後給付制度に分類される複数事業主制度について、確定給付型退職後給付制度に係る会計処理を行うために十分な情報を入手できない場合は、確定拠出型退職後給付制度に係る会計処理を適用しております。
④ 短期従業員給付
短期従業員給付については、割引計算を行わず、会計期間中に従業員が勤務を提供したもので、当該勤務の
見返りに支払うと見込まれる給付金額を純損益として認識しております。賞与については、当社及び子会社が
支払いを行う法的債務または推定的債務を有しており、かつ当該債務について信頼性のある見積りが可能な場合に、支払見積額を負債として認識しております。
(12)引当金
引当金は、過去の事象の結果として、当社及び子会社が現在の債務(法的債務または推定的債務)を有して
おり、当該債務を決済するために経済的資源の流出が生じる可能性が高く、かつ当該債務の金額について信頼
できる見積りが可能である場合に認識しております。
貨幣の時間的価値の影響が重要な場合には、引当金額は債務の決済に必要と見込まれる支出の現在価値で測定しております。現在価値の算定には、将来キャッシュ・フローの発生期間に応じた税引前の無リスクの割引率を使用しており、引当対象となる事象発生の不確実性については、将来キャッシュ・フローの見積りに反映させております。
① 資産除去債務引当金
資産除去債務に係る引当金は、法令や契約等により有形固定資産の解体・除去及び敷地の原状回復等の義務を負っている場合、または業界慣行や公表されている方針・明確な文書等により、有形固定資産の解体・除去及び敷地の原状回復等を履行することを表明しており、外部の第三者が当該履行を期待していると推定される場合に、当該解体・除去及び原状回復等のための見積費用を認識しております。
② リストラクチャリング引当金
リストラクチャリングに係る引当金は、詳細な公式計画があり、リストラクチャリング計画の実施を開始または公表した時点で認識しております。当該引当金は、リストラクチャリングから発生する以下に該当する直接
支出のみを計上対象としております。
・リストラクチャリングに必然的に伴うもの
・会社の継続的活動には関連しないもの
③ 訴訟損失引当金
訴訟提起により発生しうる損害賠償等の損失に係る引当金は、訴訟提起されており、外部の第三者に対して
損害賠償等を支払わなければならない可能性が高い場合に、当該損害賠償等による損失見積額を認識して
おります。
④ 債務保証等損失引当金
債務保証等の契約履行により発生しうる損失に係る引当金は、被保証人において特定の債務不履行があった
場合に、当該債務の弁済や金銭による補償等を行うことを約する契約に係る予想信用損失を認識する他、
当期以前に締結済みの契約を履行するためのコストが、当該契約により受取ると見込まれる経済的便益を上回る
可能性が高い場合等に、損失見積額を認識しております。
⑤ 賦課金
賦課金とは、経済的便益を含んだ資源の流出であって政府が法令等に従って企業に課すものであり、支払義務が発生した時点で、賦課金に係る支払見込額を認識しております。
(13)資本
普通株式は資本として分類しております。普通株式の発行に係る付随費用は、税効果控除後の金額にて資本
から控除しております。
自己株式は資本の控除項目としております。自己株式を取得した場合は、その対価及び付随費用(税効果控除後)を資本から控除しております。自己株式を売却した場合は、その対価に相当する額を資本の増加として認識しております。
(14)収益
当社及び子会社は、収益に係る会計処理について、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」に基づき、
次の5ステップに従って、収益を認識しております。
ステップ1 契約の識別
ステップ2 履行義務の識別
ステップ3 取引価格の算定
ステップ4 取引価格の履行義務への配分
ステップ5 履行義務の充足による収益の認識
「商品販売等に係る収益」及び「役務提供及びロイヤルティ取引に係る収益」は、顧客との契約に係る履行
義務が充足された時点、すなわち当社及び子会社が提供する財またはサービスに対する支配が顧客に移転した
一時点で認識しております。なお、提供する財またはサービスの対価について、顧客が支払う時点と、財またはサービスを顧客に移転する時点との間が1年以内と見込まれる場合は、実務上の便法を使用し、金融要素の調整は行っておりません。また、対価が変動性のある金額を含んでいる場合には、認識した収益の累計額の重大な
戻入れが生じない可能性が非常に高い範囲内でのみ、変動対価を取引価格に含めております。取引形態ごとの
収益認識基準は次のとおりです。
① 商品販売取引
商品販売を収益の源泉とする取引には、繊維、機械、金属、エネルギー・化学品、食料、住生活、情報・
金融、第8の8つのセグメントの卸売、小売、製造・加工を通じた商品の販売等があります。これらの取引に
ついては、顧客への商品の引渡し、倉庫証券の交付、検収書の受領等、契約上の受渡し条件が履行された時点をもって履行義務が充足され、収益を認識しております。また、機械セグメント等の工事請負取引、情報・金融
セグメント等のソフトウエアの受注製作等、請負工事や受注製作の一定の期間にわたり履行義務が充足される
取引については、履行義務の充足に応じて収益を認識しております。完成までに要する総原価を、信頼性を
もって見積ることができる場合には、期末日の見積総原価に対する累積実際発生原価の割合に応じて進捗度を
測定のうえ、収益を計上し、総原価を信頼性をもって見積ることができない場合には、発生した原価のうち回収
可能性が高いと判断される部分と同額を収益として計上しております。
② 役務提供及びロイヤルティ取引
役務提供を収益の源泉とする取引には、情報・金融セグメント等のソフトウエア保守サービス取引、その他のサービスを提供する取引があります。ソフトウエア保守サービス取引については、保守契約の一定の期間に
わたり、顧客との契約において約束された金額を按分し、収益を計上しております。その他のサービスには、
機械、住生活セグメント等の輸出入取引に係る仲介業務等が含まれておりますが、これらはサービスの提供を
完了した一時点をもって履行義務が充足され、収益を認識しております。また、ロイヤルティ取引には、第8
セグメント等のフランチャイズ契約等に基づくロイヤルティ取引があり、フランチャイズ契約等の一定の期間にわたり、期間経過により発生した利益等に対して一定料率を乗じる方法等で収益を計上しております。
③ 収益の総額(グロス)表示と純額(ネット)表示
収益の総額(グロス)表示と純額(ネット)表示において、顧客に財またはサービスが移転する前に当該財
またはサービスに対する支配を自社が獲得している取引については、顧客との取引総額(グロス)で表示して
おります。
(15)金融収益及び金融費用
金融収益は、受取利息、受取配当金から構成されております。受取利息は、実効金利法により、発生時に認識しております。受取配当金は、当社及び子会社が支払いを受ける権利が確定した時点で認識しております。金融費用は支払利息であり、実効金利法により発生時に認識しております。
(16)法人所得税
法人所得税費用は、当期税金費用と繰延税金資産及び負債の変動である繰延税金費用から構成されております。法人所得税費用は、次に掲げる場合を除いて、純損益で認識しております。
・直接資本の部、またはその他の包括利益に認識される取引については、資本の部、またはその他の包括利益で認識しております。
・企業結合時の識別可能資産及び負債の認識に伴い発生した繰延税金は、当該企業結合ののれんに含めて
おります。
当期支払税金は、当期の課税所得について納付すべき税額、または税務上の欠損金について還付されると
見込まれる税額で測定しております。これらの税額は期末日において制定済み、または実質的に制定されている税率に基づき算定しております。
繰延税金資産及び繰延税金負債は、資産及び負債の会計上の帳簿価額と税務上の金額との一時差異等に対して認識しております。繰延税金資産は、将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金や繰越税額控除、繰越外国税額
控除のような、将来の税務申告において税負担を軽減させるものについて、それらを回収できる課税所得が
生じる可能性の高い範囲内で認識しております。一方、繰延税金負債は、将来加算一時差異に対して認識して
おります。但し、以下の一時差異に対しては繰延税金資産または繰延税金負債を認識しておりません。
・のれんの当初認識において生じる将来加算一時差異
・企業結合ではなく、取引時に、会計上の損益にも課税所得にも影響を及ぼさず、かつ同額の将来加算一時差異
と将来減算一時差異とを生じさせない取引での資産または負債の当初認識に係る一時差異
子会社、関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する投資に係る将来加算一時差異については、一時差異の解消時期をコントロールでき、かつ当該将来加算一時差異が予測可能な期間内に解消しない可能性が高い場合には繰延税金負債を認識しておりません。子会社、関連会社及びジョイント・ベンチャーに係る将来減算一時差異については、当該将来減算一時差異が予測可能な期間内に解消し、使用対象となる課税所得が稼得される可能性が高い範囲でのみ繰延税金資産を認識しております。
繰延税金資産及び負債は、期末日において制定、または実質的に制定されている法人所得税法令に基づいて、繰延税金資産が回収される期または繰延税金負債が決済される期に適用されると見込まれる税率に基づいて算定しております。
繰延税金資産及び負債は、当社及び子会社が当期税金資産と当期税金負債を相殺する法律上強制力のある権利を有し、かつ法人所得税が同一の税務当局によって同一の納税主体に課されている場合、または異なる納税主体に課されているものの、これらの納税主体が当期税金資産及び負債を純額ベースで決済することを意図している場合、もしくはこれら資産の実現と負債の決済を同時に行うことを意図している場合には、連結財政状態計算書において、相殺して表示しております。
なお、国際的な税務改革のPillar 2モデル(グローバル・ミニマム課税)に関連する繰延税金資産及び繰延
税金負債については、認識及び開示の免除規定を適用しております。
(17)1株当たり利益
基本的1株当たり当期純利益は、当社株主に帰属する当期純利益を、その報告期間の発行済普通株式(自己株式を除く)の加重平均株式数で除して算定しております。希薄化後1株当たり当期純利益は、希薄化効果を
有する潜在的普通株式による影響を調整して算定しております。
(18)鉱物採掘活動
探査及び評価フェーズ期間の支出のうち、探査及び評価作業に使用される資産の取得に係るものについては
非流動資産に計上し、それ以外の支出については、原則として発生時に純損益で認識しております。
開発段階の支出は、商業採算性が確認できるものについて、その性質に応じて有形固定資産または無形資産に計上したうえで、生産開始時点から生産高比例法を用いて償却しております。生産段階の剥土費用について、
当期に販売可能な鉱石は採掘されないが、剥土活動により特定の鉱床について将来の経済的便益が流入する可能性が高く、かつ信頼性をもってコストを測定できる場合には、資産計上し、生産高比例法を用いて償却しております。当期に販売可能な鉱石に関連する剥土費用については、当期の棚卸資産原価として認識しております。
(19)農業会計
農産物については、収穫時点において、売却費用控除後の公正価値で測定し、収穫時点までの原価累計額との差額は、発生した期の売上原価として認識しております。
果実生成型植物を除く生物資産について、公正価値が信頼性をもって測定できる場合は、当初認識時及び
各期末において、売却費用控除後の公正価値で測定しております。当該会計処理に伴う公正価値の変動額は、
純損益として認識しております。一方、公正価値が信頼性をもって測定できない場合は、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した額で測定しております。
果実生成型植物については、有形固定資産に分類のうえ、原価モデルを採用し、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した額で測定しております。
(20)重要な会計上の見積り
当社及び子会社は、連結財務諸表を作成するために、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす
会計上の見積り及び仮定を用いております。
見積り及びその基礎となる仮定は、継続して見直され、会計上の見積りの見直しによる影響は、当該見積りを行った連結会計年度及び将来の連結会計年度に認識されます。
なお、ロシア・ウクライナ情勢による影響について、当社及び子会社ではロシアでの資源関連投資等を行っておりますが、当連結会計年度末の総資産に占める割合は1%未満です。引続き、当社の保有するロシア・
ウクライナ関連資産については直近の情勢を踏まえた適切な会計処理を行っていることから、財政状態及び
経営成績への重要な影響は見込まれておりません。
将来にわたり、重要な修正を生じさせるリスクを有する見積り及び仮定は、主として次のとおりです。なお、下記に掲げる各項目に関連する資産及び負債の当連結会計年度末の残高については、後述する当該項目に係る
各注記をご参照ください。
・非上場の公正価値で測定される資本性金融資産の公正価値測定
公正価値で測定される資本性金融資産のうち、非上場の銘柄については、投資先と同じ業界に属する上場
銘柄の公表情報を参照したマルチプル法、あるいは投資先からの受取配当に係る将来キャッシュ・フロー
見積額を現在価値に割引くことにより公正価値を算定する配当キャッシュ・フロー還元法等により公正価値を測定しております。マルチプル法を適用する場合のマルチプル倍率、あるいは配当キャッシュ・フロー還元法を適用する場合の将来受取キャッシュ・フローの見積り及び割引率は、将来の不確実な経済条件の変動
によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、非上場の公正価値で測定される資本性金融資産の公正
価値の測定額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。(連結財務諸表注記 12 有価証券及びその他の投資、連結財務諸表注記 26 公正価値の測定)
・償却原価で測定される金融資産及び負債性のFVTOCI金融資産に係る予想信用損失の見積り
償却原価で測定される金融資産及び負債性のFVTOCI金融資産に係る予想信用損失は、当該資産に係る契約上のキャッシュ・フローと回収可能なキャッシュ・フロー見込額の差額をもとに見積っております。当該資産に係る回収可能なキャッシュ・フロー見込額は、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、当該資産に係る減損損失額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。(連結財務諸表注記 24 金融商品)
・有形固定資産、投資不動産、のれん及び無形資産、関連会社及びジョイント・ベンチャーへの投資に係る減損
テストにおいて測定される回収可能価額
有形固定資産、投資不動産、のれん及び無形資産、関連会社及びジョイント・ベンチャーへの投資に係る
減損テストにおいて、資金生成単位を判別したうえで、当該資金生成単位の売却費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高いほうを回収可能価額として測定しております。回収可能価額は、原則として、独立鑑定人の支援を受けて算定した使用価値に基づいております。使用価値は、取締役会が承認した事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を割引くことにより計算しております。事業計画は原則として5年を限度としており、過去の実績を反映させ、外部情報とも整合性を取ったうえで策定しております。事業計画の対象期間を超える将来キャッシュ・フローの成長率は、資金生成単位が属する市場もしくは国の平均成長率を勘案して決定しております。割引率は、各資金生成単位の加重平均資本コスト等を基礎に算定しております。当該売却費用控除後の公正価値算定上の仮定、あるいは使用価値算定の基礎となる資金生成単位の使用期間中及び使用後の処分により見込まれる将来キャッシュ・フロー、割引率等の仮定は、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、有形固定資産、投資不動産、のれん及び無形資産、関連会社及びジョイント・ベンチャーへの投資に係る減損損失額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。(連結財務諸表注記 8 有形固定資産、連結財務諸表注記 9 投資不動産、連結財務諸表注記 11 のれん及び無形資産、連結財務諸表注記 13 関連会社及びジョイント・ベンチャー)
・確定給付型退職後給付制度の確定給付制度債務及び制度資産の公正価値測定
確定給付型退職後給付制度については、確定給付制度債務と制度資産の公正価値の純額を負債または資産として認識しております。確定給付制度債務は、年金数理計算により算定しており、年金数理計算の前提条件には、割引率、退職率、死亡率、昇給率等の見積りが含まれております。これら前提条件は、金利変動の市場
動向等、入手可能なあらゆる情報を総合的に判断して決定しております。これら年金数理計算の前提条件には将来の不確実な経済環境あるいは社会情勢の変動等によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、確定給付制度債務及び制度資産の公正価値の測定額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。(連結
財務諸表注記 17 退職給付に係る負債及び取締役報酬)
・引当金の測定
引当金は、将来において債務の決済に要すると見込まれる支出の期末日での最善の見積りに基づいて測定
しております。将来において債務の決済に要すると見込まれる支出額は、将来の起こりうる結果を総合的に
勘案して算定しております。これら引当金の測定において使用される仮定は、将来の不確実な経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、引当金の測定額に重要な修正を生じさせるリスクを有しております。(連結財務諸表注記 18 引当金)
・法人所得税の見積り
法人所得税の算定に際しては、税法規定の解釈や過去の税務調査の経緯等、様々な要因について見積り及び判断が必要となります。そのため、各期末において見積った法人所得税と、実際に納付する法人所得税の金額とが異なる可能性があり、その場合、翌年度以降の法人所得税の計上額に重要な影響を与える可能性があります。また、繰延税金資産については、将来減算一時差異等を利用できる課税所得が生じる可能性が高い範囲内で認識しておりますが、当該回収可能性の判断は、当社及び子会社の事業計画に基づいて決定した各将来事業年度の課税所得の見積りを前提としております。当該将来事業年度の課税所得の見積りは、将来の不確実な
経済条件の変動によって影響を受ける可能性があり、将来にわたり、繰延税金資産の計上額に重要な修正を
生じさせるリスクを有しております。(連結財務諸表注記 19 法人所得税)
(21)会計方針を適用する過程で行った判断
会計方針適用にあたっての判断が、資産、負債、収益及び費用の計上金額に重要な影響を与える項目は、主として次のとおりです。
・子会社、関連会社及びジョイント・ベンチャーの範囲(連結財務諸表注記 13 関連会社及びジョイント・ベンチャー、連結財務諸表注記 34 子会社に対する持分)
・デリバティブを除く金融資産の、償却原価で測定される金融資産、FVTOCI金融資産及びFVTPL金融資産への
分類(連結財務諸表注記 12 有価証券及びその他の投資)
・貸手リース契約に係る重要なリスクと経済価値の移転に関する判断(連結財務諸表注記 16 リース)
・償却原価で測定される金融資産及び負債性のFVTOCI金融資産に係る信用リスクが著しく増大しているかの判断(連結財務諸表注記 24 金融商品)
・有形固定資産、投資不動産、のれん及び無形資産、関連会社及びジョイント・ベンチャーへの投資に係る減損
テスト実施にあたっての資金生成単位の判別、減損(あるいは減損戻入)の兆候の有無の評価(連結財務諸表注記 8 有形固定資産、連結財務諸表注記 9 投資不動産、連結財務諸表注記 11 のれん及び無形資産、連結財務諸表注記 13 関連会社及びジョイント・ベンチャー)
・引当金の認識に係る過去の事象から発生した現在の義務の有無及び当該義務を決済するための資源流出の可能性に関する評価(連結財務諸表注記 18 引当金)
4 セグメント情報
(1)事業セグメント
当社グループは、多種多様な商品のトレーディング、ファイナンス、物流及びプロジェクト案件の企画・調整等を行う他、資源開発投資・事業投資等の実行を通して各種機能・ノウハウ等を培い、かつ保有しております。これらの総合力を活かし、幅広い業界及びグローバルなネットワークを通じて、8つのディビジョンカンパニーが、
繊維や食料、住生活、情報・金融等の生活消費分野、機械や化学品、石油製品、鉄鋼製品等の基礎産業分野、
そして金属資源、エネルギー資源等の資源分野において、多角的な事業活動を展開しております。
また、これらの多角的に展開する事業活動を推進するため、当社は担当する業界、並びに主として取扱う商品
及びサービスに応じて、ディビジョンカンパニーがそれぞれ、分掌する事業領域を統括する責任を負う体制
としております。当社の経営者は、当該ディビジョンカンパニーをセグメント単位として経営戦略、経営資源の
配分を決定し、業績管理についても、「当社株主に帰属する当期純利益」をはじめとするいくつかの指標に
基づき、当該ディビジョンカンパニーを単位として実施しております。
以上に鑑み、当社は、繊維、機械、金属、エネルギー・化学品、食料、住生活、情報・金融、第8の8つの
ディビジョンカンパニーを報告セグメントとして、セグメント情報を表示しております。
各報告セグメントが収益を得る源泉となる商品及びサービスの類型は次のとおりです。
繊維: |
繊維原料、糸、織物から衣料品、服飾雑貨、その他生活消費分野の全般において グローバルに事業展開を行っております。また、ブランドビジネスの海外展開や、 リーテイル分野でのインターネット販売等の販路展開も行っております。 |
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|
機械: |
プラント、橋梁、鉄道等のインフラ関連事業、発電・送変電・売電関連事業、水・ 環境・廃棄物関連事業、船舶、航空機、自動車、建設機械、産業機械、 工作機械、環境機器・電子機器等の単体機械及び関連機材、再生可能・代替 エネルギー関連ビジネス・廃棄物リサイクル事業等の環境に配慮した事業を行って おります。 |
|
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金属: |
金属鉱物資源開発事業、鉄鋼製品加工事業、鉄鉱石、石炭、その他製鉄・製鋼原料、 非鉄・軽金属、鉄鋼製品、原子燃料関連の国内・貿易取引、温室効果ガス排出 権取引、リサイクル・廃棄物処理を行っております。 |
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エネルギー・化学品: |
エネルギー関連、化学品関連及び再生可能エネルギーを含む電力関連の各分野に おいて、トレード並びに事業を行っております。 |
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食料: |
原料からリーテイルまでの食料全般にわたる事業領域において、国内外で効率的な商品の生産・流通・販売を行っております。 |
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住生活: |
紙パルプ事業、天然ゴム事業、タイヤ事業や物流事業等の生活資材・物流分野、不動産開発・分譲・賃貸・管理業や住宅資材事業等の建設・不動産分野において事業を 行っております。 |
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情報・金融: |
ITソリューション・インターネット関連サービス事業、携帯流通及びアフターサービス事業等の情報・通信分野、各種金融サービス事業や保険事業等の金融・保険分野に おいて事業を行っております。 |
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第8: |
上記の7カンパニーと協働し、特に生活消費分野に強みを持つ当社グループの様々な ビジネス基盤を最大限活用し、異業種融合・カンパニー横断の取組を加速させ、市場や消費者ニーズに対応した「マーケットインの発想」による新たなビジネスの創出・客先開拓を行っております。 |
当社のセグメント情報は次のとおりです。なお、セグメント間の内部取引価額は、外部顧客との取引価額に準じております。前連結会計年度及び当連結会計年度において、単一顧客に対する重要な収益はありません。
|
前連結会計年度(百万円) |
||||
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繊維 |
機械 |
金属 |
エネルギー・ 化学品 |
食料 |
外部顧客からの収益 |
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セグメント間内部収益 |
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収益合計 |
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売上総利益 |
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持分法による投資損益 |
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当社株主に帰属する 当期純利益 |
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セグメント別資産 |
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住生活 |
情報・金融 |
第8 |
その他及び 修正消去 |
連結合計 |
外部顧客からの収益 |
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セグメント間内部収益 |
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△ |
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収益合計 |
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売上総利益 |
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持分法による投資損益 |
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当社株主に帰属する 当期純利益 |
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セグメント別資産 |
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当連結会計年度(百万円) |
||||
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繊維 |
機械 |
金属 |
エネルギー・ 化学品 |
食料 |
外部顧客からの収益 |
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セグメント間内部収益 |
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収益合計 |
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売上総利益 |
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持分法による投資損益 |
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当社株主に帰属する 当期純利益 |
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セグメント別資産 |
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住生活 |
情報・金融 |
第8 |
その他及び 修正消去 |
連結合計 |
外部顧客からの収益 |
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セグメント間内部収益 |
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△ |
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収益合計 |
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売上総利益 |
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持分法による投資損益 |
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当社株主に帰属する 当期純利益 |
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セグメント別資産 |
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(注)1 「その他及び修正消去」には、各事業セグメントに帰属しない損益及びセグメント間の内部取引消去が含まれております。CITIC Limited 及び C.P. Pokphand Co. Ltd.に対する投資及び損益は当該セグメントに含まれております。
2 「外部顧客からの収益」は、顧客との契約から生じた収益及びその他の源泉から生じた収益が含まれております。その他の源泉から生じた収益には、主に原油、天然ガス等のエネルギートレードによる
収益、リースに関する収益がありますが、金額に重要性はありません。
3 第8及び第8以外のセグメント(以下、「主管セグメント」という。)で株式持合いをしていた関係
会社について、2022年10月1日付で当該持合いを解消し、主管セグメントのみの保有に変更しております。これに伴い、前連結会計年度についても当該持合いが解消した前提で組替えて表示しております。
(2)地域別情報
当社の連結地域別収益の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
日本 |
10,785,348 |
10,652,574 |
米国 |
820,168 |
915,159 |
シンガポール |
854,772 |
914,222 |
オーストラリア |
385,548 |
383,423 |
中国 |
351,017 |
325,350 |
その他 |
748,780 |
839,182 |
連結合計 |
13,945,633 |
14,029,910 |
当社の非流動資産(金融商品、繰延税金資産、退職後給付資産及び保険契約から生じる権利を除く)の帳簿価額の所在国別内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
日本 |
2,322,004 |
2,378,040 |
米国 |
190,380 |
215,983 |
英国 |
172,974 |
206,410 |
オーストラリア |
183,236 |
204,054 |
シンガポール |
142,900 |
155,288 |
その他 |
178,136 |
191,631 |
連結合計 |
3,189,630 |
3,351,406 |
(注)1 上記の地域別情報は、当社グループの各事業の取引実態及び経営資源・機能の配置状況等を勘案し、
分類しております。
2 製品及びサービスの供給別の分類はしておりません。
5 企業結合
前連結会計年度に生じた主な企業結合は次のとおりです。
(Pacific Woodtech Corporationの子会社化及び北米での住宅用構造材製造事業の取得)
当社は、議決権の49.0%を保有し、関連会社として持分法を適用していたPacific Woodtech Corporation
(以下、「PWT」という。)に対して、2022年8月1日に追加出資(以下、「当該出資」という。)を実施しま
した。当該出資により、当社はPWTの議決権の75.0%を保有することとなり、PWTは当社の子会社となりました。
当該出資の金額は23,627百万円であり、すべて現金により支払っております。PWTは住宅用構造材(Engineered Wood Products)の製造事業(以下、「EWP事業」という。)の将来性に着目し、1998年の設立以降、製造・販売を行っております。
なお、当該出資は、PWTによるLouisiana-Pacific CorporationのEWP事業の取得を目的としたものであり、PWTは2022年8月1日に当該事業を取得しております。当該取得の金額は28,860百万円であり、すべて現金により
支払っております。PWTは北米建材事業の拡大及び既存事業の成長並びにオペレーション強化を通じて、更なる
企業価値向上を目指します。
当該企業結合における取得日時点の支払対価、既保有持分、取得資産及び引受負債の公正価値、非支配持分は
次のとおりです。
項目 |
金額(百万円) |
||
支払対価の公正価値(注)1 |
28,860 |
||
既保有持分の公正価値 |
11,132 |
||
非支配持分(注)2 |
10,660 |
||
合計 |
50,652 |
||
取得資産及び引受負債の公正価値 |
|
||
|
|
棚卸資産 |
13,076 |
|
|
その他の流動資産 |
9,912 |
|
|
有形固定資産 |
28,945 |
|
|
無形資産 |
13,853 |
|
|
その他の非流動資産 |
5,732 |
|
|
社債及び借入金(短期) |
△5,183 |
|
|
その他の流動負債 |
△5,714 |
|
|
社債及び借入金(長期) |
△3,323 |
|
|
その他の非流動負債 |
△9,430 |
|
純資産 |
47,868 |
|
のれん |
2,784 |
||
合計 |
50,652 |
(注)1 支払対価はすべて現金により決済されております。
2 非支配持分は、取得日における識別可能な被取得企業の純資産に、取得日時点の非支配持分比率を乗じ
て測定しております。
取得したのれんは、当社グループと当該会社の補完関係を活かした今後の事業展開により期待される超過収益力を勘案した結果、認識したもので住生活セグメントに含まれております。当該のれんは税務上損金算入不能です。
取得資産及び引受負債の公正価値は、取得にあたって実施した第三者によるデューデリジェンスを通じて精査
した財務・資産状況の評価等を総合的に勘案して算定しております。
既保有持分に係る公正価値の再測定に伴い「有価証券損益」にて、8,347百万円の利益を計上しております。
当該企業結合に係る取得関連費用として、544百万円の「販売費及び一般管理費」を計上しております。
前連結会計年度の連結包括利益計算書に含まれている、当該会社及び事業の取得日からの業績は次のとおり
です。
項 目 |
前連結会計年度(百万円) |
収益 |
73,592 |
当期純利益 |
7,851 |
当社株主に帰属する当期純利益 |
5,888 |
当連結会計年度に生じた主な企業結合は次のとおりです。
(大建工業(株)の子会社化)
当社は、関連会社として持分法を適用していた大建工業(株)(以下、「大建工業」という。)に対する公開買付を、当社の子会社であるBPインベストメント合同会社を通じて実施し、2023年10月10日に議決権の51.06%を
取得した結果、当社グループは、既保有持分と合わせて議決権の87.43%を保有することとなり、大建工業は当社の子会社となりました。株式の取得価額は39,909百万円であり、すべて現金により支払っております。また、大建工業の株主を当社グループのみとするための一連の手続により、同社は2023年12月21日に上場を廃止し、当社の
完全子会社となりました。同手続による株式の取得価額は9,907百万円であり、当連結会計年度末までにすべて
現金により支払われ、本企業結合における株式の取得価額は合計で49,816百万円となりました。
大建工業は、建材に活用される素材を扱う素材事業から、床材・ドア・収納等の建材を扱う建材事業、内装工事を中心とした施工を行うエンジニアリング事業まで幅広い事業を展開しております。今後の国内新設住宅着工件数減少に伴い市場の縮小が見込まれる環境下、当社と大建工業との連携を一層強固なものとして、国内住宅事業の
収益力強化及び国内非住宅事業や北米を中心とした海外事業の強化・拡大を図ることにより、当社グループ全体
での更なる企業価値向上を目指していきます。
当該企業結合における取得日時点の支払対価、既保有持分、取得資産及び引受負債の公正価値、非支配持分は
次のとおりです。
項目 |
金額(百万円) |
||
支払対価の公正価値(注) |
49,816 |
||
既保有持分の公正価値 |
44,433 |
||
非支配持分 |
3,107 |
||
合計 |
97,356 |
||
取得資産及び引受負債の公正価値 |
|
||
|
|
現金及び現金同等物 |
13,636 |
|
|
営業債権 |
50,744 |
|
|
棚卸資産 |
35,335 |
|
|
その他の流動資産 |
8,721 |
|
|
有形固定資産 |
28,423 |
|
|
無形資産 |
13,755 |
|
|
その他の非流動資産 |
34,607 |
|
|
営業債務 |
△29,672 |
|
|
社債及び借入金(短期) |
△24,446 |
|
|
その他の流動負債 |
△33,766 |
|
|
社債及び借入金(長期) |
△5,029 |
|
|
その他の非流動負債 |
△7,182 |
|
純資産 |
85,126 |
|
のれん |
12,230 |
||
合計 |
97,356 |
(注)支払対価はすべて現金により決済されております。
取得したのれんは、当社グループと当該会社の補完関係を活かした今後の事業展開により期待される超過収益力を勘案した結果、認識したもので住生活セグメントに含まれております。当該のれんは税務上損金算入不能です。
取得資産及び引受負債の公正価値は、取得にあたって実施した第三者によるデューデリジェンスを通じて精査
した財務・資産状況の評価等を総合的に勘案して算定しております。
既保有持分に係る公正価値の再測定に伴い「有価証券損益」にて、1,901百万円の利益を計上しております。
当該企業結合に係る取得関連費用として、375百万円の「販売費及び一般管理費」を計上しております。
当連結会計年度の連結包括利益計算書に含まれている、当該会社及び事業の取得日からの業績は次のとおり
です。
項 目 |
当連結会計年度(百万円) |
収益 |
105,595 |
当期純利益 |
4,680 |
当社株主に帰属する当期純利益 |
4,647 |
(プロフォーマ情報)
大建工業の企業結合が、当連結会計年度期首である2023年4月1日に行われたと仮定した場合のプロフォーマ
情報(非監査情報)は、重要性が乏しいため、記載しておりません。
6 営業債権及びその他の債権
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の営業債権の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
受取手形 |
157,717 |
171,900 |
売掛金 |
2,103,862 |
2,332,446 |
未収入金 |
291,628 |
345,873 |
貸倒引当金(短期) |
△19,910 |
△19,107 |
合計 |
2,533,297 |
2,831,112 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の営業債権以外の短期債権の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
短期貸付金 |
65,037 |
73,415 |
未収入金 |
36,449 |
39,833 |
預け金 |
74,446 |
79,854 |
貸倒引当金(短期) |
△3,082 |
△6,255 |
その他 |
70,193 |
87,466 |
合計 |
243,043 |
274,313 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の長期債権の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
長期貸付金 |
799,382 |
897,521 |
貸倒引当金(長期) |
△32,537 |
△36,132 |
その他 |
38,314 |
37,843 |
合計 |
805,159 |
899,232 |
7 棚卸資産
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の棚卸資産の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
商品 |
|
|
製品 |
|
|
販売用不動産 |
|
|
原材料及び貯蔵品 |
|
|
仕掛品 |
|
|
合計 |
|
|
前連結会計年度及び当連結会計年度に正味実現可能価額まで評価減した棚卸資産の評価損計上額は、それぞれ
9,239百万円及び9,556百万円です。当該評価損計上額は、連結包括利益計算書の「商品販売等に係る原価」
に含まれております。
8 有形固定資産
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の有形固定資産の取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額、帳簿価額は次のとおりです。
|
土地 |
建物及び 構築物 |
機械装置 及び車両 |
器具備品 及び 事務機器 |
鉱業権 |
建設 仮勘定 |
その他 |
合計 |
|
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
2023年3月31日残高 |
|
|
|
|
|
|
|
|
取得原価 |
|
|
|
|
|
|
|
|
減価償却累計額及び 減損損失累計額 |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
帳簿価額 |
|
|
|
|
|
|
|
|
2024年3月31日残高 |
|
|
|
|
|
|
|
|
取得原価 |
|
|
|
|
|
|
|
|
減価償却累計額及び 減損損失累計額 |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
△ |
帳簿価額 |
|
|
|
|
|
|
|
|
前連結会計年度及び当連結会計年度の有形固定資産の帳簿価額の増減は次のとおりです。
|
土地 |
建物及び 構築物 |
機械装置 及び車両 |
器具備品 及び 事務機器 |
鉱業権 |
建設 仮勘定 |
その他 |
合計 |
|
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
2022年4月1日残高 |
321,482 |
1,008,572 |
366,347 |
106,463 |
79,184 |
41,126 |
12,870 |
1,936,044 |
企業結合による取得 |
2,753 |
22,075 |
13,144 |
706 |
- |
749 |
20 |
39,447 |
個別取得 |
13,743 |
86,954 |
47,229 |
31,755 |
- |
63,099 |
8,752 |
251,532 |
処分及び連結範囲の 異動による減少 |
△3,990 |
△34,351 |
△15,680 |
△1,988 |
- |
△1,459 |
△186 |
△57,654 |
減価償却費 |
△32,902 |
△187,037 |
△60,496 |
△37,379 |
△2,999 |
- |
△5,443 |
△326,256 |
純損益に認識された 減損損失及び戻入れ |
△1,248 |
△17,245 |
2,409 |
△1,394 |
- |
△113 |
- |
△17,591 |
外貨換算差額 |
2,369 |
10,497 |
6,230 |
558 |
6,393 |
662 |
59 |
26,768 |
その他 |
38,871 |
126,765 |
29,368 |
4,473 |
62 |
△58,315 |
4,971 |
146,195 |
2023年3月31日残高 |
341,078 |
1,016,230 |
388,551 |
103,194 |
82,640 |
45,749 |
21,043 |
1,998,485 |
企業結合による取得 |
6,663 |
12,202 |
13,067 |
477 |
- |
1,507 |
97 |
34,013 |
個別取得 |
10,303 |
102,968 |
51,238 |
56,200 |
- |
48,623 |
9,143 |
278,475 |
処分及び連結範囲の 異動による減少 |
△5,006 |
△14,147 |
△45,180 |
△2,065 |
- |
△623 |
△634 |
△67,655 |
減価償却費 |
△33,757 |
△200,692 |
△64,290 |
△37,750 |
△3,136 |
- |
△7,060 |
△346,685 |
純損益に認識された 減損損失 |
△953 |
△9,291 |
△1,622 |
△1,254 |
- |
△3 |
△2 |
△13,125 |
外貨換算差額 |
3,569 |
27,147 |
25,268 |
1,502 |
10,679 |
3,674 |
2,081 |
73,920 |
その他 |
33,396 |
136,606 |
22,171 |
3,127 |
4 |
△44,105 |
1,989 |
153,188 |
2024年3月31日残高 |
355,293 |
1,071,023 |
389,203 |
123,431 |
90,187 |
54,822 |
26,657 |
2,110,616 |
有形固定資産に係る減価償却費は、連結包括利益計算書の「商品販売等に係る原価」、「役務提供及びロイヤルティ取引に係る原価」及び「販売費及び一般管理費」に計上しております。
前連結会計年度において認識した減損損失の金額は23,082百万円であり、主に(株)ファミリーマートでの店舗
資産等の減損損失を計上したことによるものです。また、前連結会計年度において認識した減損損失戻入れの金額
は5,491百万円であり、エネルギー・化学品セグメントのLNG長期契約において、同契約に係る「機械装置及び
車両」に関してLNG市況の改善等に伴い、減損損失戻入れを計上したことによるものです。
当連結会計年度において認識した減損損失の金額は13,125百万円です。
当該減損損失及び戻入れは、連結包括利益計算書の「固定資産に係る損益」に計上しております。
有形固定資産の減損テストでの回収可能価額は、独立鑑定人の支援を受けて算定した使用価値または売却費用
控除後の公正価値に基づいております。回収可能価額は、原則として、独立鑑定人の支援を受けて算定した使用
価値に基づいております。なお、使用価値は、取締役会が承認した事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を割引くことにより計算しております。事業計画は原則として5年を限度としており、過去の実績を反映させ、外部情報とも整合性を取ったうえで策定しております。成長率は、資金生成単位が属する市場もしくは国
での長期の平均成長率を勘案して決定しております。割引率は、各資金生成単位の加重平均資本コスト等を基礎に算定しております(税引前4~12%程度)。
9 投資不動産
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の投資不動産の取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額、帳簿
価額は次のとおりです。
|
投資不動産 (百万円) |
2023年3月31日残高 |
|
取得原価 |
89,762 |
減価償却累計額及び減損損失累計額 |
△45,712 |
帳簿価額 |
44,050 |
2024年3月31日残高 |
|
取得原価 |
94,728 |
減価償却累計額及び減損損失累計額 |
△52,259 |
帳簿価額 |
42,469 |
前連結会計年度及び当連結会計年度の投資不動産の帳簿価額の増減は次のとおりです。
|
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
期首残高 |
47,742 |
44,050 |
企業結合による取得 |
230 |
2,799 |
個別取得 |
4,573 |
4,415 |
処分及び連結範囲の異動による減少 |
△1,145 |
△922 |
減価償却費 |
△8,845 |
△7,557 |
純損益に認識された減損損失 |
△8 |
△423 |
外貨換算差額 |
110 |
473 |
有形固定資産からの(への)振替 |
△269 |
△1,221 |
その他 |
1,662 |
855 |
期末残高 |
44,050 |
42,469 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の投資不動産の公正価値は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
公正価値 |
43,981 |
43,705 |
投資不動産の公正価値は、主として独立した不動産鑑定の専門家による割引キャッシュ・フロー法を用いた評価に基づき、IFRS第13号「公正価値測定」のレベル3に分類しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度の投資不動産の賃貸料収入は、それぞれ20,017百万円及び22,216百万円で
あり、賃貸料収入に付随して発生した直接的な費用は、それぞれ15,629百万円及び17,685百万円です。当該賃貸料収入は連結包括利益計算書の主に「収益」に含まれております。賃貸料収入に付随して発生した直接的な費用は
主に「原価」に含まれております。
10 担保に差入れた資産
前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、次の資産を担保に差入れております。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
現預金及び定期預金 |
105 |
604 |
営業債権等 |
15,416 |
8,202 |
棚卸資産 |
26,496 |
61,457 |
投資及び長期債権 |
216,202 |
235,063 |
有形固定資産等 |
26,853 |
4,969 |
合計 |
285,072 |
310,295 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の、被担保債務は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
借入金(短期)(注) |
5,549 |
1,566 |
営業債務等 |
24,843 |
56,537 |
借入金(長期) |
8,176 |
1,711 |
リース負債(短期及び長期) |
123,480 |
124,204 |
合計 |
162,048 |
184,018 |
(注)借入金(短期)のうち1年以内に期限の到来する長期借入金の残高は、前連結会計年度末及び当連結会計
年度末において、それぞれ4,431百万円及び327百万円です。
上記の他に、「営業債務」に含めている引受輸入手形については、手形引受銀行に差入れたトラスト・レシートにより、手形引受銀行へ当該輸入商品またはその売上代金を担保として差入れております。しかし、その担保に差入れている資産の額は、輸入取引量が膨大なことから実務上算定が困難なため上記数値には含まれておりません。
短期及び長期借入金については、慣習として、貸主の要求により借入に対する担保の設定または保証人の提供を行うこと、並びに現在の担保物件が特定の借入に対するものか否かを問わず現在及び将来の借入に対する担保と
して貸主は取扱えることを約定しております。また、銀行からの大部分の借入については、銀行預金と返済期日の
到来した借入金(偶発債務より発生する債務を含む)または約定不履行により期限前決済となった借入金を貸主は
相殺する権利を有することを約定しております。
11 のれん及び無形資産
(1)のれん
前連結会計年度末及び当連結会計年度末ののれんの取得原価、減損損失累計額、帳簿価額は次のとおりです。
|
繊維 |
機械 |
金属 |
エネルギー ・化学品 |
食料 |
住生活 |
情報 ・金融 |
第8 |
その他 |
合計 |
|
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
2023年3月31日残高 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
取得原価 |
12,179 |
22,362 |
- |
3,987 |
77,498 |
91,056 |
59,630 |
222,531 |
2,033 |
|
減損損失累計額 |
△9,392 |
△14,565 |
- |
△105 |
△38,917 |
△43,410 |
△10,057 |
△6,138 |
△2,033 |
△ |
帳簿価額 |
2,787 |
7,797 |
- |
3,882 |
38,581 |
47,646 |
49,573 |
216,393 |
- |
|
2024年3月31日残高 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
取得原価 |
12,063 |
18,558 |
- |
3,718 |
83,593 |
116,096 |
65,174 |
221,431 |
2,306 |
|
減損損失累計額 |
△9,444 |
△12,398 |
- |
△119 |
△44,639 |
△49,863 |
△14,145 |
△6,147 |
△2,306 |
△ |
帳簿価額 |
2,619 |
6,160 |
- |
3,599 |
38,954 |
66,233 |
51,029 |
215,284 |
- |
|
前連結会計年度及び当連結会計年度ののれんの帳簿価額の増減は次のとおりです。
|
繊維 |
機械 |
金属 |
エネルギー ・化学品 |
食料 |
住生活 |
情報 ・金融 |
第8 |
その他 |
合計 |
|
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
2022年4月1日残高 |
- |
9,891 |
- |
923 |
36,879 |
41,148 |
54,877 |
225,271 |
- |
368,989 |
企業結合による取得 |
2,787 |
- |
- |
2,900 |
- |
3,583 |
- |
- |
- |
9,270 |
連結範囲の異動 による減少 |
- |
△3,309 |
- |
- |
- |
- |
△2,451 |
- |
- |
△5,760 |
純損益に認識された 減損損失 |
- |
- |
- |
- |
△7,758 |
- |
△3,290 |
△508 |
- |
△11,556 |
外貨換算差額等 |
- |
1,215 |
- |
59 |
9,460 |
2,915 |
437 |
△8,370 |
- |
5,716 |
2023年3月31日残高 |
2,787 |
7,797 |
- |
3,882 |
38,581 |
47,646 |
49,573 |
216,393 |
- |
366,659 |
企業結合による取得 |
- |
- |
- |
- |
- |
12,230 |
- |
- |
- |
12,230 |
連結範囲の異動 による減少 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
△557 |
- |
△557 |
純損益に認識された 減損損失 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
△1,550 |
△9 |
- |
△1,559 |
外貨換算差額等 |
△168 |
△1,637 |
- |
△283 |
373 |
6,357 |
3,006 |
△543 |
- |
7,105 |
2024年3月31日残高 |
2,619 |
6,160 |
- |
3,599 |
38,954 |
66,233 |
51,029 |
215,284 |
- |
383,878 |
前連結会計年度末ののれん残高には、第8セグメントの(株)ファミリーマートの子会社化に伴い認識された
のれん216,393百万円、住生活セグメントのKwik-Fitグループの取得に伴い認識されたEuropean Tyre Enterprise Limitedののれん30,242百万円が含まれております。
当連結会計年度末ののれん残高には、第8セグメントの(株)ファミリーマートの子会社化に伴い認識された
のれん215,284百万円、住生活セグメントのKwik-Fitグループの取得に伴い認識されたEuropean Tyre Enterprise Limitedののれん34,929百万円が含まれております。
前連結会計年度の食料、第8セグメントにおける外貨換算差額等の増減は、主に両セグメントでの株式持合い
解消の影響によるものです。
当連結会計年度の企業結合による取得の増加は、大建工業(株)の関連会社から子会社への区分変更によるもの
です。
前連結会計年度において実施した減損テストの結果、認識したのれんの減損損失の金額は11,556百万円です。
食料セグメントのDoleの取得に伴い認識されたのれんのうち、グローバル加工食品事業において、インフレに
よる需要低迷、物流コスト増加等により計画未達となったことを受け、事業計画を総合的に見直した結果、
6,812百万円の減損損失を計上しております。
当連結会計年度において実施した減損テストの結果、認識したのれんの減損損失の金額は1,559百万円です。
当該減損損失は、連結包括利益計算書の「固定資産に係る損益」に計上しております。
のれんの減損テストの回収可能価額は、独立鑑定人の支援を受けて算定した使用価値に基づいております。使用価値は、取締役会が承認した事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を割引くことにより計算しております。事業計画は原則として5年を限度としており、過去の実績を反映させ、外部情報とも整合性を取ったうえで策定しております。成長率は、資金生成単位が属する市場もしくは国の長期の平均成長率を勘案して決定しております。割引率は、各資金生成単位の加重平均資本コスト等を基礎に算定しております(国内:税引前5~9%
程度、海外:税引前10~15%程度)。
資金生成単位に配分したのれんのうち、主なものは、(株)ファミリーマートの子会社化に伴い認識されたのれんであり、同社の事業で形成される資金生成単位に配分されております。当該のれんの減損テストの使用価値算定に最も影響を及ぼす仮定は、店舗数の維持及び日商増加による営業利益向上の前提であり、これらの仮定は、過去の実績、業界動向、店舗収益性向上施策の期待効果等を反映しております。事業計画の対象期間は3年間です。
当連結会計年度は、円安やインフレ等の進行による電気代や人件費等のコスト上昇が続いているものの、商品力
向上・販促強化に加え、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う人流回復による需要を捉えたことで、日商は前期を上回る結果となりました。当連結会計年度の減損テストでは、2024年度から2026年度にかけて店舗数を維持しながら、コスト上昇圧力はあるものの、商品力向上・販促強化等の取組により日商は緩やかな増加を見込んでおります。事業計画の対象期間を超える2027年度以降の成長率は0.5%としております。事業計画の対象期間を
超える将来キャッシュ・フローの成長率については、資金生成単位が属する市場もしくは国の長期の平均成長率を勘案して決定しております。なお、店舗数が大幅に減少した場合、日商の伸び率の前提が大幅に下方修正された
場合、または割引率が大幅に上昇した場合には、使用価値が帳簿価額を下回る可能性があります。
(2)無形資産
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の無形資産の取得原価、償却累計額及び減損損失累計額、帳簿価額は
次のとおりです。
|
商標権 (百万円) |
ソフトウエア (百万円) |
その他 (百万円) |
合計 (百万円) |
2023年3月31日残高 |
|
|
|
|
取得原価 |
|
|
|
|
償却累計額及び減損損失累計額 |
△ |
△ |
△ |
△ |
帳簿価額 |
|
|
|
|
2024年3月31日残高 |
|
|
|
|
取得原価 |
|
|
|
|
償却累計額及び減損損失累計額 |
△ |
△ |
△ |
△ |
帳簿価額 |
|
|
|
|
前連結会計年度及び当連結会計年度の無形資産の帳簿価額の増減は次のとおりです。
|
商標権 (百万円) |
ソフトウエア (百万円) |
その他 (百万円) |
合計 (百万円) |
2022年4月1日残高 |
459,111 |
72,377 |
181,130 |
712,618 |
企業結合による取得 |
5,303 |
334 |
19,738 |
25,375 |
個別取得 |
246 |
34,980 |
17,862 |
53,088 |
処分 |
△2,472 |
△1,295 |
△3,071 |
△6,838 |
連結範囲の異動による減少 |
- |
△579 |
△7,389 |
△7,968 |
償却費 |
△13,390 |
△23,185 |
△13,110 |
△49,685 |
純損益に認識された減損損失 |
△15,027 |
△106 |
△7,900 |
△23,033 |
外貨換算差額等 |
6,817 |
5,936 |
△3,716 |
9,037 |
2023年3月31日残高 |
440,588 |
88,462 |
183,544 |
712,594 |
企業結合による取得 |
27 |
1,751 |
13,520 |
15,298 |
個別取得 |
253 |
40,101 |
14,419 |
54,773 |
処分 |
△5 |
△2,213 |
△2,281 |
△4,499 |
連結範囲の異動による減少 |
- |
△240 |
△11 |
△251 |
償却費 |
△13,776 |
△25,977 |
△12,370 |
△52,123 |
純損益に認識された減損損失 |
△8 |
△840 |
△901 |
△1,749 |
外貨換算差額等 |
15,267 |
9,256 |
△4,138 |
20,385 |
2024年3月31日残高 |
442,346 |
110,300 |
191,782 |
744,428 |
無形資産に係る償却費は、連結包括利益計算書の「商品販売等に係る原価」、「役務提供及びロイヤルティ取引に係る原価」及び「販売費及び一般管理費」に計上しております。
前連結会計年度において認識した減損損失の金額は23,033百万円です。Doleのグローバル加工食品事業に
おいて、インフレによる需要低迷、物流コスト増加等により計画未達となったことを受け、事業計画を総合的に
見直した結果、商標権及び顧客関連に関して、16,185百万円の減損損失を計上しております。また、同社の
アジア青果事業において、天候不順による青果物の生産数量減少に加え、インフレに伴い肥料・農薬等のコストが増加したことにより計画未達となったことを受け、事業計画を総合的に見直した結果、同事業に係る商標権に
関して、5,425百万円の減損損失を計上しております。
当連結会計年度において認識した減損損失の金額は1,749百万円です。
当該減損損失は、連結包括利益計算書の「固定資産に係る損益」に計上しております。
前連結会計年度末の「商標権」の帳簿価額には、(株)ファミリーマートの商標権288,913百万円が含まれております。「その他」の帳簿価額には、(株)ファミリーマートの顧客関連等108,932百万円、Pacific Woodtech
Corporationの顧客関連等10,683百万円、ITOCHU Building Products Holdings Inc.の顧客関連等10,053百万円が
含まれております。
当連結会計年度末の「商標権」の帳簿価額には、(株)ファミリーマートの商標権278,776百万円が含まれて
おります。「その他」の帳簿価額には、(株)ファミリーマートの顧客関連等104,715百万円、大建工業(株)の顧客関連等11,773百万円、Pacific Woodtech Corporationの顧客関連等11,273百万円、ITOCHU Building Products
Holdings Inc.の顧客関連等10,558百万円が含まれております。
耐用年数を確定できない無形資産の帳簿価額は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ101,794百万円及び115,370百万円です。前連結会計年度末の耐用年数を確定できない無形資産のうち主なものは、Doleの商標権46,916百万円、European Tyre Enterprise Limitedの商標権45,800百万円です。当連結会計年度末の耐用年数を確定できない無形資産のうち主なものは、Doleの商標権53,216百万円、European Tyre Enterprise Limitedの商標権52,899百万円です。なお、Dole及びEuropean Tyre Enterprise Limitedの商標権の帳簿価額の
増加は、主に外貨換算差額によるものです。これらの商標権は主として企業結合時に取得したものであり、その
商標権の対象となる事業が継続する限り基本的に存続するため、耐用年数を確定できないと判断しております。
無形資産の減損テストの回収可能価額は、独立鑑定人の支援を受けて算定した使用価値に基づいております。
使用価値は、取締役会が承認した事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を割引くことにより
計算しております。事業計画は原則として5年を限度としており、過去の実績を反映させ、外部情報とも整合性を取ったうえで策定しております。成長率は、資金生成単位が属する市場もしくは国の長期の平均成長率を勘案して決定しております。割引率は、各資金生成単位の加重平均資本コスト等を基礎に算定しております(国内:税引前
5~11%程度、海外:税引前:8~15%程度)。
12 有価証券及びその他の投資
連結財政状態計算書の「その他の短期金融資産」に含まれる有価証券及び「その他の投資」の計上額の内訳は
次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
有価証券 |
|
|
FVTPL金融資産 |
3,789 |
6,385 |
償却原価 (注) |
17 |
74 |
合計 |
3,806 |
6,459 |
その他の投資 |
|
|
FVTPL金融資産 |
80,120 |
85,508 |
FVTOCI金融資産 |
862,650 |
1,106,564 |
償却原価 (注) |
500 |
2,034 |
合計 |
943,270 |
1,194,106 |
(注)「その他の短期金融資産」に含まれる有価証券及び「その他の投資」において償却原価で測定される金融資産は主に公社債であり、帳簿価額と公正価値は、ほぼ同額となっております。
上記のFVTOCI金融資産の市場性のある株式及び市場性のない株式の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
市場性のある株式 |
542,296 |
671,574 |
市場性のない株式 |
320,354 |
434,990 |
合計 |
862,650 |
1,106,564 |
市場性のない株式は、主として資源分野(金属鉱物資源、石油・天然ガス等)での投資により構成されており、主な銘柄はBHP Iron Ore (Jimblebar) Pty Ltd、QatarEnergy LNG S(1)等です。前連結会計年度末及び当連結会計年度末の資源分野での公正価値の合計額は、それぞれ188,891百万円及び247,302百万円です。
主な市場性のある株式の銘柄及び公正価値は次のとおりです。
前連結会計年度末 |
|
銘柄 |
金額(百万円) |
いすゞ自動車㈱ |
83,589 |
㈱パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス |
82,313 |
日清食品ホールディングス㈱ |
66,074 |
CSN Mineração S.A. |
64,413 |
㈱インターネットイニシアティブ |
21,456 |
㈱セブン&アイ・ホールディングス |
19,886 |
イー・ギャランティ㈱ |
13,783 |
西松建設㈱ |
13,778 |
アドバンス・レジデンス投資法人 |
11,141 |
momo.com Inc. |
7,890 |
マツダ㈱ |
7,413 |
昭和産業㈱ |
6,444 |
山東龍大美食股份有限公司 |
4,715 |
㈱シグマクシス・ホールディングス |
4,649 |
㈱フリークアウト・ホールディングス |
4,634 |
当連結会計年度末 |
|
銘柄 |
金額(百万円) |
㈱パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス |
116,527 |
いすゞ自動車㈱ |
108,788 |
CSN Mineração S.A. |
81,246 |
日清食品ホールディングス㈱ |
68,634 |
㈱インターネットイニシアティブ |
22,143 |
㈱セブン&アイ・ホールディングス |
22,069 |
西松建設㈱ |
21,085 |
アドバンス・レジデンス投資法人 |
11,757 |
イー・ギャランティ㈱ |
11,356 |
マツダ㈱ |
10,623 |
昭和産業㈱ |
8,890 |
オリエンタル白石㈱ |
8,097 |
㈱シグマクシス・ホールディングス |
7,171 |
㈱ニップン |
5,460 |
㈱西武ホールディングス |
5,131 |
前連結会計年度及び当連結会計年度に認識を中止したFVTOCI金融資産の内訳は次のとおりです。
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
||||
認識中止時点の 公正価値 |
累積利得・損失 |
受取配当金 |
認識中止時点の 公正価値 |
累積利得・損失 |
受取配当金 |
17,849 |
△1,500 |
2,844 |
13,522 |
175 |
336 |
上記に係る連結財政状態計算書上の資本の部での「FVTOCI金融資産」から「利益剰余金」への振替額は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それぞれ△1,060百万円及び△403百万円です。これらは主として、
取引関係の見直し等により売却したもの、並びに子会社、関連会社となったことから、FVTOCI金融資産としての
認識を中止したことによるものです。
13 関連会社及びジョイント・ベンチャー
(1)関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する投資の帳簿価額
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の持分法を適用している関連会社及びジョイント・ベンチャーに
対する投資の連結財政状態計算書上の帳簿価額の総額は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
投資 |
|
|
関連会社 |
1,699,734 |
1,806,591 |
ジョイント・ベンチャー |
1,129,116 |
1,351,929 |
合 計 |
2,828,850 |
3,158,520 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の当社及び子会社の関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する
投資の帳簿価額と関連会社及びジョイント・ベンチャーの純資産に対する持分との差額(投資差額)は、
それぞれ382,660百万円及び379,820百万円です。当該投資差額は、投資時に識別できる資産または負債に配分
した公正価値調整額(税効果控除後)及びのれん相当額から構成されております。公正価値調整は主として無形
資産に係るものです。
なお、一部の関連会社及びジョイント・ベンチャーにおいて、プロジェクト・ファイナンスによる資金調達が行われており、預金についての使用制限が付されております。
(2)関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する当期包括利益の持分取込額
前連結会計年度及び当連結会計年度の持分法を適用している関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する
当期包括利益の持分取込額は次のとおりです。
|
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
関連会社 |
|
|
当期純利益の持分取込額 |
129,541 |
141,334 |
その他の包括利益の持分取込額 |
48,135 |
66,925 |
小 計 |
177,676 |
208,259 |
ジョイント・ベンチャー |
|
|
当期純利益の持分取込額 |
191,125 |
174,998 |
その他の包括利益の持分取込額 |
△77,881 |
△18,956 |
小 計 |
113,244 |
156,042 |
当期包括利益の持分取込額 |
|
|
当期純利益の持分取込額合計 |
320,666 |
316,332 |
その他の包括利益の持分取込額合計 |
△29,746 |
47,969 |
合 計 |
290,920 |
364,301 |
「持分法で会計処理されている投資」について、前連結会計年度及び当連結会計年度に連結包括利益計算書の「有価証券損益」に計上した減損損失の金額は、それぞれ14,227百万円及び16,469百万円です。当連結会計年度において、(株)オリエントコーポレーションに対する持分法投資に関して、長期的な株価の低迷等を受け、
第三者による評価額や株価等を総合的に勘案したうえで回収可能価額を算出し、15,161百万円の減損損失を計上しております。
持分法を適用している関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する投資の減損テストにおいては、独立鑑定人の支援を受けて算定した使用価値や株価等を総合的に勘案したうえで、売却費用控除後の公正価値と使用価値のいずれか高いほうを回収可能価額として算出しております。使用価値は、取締役会が承認した事業計画を基礎とした将来キャッシュ・フローの見積額を割引くことにより計算しております。事業計画は原則として5年を限度としており、過去の実績を反映させ、外部情報とも整合性を取ったうえで策定しております。成長率は、資金生成単位が属する市場もしくは国の長期の平均成長率を勘案して決定しております。割引率は、各資金生成単位の加重平均資本コスト等を基礎に算定しております(5~11%程度)。
(3)関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する債権残高及び債務残高
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の持分法を適用している関連会社及びジョイント・ベンチャーに
対する債権残高、債務残高は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
債権残高 |
|
|
関連会社 |
84,438 |
84,483 |
ジョイント・ベンチャー |
634,576 |
722,657 |
合 計 |
719,014 |
807,140 |
債務残高 |
|
|
関連会社 |
112,123 |
141,684 |
ジョイント・ベンチャー |
4,763 |
3,686 |
合 計 |
116,886 |
145,370 |
(4)関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する収益及び仕入高
前連結会計年度及び当連結会計年度の持分法を適用している関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する
収益、並びに原価に含まれる仕入高は次のとおりです。
|
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
収益 |
|
|
関連会社 |
95,362 |
106,906 |
ジョイント・ベンチャー |
32,014 |
31,862 |
合 計 |
127,376 |
138,768 |
仕入高 |
|
|
関連会社 |
385,108 |
471,066 |
ジョイント・ベンチャー |
41,536 |
33,897 |
合 計 |
426,644 |
504,963 |
(5)その他の事項
(当社の報告期間の末日と異なる関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する投資)
連結財務諸表には、関連会社を支配する株主及びジョイント・ベンチャーの他のパートナーが当社と異なる
報告期間を採用している、あるいは当社と決算期を統一することが当該関連会社及びジョイント・ベンチャーの所在する現地の法制度上不可能である等の理由により、報告期間の末日を統一することが実務上不可能である
ため、当社の報告期間の末日と異なる関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する投資が含まれております。当該関連会社及びジョイント・ベンチャーの報告期間の末日と当社の報告期間の末日の差異が3か月を超える
ことはありません。報告期間の末日の差異により生じる期間の重要な取引または事象については、調整を行っております。当該関連会社及びジョイント・ベンチャーに対する投資のうち、主なものは、CITIC Limited(12月
決算)等であります。
(重要な関連会社及びジョイント・ベンチャーに関する財務情報)
当社とCharoen Pokphand Group Company Limitedがそれぞれ50%ずつ出資しているChia Tai Bright
Investment Company Limited(以下、「CTB」という。)は、CITIC Limited株式の総議決権数の20%を保有しており、CITIC Limitedに対して持分法を適用しております。当該投資について将来の収益性、株価水準、経済
環境、業界動向等の要素を総合的に勘案して、持分法投資に係る減損の兆候の有無の判定を行っております。
当連結会計年度においては、株価の下落による減損の兆候があると判断し、中国経済の成長見通しを踏まえた
将来の収益性や規制等を考慮し、独立鑑定人の支援を受けて将来キャッシュ・フロー等を基礎とする回収可能
価額を測定しました。その結果、回収可能価額が持分法投資の帳簿価額を上回ったため、減損損失は計上して
おりません。
CTBの、CITIC Limited株式に対する取得額と取得時のCITIC Limited純資産の帳簿価額に対する持分との差額は、公正価値に基づいてすべて資産及び負債に適切に配分しており、当連結会計年度末の残高は6,650百万人民元(貸方残高)です。また、CTBは2019年3月期において、CITIC Limitedに対する持分法投資に係る減損損失17,291百万人民元を計上しております。なお、これらの金額は、以下の要約財務諸表には含まれておりま
せん。
CITIC Limitedが公表した財務情報に基づく要約財務情報は次のとおりです。
なお、CITIC Limitedは、当連結会計年度より表示通貨を香港ドル建から人民元建に変更したことに伴い、
前連結会計年度の財務情報についても表示通貨変更後の数値を記載しております。
|
前連結会計年度末 (2022年12月31日) (百万人民元) |
当連結会計年度末 (2023年12月31日) (百万人民元) |
資産合計 |
10,542,043 |
11,330,920 |
負債合計 |
9,307,366 |
9,994,138 |
資本合計 |
1,234,677 |
1,336,782 |
非支配持分 |
574,568 |
633,604 |
非支配持分控除後の資本 |
660,109 |
703,178 |
|
前連結会計年度 (自 2022年1月1日 至 2022年12月31日) (百万人民元) |
当連結会計年度 (自 2023年1月1日 至 2023年12月31日) (百万人民元) |
収益 |
663,438 |
680,832 |
当期純利益 |
105,823 |
105,274 |
その他の包括利益 |
△5,249 |
3,088 |
当期包括利益 |
100,574 |
108,362 |
(重要な影響力に関する判断)
当社は、(株)オリエントコーポレーションの16.58%の議決権を保有しており、当社は同社の取締役会に
おいて、代表取締役を含む取締役の派遣を通して、営業及び財務方針決定に参加し、重要な影響力を有している
ため同社への投資に対して持分法を適用しております。
14 営業債務及びその他の債務
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の営業債務の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
支払手形 |
286,678 |
294,860 |
買掛金 |
1,557,585 |
1,832,080 |
未払金 |
198,345 |
216,172 |
合計 |
2,042,608 |
2,343,112 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の営業債務以外の短期債務の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
未払金 |
26,840 |
51,221 |
預り金 |
163,174 |
165,139 |
合計 |
190,014 |
216,360 |
15 社債及び借入金
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の、連結財政状態計算書の「社債及び借入金(短期)」の内訳は次の
とおりです。
|
前連結会計年度末 |
当連結会計年度末 |
||
|
金額(百万円) |
利率(%) |
金額(百万円) |
利率(%) |
銀行借入金等 |
352,849 |
1.6% |
407,786 |
2.0% |
コマーシャル・ペーパー |
28,000 |
0.0% |
35,000 |
0.1% |
小計 |
380,849 |
|
442,786 |
|
1年以内に期限の到来する社債及び長期借入金 |
278,861 |
|
285,180 |
|
合計 |
659,710 |
|
727,966 |
|
利率は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末の借入金残高を基準とした加重平均利率で表示しております。なお、1年以内に期限の到来する社債及び長期借入金の利率は、後段の「社債及び借入金(長期)」の中に含めて表示しております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の、連結財政状態計算書の「社債及び借入金(長期)」の内訳は次の
とおりです。
|
|
|
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
借入金: |
|
|
|
|
|
担保付: |
|
|
|
|
|
(返済期限) |
2023-2039年 |
|
|
|
|
(利率) |
主に0.1%-2.5% |
|
|
12,607 |
2,038 |
無担保: |
|
|
|
|
|
(返済期限) |
2023-2040年 |
|
|
|
|
(利率) |
主に0.0%-8.3% |
|
|
2,460,547 |
2,505,010 |
|
|
|
|
|
|
社債: |
|
|
|
|
|
無担保社債: |
|
|
|
||
発行年 |
償還期限 |
利率 |
種類 |
|
|
2013-2024年発行 |
円貨建2023-2029年満期 |
0.0%-1.2% |
利付普通社債 |
40,000 |
293,995 |
(コマーシャル・ペーパー含む) |
|||||
2021年発行 |
米ドル建2026年満期 |
1.6% |
利付普通社債 |
66,765 |
75,705 |
2017年以降発行 |
子会社発行普通社債等 |
49,818 |
44,833 |
||
2028年迄に順次返済期限到来 |
|
||||
|
|
小計 |
2,629,737 |
2,921,581 |
|
公正価値ヘッジ及びヘッジ中止による調整累計額 |
△3,948 |
△6,759 |
|||
|
|
|
合計 |
2,625,789 |
2,914,822 |
控除:1年以内に期限の到来する社債及び借入金 |
△278,861 |
△285,180 |
|||
社債及び借入金(長期) |
2,346,928 |
2,629,642 |
16 リース
(1)貸手側
当社及び子会社はオペレーティング・リースとして、不動産等の賃貸を行っております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末のオペレーティング・リースに係る将来受取リース料の受取年度別
内訳は、次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
1年以内 |
6,569 |
6,311 |
1年超5年以内 |
11,406 |
11,226 |
5年超 |
4,579 |
4,661 |
合計 |
22,554 |
22,198 |
当社及び子会社はファイナンス・リースとして、不動産、商用車及び航空機等の賃貸を行っております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末のファイナンス・リース契約に係るリース投資未回収総額と正味
リース投資未回収額及びこれらの調整額は、次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
1年以内 |
21,469 |
21,352 |
1年超5年以内 |
46,022 |
51,995 |
5年超 |
15,516 |
16,853 |
合計 |
83,007 |
90,200 |
控除:未稼得金融収益 |
△6,366 |
△9,309 |
正味リース投資未回収額 |
76,641 |
80,891 |
前連結会計年度及び当連結会計年度のファイナンス・リースに係る正味リース投資未回収額に対する
金融収益は、それぞれ2,029百万円及び2,192百万円です。
(2)借手側
当社及び子会社は、不動産等の賃借を行っております。
前連結会計年度及び当連結会計年度の使用権資産(投資不動産を除く)の帳簿価額の増減は次のとおりです。
|
土地 |
建物及び 構築物 |
機械装置 及び車両 |
器具備品 及び 事務機器 |
合計 |
|
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
(百万円) |
2022年4月1日残高 |
149,694 |
675,180 |
32,387 |
46,396 |
903,657 |
個別取得 |
6,913 |
48,185 |
16,902 |
15,673 |
87,673 |
減価償却費 |
△32,902 |
△164,518 |
△10,870 |
△16,876 |
△225,166 |
減損損失及び戻入れ |
△961 |
△9,475 |
5,251 |
△668 |
△5,853 |
その他 (注) |
42,050 |
110,968 |
8,090 |
△1,319 |
159,789 |
2023年3月31日残高 |
164,794 |
660,340 |
51,760 |
43,206 |
920,100 |
個別取得 |
5,337 |
56,208 |
18,752 |
21,845 |
102,142 |
減価償却費 |
△33,757 |
△165,362 |
△12,050 |
△15,006 |
△226,175 |
減損損失及び戻入れ |
△753 |
△6,530 |
△123 |
△684 |
△8,090 |
その他 (注) |
34,382 |
150,625 |
△10,871 |
892 |
175,028 |
2024年3月31日残高 |
170,003 |
695,281 |
47,468 |
50,253 |
963,005 |
(注)条件変更、中途解約、企業結合等による使用権資産の変動が含まれておりますが、主に(株)ファミリーマートでの条件変更の増加によるものです。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の当社及び子会社が有するリース契約に基づく将来支払リース料の
支払年度別内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
1年以内 |
244,441 |
238,664 |
1年超5年以内 |
543,185 |
578,715 |
5年超 |
275,058 |
307,866 |
合計 |
1,062,684 |
1,125,245 |
前連結会計年度及び当連結会計年度のリース負債に係る金利費用は、それぞれ13,559百万円及び14,948百万円です。
また、前連結会計年度及び当連結会計年度のリースに係るキャッシュ・アウトフローの合計額は、それぞれ277,405百万円及び270,211百万円です。
当連結会計年度末に、契約しているがまだ開始していない主要なリースとして、店舗等に係る賃貸借契約を
締結しております。当該契約に係る支払リース料総額は、9,068百万円です。
17 退職給付に係る負債及び取締役報酬
当社及び一部の子会社は、確定給付型退職後給付制度である企業年金基金等の退職年金制度を有しており、ほとんどすべての従業員が対象となっております。この制度が提供する年金給付額は、従業員の勤続年数等に基づいております。
制度資産は、主に市場性のある株式、債券及びその他の利付証券から構成されており、株価及び金利のリスクにさらされております。また、当社及び一部の子会社は、退職一時金を給付する退職金制度及び確定拠出型退職後給付制度を有しております。
確定給付債務の現在価値及び制度資産の公正価値の変動は次のとおりです。
|
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
確定給付債務の現在価値の変動 |
|
|
期首残高 |
416,128 |
388,168 |
勤務費用 |
14,960 |
14,152 |
当期勤務費用 |
15,138 |
14,187 |
過去勤務費用 |
△178 |
△35 |
利息費用 |
3,276 |
4,828 |
従業員による拠出額 |
603 |
597 |
数理計算上の差異 |
△18,301 |
△8,657 |
制度資産からの給付額 |
△17,667 |
△18,013 |
事業主からの給付額 |
△6,177 |
△7,716 |
為替換算調整額 |
1,178 |
3,836 |
連結範囲の異動 |
△4,737 |
17,766 |
清算/縮小 |
△1,095 |
△37 |
期末残高 |
388,168 |
394,924 |
制度資産の公正価値の変動 |
|
|
期首残高 |
345,850 |
321,906 |
利息収益 |
2,878 |
4,293 |
数理計算上の差異 |
△20,878 |
25,491 |
事業主による拠出額 |
12,844 |
12,319 |
従業員による拠出額 |
603 |
597 |
制度資産からの給付額 |
△17,667 |
△18,013 |
為替換算調整額 |
563 |
3,120 |
連結範囲の異動 |
△1,454 |
17,075 |
清算/縮小 |
△833 |
- |
期末残高 |
321,906 |
366,788 |
資産上限額の影響 |
12,865 |
18,910 |
確定給付債務(純額) |
79,127 |
47,046 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の、当社及び子会社の資産カテゴリー別の制度資産の構成は次のとおりです。なお、公正価値の測定に使用されるインプット情報については、「連結財務諸表注記 26 公正価値の測定」をご参照ください。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
||
|
レベル1 |
レベル2及び3 |
合計 |
資本性金融商品 |
|
|
|
国内株式 |
24,818 |
30,678 |
55,496 |
外国株式 |
295 |
51,053 |
51,348 |
負債性金融商品 |
|
|
|
国内債券 |
30,633 |
38,477 |
69,110 |
外国債券 |
12,685 |
38,118 |
50,803 |
その他資産 |
|
|
|
現金及び現金同等物 |
12,960 |
- |
12,960 |
企業年金保険(一般勘定) |
- |
33,044 |
33,044 |
その他 |
- |
49,145 |
49,145 |
合計 |
81,391 |
240,515 |
321,906 |
|
当連結会計年度末 (百万円) |
||
|
レベル1 |
レベル2及び3 |
合計 |
資本性金融商品 |
|
|
|
国内株式 |
41,053 |
37,464 |
78,517 |
外国株式 |
350 |
20,382 |
20,732 |
負債性金融商品 |
|
|
|
国内債券 |
25,764 |
35,881 |
61,645 |
外国債券 |
16,409 |
51,276 |
67,685 |
その他資産 |
|
|
|
現金及び現金同等物 |
37,136 |
- |
37,136 |
企業年金保険(一般勘定) |
- |
37,894 |
37,894 |
その他 |
- |
63,179 |
63,179 |
合計 |
120,712 |
246,076 |
366,788 |
当社の制度資産の運用にあたっては、将来の年金給付を確実に行うために必要とされる運用収益を、許容可能なリスクのもとで長期的に確保することを目的としております。この運用目的を達成するため、投資対象資産の収益予測に加え、過去実績を考慮したうえで最適なポートフォリオを策定し、これに基づいた運用状況の管理を行っております。
当社の企業年金基金の制度資産ポートフォリオは、国内外債券約50%、国内外株式約35%、代替資産約15%を
基準とし、適宜それらの代替として現金及び現金同等物、企業年金保険(一般勘定)を組込んだ資産配分で運用しております。その運用に際しては、流動性の確保を重視し、分散投資の徹底を図ることを基本方針としております。また、それ以外に制度資産の一部として、主に国内株式を退職給付信託で保有しております。資本性金融商品は主に証券取引所に上場されている株式であり、負債性金融商品は主に格付けの高い国債から構成されております。また、企業年金保険(一般勘定)は、保険業法施行規則によって定められた運用対象規制に従って運用されており、一定の予定利率と元本が保証されております。
退職給付の満期情報は次のとおりです。
退職給付債務は、現時点までに発生していると考えられる給付額を支払時から現時点まで割引いて算定します。
このため、給付金の支払時期は退職給付債務や勤務費用の額に影響を与えることから、給付金の発生時期に関する情報の開示をIAS第19号「従業員給付」では要請しております。この要請に応じるための情報として、当社は給付金額と時期及び割引を考慮した平均的な期間を示す退職給付債務の加重平均デュレーションを開示することが有用
な情報であると考えております。当社の退職給付債務の加重平均デュレーションは11年です。
当社及び一部の子会社は、年金制度資産が積立不足の状況にあるため、今後の拠出が当該期間の当期勤務費用と大きく異なる原因となる可能性があります。当該積立不足を解消するために各社の退職年金規約に基づき算定された掛金拠出額を一定期間にわたり積立てることになっており、当該拠出額は定期的に見直しがされることになっております。
翌連結会計年度の拠出予定額は約13,700百万円です。
確定給付債務に係る前提条件は、次のとおりです。
|
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
割引率 |
1.2% |
1.5% |
昇給率 |
3.8% |
3.6% |
死亡率 |
0.02 - 0.64% |
0.02 - 0.64% |
退職率 |
0.4 - 14.0% |
0.4 - 14.0% |
一時金選択率 |
30.0% |
28.9% |
前述の年金数理計算上の仮定のうち、確定給付型退職後給付制度に係る計算は割引率の仮定の影響を受けやすくなっております。
割引率が報告期間の末日現在で1%変動した場合、確定給付債務に対する影響額は15,224百万円、勤務費用損益に与える影響は424百万円(税効果控除前)です。当該試算は数理計算上の仮定を割引率以外は変動させずに割引率のみ変動させた場合として算出しております。なお、当該算出方法は仮定に基づく試算であるため、実際の計算ではそれ以外の変数の変動により影響を受ける場合があります。
一部の子会社及び関連会社は、伊藤忠連合企業年金基金に加入しております。伊藤忠連合企業年金基金は、以下
の点で単一事業主制度とは異なります。
(1)事業主が複数事業主制度に拠出した資産は、他の加入事業主の従業員の給付に使用される可能性があり
ます。
(2)一部の事業主が掛金拠出を中断した場合、他の加入事業主に未積立債務の追加負担を求められる可能性が
あります。
(3)一部の事業主が複数事業主制度から脱退する場合、その事業主に対して未積立債務を脱退時特別掛金として拠出することが求められる可能性があります。
伊藤忠連合企業年金基金は上記の規約に基づき運用されている確定給付型の複数事業主制度ではありますが、
参加企業で発生した事象の影響が、他の参加企業の制度資産及び費用の分配額に影響を及ぼすために、これらの
分配が首尾一貫しておりません。従って、確定給付の会計処理を行うための十分な情報を入手できないため、確定拠出制度であるかのように会計処理を行っております。なお、当該制度に対する特別掛金については過去勤務債務残高を負債として認識し、その後の特別掛金支払時に当該負債を取崩す処理を行っております。
入手しうる直近の情報に基づく伊藤忠連合企業年金基金の財政状態は、2023年3月末で9,058百万円の積立不足となっております。なお、同基金は厚生年金基金の代行部分について、2013年4月1日に厚生労働大臣から過去分返上の認可を受けております。これに伴う財政再計算及び掛金率の見直しを行った結果、上記積立不足は見直し
後の特別掛金により充当される予定です。
前連結会計年度及び当連結会計年度の伊藤忠連合企業年金基金に対する子会社の掛金拠出額は、それぞれ2,653百万円及び2,971百万円です。また、翌連結会計年度の掛金拠出予定額は約3,000百万円です。
当連結会計年度の伊藤忠連合企業年金基金に対する子会社の掛金拠出割合は約70%です。
当社及び一部の子会社は、確定拠出型退職後給付制度を有しております。当該制度において、当社及び一部の
子会社の責任は、各社ごとに定められた退職年金規約に定められた拠出額を拠出することに限定されております。
確定拠出型退職後給付制度に関して認識した費用の合計額は、前連結会計年度及び当連結会計年度において、
それぞれ10,041百万円及び10,941百万円です。
役員報酬等の内容
2023年度の当社の取締役に対する報酬等の内容は、次のとおりです。
区分 |
人員数 (人) |
報酬等の総額 (百万円) |
内 訳 |
|
||
取締役 (うち、社外) |
11 |
3,661 |
①月例報酬 |
714 |
百万円 |
|
②業績連動型賞与(支払予定額) |
1,966 |
百万円 |
|
|||
(5) |
(81) |
③株価連動型賞与(支払予定額) |
512 |
百万円 |
|
|
|
||||||
④株式報酬(非金銭報酬) |
469 |
百万円 |
|
(注)1 2023年度の取締役報酬は、月例報酬、並びに業績連動報酬である業績連動型賞与、株価連動型賞与及び業績連動型株式報酬(非金銭報酬)により構成されております。これらの報酬・賞与については、
ガバナンス・報酬委員会(当時)での審議を経て、取締役会において全会一致にて承認されて
おります。
2 月例報酬については、役位ごとの基準額をベースに、気候変動及びSDGs/ESG対応を含む会社への貢献度等に応じて決定することとしております。
3 当社は、2005年6月29日開催の第81回定時株主総会の日をもって取締役の退職慰労金制度を廃止し、
同株主総会終結後引続いて在任する取締役に対しては、退職慰労金制度廃止までの在任期間に対応する退職慰労金を各氏の退任時に贈呈することを決議しております。
18 引当金
当連結会計年度の「その他の流動負債」及び「その他の非流動負債」に含まれる引当金の増減は次のとおり
です。
|
資産除去債務引当金 (百万円) |
その他 (百万円) |
合計 (百万円) |
2023年4月1日残高 |
124,299 |
21,189 |
145,488 |
期中増加額 |
11,955 |
6,947 |
18,902 |
期中減少額(目的使用) |
△3,767 |
△5,528 |
△9,295 |
期中減少額(戻入れ) |
△1,178 |
△3,870 |
△5,048 |
時の経過により生じた増加額 |
3,017 |
7 |
3,024 |
割引率変更の影響 |
△1,476 |
- |
△1,476 |
その他の増減 |
5,554 |
△266 |
5,288 |
2024年3月31日残高 |
138,404 |
18,479 |
156,883 |
資産除去債務引当金は、店舗等を運営する子会社の不動産賃貸借契約に伴う原状回復義務に係る費用及び石炭、
鉄鉱石、石油の採掘に従事する子会社での資源開発設備の撤去に係る費用等に関するものであります。その他に
は、債務保証等損失引当金及び利息返還損失引当金等が含まれております。
連結財政状態計算書の「その他の流動負債」及び「その他の非流動負債」に含まれる引当金の計上額の内訳は、次のとおりです。
|
当連結会計年度末 (百万円) |
その他の流動負債 |
12,479 |
その他の非流動負債 |
144,404 |
合計 |
156,883 |
19 法人所得税
当社及び国内子会社は、その所得に対して法人税、住民税及び事業税が課されております。これらの法定税率を基礎として計算した法定実効税率は、31.0%となっております。なお、当社は2002年度より連結納税制度を
適用し、2022年度よりグループ通算制度の適用へ移行しております。海外子会社については、その所在国での
法人所得税が課されております。
国際的な税務改革のPillar 2モデル(グローバル・ミニマム課税)に対応するため、我が国において法人税の
関連法令が制定されました。同法令に基づき、国別実効税率が基準税率15%未満である国・地域での子会社等の
利益に対するトップアップ税額が2025年3月期より当社に課されることとなりました。
当社及び子会社の連結財務諸表作成の一環として過去に算定された利益及び税金費用を基礎として、同法令適用
の際に必要となる所定の調整を行い、トップアップ税額を見積もっておりますが、当社の連結財務諸表への重要な
影響は見込まれておりません。
見積りにおいて、同法令により必要となる調整がすべて行われた訳ではなく、また過去の数値を参考にしている
ため、2025年3月期に当社及び子会社の業績に与える影響は異なる可能性があります。
当社及び子会社は、グローバル・ミニマム課税が将来の業績に与える影響を引続き評価しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度の法人所得税は、次の各項目に計上しております。
|
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
法人所得税費用: |
|
|
当期税金費用 |
△261,126 |
△217,152 |
繰延税金費用(注) |
△1,054 |
△26,632 |
合 計 |
△262,180 |
△243,784 |
資本に直接計上された法人所得税: |
△502 |
1,330 |
合 計 |
△502 |
1,330 |
その他の包括利益の各項目に関する法人所得税: |
|
|
為替換算調整額 |
△2,419 |
△6,771 |
確定給付再測定額 |
985 |
△8,782 |
FVTOCI金融資産 |
△6,154 |
△41,507 |
キャッシュ・フロー・ヘッジ |
△985 |
901 |
持分法で会計処理されている投資におけるその他の包括利益 |
△4,031 |
△2,273 |
合 計 |
△12,604 |
△58,432 |
(注)1 前連結会計年度及び当連結会計年度の一時差異の新規発生と解消、税務上の繰越欠損金及び繰越税
額控除額に係る繰延税金費用は、それぞれ2,138百万円(利益)及び27,522百万円(費用)です。
2 前連結会計年度及び当連結会計年度の繰延税金資産の回収可能性の再評価に係る繰延税金費用は
それぞれ3,192百万円(費用)及び890百万円(利益)です。
前連結会計年度及び当連結会計年度の法定実効税率と連結包括利益計算書上の法人所得税費用の実効税率との
差異は次のとおりです。
|
前連結会計年度 (%) |
当連結会計年度 (%) |
法定実効税率 |
31.0 |
31.0 |
課税所得の算定上損金あるいは益金に算入されない項目 |
0.3 |
0.3 |
海外子会社の適用税率差異 |
△0.0 |
△0.5 |
受取配当金 |
△0.7 |
△0.6 |
繰延税金資産の回収可能性の評価による影響 |
0.3 |
△0.1 |
持分法による投資損益 |
△9.0 |
△8.9 |
関係会社に対する持分等に係る税効果 |
1.7 |
1.2 |
その他 |
0.1 |
△0.2 |
連結包括利益計算書上の法人所得税費用の実効税率 |
23.7 |
22.2 |
一時差異を解消するに際し、納税主体ごとに将来課税所得の見積りを行った結果、実現可能性が低いと判断
される将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除額については繰延税金資産を認識して
おりません。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の繰延税金資産を認識していない将来減算一時差異、税務上の繰越
欠損金及び繰越税額控除額は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
将来減算一時差異 |
278,100 |
376,005 |
繰越欠損金/繰越税額控除額 |
59,982 |
64,968 |
合 計 |
338,082 |
440,973 |
上記の繰延税金資産を認識していない税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除額の失効期限は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
1年以内 |
2,863 |
2,901 |
2年以内 |
3,490 |
3,792 |
3年以内 |
4,287 |
2,896 |
4年以内 |
3,209 |
715 |
5年以内 |
3,252 |
3,039 |
5年超10年以内 |
30,655 |
35,652 |
10年超(及び無期限) |
12,226 |
15,973 |
合 計 |
59,982 |
64,968 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、繰延税金負債を認識していない子会社、関連会社及び
ジョイント・ベンチャーに対する投資に係る将来加算一時差異に重要性はありません。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の繰延税金資産及び繰延税金負債を生じさせている主な一時差異、
税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除額の税効果額は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
繰延税金資産: |
|
|
棚卸資産及び有形固定資産 |
77,661 |
79,970 |
貸倒引当金 |
8,964 |
9,689 |
繰越欠損金 |
43,785 |
37,647 |
退職給付に係る負債 |
62,643 |
46,414 |
リース負債 |
246,692 |
253,639 |
その他 |
107,127 |
116,542 |
繰延税金資産合計 |
546,872 |
543,901 |
繰延税金負債: |
|
|
退職給付に係る負債 |
△42,754 |
△24,337 |
有価証券及び投資 |
△112,462 |
△175,912 |
関係会社に対する持分等 |
△147,608 |
△179,494 |
有形固定資産及び無形資産 |
△443,875 |
△459,396 |
その他 |
△18,818 |
△16,643 |
繰延税金負債合計 |
△765,517 |
△855,782 |
繰延税金資産(負債)の純額 |
△218,645 |
△311,881 |
上記の繰延税金資産及び繰延税金負債の前連結会計年度末と当連結会計年度末の変動のうち、その他の包括利益で認識しているものは、主として有価証券及び投資に含まれるFVTOCI金融資産に係るものです。
当連結会計年度よりIAS第12号「法人所得税」(2021年5月改訂)を適用したことに伴い、前連結会計年度末の税効果額について、遡及修正後の金額を記載しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度の繰延税金資産及び繰延税金負債の変動内容は次のとおりです。
|
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
繰延税金資産(負債)の純額: |
|
|
期首残高 |
△196,360 |
△218,645 |
繰延税金費用 |
△1,054 |
△26,632 |
資本に直接計上された繰延税金 |
|
|
資本剰余金 |
△1,046 |
1,330 |
その他の包括利益の各項目に関する繰延税金 |
|
|
為替換算調整額 |
△2,337 |
△6,655 |
確定給付再測定額 |
985 |
△8,782 |
FVTOCI金融資産 |
△6,151 |
△41,168 |
キャッシュ・フロー・ヘッジ |
△303 |
329 |
持分法で会計処理されている投資におけるその他の包括利益 |
△4,031 |
△2,273 |
企業結合等に伴う繰延税金資産(負債)の増減 |
△8,348 |
△9,385 |
期末残高 |
△218,645 |
△311,881 |
20 1株当たり当社株主に帰属する当期純利益
前連結会計年度及び当連結会計年度の「基本的1株当たり当社株主に帰属する当期純利益」及び「希薄化後1株当たり当社株主に帰属する当期純利益」は次のとおりです。
|
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
基本的1株当たり当社株主に帰属する当期純利益 |
546.10円 |
553.00円 |
希薄化後1株当たり当社株主に帰属する当期純利益 |
546.10円 |
553.00円 |
前連結会計年度及び当連結会計年度の「基本的1株当たり当社株主に帰属する当期純利益」及び「希薄化後1株当たり当社株主に帰属する当期純利益」の算定上の基礎は次のとおりです。
(分子項目)
|
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
当社株主に帰属する当期純利益 |
800,519百万円 |
801,770百万円 |
希薄化後1株当たり当社株主に帰属する当期純利益の 算定に用いられた当期純利益調整額 |
- |
- |
希薄化後当社株主に帰属する当期純利益 |
800,519百万円 |
801,770百万円 |
(分母項目)
|
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
発行済普通株式の加重平均株式数(自己株式控除後) |
1,465,872,321株 |
1,449,848,444株 |
21 資本
(1)資本金
当社の発行可能株式総数、発行済株式総数及び期中増減は次のとおりです。
|
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
||
発行可能株式総数 |
|
|
|
|
普通株式 |
3,000,000,000 |
株 |
3,000,000,000 |
株 |
発行済株式総数 |
|
|
|
|
期首 |
1,584,889,504 |
株 |
1,584,889,504 |
株 |
期中増減 |
- |
- |
||
期末 |
1,584,889,504 |
株 |
1,584,889,504 |
株 |
上記の発行済株式総数に含まれる自己株式数は前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、それぞれ129,625,295株及び146,053,365株であり、前連結会計年度末には、株式給付型ESOP信託口が所有する当社株式597,994株、役員報酬BIP信託口が所有する当社株式981,316株、当連結会計年度末には、株式給付型ESOP信託口が所有する当社株式530,018株、役員報酬BIP信託口が所有する当社株式909,117株が含まれております。また、上記の発行済株式総数はすべて払込済みです。なお、当社の普通株式は無額面です。
(2)資本剰余金及び利益剰余金
会社法の規定上、資本準備金と利益準備金の合計額が資本金の4分の1に達するまでは、剰余金の配当を行うにあたり、当該剰余金の配当により減少する剰余金の10分の1を乗じて得た額を資本準備金(資本剰余金の配当の場合)または利益準備金(利益剰余金の配当の場合)として計上しなければならないとされております。
会社法により、剰余金の配当または自己株式の取得に係る分配可能額に関し一定の制限が設けられており
ます。分配可能額は、日本の会計基準に従って計算された当社個別財務諸表上の利益剰余金等の金額に基づいて算定されます。連結財務諸表に含めているIFRSへの修正に伴う調整については、分配可能額の算定にあたって
何ら影響を及ぼしません。当連結会計年度末の当社の分配可能額は、1,301,823百万円です(但し、その後の自己株式の取得等により、上記分配可能額は変動する可能性があります)。
会社法においては、株主総会の決議により、期末配当に加え、期中いつでも剰余金の配当を実施することが可能です。一定の要件(取締役会の他、監査役会及び会計監査人を設置し、かつ取締役の任期を1年とするもの)を満たす株式会社については、定款で定められている場合には、取締役会の決議によって剰余金の配当(現物配当を除く)を決定できることが会社法に規定されております。取締役会設置会社については、定款で定めている場合、一事業年度の途中において一回に限り取締役会の決議によって剰余金の配当(金銭による配当に限る)を行うことができるとされております。
また、取締役会の決議により自己株式の処分及び定款で定めている場合は自己株式の取得が認められて
おります。但し、自己株式の取得額は前述の分配可能額の範囲内に制限されております。
加えて、会社法では、株主総会の決議により、剰余金の全部または一部を資本金に組入れる等、資本金・
準備金・剰余金間で計数を変動させることが認められております。
当連結会計年度末の資本剰余金残高は前連結会計年度末比277,502百万円減少の446,824百万円(借方残高)と
なり、また非支配持分残高は、前連結会計年度末比78,957百万円減少の565,159百万円となりました。その主な理由は、伊藤忠テクノソリューションズ(株)の追加取得の影響によるものです。
22 配当
(1)配当金支払額
決議 |
株式の種類 |
配当金の総額 |
配当の原資 |
1株当たり 配当額 |
基準日 |
効力発生日 |
2022年6月24日 定時株主総会 |
普通株式 |
92,715百万円 |
利益剰余金 |
63円 |
2022年3月31日 |
2022年6月27日 |
2022年11月4日 取締役会 |
普通株式 |
95,658百万円 |
利益剰余金 |
65円 |
2022年9月30日 |
2022年12月2日 |
2023年6月23日 定時株主総会 |
普通株式 |
109,265百万円 |
利益剰余金 |
75円 |
2023年3月31日 |
2023年6月26日 |
2023年11月6日 取締役会 |
普通株式 |
116,192百万円 |
利益剰余金 |
80円 |
2023年9月30日 |
2023年12月4日 |
(2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
決議 |
株式の種類 |
配当金の総額 |
配当の原資 |
1株当たり 配当額 |
基準日 |
効力発生日 |
2024年6月21日 定時株主総会 |
普通株式 |
115,224百万円 |
利益剰余金 |
80円 |
2024年3月31日 |
2024年6月24日 |
23 その他の資本の構成要素及びその他の包括利益
(1)その他の資本の構成要素
その他の資本の構成要素の各項目の増減は次のとおりです。
区分 |
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
為替換算調整額 |
|
|
期首残高 |
383,215 |
458,560 |
期中増減 |
75,345 |
286,416 |
期末残高 |
458,560 |
744,976 |
FVTOCI金融資産 |
|
|
期首残高 |
146,638 |
117,210 |
新会計基準適用による累積的影響額 |
△3,471 |
- |
期中増減 |
△22,501 |
90,229 |
利益剰余金への振替 |
△3,456 |
△806 |
期末残高 |
117,210 |
206,633 |
キャッシュ・フロー・ヘッジ |
|
|
期首残高 |
7,154 |
30,840 |
期中増減 |
23,686 |
7,584 |
期末残高 |
30,840 |
38,424 |
確定給付再測定額 |
|
|
期首残高 |
- |
- |
期中増減 |
△350 |
20,454 |
利益剰余金への振替 |
350 |
△20,454 |
期末残高 |
- |
- |
その他の資本の構成要素合計 |
|
|
期首残高 |
537,007 |
606,610 |
新会計基準適用による累積的影響額 |
△3,471 |
- |
期中増減 |
76,180 |
404,683 |
利益剰余金への振替 |
△3,106 |
△21,260 |
期末残高 |
606,610 |
990,033 |
(2)その他の包括利益
その他の包括利益の各項目の内訳とそれらに係る税効果額(非支配持分を含む)は次のとおりです。
区分 |
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
||||
税効果前 |
税効果 |
税効果控除後 |
税効果前 |
税効果 |
税効果控除後 |
|
純損益に振替えられることのない項目 |
||||||
FVTOCI金融資産 |
|
|
|
|
|
|
当期発生額 |
5,324 |
△6,154 |
△830 |
138,355 |
△41,507 |
96,848 |
期中増減 |
5,324 |
△6,154 |
△830 |
138,355 |
△41,507 |
96,848 |
確定給付再測定額 |
|
|
|
|
|
|
当期発生額 |
△2,651 |
985 |
△1,666 |
28,103 |
△8,782 |
19,321 |
期中増減 |
△2,651 |
985 |
△1,666 |
28,103 |
△8,782 |
19,321 |
持分法で会計処理されている投資 におけるその他の包括利益 |
|
|
|
|
|
|
当期発生額 |
△23,264 |
1,396 |
△21,868 |
△1,561 |
△445 |
△2,006 |
期中増減 |
△23,264 |
1,396 |
△21,868 |
△1,561 |
△445 |
△2,006 |
純損益に振替えられる可能性のある項目 |
||||||
為替換算調整額 |
|
|
|
|
|
|
当期発生額 |
113,581 |
△2,272 |
111,309 |
267,328 |
△6,776 |
260,552 |
当期純利益への組替調整額 |
477 |
△147 |
330 |
△2,042 |
5 |
△2,037 |
期中増減 |
114,058 |
△2,419 |
111,639 |
265,286 |
△6,771 |
258,515 |
キャッシュ・フロー・ヘッジ |
|
|
|
|
|
|
当期発生額 |
9,612 |
△3,031 |
6,581 |
5,662 |
△788 |
4,874 |
当期純利益への組替調整額 |
△9,772 |
2,046 |
△7,726 |
△6,549 |
1,689 |
△4,860 |
期中増減 |
△160 |
△985 |
△1,145 |
△887 |
901 |
14 |
持分法で会計処理されている投資 におけるその他の包括利益 |
|
|
|
|
|
|
当期発生額 |
1,576 |
△5,590 |
△4,014 |
64,180 |
△2,740 |
61,440 |
当期純利益への組替調整額 |
△4,027 |
163 |
△3,864 |
△12,377 |
912 |
△11,465 |
期中増減 |
△2,451 |
△5,427 |
△7,878 |
51,803 |
△1,828 |
49,975 |
その他の包括利益 合計 |
90,856 |
△12,604 |
78,252 |
481,099 |
△58,432 |
422,667 |
(注)前連結会計年度及び当連結会計年度において、外貨建借入金の為替リスクをヘッジ対象とし、
キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定したヘッジ手段である為替デリバティブの公正価値変動から生じ、その他の包括利益で認識されたヘッジ損益の金額は、税効果控除前でそれぞれ1,139百万円(利益)及び2,397百万円(利益)、税効果控除後でそれぞれ786百万円(利益)及び1,654百万円(利益)
です。当該ヘッジ損益は、ヘッジ対象である外貨建借入金の換算が行われた期に同額がその他の資本の
構成要素から当期純利益へ組替調整されております。当該金額は上記「キャッシュ・フロー・ヘッジ」の
「当期発生額」及び「当期純利益への組替調整額」に含めておりません。
24 金融商品
(1)資本管理
当社及び子会社は、財務体質の管理の指標として、NET DERを重要指標と定め、有利子負債のコントロールと利益の積上げによる連結株主資本の増強を通じて財務健全性を維持し、加えてリスクアセットをリスクバッ
ファー(連結株主資本+非支配持分)の範囲内にコントロールすることを基本方針とする「リスクキャピタル・マネジメント」を導入・運用し、財務規律を遵守することで、持続的な成長と収益拡大を目指しております。
(注)1 NET DER(ネット有利子負債対株主資本倍率)=ネット有利子負債/株主資本。なお、ネット有利子負債は、社債及び借入金(短期及び長期)の合計額から現金及び現金同等物並びに定期預金を差引いて算出しております。
2 リスクアセットとは、投資を含む連結財政状態計算書上のすべての資産及びオフバランス取引において将来発生しうる最大毀損額を統計的に算出したものです。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の当社及び子会社のネット有利子負債、株主資本、NET DERは次の
とおりです。
|
前連結会計年度末(百万円) |
当連結会計年度末(百万円) |
有利子負債 |
3,006,638 |
3,357,608 |
現金及び現金同等物 |
606,002 |
600,435 |
定期預金 |
9,467 |
15,582 |
ネット有利子負債 |
2,391,169 |
2,741,591 |
株主資本 |
4,823,259 |
5,426,962 |
NET DER |
0.50倍 |
0.51倍 |
なお、当社及び子会社が適用を受ける重要な資本の規制(会社法等の一般的な規定を除く)はありません。
(2)財務上のリスク管理方針
当社及び子会社は、世界各地で取引及び事業を展開しているため、以下に掲げる為替リスク、金利リスク、
商品価格リスク、株価リスク、信用リスク、及び流動性リスクによる影響を受ける可能性があります。当社及び子会社は、定期的なモニタリング等を通じてこれらのリスクを管理しております。
① 為替リスク管理
当社及び子会社は、輸出入取引が主要事業の一つであり、外貨建の取引において為替変動リスクにさらされております。そのため、先物為替予約等のデリバティブを活用したヘッジ取引により、為替変動リスクの軽減に
努めております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の当社及び子会社の為替リスクエクスポージャー(純額)は、次の
とおりです。
|
前連結会計年度末(百万円) |
|||||||
|
米ドル |
ユーロ |
ポンド |
人民元 |
豪ドル |
ブラジル レアル |
その他 |
合計 |
短期為替バランス |
△13,673 |
844 |
3,706 |
1,479 |
△19,349 |
△225 |
1,284 |
△25,934 |
長期為替バランス |
51,437 |
197 |
△3,744 |
201 |
3,506 |
- |
4,400 |
55,997 |
合計 |
37,764 |
1,041 |
△38 |
1,680 |
△15,843 |
△225 |
5,684 |
30,063 |
|
当連結会計年度末(百万円) |
|||||||
|
米ドル |
ユーロ |
ポンド |
人民元 |
豪ドル |
ブラジル レアル |
その他 |
合計 |
短期為替バランス |
△11,776 |
△7,847 |
8,127 |
△3,861 |
△10,067 |
△229 |
△10,662 |
△36,315 |
長期為替バランス |
74,600 |
9,632 |
△11,963 |
△9 |
367 |
- |
4,216 |
76,843 |
合計 |
62,824 |
1,785 |
△3,836 |
△3,870 |
△9,700 |
△229 |
△6,446 |
40,528 |
(注)1 為替バランスとは、輸出入取引等の外貨建債権債務、外貨建確定契約等のうち為替予約等により為替変動リスクがヘッジされていない外貨金額をいい、1年以内に決済期限が到来する為替バランスを
短期為替バランス、1年を超えて決済期限が到来する為替バランスを長期為替バランスとして区分
しております。
2 プラスは受取ポジション、また、マイナス(△)は支払ポジションを表しております。
当連結会計年度末の当社及び子会社の短期・長期為替バランスに対して、日本円が1%円高となった場合に、当社及び子会社の税引前利益に与える影響額は405百万円(損失)となっております。但し、その他の変動要因(残高、金利等)は一定であることを前提としております。
上記とは別に、当社の海外事業に対する投資については、為替の変動により、為替換算調整額を通じて株主
資本が増減するリスク、期間損益の円貨換算額が増減するリスクが存在します。また、保有する外貨建FVTOCI
金融資産についても、為替の変動による円貨換算額の増減に伴い、株主資本が増減するリスクが存在します。
② 金利リスク管理
当社及び子会社は、投資活動、融資活動及び営業取引に伴う資金の調達や運用において金利変動リスクにさら
されております。そのため、投資有価証券や固定資産等の金利不感応資産のうち、変動金利にて調達している
部分を金利変動リスクにさらされている金利ミスマッチ額として捉え、金利が変動することによる損益額の振れを適切にコントロールするために金利変動リスクの定量化に取組んでおります。当連結会計年度末の金利ミス
マッチ額は1,217,947百万円であり、金利0.1%上昇による支払利息額への影響額は税引前利益で1,218百万円となっております。この金額は、当連結会計年度末に当社及び子会社が保有する金利ミスマッチ額に0.1%を乗じて算出しており、将来にわたる残高の増減、為替変動の影響、変動金利の借入金に係る金利改定時期の分散効果
等を考慮せず、その他のすべての変数を一定として算出しております。
また、定期的に金利動向を把握するとともに、「EaR(Earnings at Risk)」を用いて、金利変動による支払利息への影響額をモニタリングしております。
③ 商品価格リスク管理
当社及び子会社は、様々な商品の売繋ぎを基本とした実需取引を行っておりますが、相場動向を考慮し買越及び売越ポジションを持つことで価格変動リスクにさらされる場合があります。そのため、棚卸資産、売買契約等を把握し、主要な商品についてはディビジョンカンパニーごとにミドル・バックオフィスを設置し、個別商品
ごとに商品バランス枠及び損失限度額の設定、モニタリング管理を行うとともに、定期的なレビューを実施して
おります。
なお、商品価格リスクに対しては商品先物・先渡契約等によるヘッジ取引を行うことでリスクの軽減に努めて
おります。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の商品価格リスクに対するエクスポージャーは次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
||
|
買越 |
売越 |
買越 |
売越 |
商品 |
12,416 |
6,176 |
9,734 |
5,125 |
商品価格感応度分析
当社及び子会社は、市場に影響されやすい市況商品取引のリスクを計測するために、「VaR(Value at Risk)」を用いております。前連結会計年度及び当連結会計年度の期末及び期中平均のVaRの数値は次のとおりです。(手法:分散共分散法/信頼区間:99%/保有期間:5日間/計測頻度:週次)
|
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
||
|
期末 |
平均 |
期末 |
平均 |
商品 |
885 |
2,929 |
741 |
764 |
④ 株価リスク管理
当社及び子会社は、主に顧客・サプライヤー等との関係強化、または投資先への各種提案等を行うこと等に
よる事業収益追求や企業価値向上を図るため、市場性のある様々な株式を保有しており、これらの株式は株価
変動のリスクにさらされております。そのため、株価変動に伴う連結株主資本への影響額を定期的に把握、
モニタリングするため、VaRを用いております。
なお、前連結会計年度末及び当連結会計年度末に保有する市場性のある株式(FVTOCI金融資産とFVTPL金融資産の合計)の公正価値は、それぞれ544,430百万円及び673,012百万円です。
株価リスク感応度分析
当社及び子会社は、株価リスクを計測するために、VaRを用いております。前連結会計年度末及び当連結会計年度末のVaRの数値は次のとおりです。(手法:分散共分散法/信頼区間:99%/保有期間:10日間/計測頻度:月次)
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
市場性のある株式 |
30,992 |
33,773 |
当社及び子会社では、定期的にVaRと実際の損益を比較するバックテストを実施しております。商品価格リスク及び株価リスクの計測に用いたVaRは、過去の一定期間の市場変動データに基づき、将来のある一定期間のうちに被る可能性のある最大損失額を統計的手法により推定したものであるため、実際の結果は、上記計測数値と
大きく乖離する可能性があります。
⑤ 信用リスク管理
当社及び子会社は、国内外の取引先に対し、営業債権、貸付金、保証その他の形で信用供与を行って
おります。取引先の信用状況の悪化や経営破綻等により、これらの債権等が回収不能となる、あるいは、商取引が継続できないことにより、取引当事者としての義務を果たせず、契約履行責任を負担することとなる等の信用リスクを有しております。そのため、当社及び子会社では、信用供与の実施に際して、信用限度額の設定及び
必要な担保・保証等の取得等を通じたリスク管理を行うことでリスクの軽減に努めるとともに、取引先の信用力、回収状況及び滞留債権の状況等に基づいて予想信用損失を見積り、貸倒引当金を設定しております。なお、当社及び子会社は、幅広い地域や業種に広がる多数の取引先と商取引を展開しており、特定の相手先に対して
過度に集中した信用リスクのエクスポージャーを有しておりません。
貸倒引当金の算定に際しては、金融商品の信用リスクの程度に応じて次の3つのステージに区分し、ステージごとに予想信用損失を見積っております。
・ステージ1:当初認識以降、信用リスクが著しく増大していない金融商品
・ステージ2:当初認識以降、信用リスクが著しく増大している金融商品
・ステージ3:信用減損している金融商品
期末日時点で30日超の支払遅延または支払期日延長の要請があった場合や、信用不安事象が発生した場合に
は、その原因が一時的なものであり、債務不履行のリスクが低く、近い将来に契約上のキャッシュ・フローを
支払う能力を有していると判断される場合を除き、信用リスクが著しく増大したものと判定し、ステージ2に
区分しております。また、期末日時点で債務者の重大な財政的困難等に起因する90日超の支払遅延または支払
期日延長の要請があった場合等、契約上のキャッシュ・フローの回収可能性が懸念されるものであると判断され
た場合には、債務不履行とみなし、信用減損が発生しているものと判定し、ステージ3に区分しております。
ステージ1に区分される金融商品については、信用リスク格付けごとの貸倒実績、債務者の現在の財政状態、債務者特有の要因等に将来予測を勘案した引当率に基づき、12か月の予想信用損失により貸倒引当金の額を算定しております。ステージ2に区分される金融商品については、信用リスク格付けごとの貸倒実績、債務者の現在の財政状態、債務者特有の要因等に将来予測を勘案した引当率に基づき、全期間の予想信用損失により貸倒引当金の額を算定しております。ステージ3に区分される金融商品については、契約上のキャッシュ・フローと回収可能なキャッシュ・フローとの差額を見積り、全期間の予想信用損失により貸倒引当金の額を算定して
おります。
但し、営業債権及び契約資産並びにリース債権については、ステージ1とステージ2を区分せず、常に全期間
の予想信用損失により貸倒引当金の額を算定しております。
なお、金融商品の全部または一部が回収不能であると判断される場合には、直接償却を行っております。
連結財務諸表に表示されている金融資産の減損後の帳簿価額、並びに保証及び資金供与に関する契約金額は、担保の評価額を加味していない、当社及び子会社の金融資産に対する信用リスクの最大エクスポージャーです。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の営業債権及び契約資産並びにリース債権に係る信用リスクエクス
ポージャーは、次のとおりです。
|
前連結会計年度末(百万円) |
当連結会計年度末(百万円) |
||
|
ステージ1及び2 |
ステージ3 |
ステージ1及び2 |
ステージ3 |
営業債権及び契約資産 |
2,537,736 |
47,483 |
2,847,505 |
47,927 |
リース債権 |
76,581 |
60 |
80,671 |
220 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の貸付金、金融保証契約並びにその他の金融商品に係る信用リスク
エクスポージャーは、次のとおりです。
|
前連結会計年度末(百万円) |
||
|
ステージ1 |
ステージ2 |
ステージ3 |
貸付金 |
796,544 |
1,443 |
10,202 |
金融保証契約(保証総額) |
112,575 |
- |
- |
その他 |
424,671 |
671 |
7,219 |
|
当連結会計年度末(百万円) |
||
|
ステージ1 |
ステージ2 |
ステージ3 |
貸付金 |
896,373 |
2,708 |
12,740 |
金融保証契約(保証総額) |
122,632 |
- |
- |
その他 |
436,176 |
490 |
10,079 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末のセグメント別の信用リスクエクスポージャーは次のとおりです。
|
前連結会計年度末(百万円) |
||||||
|
営業債権 及び 契約資産 |
リース 債権 |
貸付金 |
金融保証 契約 (保証総額) |
その他 |
貸倒 引当金 |
合計 |
繊維 |
119,203 |
290 |
1,618 |
242 |
11,891 |
△9,532 |
123,712 |
機械 |
208,534 |
20,922 |
69,897 |
49,536 |
34,812 |
△11,348 |
372,353 |
金属 |
160,873 |
- |
5,452 |
294 |
64,184 |
△2,644 |
228,159 |
エネルギー・化学品 |
597,078 |
5,527 |
5,092 |
11,262 |
62,707 |
△3,698 |
677,968 |
食料 |
746,508 |
551 |
3,328 |
20,333 |
55,724 |
△7,018 |
819,426 |
住生活 |
216,239 |
12,292 |
23,382 |
20,343 |
20,704 |
△2,138 |
290,822 |
情報・金融 |
430,139 |
20,539 |
72,028 |
- |
35,428 |
△19,401 |
538,733 |
第8 |
113,407 |
21,167 |
5,319 |
- |
142,265 |
△1,401 |
280,757 |
その他 |
△6,762 |
△4,647 |
622,073 |
10,565 |
4,846 |
△525 |
625,550 |
合計 |
2,585,219 |
76,641 |
808,189 |
112,575 |
432,561 |
△57,705 |
3,957,480 |
|
当連結会計年度末(百万円) |
||||||
|
営業債権 及び 契約資産 |
リース 債権 |
貸付金 |
金融保証 契約 (保証総額) |
その他 |
貸倒 引当金 |
合計 |
繊維 |
130,787 |
397 |
1,590 |
217 |
11,851 |
△10,291 |
134,551 |
機械 |
264,869 |
25,841 |
82,776 |
71,184 |
65,500 |
△11,253 |
498,917 |
金属 |
158,292 |
- |
4,444 |
121 |
34,257 |
△2,213 |
194,901 |
エネルギー・化学品 |
618,726 |
3,588 |
7,328 |
14,143 |
63,278 |
△2,523 |
704,540 |
食料 |
880,966 |
458 |
6,359 |
26,847 |
76,668 |
△11,250 |
980,048 |
住生活 |
258,176 |
11,108 |
26,043 |
5,833 |
22,025 |
△2,224 |
320,961 |
情報・金融 |
490,124 |
20,347 |
89,840 |
- |
29,052 |
△22,523 |
606,840 |
第8 |
161,214 |
23,343 |
5,279 |
- |
129,333 |
△933 |
318,236 |
その他 |
△67,722 |
△4,191 |
688,162 |
4,287 |
14,781 |
△828 |
634,489 |
合計 |
2,895,432 |
80,891 |
911,821 |
122,632 |
446,745 |
△64,038 |
4,393,483 |
上記のうち、貸付金について、前連結会計年度末及び当連結会計年度末に、それぞれ45,515百万円及び49,511百万円を担保として保有しております。なお、当社及び子会社が担保として保有している物件及びその他信用
補完については、公正価値によって評価しております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、信用減損している金融資産について、担保及びその他の
信用補完により低減された貸倒引当金の金額に重要性はありません。
また、前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、ステージ1に区分されるローン・コミットメント
として、金融関連子会社がクレジットカード会員へ付与しているショッピング及びキャッシングの利用限度額のうち、未実行残高がそれぞれ3,065,175百万円及び3,069,696百万円ありますが、必ずしも全額が貸出実行されるものではありません。当該ローン・コミットメントに係る貸倒引当金は、関連する営業債権並びに貸付金に係る貸倒引当金と一括して認識しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度の営業債権及び契約資産並びにリース債権に係る貸倒引当金の増減は次の
とおりです。
|
ステージ1及び2 (百万円) |
ステージ3 (百万円) |
2022年4月1日残高 |
△8,920 |
△24,708 |
繰入 |
△2,243 |
△4,325 |
戻入 |
696 |
1,360 |
目的使用 |
1,235 |
2,908 |
ステージ変更 |
497 |
△497 |
外国為替及びその他の変動 |
△529 |
519 |
2023年3月31日残高 |
△9,264 |
△24,743 |
繰入 |
△2,603 |
△3,530 |
戻入 |
3,203 |
922 |
目的使用 |
1,303 |
2,183 |
ステージ変更 |
264 |
△264 |
外国為替及びその他の変動 |
△995 |
△1,327 |
2024年3月31日残高 |
△8,092 |
△26,759 |
前連結会計年度及び当連結会計年度の貸付金及びその他の金融商品に係る貸倒引当金の増減は次の
とおりです。
|
ステージ1 (百万円) |
ステージ2 (百万円) |
ステージ3 (百万円) |
2022年4月1日残高 |
△4,498 |
△836 |
△18,859 |
繰入 |
△2,389 |
△619 |
△2,034 |
戻入 |
1,338 |
105 |
3,217 |
目的使用 |
100 |
157 |
1,149 |
ステージ変更 |
170 |
255 |
△425 |
外国為替及びその他の変動 |
△1,895 |
△22 |
1,388 |
2023年3月31日残高 |
△7,174 |
△960 |
△15,564 |
繰入 |
△2,260 |
△1,067 |
△3,434 |
戻入 |
1,709 |
264 |
1,427 |
目的使用 |
114 |
183 |
1,981 |
ステージ変更 |
318 |
352 |
△670 |
外国為替及びその他の変動 |
△834 |
△126 |
△3,446 |
2024年3月31日残高 |
△8,127 |
△1,354 |
△19,706 |
前連結会計年度及び当連結会計年度において、直接償却を行ったものの回収活動を継続している金融資産に係る契約上の未回収残高に重要性はありません。
⑥ 流動性リスク管理
当社及び子会社は、投資活動、融資活動及び営業取引に伴う資金の調達・運用や返済支払において、流動性
リスクにさらされております。そのため、金融情勢の変化に対応した資金調達の機動性の確保と資金コストの
低減を目指すとともに、調達先の分散や調達手段の多様化を図っております。流動性準備としては、当連結会計年度末の「現金及び現金同等物」並びに「定期預金」の合計616,017百万円の他、コミットメントライン契約の未使用枠(円貨670,000百万円、外貨884百万米ドル)を有しております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の当社及び子会社の金融負債は、社債及び借入金(短期及び長期)、営業債務、営業債務以外の短期債務及びその他の金融負債(短期及び長期)、並びに偶発負債(関連会社、一般取引先に対する金銭債務実保証額)であり、これらの残存契約満期金額は次のとおりです。
|
前連結会計年度末(百万円) |
|||
|
1年以内 |
1年超5年以内 |
5年超 |
合計 |
社債及び借入金(短期及び長期) |
659,710 |
1,117,808 |
1,229,120 |
3,006,638 |
営業債務、営業債務以外の短期債務及び その他の金融負債(短期及び長期) |
2,343,754 |
15,306 |
1,747 |
2,360,807 |
偶発負債 |
26,344 |
57,479 |
19,322 |
103,145 |
|
当連結会計年度末(百万円) |
|||
|
1年以内 |
1年超5年以内 |
5年超 |
合計 |
社債及び借入金(短期及び長期) |
727,966 |
1,303,827 |
1,325,815 |
3,357,608 |
営業債務、営業債務以外の短期債務及び その他の金融負債(短期及び長期) |
2,634,711 |
29,428 |
16,318 |
2,680,457 |
偶発負債 |
21,370 |
52,409 |
47,061 |
120,840 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の当社及び子会社のデリバティブ資産及びデリバティブ負債の残存
契約満期金額は次のとおりです。なお、他の契約と純額決済可能なデリバティブについても総額で表示して
おります。
|
|
前連結会計年度末(百万円) |
|||
|
|
1年以内 |
1年超5年以内 |
5年超 |
合計 |
為替デリバティブ |
受取 |
7,193 |
4,550 |
16 |
11,759 |
支払(△) |
△5,064 |
△29 |
- |
△5,093 |
|
金利デリバティブ |
受取 |
1 |
572 |
223 |
796 |
支払(△) |
- |
△5,987 |
△193 |
△6,180 |
|
商品デリバティブ |
受取 |
51,017 |
795 |
- |
51,812 |
支払(△) |
△55,412 |
△1,085 |
- |
△56,497 |
|
|
当連結会計年度末(百万円) |
|||
|
|
1年以内 |
1年超5年以内 |
5年超 |
合計 |
為替デリバティブ |
受取 |
26,290 |
489 |
- |
26,779 |
支払(△) |
△14,476 |
△349 |
- |
△14,825 |
|
金利デリバティブ |
受取 |
3 |
311 |
11 |
325 |
支払(△) |
- |
△6,102 |
△1,413 |
△7,515 |
|
商品デリバティブ |
受取 |
28,921 |
1,551 |
- |
30,472 |
支払(△) |
△37,185 |
△1,540 |
- |
△38,725 |
(3)金融商品の公正価値
当社及び子会社は、多種の金融商品を有しており、契約相手による契約不履行の際に生ずる信用リスクに
さらされておりますが、特定の相手またはグループに対する信用リスクの過度な集中を避けるため、多数の相手と取引を行っております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の「長期債権」及び「投資・債権以外の長期金融資産」(デリバティブ資産を除く)並びに「社債及び借入金(長期)」及び「その他の長期金融負債」(デリバティブ負債を除く)の帳簿価額とIFRS第13号「公正価値測定」に従い見積った公正価値及びそれらの評価手法は次のとおりです。(なお、有価証券及びその他の投資の公正価値については「連結財務諸表注記 12 有価証券及びその他の投資」、その評価手法については「連結財務諸表注記 26 公正価値の測定」をご参照ください。デリバティブ資産及びデリバティブ負債の公正価値及びその評価手法については「連結財務諸表注記 26 公正価値の測定」をご参照ください。)
|
前連結会計年度末 (百万円) |
|
|
帳簿価額 |
公正価値 |
金融資産 |
|
|
長期債権及び投資・債権以外の長期金融資産 (デリバティブ資産を除く) |
380,743 |
375,991 |
金融負債 |
|
|
社債及び借入金(長期)及びその他の長期金融負債 (デリバティブ負債を除く) |
2,396,177 |
2,395,831 |
|
当連結会計年度末 (百万円) |
|
|
帳簿価額 |
公正価値 |
金融資産 |
|
|
長期債権及び投資・債権以外の長期金融資産 (デリバティブ資産を除く) |
406,326 |
400,934 |
金融負債 |
|
|
社債及び借入金(長期)及びその他の長期金融負債 (デリバティブ負債を除く) |
2,675,263 |
2,675,126 |
(注)連結財政状態計算書の「長期債権」のうち、CITIC Limited株式取得に係るChia Tai Bright Investment Company Limited(以下、「CTB」という。)への株主融資については上記には含めず、後述②に当該金融商品に関する情報を記載しております。
① 金融商品の公正価値の評価手法
「長期債権」及び「投資・債権以外の長期金融資産」(デリバティブ資産を除く)の公正価値の評価手法は
次のとおりです。
「長期債権」及び「投資・債権以外の長期金融資産」(デリバティブ資産を除く)の公正価値は、同程度の
信用格付けを有する貸付金または顧客に同一の残存期間で同条件の貸付または信用供与を行う場合に現在適用
される市場での金利に基づいて、将来のキャッシュ・フローを割引くことにより見積っており、レベル2に分類しております。また、貸倒引当金を設定している「長期債権」及び「投資・債権以外の長期金融資産」についてはレベル3に分類しております。
「社債及び借入金(長期)」及び「その他の長期金融負債」(デリバティブ負債を除く)の公正価値の評価
手法は次のとおりです。
「社債及び借入金(長期)」及び「その他の長期金融負債」(デリバティブ負債を除く)の公正価値は、同一の残存期間を有する債務を当社が調達する場合に現在適用される市場での金利に基づいて、将来のキャッシュ・フローを割引くことにより見積っており、レベル2に分類しております。
なお、上記以外の流動金融資産及び負債については、主として満期または決済までの期間が短期で構成されており、帳簿価額と公正価値は、ほぼ同額となっております。
② CITIC Limited株式取得に係るCTBへの株主融資
当社とCharoen Pokphand Group Company Limitedがそれぞれ50%ずつ出資しているCTBは、CITIC Limitedが発行する同社の普通株式の20%に相当する5,818百万株を保有しており、同社を持分法適用会社としております。当社は、CTBのCITIC Limited株式取得に係る必要資金の調達のため、投資及び株主融資を行っております。
前連結会計年度末及び当連結会計年度末のCITIC Limited株式取得に係るCTBへの投資残高は、それぞれ514百万米ドル(68,593百万円)、514百万米ドル(77,777百万円)となります。また、前連結会計年度末及び当連結会計年度末のCITIC Limited株式取得に係るCTBへの株主融資残高は、それぞれ4,351百万米ドル(581,028百万円)、4,276百万米ドル(647,473百万円)となります。当該株主融資残高は、連結財政状態計算書の「長期債権」に含めて表示しております。
なお、香港証券取引所のCITIC Limited株式の2023年3月31日及び2024年3月28日の終値は、それぞれ1株当たり9.18香港ドル、7.52香港ドルであり、当該株価にCTBが保有するCITIC Limitedの株式数を乗じた金額は、
それぞれ53,410百万香港ドル(908,510百万円)、43,752百万香港ドル(846,143百万円)となります。また、
当該金額に当社のCTBに対する出資比率である50%を乗じた金額は、それぞれ26,705百万香港ドル(454,255百万円)、21,876百万香港ドル(423,072百万円)となります。
(4)金融資産と金融負債の相殺
当社及び子会社の金融商品の取引は、マスター・ネッティング契約またはそれに類似する契約に基づいて行わ
れており、契約当事者間で決済の不履行が起きた場合は、当該客先の債権債務を純額で決済することとなって
おります。前連結会計年度末及び当連結会計年度末の同一客先に対して認識した金融資産及び金融負債の相殺に関する情報は次のとおりです。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
連結財政状態計算書に表示されている 金融資産の金額(注) |
5,434,047 |
6,108,793 |
マスター・ネッティング契約等に基づいて 将来相殺される可能性がある金額 |
△212,195 |
△206,448 |
純額 |
5,221,852 |
5,902,345 |
|
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
連結財政状態計算書に表示されている 金融負債の金額(注) |
6,372,012 |
7,076,640 |
マスター・ネッティング契約等に基づいて 将来相殺される可能性がある金額 |
△212,195 |
△206,448 |
純額 |
6,159,817 |
6,870,192 |
(注)連結財政状態計算書において、金融資産と金融負債の相殺の要件に従って、既に相殺している金額に重要性はありません。
25 ヘッジ活動
(1)公正価値ヘッジ
公正価値ヘッジは、既に認識された資産もしくは負債、または未認識の確定約定の公正価値の変動に対する
ヘッジであり、ヘッジの効果が有効である限り、公正価値ヘッジとして指定され、かつ適格なヘッジ手段の公正価値の変動は、ヘッジ対象の公正価値の変動とともに損益に計上しております。前連結会計年度及び当連結会計年度において、ヘッジの非有効部分及びヘッジの有効性評価から除外した部分に関して損益に計上された金額に重要性はありません。
当社及び子会社は、未認識の確定約定に係る公正価値変動リスクのヘッジ手段として為替デリバティブを利用しており、ヘッジ期間は主に1年以内となっております。また、当社及び子会社は、固定金利での貸付または
借入に係る公正価値変動リスクのヘッジ手段として金利デリバティブを利用しており、ヘッジ期間は概ねヘッジ対象である貸付または借入の期間に見合っております。並びに、当社及び子会社は、未認識の確定約定及び棚卸資産に係る公正価値変動リスクをヘッジするために商品デリバティブを利用しており、ヘッジ期間は主に1年
以内となっております。なお、ヘッジ価格は、各ヘッジ手段が活発に取引される主要な市場もしくは最も有利な市場で成立する価格に近似しております。
(2)キャッシュ・フロー・ヘッジ
キャッシュ・フロー・ヘッジは、予定取引または既に認識された資産もしくは負債に関連して発生する将来
キャッシュ・フローの変動に対するヘッジであり、ヘッジの効果が有効である限り、キャッシュ・フロー・
ヘッジとして指定され、かつ適格なヘッジ手段の公正価値の変動は連結包括利益計算書のその他の包括利益に
計上しております。この会計処理は、ヘッジ対象に指定された未認識の予定取引または既に認識された資産
もしくは負債に関連して発生する将来キャッシュ・フローの変動が、損益に計上されるまで継続しております。
また、ヘッジの効果が有効でない部分は、損益に計上しております。前連結会計年度及び当連結会計年度に
おいて、ヘッジの非有効部分及びヘッジの有効性評価から除外した部分に関して損益に計上された金額に重要性
はありません。
当社及び子会社は、予定取引または既に認識された資産もしくは負債に係るキャッシュ・フロー変動リスクのヘッジ手段として、為替デリバティブ及び商品デリバティブを利用しており、ヘッジ期間は主に1年以内と
なっております。また、当社及び子会社は、将来の金利変動及び為替変動に伴うキャッシュ・フロー変動リスクをヘッジするために、金利デリバティブ及び為替デリバティブを利用しており、ヘッジ期間は概ねヘッジ対象である貸付または借入の期間に見合っております。なお、ヘッジ価格は、各ヘッジ手段が活発に取引される主要な市場もしくは最も有利な市場で成立する価格に近似しております。
前連結会計年度及び当連結会計年度に、予定取引の発生が見込まれなくなったため、連結財政状態計算書の
その他の資本の構成要素から損益に再分類された金額に重要性はありません。
(3)在外営業活動体に対する純投資のヘッジ
在外営業活動体に対する純投資のヘッジは、一部の在外営業活動体に対する純投資において、在外営業活動体の機能通貨と親会社の機能通貨との間に発生する為替換算調整額に対するヘッジであり、ヘッジの効果が有効である限り、在外営業活動体に対する純投資のヘッジとして指定され、かつ適格なヘッジ手段の公正価値の変動は連結包括利益計算書のその他の包括利益に計上しております。この会計処理は、在外営業活動体の処分時において、処分による利得または損失が認識されるまで継続しております。また、ヘッジの効果が有効でない部分は、損益に計上しております。なお、前連結会計年度及び当連結会計年度において、在外営業活動体に対する純投資のヘッジは行っておりません。
(4)連結財務諸表へのヘッジの影響
前連結会計年度末及び当連結会計年度末のヘッジ手段の公正価値は次のとおりです。なお、前連結会計年度末及び当連結会計年度末においては、在外営業活動体に対する純投資のヘッジはありません。
連結財政状態計算書において、ヘッジ手段に係る資産の公正価値は、「その他の短期金融資産」及び「投資・債権以外の長期金融資産」に含まれており、ヘッジ手段に係る負債の公正価値は、「その他の短期金融負債」
及び「その他の長期金融負債」に含まれております。
前連結会計年度末(百万円) |
||||
ヘッジ種類 |
ヘッジ手段 |
想定元本 |
資産 |
負債 |
公正価値ヘッジ |
為替デリバティブ |
86,423 |
749 |
1,112 |
金利デリバティブ |
342,994 |
474 |
5,874 |
|
商品デリバティブ |
470,002 |
13,614 |
18,350 |
|
キャッシュ・フロー・ ヘッジ |
為替デリバティブ |
203,378 |
6,697 |
949 |
金利デリバティブ |
15,310 |
322 |
306 |
|
商品デリバティブ |
26,389 |
9 |
549 |
当連結会計年度末(百万円) |
||||
ヘッジ種類 |
ヘッジ手段 |
想定元本 |
資産 |
負債 |
公正価値ヘッジ |
為替デリバティブ |
71,968 |
2,339 |
306 |
金利デリバティブ |
512,930 |
84 |
7,509 |
|
商品デリバティブ |
518,228 |
5,762 |
15,241 |
|
キャッシュ・フロー・ ヘッジ |
為替デリバティブ |
182,218 |
8,330 |
691 |
金利デリバティブ |
21,680 |
241 |
6 |
|
商品デリバティブ |
8,815 |
348 |
273 |
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の公正価値ヘッジとして指定したヘッジ対象の金額は次のとおり
です。
前連結会計年度末(百万円) |
|||
リスク区分 |
連結財政状態計算書上 の主な表示科目 |
帳簿価額 |
帳簿価額のうち公正価値 ヘッジ調整の累計額 |
為替リスク |
営業債権 |
3,777 |
29 |
営業債務 |
7,040 |
148 |
|
その他の流動資産 |
1,061 |
1,061 |
|
その他の流動負債 |
579 |
579 |
|
金利リスク |
社債及び借入金 |
337,594 |
△5,400 |
商品価格リスク |
棚卸資産 |
35,147 |
127 |
その他の流動資産 |
18,009 |
18,009 |
|
その他の流動負債 |
13,400 |
13,400 |
当連結会計年度末(百万円) |
|||
リスク区分 |
連結財政状態計算書上 の主な表示科目 |
帳簿価額 |
帳簿価額のうち公正価値 ヘッジ調整の累計額 |
為替リスク |
営業債権 |
4,585 |
40 |
営業債務 |
6,340 |
208 |
|
その他の流動資産 |
239 |
239 |
|
その他の流動負債 |
2,104 |
2,104 |
|
金利リスク |
社債及び借入金 |
505,505 |
△7,425 |
商品価格リスク |
棚卸資産 |
23,921 |
△499 |
その他の流動資産 |
15,220 |
15,220 |
|
その他の流動負債 |
5,243 |
5,243 |
(注)前連結会計年度末及び当連結会計年度末の、公正価値ヘッジを中止した取引に係る公正価値ヘッジ調整の影響額は、それぞれ1,452百万円及び666百万円です。当該金額は「社債及び借入金(短期)」及び
「社債及び借入金(長期)」に含まれております。
前連結会計年度及び当連結会計年度のキャッシュ・フロー・ヘッジとして指定したヘッジ手段に関する当社
及び子会社のその他の資本の構成要素及び損益の金額は次のとおりです。
前連結会計年度(百万円) |
||||
リスク区分 |
その他の資本の 構成要素の金額 |
その他の包括利益で 認識された ヘッジ損益の金額 |
その他の資本の構成 要素から再分類された 損益の主な計上科目 |
その他の資本の 構成要素から 再分類された金額 |
為替リスク |
1,238 |
2,376 |
その他の損益 |
256 |
金利リスク |
△111 |
△399 |
支払利息 |
△17 |
商品価格リスク |
△45 |
7,635 |
商品販売等に係る収益 |
△10,011 |
合計 |
1,082 |
9,612 |
|
△9,772 |
当連結会計年度(百万円) |
||||
リスク区分 |
その他の資本の 構成要素の金額 |
その他の包括利益で 認識された ヘッジ損益の金額 |
その他の資本の構成 要素から再分類された 損益の主な計上科目 |
その他の資本の 構成要素から 再分類された金額 |
為替リスク |
△802 |
△1,890 |
その他の損益 |
△2,063 |
金利リスク |
74 |
2,197 |
支払利息 |
△73 |
商品価格リスク |
116 |
5,355 |
商品販売等に係る収益 |
△4,413 |
合計 |
△612 |
5,662 |
|
△6,549 |
(注)前連結会計年度及び当連結会計年度において、外貨建借入金の為替リスクをヘッジ対象とし、
キャッシュ・フロー・ヘッジとして指定したヘッジ手段である為替デリバティブの公正価値変動から生
じ、その他の包括利益で認識されたヘッジ損益の金額は、それぞれ1,139百万円(利益)及び2,397百万円(利益)です。当該ヘッジ損益は、ヘッジ対象である外貨建借入金の換算が行われた期に同額がその
他の資本の構成要素から再分類されております。当該金額は上記に含めておりません。
26 公正価値の測定
IFRS第13号「公正価値測定」では、公正価値の定義を「測定日時点で市場参加者間で秩序ある取引が行われた
場合に、資産の売却によって受取るであろう価格または負債の移転のために支払うであろう価格」としたうえで、公正価値を、その測定のために使われるインプット情報の外部からの観察可能性に応じて、次の3つのレベルに
区分することを規定しております。
・レベル1:活発な市場における同一資産または同一負債に係る相場価格を無調整で採用しているもの
・レベル2:レベル1に含まれる相場価格以外の、直接的または間接的に外部から観察可能なインプット情報を用
いて算定される公正価値
・レベル3:外部から観察不能なインプット情報を用いて算定される公正価値
当社及び子会社の経常的な公正価値の評価手法は次のとおりです。
現金同等物は、主として当初決済期日が3か月以内のコマーシャル・ペーパー等により構成されております。
これらは、流通市場での相場価格を使用し公正価値を測定したうえで、レベル2に分類しております。
公正価値評価の対象となる棚卸資産は、短期間の市場価格の変動による利益を獲得することを目的に取得されたもの等により構成されております。これらは、対象となるコモディティ取引価格等に基づく価格フォーミュラ等に
より公正価値を測定していることから、レベル2に分類しております。
FVTPL金融資産、またはFVTOCI金融資産に分類される金融商品は、株式及び債券と、オルタナティブ投資等により構成されております。取引所に上場されている銘柄は、当該取引相場価格を公正価値として使用しております。このうち、取引が頻繁に行われている活発な市場での相場価格が入手できるものはレベル1に分類し、取引頻度が少ない市場での相場価格相当を使用しているものはレベル2に分類しております。取引所に上場されていない銘柄は、当該投資先の将来の収益性の見通し及び対象銘柄の純資産価額、当該投資先が保有する主要資産の定量的情報等のインプット情報を総合的に考慮し、割引キャッシュ・フロー法、修正純資産法等を用いて公正価値を測定しております。なお、公正価値の測定に際し、観察不能なインプット情報による影響額が重要な割合を占めるものについてはレベル3に分類し、観察不能なインプット情報による影響額が重要な割合を占めないものについてはレベル2に分類しております。
デリバティブ資産及びデリバティブ負債は、主として為替デリバティブ、金利デリバティブ、商品デリバティブにより構成されております。このうち、取引所にて取引が行われているものは当該取引相場価格を公正価値として使用し、レベル1に分類しております。上記以外のデリバティブについては、外部より観察可能なインプット情報のみに基づき、ブラック・ショールズ・モデル等の一般的な公正価値算定モデルを用いて公正価値を測定し、
レベル2に分類しております。
当社及び子会社は、当社が定めた公正価値の測定方針及び手続に基づき、公正価値測定の対象となる資産及び
負債の性質及び特徴並びにリスクを最も適切に反映できる評価技法及びインプット情報を用いて公正価値を測定しております。レベル3に分類された金融資産は割引キャッシュ・フロー法、修正純資産法等により評価しております。なお、公正価値測定の結果については、ディビジョンカンパニーごとに適切な権限者により承認されており
ます。
割引キャッシュ・フロー法により評価されレベル3に分類された主なものの公正価値は、割引率等の上昇/低下により減少/増加します。割引率は金融資産ごとに決定され、リスクフリーレートにカントリーリスクプレミアム等を加味した率(8~17%程度。但し、ロシアでの資源関連投資についてはカントリーリスクの高まりを反映した割引率)で算定しております。
観察不能なインプット情報を合理的に考えうる代替的な仮定に変更した場合に公正価値の著しい変動は見込まれておりません。
なお、当社及び子会社は、資産・負債のレベル間の振替は、振替のあった各四半期連結会計期間末時点で認識しております。
公正価値で測定される資産及び負債に係る前連結会計年度末及び当連結会計年度末の公正価値のレベル別内訳は次のとおりです。なお、前連結会計年度及び当連結会計年度において、レベル1とレベル2の間の重要な振替はありません。
|
前連結会計年度末 (百万円) |
|||
|
レベル1 |
レベル2 |
レベル3 |
合計 |
資産 |
|
|
|
|
棚卸資産 |
- |
5,932 |
- |
5,932 |
有価証券及びその他の投資 |
|
|
|
|
FVTPL金融資産 |
2,134 |
28,503 |
53,272 |
83,909 |
FVTOCI金融資産 |
542,296 |
- |
320,354 |
862,650 |
デリバティブ資産 |
3,924 |
60,443 |
- |
64,367 |
負債 |
|
|
|
|
デリバティブ負債 |
9,828 |
57,942 |
- |
67,770 |
|
当連結会計年度末 (百万円) |
|||
|
レベル1 |
レベル2 |
レベル3 |
合計 |
資産 |
|
|
|
|
棚卸資産 |
- |
5,455 |
- |
5,455 |
有価証券及びその他の投資 |
|
|
|
|
FVTPL金融資産 |
1,438 |
26,788 |
63,667 |
91,893 |
FVTOCI金融資産 |
671,574 |
- |
434,990 |
1,106,564 |
デリバティブ資産 |
8,134 |
49,442 |
- |
57,576 |
負債 |
|
|
|
|
デリバティブ負債 |
17,932 |
43,133 |
- |
61,065 |
レベル3に分類されたものに係る前連結会計年度及び当連結会計年度の増減の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度 (百万円) |
|
|
FVTPL金融資産 |
FVTOCI金融資産 |
期首残高 |
67,614 |
342,951 |
包括利益合計 |
1,975 |
△21,069 |
当期純利益(有価証券損益)に含まれるもの |
1,975 |
- |
その他の包括利益(FVTOCI金融資産)に含まれるもの |
- |
△20,414 |
その他の包括利益(為替換算調整額)に含まれるもの |
- |
△655 |
購入 |
14,235 |
6,684 |
売却 |
△24,971 |
△1,387 |
レベル3への振替 |
- |
2 |
レベル3からの振替 |
△200 |
△100 |
その他 |
△5,381 |
△6,727 |
期末残高 |
53,272 |
320,354 |
連結会計年度末において保有する資産に係る 「有価証券損益」 |
200 |
- |
|
当連結会計年度 (百万円) |
|
|
FVTPL金融資産 |
FVTOCI金融資産 |
期首残高 |
53,272 |
320,354 |
包括利益合計 |
6,112 |
65,371 |
当期純利益(有価証券損益)に含まれるもの |
6,112 |
- |
その他の包括利益(FVTOCI金融資産)に含まれるもの |
- |
40,959 |
その他の包括利益(為替換算調整額)に含まれるもの |
- |
24,412 |
購入 |
5,358 |
11,582 |
売却 |
△3,630 |
△1,688 |
レベル3への振替 |
- |
- |
レベル3からの振替 |
△1,175 |
△1,386 |
その他 |
3,730 |
40,757 |
期末残高 |
63,667 |
434,990 |
連結会計年度末において保有する資産に係る 「有価証券損益」 |
3,865 |
- |
前連結会計年度に認識された「レベル3への振替」は、保有銘柄の上場廃止等に伴い、観察可能なインプット
情報を入手することが困難となったことによるものです。
前連結会計年度及び当連結会計年度に認識された「レベル3からの振替」は、保有銘柄の上場等に伴い、その
取引相場価格により公正価値を測定することが可能となったことによるものです。
27 収益
(1)契約残高
前連結会計年度及び当連結会計年度の契約残高の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度期首 (百万円) |
前連結会計年度末 (百万円) |
顧客との契約から生じた債権 |
2,458,991 |
2,533,297 |
契約資産 |
27,665 |
32,510 |
契約負債 |
151,027 |
172,314 |
|
当連結会計年度期首 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
顧客との契約から生じた債権 |
2,533,297 |
2,831,112 |
契約資産 |
32,510 |
45,020 |
契約負債 |
172,314 |
193,123 |
当社及び子会社が通常の営業活動において、顧客に移転した財またはサービスと交換に受取る対価に対する
権利のうち、時の経過以外の条件が付されているものを、契約資産として表示しております。契約資産は通常、
顧客が対価を支払う、または支払期限が到来する前に当社及び子会社が財またはサービスを顧客へ移転する場合
に増加し、当社及び子会社が顧客へ請求することにより減少します。前連結会計年度及び当連結会計年度の
契約資産残高の増加は、主として履行義務の充足の進捗によるものです。
当社及び子会社が通常の営業活動において、顧客に財またはサービスを移転する義務のうち、顧客から対価を
受取っている、または対価の期限が到来しているものを、契約負債として表示しております。契約負債は通常、当社及び子会社が財またはサービスを顧客に移転する前に、顧客から対価を受取った場合に増加し、当社及び
子会社が履行義務を充足することにより減少します。前連結会計年度及び当連結会計年度の契約負債残高の増加
は、主として前受金の増加によるものです。
前連結会計年度及び当連結会計年度に認識した収益のうち、前連結会計年度期首及び当連結会計年度期首の
契約負債残高に含まれていたものは、それぞれ118,137百万円及び131,268百万円です。
また、前連結会計年度及び当連結会計年度において、過去の期間に充足した履行義務から認識した収益の金額
に重要性はありません。
(2)残存履行義務
前連結会計年度末及び当連結会計年度末において、残存履行義務に配分した取引価格の総額は、それぞれ
1,004,489百万円及び1,485,183百万円であり、主としてエネルギー取引、鉄鉱石取引、システム開発取引、
船舶・航空機取引によるものです。当該取引のうち、北米LNG販売契約は契約の履行に応じ、今後概ね20年間にわたって収益認識される予定です。その他の取引については、今後概ね3年間にわたって収益認識される予定
です。
なお、当該金額は、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」に基づき、実務上の便法を用いて、個別の
予想契約期間が1年を超える取引について開示しております。
(3)顧客との契約の獲得または履行のためのコストから認識した資産
顧客との契約の獲得または履行のためのコストから認識した資産及びその償却費について、金額に重要性は
ありません。
28 販売費及び一般管理費
前連結会計年度及び当連結会計年度の販売費及び一般管理費の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
人件費 |
|
|
減価償却費 |
|
|
諸償却費 |
|
|
支払手数料 |
|
|
物流費 |
|
|
その他 |
|
|
合計 |
|
|
29 有価証券損益
前連結会計年度及び当連結会計年度の有価証券損益の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
関係会社投資 |
74,346 |
28,717 |
FVTPL金融資産 |
△7,187 |
6,104 |
償却原価で測定される金融資産 |
△2 |
△4 |
合計 |
67,157 |
34,817 |
前連結会計年度の関係会社投資に係る有価証券損益は、主として機械セグメントの北米飲料機器メンテナンス
事業の譲渡による売却益29,732百万円、情報・金融セグメントのコネクシオ(株)の全株式譲渡による売却益
20,427百万円です。
当連結会計年度の関係会社投資に係る有価証券損益は、主としてエネルギー・化学品セグメントのリチウム
イオン電池事業に対する投資の一部譲渡による売却益及び重要な影響力の喪失に伴う残余持分の公正価値測定に
よる評価益23,884百万円です。
前連結会計年度の償却原価で測定される金融資産に係る有価証券損益には、売却損益2百万円が含まれており
ます。
当連結会計年度の償却原価で測定される金融資産に係る有価証券損益には、減損損失4百万円が含まれており
ます。
30 固定資産に係る損益
前連結会計年度及び当連結会計年度の固定資産に係る損益の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
固定資産売却益 |
8,676 |
19,531 |
固定資産除却損及び売却損 |
△7,067 |
△9,494 |
固定資産減損損失及び戻入益 |
△40,750 |
△15,431 |
のれん減損損失 |
△11,556 |
△1,559 |
その他 |
579 |
894 |
合計 |
△50,118 |
△6,059 |
前連結会計年度において、主に食料セグメントのDoleでののれん及び商標権等の減損損失を計上しており
ます。また、エネルギー・化学品セグメントのLNG長期契約に係る有形固定資産に関して、市況の改善等に伴い、5,491百万円の減損損失戻入益を計上しております。
31 その他の損益
前連結会計年度及び当連結会計年度のその他の損益の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
為替差損益 |
△3,459 |
7,979 |
その他 |
18,530 |
5,190 |
合計 |
15,071 |
13,169 |
32 金融収益及び金融費用
前連結会計年度及び当連結会計年度の金融収益及び金融費用の内訳は次のとおりです。
|
前連結会計年度 (百万円) |
当連結会計年度 (百万円) |
受取利息 |
|
|
償却原価で測定される金融資産 |
|
|
小計 |
|
|
受取配当金 |
|
|
FVTPL金融資産 |
|
|
FVTOCI金融資産 |
|
|
小計 |
|
|
支払利息 |
|
|
償却原価で測定される金融負債 |
|
|
リース負債 |
△ |
△ |
その他 |
△ |
△ |
デリバティブ |
△ |
△ |
その他 |
△ |
△ |
小計 |
△ |
△ |
合計 |
|
|
33 キャッシュ・フロー情報
(1)子会社又はその他の事業の取得及び売却
(子会社又はその他の事業の取得)
前連結会計年度では、PWT及びPWTによるEWP事業の取得に係るものが発生しております。
当連結会計年度では、大建工業の取得に係るものが発生しております。
|
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
(百万円) |
(百万円) |
|
子会社又はその他の事業の取得 |
|
|
取得資産 |
71,518 |
185,221 |
引受負債 |
△23,650 |
△100,095 |
純資産(取得時の現金受入額控除前) |
47,868 |
85,126 |
既保有持分の公正価値 |
△11,132 |
△44,433 |
のれん及び非支配持分等 |
△7,876 |
9,123 |
支払対価の公正価値 |
28,860 |
49,816 |
為替による影響額等 |
341 |
- |
取得時の現金受入額 |
△3,168 |
△13,636 |
子会社又はその他の事業の取得による支出 |
26,033 |
36,180 |
(取得時の現金受入額控除後) |
(注)前連結会計年度については公正価値測定完了後の数値を記載しております。
(子会社又はその他の事業の売却)
前連結会計年度では、北米飲料機器メンテナンス事業及びコネクシオ(株)の売却に係るものが発生して
おります。
当連結会計年度では、重要な子会社又はその他の事業の売却は発生しておりません。
|
前連結会計年度 |
(百万円) |
|
子会社又はその他の事業の売却 |
|
売却資産 |
131,461 |
売却負債 |
△74,188 |
純資産(売却時の現金保有額控除前) |
57,273 |
受取対価の公正価値 |
88,254 |
為替による影響額等 |
1,128 |
売却資産に含まれる現金及び現金同等物等 |
△19,221 |
子会社又はその他の事業の売却による収入 |
70,161 |
(売却時の現金保有額控除後) |
(2)財務活動から生じた負債の変動
前連結会計年度及び当連結会計年度の財務活動から生じた負債の変動は次のとおりです。
|
前連結会計年度 (百万円) |
||
|
社債及び借入金 |
リース負債等 |
合計 |
期首残高 |
2,905,903 |
1,011,032 |
3,916,935 |
キャッシュ・フロー |
△16,476 |
△261,271 |
△277,747 |
非資金変動 |
|
|
|
連結範囲の異動による増加 |
45,109 |
7,254 |
52,363 |
連結範囲の異動による減少 |
- |
△20,411 |
△20,411 |
新規リース |
- |
90,115 |
90,115 |
外貨換算差額 |
82,112 |
11,418 |
93,530 |
公正価値の変動 |
△4,734 |
- |
△4,734 |
その他 |
△5,276 |
166,430 |
161,154 |
期末残高 |
3,006,638 |
1,004,567 |
4,011,205 |
|
当連結会計年度 (百万円) |
||
|
社債及び借入金 |
リース負債等 |
合計 |
期首残高 |
3,006,638 |
1,004,567 |
4,011,205 |
キャッシュ・フロー |
186,196 |
△252,580 |
△66,384 |
非資金変動 |
|
|
|
連結範囲の異動による増加 |
35,702 |
2,065 |
37,767 |
連結範囲の異動による減少 |
△1,773 |
△98 |
△1,871 |
新規リース |
- |
91,116 |
91,116 |
外貨換算差額 |
135,507 |
23,711 |
159,218 |
公正価値の変動 |
△2,811 |
- |
△2,811 |
その他 |
△1,851 |
169,794 |
167,943 |
期末残高 |
3,357,608 |
1,038,575 |
4,396,183 |
(注)リース負債等のその他には、リース契約の条件変更、中途解約等によるリース負債の変動が含まれておりますが、主に(株)ファミリーマートでの条件変更の増加によるものです。
34 子会社に対する持分
当連結会計年度末の当社の子会社は次のとおりです。
会社名 |
住 所 |
議決権所有割合 (%) |
(繊維) |
|
|
㈱ロイネ |
東京都品川区 |
100.0 |
㈱三景 |
東京都江東区 |
100.0 |
㈱エドウイン |
東京都品川区 |
100.0 |
㈱ドーム |
東京都江東区 |
69.7 |
㈱ジョイックスコーポレーション |
東京都千代田区 |
100.0 |
㈱レリアン |
東京都目黒区 |
100.0 |
ITOCHU Textile Prominent (ASIA) Ltd. |
Hong Kong, China |
100.0 |
(50.0) |
||
伊藤忠繊維貿易(中国)有限公司 |
Shanghai, China |
100.0 |
(40.0) |
||
その他34社 |
|
|
(機械) |
|
|
㈱アイメックス |
東京都港区 |
100.0 |
伊藤忠アビエーション㈱ |
東京都港区 |
100.0 |
伊藤忠プランテック㈱ |
東京都港区 |
100.0 |
日本エアロスペース㈱ |
東京都港区 |
100.0 |
伊藤忠マシンテクノス㈱ |
東京都千代田区 |
100.0 |
㈱ヤナセ |
東京都港区 |
82.8 |
シトラスインベストメント合同会社 |
東京都港区 |
100.0 |
I-Power Investment Inc. |
Wilmington, Delaware, U.S.A. |
100.0 |
I-ENVIRONMENT INVESTMENTS LIMITED |
London, U.K. |
100.0 |
(30.0) |
||
MULTIQUIP INC. |
Cypress, California, U.S.A. |
100.0 |
(80.0) |
||
RICARDO PÉREZ, S.A. |
Panama, Republic of Panama |
70.0 |
Auto Investment Inc. |
Pelham, Alabama, U.S.A. |
100.0 |
ITOCHU Automobile America Inc. |
Farmington Hills, Michigan, U.S.A. |
100.0 |
TOYOTA SALES MONGOLIA LLC |
Ulaanbaatar, Mongolia |
100.0 |
その他76社 |
|
|
会社名 |
住 所 |
議決権所有割合 (%) |
(金属) |
|
|
伊藤忠メタルズ㈱ |
東京都港区 |
100.0 |
JAPÃO BRASIL MINÉRIO DE FERRO PARTICIPAÇÕES LTDA. |
Sao Paulo, Brazil |
77.3 |
ITC Coal Resources International Inc. |
Wilmington, Delaware, U.S.A. |
100.0 |
ITOCHU Minerals & Energy of Australia Pty Ltd |
Perth, W.A., Australia |
100.0 |
(3.7) |
||
その他6社 |
|
|
(エネルギー・化学品) |
|
|
伊藤忠エネクス㈱ |
東京都千代田区 |
54.0 |
伊藤忠プラスチックス㈱ |
東京都千代田区 |
100.0 |
伊藤忠ケミカルフロンティア㈱ |
東京都港区 |
100.0 |
タキロンシーアイ㈱ |
大阪市北区 |
55.7 |
(0.2) |
||
伊藤忠リーテイルリンク㈱ |
東京都中央区 |
100.0 |
ITOCHU PETROLEUM CO., (SINGAPORE) PTE. LTD. |
Singapore |
100.0 |
ITOCHU Oil Exploration (Azerbaijan) Inc. |
Grand Cayman, Cayman Islands |
100.0 |
CIECO West Qurna Limited |
London, U.K. |
60.0 |
ITOCHU Plastics Pte., Ltd. |
Singapore |
100.0 |
(30.0) |
||
その他103社 |
|
|
(食料) |
|
|
伊藤忠飼料㈱ |
東京都江東区 |
100.0 |
伊藤忠食糧㈱ |
東京都港区 |
100.0 |
プリマハム㈱ |
東京都品川区 |
50.1 |
(4.5) |
||
Dole International Holdings㈱ |
東京都港区 |
100.0 |
伊藤忠食品㈱ |
大阪市中央区 |
52.3 |
(0.1) |
||
㈱日本アクセス |
東京都品川区 |
100.0 |
PROVENCE HUILES |
Vitrolles, France |
100.0 |
(25.0) |
||
ITOCHU TAIWAN INVESTMENT CORPORATION |
Taipei, Taiwan |
100.0 |
その他105社 |
|
|
会社名 |
住 所 |
議決権所有割合 (%) |
(住生活) |
|
|
伊藤忠ロジスティクス㈱ |
東京都港区 |
100.0 |
伊藤忠紙パルプ㈱ |
東京都中央区 |
100.0 |
伊藤忠セラテック㈱ |
愛知県瀬戸市 |
100.0 |
大建工業㈱ |
富山県南砺市 |
100.0 |
(60.0) |
||
伊藤忠ハウジング㈱ |
東京都港区 |
100.0 |
(1.3) |
||
伊藤忠建材㈱ |
東京都中央区 |
100.0 |
伊藤忠アーバンコミュニティ㈱ |
東京都中央区 |
100.0 |
伊藤忠都市開発㈱ |
東京都港区 |
100.0 |
PT. Aneka Bumi Pratama |
Palembang, Indonesia |
100.0 |
(35.0) |
||
Pacific Woodtech Corporation |
Burlington, Washington, U.S.A. |
100.0 |
(25.0) |
||
European Tyre Enterprise Limited |
Letchworth, U.K. |
100.0 |
(25.0) |
||
ITOCHU FIBRE LIMITED |
London, U.K. |
100.0 |
(25.0) |
||
ITOCHU Building Products Holdings Inc. |
Dallas, Texas, U.S.A. |
100.0 |
(100.0) |
||
その他85社 |
|
|
(情報・金融) |
|
|
伊藤忠テクノソリューションズ㈱ |
東京都港区 |
100.0 |
(33.3) |
||
エイツーヘルスケア㈱ |
東京都文京区 |
100.0 |
伊藤忠・フジ・パートナーズ㈱ |
東京都港区 |
63.0 |
ポケットカード㈱ |
東京都港区 |
80.0 |
(80.0) |
||
ほけんの窓口グループ㈱ |
東京都千代田区 |
92.0 |
ITC VENTURES XI, INC. |
Wilmington, Delaware, U.S.A. |
100.0 |
GCT MANAGEMENT (THAILAND) LTD. |
Bangkok, Thailand |
100.0 |
(67.3) |
||
First Response Finance Ltd. |
Nottingham, U.K. |
100.0 |
(100.0) |
||
ITOCHU FINANCE (ASIA) LTD. |
Hong Kong, China |
100.0 |
(100.0) |
||
その他38社 |
|
|
(第8) |
|
|
㈱ファミリーマート |
東京都港区 |
94.7 |
(44.7) |
||
その他15社 |
|
|
会社名 |
住 所 |
議決権所有割合 (%) |
(その他) |
|
|
伊藤忠トレジャリー㈱ |
東京都港区 |
100.0 |
Orchid Alliance Holdings Limited |
BR. Virgin Islands |
100.0 |
その他17社 |
|
|
(海外現地法人) |
|
|
伊藤忠インターナショナル会社 |
New York, N.Y., U.S.A. |
100.0 |
伊藤忠欧州会社 |
London, U.K. |
100.0 |
伊藤忠シンガポール会社 |
Singapore |
100.0 |
韓国伊藤忠株式会社 |
Seoul, Korea |
100.0 |
伊藤忠タイ会社 |
Bangkok, Thailand |
100.0 |
伊藤忠香港会社 |
Hong Kong, China |
100.0 |
伊藤忠中南米会社 |
Panama, Republic of Panama |
100.0 |
伊藤忠ブラジル会社 |
Sao Paulo, Brazil |
100.0 |
伊藤忠豪州会社 |
Sydney, N.S.W., Australia |
100.0 |
伊藤忠中近東会社 |
Dubai, U.A.E. |
100.0 |
伊藤忠(中国)集団有限公司 |
Beijing, China |
100.0 |
台湾伊藤忠股份有限公司 |
Taipei, Taiwan |
100.0 |
その他18社 |
|
|
(注)1 上記の子会社数には、親会社の一部と考えられる投資会社(199社)を含めておりません。
2 議決権所有割合の( )内は、間接所有割合を内数で記載しております。
3 ITOCHU Automobile America Inc.は、2024年4月1日に伊藤忠インターナショナル会社の子会社となりました。
4 伊藤忠ハウジング㈱は、2024年4月1日に伊藤忠都市開発㈱の子会社となりました。
5 伊藤忠テクノソリューションズ㈱の議決権所有割合は99.95%ですが、小数点第一位未満を四捨五入して表示しております。
(子会社に対する支配喪失)
前連結会計年度では、売却取引等により子会社に対する支配を喪失したことに伴い認識した損益を連結包括
利益計算書の「有価証券損益」に68,634百万円計上しております。主なものは、機械セグメントの北米飲料機器
メンテナンス事業及び情報・金融セグメントのコネクシオ(株)に係るものです。
当連結会計年度に、重要な子会社に対する支配喪失はありません。
(投資先に対する支配に関する判断)
当社は、日本産業パートナーズ(株)によって管理・運営・情報提供等が行われる組合が出資する特別目的会社であるHCJホールディングス(株)(以下、「JIP SPC」という。)と折半で出資し合弁事業としたHCJIホールディ
ングス(株)(以下、「本合弁会社」という。)を通じ、日立建機(株)の普通株式を取得・保有しております。
また、JIP SPCは、当社の子会社である伊藤忠トレジャリー(株)からの融資による資金調達を行っております。
当社は、本株式保有ストラクチャーを通じて、本合弁会社の重要な活動である日立建機(株)の株式保有及び
中長期的な企業価値向上に向けた施策を主導できる立場にあることから、本合弁会社に対する支配を獲得して
いると判断しました。
(重要な非支配持分がある子会社)
前連結会計年度末及び当連結会計年度末の非支配持分に重要性はありません。
35 ストラクチャード・エンティティ
IFRS第12号「他の企業への関与の開示」に基づくストラクチャード・エンティティとは、誰が企業を支配して
いるかの決定に際して、議決権または類似の権利が決定的な要因とならないように設計された企業をいいます。
当社及び当社の子会社が、ストラクチャード・エンティティに対して実質的に支配を有している場合には、
当該ストラクチャード・エンティティを子会社として連結しております。
子会社として連結していないストラクチャード・エンティティ(以下、「非連結のストラクチャード・エンティ
ティ」という。)は、インフラ関連事業等を目的として設立され、当社及び子会社は、非連結のストラクチャー
ド・エンティティに対して投資及び融資等を通じて関与しております。非連結のストラクチャード・エンティティ
の前連結会計年度末及び当連結会計年度末の総資産は、それぞれ1,919,336百万円及び1,979,854百万円です。
非連結のストラクチャード・エンティティは、主として銀行借入により資金調達を行っております。
当社及び子会社が、非連結のストラクチャード・エンティティに対する関与に関連して、連結財政状態計算書で
認識した資産の帳簿価額は次のとおりです。
区分 |
前連結会計年度末 (百万円) |
当連結会計年度末 (百万円) |
持分法で会計処理されている投資等 |
88,155 |
102,616 |
長期債権 |
41,349 |
44,905 |
合計 |
129,504 |
147,521 |
また、非連結のストラクチャード・エンティティに対する最大エクスポージャーは、前連結会計年度末及び
当連結会計年度末において、それぞれ134,416百万円及び149,250百万円です。上記の連結財政状態計算書で
認識した資産の帳簿価額との差異は、主として保証です。
36 偶発負債
当社及び子会社は、関連会社及びジョイント・ベンチャー、並びに一般取引先に対し、種々の形態の保証を
行っております。被保証先が債務不履行に陥った場合、当社及び子会社に支払義務が発生します。当社及び子会社の前連結会計年度末及び当連結会計年度末の関連会社及びジョイント・ベンチャー、並びに一般取引先に対する
保証のそれぞれの保証総額及び実保証額は次のとおりです。
|
前連結会計年度末(百万円) |
||
|
金融保証 |
取引履行保証 |
合計 |
関連会社及び ジョイント・ベンチャーに対する保証 |
|
|
|
保証総額 |
79,565 |
3,142 |
82,707 |
実保証額 |
69,691 |
3,142 |
72,833 |
一般取引先に対する保証 |
|
|
|
保証総額 |
33,010 |
44,673 |
77,683 |
実保証額 |
21,952 |
8,360 |
30,312 |
合計 |
|
|
|
保証総額 |
112,575 |
47,815 |
160,390 |
実保証額 |
91,643 |
11,502 |
103,145 |
|
当連結会計年度末(百万円) |
||
|
金融保証 |
取引履行保証 |
合計 |
関連会社及び ジョイント・ベンチャーに対する保証 |
|
|
|
保証総額 |
103,496 |
18,340 |
121,836 |
実保証額 |
87,519 |
10,769 |
98,288 |
一般取引先に対する保証 |
|
|
|
保証総額 |
19,136 |
49,594 |
68,730 |
実保証額 |
13,691 |
8,861 |
22,552 |
合計 |
|
|
|
保証総額 |
122,632 |
67,934 |
190,566 |
実保証額 |
101,210 |
19,630 |
120,840 |
保証総額とは、保証契約に係る最高支払限度枠の金額であり、当社及び子会社に支払義務が生じる可能性がある最大金額です。また、実保証額とは、当該最高支払限度枠の範囲内で被保証先が認識した債務額に基づく金額で
あり、第三者が当社及び子会社に対して差入れた再保証等がある場合に、これらを控除した実質的リスク負担額と
考えられる金額です。
保証総額のうち、第三者が当社及び子会社に差入れた再保証等の前連結会計年度末及び当連結会計年度末の金額は、それぞれ43,675百万円及び50,690百万円です。
また、上記の保証につき、損失が見込まれるものについては損失見込み額を負債計上しております。当連結会計年度末にて負債計上しているものを除き、これらの保証について保証差入先への保証履行を要求されている、
あるいは被保証先の経営状況の悪化に伴う追加保証差入が見込まれる重要なものはありません。
当社子会社のJAPÃO BRASIL MINÉRIO DE FERRO PARTICIPAÇÕES LTDA.(以下、「JBMF」という。)は、2015年
11月に当社持分法適用会社であったNacional Minérios S.A.(以下、「NAMISA社」という。)とNAMISA社の親会社であるブラジル鉄鋼大手Companhia Siderúrgica Nacionalが保有するCasa de Pedra鉱山及び鉄道会社株式・港湾使用権との経営統合が実行されたことに伴い、現在CSN Mineração S.A.(以下、「CM社」という。)を「その他の投資」として保有しております。NAMISA社は、2009年8月から2014年7月にわたる税務上ののれん償却について、2009年から2011年の所得に起因する法人税及び社会負担金に関するタックス・アセスメントを2012年12月に
ブラジル税務当局より受領しており、これを引継いだCM社は、行政での不服申立手続を終え、2017年9月に
ブラジリア連邦裁判所に提訴いたしました。また、CM社は2013年から2014年の所得に起因する法人税及び社会
負担金に関するタックス・アセスメントを2018年12月にブラジル税務当局より受領しており、2019年1月に行政
での不服申立手続を行っております。一連のタックス・アセスメントにつき、税務上ののれん償却が否認された
場合のJBMFへの影響額は47,761百万円であり、このうち、当社持分相当額は、延滞税及び加算税の26,451百万円を
含め33,265百万円です。税務訴訟を引継いだCM社が本件に関して計上した債務はありません。
上記を除き、当社及び子会社の財政状態や業績に重大な影響を及ぼすおそれのある訴訟、仲裁その他の法的手続は現在ありません。但し、当社及び子会社の国内及び海外での営業活動等が今後重要な訴訟等の対象となり、将来の当社及び子会社の財政状態や業績に悪影響を及ぼす可能性が無いことを保証するものではありません。
37 連結財務諸表の承認
連結財務諸表は、2024年6月10日に取締役会により承認されております。
38 重要な後発事象
当社の連結財務諸表が発行できる状態となった2024年6月21日までの期間において後発事象の評価を行った
結果、該当する事項は次のとおりです。
(社債の発行)
当社は2023年5月17日の取締役会の決議に基づき、発行価額の総額が22,000百万円の2034年満期利率1.088%
利付普通社債を2024年4月18日に日本で発行しました。
当連結会計年度の四半期情報等
(累計期間) |
第1四半期 |
第2四半期 |
第3四半期 |
当連結会計年度 |
収益(百万円) |
3,348,491 |
6,774,098 |
10,451,061 |
14,029,910 |
税引前四半期利益または 税引前利益(百万円) |
300,224 |
571,824 |
849,837 |
1,095,707 |
当社株主に帰属する 四半期(当期)純利益(百万円) |
213,237 |
412,899 |
611,693 |
801,770 |
基本的1株当たり当社株主に帰属する 四半期(当期)純利益(円) |
146.53 |
283.86 |
421.06 |
553.00 |
|
|
|
|
|
(会計期間) |
第1四半期 |
第2四半期 |
第3四半期 |
第4四半期 |
基本的1株当たり当社株主に帰属する 四半期純利益(円) |
146.53 |
137.32 |
137.19 |
131.90 |