第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 当社グループは「第10次4ヶ年計画」の最終年度を迎えており、「成長戦略とグローバル化」「生涯顧客構築」「『ステハジ』プロジェクト推進」の3つを基本方針とし、グループ一丸となって「飛躍に向けた新たな基盤作り」を行っております。また、2025年8月に迎える創立55周年に向け、当連結会計年度より販売促進企画やイベントを計画し、準備を進めております。

 こうした取り組みの中、水関連機器事業においては、業績は回復基調で推移し、前年同四半期比で増収増益となりました。「食」に関する分野は、食パン専門店「銀座に志かわ」において「食パン専門店」業界のオーバーストア状態が続いており、前年同四半期比で減収減益となりました。

 

 その結果、当社グループにおける当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高1,921,869千円(前年同四半期比4.1%増)、営業利益14,556千円(同3,693.0%増)、経常利益15,989千円(同20.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は12,491千円(同5.4%増)となりました。

 

 なお、従来「フランチャイズ事業」と表記していた報告セグメントは、「食」に関する事業として「FOOD事業」に名称を変更しております。あわせて、報告セグメント別の損益をより適切に反映させるため、集計方法の見直しを行っております。

 各セグメントの経営成績及び今後の状況は次のとおりであります。

 前第1四半期連結累計期間との比較・分析は変更後の区分に基づいて記載しております。詳細は、「第4 経理の状況」「注記事項」(セグメント情報等)Ⅱ 当第1四半期連結累計期間の「3.報告セグメントの変更等に関する事項」をご参照ください。

 

(水関連機器事業)

 『家庭用機器』につきましては、新ビジネスモデルの拡大に向けて「ステハジ」パートナー会を始動しております。また、4月より販売を開始した新製品がお客様にご好評を頂いており、新規顧客の獲得が順調に推移しております。

 『業務用機器』につきましては、当社グループが取り組んでいる「ステハジ」プロジェクトは2025年の大阪・関西万博公式プログラム「TEAM EXPO 2025」として登録されており、熱中症予防や資源循環の観点から会期中だけではなく、会期後の給水スポット普及にも期待が持てます。全国の様々な企業や団体・自治体、教育機関との共創の輪も広がっており、給水スポットのニーズは更に高まっております。特に、自治体や学校、商業施設などにおいてウォータークーラーや水自販機などの導入が順調に進んでおります。

 以上の結果、売上高514,466千円(同31.0%増)、営業利益9,310千円(前年同四半期は52,565千円の営業損失)となりました。

 

(メンテナンス事業)

 メンテナンス事業につきましては、売上高は概ね予定通り推移しております。しかしながら、顧客拡大に伴う今後のメンテナンス体制拡充に向けて人材の獲得を進めた事により、販管費が増加いたしました。その結果、売上高490,359千円(同1.1%減)、営業利益73,942千円(同11.2%減)となりました。

 当社のメンテナンスは、創立以来54年にわたる実績があるリカーリングビジネスであります。「お取り付け頂いたその日から末永いお付き合いが始まる」というポリシーのもと、当社独自の仕組みである、製品設置後も1軒1軒のお客様宅に訪問してメンテナンスを実施する、という強みを活かし、安定的な収益基盤の構築を進めてまいります。

 

(HOD(水宅配)事業)

 HOD(水宅配)事業につきましては、全国的に気温が上がり季節外れの暑さとなったことやアフターコロナでリアルイベントが増加したことにより、ボトルドウォーターやロイヤルティなどのストック収益は順調に推移しております。しかしながら、新規ユーザー獲得が計画を下回ったことにより、加盟店向けのウォーターサーバーなどの卸売上が減少いたしました。また、物流費の高騰に伴って販管費が増加したことにより、売上高283,470千円(同4.4%減)、営業損失5,182千円(前年同四半期は7,991千円の営業利益)となりました。

 

(FOOD事業)

 FOOD事業につきましては、食パン専門店「銀座に志かわ」及び中華総菜を販売する老舗「元祖五十番神楽坂本店」があります。

 「元祖五十番神楽坂本店」は順調に推移しており、今後は生産能力をアップするための新工場建設及び積極的な出店計画を進めてまいります。

 「銀座に志かわ」は、上述の通り、国内市場においてはオーバーストア状態が続いております。また、現在本部にて支援中の一部エリアでの加盟店不採算店舗に対する統廃合を進めております。その結果、売上高636,697千円(同4.6%減)、営業損失62,671千円(前年同四半期は37,131千円の営業損失)となりました。

 引き続き、以下の2点に注力してまいります。

 ① 積極的な商品開発

 ② 海外市場の開拓強化

 海外市場においては、現在、中国市場に特化しております。中国国内にて、中国初の「食パン専門店カフェ・レストラン」となる「上海蟠龍天地店」が4店目としてオープンし、順調に推移しております。中国での「食パン市場」は未形成の状態ですが、それ故に中国の「食パン市場」は、今後「市場拡大」の予測をしております。

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は10,413千円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。