第5【経理の状況】

1  連結財務諸表および財務諸表の作成方法について

 (1)当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。以下、「連結財務諸表規則」)第95条の規定により、米国において一般に公正妥当と認められた会計基準による用語、様式および作成方法に基づいて作成しています。

 

 (2)当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号。以下、「財務諸表等規則」)および同規則第2条の規定により、「特定金融会社等の会計の整理に関する内閣府令」(平成11年総理府・大蔵省令第32号)に基づいて作成しています。

 

2  監査証明について

  当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、連結会計年度(2023年4月1日から2024年3月31日まで)の連結財務諸表および事業年度(2023年4月1日から2024年3月31日まで)の財務諸表について、有限責任 あずさ監査法人による監査を受けています。

 

3  連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取り組みについて

  当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取り組みを行っています。具体的には、会計基準等の内容を適切に把握し、または会計基準等の変更等について的確に対応することができる体制を整備するため、会計基準設定主体等が開催する会計基準の変更等に関する研修に参加しています。

 

1【連結財務諸表等】

(1) 【連結財務諸表】

①【連結貸借対照表】

 

 

前連結会計年度

(2023年3月31日)

当連結会計年度

(2024年3月31日)

区分

注記番号

金額(百万円)

金額(百万円)

資産の部

 

 

 

現金および現金等価物

6,32

1,231,860

1,032,810

使途制限付現金

6,32

135,048

152,497

リース純投資

7,9,15,31

1,087,563

1,155,023

営業貸付金

3,6,8,9,11,

15,29,31,32

3,905,026

3,958,814

(公正価値オプションを選択し、

公正価値評価した下記の金額を含む)

 

 

 

2023年3月31日

197,041

百万円

 

 

 

2024年3月31日

129,959

百万円

 

 

 

信用損失引当金

3,9,32

△65,373

△58,110

オペレーティング・リース投資

3,6,7,15,27,

31

1,537,178

1,868,574

投資有価証券

3,6,9,10,15,

29,32

2,852,378

3,263,079

(公正価値オプションを選択し、

公正価値評価した下記の金額を含む)

 

 

 

2023年3月31日

25,386

百万円

 

 

 

2024年3月31日

35,696

百万円

 

 

 

(下記の売却可能負債証券の償却原価と

信用損失引当金を含む)

 

 

 

2023年3月31日

 

 

 

 

 

  償却原価

2,488,858

百万円

 

 

 

 信用損失引当金

△144

百万円

 

 

 

2024年3月31日

 

 

 

 

 

  償却原価

3,015,940

百万円

 

 

 

 信用損失引当金

△634

百万円

 

 

 

事業用資産

2,3,7,15,27

620,994

689,573

持分法投資

3,13,15,32,33

1,062,410

1,313,887

受取手形、売掛金および未収入金

5,9

441,803

401,368

棚卸資産

169,021

227,359

社用資産

2,3,7,27

253,649

248,458

その他資産

3,4,5,6,10,

11,14,15,18,19,

26,27,29,30,32

2,057,828

2,068,768

(公正価値オプションを選択し、

公正価値評価した下記の金額を含む)

 

 

 

2023年3月31日

4,676

百万円

 

 

 

2024年3月31日

2,786

百万円

 

 

 

 資産合計

 

15,289,385

16,322,100

(注)1  2023年4月1日より、会計基準書アップデート第2018-12号(長期保険契約に関する会計処理の限定的な改善―会計基準編纂書944(金融サービス-保険))(以下、「LDTI基準」)を適用し、2021年4月1日を移行日として修正遡及アプローチを適用しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(y)新たに公表または適用された会計基準」をご参照ください。

2  当連結会計年度より、持分法投資の表示方法を変更しています。この変更により、過年度の連結貸借対照表についても組替再表示しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(z)表示方法の変更」をご参照ください。

3  連結している変動持分事業体(以下、「VIE」)の資産のうち当該事業体の債務を決済することのみに使用できるものは、以下のとおりです。

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(百万円)

(百万円)

現金および現金等価物

3,544

4,748

リース純投資(信用損失引当金控除後)

2,186

営業貸付金(信用損失引当金控除後)

214,118

186,889

オペレーティング・リース投資

65,314

55,089

事業用資産

159,991

150,930

持分法投資

50,406

50,168

その他

73,093

84,858

資産合計

566,466

534,868

 

 

 

 

 

前連結会計年度

(2023年3月31日)

当連結会計年度

(2024年3月31日)

区分

注記番号

金額(百万円)

金額(百万円)

負債の部

 

 

 

短期借入債務

15,32

508,796

574,095

預金

16,32

2,246,345

2,245,835

支払手形、買掛金および未払金

 

366,851

362,504

保険契約債務および保険契約者勘定

3,26,32

1,832,057

1,892,510

(公正価値オプションを選択し、

公正価値評価した下記の金額を含む)

 

 

 

2023年3月31日

163,734

百万円

 

 

 

2024年3月31日

167,207

百万円

 

 

 

未払法人税等:

18

 

 

当期分

 

25,199

65,534

繰延分

 

429,063

505,190

長期借入債務

6,15,32

5,209,723

5,626,376

その他負債

3,5,6,7,9,

19,27,29,30,32,

33

1,056,084

1,025,446

 負債合計

 

11,674,118

12,297,490

償還可能非支配持分

20

945

2,645

契約債務および偶発債務

33

 

 

資本の部

 

 

 

資本金

23

221,111

221,111

授権株式数

 

 

 

2,590,000,000株

 

 

 

発行済株式数

 

 

 

2023年3月31日

 

 

 

1,234,849,342株

 

 

 

2024年3月31日

 

 

 

1,214,961,054株

 

 

 

資本剰余金

23

233,169

233,457

利益剰余金

23

 

 

その他の利益剰余金

 

3,054,448

3,259,730

その他の包括利益累計額

18,22

 

 

未実現有価証券評価損益

10

△183,034

△250,806

保険契約債務割引率変動影響

26

164,516

257,785

金融負債評価調整

 

275

84

確定給付年金制度

19

△3,617

9,670

為替換算調整勘定

29

155,912

324,208

未実現デリバティブ評価損益

29

22,083

16,207

その他の包括利益累計額  小計

 

156,135

357,148

自己株式(取得価額)

 

△121,256

△129,980

2023年3月31日

 

 

 

64,543,473株

 

 

 

2024年3月31日

 

 

 

63,475,848株

 

 

 

 当社株主資本合計

 

3,543,607

3,941,466

非支配持分

 

70,715

80,499

 資本合計

 

3,614,322

4,021,965

 負債・資本合計

 

15,289,385

16,322,100

(注)1  2023年4月1日よりLDTI基準を適用し、2021年4月1日を移行日として修正遡及アプローチを適用しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(y)新たに公表または適用された会計基準」をご参照ください。

2  当連結会計年度より、持分法投資の表示方法を変更しています。この変更により、過年度の連結貸借対照表についても組替再表示しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(z)表示方法の変更」をご参照ください。

3  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の保有自己株式数には、役員報酬BIP信託が保有する当社株式、それぞれ2,800,866株および2,727,686株を含めています。

4  連結しているVIEの負債のうち債権者または受益権者が当社または子会社の他の資産に対する請求権をもたないものは、以下のとおりです。

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(百万円)

(百万円)

短期借入債務

2,186

支払手形、買掛金および未払金

1,436

845

長期借入債務

349,528

339,143

その他

26,971

27,694

負債合計

377,935

369,868

 

②【連結損益計算書】

 

 

前連結会計年度

(自 2022年4月1日

    至 2023年3月31日)

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

    至 2024年3月31日)

区分

注記番号

金額(百万円)

金額(百万円)

営業収益

 

 

 

金融収益

7,8,10,11,

22

319,478

348,001

有価証券売却・評価損益および受取配当金

10,22,24

27,850

33,023

オペレーティング・リース収益

499,541

535,490

生命保険料収入および運用益

10,22,25,29

494,070

558,923

商品および不動産売上高

2,5

392,569

373,914

サービス収入

930,151

965,010

 営業収益  計

 

2,663,659

2,814,361

営業費用

 

 

 

支払利息

6,22,29

127,618

188,328

オペレーティング・リース原価

336,987

356,760

生命保険費用

22,25

373,906

433,863

商品および不動産売上原価

2,5

333,009

268,627

サービス費用

571,127

560,101

その他の損益

14,22,29

14,445

△4,671

販売費および一般管理費

14,17,19

559,406

627,633

信用損失費用

9,10,33

8,117

20,968

長期性資産評価損

27

2,297

1,724

有価証券評価損

10,22

824

315

 営業費用  計

 

2,327,736

2,453,648

営業利益

 

335,923

360,713

持分法投資損益

13

22,081

36,774

子会社・持分法投資売却損益および清算損

4,22,29

33,000

72,488

バーゲン・パーチェス益

1,174

税引前当期純利益

 

392,178

469,975

法人税等

6,18

95,245

131,388

当期純利益

 

296,933

338,587

非支配持分に帰属する当期純利益(△損失)

 

6,561

△7,682

償還可能非支配持分に帰属する当期純利益

20

32

137

当社株主に帰属する当期純利益

 

290,340

346,132

 

 

1株当たり当社株主に帰属する

当期純利益(円):

28

 

 

基本的

 

245.98

298.55

希薄化後

 

245.65

298.05

(注) 1  2023年4月1日よりLDTI基準を適用し、2021年4月1日を移行日として修正遡及アプローチを適用しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(y)新たに公表または適用された会計基準」をご参照ください。

2  当連結会計年度より、持分法投資の表示方法を変更しています。この変更により、過年度の連結損益計算書についても組替再表示しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(z)表示方法の変更」をご参照ください。

 

③【連結包括利益計算書】

 

前連結会計年度

(自 2022年4月1日

    至 2023年3月31日)

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

    至 2024年3月31日)

区分

金額(百万円)

金額(百万円)

当期純利益

296,933

338,587

その他の包括利益(△損失)

 

 

未実現有価証券評価損益

△110,166

△67,762

保険契約債務割引率変動影響

126,980

93,269

金融負債評価調整

54

△191

確定給付年金制度

4,448

13,293

為替換算調整勘定

94,707

173,304

未実現デリバティブ評価損益

19,670

△5,875

その他の包括利益 計

135,693

206,038

当期包括利益

432,626

544,625

非支配持分に帰属する当期包括利益(△損失)

12,059

△3,035

償還可能非支配持分に帰属する当期包括利益(△損失)

△17

350

当社株主に帰属する当期包括利益

420,584

547,310

(注)  2023年4月1日よりLDTI基準を適用し、2021年4月1日を移行日として修正遡及アプローチを適用しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(y)新たに公表または適用された会計基準」をご参照ください。

 

④【連結資本変動計算書】

 

当社株主資本

当社株主

資本合計

(百万円)

非支配持分

(百万円)

資本合計

(百万円)

資本金

(百万円)

資本剰余金

(百万円)

利益剰余金

(百万円)

その他の

包括利益

累計額

(百万円)

自己株式

(百万円)

2022年3月31日残高

221,111

260,479

2,914,558

21,495

△113,447

3,304,196

109,982

3,414,178

子会社への出資

 

 

 

 

 

3,451

3,451

非支配持分との取引

 

△28,048

 

4,396

 

△23,652

△36,758

△60,410

包括利益

 

 

 

 

 

 

 

 

当期純利益

 

 

290,340

 

 

290,340

6,561

296,901

その他の包括利益(△損失)

 

 

 

 

 

 

 

 

未実現有価証券評価損益

 

 

 

△110,142

 

△110,142

△110,142

保険契約債務割引率変動影響

 

 

 

126,980

 

126,980

126,980

金融負債評価調整

 

 

 

54

 

54

54

確定給付年金制度

 

 

 

4,455

 

4,455

△7

4,448

為替換算調整勘定

 

 

 

91,095

 

91,095

3,637

94,732

未実現デリバティブ評価損益

 

 

 

17,802

 

17,802

1,868

19,670

その他の包括利益 計

 

 

 

 

 

130,244

5,498

135,742

包括利益 計

 

 

 

 

 

420,584

12,059

432,643

配当金

 

 

△106,290

 

 

△106,290

△18,019

△124,309

自己株式の取得による増加額

 

 

 

 

△52,071

△52,071

△52,071

自己株式の処分による減少額

 

△85

 

 

102

17

17

自己株式の消却による減少額

 

 

△44,160

 

44,160

その他の増減

 

823

 

 

 

823

823

2023年3月31日残高

221,111

233,169

3,054,448

156,135

△121,256

3,543,607

70,715

3,614,322

子会社への出資

 

 

 

 

 

18,357

18,357

非支配持分との取引

 

86

 

△165

 

△79

△3,470

△3,549

包括利益

 

 

 

 

 

 

 

 

当期純利益(△損失)

 

 

346,132

 

 

346,132

△7,682

338,450

その他の包括利益(△損失)

 

 

 

 

 

 

 

 

未実現有価証券評価損益

 

 

 

△67,772

 

△67,772

△67,772

保険契約債務割引率変動影響

 

 

 

93,269

 

93,269

93,269

金融負債評価調整

 

 

 

△191

 

△191

△191

確定給付年金制度

 

 

 

13,287

 

13,287

6

13,293

為替換算調整勘定

 

 

 

168,285

 

168,285

4,816

173,101

未実現デリバティブ評価損益

 

 

 

△5,700

 

△5,700

△175

△5,875

その他の包括利益 計

 

 

 

 

 

201,178

4,647

205,825

包括利益(△損失) 計

 

 

 

 

 

547,310

△3,035

544,275

配当金

 

 

△99,900

 

 

△99,900

△2,068

△101,968

自己株式の取得による増加額

 

 

 

 

△50,001

△50,001

△50,001

自己株式の処分による減少額

 

△227

 

 

277

50

50

自己株式の消却による減少額

 

△49

△40,951

 

41,000

その他の増減

 

478

1

 

 

479

479

2024年3月31日残高

221,111

233,457

3,259,730

357,148

△129,980

3,941,466

80,499

4,021,965

(注) 1  上記の連結資本変動計算書には、償還可能非支配持分の変動は含まれていません。詳細については、注記20「償還可能非支配持分」をご参照ください。

2  2023年4月1日よりLDTI基準を適用し、2021年4月1日を移行日として修正遡及アプローチを適用しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(y)新たに公表または適用された会計基準」をご参照ください。

 

⑤【連結キャッシュ・フロー計算書】

 

 

前連結会計年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

  至 2024年3月31日)

区分

注記番号

金額(百万円)

金額(百万円)

Ⅰ 営業活動によるキャッシュ・フロー:

 

 

 

当期純利益

 

296,933

338,587

営業活動から得た現金(純額)への当期純利益の調整:

 

 

 

減価償却費・その他償却費

 

340,252

364,242

リース純投資の回収

 

489,428

475,730

信用損失費用

8,117

20,968

持分法投資損益

 

△22,081

△36,774

子会社・持分法投資売却損益および清算損

△33,000

△72,488

バーゲン・パーチェス益

△1,174

短期売買目的保有以外の有価証券の売却益

 

△2,657

△3,943

オペレーティング・リース資産の売却益

△56,932

△53,441

長期性資産評価損

27

2,297

1,724

有価証券評価損

10

824

315

繰延税金繰入

18

36,947

20,000

短期売買目的保有の有価証券の減少(△増加)

 

31,855

△8,041

棚卸資産の増加

 

△17,527

△58,126

受取手形、売掛金および未収入金の減少

 

12,953

5,235

支払手形、買掛金および未払金の減少

 

△12,173

△4,427

保険契約債務および保険契約者勘定の増加

 

89,915

186,193

未払法人税等の増加(△減少)

 

△128,948

107,881

その他の増減(純額)

 

△121,941

△40,233

営業活動から得た現金(純額)

 

913,088

1,243,402

Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー:

 

 

 

リース資産の購入

 

△976,502

△1,124,207

営業貸付金の実行

 

△1,275,795

△1,429,738

営業貸付金の元本回収

 

1,337,889

1,356,586

オペレーティング・リース資産の売却

 

233,452

262,724

持分法適用会社への投資(純額)

 

△66,186

△166,640

持分法投資の売却

 

104,387

23,967

売却可能負債証券の購入

 

△515,865

△570,241

売却可能負債証券の売却

 

323,773

197,640

売却可能負債証券の償還

 

44,496

47,280

短期売買目的保有以外の持分証券の購入

 

△55,539

△57,819

短期売買目的保有以外の持分証券の売却

 

36,444

54,728

事業用資産の購入

 

△103,572

△76,667

子会社買収(取得時現金控除後)

 

△206,830

△42,486

子会社売却(売却時現金控除後)

 

19,987

139,525

その他の増減(純額)

 

1,383

12,545

投資活動に使用した現金(純額)

 

△1,098,478

△1,372,803

Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー:

 

 

 

満期日が3ヶ月以内の借入債務の増加(純額)

 

20,408

10,751

満期日が3ヶ月超の借入債務による調達

 

1,820,633

1,218,867

満期日が3ヶ月超の借入債務の返済

 

△1,158,517

△1,177,803

預金の受入の減少(純額)

 

△30,638

△1,572

親会社による配当金の支払

 

△106,290

△99,900

自己株式の取得

 

△52,071

△50,001

非支配持分からの出資

 

3,926

15,621

非支配持分からの子会社持分の取得

 

△46,319

△108

コールマネーの増加(純額)

 

5,000

その他の増減(純額)

 

△17,824

△1,332

財務活動から得た(に使用した)現金(純額)

 

438,308

△85,477

Ⅳ 現金、現金等価物および使途制限付現金に対する為替相場変動の

  影響額

 

22,178

33,277

Ⅴ 現金、現金等価物および使途制限付現金増加(△減少)額

  (純額)

 

275,096

△181,601

Ⅵ 現金、現金等価物および使途制限付現金期首残高

 

1,091,812

1,366,908

Ⅶ 現金、現金等価物および使途制限付現金期末残高

1,366,908

1,185,307

 

(注) 1  2023年4月1日よりLDTI基準を適用し、2021年4月1日を移行日として修正遡及アプローチを適用しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(y)新たに公表または適用された会計基準」をご参照ください。

2  当連結会計年度より、持分法投資の表示方法を変更しています。この変更により、過年度の連結キャッシュ・フロー計算書についても組替再表示しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(z)表示方法の変更」をご参照ください。

 

連結財務諸表注記

 

1  会計処理の原則および手続ならびに連結財務諸表の表示方法

  この連結財務諸表は、米国預託証券の発行等に関して要請されている用語、様式および作成方法について、米国において一般に公正妥当と認められた会計原則(米国財務会計基準審議会会計基準編纂書(以下、「会計基準編纂書」)等)によって作成しています。

  当社は、1998年9月にニューヨーク証券取引所に上場して以来、米国預託証券の発行等に関して要請されている用語、様式および作成方法により作成した連結財務諸表を含めた年次報告書を米国証券取引委員会に登録しています。

  なお、当社が採用している会計処理の原則および手続ならびに表示方法のうち、わが国の連結財務諸表作成基準および連結財務諸表規則に準拠した場合と異なるもので主要なものは以下のとおりです。

 

(a)初期直接費用

  米国会計基準では、販売型リースおよび直接金融リースの実行に関わる初期直接費用は、主に繰延処理を行い、実行時の利回りに対する修正としてリース期間にわたって利息法により配分しています。オペレーティング・リースの実行に関わる初期直接費用は、主に繰延処理を行い、リース期間にわたり定額法で認識しています。貸付の実行に関わる初期直接費用は、主に繰延処理を行い、契約期間にわたって利息法により配分しています。

  日本会計基準では、発生時に費用処理することとなっています。

 

(b)信用損失引当金の会計処理

  米国会計基準では、個別に評価していない金融資産に対する信用損失引当金は、残存期間において将来的に発生すると予測されるすべての信用損失の見積もりにより計上されます。また、オフバランスシートの信用エクスポージャーにおいては、信用リスクに晒される残存期間にわたる信用損失の見積もりにより引当金が計上されます。

  日本会計基準では、個別に評価していない金融債権等に対する貸倒引当金は、主に過去の貸倒実績率に基づき、報告日における対象債権残高に対する見積もりにより計上されます。

 

(c)オペレーティング・リースの会計処理

  米国会計基準では、オペレーティング・リース収益は契約期間にわたって定額法で認識しています。またオペレーティング・リース資産は、主として見積耐用年数を償却期間とした定額法により減価償却を行っています。

  日本会計基準では、定率法等による償却も認められています。

 

(d)生命保険の会計処理

  米国会計基準では新規保険契約の獲得もしくは保険契約の更新に直接的に関連する費用を繰り延べ予想保険期間にわたり一定水準で償却しています

  日本会計基準ではこれらの費用は発生年度の期間費用として処理することとなっています

  また米国会計基準では将来保険給付債務は予想される将来の保険加入者への保険給付金に基づく平準純保険料方式によって算出しています割引率は評価日時点の割引率を適用し事業費率の前提を除きその他の見積もり前提は少なくとも年に一度見直しをしていますキャッシュ・フローの前提条件を見直したことによる将来保険給付債務の変動額は期間損益として計上されます割引率の前提条件を見直したことによる将来保険給付債務の変動額は税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上されます

  日本会計基準では行政監督庁の認める方式により算定しています

 

(e)企業結合における営業権およびその他の無形資産に関する処理

  米国会計基準では、営業権および耐用年数が確定できない無形資産は償却をせず、少なくとも年1回の減損テストを行っています。また、減損の可能性を示す事象または状況の変化が起きた場合、発生した時点において減損テストを行っています。

  日本会計基準では、営業権(のれん)は20年以内の適切な償却期間を設定し償却を行うこととなっています。

 

(f)年金会計

  米国会計基準では、年金数理上の純利益および純損失について、コリドー方式を採用して償却処理しています。

  日本会計基準では、年金数理計算上の差異は平均残存勤務期間内の一定の年数で全額償却することとなっています。

 

(g)子会社持分の一部売却

  米国会計基準では、支配の喪失を伴う保有持分の一部売却においては、売却された持分に関連する実現損益および継続して保有する持分の公正価値の再測定による損益が認識されます。

  日本会計基準では、支配の喪失を伴う保有持分の一部売却においては、売却された持分に関連する実現損益のみが認識され、継続保有する持分の再測定による損益は認識されません。

 

(h)キャッシュ・フロー計算書

  米国会計基準では、キャッシュ・フロー区分が日本会計基準と異なっています。重要なものはリース資産の購入およびオペレーティング・リース資産の売却、営業貸付金の実行および元本回収(売却予定の営業貸付金の実行および元本回収は除く)であり、「投資活動によるキャッシュ・フロー」に含めています。

  日本会計基準においては、これらは「営業活動によるキャッシュ・フロー」に区分することとなっています。

  また、米国会計基準では使途制限付現金を現金および現金等価物残高に加えることが求められています。

 

(i)金融資産の譲渡

  米国会計基準では、証券化で利用される信託や特別目的会社といった様々な事業体(以下、「SPE」)についてVIEに適用される連結の検討を行うことが要求されています。検討の結果、連結対象と判断されたSPEに対して証券化を目的として金融資産を譲渡した場合、当該金融資産は売却処理されません。

  また、譲渡人が金融資産の一部を譲渡した場合、譲渡人と譲受人が保有する各持分が参加持分の定義に該当し、かつ部分的な譲渡が金融資産の消滅の認識要件を充足しない限り、当該金融資産は売却処理されず、当該金融資産を裏付けとした借入処理を適用します。

  日本会計基準では、一定の要件を満たすSPEは、資産の譲渡人の子会社に該当しないものと推定することができます。このようなSPEに対して証券化を目的として金融資産を譲渡した場合には、当該SPEは連結されず、譲渡人は金融資産に対する支配が他に移転した時点で当該金融資産を売却処理し、譲渡損益を認識します。

  また、譲渡人が金融資産の一部を譲渡した場合、部分的な譲渡が金融資産の消滅の認識要件を充足する場合には、当該金融資産を売却処理し、譲渡損益を認識します。

 

(j)投資有価証券

  米国会計基準では、原則としてすべての持分証券の評価損益を期間損益に含めて計上しています。また、売却可能負債証券の評価損益のうち、信用損失から生じる損失については信用損失引当金を通じて期間損益に計上し、その他の要素から生じた評価損益は税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に認識することとなっています。

  日本会計基準では、短期売買目的および満期保有目的以外の投資有価証券の評価損益は、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に認識することとなっています。

 

(k)公正価値オプション

  米国会計基準では、公正価値オプションを事前に選択することで、特定の金融資産および負債を公正価値で当初認識し、その後の公正価値の変動を連結損益計算書上で認識することが認められています。なお、すべての公正価値の変動のうち金融商品固有の信用リスクの変動から生じる金融負債の公正価値の変動部分は、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に認識することとなっています。

  日本会計基準では、公正価値オプションの規定はありません。

 

(l)借手のリース取引

  米国会計基準では、借手のリース取引において、原則として使用権資産とリース負債を計上することとなっています。

  日本会計基準では、借手のリース取引のうちオペレーティング・リース取引について、オフバランス処理されます。

 

(m)賃貸等不動産の時価等の開示

  日本会計基準では、「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準」(企業会計基準第20号)および「賃貸等不動産の時価等の開示に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第23号)が適用され、以下に示す賃貸等不動産の時価等の開示が要求されていますが、米国会計基準では、そのような開示は要求されていません。なお、「連結財務諸表規則」第15条の24、および「連結財務諸表規則ガイドライン」98-3なお書きに基づき下記開示を行っています。

  当社および子会社は、東京都などの主要都市を中心に、賃貸オフィスビルや賃貸物流施設、賃貸商業施設、賃貸マンション、賃貸不動産に供する予定である開発用の土地等を所有しています。これらの賃貸等不動産の連結貸借対照表計上額、期中増減額および時価は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

  至 2024年3月31日)

連結貸借対照表計上額

期首残高(百万円)

373,093

383,812

期中増減額(百万円)

10,719

△7,241

期末残高(百万円)

383,812

376,571

期末時価(百万円)

451,728

453,128

(注)1  連結貸借対照表計上額は、取得原価から減価償却累計額および減損損失累計額を控除した金額です。

      2  期末時価は、主として社外の不動産鑑定業者による鑑定評価に基づく金額および「不動産鑑定評価基準」に基づいて社内の鑑定部門にて算定した金額、ならびに類似の方法により社内で合理的に算定した金額です。

 

  また、賃貸等不動産に関する前連結会計年度および当連結会計年度における損益は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(自 2022年4月1日

  至 2023年3月31日)

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

  至 2024年3月31日)

営業収益(百万円)

64,793

60,807

営業費用(百万円)

31,364

32,610

営業損益(百万円)

33,429

28,197

(注)1  営業収益は、賃貸収益および賃貸不動産売却益です。賃貸収益には、オペレーティング・リース収益と生命保険料収入および運用益のうち、賃貸等不動産に関するものを含んでいます。

      2  営業費用はオペレーティング・リース原価のうち上記に対応する費用(支払賃借料、減価償却費、修繕費、保険料、租税公課等)および長期性資産評価損です。

 

2  重要な会計方針

(a)連結の方針

連結子会社

  この連結財務諸表は当社およびすべての子会社を連結の範囲に含んでいます。また、当社および子会社が主たる受益者であるVIEを連結の範囲に含んでいます。

  支配の喪失を伴う子会社持分の一部売却においては、売却持分に関する実現損益および継続保有する持分の公正価値の再測定による損益を認識する一方、子会社持分の追加取得および支配が継続する一部売却においては、資本取引として処理しています。

  一部の海外子会社は、会計基準編纂書946(金融サービス―投資会社)において投資会社と判定された子会社を連結しています。これらの投資会社と判定された子会社が保有する投資についてはその投資を公正価値で測定し、公正価値の変動を連結損益計算書上で認識しています。

  連結にあたり連結会社間のすべての重要な債権・債務および取引は消去しています。

 

持分法適用会社

(1)持分法適用会社株式

  20%以上50%以下の議決権を有する、あるいは重要な影響力を行使しうる株式投資については、公正価値オプションを選択しているものを除き、原則として持分法を適用しています。なお、議決権の過半数を所有しているにもかかわらず、非支配株主が通常の事業活動における意思決定に対して重要な参加権を持つ場合、持分法適用会社株式と認識しています。

 

(2)不動産共同事業体持分

  不動産の開発および運営の契約等による共同事業への投資は原則として持分法を適用しています。

 

(3)その他パートナーシップ等投資

  保有比率が3%から5%を超えるまたは重要な影響力を行使しうるリミテッド・パートナーシップ等への投資は、公正価値オプションを選択しているものを除き、原則として持分法を適用しています。

 

  持分法適用会社に対する投資は、取得価額に未分配利益に対する当社の持分相当額を加減算した金額を計上しています。投資の価値が下落し、その下落が一時的ではないと判断される場合には、公正価値まで評価減しています。

  また、持分法適用会社が第三者に、当社および子会社の1株当たりの平均投資簿価と異なる価格で株式を発行した場合、当社および子会社は保有する持分法投資の投資簿価を修正し、その増減額を持分比率が変動した連結会計年度の損益として認識しています。

 

  一部の連結子会社および持分法適用会社には、継続的に3ヶ月以内の決算日の異なる財務諸表を用いています。

 

(b)見積もり

  一般に公正妥当と認められた会計基準に基づく連結財務諸表の作成においては、期末日の資産・負債の金額および決算期の収益・費用の金額に影響を与える見積もりや推定の結果を用いています。実際の数値はこれら見積もりの数値と異なる可能性があります。当社は以下の11の範囲において見積もりが特に連結財務諸表に重要な影響を与えると考えています。公正価値測定における評価技法の選択および前提条件の決定、企業結合により取得した資産および引き受けた負債の公正価値測定、ファイナンス・リースおよびオペレーティング・リースの無保証残存価額の決定および再評価、保険契約債務および繰延募集費用の決定および再評価、信用損失引当金(オフバランスシート信用エクスポージャーに対する引当金を含む)の決定、長期性資産の減損の認識および測定、投資有価証券の減損の認識および測定、繰延税金資産の評価性引当金の決定およびタックス・ポジションの評価、デリバティブを用いたヘッジ取引の有効性判定および測定、給付債務および期間純年金費用の決定、営業権およびその他の無形資産の減損の認識および測定に、見積もりや推定の結果を用いています。

 

(c)外貨換算の方法

  当社および子会社は、それぞれの機能通貨をもって会計処理を行っています。外貨建ての取引は、取引日の為替相場によって機能通貨に換算しています。外貨建て金銭債権・債務は期末日の為替相場によって機能通貨に換算しています。

  海外子会社および持分法適用会社の財務諸表項目の換算について、すべての資産および負債は期末日の為替相場により円貨に換算し、収益および費用については期中の平均為替相場によって円貨に換算しています。海外子会社および持分法適用会社の取引通貨を各社の機能通貨として認識しています。外貨建ての財務諸表の円換算に関して発生した換算差額は為替換算調整勘定として税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上しています。

 

(d)収益の認識基準

  当社および子会社は、商品および不動産売上高、サービス収入にかかる顧客との契約から生じる収益を、顧客との契約において約束した財またはサービスの移転を描写するように、その移転した財またはサービスと交換に権利を得ると見込む対価を反映した金額で認識しています。収益は、値引き、リベートおよび返品等を控除した金額で測定しています。履行義務充足前に顧客から対価を受け取る場合には、契約負債として認識しています。また、他の当事者が関与する取引においては、顧客に財またはサービスの支配が移転する前に当社および子会社がそれらを支配している場合には、取引の本人として収益を総額で認識しています。

 

  上記以外に、下記で説明している方針をそれぞれの取引に適用しています。

 

金融収益

  金融収益には、主にファイナンス・リース収益、貸付金収益および金融保証収益を計上しています。

 

(1)ファイナンス・リース収益

  リース取引はOA機器をはじめ、産業機械、輸送用機器、不動産など様々な物件のリースからなります。リース純投資は、販売型リースおよび直接金融リースを含んでおり、これらはリース期間中に投下元本を概ね全額回収する契約です。これら以外のリース取引はオペレーティング・リースとして会計処理しています。リース純投資にかかる利息収益は、それぞれのリース期間にわたり利息法で認識しています。リース料が変動する場合は、変動の基礎となる事実と状況の変化が発生した期間の損益として会計処理しています。リースサービスを提供するときには、当社および子会社は、レッシー(賃借人)の代わりにリース資産にかかる税金や保険料の支払い等の補足的な業務を実行します。レッシー(賃借人)から受け取るそれらの貸手の費用に対する補填額はファイナンス・リース収益に、それらの費用はその他の損益に計上しています。見積残存価額はリース期間終了時の物件の処分により見込まれる売却額です。見積残存価額は、中古物件の市場価額、陳腐化する時期、程度についての見積もりおよび類似する中古資産におけるこれまでの回収実績に基づいて決定されています。販売型リースおよび直接金融リースの実行に関わる初期直接費用は、主に繰延処理を行い、実行時の利回りに対する修正としてリース期間にわたって利息法により配分しています。初期直接費用の未償却残高は、リース純投資に計上しています。

 

(2)貸付金収益

  営業貸付金の利息収入は、発生主義により認識しています。また、貸付実行に関わる初期直接費用と取組手数料収入を相殺して繰延処理し、実行時の利回りに対する修正として貸付の契約期間にわたって利息法により配分しています。買取債権以外の営業貸付金から生じる利息回収額は、貸付元本残高に回収可能性があると見込まれる場合は利息収入として計上し、回収可能性が乏しい場合は、貸付元本の回収額として処理しています。また、買取債権は法的には貸付債権として保有されますが、債務不履行の状態にある債権は通常の回収手段により回収することは期待できず、買い取り後の担保の回収にあたっては個別の方策が必要とされるため、回収額、回収時期、回収方法を合理的に見積もることはできません。このため、買取債権については原価回収基準による方法で収益認識を行っています。

 

(3)金融保証収益

  保証契約の開始時に保証の公正価値を連結貸借対照表に負債計上し、当社および子会社が保証のリスクから解除されるのに従って、主に保証期間にわたり規則的で合理的な償却方法で収益を計上しています。

 

(4)収益計上停止の方針

  すべてのクラスに共通して、リース純投資および営業貸付金については、元本または利息が支払期日より30日以上経過しても回収されない債権を、支払期日経過債権として認識しています。なお、支払条件を緩和した債権について、緩和後の条件に従い、元本または利息の未収期間が支払期日より30日以上経過していない債権は、支払期日経過債権に含めていません。支払期日経過債権のうち90日以上経過しても回収されない場合、またはそれ以前であっても個々の顧客の信用状況、および過去の償却実績、未収およびその発生状況などの要因に基づいて経営陣が回収可能性に懸念があると判断した場合は、収益の計上を停止しています。ただし、災害などの債務者の責めに帰すことのできない事由により、国が最長6カ月以内の返済猶予の要請を出した場合や、公共団体等から類似の要請が出た場合の支払期日経過債権について、当該期間中に生じた未収は、回収可能性に懸念がある場合を除き、収益計上停止の対象にしていません。未回収の発生利息は、連結貸借対照表上、リース純投資または営業貸付金に計上され、信用損失引当金の設定対象となります。収益計上停止対象となった債権から現金回収があった場合には、契約条件や債務者の状況等を考慮して、先ず未収利息に充当し残余を元本に充当しています。また、一定額が継続的に入金されるなど、約定に従った元本の返済の可能性が高くなったと判断した場合、リース純投資および営業貸付金の収益計上を再開しています。収益計上を再開するまでに必要となる継続的な入金期間は、債務者の事業特性や財政状態、経済環境およびトレンドなど、その債務者の支払能力を評価するときに考慮される諸状況に応じて変わります。

 

オペレーティング・リース収益

  オペレーティング・リース収益はリース期間にわたって定額法で認識しています。リース料が変動する場合は、変動の基礎となる事実と状況の変化が発生した期間の損益として会計処理しています。当初のリース契約で規定されていないリース料のその後の変更は、原則としてリースの条件変更として会計処理します。

  リースサービスを提供するときには、当社および子会社は、レッシー(賃借人)の代わりにリース資産にかかる税金や保険料の支払い等の補足的な業務を実行します。レッシー(賃借人)から受け取るそれらの貸手の費用に対する補填額はオペレーティング・リース収益に、それらの費用はオペレーティング・リース原価に計上しています。オペレーティング・リース投資は減価償却累計額控除後の価額で計上しています。また、オペレーティング・リース資産は主として見積耐用年数を償却期間とした定額法により減価償却を行っています。オペレーティング・リース資産の主な種類別の平均見積耐用年数は、輸送機器が7年、測定・分析機器、情報関連機器が4年、土地を除く不動産が31年、その他が8年です。減価償却費はオペレーティング・リース原価に計上しています。オペレーティング・リース資産を処分することにより発生する損益は、オペレーティング・リース収益に計上しています。

  見積残存価額は、中古物件の市場価額、陳腐化する時期、程度についての見積もりおよび類似する中古資産におけるこれまでの回収実績に基づいて決定しています。オペレーティング・リースの実行に関わる初期直接費用は、主に繰延処理を行い、リース期間にわたり定額法で認識しています。初期直接費用の未償却残高は、オペレーティング・リース投資に計上しています。

 

(e)保険取引および再保険取引

  生命保険契約の収入は支払期日に収益認識し、支払再保険料を控除した金額で計上しています。

  生命保険給付金は保険事故が発生した時点で費用として認識します。保険契約は長期契約に分類され、主に終身保険、定期保険、養老保険、医療保険および個人年金保険契約等から構成されています。個人年金保険以外の保険契約において必要とされる将来保険給付債務は、将来の予想される保険契約給付金に基づく平準純保険料方式によって、契約年度、通貨、払方(全期払、短期払)および商品区分ごとにグルーピングして算出しています。将来支払う保険給付金や一定の関連費用の現在価値から、将来収受する予定純保険料の現在価値を控除した額を、保険料収入の認識時に負債計上しています。短期払契約について、受け取った営業保険料が純保険料を超過する額を繰延利益負債として計上しています。

  将来保険給付債務は、死亡率、罹患率、解約率、事業費率、割引率などの前提条件を用いて見積もっています。これらの前提条件は、過去の実績や業界データおよびその他の要因を勘案した上で決定しています。事業費率の前提を除き、連結会計年度ごとに少なくとも年に一度将来キャッシュ・フローの前提条件を見直しています。事業費率の前提については契約時に直近の実績に基づく事業費率を定めたうえで、その後見直しや更新を行わない前提としています。前提条件を変更した場合には、将来保険給付債務の計算に使用する純保険料率を更新しています。事業費率の前提を除き、連結会計年度ごとに少なくとも年に一度、将来キャッシュ・フローの前提条件を見直し、また、過去の実績キャッシュ・フローを反映したうえでグループごとに将来保険給付債務の計算に使用する純保険料率を更新しています。当該純保険料率を用いて、再評価を実施した会計期間の期首時点の将来保険給付債務を計算し、キャッシュ・フローの前提条件を変更する前の同日現在の負債の帳簿価額と比較し、その変動額を再測定による利益または損失として、連結損益計算書上、生命保険費用に計上しています。なお、再評価後の期間については、更新後の純保険料率を使用して将来保険給付債務を測定しています。純保険料が営業保険料を上回った場合は、将来保険給付債務が増額され、超過金額は生命保険費用として直ちに期間損益として認識されます。

  将来保険給付債務と同様のデュレーションを有する投資適格中程度の社債利回りとして、A格の確定利付金融商品の利回りを基礎とするイールドカーブを採用しています。A格の確定利付金融商品の利回りについては情報ベンダーの提供するインデックスを参照しています。割引率の前提は四半期ごとに更新した上で、報告日の負債の再測定に使用していますが、その結果生じる変動は税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上されています。参照しているインデックスの観察可能な期間を超える期間については、スミス・ウィルソン法により終局フォワードレートを補間したイールドカーブを割引率の前提としています。

  一部の子会社が取り扱っている保険契約には、変額年金保険契約および変額保険契約ならびに定額年金保険契約があります。変額年金保険契約者および変額保険契約者のために運用する資産は、主に持分証券であり、連結貸借対照表上、投資有価証券に計上しています。運用資産は公正価値評価し、その売却損益および評価損益は、連結損益計算書上、生命保険料収入および運用益に計上しています。一部の子会社は、変額年金保険契約および変額保険契約について、公正価値オプションを選択し、公正価値の変動により生じた損益を生命保険費用に計上しています。

  一部の子会社は、変額年金保険契約および変額保険契約に関して最低保証を行っており、契約上定められた最低給付額を保険契約者に履行するリスクを有しています。そのようなリスクを回避するため、変額年金保険契約および変額保険契約にかかる最低保証部分の一部を再保険会社に出再するとともに、再保険でカバーされていないリスクについては、デリバティブを用いて経済的ヘッジを行っています。再保険によって、保険契約者への契約上の義務が消滅または第一次債務者の地位から免責されるものではなく、再保険会社の債務不履行により、損失が発生する可能性があります。一部の子会社は、変額年金保険契約および変額保険契約の再保険契約について、公正価値オプションを選択し、連結貸借対照表上、その他資産に含めて表示しています。

  定額年金保険契約については、払込保険料に予定利回りに基づく利息額および一部の子会社の買収に関連した公正価値の調整額を加え、契約者の引出額、費用およびその他手数料を差し引くことで保険契約債務および保険契約者勘定を算出しています。当該利息額は、生命保険費用に計上しています。

  新規保険契約の獲得もしくは保険契約の更新に直接的に関連する費用を繰り延べています。繰延募集費用は、主に保険契約維持費を除く代理店手数料および保険引受費用から構成されます。繰延募集費用の償却の基礎とする保険契約は、関連する将来保険給付債務の見積もりに用いられたグループと同様に、契約年度、通貨、払方(全期払、短期払)および商品区分によりグルーピングしています。

  繰延募集費用は、グループごとの予想保険期間にわたり一定水準となる方法で償却され、その償却額は生命保険費用に計上されています。

  すべてのグルーピングされた契約について、保険事業における経験、業界のデータおよびその他の要因に基づき、将来保険給付債務に使用される前提条件と整合的な死亡率および解約率を用いて保有契約数を予測しています。なお、死亡率および解約率の予測を変更した場合の繰延募集費用の償却に係る影響は、更新後の死亡率および解約率に基づいた保有契約数に実績を考慮する形で、当期および予測される残存契約期間にわたり認識されます。

 

(f)信用損失引当金

  信用損失引当金は、リース純投資および営業貸付金や満期保有目的負債証券等の償却原価で測定する金融資産の残存期間において将来的に発生すると予測されるすべての信用損失を見積もり、経営陣の判断により十分な引当てを行っています。残存期間には、予想される期限前償還を反映しています。信用損失引当金は主に信用損失費用の繰入によって増加し、貸倒処理に伴う取崩により減少します。

  信用損失引当金の設定は多数の見積もりと判断に左右されます。信用損失引当金の設定にあたって、債務者の事業特性と財政状態、過去の貸倒償却実績、未収状況および過去のトレンド、債権に対する担保および保証の価値、経済環境や事業環境の現状ならびに予想される将来の見通しなどを評価する必要があります。

  当社および子会社は、これらの見積もりや判断に応じた様々な算定方法を使用して、信用損失引当金を見積もっています。特定の金融資産が他の金融資産と類似のリスク特性を有すると判断した場合には、それらの金融資産を1つのプールとして集合的な評価を行います。これに対して、金融資産が他の金融資産と類似のリスク特性を有さないと判断した場合には、その金融資産に対して個別評価を実施します。金融資産の性質や関連するリスク特性、貸倒償却実績や相関する経済指標による将来予測シナリオなど、利用可能な情報によって最善の算定方法を選択しています。

  なお、債務者の財政状態および担保資産の処分状況等から将来の回収可能性がほとんどないと判断した場合には、当該債権を償却しています。

  また、カードローンや営業貸付金のローン・コミットメントおよび金融保証契約に関連する信用損失のうち、契約上の義務が無条件にキャンセル可能でない場合は、信用損失引当金の対象になります。ローン・コミットメントは、企業が信用を供与する現在の契約上の義務にもとづき、将来実行される可能性を見積もり、予想実行額に対して引当金を計上します。金融保証契約は、偶発債務に含まれる信用エクスポージャーに対して、引当金を計上します。オフバランスシート信用エクスポージャーに対する引当金は、過去の貸倒償却実績、経済環境や事業環境の現状ならびに合理的かつ裏付け可能な方法による将来の見通しなどを含む定量的および定性的要因を考慮し、営業貸付金およびリース純投資の信用損失引当金と同様に様々な算定方法を使用して、引当金を見積もっています。このようなオフバランスシート信用エクスポージャーに対する引当金は、連結貸借対照表上、その他負債に計上されています。

 

(g)長期性資産の減損

  当社および子会社は、オフィスビル、賃貸マンション、航空機、船舶、メガソーラーや運営施設などをはじめとした使用目的で保有している有形固定資産や償却対象となる無形資産を含む長期性資産について、減損の兆候を示唆する状況や環境の変化が生じた場合、回収可能性の判定を実施しています。当該資産から生じる割引前見積将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回った場合は回収が困難であるとみなし、公正価値が帳簿価額を下回った場合には公正価値まで評価減しています。公正価値については、状況に応じて、同種の資産の売却を含む最近の取引事例やその他の評価技法、例えば稼働中の既存資産または開発プロジェクトの完成により生み出されると見積もられる将来キャッシュ・フローを使った割引現在価値法などに基づき、独立した鑑定機関や内部の不動産鑑定士等によって評価しています。

 

(h)投資有価証券

  持分証券は原則、公正価値により評価し、その評価損益を期間損益に含めて計上しています。公正価値が容易に測定できない持分証券においては、1株当たり純資産価値で評価、もしくは代替的測定法を選択した投資については、減損控除後の取得原価に観察可能な価格の変動から生じる金額を加減算した金額を公正価値として計上しています。

  代替的測定法を選択した投資については、定性的な評価の結果、減損していると判断された場合には、公正価値により測定し、帳簿価額がこの公正価値を上回る金額を評価損として期間損益に計上します。

  また、持分証券のうち、公正価値オプションを選択した投資については公正価値評価し、その評価損益は期間損益に含めて計上しています。

  短期売買目的負債証券は公正価値により評価し、その評価損益は期間損益に含めて計上しています。

  売却可能負債証券は公正価値により評価し、未実現評価損益は税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上、もしくは公正価値オプションを選択した投資については公正価値評価し、その評価損益は期間損益に含めて計上しています。

  売却可能負債証券について、公正価値が償却原価を下回った場合、その証券は減損しており、償却原価を下回る公正価値の下落が信用損失またはその他の要素のいずれから生じているかを個別の証券ごとに決定します。信用損失に伴う減損は信用損失引当金を通じて期間損益に計上しています。その他の要素から生じた減損は、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上しています。信用損失の見積もりにおいて、回収見込キャッシュ・フローの現在価値が償却原価ベースを下回る場合には、信用損失が存在するとみなしています。信用損失引当金を計上している負債証券を売却する意図がある場合、または当該証券の公正価値が償却原価まで回復する前に売却しなければならない可能性が50%超となった場合は、信用損失引当金を直接償却し、追加減損を期間損益に計上した上で償却原価を公正価値まで減損しています。なお、公正価値が償却原価を下回った時点において売却可能負債証券の売却が見込まれる場合、信用損失引当金を通さずに公正価値と償却原価の差額の金額を直接減額する方法により評価損として期間損益に計上しています。

  満期保有目的負債証券は償却原価により計上しています。満期保有目的負債証券は会計基準編纂書326(金融商品―信用損失)(以下、「信用損失基準」)の対象であり、信用損失引当金の見積もりについては、注記2「重要な会計方針(f)信用損失引当金」をご参照ください。

 

(i)法人税等

  法人税等は資産負債法により計上しています。繰延税金資産・負債は、資産および負債の財務諸表上と税務上との帳簿価額の差異および繰越欠損金による将来の見積税効果について認識しています。繰延税金資産・負債は、一時差異が解消されると見込まれる期の課税所得に対して適用される税率を使用して計算しています。繰延税金資産・負債における税率変更の影響は、税率変更が制定された日を含む年度の損益として認識しています。当社および子会社は、税法の改正、税率の変更、または評価性引当金の実現に関する判断の変更から生じる、その他の包括利益(損失)累計額に残留する税金相当額の組替について、個々の項目ごとに売却または終了を基準として認識する個別法によっています。利用可能な証拠の重要度に基づいて繰延税金資産のすべてあるいは一部について実現しない可能性が実現する可能性よりも高い場合には、評価性引当金を計上しています。

  当社および子会社は、日本および海外各国で税務申告を行い、申告上で採用するあるいは将来採用するであろうタックス・ポジションについて、税法上の技術的な解釈に基づき、申し立てや訴訟等による決定を含む税務調査において認められる可能性が認められない可能性よりも高い場合に、その影響を財務諸表で認識し、税務当局との解決において実現する可能性が50%を超える最大の金額で当該認識基準を満たすタックス・ポジションを測定しています。当社および子会社は、未認識のタックス・ベネフィットをその解消方法に基づき、繰延税金資産から控除して表示するか、または負債として表示しています。当社および子会社は法人税等にかかる課徴金および利息費用については、連結損益計算書上、法人税等に含めています。

  当社および一部の子会社は、グループ通算制度を適用しています。

 

 

(j)資産の証券化

  当社および子会社は、リース債権、営業貸付金といった金融資産を証券化し、投資家に売却しています。証券化においては、売却の対象となる資産をSPEに譲渡し、その資産を担保とした信託受益権および証券を発行し売却します。

  このような証券化取引において、当社および子会社が主たる受益者となる証券化のためのSPEは連結し、譲渡金融資産は売却処理しません。連結されたSPEが保有する資産を、譲渡前と同様に資産の種類に応じてリース債権、営業貸付金として会計処理し、投資家に発行された信託受益権および証券を借入金として負債に計上しています。なお、連結対象とならない譲受人に対して金融資産を譲渡する場合は、当社および子会社が対象となる資産に対する支配を放棄した時点で、売却として会計処理しています。

  当社および一部の子会社は、自社で組成した営業貸付金を、回収義務を保持したまま投資家に売却しています。また、一部の子会社は、他社が組成した営業貸付金の回収業務を受託しています。当該子会社は、これらの回収業務で契約により受領する手数料が、報酬として適正な水準を上回る場合にはサービス資産を、下回る場合にはサービス負債を認識します。サービス資産および負債は、当初は公正価値で認識し、その後は、回収業務から見込まれる見積利益または損失に比例して対応する期間にわたり償却し、四半期ごとに減損または追加負債計上の判定を行います。サービス資産および負債の公正価値は、自社開発モデルまたは独立した第三者機関により評価しています。これらは、割引率や期限前返済率および回収業務に要する費用を考慮した、回収業務による将来キャッシュ・フローの見積現在価値を基礎としています。自社開発モデルは、少なくとも半年に一度、第三者機関の評価を用いて検証しています。

 

(k)デリバティブ

  当社および子会社は、保有するすべてのデリバティブについて公正価値で連結貸借対照表に計上しています。計上後の公正価値変動の会計処理は、デリバティブの保有目的と、ヘッジ会計の要件を満たしているかどうかによって異なります。トレーディング目的またはヘッジ会計の要件を満たさない経済的ヘッジ目的で保有するデリバティブの公正価値の変動は、連結損益計算書に計上しています。ヘッジ会計の要件を満たすデリバティブについては、さらにそのヘッジ活動の種類に応じて、連結損益計算書上、ヘッジ対象資産および負債の公正価値変動を相殺するか、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上しています。

  認識された資産および負債、もしくは未認識確定契約の公正価値の変動に対するヘッジ(公正価値ヘッジ)の目的でデリバティブを保有する場合、当該デリバティブの公正価値の変動は、ヘッジ対象の公正価値変動から生じる損益とともに、損益に計上しています。

  予定取引、または認識された資産、負債に関連して発生するキャッシュ・フローの変動に対するヘッジ(キャッシュ・フロー・ヘッジ)の目的でデリバティブを保有する場合、当該デリバティブの公正価値の変動は、指定されたヘッジ対象のキャッシュ・フローの変動が損益に影響するまで、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上しています。

  海外子会社および海外持分法適用会社への純投資のヘッジ目的でデリバティブを保有する場合、当該デリバティブの公正価値の変動は、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に含まれている為替換算調整勘定に計上しています。

  当社および子会社は、有効性の評価から除かれた構成要素の当初の価値について、ヘッジ活動の種類に応じて、償却アプローチまたは公正価値アプローチを選択し連結損益計算書に計上しています。償却アプローチを選択した場合は、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上し、ヘッジ手段の存在期間にわたり規則的で合理的な方法で損益に計上しています。公正価値アプローチを選択した場合は、公正価値の変動をただちに連結損益計算書に計上しています。

  当社および子会社は、ヘッジ会計を適用するものについてはすべてのヘッジ取引の開始にあたり、ヘッジ関係とヘッジ活動の詳細を文書化しています。また、当社および子会社はその開始時点およびその後も継続的に、ヘッジ関係が有効であるかどうかを評価しています。デリバティブがヘッジとして有効でないと判断された場合、ヘッジ会計を中止しています。

 

(l)年金制度

  当社および一部の子会社は、実質的に全従業員を対象とした拠出型および非拠出型の年金制度を採用しています。これらのうち確定給付型年金制度については、割引率、昇給率、年金資産長期期待収益率およびその他の見積もりを前提とした年金数理計算に基づく年金費用を計上しています。

  また、年金資産の公正価値と給付債務の差額として測定される年金制度の積立状況を連結貸借対照表において認識するとともに、当該積立状況の変動は、その変動が発生した連結会計年度に、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)として認識しています。

 

(m)株式による報酬制度

  当社および子会社は、原則として、株式に基づく報酬費用を従業員が提供するサービスの対価として、付与日の公正価値に基づいて測定しています。その費用は、必要な勤務期間にわたって認識しています。

 

(n)現金および現金等価物

  現金および現金等価物は、手元現金、銀行預金および取得日から3ヶ月以内に満期を迎える流動性の高い短期投資を含んでいます。

 

(o)事業用資産

  事業用資産は、主にホテルなどの運営資産や、メガソーラー、風力発電所および石炭・バイオマス混焼発電所などの環境事業用資産であり、減価償却累計額控除後の価額で計上しています。減価償却方法は、主として当該資産の見積耐用年数を償却期間とした定額法であり、前連結会計年度および当連結会計年度の減価償却費は、それぞれ34,622百万円および35,615百万円です。また前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の減価償却累計額は、それぞれ180,130百万円および205,320百万円です。見積耐用年数の最長期間は、建物が50年、構築物が60年、その他が44年です。

 

(p)棚卸資産

  棚卸資産は、主に販売用不動産の開発のための前渡金(以下、「販売用資産前渡金」)、完成在庫(契約後、引き渡しされるまでの物件を含む。(以下、「販売用不動産」))および販売用の商品を含んでいます(以下、販売用不動産および販売用の商品を総称して「販売用資産」)。販売用資産前渡金については減損考慮後の原価法、販売用資産については低価法により評価しています。棚卸資産の原価は、個々の棚卸資産に代替性がない場合には、個別法に基づき算定し、個々の棚卸資産に代替性がある場合には、主として平均法に基づいて算定しています。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、販売用資産前渡金をそれぞれ74,621百万円および118,458百万円、販売用資産をそれぞれ94,400百万円および108,901百万円計上しています。

  前連結会計年度および当連結会計年度において、主に販売用資産について、予想販売価格の低下などにより評価損を認識し、それぞれ1,205百万円および2,308百万円を商品および不動産売上原価に計上しています。なお、当該評価損は法人営業・メンテナンスリースセグメント、不動産セグメントおよび事業投資・コンセッションセグメントに計上しています。

 

(q)社用資産

  社用資産は、減価償却累計額控除後の価額で計上し、当該資産の見積耐用年数を償却期間とした定率法または定額法により減価償却を行っています。前連結会計年度および当連結会計年度の減価償却費は、それぞれ8,373百万円および9,256百万円です。また、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の減価償却累計額は、それぞれ74,507百万円および84,364百万円です。見積耐用年数の最長期間は、建物および構築物が65年、備品等が46年です。

 

(r)使用権資産

  当社および子会社は、借手のリース取引から認識した使用権資産を、オペレーティング・リース投資、事業用資産および社用資産に計上しています。リース負債は、その他負債に計上しています。

  使用権資産は、リース負債の当初測定額に前払リース料等を調整した金額で当初測定し、償却累計額控除後の金額で計上しています。リース負債の当初測定額は、リース開始日現在の借手の追加借入利子率を使用して割り引いた未払リース料の現在価値です。ファイナンス・リース使用権資産は、主としてリース期間を償却期間とした定額法により償却を行っています。オペレーティング・リース使用権資産は、リース期間にわたって定額で計上されるオペレーティング・リース費用から利息費用を差し引いた金額で償却を行っています。ファイナンス・リース使用権資産の償却費およびオペレーティング・リース費用は、オペレーティング・リース原価、サービス費用、販売費および一般管理費に計上しています。

 

 

(s)その他資産

  その他資産は、主に買収により計上した営業権およびその他の無形資産、再保険契約に関する再保険貸、契約期間にわたり償却をしている保険募集費用の繰延額、不動産賃借に関わる保証金、賃貸不動産および事業用資産の建設に関わる前渡金、前払年金費用、リース契約に関する固定資産税・保守料・保険料の前払費用、サービス資産、デリバティブ資産、不動産請負工事契約に関連する契約資産および繰延税金資産を含んでいます。

 

(t)企業結合

  当社および子会社は、すべての企業結合を取得法により処理しています。取得法では、取得した資産および引き受けた負債を、支配獲得日における公正価値に基づき認識および測定します。また、企業結合により獲得される無形資産が、2つの基準(契約または法的基準および分離可能基準)のうちの1つに該当する場合には、営業権から分離して認識しています。営業権は取得対価および非支配持分の公正価値の合計が、企業結合によって取得した純資産の公正価値に基づく認識額を超過する部分として測定しています。当社および子会社は、取得対価および非支配持分の公正価値の合計額が認識された純資産の公正価値を下回る場合にはバーゲン・パーチェス益を認識しています。段階的な取得に伴い達成された企業結合については、既存持分を支配獲得日の公正価値で再評価し、当該評価差額を損益として認識しています。

  企業結合により取得した資産および引き受けた負債の公正価値の測定には、重要な判断や前提、見積もりが必要になることがあります。企業結合により獲得される無形資産については、観察可能な市場価額が入手できない場合には、当社および子会社は、将来の売上高成長率や営業利益率、割引率等を用いた超過収益法やロイヤリティ免除法などの評価技法を用いて、公正価値を測定しています。

 

(u)営業権およびその他の無形資産

  当社および子会社は、営業権および耐用年数を確定できない無形資産は償却を行わず、少なくとも年1回の減損テストを行っています。また、減損の可能性を示す事象または状況の変化が起きた場合、発生した時点において減損テストを行っています。

  営業権の減損は、定量的な減損テストを実施する前に、報告単位の公正価値が営業権を含むその帳簿価額を下回っている可能性が50%超であるか否かについての定性的評価を行うことが認められています。当社および子会社は、一部の営業権については定性的評価を行っていますが、その他の営業権については定性的評価を行わずに直接定量的な減損テストを行っています。定性的評価を行っている一部の営業権について、事象や状況を総合的に評価した結果、報告単位の公正価値が帳簿価額を下回っている可能性が50%超でないと判断した場合は、その報告単位については定量的な減損テストを行っていません。一方、報告単位の公正価値が帳簿価額を下回っている可能性が50%超であると判断された営業権および定性的評価を行わない営業権については、定量的な減損テストを行っています。定量的な減損テストは、特定された報告単位の公正価値と帳簿価額を比較し、公正価値が帳簿価額を下回っている場合は、公正価値まで減額し、評価損を期間損益として認識しています。当社および子会社は、それぞれの事業セグメントまたはそれよりひとつ下のレベルの報告単位で、営業権の減損テストを行っています。

  耐用年数を確定できない無形資産の減損は、定量的な減損テストを実施する前に、耐用年数を確定できない無形資産が減損している可能性が50%超であるか否かについての定性的評価を行うことが認められています。当社および子会社は、一部の耐用年数を確定できない無形資産については定性的評価を行っていますが、その他の耐用年数を確定できない無形資産については定性的評価を行わずに直接定量的な減損テストを行っています。定性的評価を行っている一部の耐用年数を確定できない無形資産について、事象や状況を総合的に評価した結果、減損している可能性が50%超でないと判断した場合には、定量的な減損テストを行っていません。一方、減損している可能性が50%超であると判断された耐用年数を確定できない無形資産および定性的評価を行っていない耐用年数を確定できない無形資産については、当該無形資産の公正価値を算定して定量的な減損テストを行っています。耐用年数を確定できない無形資産の公正価値と帳簿価額を比較し、公正価値が帳簿価額を下回っている場合は、公正価値まで減額し、評価損を期間損益として認識しています。

  確定した耐用年数を持つ無形資産は、その耐用年数にわたって償却を行い、減損テストを行います。当社および子会社は、当該資産の減損の兆候を示唆する状況や環境の変化が生じた場合、回収可能性の判定を実施しています。当該資産から生じる割引前見積将来キャッシュ・フローが帳簿価額より低い場合は回収が困難であるとみなし、公正価値が帳簿価額を下回っている場合は、公正価値まで減額し、評価損を期間損益として認識しています。

 

(v)その他負債

  その他負債は、主に借手のリース取引から認識したリース負債、借入金利息、賞与および年金に関わる未払費用、リース契約にかかる前受リース料、賃貸不動産等に関わる受入保証金、車両メンテナンスサービスやソフトウエアサービスに関連する契約負債、デリバティブ負債およびオフバランスシート信用エクスポージャーに対する信用損失引当金を含んでいます。

 

 

(w)1株当たり利益

  基本的1株当たり利益は、当社株主に帰属する当期純利益を各年度の期中普通株式加重平均株式数で除して計算します。希薄化後1株当たり利益は、新株発行、株式への転換をもたらす権利の行使および約定の履行を考慮の上算定しています。

 

(x)償還可能非支配持分

  一部の子会社の非支配持分は、保有者に一定の事象が発生した場合に行使可能なプットおよびコールオプションを有している償還可能な持分です。当該非支配持分の償還は当該子会社が単独で意思決定できないため、連結貸借対照表上、負債の部と資本の部の中間に見積償還額で計上しています。

 

(y)新たに公表または適用された会計基準

  2018年8月、会計基準書アップデート第2018-12号(長期保険契約に関する会計処理の限定的な改善―会計基準編纂書944(金融サービス―保険))が公表され、その後に公表されたアップデートにより、当初の適用日は2年延期されました。これらのアップデートは、保険会社が発行する長期保険契約の認識、測定、表示および開示要求を変更しています。これらのアップデートは、保険会社に対し、有配当契約ではない伝統的な長期保険契約および短期払い契約に係る将来保険給付債務の測定に関して、使用するキャッシュ・フローの見積もりの前提を少なくとも年1回見直すことを要求するとともに、もし変更があれば前提を更新することを要求し、また、割引率を各報告期間の末日に更新することを要求しています。割引率の変更による影響は、その他の包括利益(損失)として計上されます。また、これらのアップデートは、市場リスクを伴う給付を公正価値で測定することを要求し、繰延募集費用の償却方法を簡素化しています。さらに、これらのアップデートは、長期保険契約について新たな開示を要求しています。これらのアップデートは、2022年12月15日より後に開始する会計年度およびその期中期間から適用されます。また、早期適用が認められています。これらのアップデートは、将来保険給付債務および繰延募集費用については、表示される最も古い会計期間の期首(以下、これらのアップデートの「移行日」)時点で有効な契約に対して修正遡及アプローチが適用され、遡及適用も認められています。市場リスクを伴う給付については、移行日より遡及して適用され、移行日における公正価値と帳簿価額の差額は、利益剰余金を調整します。ただし、契約日から移行日までの期間の割引率の変動による累積的影響額は、移行日にその他の包括利益累計額に計上します。当社および子会社は、修正遡及アプローチを適用し、これらのアップデートの適用日を2023年4月1日とし、その移行日を2021年4月1日としています。これらのアップデートの適用により、将来保険給付債務の測定方法等を変更しています。また、当社および子会社の移行日における財政状態への影響は、連結貸借対照表上、保険契約債務28,937百万円の増加、保険契約債務割引率変動影響(その他の包括利益累計額)24,641百万円の減少です。これらは金利の変動(主に円金利の低下)に伴う適用割引率の変更によるものです。繰延募集費用(その他資産)は移行日直前の残高を引き継いでいます。また、2022年3月31日時点における財政状態および同日に終了した連結会計年度の経営成績への影響は、連結貸借対照表上、繰延募集費用(その他資産)10,012百万円の増加、保険契約債務50,925百万円の減少、保険契約債務割引率変動影響(その他の包括利益累計額)37,536百万円の増加、利益剰余金5,241百万円の増加となり、連結損益計算書上、生命保険費用4,571百万円の減少です。これらは主に金利の変動(主に米ドル金利の上昇)に伴う適用割引率変更および繰延募集費用の償却期間変更によるものです。さらに、2023年3月31日時点における財政状態および同日に終了した連結会計年度の経営成績への影響は、連結貸借対照表上、繰延募集費用(その他資産)23,194百万円の増加、保険契約債務233,309百万円の減少、保険契約債務割引率変動影響(その他の包括利益累計額)164,516百万円の増加、利益剰余金22,506百万円の増加となり、連結損益計算書上、生命保険費用25,010百万円の減少です。これらは主に金利の変動(主に米ドル金利の上昇)に伴う適用割引率変更、給付金実績の予測との乖離による純保険料率の更新に伴う保険契約債務の戻入および繰延募集費用の償却期間変更によるものです。また、当社および子会社は、これらのアップデートの要求に基づき長期保険契約について開示を拡充しています。なお、移行日時点および移行年度である2022年3月期の将来保険給付債務については、注記26「生命保険事業に関する長期保険契約」をご参照ください。

 

  2020年3月、会計基準書アップデート第2020-04号(金利指標改革―会計基準編纂書848(財務報告における金利指標改革の影響の緩和))が公表され、その後、それを修正するアップデートが公表されました。これらのアップデートは、金利指標改革のために中止されると予想されるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)またはその他の金利を参照する契約、ヘッジ関係その他の取引に、任意の簡便法と例外を提供します。これらのアップデートは、2020年3月12日から2024年12月31日まで有効です。当社および子会社は、2022年3月期第3四半期連結会計期間から、主に金利指標改革の影響を受ける参照金利の入れ替えに伴う契約変更にかかる会計処理の事務負担を軽減する目的で、契約の変更およびヘッジ会計に関連する任意の簡便法の一部を適用しています。これらのアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態への重要な影響はありませんでした。また、将来の報告期間において、重要な影響を見込んでいません。

 

  2022年3月、会計基準書アップデート第2022-02号(問題債権のリストラクチャリングと組成年度別開示―会計基準編纂書326(金融商品―信用損失))が公表されました。このアップデートは、問題債権のリストラクチャリングの認識と測定に関する現行のガイダンスを削除する代わりに、財政難に直面した債務者に対して行われた一定の契約条件の変更が新たな貸付に該当するか、または既存の貸付の継続に該当するかを評価することを企業へ要求しています。また、財政難に直面した債務者に対する一定の条件変更について、新たな開示要求を追加しています。さらに、このアップデートは、会計基準編纂書326-20(金融商品―信用損失―償却原価による測定)の対象となる金融債権およびリース純投資の償却原価を組成年度、信用の質および金融資産のクラス別に分類した現行の開示情報に、当会計年度の償却額の総額を組成年度別に開示することを新たに要求しています。当社および子会社は、このアップデートを2023年4月1日から将来に向かって適用しています。このアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態への重要な影響はありませんでした。詳細は注記9「金融資産の信用の質および信用損失引当金」をご参照ください。

 

  2022年6月、会計基準書アップデート第2022-03号(契約上の売却制限のある持分証券の公正価値測定―会計基準編纂書820(公正価値測定))が公表されました。このアップデートは、契約上の売却制限は会計処理単位には含まれないため、持分証券の公正価値測定において考慮されないことを明確化しています。また、このアップデートは、別個の会計処理単位として売却制限を認識および測定することができないことを明確化しています。さらに、このアップデートは、契約上の売却制限のある持分証券について新たな開示を要求しています。新たな開示には、(1)契約上の売却制限のある持分証券について貸借対照表に反映されている公正価値、(2)売却制限の性質および残期間、(3)売却制限が失効となる状況、を含めることが要求されています。このアップデートは2023年12月15日より後に開始する会計年度およびその期中期間から適用されます。また、早期適用が認められています。さらに、このアップデートは適用日以降に発生する公正価値測定と開示に対して将来に向かって適用します。当社および子会社は、このアップデートを2024年4月1日に適用する予定です。このアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態、ならびにこのアップデートによって要求される開示への重要な影響は見込んでいません。

 

  2022年9月会計基準書アップデート第2022-04号(サプライヤー・ファイナンス・プログラムにかかる債務の開示会計基準編纂書405-50(負債サプライヤー・ファイナンス・プログラム))が公表されましたこのアップデートはサプライヤー・ファイナンス・プログラムにおける買手に対して財務諸表利用者がプログラムの内容期中の取引内容複数期間における変動および潜在的な影響の度合を理解するためにプログラムに関する十分な情報を主に年次の開示として要求しています開示には(1)プログラムの主たる条件や(2)資金提供者や仲介業者に対する確定した債務についての開示が要求されています当社および子会社はこのアップデートを2023年4月1日に適用していますこのアップデートは開示規定に関するものでこのアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態への影響はありませんでした

 

  2023年3月、会計基準書アップデート第2023-01号(共通支配下での契約)が、会計基準編纂書842(リース)の修正として公表されました。このアップデートは、全ての企業に対し、共通支配下にある企業間のリースに関連する借手が行ったリース物件に対する造作について、借手が原資産(リース資産)の使用を支配している限り、リース期間にかかわらず、その造作の経済的耐用年数にわたって、借手が償却することを要求しています。また、このアップデートは、非公開企業に対し、共通支配下にある企業間の契約がリースであるかを決定するため、並びに、契約がリースである場合に、リースの分類と会計処理を決定するための実務上の簡便法が認められています。このアップデートは、2023年12月15日より後に開始する会計年度およびその期中期間から適用され、早期適用が認められています。当社および子会社は、このアップデートを適用日以降に開始または変更されたリースに対して将来に向かって適用するアプローチを選択して、2024年4月1日に適用する予定です。このアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態への重要な影響は見込んでいません。

 

  2023年3月、会計基準書アップデート第2023-02号(比例償却法による税額控除ストラクチャーへの投資の会計処理)が、会計基準編纂書323(投資―持分法とジョイント・ベンチャー)の修正として公表されました。このアップデートは、比例償却法の適用を選択できる投資対象を低所得者向け住宅の税額控除(LIHTC)以外の類似の税額控除プログラムへのタックスエクイティ投資に拡大しました。また、比例償却法を適用した投資(同プログラム内の比例償却法の要件を充たさなかった投資も含む)に関して、期中期間および年次の開示が求められています。このアップデートは、2023年12月15日より後に開始する会計年度およびその期中期間から適用され、早期適用が認められています。当社および子会社は、このアップデートを適用開始年度の利益剰余金を累積的に調整する修正遡及アプローチを選択して、2024年4月1日に適用する予定です。このアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態への影響の見積もりは、連結貸借対照表上、その他資産の約200百万円の減少、利益剰余金の約200百万円の減少です。また、当社および子会社は、このアップデートの要求に基づき開示を拡充する予定です。

 

  2023年8月、会計基準書アップデート第2023-05号(認識と当初の測定―会計基準編纂書805-60(企業結合―ジョイント・ベンチャーの形成))が公表されました。このアップデートは、ジョイント・ベンチャーの形成時における会計処理を明確にし、ジョイント・ベンチャーの形成日において資産と負債を公正価値で測定することを要求しています。また、ジョイント・ベンチャーに対して形成に関連した開示を要求しています。なお、このアップデートはジョイント・ベンチャーの定義や、ジョイント・ベンチャーへの投資に持分法を適用する会計処理を修正するものではありません。このアップデートは、2025年1月1日以降の日に形成される全てのジョイント・ベンチャーに対して将来に向かって適用され、早期適用が認められています。当社および子会社は、このアップデートを2025年1月1日に適用する予定です。このアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態への影響については、現在調査中です。

 

  2023年11月、会計基準書アップデート第2023-07号(報告セグメントの開示の改善)が公表されました。このアップデートは、主に重要なセグメント費用に関する開示の強化を通じて、報告セグメントの開示の改善を要求しています。このアップデートは、2023年12月15日以降に始まる会計年度および2024年12月15日以降に始まる会計年度の期中期間から適用され、早期適用が認められています。当社および子会社は、このアップデートを会計年度について2024年4月1日に開始する連結会計年度、期中報告について2025年4月1日に開始する会計年度の期中期間よりそれぞれ適用する予定です。このアップデートは開示規定に関するもので、このアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態への影響はありません。

 

  2023年12月、会計基準書アップデート第2023-08号(暗号資産に関する会計処理および開示―会計基準編纂書350-60(無形資産―のれんおよびその他―暗号資産))が公表されました。このアップデートは、対象となる暗号資産を、原則、会計期間の期末において公正価値で再測定し、再測定による簿価の変動を、損益計算書において損益として認識することを要求しています。また、対象となる暗号資産に関する新たな開示を要求しています。このアップデートは、2024年12月15日より後に開始する会計年度およびその期中期間から適用され、早期適用が認められています。当社および子会社は、このアップデートを2025年4月1日に適用する予定です。このアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態、ならびにこのアップデートによって要求される開示の変更への影響については、現在調査中です。

 

  2023年12月、会計基準書アップデート第2023-09号(法人税等の開示の改善―会計基準編纂書740(法人税等))が公表されました。このアップデートは、法人税等に関する情報について年次の開示を要求しています。税率調整表において、特定の調整項目を開示すること、および税引前利益(または損失)に法定税率を乗じた金額の5%以上となる調整項目について独立表示するとともに追加情報を開示することを要求しています。また、国税、地方税および外国税ごとの法人税等の支払額を開示すること、ならびに法人税等の支払い総額の5%以上となる税管轄地における法人税等の支払額を独立して開示することを要求しています。このアップデートは、2024年12月15日以降に開始する会計年度から適用され、早期適用が認められています。当社および子会社は、このアップデートによる年次の開示要求について2025年4月1日に適用する予定です。このアップデートによって要求される開示の変更への影響については、現在調査中です。

 

  2024年3月、会計基準書アップデート第2024-01号(利益持分にもとづく報酬に適用する会計基準の決定-会計基準編纂書718(報酬株式にもとづく報酬))が公表されました。このアップデートは、利益持分報奨と類似の報奨を会計基準編纂書718(報酬株式にもとづく報酬))にしたがって会計処理をすべきかどうかを決定する適用範囲のガイダンスを明確にしています。このアップデートは、2024年12月15日より後に開始する会計年度およびその期中期間から適用され、早期適用が認められています。このアップデートは、開示されるすべての過年度の財務諸表に遡及して適用するか、またはこのアップデートの適用日以降に付与あるいは修正された利益持分にもとづく報酬について将来にわたって適用するかを選択することができます。当社および子会社は、このアップデートを2025年4月1日に適用する予定です。このアップデートの適用による当社および子会社の経営成績および財政状態、ならびにこのアップデートによって要求される開示の変更への影響については、現在調査中です。

 

 

(z)表示方法の変更

  当連結会計年度より、連結貸借対照表、連結損益計算書および連結キャッシュ・フロー計算書の表示方法の変更を以下のとおり行っています。この変更は、リミテッド・パートナーシップ等への投資の金額的重要性の高まりを受けて、持分法を適用している投資を連結財務諸表において集約して表示し、当社の投資状況を連結財務諸表により適切に反映するために行いました。これに伴い、前連結会計年度末の連結貸借対照表は当連結会計年度末現在の表示に合わせて、前連結会計年度の連結損益計算書および連結キャッシュ・フロー計算書は当連結会計年度の表示に合わせて、表示方法の変更を行っています。

 

    (連結貸借対照表)

・「関連会社投資」として表示していた勘定科目の名称を「持分法投資」に変更しました。

・「投資有価証券」に含めていた持分法を適用している持分証券(前連結会計年度末90,993百万円)を「持分法投資」に組替表示しています。

・「関連会社投資」に含めていた関連会社貸付金(前連結会計年度末27,424百万円)を「営業貸付金」に、関連会社貸付金に係る信用損失引当金(前連結会計年度末650百万円)を「信用損失引当金」に、公正価値オプションを適用している投資(前連結会計年度末2,511百万円)を「投資有価証券」に組替表示しています。

 

    (連結損益計算書)

・「子会社・関連会社株式売却損益および清算損」として表示していた勘定科目の名称を「子会社・持分法投資売却損益および清算損」に変更しました。

・「有価証券売却・評価損益および受取配当金」に含めていた持分法を適用している持分証券に係る取込損益(前連結会計年度△1,505百万円)を「持分法投資損益」に、売却損益(前連結会計年度6,085百万円)を「子会社・持分法投資売却損益および清算損」に組替表示しています。

・「持分法投資損益」に含めていた関連会社貸付金収益(前連結会計年度1,866百万円)を「金融収益」に、関連会社貸付金に係る信用損失費用(前連結会計年度361百万円)を「信用損失費用」に組替表示しています。

 

    (連結キャッシュ・フロー計算書)

・「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「持分法投資損益(貸付利息を除く)」として表示していた名称を「持分法投資損益」に、「子会社・関連会社株式売却損益および清算損」として表示していた名称を「子会社・持分法投資売却損益および清算損」に変更しています。

・「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「持分法投資損益(貸付利息を除く)」に含めていた関連会社貸付金に係る信用損失費用(前連結会計年度361百万円)を「信用損失費用」に、その他の非資金損益項目(前連結会計年度△797百万円)を「その他の増減(純額)」に組替表示しています。

・「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「短期売買目的保有以外の有価証券の売却益」に含めていた持分法を適用している持分証券に係る売却損益(前連結会計年度△6,085百万円)を「子会社・持分法投資売却損益および清算損」に組替表示しています。

・「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「その他の増減(純額)」に含めていたその他の非資金損益項目(前連結会計年度1,505百万円)を「持分法投資損益」に組替表示しています。

・「投資活動によるキャッシュ・フロー」の「顧客への営業貸付金の実行」として表示していた名称を「営業貸付金の実行」に、「関連会社への投資(純額)」として表示していた名称を「持分法適用会社への投資(純額)」に、「関連会社投資の売却」として表示していた名称を「持分法投資の売却」に変更しています。

・「投資活動によるキャッシュ・フロー」の「関連会社への投資(純額)」に含めていた関連会社貸付金の実行(前連結会計年度△8,725百万円)を「営業貸付金の実行」に、関連会社貸付金の元本回収(前連結会計年度19,645百万円)を「営業貸付金の元本回収」に、公正価値オプションを適用している投資の実行(前連結会計年度△2,506百万円)を「短期売買目的保有以外の持分証券の購入」に組替表示しています。

・「投資活動によるキャッシュ・フロー」の「短期売買目的保有以外の持分証券の購入」に含めていた持分法を適用している持分証券の購入(前連結会計年度△14,501百万円)を「持分法適用会社への投資(純額)」に、「短期売買目的保有以外の持分証券の売却」に含めていた持分法を適用している持分証券の売却(前連結会計年度7,767百万円)を「持分法投資の売却」に、「その他の増減(純額)」に含めていた持分法を適用している持分証券に係る分配による回収(前連結会計年度4,340百万円)を「持分法適用会社への投資(純額)」に組替表示しています。

 

3  公正価値測定

  当連結会計年度より、連結財務諸表の表示方法を変更しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(z)表示方法の変更」をご参照ください。この変更により、前連結会計年度の公正価値測定の数値についても組替再表示しています。

 

  当社および子会社は、公正価値の測定における評価技法に用いられるインプットを以下の3つに分類し、優先順位をつけています。

 

レベル1-測定日現在において入手できる同一の資産または負債の活発な市場における公表価額(非修正)のインプット

 

レベル2-直接的または間接的に当該資産または負債について観察可能なレベル1に含まれる公表価額以外のインプット

 

レベル3-当該資産または負債の観察不能なインプット

 

  また、当社および子会社は、すべての会計期間ごとに「継続的に」公正価値測定が求められる資産および負債と特定の環境下にある場合のみ「非継続的に」公正価値測定が求められる資産および負債とを区別しています。当社および子会社は、主に特定の売却予定の営業貸付金、短期売買目的負債証券、売却可能負債証券、特定の持分証券、デリバティブ、特定の再保険貸、変額年金保険契約および変額保険契約、特定の未払金について継続的に公正価値を測定しています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において継続的に公正価値測定を行った主な資産および負債の内訳は以下のとおりです。

前連結会計年度末

内容

合計

(百万円)

測定日における公正価値による測定に用いるインプット

同一資産または

負債の活発な市場における市場価額

(百万円)

その他の重要な

観察可能な

インプット

(百万円)

重要な観察不能な

インプット

(百万円)

レベル1

レベル2

レベル3

資産:

 

 

 

 

売却予定の営業貸付金 ※1

197,041

23,192

173,849

短期売買目的負債証券

2,179

2,179

売却可能負債証券:

2,234,608

4,334

1,986,672

243,602

日本および海外の国債 ※2

801,295

3,004

798,291

日本および海外の地方債

369,246

365,915

3,331

社債 ※3

784,388

1,330

778,321

4,737

米州のCMBS/RMBS

43,173

43,173

その他資産担保証券等

236,506

972

235,534

持分証券 ※4,※5

381,747

105,646

133,027

143,074

デリバティブ資産:

72,398

203

65,377

6,818

金利スワップ契約

22,798

22,798

オプションの買建/売建、その他

30,487

23,669

6,818

先物契約、為替予約

17,785

203

17,582

通貨スワップ契約

1,325

1,325

クレジット・デリバティブの買建

3

3

相殺している金額 ※6

△22,052

相殺後デリバティブ資産

50,346

その他資産:

4,676

4,676

再保険貸 ※7

4,676

4,676

 資産合計

2,892,649

110,183

2,210,447

572,019

負債:

 

 

 

 

デリバティブ負債:

71,366

1,484

55,240

14,642

金利スワップ契約

3,319

3,319

オプションの買建/売建、その他

28,423

13,781

14,642

先物契約、為替予約

37,195

1,484

35,711

通貨スワップ契約

2,426

2,426

クレジット・デリバティブの売建

3

3

相殺している金額 ※6

△22,052

相殺後デリバティブ負債

49,314

保険契約債務および保険契約者勘定:

163,734

163,734

変額年金保険契約および変額保険契約 ※8

163,734

163,734

 負債合計

235,100

1,484

55,240

178,376

 

 

当連結会計年度末

内容

合計

(百万円)

測定日における公正価値による測定に用いるインプット

同一資産または

負債の活発な市場における市場価額

(百万円)

その他の重要な

観察可能な

インプット

(百万円)

重要な観察不能な

インプット

(百万円)

レベル1

レベル2

レベル3

資産:

 

 

 

 

売却予定の営業貸付金 ※1

129,959

33,393

96,566

売却可能負債証券:

2,665,478

11,491

2,334,690

319,297

日本および海外の国債 ※2

1,034,914

4,303

1,030,611

日本および海外の地方債

401,465

390,543

10,922

社債 ※3

844,579

7,188

831,805

5,586

米州のCMBS/RMBS

87,740

80,575

7,165

その他資産担保証券等

296,780

1,156

295,624

持分証券 ※4,※5

415,607

108,964

143,786

162,857

デリバティブ資産:

72,986

52

66,433

6,501

金利スワップ契約

18,995

18,995

オプションの買建/売建、その他

15,349

8,848

6,501

先物契約、為替予約

38,172

52

38,120

通貨スワップ契約

470

470

相殺している金額 ※6

△47,496

相殺後デリバティブ資産

25,490

その他資産:

2,786

2,786

再保険貸 ※7

2,786

2,786

 資産合計

3,286,816

120,507

2,578,302

588,007

負債:

 

 

 

 

デリバティブ負債:

95,686

607

90,862

4,217

金利スワップ契約

3,728

3,728

オプションの買建/売建、その他

14,394

10,177

4,217

先物契約、為替予約

70,997

607

70,390

通貨スワップ契約

6,563

6,563

クレジット・デリバティブの売建

4

4

相殺している金額 ※6

△47,496

相殺後デリバティブ負債

48,190

保険契約債務および保険契約者勘定:

167,207

167,207

変額年金保険契約および変額保険契約 ※8

167,207

167,207

未払金:

14,136

14,136

条件付対価

14,136

14,136

 負債合計

277,029

607

90,862

185,560

 

 

 ※1 一部の子会社は、売却予定の営業貸付金について、公正価値オプションを選択しました。これらの貸付金は、集合住宅や高齢者向け住宅ローン債権で、米連邦住宅抵当公庫(以下、「ファニーメイ」)、米連邦住宅抵当貸付公社(以下、「フレディマック」)や機関投資家に売却されます。前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ公正価値の変動により生じた2,429百万円の損失および428百万円の利益をその他の損益に計上しています。また、前連結会計年度および当連結会計年度において、売却予定の営業貸付金に特有の信用リスクの変動により生じた評価損益の計上はありません。前連結会計年度末に保有していた売却予定の営業貸付金の未払元本総額および公正価値総額は、それぞれ199,674百万円および197,041百万円となり、公正価値総額が未払元本総額を2,633百万円下回っていました。当連結会計年度末現在保有する売却予定の営業貸付金の未払元本総額および公正価値総額は、それぞれ130,554百万円および129,959百万円となり、公正価値総額が未払元本総額を595百万円下回っていました。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在保有する売却予定の営業貸付金のうち、90日以上期日を経過した債権または収益計上を停止している債権はありません。

 ※2 一部の子会社は、売却可能負債証券に含まれる海外の国債について、公正価値オプションを選択しました。前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ公正価値の変動により生じた11百万円および6百万円の損失を有価証券売却・評価損益および受取配当金に計上しています。また、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在保有する公正価値オプションを選択した海外の国債の公正価値総額は、それぞれ237百万円および1,000百万円です。

 ※3 一部の子会社は、売却可能負債証券に含まれる海外の社債について、公正価値オプションを選択しました。前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ公正価値の変動により生じた516百万円の損失および399百万円の利益を有価証券売却・評価損益および受取配当金に計上しています。また、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在保有する公正価値オプションを選択した海外の社債の公正価値総額は、それぞれ6,605百万円および7,751百万円です。

 ※4 一部の子会社は、持分証券に含まれる一部の投資ファンド等について、公正価値オプションを選択しました。前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ公正価値の変動により生じた1,066百万円および3,269百万円の利益を有価証券売却・評価損益および受取配当金、生命保険料収入および運用益に計上しています。また、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在保有する公正価値オプションを選択した投資ファンド等の公正価値総額は、それぞれ18,544百万円および26,945百万円です。

 ※5 前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、それぞれ51,263百万円および85,280百万円の1株当たり純資産価値で測定された投資ファンドを含んでいません。

 ※6 デリバティブ資産および負債の取引相手ごとの相殺額です。

 ※7 一部の子会社は、保有する変額年金保険契約および変額保険契約の再保険契約について、公正価値オプションを選択しました。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在、その他資産に含まれる公正価値オプションを選択した再保険契約の公正価値総額は、それぞれ4,676百万円および2,786百万円です。なお、前連結会計年度および当連結会計年度において、公正価値の変動が損益に与える影響については、注記25「生命保険事業に関する損益」をご参照ください。

 ※8 一部の子会社は、保有する変額年金保険契約および変額保険契約全体について、公正価値オプションを選択しました。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在、保険契約債務および保険契約者勘定に含まれる公正価値オプションを選択した変額年金保険契約および変額保険契約の公正価値は、それぞれ163,734百万円および167,207百万円です。なお、前連結会計年度および当連結会計年度において、公正価値の変動が損益に与える影響については、注記25「生命保険事業に関する損益」をご参照ください。

 

  重要な観察不能なインプット(レベル3)を用いて継続的に公正価値測定を行った資産および負債(純額)の前連結会計年度および当連結会計年度における調整表は以下のとおりです。

前連結会計年度

内容

前連結

会計年度

期首

(百万円)

(未実現および実現)損益

購入

(百万円)

※3

売却

(百万円)

 

決済

(百万円)

※4

レベル3

への転入/からの転出(純額)

(百万円)

前連結会計年度末

(百万円)

当期純利益に含まれる損益のうち、前連結会計

年度末において保有する資産

および負債の

未実現損益

(百万円)

※1

その他の包括利益に含まれる損益のうち、前連結会計年度末において保有する資産

および負債の

未実現損益

(百万円)

※2

当期純利益に含まれる額

(百万円)

※1

その他の包括利益に含まれる額

(百万円)

※2

合計

(百万円)

売却予定の営業貸付金

18

1,095

1,113

2,457

△5,776

176,055

173,849

18

1,095

売却可能負債証券:

141,060

3,788

1,238

5,026

116,175

△9,100

△9,559

243,602

3,458

1,713

日本および海外の地方債

3,053

278

278

3,331

278

社債

697

89

△1

88

5,922

△1,554

△416

4,737

△16

△0

その他資産担保証券等

137,310

3,699

961

4,660

110,253

△7,546

△9,143

235,534

3,474

1,435

持分証券:

112,972

22,823

9,647

32,470

7,191

△7,223

△2,336

143,074

22,113

9,514

投資ファンド等

112,972

22,823

9,647

32,470

7,191

△7,223

△2,336

143,074

22,113

9,514

デリバティブ資産

および負債(純額):

△3,772

△2,845

△1,207

△4,052

△7,824

△2,845

△1,207

オプションの買建/

売建、その他

△3,772

△2,845

△1,207

△4,052

△7,824

△2,845

△1,207

その他資産:

5,214

△1,286

△1,286

1,153

△405

4,676

△1,286

再保険貸 ※5

5,214

△1,286

△1,286

1,153

△405

4,676

△1,286

保険契約債務

および保険契約者勘定:

198,905

6,343

74

6,417

△28,754

163,734

6,343

74

変額年金保険契約

および変額保険契約 ※6

198,905

6,343

74

6,417

△28,754

163,734

6,343

74

 

 

当連結会計年度

内容

当連結

会計年度

期首

(百万円)

(未実現および実現)損益

購入

(百万円)

※3

売却

(百万円)

 

決済

(百万円)

※4

レベル3

への転入/からの転出(純額)

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

当期純利益に含まれる損益のうち、当連結会計

年度末現在保有する資産

および負債の

未実現損益

(百万円)

※1

その他の包括利益に含まれる損益のうち、当連結会計年度末現在保有する資産

および負債の

未実現損益

(百万円)

※2

当期純利益に含まれる額

(百万円)

※1

その他の包括利益に含まれる額

(百万円)

※2

合計

(百万円)

売却予定の営業貸付金

173,849

566

18,937

19,503

4,467

△66,078

△35,175

96,566

18,937

売却可能負債証券:

243,602

13,906

17,117

31,023

68,295

△15,041

△15,400

6,818

319,297

12,918

18,018

日本および海外の地方債

3,331

△75

866

791

△18

6,818

10,922

△75

809

社債

4,737

974

1

975

14

△140

5,586

608

1

米州のCMBS/RMBS

286

286

6,879

7,165

282

その他資産担保証券等

235,534

13,007

15,964

28,971

61,402

△15,041

△15,242

295,624

12,385

16,926

持分証券:

143,074

△841

18,617

17,776

4,675

△495

△2,173

162,857

△1,097

18,617

投資ファンド等

143,074

△841

18,617

17,776

4,675

△495

△2,173

162,857

△1,097

18,617

デリバティブ資産

および負債(純額):

△7,824

10,595

△487

10,108

2,284

10,595

△487

オプションの買建/

売建、その他

△7,824

10,595

△487

10,108

2,284

10,595

△487

その他資産:

4,676

△2,711

△2,711

971

△150

2,786

△2,711

再保険貸 ※5

4,676

△2,711

△2,711

971

△150

2,786

△2,711

保険契約債務

および保険契約者勘定:

163,734

△30,205

△265

△30,470

△26,997

167,207

△30,205

△265

変額年金保険契約

および変額保険契約 ※6

163,734

△30,205

△265

△30,470

△26,997

167,207

△30,205

△265

未払金:

12,576

△47

△1,513

△1,560

14,136

△47

△1,513

条件付対価

12,576

△47

△1,513

△1,560

14,136

△47

△1,513

※1  主に、売却可能負債証券から生じるものは有価証券売却・評価損益および受取配当金、有価証券評価損または生命保険料収入および運用益、持分証券から生じるものは有価証券売却・評価損益および受取配当金、生命保険料収入および運用益、デリバティブ資産および負債(純額)から生じるものはその他の損益にそれぞれ計上しています。また、売却可能負債証券については、金融収益として表示される、利息の償却による調整を含んでいます。

※2  売却予定貸付金から生じるものは為替換算調整勘定、売却可能負債証券から生じるものは未実現有価証券評価損益および為替換算調整勘定、持分証券およびデリバティブ資産および負債(純額)から生じるものは主に為替換算調整勘定、保険契約債務および保険契約者勘定から生じるものは金融負債評価調整、未払金から生じるものは為替換算調整勘定に含んでいます。

※3  買収および再保険会社への出再による増加を含んでいます。

※4  再保険収入の受取による減少、死亡、解約および運用期間満了に伴う変額年金保険契約者および変額保険契約者への支払等による減少を含んでいます。

※5  上表の当期純利益に含まれる額のうち、再保険契約の公正価値の変動額を生命保険費用に計上し、再保険料から再保険収入を控除した金額を収益のマイナスとして生命保険料収入および運用益に計上しています。

※6  上表の当期純利益に含まれる額は、変額年金保険契約者および変額保険契約者のために運用する裏付投資資産の運用見合いの損益、変額年金保険契約および変額保険契約の最低保証の履行リスクの変動に伴う保険契約債務および保険契約者勘定の公正価値の変動、ならびに保険金や年金の支払事由等の発生に伴う費用等を含んでおり、それらを生命保険費用に計上しています。

 

  前連結会計年度において、売却予定の営業貸付金のうち176,055百万円を観察可能なインプットがとれなくなったため、レベル2からレベル3へ転入しています。当連結会計年度において、海外の地方債のうち6,818百万円を観察可能なインプットがとれなくなったため、レベル2からレベル3へ転入しています。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度において、非継続的に公正価値測定を行った主な資産の内訳は以下のとおりです。なお、これらの資産は主に減損の認識のために非継続的な公正価値測定を行っています。

前連結会計年度

資産内容

合計

(百万円)

測定日における公正価値による測定に用いるインプット

同一資産の活発な

市場における市場価額

(百万円)

その他の重要な

観察可能なインプット

(百万円)

重要な観察不能な

インプット

(百万円)

レベル1

レベル2

レベル3

売却予定の営業貸付金

1,139

1,139

不動産担保価値依存の営業貸付金

(信用損失引当金控除後)

5,970

5,970

オペレーティング・リース投資、事業用資産、社用資産およびその他資産

4,568

31

4,537

一部の持分証券

11,794

11,794

一部の持分法投資

4,013

3,587

426

合計

27,484

3,587

12,964

10,933

 

当連結会計年度

資産内容

合計

(百万円)

測定日における公正価値による測定に用いるインプット

同一資産の活発な

市場における市場価額

(百万円)

その他の重要な

観察可能なインプット

(百万円)

重要な観察不能な

インプット

(百万円)

レベル1

レベル2

レベル3

売却予定の営業貸付金

1,706

1,706

不動産担保価値依存の営業貸付金

(信用損失引当金控除後)

5,535

261

5,274

オペレーティング・リース投資

および事業用資産

1,205

1,205

一部の持分証券

18,484

18,484

一部の持分法投資

461

461

合計

27,391

20,451

6,940

 

  公正価値測定の主な評価技法は、以下のとおりです。

 

売却予定の営業貸付金

  営業貸付金のうち、当社が予測可能な将来において第三者へ売却を行う意図と能力を有しているものは売却予定の営業貸付金とみなされます。米州の売却予定の営業貸付金のうち、国債レートやスワップレート、マーケットスプレッド等の市場価額以外の観察可能なインプットを使用したマーケットアプローチに基づき評価しているものについては、レベル2に分類しています。市場で観察不能なインプットを含む割引キャッシュ・フロー法に基づき評価しているものについては、レベル3に分類しています。

 

不動産担保価値依存の営業貸付金

  信用損失引当金の見積もりにおいて、大口で均質でない営業貸付金は、将来キャッシュ・フローの現在価値、観察可能な市場価額、あるいは貸付金が担保に依存している場合には貸付金を保全する担保の公正価値に基づいて、個別に評価されます。会計基準編纂書820(公正価値測定)によると、信用の質が悪化した営業貸付金の評価を、現在価値技法を用いて行っている場合には公正価値測定とはみなされません。しかし、信用の質が悪化した営業貸付金の評価において、貸付金の観察可能な市場価額または担保依存貸付金につき保全する担保の公正価値に基づいて評価を行っている場合は公正価値測定とみなされ、非継続的な公正価値測定の開示対象とされています。

  不動産担保の公正価値については、状況に応じて、同種の資産の売却を含む最近の取引事例やその他の評価技法、例えば稼働中の既存資産または開発プロジェクトの完成により生み出されると見積もられる将来キャッシュ・フローを使った割引キャッシュ・フロー法などに基づき、独立した鑑定機関や内部の不動産鑑定士により評価されます。通常、年1回新しい鑑定評価を取得しています。さらに、担保不動産の状況を定期的にモニタリングし、公正価値に重要な影響を及ぼすかもしれない経済的または物理的状態の重要な変化が生じた場合には新しい鑑定評価を取得しています。これらの鑑定価格には、観察不能なインプットを含むと考えられるため、レベル3に分類しています。これらの観察不能なインプットには割引率やキャップレートおよび担保不動産の見積もり将来キャッシュ・フローが含まれ、一般的に公正価値は割引率やキャップレートの下落によって上昇し、上昇によって下落します。また、見積もり将来キャッシュ・フローの減少によって公正価値は下落し、増加によって上昇します。

  一部の子会社で保有する不動産担保依存の営業貸付金について、観察可能な市場価格に基づき公正価値評価を行うものについては、レベル2に分類しています。

 

オペレーティング・リース投資、事業用資産、社用資産およびその他資産、開発中および未開発の土地や建物

  公正価値測定を行っているオペレーティング・リース投資は、ほとんどが不動産です。オペレーティング・リース投資、事業用資産、社用資産およびその他資産、開発中および未開発の土地や建物の公正価値は、状況に応じて、同種の資産の売却を含む最近の取引事例やその他の評価技法、例えば稼働中の既存資産または開発プロジェクトの完成により生み出されると見積もられる将来キャッシュ・フローを使った割引キャッシュ・フロー法などに基づき、独立した鑑定機関や内部の不動産鑑定士等により評価され、観察不能なインプットを含むため、レベル3に分類しています。これらの観察不能なインプットには割引率や当該資産またはプロジェクトの見積もり将来キャッシュ・フローを含み、一般的に公正価値は割引率の下落によって上昇し、上昇によって下落します。また、見積もり将来キャッシュ・フローの減少によって公正価値は下落し、増加によって上昇します。

  一部の子会社で保有する動産について、類似した資産の相場価額など、レベル1に含まれる公表価額以外の観察可能なインプットに基づき公正価値測定を行うものについては、レベル2に分類しています。

 

短期売買目的負債証券および売却可能負債証券

  活発な市場での市場価額が入手できるものについては、市場価額を使用し、レベル1に分類しています。活発な市場での市場価額が入手できない場合、類似した資産の相場価額など、レベル1に含まれる公表価額以外の観察可能なインプットに基づき公正価値測定を行うものについては、レベル2に分類しています。市場価額が入手できず、観察可能なインプットもない場合には、公正価値測定は割引キャッシュ・フロー法および第三者の算定する価格に基づき評価しています。評価モデルおよび第三者の算定する価格を使用する場合には観察不能なインプットを含むため、レベル3に分類しています。なお、第三者の算定する価格に基づき評価を行う場合には、類似する金融商品の価格や関連するベンチマーク等の市場のデータを元にその妥当性を検証しています。

 

  米州のCMBS/RMBSおよびその他資産担保証券等は、取引価格や入札価格等のインプットが観察可能なものはレベル2に、観察不能なインプットを使用して公正価値評価しているものはレベル3に分類しています。インプットが観察可能かどうかの判断に際しては、最近の取引事例の欠如、取得した価格情報が最近の情報に基づいていない、または時期や値付業者によって当該価格情報が大きく変わる状況、リスク・プレミアムの大幅な上昇を示唆する何らかの状況、売気配と買気配の幅の拡大、新規発行の大幅な減少、相対取引等のため公開情報がまったくないかほとんどないような状況、その他の諸要因を評価し判断しています。米州のCMBS/RMBSおよびその他資産担保証券等については、取引価格や入札価格等の観察可能なインプットに基づき公正価値測定を行うものはレベル2に分類しています。一方、発行年度の古いものや投資適格未満とされるものについては、観察可能な取引は不足し、ブローカーや独立したプライシングサービスからの価格情報に依拠することはできないと判断しています。その結果、それらの負債証券の公正価値を測定するために、割引キャッシュ・フロー法などを用いて(レベル3インプットを含む)自社モデルを開発し、それらをレベル3に分類しています。このモデルの使用にあたって、該当する証券の予想キャッシュ・フローを、市場参加者が想定するであろう信用リスクと流動性リスクを見積もって織り込んだ割引率で割り引いています。また、予想キャッシュ・フローは、デフォルト率や繰上償還率、当該証券への返済の優先順位等の想定に基づき見積もっています。米州のCMBS/RMBSおよびその他資産担保証券等の公正価値は、一般的に割引率とデフォルト率の下落によって上昇し、割引率とデフォルト率の上昇によって下落します。

 

持分証券および持分法投資

  活発な市場での公表価額が入手できるものについては、市場価額を使用し、レベル1に分類しています。活発な市場での市場価額が入手できない場合、類似した資産の相場価額など、レベル1に含まれる公表価額以外の観察可能なインプットに基づき公正価値測定を行うものについては、レベル2に分類しています。投資会社に該当する一部の米州子会社が保有する投資ファンド、一部の持分証券および一部の持分法投資については、割引キャッシュ・フロー法およびマルチプル法の組合せならびに第三者の算定する価格に基づき公正価値評価しているため、レベル3に分類しています。割引キャッシュ・フロー法は、投資先の将来キャッシュ・フローおよび加重平均資本コストなどを使用しています。マルチプル法は、投資先のキャッシュ・フローの実績や予測、類似の企業および類似の買収事例におけるEBITDAマルチプル等を使用しています。また、一部の子会社が保有する一部の投資ファンドについては、公正価値オプションを選択し、割引キャッシュ・フロー法、市場で観察不能なインプットに基づいた純資産価額をもとに割引計算する方法ならびに第三者の算定する価格に基づき公正価値評価しているため、レベル3に分類しています。

 

デリバティブ

  取引所取引を行っているデリバティブについては取引市場価額を用い、レベル1に分類しています。店頭取引を行っているデリバティブの公正価値は一般的なモデルおよび割引キャッシュ・フロー法に基づいています。その際に使用するイールドカーブやボラティリティなどのインプットが市場で観察可能なものであればレベル2、市場で観察可能でないものであればレベル3にそれぞれ分類しています。これらの観察不能なインプットには割引率が含まれ、公正価値は割引率の下落によって上昇し、上昇によって下落します。

 

再保険貸

  一部の子会社は、一部の再保険契約について、変額年金保険契約および変額保険契約にかかる最低保証の履行リスクの変動に伴う保険契約債務および保険契約者勘定の公正価値の変動から生じる損益の一部を減殺するため公正価値オプションを選択しています。当該子会社は、再保険契約を割引キャッシュ・フロー法に基づいて算定し、観察不能なインプットを使用しているため、当該再保険契約の公正価値測定をレベル3に分類しています。

 

変額年金保険契約および変額保険契約

  一部の子会社は、保有する変額年金保険契約および変額保険契約全体について、当該保険契約の公正価値の変動による損益の大部分を、保険契約者のために保有する運用資産、デリバティブ契約から生じる損益、および再保険契約の公正価値変動による損益によって減殺する目的で、公正価値オプションを選択しています。変額年金保険の公正価値は、変額年金保険契約者および変額保険契約者のために運用する投資有価証券等の公正価値の変動に連動しています。保険契約者のために運用する投資有価証券は主に市場で取引される持分証券で構成されています。さらに、変額年金保険契約および変額保険契約は、最低保証リスクにさらされているため、当該子会社は、変額年金保険契約および変額保険契約全体の公正価値を、裏付けとなる投資の公正価値に最低保証リスクの公正価値を調整して測定しています。当該子会社は、当該最低保証リスクによる調整金額を割引キャッシュ・フロー法に基づいて算定し、観察不能なインプットを使用しているため、変額年金保険契約および変額保険契約全体の公正価値測定をレベル3に分類しています。

 

未払金(条件付対価)

  一部の子会社は、その保有する子会社の非支配持分の取得のための対価の一部を未払金(条件付対価)として計上し、市場で観察不能なインプットを含む割引キャッシュ・フロー法に基づいて算定しているため、レベル3に分類しています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、重要な観察不能なインプット(レベル3)を用いて継続的に公正価値測定を行った資産および負債のインプットに関する情報は以下のとおりです。

前連結会計年度末

資産および負債内容

公正価値

(百万円)

評価技法

重要な観察不能なインプット

インプットの範囲(加重平均値)

 

売却予定の営業貸付金

173,849

割引キャッシュ・フロー法

割引率

8.0%-10.0%

 

(9.0%)

 

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

日本および海外の地方債

3,331

第三者算定価格

 

 

社債

280

割引キャッシュ・フロー法

割引率

0.4%

 

(0.4%)

 

4,457

第三者算定価格

 

その他資産担保証券等

29,165

割引キャッシュ・フロー法

割引率

0.2%-51.2%

(8.9%)

デフォルト率

1.9%

(1.9%)

206,369

第三者算定価格

 

持分証券:

 

 

 

 

 

投資ファンド等

120,744

割引キャッシュ・フロー法

加重平均資本コスト

11.9%-26.4%

 

(17.2%)

 

EV/ターミナルEBITDAマルチプル

7.5倍-12.0倍

 

(9.5倍)

 

マルチプル法

EV/過去12カ月EBITDAマルチプル

5.5倍-8.7倍

 

(7.9倍)

 

EV/将来12カ月EBITDAマルチプル

4.9倍-8.9倍

 

(7.6倍)

 

EV/過去12カ月

類似取引EBITDAマルチプル

7.5倍-14.5倍

 

(10.0倍)

 

19,819

第三者算定価格

 

2,511

割引キャッシュ・フロー法

割引率

8.0%-12.0%

 

(10.0%)

 

デリバティブ資産:

 

 

 

 

 

オプションの買建/売建、その他

6,818

割引キャッシュ・フロー法

割引率

12.0%-32.0%

 

(14.4%)

 

その他資産:

 

 

 

 

 

再保険貸

4,676

割引キャッシュ・フロー法

割引率

△0.4%-1.5%

 

(0.4%)

 

死亡率

0.0%-100.0%

 

(2.6%)

 

解約率

1.5%-14.0%

 

(5.0%)

 

年金開始率

(最低年金額保証)

0.0%-100.0%

 

(100.0%)

資産合計

572,019

 

 

 

 

デリバティブ負債:

 

 

 

 

 

オプションの買建/売建、その他

14,603

割引キャッシュ・フロー法

割引率

12.0%-32.0%

 

(14.4%)

 

39

第三者算定価格

 

保険契約債務および保険契約者勘定:

 

 

 

 

 

変額年金保険契約および変額保険契約

163,734

割引キャッシュ・フロー法

割引率

△0.4%-1.5%

 

(0.4%)

 

死亡率

0.0%-100.0%

 

(2.1%)

 

解約率

1.5%-30.0%

 

(5.9%)

 

年金開始率

(最低年金額保証)

0.0%-100.0%

 

(68.8%)

負債合計

178,376

 

 

 

 

 

当連結会計年度末

資産および負債内容

公正価値

(百万円)

評価技法

重要な観察不能なインプット

インプットの範囲(加重平均値)

 

売却予定の営業貸付金

96,566

割引キャッシュ・フロー法

割引率

7.7%-13.0%

 

(10.0%)

 

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

日本および海外の地方債

7,145

割引キャッシュ・フロー法

割引率

4.9%-10.5%

 

(5.8%)

 

3,777

第三者算定価格

 

 

社債

140

割引キャッシュ・フロー法

割引率

0.4%

 

(0.4%)

 

5,446

第三者算定価格

 

米州のCMBS/RMBS

7,165

第三者算定価格

 

その他資産担保証券等

28,391

割引キャッシュ・フロー法

割引率

0.3%-51.2%

(6.7%)

デフォルト率

1.9%

(1.9%)

267,233

第三者算定価格

 

持分証券:

 

 

 

 

 

投資ファンド等

131,907

割引キャッシュ・フロー法

加重平均資本コスト

12.8%-26.4%

 

 

(17.2%)

 

EV/ターミナルEBITDAマルチプル

7.5倍-12.0倍

 

 

(9.5倍)

 

マルチプル法

EV/過去12カ月EBITDAマルチプル

8.1倍-9.5倍

 

(8.8倍)

 

EV/将来12カ月EBITDAマルチプル

6.8倍-9.6倍

 

(8.2倍)

 

EV/過去12カ月

類似取引EBITDAマルチプル

8.0倍-13.0倍

 

(9.9倍)

 

24,668

第三者算定価格

 

6,282

割引キャッシュ・フロー法

割引率

8.0%-12.0%

 

(10.3%)

 

デリバティブ資産:

 

 

 

 

 

オプションの買建/売建、その他

6,501

割引キャッシュ・フロー法

割引率

12.0%-33.0%

 

(14.6%)

 

その他資産:

 

 

 

 

 

再保険貸

2,786

割引キャッシュ・フロー法

割引率

△0.1%-1.6%

 

(0.5%)

 

死亡率

0.0%-100.0%

 

(2.9%)

 

解約率

1.5%-14.0%

 

(4.8%)

 

年金開始率

(最低年金額保証)

0.0%-100.0%

 

(100.0%)

資産合計

588,007

 

 

 

 

デリバティブ負債:

 

 

 

 

 

オプションの買建/売建、その他

4,198

割引キャッシュ・フロー法

割引率

12.0%-33.0%

 

(14.6%)

 

19

第三者算定価格

 

保険契約債務および保険契約者勘定:

 

 

 

 

 

変額年金保険契約および変額保険契約

167,207

割引キャッシュ・フロー法

割引率

△0.1%-1.6%

 

(0.5%)

 

死亡率

0.0%-100.0%

 

(2.1%)

 

解約率

1.5%-30.0%

 

(5.9%)

 

年金開始率

(最低年金額保証)

0.0%-100.0%

 

(66.7%)

 

未払金:

 

 

 

 

 

条件付対価

14,136

割引キャッシュ・フロー法

EV/ターミナルEBITDAマルチプル

15.0倍

 

(15.0倍)

負債合計

185,560

 

 

 

 

  前連結会計年度および当連結会計年度において、重要な観察不能なインプット(レベル3)を用いて非継続的に公正価値測定を行った資産のインプットに関する情報は以下のとおりです。

前連結会計年度

資産内容

公正価値

(百万円)

評価技法

重要な観察不能な

インプット

インプットの範囲(加重平均値)

不動産担保価値依存の

営業貸付金

(信用損失引当金控除後)

1,351

直接還元法

キャップレート

4.7%-6.6%

(5.5%)

4,619

第三者算定価格

オペレーティング・リース投資、事業用資産、社用資産およびその他資産

3,257

割引キャッシュ・フロー法

割引率

0.5%-5.8%

(4.9%)

1,280

第三者算定価格

一部の持分法投資

23

割引キャッシュ・フロー法

割引率

3.7%

(3.7%)

403

第三者算定価格

合計

10,933

 

 

 

 

当連結会計年度

資産内容

公正価値

(百万円)

評価技法

重要な観察不能な

インプット

インプットの範囲(加重平均値)

不動産担保価値依存の

営業貸付金

(信用損失引当金控除後)

892

直接還元法

キャップレート

4.6%-6.3%

(5.3%)

4,382

第三者算定価格

オペレーティング・リース投資および事業用資産

337

割引キャッシュ・フロー法

割引率

0.0%-13.0%

(3.6%)

868

第三者算定価格

一部の持分法投資

461

マルチプル法

EV/EBITDA

マルチプル

3倍-6倍

(4.5倍)

合計

6,940

 

 

 

 

  当社および子会社は、レベル3の資産および負債の公正価値を決定するために、割引キャッシュ・フロー法や自社で開発したモデルを使用しています。これらの評価技法を使用するために、資産および負債に関連するインプットや前提条件を決定します。インプットや前提条件には、上表に記載しているような重要な観察不能なインプットを含み、これらの観察不能なインプットが変動した場合、公正価値に重要な影響を与える可能性があります。

 

  ある観察不能なインプットは、その変動が資産および負債の公正価値に一貫した方向で影響します。一方、その資産および負債の公正価値は、他のインプットの変動に対して逆方向に変動する可能性があります。複数のインプットが資産および負債の評価技法に使用されている場合、ひとつのインプットのある方向への変動は、他のインプットの逆方向の変動により相殺され、全体としては当該資産および負債の公正価値への影響が弱められることがあります。加えて、ある観察不能なインプットの変動が、他の観察不能なインプットを変動させることがあり、公正価値への影響を弱めることも強めることもあります。

 

  観察不能なインプットは、資産および負債の公正価値で加重平均しています。

 

  各インプットの不確実性に関する分析は、上記の主な評価技法をご参照ください。

 

4  買収および事業売却

(1)株式会社ディーエイチシーの取得

当社は、当社グループのヘルスケア事業におけるネットワークを拡大するため、2022年11月11日、株式会社ディーエイチシー(以下、「ディーエイチシー」)の大株主である吉田嘉明氏との間で株式譲渡契約を締結し、当社がディーエイチシーの株式を譲り受ける基本的な合意に達し、2023年1月31日を企業結合日として、発行済み株式のすべてを取得し、ディーエイチシーは当社の100%子会社となりました。

 

株式の取得価額総額は、300,000百万円となり、現金での支払いとなります。

 

なお、取得にかかった付随費用3,435百万円は、前々連結会計年度および前連結会計年度の連結損益計算書上、販売費および一般管理費に計上しています。

 

当社は、会計基準編纂書805(企業結合)に基づき取得原価の配分を実施しています。当社は取得法に基づき、識別可能資産および引受負債を公正価値で計上しています。

 

当連結会計年度において取得原価の配分が完了しました。その結果、ディーエイチシーの資産および負債に割り当てられた公正価値は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度の

暫定的な評価

(百万円)

調整

(百万円)

当連結会計年度の

最終的な評価

(百万円)

現金および現金等価物

101,254

101,254

事業用資産

18,790

△292

18,498

受取手形、売掛金および未収入金

11,117

11,117

棚卸資産

17,370

1,727

19,097

社用資産

17,316

447

17,763

その他資産等

197,840

5,390

203,230

資産合計

363,687

7,272

370,959

短期借入債務

5,000

5,000

支払手形、買掛金および未払金

13,748

13,748

未払法人税等

25,472

8,095

33,567

その他負債

19,114

△823

18,291

負債合計

63,334

7,272

70,606

非支配持分

353

353

純額

300,000

300,000

 

この買収により計上された営業権および識別可能な無形資産は、当連結会計年度末現在の連結貸借対照表上、その他資産に計上しています。営業権および識別可能な無形資産の買収時点における金額は、それぞれ94,324百万円および104,910百万円です。営業権は、取得対価が取得した純資産の認識額を超過する部分として計算しています。当社はディーエイチシーの識別された資産および負債の公正価値測定に基づいて営業権の金額を算出しています。営業権は、ディーエイチシーの連結子会社化による新たな収益の流入によるオリックスグループの将来の成長や当社の既存の資産や事業とのシナジー等に起因しています。この営業権は税務上損金に算入されません。この取得に関して計上した営業権およびその他の無形資産は事業投資・コンセッションセグメントに計上しています。

 

 

この取得により計上した無形資産の内訳は以下のとおりです。

 

公正価値で計上された無形資産

(百万円)

加重平均償却年数

(年)

耐用年数を確定できない無形資産:

 

 

商標権および商号

77,721

小計

77,721

 

償却すべき無形資産:

 

 

ライセンス

15,976

15

顧客関係

11,213

16

小計

27,189

 

合計

104,910

 

 

下記の補足的プロフォーマ財務情報(非監査)は、この取得が2022年3月期の期首(2021年4月1日)に発生したと仮定した場合の当社および子会社の業績合計額です。

 

前連結会計年度

(百万円)

営業収益

2,754,190

当期純利益

310,937

 

前連結会計年度の連結損益計算書に含まれている、取得日以降のディーエイチシーの営業収益および当期純利益はありません。

 

この概算の補足的プロフォーマ財務情報(非監査)は、当社が合理的と考える見積もりおよび前提にもとづき作成されたものであり、この取得が2022年3月期の開始の日に完了したと仮定した場合の当社の業績を示す指標として用いるべきではありません。

 

(2)その他の取得

前連結会計年度の当社および子会社による、ディーエイチシー以外のその他の買収の取得金額は、60,876百万円であり、主に現金により支払われました。これらの買収により計上された営業権は17,644百万円であり、税務上損金に算入されません。また、営業権以外の無形資産を31,087百万円計上しています。これらの買収は、主に事業投資・コンセッションセグメントに含まれています。

 

当連結会計年度の当社および子会社による買収の取得金額は、11,894百万円であり、主に現金により支払われました。これらの買収により計上された営業権は4,241百万円であり、税務上損益に算入されません。また、営業権以外の無形資産を7,049百万円計上しています。これらの買収は、主に事業投資・コンセッションセグメントに含まれています。

 

前連結会計年度において、前連結会計年度に行った買収のうち4件において、主に環境エネルギーセグメントで1,174百万円のバーゲン・パーチェス益を計上しました。当連結会計年度においてバーゲン・パーチェス益の計上はありません。

 

営業権のセグメント区分は注記14「営業権およびその他の無形資産」に記載しています。

 

(3)事業売却

前連結会計年度および当連結会計年度における子会社・持分法投資売却損益および清算損は、それぞれ33,000百万円および72,488百万円です。前連結会計年度に計上した子会社・持分法投資売却損益および清算損は、主に不動産セグメントで137百万円、事業投資・コンセッションセグメントで2,367百万円、環境エネルギーセグメントで16,698百万円、輸送機器セグメントで△1,076百万円、ORIX USAセグメントで10,201百万円およびアジア・豪州セグメントで4,676百万円です。当連結会計年度に計上した子会社・持分法投資却損益および清算損は、主に事業投資・コンセッションセグメントで19,822百万円、環境エネルギーセグメントで△5,557百万円、銀行・クレジットセグメントで57,470百万円、ORIX USAセグメントで△1,978百万円およびORIX Europeセグメントで2,502百万円です。

 

当連結会計年度において、当社の連結子会社であったオリックス・クレジット株式会社(以下、「オリックス・クレジット」)の普通株式の66%を第三者に譲渡しました。当社は引き続き34%の持分を保有するため、当連結会計年度より、オリックス・クレジットは当社の持分法適用会社になりました。この譲渡に伴い、当連結会計年度において、支配持分の売却に伴う利益37,930百万円および継続保有する投資の公正価値再測定に伴う評価益19,540百万円を子会社・持分法投資売却損益および清算損に計上しました。公正価値再測定においては、売却金額に基づいた株式価値にて継続保有持分の評価を行っています。

5  顧客との契約から生じる収益

  前連結会計年度および当連結会計年度における、顧客との契約およびその他の源泉から認識した収益は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

財またはサービスの種類別

 

 

商品売上高

299,901

266,390

不動産売上高

92,668

107,524

アセットマネジメントおよびサービシング収入

239,232

244,508

自動車関連サービス収入

82,428

88,325

施設運営事業収入

56,231

76,087

環境エネルギー事業関連サービス収入

209,649

158,075

不動産管理および仲介収入

98,593

99,843

不動産請負工事売上高

120,379

152,022

その他

104,284

107,191

顧客との契約から認識した収益合計

1,303,365

1,299,965

その他の源泉から認識した収益 ※

19,355

38,959

 商品および不動産売上高

 ならびにサービス収入合計

1,322,720

1,338,924

※  その他の源泉から認識した収益は、顧客との契約から生じる収益の範囲外の収益です。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における「商品および不動産売上原価」ならびに「サービス費用」の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

財またはサービスの種類別

 

 

商品売上原価

254,407

179,799

不動産売上原価

78,602

88,828

アセットマネジメントおよびサービシング費用

52,918

58,376

自動車関連サービス費用

52,260

56,880

施設運営事業費用

57,143

65,979

環境エネルギー事業関連サービス費用

166,821

109,923

不動産管理および仲介関連費用

87,459

88,973

不動産請負工事原価

105,492

132,656

その他

49,034

47,314

 商品および不動産売上原価

 ならびにサービス費用合計

904,136

828,728

 

  当社および子会社は、顧客との契約において約束した財またはサービスの支配が移転したときに、その移転した財またはサービスと交換に権利を得ると見込む対価を反映した金額で収益を認識しています。収益からは、値引き、リベートおよび返品等を控除し、また、第三者のために回収する金額を除いています。特定された財またはサービスごとに、当社および子会社が取引の本人か代理人かを判定します。他の当事者が関与する取引においては、顧客に財またはサービスの支配が移転する前に当社および子会社がそれらを支配している場合には、取引の本人として収益を総額で認識します。なお、下記アセットマネジメント業務における成功報酬を除き、収益に含まれる対価に重要な変動性はありません。また、取引対価に重大な金融要素は含んでいません。

 

  財またはサービスの種類別および地域別の収益のセグメント別の内訳は、注記34「セグメント情報」をご参照ください。

 

  財またはサービスの種類別の主な収益認識方法は以下のとおりです。

 

商品売上高

  当社および子会社は、化粧品健康食品医療用機器、業務ソフトウエア他様々な商品を顧客へ販売しています。商品販売による収益は、顧客へ商品の支配が移転した時点で認識しています。当社および子会社は支配の移転を、顧客への商品の出荷または引き渡し、あるいは顧客による検収に基づき決定しています。

 

不動産売上高

  一部の子会社は、不動産の住宅分譲事業を行っています。一戸建ておよび分譲マンション等の販売によって得られる収益は、顧客へ不動産を引き渡した時点で認識しています。

 

アセットマネジメントおよびサービシング収入

  一部の子会社は、金融商品の運用、不動産等の運用および維持管理サービスを顧客に提供しています。また、当社および子会社は顧客に代わって貸付金等の回収業務を行っています。アセットマネジメントおよびサービシング収入には主に管理手数料、サービシング手数料および成功報酬が含まれます。管理手数料およびサービシング手数料収入は、履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、顧客との契約期間にわたり認識しています。管理手数料は、管理する投資ファンドの純資産額または運用資産の市場価値に、契約上定められた率を乗じて計算しています。サービシング手数料は、管理する資産額に契約で定められた率を乗じて計算しています。ファンドの業績に基づく成功報酬は、履行義務が充足された時に、不確実性がその後解消された際に認識した収益の累計額に重大な戻入れが生じない可能性が高い金額で認識しています。成功報酬の見積もりには、契約条件に基づき最も起こり得ると考える金額(最頻値法)を適用しています。なお、自社で組成し投資家へ売却した金融資産にかかるサービシング手数料は、報酬として適正な水準を上回る場合にはサービス資産を、下回る場合にはサービス負債として会計処理しており、顧客との契約から生じる収益の範囲外です。

 

自動車関連サービス収入

  一部の子会社は、自動車関連サービスとして、主に車両メンテナンスサービスを顧客に提供しています。このサービスにおいては、履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、収益は、顧客との契約期間にわたり認識しています。進捗度は、顧客への支配の移転を適切に表す発生原価に基づき測定しています。顧客から対価の一部を履行義務の充足前に受領しており、契約負債として、連結貸借対照表上、その他負債へ計上しています。

 

施設運営事業収入

  当社および子会社は、ホテル・旅館、多目的ドーム等を運営しています。これらにかかる収益は、履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、顧客による施設利用期間にわたり認識しており、その利用期間を基に、顧客に移転するサービスの価値を直接測定しています。多目的ドーム運営において顧客から対価の一部を履行義務の充足前に受領しており、契約負債として連結貸借対照表上、その他負債へ計上しています。なお、サービス収入に含まれる事業用資産の売却益は、顧客ではない相手への非金融資産の譲渡であり、顧客との契約から生じる収益の範囲外です。

 

環境エネルギー事業関連サービス収入

  当社および子会社は、工場やオフィスビル、その他の施設向けに電力供給事業を行っています。仕入または発電所の運営による、電力供給サービスにかかる収益は、履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、顧客との電力供給契約期間にわたり認識しており、顧客の電気使用量により、顧客に移転するサービスの価値を直接測定しています。また、一部の子会社は、廃棄物処理施設を運営しています。資源および廃棄物処理サービスにかかる収益は、主に履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、顧客とのサービス契約期間にわたり認識しており、資源および廃棄物の処理量により、顧客に移転するサービスの価値を直接測定しています。

 

不動産管理および仲介収入

  一部の子会社は、不動産管理および仲介事業として、主にマンションやオフィスビル、施設等の維持・管理サービスを顧客へ提供しています。これらの管理事業にかかる収益は、履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、顧客との管理契約期間にわたり認識しています。進捗度は、時の経過に基づき、顧客に移転するサービスの価値を直接測定しています。顧客から対価の一部を履行義務の充足前に受領しており、契約負債として、連結貸借対照表上、その他負債へ計上しています。

 

不動産請負工事売上高

  一部の子会社は、マンションやオフィスビル、施設等にかかる修繕工事や建設工事を請け負っています。これらの工事は顧客が所有または賃借する不動産において行われ、工事が進捗するにつれて価値が増加し、かつ顧客がその資産を支配します。また、履行により当該子会社にとって他に転用できる資産が創出されず、かつ、現在までに完了した履行に対する支払いを受ける強制可能な権利を実質的に有していることから、工事期間にわたって収益を認識しています。進捗度は、顧客への支配の移転を適切に表す発生原価に基づき測定しています。当該子会社が履行した義務の一部について契約資産を認識し、連結貸借対照表上、その他資産へ計上しています。また、顧客から対価の一部を履行義務の充足前に受領しており、契約負債として連結貸借対照表上、その他負債へ計上しています。

 

その他

  その他、当社および子会社は、様々な事業を展開しています。主な収益は以下のとおりです。

 

ソフトウエアおよび測定機器等の保守サービス:

  一部の子会社は、情報システム製品、ソフトウエアおよび測定機器等の製品保守および周辺業務支援サービスを顧客に提供しています。本サービスにおいては、履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、顧客との契約期間にわたり収益を認識しています。進捗度は、顧客への支配の移転を適切に表す発生原価に基づき測定しています。顧客から対価の一部を履行義務の充足前に受領しており、契約負債として連結貸借対照表上、その他負債へ計上しています。

 

手数料収入:

  当社および子会社は、保険契約者の紹介およびその他の仲介事業を行っています。これらの事業による手数料収入は、主に顧客と紹介先または仲介先の契約が成立した時点で認識しています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の顧客との契約における受取債権、契約資産および契約負債の残高は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

受取手形、売掛金および未収入金

223,635

207,970

契約資産(その他資産に含む)

13,403

17,051

契約負債(その他負債に含む)

34,338

32,828

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における契約資産の重要な変動はありません。前連結会計年度および当連結会計年度における契約負債の重要な変動はありません。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度に認識した収益のうち、期首の契約負債残高に含まれていたものは、それぞれ25,705百万円および28,015百万円です。

 

  当連結会計年度末現在における、未充足または一部未充足の履行義務に配分した取引価格は、211,868百万円であり、自動車関連サービスや不動産販売などに関連しています。これらの収益認識の最長残存期間は17年です。なお、主なものは自動車関連サービスに関するもので、10年間にわたり収益認識される予定です。当社および子会社は、当開示において実務上の簡便法を適用し、当初の契約期間が1年以内のもの、また、顧客に請求する履行対価を基にサービスの価値を直接測定して収益認識するものは含めていません。なお、充足されていない履行義務へ配分された取引価格に、重要な変動対価の見積もりは含まれていません。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における、顧客との契約の獲得または履行のためのコストから認識した資産残高に重要性はありません。

6  キャッシュ・フローに関する情報

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、連結貸借対照表に計上している現金、現金等価物および使途制限付現金は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

現金および現金等価物

1,231,860

1,032,810

使途制限付現金

135,048

152,497

現金、現金等価物および使途制限付現金  合計

1,366,908

1,185,307

 

  前連結会計年度および当連結会計年度の期中における現金支払額は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

現金支払額:

 

 

支払利息

117,759

182,633

法人税等(純額)

187,246

3,507

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における主な現金収支を伴わない取引は以下のとおりです。

 

  担保不動産を取得した結果、前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ750百万円および9,442百万円の賃貸不動産が営業貸付金より振り替わりました。担保不動産を取得した結果、前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ12百万円および29百万円のその他資産が営業貸付金より振り替わりました。リストラクチャリングの結果、当連結会計年度において、3,452百万円の投資有価証券が営業貸付金より振り替わりました。

 

  前連結会計年度において、一部の子会社は、従来連結対象であった子会社およびVIEを非連結としたことにより、前連結会計年度末の連結貸借対照表上、資産が7,752百万円、負債が3,916百万円減少しています。減少した資産は、主にオペレーティング・リース資産であり、減少した負債は、主に長期借入債務です。当連結会計年度において、一部の子会社は、従来連結対象であった子会社およびVIEを非連結としたことにより、当連結会計年度末の連結貸借対照表上、資産が1,777百万円、負債が0百万円減少しています。減少した資産は、主に投資有価証券であり、減少した負債は、主にその他負債です。これらは現金収支を伴わないため、投資活動および財務活動によるキャッシュ・フローに含んでいません。

 

  借手のリース取引における使用権資産および関連するリース負債の同時認識は現金収支を伴わないため、投資活動および財務活動によるキャッシュ・フローに含んでいません。詳細については注記7「リース取引」をご参照ください。

 

7  リース取引

(1)貸手のリース取引

  一部のリース契約には、リース期間の延長または解約オプションが含まれています。当社および子会社は、これらのオプション行使が合理的に確実である場合、オプションの対象期間を考慮し、リース期間を決定しています。当社および子会社のリース契約の大部分は、顧客の割安購入選択権を含んでいません。

  見積残存価額はリース期間終了時の物件の処分により見込まれる売却額です。見積残存価額は、中古物件の市場価額、陳腐化する時期、程度についての見積もりおよび類似する中古資産におけるこれまでの回収実績に基づいて決定されています。当社および子会社は、物件価格と中古市場のトレンドが想定と異なる場合、その見積額を回収できずに損失を被る、あるいは評価損の計上が必要になる可能性があります。リース資産の見積残存価額に関連するリース資産の損失リスクは、リース開始時の見積残存価額の予測および見積残存価額の定期的な見直しによりモニタリングしています。

  自動車リースと車両メンテナンスサービスの契約が一体となっている場合は、契約対価をリース要素と非リース要素の独立販売価格の比率に基づいて按分しています。通常、リース要素は、車両およびファイナンス費用を含んでおり、非リース要素はメンテナンス契約を含んでいます。

  一部の子会社は、自動車関連サービスを提供しており、非リース要素を関連するリース要素から分離しない実務上の簡便法を適用しています。当該サービスにおいては、非リース要素に関わる対価が契約対価の大部分を占めることから会計基準編纂書606を契約全体に適用しています。これらにかかる収益は、履行義務の充足につれて顧客がサービスの提供を受けると同時に消費するため、顧客によるサービス利用期間にわたり認識しており、その利用期間を基に、顧客に移転するサービスの価値を直接測定しています。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における貸手のリース収益の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

ファイナンス・リース収益

 

 

利息収入

80,810

87,189

その他

2,568

2,500

オペレーティング・リース収益 ※

499,541

535,490

 合計

582,919

625,179

※ オペレーティング・リース収益には、前連結会計年度および当連結会計年度において、賃貸不動産売却益をそれぞれ25,699百万円および20,960百万円、賃貸不動産以外のオペレーティング・リース資産の売却益をそれぞれ31,233百万円および32,481百万円含んでいます。

 

  リース純投資からのファイナンス・リース収益およびリース純投資の処分に関わる損益は、連結損益計算書の金融収益に計上しています。前連結会計年度および当連結会計年度において、リース純投資の処分に関わる重要な損益は生じていません。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在におけるリース純投資の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

リース債権 ※

1,057,990

1,124,232

無保証見積残存価額

28,145

29,555

初期直接費用

1,428

1,236

合計

1,087,563

1,155,023

※ 一部のリース契約には、主に環境対策を目的として、顧客のリース資産取得に対して政府等の補助金(以下、「政府補助金」)の対象となるものがあります。当該政府補助金は、当社および子会社による現金受領が確定した時点で、リース契約のリース債権を減額する処理を行っています。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在におけるリース債権の減額金額は、それぞれ28,532百万円および31,108百万円です。補助金の便益はリース料の減額により顧客に帰属します。なお、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における政府補助金の契約の最長の残期間は、それぞれ11年および14年です。また、当該政府補助金の受領にあたっては、一定期間の間、主に財産処分制限や書類保管義務が発生します。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在におけるオペレーティング・リース投資の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

輸送機器

1,521,865

1,892,410

測定・分析機器、情報関連機器

342,591

377,195

不動産

319,074

308,989

その他

79,633

87,525

 小計

2,263,163

2,666,119

減価償却累計額

△865,942

△936,001

差引残高

1,397,221

1,730,118

使用権資産

98,417

87,359

未収レンタル料

45,123

54,230

貸倒引当金

△3,583

△3,133

 合計

1,537,178

1,868,574

 

  オペレーティング・リース原価は減価償却費および保険料、固定資産税などの諸原価を含んでいます。前連結会計年度および当連結会計年度におけるオペレーティング・リース原価の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

減価償却費

245,180

261,723

諸原価

91,807

95,037

合計

336,987

356,760

 

  リース純投資のリース債権(残価保証付残存価額を含む)の当連結会計年度末現在における最長の残余リース期間は18年です。オペレーティング・リース契約の当連結会計年度末現在における最長の残余リース期間は57年です。当連結会計年度末現在における今後5年間およびそれ以降の回収予定額は以下のとおりです。

期末日  3月31日

リース純投資

(百万円)

オペレーティング・リース

(百万円)

2025年

476,700

381,709

2026年

322,930

241,771

2027年

215,653

162,414

2028年

123,055

94,841

2029年

72,827

53,333

2030年以降

54,652

135,000

合計

1,265,817

1,069,068

控除:利息相当部分

△141,585

合計

1,124,232

 

(2)借手のリース取引

  当社および子会社は、契約開始時に契約にリースが含まれるか決定しています。当社および子会社は、土地、オフィス、従業員社宅・寮および車両等に係るオペレーティング・リースおよびファイナンス・リースを有しています。

  一部のリース契約には、リース期間の延長または解約オプションが含まれています。当社および子会社は、これらのオプション行使が合理的に確実である場合、オプションの対象期間を考慮し、リース期間を決定しています。当社および子会社のリース契約には、重要な残価保証または重要な財務制限条項はありません。当社および子会社のリース契約の大部分はリースの計算利子率が明示されていないため、当社および子会社はリース料総額の現在価値を算定する際、リース開始時に入手可能な情報を基にした追加借入利子率を使用しています。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における借手のリース取引に関するリース費用の内訳は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

使用権資産の償却費

536

580

リース負債の支払利息

150

84

ファイナンス・リース費用 合計

686

664

オペレーティング・リース費用

52,279

53,405

短期リース費用

2,742

3,048

変動リース費用

1,297

2,721

転リース収益

△8,819

△9,512

合計

48,185

50,326

 

  なお、当連結会計年度において、セール・アンド・リースバック取引における売却益2,661百万円を計上しています。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における借手のリース取引に関するキャッシュ・フローの補足的情報は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度

 

ファイナンス・リース

(百万円)

オペレーティング・リース

(百万円)

リース負債の返済に伴うキャッシュ・フロー

 

 

営業活動によるキャッシュ・フロー

150

50,369

財務活動によるキャッシュ・フロー

781

リース負債と同時に認識した使用権資産

93

39,823

 

 

当連結会計年度

 

ファイナンス・リース

(百万円)

オペレーティング・リース

(百万円)

リース負債の返済に伴うキャッシュ・フロー

 

 

営業活動によるキャッシュ・フロー

84

52,759

財務活動によるキャッシュ・フロー

664

リース負債と同時に認識した使用権資産

1,481

27,427

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における借手のリース取引に関する貸借対照表の補足的情報は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

 

ファイナンス・リース

(百万円)

オペレーティング・リース

(百万円)

オペレーティング・リース投資

4,782

93,635

事業用資産

1,394

85,036

社用資産

368

100,744

使用権資産  合計

6,544

279,415

その他負債

7,129

280,829

リース負債  合計

7,129

280,829

残余リース期間(加重平均)

37年

11年

加重平均割引利率

2.4%

1.3%

 

 

当連結会計年度末

 

ファイナンス・リース

(百万円)

オペレーティング・リース

(百万円)

オペレーティング・リース投資

4,685

82,674

事業用資産

2,306

72,284

社用資産

293

94,932

使用権資産  合計

7,284

249,890

その他負債

7,877

252,344

リース負債  合計

7,877

252,344

残余リース期間(加重平均)

35年

11年

加重平均割引利率

2.2%

1.7%

 

  当連結会計年度末現在における借手のリース取引に関するリース負債の、今後5年間およびそれ以降の返済予定額は以下のとおりです。

期末日  3月31日

ファイナンス・リース

(百万円)

オペレーティング・リース

(百万円)

2025年

875

50,599

2026年

793

39,445

2027年

527

30,366

2028年

388

25,168

2029年

361

21,813

2030年以降

8,161

106,525

合計

11,105

273,916

控除:利息相当部分

△3,228

△21,572

リース負債  合計

7,877

252,344

 

8  営業貸付金

  当連結会計年度より、連結財務諸表の表示方法を変更しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(z)表示方法の変更」をご参照ください。この変更により、前連結会計年度の営業貸付金の数値についても組替再表示しています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における営業貸付金の国内・海外および種類別内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

国内貸付:

 

 

個人向け―

 

 

不動産ローン

1,949,865

1,851,214

カードローン

171,635

72,353

その他

29,688

5,680

 小計

2,151,188

1,929,247

法人向け―

 

 

不動産業

296,228

334,506

ノンリコースローン

124,499

145,286

商工業およびその他

165,951

187,824

 小計

586,678

667,616

海外貸付:

 

 

個人向け―

 

 

不動産ローン

107,094

96,247

その他

43,054

47,415

 小計

150,148

143,662

法人向け―

 

 

不動産業

277,839

190,630

ノンリコースローン

38,654

50,263

商工業およびその他

660,840

705,494

 小計

977,333

946,387

持分法適用会社

27,424

251,929

買取債権 ※

12,255

19,973

 合計

3,905,026

3,958,814

  ※  買取債権とは、当初契約実行時より債務者の信用リスクが悪化し、取得時において契約上要求されている支払額の全額は回収できないと想定される債権です。

 

  営業貸付金は、原則として契約上借り手に担保、あるいは保証人を設定しています。

 

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における、買取債権を除いた国内貸付および海外貸付の今後5年間およびそれ以降の契約上の回収スケジュールは以下のとおりです。

期末日  3月31日

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

2024年

527,034

2025年

430,290

714,395

2026年

413,201

403,303

2027年

272,217

342,527

2028年

224,622

243,226

2029年

207,661

2029年以降

2,025,407

2030年以降

2,027,729

合計

3,892,771

3,938,841

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における連結損益計算書の金融収益には、それぞれ194,240百万円および205,734百万円の貸付金収益を計上しています。

 

  営業貸付金のうち、当社および一部の子会社が予測可能な将来において第三者へ売却を行う意図と能力を有しているものは売却予定の営業貸付金とみなし、公正価値オプションを適用しているものを除き、個別に取得原価と公正価値のいずれか低い価額で評価しています。一部の子会社は、売却予定の営業貸付金について公正価値オプションを選択しました。当該一部の子会社は、売却予定の営業貸付金の保有期間中の公正価値の変動を相殺するために先渡契約を締結していますが、公正価値オプションの選択により、営業貸付金の公正価値の変動と金利変動により生じる先渡契約の公正価値の変動を同じ会計期間に認識することができます。営業貸付金には、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在それぞれ201,355百万円および137,179百万円の売却予定の営業貸付金を計上しています。なお、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の売却予定の営業貸付金には、それぞれ197,041百万円および129,959百万円の公正価値オプションを適用している売却予定の営業貸付金を計上しています。

 

  買取債権は当初契約実行時より債務者の信用リスクが悪化し、取得時において契約上要求されている支払額の全額は回収できないと想定される債権であり、また債務不履行が継続している状態にあり、回収の時期や金額を合理的に見積もることが困難なものです。このような買取債権には概ね不動産担保が供され、当社および子会社は債務者が行う任意売却手続きの手配や、担保権を行使した場合における不動産担保物件の修繕や改造ならびに債権の第三者への譲渡など、様々な手段を講じて回収額の最大化を図っています。したがって、買取債権は法的には貸付債権として保有されますが、債務不履行の状態にある債権は通常の回収手段により回収されることは期待できず、買取後の担保の回収にあたっては個別の方策が必要とされるため、回収額、回収時期、回収方法を合理的に見積もることはできません。このため、当社および子会社は買取債権については原価回収基準による方法で収益認識を行っています。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における当該買取債権の帳簿価額はそれぞれ12,255百万円および19,973百万円であり、前連結会計年度および当連結会計年度において取得した当該買取債権にかかる取得時の公正価値はそれぞれ2,444百万円および12,271百万円です。

 

 

9  金融資産の信用の質および信用損失引当金

当連結会計年度より、連結財務諸表の表示方法を変更しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(z)表示方法の変更」をご参照ください。この変更により、前連結会計年度の金融資産および信用損失引当金の数値についても組替再表示しています。

 

当社および子会社は、以下の情報をポートフォリオ・セグメント別、およびそれをさらに細分化した金融資産のクラス別に開示しています。

 

  ・信用損失引当金に関する情報

  ・金融資産に関する情報

  信用の質

  支払期日経過

  収益計上停止

  ・財務的な問題に直面している債務者に対する金融債権の条件変更に関する情報

 

ポートフォリオ・セグメントとは、企業が信用損失引当金を決定するために策定および文書化した体系的手法が適用されるレベル、と定義されています。当社および子会社におけるポートフォリオ・セグメントは、営業貸付金の商品別、リース純投資および償却原価で測定するその他の金融資産に区分しています。また、金融資産のクラスとは、取得時の測定方法や金融債権のリスク特性、債務者の信用リスクをモニタリングし、評価する方法に基づいて決定され、財務諸表の利用者が金融資産に固有のリスクを理解するために十分詳細なレベルと定義されています。金融資産のクラスは一般的に、ポートフォリオ・セグメントを細分化したものであり、当社および子会社においては、ポートフォリオ・セグメントを地域別、商品別または貸出先の業種別に細分化しています。

 

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における営業貸付金、リース純投資および償却原価で測定するその他の金融資産に対する信用損失引当金に関する情報は以下のとおりです。

前連結会計年度

(百万円)

 

 

期首残高

繰入額

(△戻入額)

※3

報告期間に取得した

買取債権の取得日における

信用損失引当金

取崩額

※4

繰戻額

その他

※5

期末残高

 

集合評価

対象

個別評価

対象

信用損失引当金:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不動産ローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

5,716

△1,437

△215

27

1

4,092

3,644

448

 

海外

455

△19

1

9

446

446

カードローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

10,019

△421

△584

8

9,022

8,329

693

その他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

5,204

4,672

△2,124

8

△1

7,759

5,337

2,422

 

海外

1,105

1,265

△508

27

1,889

1,467

422

法人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノンリコースローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

81

173

△1

253

253

 

米州

2,691

△1,186

△11

1,494

560

934

ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不動産業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

617

131

28

1

777

663

114

 

海外

735

264

△29

37

1,007

1,007

商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

1,337

102

△358

71

1,152

477

675

 

海外

18,296

7,164

△8,212

329

1,555

19,132

16,455

2,677

持分法適用会社向け貸付金

1,957

361

△1,842

174

650

281

369

買取債権 ※1

1,575

△261

6,901

△7,142

64

11

1,148

541

607

リース純投資

16,303

1,678

△2,637

27

348

15,719

12,032

3,687

小計

66,091

12,486

6,901

△23,651

563

2,150

64,540

51,492

13,048

償却原価で測定するその他の金融資産 ※2

5,324

194

△4,721

30

6

833

267

566

合計

71,415

12,680

6,901

△28,372

593

2,156

65,373

51,759

13,614

 

 

当連結会計年度

(百万円)

 

 

期首残高

繰入額

(△戻入額)

※3

報告期間に取得した

買取債権の取得日における

信用損失引当金

取崩額

※4

繰戻額

その他

※5

期末残高

 

集合評価

対象

個別評価

対象

信用損失引当金:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

個人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不動産ローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

4,092

△712

△218

151

△110

3,203

2,893

310

 

海外

446

94

△6

1

46

581

526

55

カードローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

9,022

101

△918

10

△8,203

12

12

その他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

7,759

5,313

△3,856

7

△9,132

91

6

85

 

海外

1,889

3,166

△2,736

476

265

3,060

1,762

1,298

法人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノンリコースローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

253

176

429

429

 

米州

1,494

74

△55

205

1,718

660

1,058

ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不動産業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

777

176

△4

26

975

889

86

 

海外

1,007

430

112

1,549

1,045

504

商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

1,152

△44

△281

9

21

857

722

135

 

海外

19,132

8,702

△4,762

176

2,576

25,824

16,061

9,763

持分法適用会社向け貸付金

650

99

129

878

422

456

買取債権 ※1

1,148

13

47,676

△47,722

2

16

1,133

548

585

リース純投資

15,719

3,064

△2,635

26

606

16,780

10,866

5,914

小計

64,540

20,652

47,676

△63,193

884

△13,469

57,090

36,841

20,249

償却原価で測定するその他の金融資産 ※2

833

311

△280

9

147

1,020

321

699

合計

65,373

20,963

47,676

△63,473

893

△13,322

58,110

37,162

20,948

 

(注)1 売却予定の営業貸付金および保険契約者貸付金は、信用損失引当金の対象としていません。

  2 当社および子会社における満期保有目的負債証券は、日本国債および日本国債を担保とした債券であり、前連結会計年度末現在における信用損失引当金残高はありませんでした。また、支払期日経過および収益計上停止もありません。

 

※1 買取債権とは、当初契約実行時より債務者の信用リスクが悪化し、取得時において契約上要求されている支払額の全額は回収できないと想定される債権です。

※2 償却原価で測定するその他の金融資産に対する引当金は、売掛金等の金融債権に対する信用損失引当金です。償却原価で測定するその他の金融資産は、主に連結貸借対照表上の「受取手形、売掛金および未収入金」です。

 

※3 連結損益計算書上の「信用損失費用」は、前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ8,117百万円および20,968百万円の繰入です。前連結会計年度および当連結会計年度における上表と連結損益計算書上の金額の差異調整表は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

信用損失費用

(百万円)

信用損失費用

(百万円)

リース純投資

1,678

3,064

営業貸付金

10,808

17,588

  上表の小計

12,486

20,652

償却原価で測定する

その他の金融資産

194

311

  上表の合計

12,680

20,963

オフバランスシート信用

エクスポージャー  ※3(a)

△4,542

△440

売却可能負債証券  ※3(b)

△21

445

  連結財務諸表上の信用

    損失費用

8,117

20,968

※3(a) オフバランスシート信用エクスポージャーに対する引当金は、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、それぞれ17,843百万円および5,116百万円となり、連結貸借対照表上、「その他負債」に計上しています。詳細については、注記33「契約債務、保証債務および偶発債務」をご参照ください。

※3(b) 売却可能負債証券に対する信用損失引当金は、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、それぞれ144百万円および634百万円となり、連結貸借対照表上、「投資有価証券」から控除して表示しています。詳細については、注記10「投資有価証券」をご参照ください。

 

※4 前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ取崩額に取得日における買取債権の償却額を6,901百万円および47,676百万円を計上しています。

※5 その他には、主に為替相場の変動および子会社の連結・非連結化に伴う信用損失引当金の増減を含んでいます。

 

 

前連結会計年度および当連結会計年度において購入した買取債権に関する情報は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

取得価額

2,444

12,271

取得日における信用損失引当金

6,901

47,676

その他の要因によるディスカウント・プレミアム

261

1,188

額面価額

9,606

61,135

 

信用損失引当金は、金融資産の残存期間において将来的に発生すると予測されるすべての信用損失を見積もり、経営陣の判断により十分な引当を行っています。信用損失引当金の計上において、当社および子会社は、多数の要因の中でもとりわけ以下の要因をポートフォリオごとの集合評価および個別評価に考慮しています。

・債務者の事業特性と財政状態

・過去の貸倒償却実績

・未収状況および過去のトレンド

・債権に対する担保および保証の価値

・経済環境や事業環境の現状ならびに予想される将来の見通し

 

当社および子会社では、グループのリスク管理方針に基づき、地域、業種、資産内容に応じた様々な指標を用いて信用リスクを管理しています。与信案件については、十分な担保や保証の取得、業種や与信先の分散を基本方針とし、与信先の財務内容、キャッシュ・フロー、保全条件、採算性などを総合的に評価しています。また、ポートフォリオ分析を通じて与信制限措置も講じることで、潜在的にリスクの高いマーケットへのエクスポージャーを管理しています。

 

当社および子会社が保有する資産およびリスク指標に多様性があることから、当社および子会社は、すべてのクラスに共通する指標として、信用の質を正常債権および不良債権として管理しています。不良債権に分類している債権は、法的整理の申請先、銀行取引停止処分先、手形不渡り発生先、経済状況が悪化した先、90日以上未収先および契約条件の緩和により回収条件が変更された債権などであり、正常債権はそれ以外の債権をいいます。なお、買取債権については、取得価額を回収できない可能性が高いと判断された買取債権を不良債権として管理し、それ以外の債権を正常債権としています。

 

正常債権は、主に、特定の金融資産が他の金融資産と類似のリスク特性を有すると判断した場合には、それらの金融資産を1つのプールとして集合的な評価を行います。これに対して、金融資産が他の金融資産と類似のリスク特性を有さないと判断した場合には、その金融資産に対して個別評価を実施しています。

 

個人向け営業貸付金

個人向け営業貸付金は、主に不動産ローンおよびカードローンから構成されています。

 

不動産ローンの信用の質は不動産から生じるキャッシュ・フローや担保価値から影響を受けます。

 

カードローンの信用の質は顧客の属性や過去の返済状況など支払能力から影響を受けます。

 

これらの要因は、各ポートフォリオの債務不履行率および債務不履行となった債権の損失率に反映されるので、信用損失引当金の見積もりに使用しています。

 

法人向け営業貸付金

法人向け営業貸付金は、ノンリコースローンとノンリコースローン以外に区分しています。

 

ノンリコースローンは、担保不動産からのキャッシュ・フローを返済原資としており、主に不動産担保の価値に依存しています。

 

ノンリコースローン以外は、さらに不動産業と商工業およびその他に区分し、それぞれ国内と海外に分類しています。

不動産業向け営業貸付金の信用の質は主に国内および米州の不動産市場の動向から影響を受けます。

 

多様な業種向けの営業貸付金から構成されている商工業およびその他向けの営業貸付金の信用の質は、主に国内、米州およびアジア諸国の金融、経済情勢の動向から影響を受けます。

 

法人向け営業貸付金における信用損失引当金の見積もりは、債務者の状況に加え、その属している業界の経済状況およびトレンド、担保および保証の価値、債務不履行率および債務不履行となった債権の損失率を使用しています。

 

持分法適用会社向け貸付金

持分法適用会社は、様々な業種や国に分散しています。持分法適用会社向け貸付金の信用の質は、主に国内、米州およびアジア諸国の金融、経済情勢の動向から影響を受けます。

 

持分法適用会社向け貸付金における信用損失引当金の見積もりは、債務者の状況に加え、その属している業界の経済状況およびトレンド、担保および保証の価値、債務不履行率および債務不履行となった債権の損失率を使用しています。

 

リース純投資

リース純投資は、OA機器をはじめ、産業機械、輸送機器、不動産など様々な物件のリースからなります。リース純投資における信用損失引当金の見積もりには、リース物件の価値および債務者の状況に加え、その属している業界の経済状況およびトレンド、債務不履行率および債務不履行となった債権の損失率を使用しています。

 

すべてのポートフォリオ・セグメントに対して、信用損失引当金の見積もりには過去の貸倒償却実績およびその推移と相関する経済指標の将来予測を反映しています。貸倒償却実績の推移と相関する経済指標は、合理的かつ裏付け可能な方法により予測できる期間にわたって決定しています。経済指標には、GDP成長率や消費者物価指数、失業率、国債金利等があり、選択した経済指標が将来どのように変化するかの将来予測シナリオを考慮しています。当社および子会社は、国や中央銀行が公表している経済レポートや第三者の情報提供機関から、入手可能な直近の経済予測を経済指標に使用しています。

 

一方、金融資産の残存期間のうち合理的かつ裏付け可能な方法で予測できる期間を超える期間については、主に過去の貸倒実績に直ちに立ち戻る適切な方法を用いて残存期間の予想信用損失を見積もっています。

 

なお、当連結会計年度において、信用損失の見積もりに使用された算定方法や指標等の重要な変更はありませんでした。

 

信用の質が悪化した不良債権のうち、金融資産が他の金融資産と類似のリスク特性を有すると判断した場合には、債務不履行となった債権の損失率などに基づく集合的な評価を行います。一方、金融資産が他の金融資産と類似のリスク特性を有さないと判断した場合には、個別評価を行います。

 

個別評価は、将来キャッシュ・フローの現在価値、債権の観察可能な市場価額または、担保依存のものは担保の公正価値に基づいて個別に信用損失引当金を見積もります。

 

担保依存の金融債権は、債務者の財政難が見込まれ、回収可能額を大幅に担保に依存している債権と定義され、担保不動産からのキャッシュ・フローを返済原資とするノンリコースローンや買取債権が該当します。

 

ノンリコースローンの回収可能額は主に不動産担保の価値に依存しています。そのため、不動産市場の流動性の悪化、賃貸不動産の空室率の上昇、賃貸料の下落などにより、その担保価値が下落するリスクがあります。

 

買取債権については、その回収可能額は不動産担保の価値の下落や債務者の信用状況の悪化により減少します。したがって、これらのリスクの変動は、信用損失引当金の設定額に影響します。

 

当社および子会社は、すべてのポートフォリオ・セグメントに共通して、債務者の財政状態および担保資産の処分状況等から将来の回収可能性がほとんどないと判断した場合には、当該債権を償却しています。

 

 

  前連結会計年度末現在における金融資産の組成年度別に関する情報は以下のとおりです。個人向け営業貸付金のカードローンは組成年度別に区分することができないリボルビング返済のため、以下の組成年度別情報から除いています。

 

前連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

組成年度(期末日:3月31日)

合計

(百万円)

 

クラス

 

 

 

信用の質

2023年

(百万円)

2022年

(百万円)

2021年

(百万円)

2020年

(百万円)

2019年

(百万円)

2018年以前

(百万円)

個人向け営業貸付金

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

300,198

200,041

281,872

360,726

293,297

656,584

2,092,718

 

 

 

不良債権

10,896

5,259

3,140

2,257

1,078

12,324

34,954

 

不動産ローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

266,663

190,076

279,690

359,321

292,388

655,811

2,043,949

 

 

 

不良債権

17

81

378

474

239

11,821

13,010

 

その他 ※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

33,535

9,965

2,182

1,405

909

773

48,769

 

 

 

不良債権

10,879

5,178

2,762

1,783

839

503

21,944

法人向け営業貸付金

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

427,902

346,629

127,984

171,314

103,628

139,503

1,316,960

 

 

 

不良債権

257

793

5,485

4,959

4,624

24,008

40,126

 

ノンリコースローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

65,874

17,831

6,699

22,384

4,158

7,553

124,499

 

 

米州

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

2,901

706

5,217

15,153

10,595

834

35,406

 

 

 

不良債権

3,248

3,248

 

ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国内不動産業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

124,452

43,210

30,996

27,022

22,251

46,222

294,153

 

 

 

不良債権

230

913

9

923

2,075

 

 

海外不動産業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

34,508

12,639

9,091

6,998

1,627

1,165

66,028

 

 

 

不良債権

741

813

12,063

13,617

 

 

前連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

組成年度(期末日:3月31日)

合計

(百万円)

 

クラス

 

 

 

信用の質

2023年

(百万円)

2022年

(百万円)

2021年

(百万円)

2020年

(百万円)

2019年

(百万円)

2018年以前

(百万円)

 

 

国内商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

76,764

27,327

16,743

17,003

8,383

12,878

159,098

 

 

 

不良債権

125

80

431

264

133

399

1,432

 

 

海外商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

123,403

244,916

59,238

82,754

56,614

70,851

637,776

 

 

 

不良債権

132

483

4,313

3,782

3,669

7,375

19,754

持分法適用会社向け貸付金

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

3,197

2,089

282

21,301

26,869

 

 

 

不良債権

298

368

666

買取債権

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

26

396

21

406

10,385

11,234

 

 

 

不良債権

1,021

1,021

リース純投資

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

440,421

257,871

139,306

103,726

53,604

75,794

1,070,722

 

 

 

不良債権

2,757

3,228

1,806

2,042

1,720

5,288

16,841

 

日本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

193,297

136,285

99,739

80,542

44,853

72,295

627,011

 

 

 

不良債権

212

660

658

798

811

1,970

5,109

 

海外

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

247,124

121,586

39,567

23,184

8,751

3,499

443,711

 

 

 

不良債権

2,545

2,568

1,148

1,244

909

3,318

11,732

合計

カードローンリボルビング返済除く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

1,171,744

804,937

551,251

636,069

450,935

903,567

4,518,503

 

 

 

不良債権

13,910

9,578

10,431

9,258

7,790

42,641

93,608

 

 

当連結会計年度末現在における金融資産の組成年度別に関する情報およびそれらに対応する当連結会計年度における償却額は以下のとおりです。個人向け営業貸付金のカードローンは組成年度別に区分することができないリボルビング返済のため、以下の組成年度別情報から除いています。

当連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

組成年度(期末日:3月31日)

合計

(百万円)

 

クラス

 

 

 

信用の質

2024年

(百万円)

2023年

(百万円)

2022年

(百万円)

2021年

(百万円)

2020年

(百万円)

2019年以前

(百万円)

個人向け営業貸付金

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

245,106

200,373

165,337

248,395

334,364

788,888

1,982,463

 

 

 

不良債権

1,139

1,224

607

292

500

11,871

15,633

 

 

 

償却額

1,268

3,500

988

228

147

685

6,816

 

不動産ローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

219,407

182,697

161,632

247,905

334,009

788,635

1,934,285

 

 

 

不良債権

109

22

508

281

486

11,770

13,176

 

 

 

償却額

1

2

5

216

224

 

その他 ※

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

25,699

17,676

3,705

490

355

253

48,178

 

 

 

不良債権

1,030

1,202

99

11

14

101

2,457

 

 

 

償却額

1,268

3,499

988

226

142

469

6,592

法人向け営業貸付金

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

484,932

236,795

276,776

96,684

121,132

183,404

1,399,723

 

 

 

不良債権

5,144

3,346

26,661

5,255

6,705

23,023

70,134

 

 

 

償却額

115

102

1,005

215

1,397

2,268

5,102

 

ノンリコースローン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

97,099

22,621

10,572

6,713

1,266

7,015

145,286

 

 

 

償却額

 

 

米州

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

11,804

9,077

1,742

151

16,862

7,512

47,148

 

 

 

不良債権

68

3,047

3,115

 

 

 

償却額

55

55

 

 

当連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

組成年度(期末日:3月31日)

合計

(百万円)

 

クラス

 

 

 

信用の質

2024年

(百万円)

2023年

(百万円)

2022年

(百万円)

2021年

(百万円)

2020年

(百万円)

2019年以前

(百万円)

 

ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国内不動産業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

143,553

57,185

28,355

22,836

22,907

58,195

333,031

 

 

 

不良債権

37

9

656

773

1,475

 

 

 

償却額

4

4

 

 

海外不動産業

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

4,334

16,493

9,972

2,764

3,352

4,663

41,578

 

 

 

不良債権

489

581

4,444

515

2,205

9,947

18,181

 

 

 

償却額

 

 

国内商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

95,090

29,538

18,606

11,920

10,619

14,566

180,339

 

 

 

不良債権

2

80

31

93

38

313

557

 

 

 

償却額

76

54

29

22

100

281

 

 

海外商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

133,052

101,881

207,529

52,300

66,126

91,453

652,341

 

 

 

不良債権

4,616

2,617

22,186

4,638

3,806

8,943

46,806

 

 

 

償却額

115

26

951

186

1,371

2,113

4,762

持分法適用会社向け貸付金

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

133,587

27,874

72,407

2,091

58

13,983

250,000

 

 

 

不良債権

230

327

1,372

1,929

 

 

 

償却額

買取債権

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

145

16

590

227

4,670

13,445

19,093

 

 

 

不良債権

880

880

 

 

 

償却額

1,163

409

229

44

206

45,671

47,722

 

 

当連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

組成年度(期末日:3月31日)

合計

(百万円)

 

クラス

 

 

 

信用の質

2024年

(百万円)

2023年

(百万円)

2022年

(百万円)

2021年

(百万円)

2020年

(百万円)

2019年以前

(百万円)

リース純投資

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

475,594

291,724

159,885

81,835

56,625

68,555

1,134,218

 

 

 

不良債権

4,406

4,891

2,992

1,529

1,368

5,619

20,805

 

 

 

償却額

1

190

839

422

298

885

2,635

 

日本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

199,864

139,133

100,905

67,932

46,911

64,436

619,181

 

 

 

不良債権

213

585

886

776

657

1,796

4,913

 

 

 

償却額

26

101

129

158

583

997

 

海外

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

275,730

152,591

58,980

13,903

9,714

4,119

515,037

 

 

 

不良債権

4,193

4,306

2,106

753

711

3,823

15,892

 

 

 

償却額

1

164

738

293

140

302

1,638

合計

カードローンリボルビング返済除く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正常債権

1,339,364

756,782

674,995

429,232

516,849

1,068,275

4,785,497

 

 

 

不良債権

10,689

9,691

30,587

7,076

8,573

42,765

109,381

 

 

 

償却額

2,547

4,201

3,061

909

2,048

49,509

62,275

(注)上表には、売却予定の営業貸付金、保険契約者貸付金および売掛金等の金融債権は含んでいません。

 

※ 個人向け営業貸付金のその他には、一般個人ローン保証の保証履行がされた債権が含まれています。詳細については、注記33「契約債務、保証債務および偶発債務」をご参照ください。

 

 

  前連結会計年度末現在における個人向け営業貸付金の組成年度別に区分することができないリボルビング返済のカードローンは、以下のとおりです。

前連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

リボルビング

返済のカードローン

(百万円)

契約条件の

緩和による

回収条件変更

(百万円)

リボルビング返済の

カードローン

合計

(百万円)

組成年度別合計

(リボルビング

返済のカードローン除く)

(百万円)

償却原価で

測定する

金融資産

合計

(百万円)

 

信用の質

個人向け営業貸付金

 

 

 

 

 

 

正常債権

166,392

166,392

4,518,503

4,684,895

 

不良債権

1,588

3,655

5,243

93,608

98,851

 

当連結会計年度末現在における個人向け営業貸付金の組成年度別に区分することができないリボルビング返済のカードローンおよびそれらに対応する当連結会計年度における償却額は以下のとおりです。

 

当連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

リボルビング

返済のカードローン

(百万円)

契約条件の

緩和による

回収条件変更

(百万円)

リボルビング返済の

カードローン

合計

(百万円)

組成年度別合計

(リボルビング

返済のカードローン除く)

(百万円)

償却原価で

測定する

金融資産

合計

(百万円)

 

信用の質

個人向け営業貸付金

 

 

 

 

 

 

正常債権

72,353

72,353

4,785,497

4,857,850

 

不良債権

109,381

109,381

 

償却額

780

138

918

62,275

63,193

 

  不良債権のうち、1つのグループとして評価される多数の同種小口の営業貸付金(契約条件の緩和を行っていない個人向けの不動産ローン・カードローン等を含んでいます)やリース純投資を、個別評価対象外90日以上未収債権、それ以外を個別評価対象債権として個別に管理しています。不良債権に対し引当金を計上した後も、担保の価値、債務者の経営状況、およびその他の重要な要因を少なくとも四半期ごとにモニタリングし経営陣に報告するとともに、必要に応じて追加の信用損失引当金を設定しています。

 

 

前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における支払期日経過に関する情報は以下のとおりです。

前連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

クラス

支払期日経過債権

金融資産

合計

(百万円)

30日以上

90日未満

(百万円)

90日以上

(百万円)

支払期日経過債権合計

(百万円)

 

個人向け営業貸付金

 

4,574

10,047

14,621

2,299,307

 

 

不動産ローン

1,739

2,181

3,920

2,056,959

 

 

カードローン

514

1,364

1,878

171,635

 

 

その他

2,321

6,502

8,823

70,713

 

法人向け営業貸付金

 

5,628

21,363

26,991

1,357,086

 

 ノンリコースローン

日本

124,499

 

 

米州

1,494

1,494

38,654

 

 ノンリコースローン以外

国内不動産業

159

219

378

296,228

 

 

海外不動産業

1,412

13,618

15,030

79,645

 

 

国内商工業

およびその他

1,366

1,118

2,484

160,530

 

 

海外商工業

およびその他

2,691

4,914

7,605

657,530

 

持分法適用会社向け貸付金

27,535

 

リース純投資

 

9,181

15,583

24,764

1,087,563

 

 

日本

2,648

4,431

7,079

632,120

 

 

海外

6,533

11,152

17,685

455,443

合計

 

19,383

46,993

66,376

4,771,491

 

 

当連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

クラス

支払期日経過債権

金融資産

合計

(百万円)

30日以上

90日未満

(百万円)

90日以上

(百万円)

支払期日経過債権合計

(百万円)

 

個人向け営業貸付金

 

3,994

4,458

8,452

2,070,449

 

 

不動産ローン

2,064

2,178

4,242

1,947,461

 

 

カードローン

72,353

 

 

その他

1,930

2,280

4,210

50,635

 

法人向け営業貸付金

 

12,576

27,469

40,045

1,469,857

 

 ノンリコースローン

日本

145,286

 

 

米州

2,502

1,126

3,628

50,263

 

 ノンリコースローン以外

国内不動産業

113

115

228

334,506

 

 

海外不動産業

1,080

17,619

18,699

59,759

 

 

国内商工業

およびその他

1,666

355

2,021

180,896

 

 

海外商工業

およびその他

7,215

8,254

15,469

699,147

 

持分法適用会社向け貸付金

251,929

 

リース純投資

 

23,376

18,995

42,371

1,155,023

 

 

日本

2,525

4,372

6,897

624,094

 

 

海外

20,851

14,623

35,474

530,929

合計

 

39,946

50,922

90,868

4,947,258

(注)上表には、売却予定の営業貸付金、保険契約者貸付金および買取債権は含んでいません。

 

  当社および子会社は、すべてのクラスに共通して、元本または利息が支払期日より30日以上経過しても回収されない債権を、支払期日経過債権として認識しています。なお、支払条件を緩和した債権について、緩和後の条件に従い、元本または利息の未収期間が支払期日より30日以上経過していない債権は、支払期日経過債権に含んでいません。

前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における収益計上停止に関する情報は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

 

 

 

期首残高

期末残高

報告期間に計上

した利息収益

収益停止している償却原価ベースの金融資産のうち、信用損失引当金を計上していない債権残高

収益計上停止債権:

 

 

 

 

 

 

個人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

不動産ローン

 

 

 

 

 

 

日本

1,824

1,693

235

41

 

 

海外

475

547

 

カードローン

日本

503

1,367

28

 

その他

 

 

 

 

 

 

 

日本

2,391

5,429

170

10

 

 

海外

519

1,105

 

法人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

ノンリコースローン

米州

8,787

3,248

 

ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

不動産業

 

 

 

 

 

 

 

日本

351

219

51

13

 

 

海外

20,879

12,804

 

商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

日本

1,267

1,118

71

190

 

 

海外

18,634

20,470

2,113

 

持分法適用会社向け貸付金

58

667

 

リース純投資

 

17,771

16,627

合計

73,459

65,294

555

2,367

 

 

 

当連結会計年度末

(百万円)

 

 

 

期首残高

期末残高

報告期間に計上

した利息収益

収益停止している償却原価ベースの金融資産のうち、信用損失引当金を計上していない債権残高

収益計上停止債権:

 

 

 

 

 

 

個人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

不動産ローン

 

 

 

 

 

 

日本

1,693

1,095

246

129

 

 

海外

547

1,107

100

 

カードローン

日本

1,367

27

 

その他

 

 

 

 

 

 

 

日本

5,429

96

169

7

 

 

海外

1,105

2,574

35

 

法人向け営業貸付金:

 

 

 

 

 

ノンリコースローン

米州

3,248

3,116

 

ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

不動産業

 

 

 

 

 

 

 

日本

219

115

45

4

 

 

海外

12,804

16,093

 

商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

日本

1,118

355

312

42

 

 

海外

20,470

27,636

2,319

 

持分法適用会社向け貸付金

667

1,929

1,282

 

リース純投資

 

16,627

19,002

合計

65,294

73,118

799

3,918

 

  支払期日経過債権のうち90日以上経過しても回収されない場合、またはそれ以前であっても、個々の顧客の信用状況、および過去の償却実績、未収およびその発生状況などの要因に基づいて経営陣が回収可能性に懸念があると判断した場合は、営業貸付金およびリース純投資にかかる収益の計上を停止しています。収益計上停止対象となった債権から現金回収があった場合には、契約条件や債務者の状況等を考慮して、先ず未収利息に充当し残余を元本に充当しています。また、一定額が継続的に入金されるなど、約定に従った元本の返済の可能性が高くなったと判断した場合、営業貸付金およびリース純投資の収益計上を再開しています。収益計上を再開するまでに必要となる継続的な入金期間は、債務者の事業特性や財政状態、経済環境およびトレンドなど、その債務者の支払能力を評価するときに考慮される諸状況に応じて変わります。

 

 

前連結会計年度において発生した金融債権に関する問題債権のリストラクチャリングについての情報は以下のとおりです。

前連結会計年度

ポートフォリオ・セグメント

クラス

条件修正前残高

(百万円)

条件修正後残高

(百万円)

 

個人向け営業貸付金

 

7,977

6,171

 

 

不動産ローン

10

4

 

 

カードローン

1,536

1,312

 

 

その他

6,431

4,855

 

法人向け営業貸付金

 

10,510

10,507

 

 ノンリコースローン以外

国内不動産業

231

230

 

 

海外商工業

およびその他

10,279

10,277

合計

 

18,487

16,678

 

  問題債権のリストラクチャリングは、金融債権のリストラクチャリングのうち、債務者の財政難に関連して、経済的な理由等により、債権者が債務者に譲歩を行うものと定義されています。

 

  当社および子会社は、問題債権のリストラクチャリングに際し、可能な限り債権の保全を図るために、様々な形式の譲歩を債務者に対して行っています。すべての金融債権の債務者に対しては、その債権と類似したリスク特性を有する債務における市場金利を下回る金利での支払期日の延長などにより譲歩を行っています。加えて、ノンリコースローン以外のすべての金融債権の債務者に対しては、元本の減免や一時的な金利の減免などによる譲歩も行っています。なお、問題債権のリストラクチャリングに際し、当社および子会社は、債務者からの担保物件の取得によって、元本または未収利息の全部または一部に充当する場合があります。

 

  すべてのポートフォリオ・セグメントに共通して、問題債権のリストラクチャリングに該当した金融債権は信用の質が悪化した金融債権として、個別にその回収可能額を評価し、信用損失引当金を計上します。なお、問題債権のリストラクチャリングに該当する金融債権の大部分は、リストラクチャリングが行われる以前から信用の質が悪化した金融債権として個別に信用損失引当金を計上していますが、そのようなリストラクチャリングを行った結果、当社および子会社は、追加の信用損失引当金を計上する場合もあります。

 

  前連結会計年度において新型コロナウイルス感染症の拡大により、上述の問題債権のリストラクチャリングとしたものの他にも支払猶予の要請を受け入れた金融債権がありますが、問題債権のリストラクチャリングの定義に該当しないと判断したものは上述の問題債権のリストラクチャリングには含めていません。

 

 

  前連結会計年度末から過去12ヶ月間に問題債権のリストラクチャリングに該当する条件変更を行った金融債権のうち、前連結会計年度に債務不履行となった金融債権についての情報は以下のとおりです。

前連結会計年度

ポートフォリオ・セグメント

クラス

条件修正後残高

(百万円)

 

個人向け営業貸付金

 

808

 

 

不動産ローン

5

 

 

カードローン

2

 

 

その他

801

 

法人向け営業貸付金

 

4,692

 

 ノンリコースローン以外

海外商工業

およびその他

4,692

合計

 

5,500

 

  当社および子会社は、リストラクチャリング後の契約において、元本または利息が支払期日より90日以上経過しても回収されない債権などを、債務不履行となった金融債権として認識しています。

 

  すべてのポートフォリオ・セグメントに共通して、債務不履行となった金融債権については、収益の計上を停止し、また必要に応じて追加の信用損失引当金を設定する場合もあります。

 

 

  当連結会計年度において発生した財務的な問題に直面している債務者に対する金融債権の条件変更についての情報は以下のとおりです。

当連結会計年度

ポートフォリオ・セグメント

金利の減免

返済期間の延長

元本の減免

 

クラス

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

 個人向け営業貸付金

1,266

0.1

4,652

0.2

42

0.0

 

 不動産ローン

5

0.0

1

0.0

1

0.0

 

 カードローン

1,176

1.6

6

0.0

40

0.1

 

 その他

85

0.2

4,645

9.2

1

0.0

 法人向け営業貸付金

4,499

0.3

932

0.1

 

 ノンリコースローン

1,277

0.7

 

 

 米州

1,277

2.5

 

 ノンリコースローン以外

3,222

0.3

932

0.1

 

 

 国内不動産業

69

0.0

 

 

 国内商工業およびその他

711

0.4

 

 

 海外商工業およびその他

2,442

0.3

932

0.1

 持分法適用会社向け貸付金

955

0.4

合計

1,266

0.0

10,106

0.2

974

0.0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当連結会計年度

ポートフォリオ・セグメント

金利の減免および

返済期間の延長

金利の減免および

元本の減免

返済期間の延長および

元本の減免

 

クラス

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

 個人向け営業貸付金

93

0.0

546

0.0

365

0.0

 

 不動産ローン

2

0.0

 

 カードローン

0

0.0

525

0.7

 

 その他

93

0.2

19

0.0

365

0.7

 法人向け営業貸付金

446

0.0

220

0.0

 

 ノンリコースローン

 

 

 米州

 

 ノンリコースローン以外

446

0.0

220

0.0

 

 

 国内不動産業

 

 

 国内商工業およびその他

 

 

 海外商工業およびその他

446

0.1

220

0.0

 持分法適用会社向け貸付金

3,392

1.3

合計

539

0.0

546

0.0

3,977

0.1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当連結会計年度

 

 

 

 

ポートフォリオ・セグメント

金利の減免、

返済期間の延長

および

元本の減免

 

 

 

 

 

クラス

残高

(百万円)

クラス合計に

対する割合

(%)

 

 

 

 

 個人向け営業貸付金

 

 

 

 

 

 不動産ローン

 

 

 

 

 

 カードローン

 

 

 

 

 

 その他

 

 

 

 

 法人向け営業貸付金

327

0.0

 

 

 

 

 

 ノンリコースローン

 

 

 

 

 

 

 米州

 

 

 

 

 

 ノンリコースローン以外

327

0.0

 

 

 

 

 

 

 国内不動産業

 

 

 

 

 

 

 国内商工業およびその他

 

 

 

 

 

 

 海外商工業およびその他

327

0.0

 

 

 

 

 持分法適用会社向け貸付金

 

 

 

 

合計

327

0.0

 

 

 

 

 

 

当社および子会社は、財務的な問題に直面している債務者に対する金融債権の条件変更に際し、可能な限り債権の保全を図るために、様々な形式の譲歩を債務者に対して行っています。すべての金融債権の債務者に対しては、金利減免や返済期間の延長を含む譲歩を行っています。加えて、ノンリコースローン以外のすべての金融債権の債務者に対しては、元本の減免や一時的な金利の減免などによる譲歩も行っています。なお、財務的な問題に直面している債務者に対する金融債権の条件変更に際し、当社および子会社は、債務者からの担保物件の取得によって、元本または未収利息の全部または一部に充当する場合があります。

 

すべてのポートフォリオ・セグメントに共通して、財務的な問題に直面している債務者に対して条件変更を行った金融債権は信用の質が悪化した金融債権として、個別にその回収可能額を元本の返済不履行や条件変更後の返済状況を考慮の上評価し、信用損失引当金を計上します。なお、財務的な問題に直面している債務者に対して条件変更を行った金融債権の大部分は、条件変更が行われる以前から信用の質が悪化した金融債権として個別に信用損失引当金を計上していますが、そのような条件変更を行った結果、当社および子会社は、追加の信用損失引当金を計上する場合もあります。

 

  当連結会計年度において発生した財務的な問題に直面している債務者に対する金融債権の条件変更による財務的影響についての情報は以下のとおりです。

当連結会計年度

ポートフォリオ・セグメント

財務的影響

 

クラス

金利の減免

返済期間の延長

元本の減免

 個人向け営業貸付金

 

 

 

 

 不動産ローン

5.3%から0.0%への加重平均金利の低下

1.0年の加重平均返済期間の延長

8百万円の償却原価の減少

 

 カードローン

12.7%から0.7%への加重平均金利の低下

0.9年の加重平均返済期間の延長

185百万円の償却原価の減少

 

 その他

14.6%から5.3%への加重平均金利の低下

4.9年の加重平均返済期間の延長

785百万円の償却原価の減少

 法人向け営業貸付金

 

 

 

 

 ノンリコースローン

 

 

 

 

 

 米州

-

1.0年の加重平均返済期間の延長

-

 

 ノンリコースローン以外

 

 

 

 

 

 国内不動産業

-

0.5年の加重平均返済期間の延長

-

 

 

 国内商工業およびその他

-

1.0年の加重平均返済期間の延長

-

 

 

 海外商工業およびその他

8.8%から6.4%への加重平均金利の低下

3.1年の加重平均返済期間の延長

1,487百万円の償却原価の減少

  持分法適用会社向け貸付金

-

0.6年の加重平均返済期間の延長

624百万円の償却原価の減少

 リース純投資

 

 

 

 

 

 海外

-

-

0百万円の償却原価の減少

 

 

当連結会計年度に債務不履行となった金融債権のうち、債務不履行となった日から過去12ヶ月間に財務的な問題に直面している債務者に対して条件変更を行った金融債権についての情報は以下のとおりです。

 

当連結会計年度

ポートフォリオ・セグメント

金利の減免

(百万円)

返済期間の

延長

(百万円)

元本の減免

(百万円)

金利の減免

および返済

期間の延長

(百万円)

金利の減免

および

元本の減免

(百万円)

返済期間の

延長および

元本の減免

(百万円)

 

クラス

 個人向け営業貸付金

25

212

1

33

9

 

 不動産ローン

3

 

 カードローン

18

1

28

 

 その他

4

212

5

9

合計

25

212

1

33

9

 

当社および子会社は、条件変更後の契約において、元本または利息が支払期日より90日以上経過しても回収されない債権などを、債務不履行となった金融債権として認識しています。

 

すべてのポートフォリオ・セグメントに共通して、債務不履行となった金融債権については、収益の計上を停止し、また必要に応じて追加の信用損失引当金を設定する場合もあります。

 

当連結会計年度末から過去12ヶ月間に財務的な問題に直面している債務者に対して条件変更を行った金融債権の支払期日経過についての情報は以下のとおりです。

 

当連結会計年度末

ポートフォリオ・セグメント

30日未満

(百万円)

30日以上

90日未満

(百万円)

90日以上

(百万円)

 

クラス

 個人向け営業貸付金

35

91

7

 

 

 不動産ローン

1

 

 

 カードローン

 

 

 その他

34

91

7

 法人向け営業貸付金

6,140

284

 

 ノンリコースローン

1,277

 

 

米州

1,277

 

 ノンリコースローン以外

4,863

284

 

 

 国内不動産業

37

32

 

 

 国内商工業およびその他

481

230

 

 

 海外商工業およびその他

4,345

22

 持分法適用会社向け貸付金

4,347

合計

10,522

91

291

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、担保権の行使により取得した居住用不動産はありません。また、差押えの過程にある居住用不動産の担保権付個人向け住宅ローンの帳簿価額は前連結会計年度末および当連結会計年度末現在それぞれ57百万円および119百万円です。

 

10  投資有価証券

  当連結会計年度より、連結財務諸表の表示方法を変更しています。詳細については、注記2「重要な会計方針  (z)表示方法の変更」をご参照ください。この変更により、前連結会計年度の投資有価証券の数値についても組替再表示しています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における投資有価証券の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

持分証券 ※1

500,832

597,601

短期売買目的負債証券

2,179

売却可能負債証券

2,234,608

2,665,478

満期保有目的負債証券 ※2

114,759

合計

2,852,378

3,263,079

※1  持分証券には、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、変額年金保険契約および変額保険契約の運用資産をそれぞれ151,445百万円および161,244百万円計上しています。また、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、公正価値オプションを選択した投資ファンド等をそれぞれ18,544百万円および26,945百万円計上しています。

 

2  当連結会計年度中に従来満期保有目的負債証券に区分していた債券を売却可能負債証券の区分に変更しておりますこれは一部の子会社において機動的な運用ポートフォリオの構築による収益力の向上および資本の安定性向上を図るため会計基準編纂書320(投資債券)に従って保有目的の変更を行ったためです区分変更時の満期保有目的負債証券の簿価は115,507百万円で関連する未実現利益は7,913百万円です

 

持分証券の売却損益および評価損益は、有価証券売却・評価損益および受取配当金、生命保険料収入および運用益、および有価証券評価損に計上しています(注記24「有価証券売却・評価損益および受取配当金」および注記25「生命保険事業に関する損益」参照)。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在に保有する持分証券の評価損益は、前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ18,065百万円および53,318百万円の評価益です。なお、公正価値オプションを選択した投資ファンド等からの評価損益は含めていません。

 

  持分証券には、代替的測定法を選択した市場性のない株式および優先出資証券等を含んでいます。観察可能な価格の変動による下方修正額および上方修正額は、有価証券売却・評価損益および受取配当金、生命保険料収入および運用益に計上しています。また、減損額は、有価証券評価損に計上しています。前連結会計年度末および前連結会計年度ならびに当連結会計年度末現在および当連結会計年度における、減損および観察可能な価格の変動の加減算に関する情報は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

前連結会計年度

(百万円)

 

帳簿残高

減損累計額

および

下方修正累計額

上方修正累計額

減損額および

下方修正額

上方修正額

代替的測定法を

選択した持分証券

67,820

△14,062

1,742

△787

1,360

 

 

当連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

 

帳簿残高

減損累計額

および

下方修正累計額

上方修正累計額

減損額および

下方修正額

上方修正額

代替的測定法を

選択した持分証券

96,714

△16,171

2,201

△774

1,185

  短期売買目的負債証券の売却損益および評価損益は、有価証券売却・評価損益および受取配当金に計上しています。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在に保有する短期売買目的負債証券の評価損益は、前連結会計年度および当連結会計年度において、それぞれ469百万円の評価損および96百万円の評価損です。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における当社および子会社の売却可能負債証券の売却総額はそれぞれ323,773百万円および215,674百万円、売却益総額はそれぞれ7,757百万円および4,137百万円、売却損総額はそれぞれ8,367百万円および11,090百万円です。売却した負債証券の原価は移動平均法で算定しています。

 

  一部の子会社は、持分証券に含まれる一部の投資ファンド等について、公正価値オプションを選択しました。これらの投資は流動性に乏しいため、当該投資ファンド等の純資産価値は公正価値を示していないと考えられます。当該子会社はこれらの投資を公正価値基準で管理し、公正価値オプションを選択することでより適切な前提に基づいてこれらの投資の公正価値を測定することができます。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、持分証券は公正価値オプションを選択した投資ファンド等をそれぞれ18,544百万円および26,945百万円含んでいます。

 

  一部の子会社は、売却可能負債証券に含まれる海外の国債について公正価値オプションを選択しました。この公正価値オプションの選択は、国債と当該国債の金利変動リスクおよび為替変動リスクを低減する目的で使用しているデリバティブの認識方法の違いによって生じる連結損益計算書上の変動軽減を目的としています。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、売却可能負債証券に含まれる海外の国債は、公正価値オプションを選択した投資をそれぞれ237百万円および1,000百万円含んでいます。

 

  一部の子会社は、売却可能負債証券に含まれる海外の社債について公正価値オプションを選択しました。この公正価値オプションの選択は、社債と当該社債の金利変動リスクおよび為替変動リスクを低減する目的で使用しているデリバティブの認識方法の違いによって生じる連結損益計算書上の変動軽減を目的としています。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、売却可能負債証券に含まれる海外の社債は、公正価値オプションを選択した投資をそれぞれ6,605百万円および7,751百万円含んでいます。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における、売却可能負債証券および満期保有目的負債証券の種類別の償却原価、未実現評価益総額、未実現評価損総額および公正価値の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

償却原価

(百万円)

信用損失引当金

(百万円)

未実現

評価益総額

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

日本および海外の国債

962,969

2,863

△164,537

801,295

日本および海外の地方債

389,150

△144

1,146

△20,906

369,246

社債

851,525

6,270

△73,407

784,388

米州のCMBS/RMBS

45,292

62

△2,181

43,173

その他資産担保証券等

239,922

5,735

△9,151

236,506

 小計

2,488,858

△144

16,076

△270,182

2,234,608

満期保有目的負債証券:

 

 

 

 

 

日本の国債等

114,759

14,919

129,678

 合計

2,603,617

△144

30,995

△270,182

2,364,286

 

 

 

 

当連結会計年度末

償却原価

(百万円)

信用損失引当金

(百万円)

未実現

評価益総額

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

日本および海外の国債

1,299,025

11,526

△275,637

1,034,914

日本および海外の地方債

425,426

△248

2,623

△26,336

401,465

社債

905,706

21,415

△82,542

844,579

米州のCMBS/RMBS

88,586

929

△1,775

87,740

その他資産担保証券等

297,197

△386

5,496

△5,527

296,780

 合計

3,015,940

△634

41,989

△391,817

2,665,478

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における、売却可能負債証券に対する信用損失引当金に関する情報は以下のとおりです。

前連結会計年度

(百万円)

 

海外の地方債

国内のその他

合計

信用損失引当金:

 

 

 

期首残高

132

21

153

過去に信用損失引当金を計上した

証券に対する繰入(△戻入)(純額)

△21

△21

為替相場の変動による増加(減少)

12

12

期末残高

144

144

 

 

当連結会計年度

(百万円)

 

海外の地方債

海外のその他

合計

信用損失引当金:

 

 

 

期首残高

144

144

過去に信用損失引当金を計上していない証券に対する繰入

80

365

445

為替相場の変動による増加(減少)

24

21

45

期末残高

248

386

634

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、未実現評価損(信用損失引当金含む)を計上している売却可能負債証券の未実現評価損継続期間別の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

 

12ヶ月未満

12ヶ月以上

合計

 

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

 

日本および海外の国債

2,588

△207

662,897

△164,330

665,485

△164,537

日本および海外の地方債

97,721

△1,508

194,280

△19,542

292,001

△21,050

社債

191,669

△6,570

401,994

△66,837

593,663

△73,407

米州のCMBS/RMBS

16,691

△672

23,653

△1,509

40,344

△2,181

その他資産担保証券等

63,958

△2,300

88,503

△6,851

152,461

△9,151

 合計

372,627

△11,257

1,371,327

△259,069

1,743,954

△270,326

 

 

当連結会計年度末

 

12ヶ月未満

12ヶ月以上

合計

 

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

 

日本および海外の国債

288,662

△20,561

605,941

△255,076

894,603

△275,637

日本および海外の地方債

81,368

△573

234,289

△26,011

315,657

△26,584

社債

113,066

△1,317

418,666

△81,225

531,732

△82,542

米州のCMBS/RMBS

3,482

△79

35,880

△1,696

39,362

△1,775

その他資産担保証券等

46,950

△2,557

52,382

△3,356

99,332

△5,913

 合計

533,528

△25,087

1,347,158

△367,364

1,880,686

△392,451

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、未実現評価損を計上している売却可能負債証券のうち、信用損失引当金が計上されていない売却可能負債証券の未実現評価損継続期間別の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

 

12ヶ月未満

12ヶ月以上

合計

 

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

 

日本および海外の国債

2,588

△207

662,897

△164,330

665,485

△164,537

日本および海外の地方債

97,721

△1,508

190,805

△19,398

288,526

△20,906

社債

191,669

△6,570

401,994

△66,837

593,663

△73,407

米州のCMBS/RMBS

16,691

△672

23,653

△1,509

40,344

△2,181

その他資産担保証券等

63,958

△2,300

88,503

△6,851

152,461

△9,151

 合計

372,627

△11,257

1,367,852

△258,925

1,740,479

△270,182

 

 

当連結会計年度末

 

12ヶ月未満

12ヶ月以上

合計

 

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

公正価値

(百万円)

未実現

評価損総額

(百万円)

売却可能負債証券:

 

 

 

 

 

 

日本および海外の国債

288,662

△20,561

605,941

△255,076

894,603

△275,637

日本および海外の地方債

80,058

△488

230,512

△25,848

310,570

△26,336

社債

113,066

△1,317

418,666

△81,225

531,732

△82,542

米州のCMBS/RMBS

3,482

△79

35,880

△1,696

39,362

△1,775

その他資産担保証券等

45,517

△2,474

51,812

△2,932

97,329

△5,406

 合計

530,785

△24,919

1,342,811

△366,777

1,873,596

△391,696

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、それぞれ1,208銘柄および1,126銘柄から未実現評価損が生じています。これらの負債証券の未実現評価損は、利率、クレジットスプレッドおよび市場動向の変化を含む多くの要因により生じています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における売却可能負債証券の未収利息は、その他資産にそれぞれ10,781百万円および13,960百万円計上しています。当社および子会社はこれらの未収利息について信用損失を見積もり、信用損失引当金を設定しています。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における信用損失引当金の残高はありません。

 

  売却可能負債証券について、公正価値が償却原価を下回った場合、その証券は減損しており、償却原価を下回る公正価値の下落が信用損失またはその他の要素のいずれから生じているかを個別の証券ごとに決定します。信用損失に伴う減損は信用損失引当金を通じて期間損益に計上しています。その他の要素から生じた減損は、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上しています。信用損失の見積もりにおいて、回収見込キャッシュ・フローの現在価値が償却原価ベースを下回る場合には、信用損失が存在するとみなしています。信用損失引当金を計上している負債証券を売却する意図がある場合、または当該証券の公正価値が償却原価まで回復する前に売却しなければならない可能性が50%超となった場合は、信用損失引当金を直接償却し、追加減損を期間損益に計上したうえで償却原価を公正価値まで減額しています。なお、公正価値が償却原価を下回った時点において売却可能負債証券の売却が見込まれる場合、信用損失引当金を通さずに公正価値と償却原価の差額の金額を直接減額する方法により評価損として期間損益に計上しています。

 

 

  前連結会計年度において認識した売却可能負債証券に関連する信用損失の戻入は国内のその他の売却可能負債証券に関し前連結会計年度末に全額償還されたことによるものです。当連結会計年度において認識した、売却可能負債証券に関連する信用損失の繰入は、海外の地方債および海外のその他の売却可能負債証券に関し、主にそれぞれキャッシュ・フローの悪化により信用損失が発生したことによるものです。売却可能負債証券の信用損失の評価は負債証券の償却原価と裏付債権の見積公正価値や当該証券の返済優先順位などの多くの前提条件に基づき見積もったキャッシュ・フローの現在価値とを比較して行っています当社および子会社はこれらの負債証券を売却する意図はなく償却原価の回復前に売却しなければならない可能性も50%超ではないため信用損失引当金を計上しています

 

  売却可能負債証券に関する未実現評価損は、主に市場金利および為替相場の動向とリスク・プレミアムの変化により生じています。これらの負債証券の回収可能性を評価するために、入手可能なすべての情報(発行者の財政状態および事業の見通し等)を考慮しています。日本および海外の国債、日本および海外の地方債、および社債の公正価値は、主に類似した資産の相場価額等に基づいて見積もられ、それらが入手できない場合には、割引キャッシュ・フロー法および第三者の算定する価格に基づき見積もられています。米州のCMBS/RMBSおよびその他資産担保証券等の公正価値は、取引価格や入札価格等ブローカーや独立したプライシングサービスからの価格を参照し、それらに依拠できない場合には、割引キャッシュ・フロー法および第三者の算定する価格を使用しています。割引キャッシュ・フロー法は、デフォルト率や繰上償還率、当該証券への返済の優先順位等の想定に基づき見積もった予想キャッシュ・フローを、信用リスクと流動性リスクを考慮した割引率で割り引いています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における、売却可能負債証券および満期保有目的負債証券の契約満期日ごとの内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

償却原価

(百万円)

公正価値

(百万円)

償却原価

(百万円)

公正価値

(百万円)

売却可能負債証券:

 

 

 

 

1年以内

75,103

75,662

114,190

114,074

1年超5年以内

305,405

305,832

347,324

351,997

5年超10年以内

378,144

364,070

394,644

403,268

10年超

1,730,206

1,489,044

2,159,782

1,796,139

 合計

2,488,858

2,234,608

3,015,940

2,665,478

満期保有目的負債証券:

 

 

 

 

5年超10年以内

28,658

32,204

10年超

86,101

97,474

 合計

114,759

129,678

 

 モーゲージ担保証券のような満期一括回収でない負債証券は、上記の表では最終期日をもって分類しています。

 

  一部の債券発行者は、繰上償還する権利を有しています。この権利の行使により上記の契約満期日と実際の満期日が異なる場合があります。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における連結計算損益書の金融収益には、それぞれ19,906百万円および26,331百万円の有価証券利息を計上しています。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度において購入した信用力が著しく低下した負債証券はありません。

 

11  金融資産の譲渡

  当社および子会社は、営業貸付金(商業不動産担保ローンおよび個人向け不動産担保ローン等)等の金融資産を証券化および債権譲渡しています。

 

  証券化の過程で、これらの金融資産はSPEに譲渡され、SPEはこれらの金融資産を担保にした信託受益権および証券を投資家に対し発行します。SPEに譲渡された資産から生じるキャッシュ・フローは、これらの信託受益権および証券の分配に使用されます。これらの資産は当社および子会社から隔離され、投資家およびSPEは譲渡された資産の債務者および発行者の債務不履行に際し、当社および子会社の他の資産への請求権は持っていません。

 

  当社および子会社は多くの場合、譲渡した金融資産に対し、回収業務の受託や信託受益権の形でSPEの持分を継続して保有することで、継続的関与を持つ場合があります。継続して保有する持分は譲渡した資産の権益を含み、多くの場合、他の持分よりも劣後しています。当社および子会社が継続して保有する持分は、譲渡した資産の貸倒リスク、金利変動リスクおよび期限前返済リスクの影響を受けます。特に劣後持分は、譲渡された資産の貸倒および期限前返済によるキャッシュ・フローの減少リスクを最初に被るため、優先持分とは異なる貸倒リスクおよび期限前返済リスクにさらされています。また、投資家に対して契約利率による配当を支払った後に残る余剰資金の多くの部分は、当社および子会社への劣後持分の配当として支払われます。このような証券化取引において、当社および子会社が主たる受益者となるSPEを連結しています。

 

  連結対象とならない譲受人に対して金融資産を譲渡する場合は、当社および子会社が対象となる資産に対する支配を放棄した時点で、売却として会計処理しています。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度において新たな証券化および債権譲渡により認識を中止した営業貸付金は、それぞれ905,218百万円および795,328百万円です。前連結会計年度および当連結会計年度における当該証券化および債権譲渡による譲渡損益は、連結損益計算書上、金融収益にそれぞれ18,462百万円および14,622百万円計上しています。

 

  一部の子会社は、自社で組成した営業貸付金を、回収義務を保持したまま投資家に売却しています。また、他社が組成した営業貸付金の回収業務を受託しています。このような回収業務に関するサービス資産は、連結貸借対照表上、その他資産に計上しており、前連結会計年度および当連結会計年度における増減は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

期首残高

70,254

72,265

債権売却等による増加

9,546

7,888

償却等による減少

△13,959

△10,039

為替変動による増加

6,424

9,609

期末残高

72,265

79,723

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在のサービス資産の公正価値は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

期首残高

83,732

101,375

期末残高

101,375

122,641

 

12  変動持分事業体

  当社および子会社は、通常の営業活動においてSPEを利用しています。

  これらのSPEは、議決権が存在しない場合もあり、必ずしも議決権により支配されているわけではありません。当社および子会社は、これらのSPEのうち、(a)リスクを負担する出資の合計が、出資者を含む他者からの追加的な劣後金融支援なしでは営業活動のための資金調達を行うのに十分ではないか、(b)リスクを負担する出資者がグループとして(1)その事業体の経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与える活動の意思決定を行う議決権または同様の権利、(2)事業体の期待損失を引き受ける義務、または、(3)期待残余利益を受け取る権利、を持っていないSPEをVIEと判定しています。

 

  当社および子会社は、定性的な分析に基づき、以下の両方の特徴を有している変動持分保有者がVIEを連結すべき主たる受益者であると判断しています。

 

・VIEの経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与える事業体の活動を指図するパワー

・VIEにとって潜在的に重要な損失を吸収する義務あるいはVIEにとって潜在的に重要な利益を享受する権利

 

  当社および子会社は、すべての事実や状況を考慮に入れて、主たる受益者に該当する、すなわち、当該VIEを連結するか否かを決定し、継続的に再評価しています。

 

  当社および子会社は、定性的評価をするにあたり、以下の事項を検討しています。

 

・事業体の経済的パフォーマンスに最も影響を与える活動と、その活動を指図するパワーを誰が有するかの特定

・当社および子会社が保有している変動持分の性質およびその他の関与(関連当事者および事実上の代理人の関与を含む)

・他の変動持分保有者による関与

・VIEの目的およびデザイン(当該VIEに発生し、その変動持分の保有者に移転するようにデザインされたリスクを含む)

 

  当社および子会社が、通常、主たる受益者の決定にあたり、重要と考えているVIEへの関与は以下のとおりです。

 

・取引のストラクチャーを設計すること

・出資および貸付を行うこと

・運用者やアセットマネージャー、サービサーとなり、変動型の報酬を受け取ること

・流動性の供与やその他の財務的支援を行うこと

 

  VIEの経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与える事業体の活動を指図するパワーが複数の独立した当事者の間で共有されている場合、当社および子会社は当該活動を指図するパワーを有しません。その場合、当社および子会社は当該VIEを連結していません。

 

  当社および子会社に関係するVIEの情報は以下のとおりです。

 

①  連結対象VIE

  前連結会計年度末

VIE種別

総資産

(百万円)

※1

総負債

(百万円)

※1

担保に供して

いる資産

(百万円)

※2

コミットメント(百万円)

※3

(a)顧客の資産の流動化のためのVIE

(b)顧客の不動産購入および不動産開発の

  ためのVIE

1,907

1

(c)不動産関連事業に関連して当社および

  子会社が不動産を取得するためのVIE

55,456

13,060

15,596

(d)企業の再生支援事業のためのVIE

664

7

(e)有価証券投資を行うためのVIE

180,569

399

62,340

(f)リース債権、貸付債権等の金融資産を

  証券化するためのVIE

224,949

155,706

224,949

(g)第三者が行う貸付債権の証券化の

  ためのVIE

548

1,106

548

(h)発電事業を行うためのVIE

258,396

164,813

187,892

38,099

(i)その他のVIE

168,574

63,864

137,481

合計

891,063

398,956

566,466

100,439

 

  当連結会計年度末

VIE種別

総資産

(百万円)

※1

総負債

(百万円)

※1

担保に供して

いる資産

(百万円)

※2

コミットメント(百万円)

※3

(a)顧客の資産の流動化のためのVIE

(b)顧客の不動産購入および不動産開発の

  ためのVIE

1,657

1

(c)不動産関連事業に関連して当社および

  子会社が不動産を取得するためのVIE

51,654

10,461

16,434

(d)企業の再生支援事業のためのVIE

5,043

29

(e)有価証券投資を行うためのVIE

217,715

117

77,566

(f)リース債権、貸付債権等の金融資産を

  証券化するためのVIE

213,615

165,062

213,615

(g)第三者が行う貸付債権の証券化の

  ためのVIE

497

1,015

497

(h)発電事業を行うためのVIE

236,715

156,000

181,610

42,102

(i)その他のVIE

165,278

54,648

122,712

合計

892,174

387,333

534,868

119,668

※1  多くのVIEが保有する資産はVIEの債務等の返済のみに使用され、多くのVIEの負債の債権者は当社および子会社の他の資産に対して請求権を持っていません。

※2  VIEの資金調達のために、VIEが担保に供している資産。

※3  当社および子会社がVIEに対して、出資や貸付について結んでいるコミットメント契約の未使用額。

 

②  連結していないVIE

  前連結会計年度末

VIE種別

総資産

(百万円)

当社および子会社の計上額

最大損失エクス

ポージャー

(百万円)

ノンリコース

ローン拠出額

(百万円)

出資額

(百万円)

(a)顧客の資産の流動化のためのVIE

8,247

991

991

(b)顧客の不動産購入および不動産開発の

  ためのVIE

648,468

10,721

8,805

20,526

(c)不動産関連事業に関連して当社および

  子会社が不動産を取得するためのVIE

(d)企業の再生支援事業のためのVIE

(e)有価証券投資を行うためのVIE

10,887,430

98,742

173,314

(f)リース債権、貸付債権等の金融資産を

  証券化するためのVIE

(g)第三者が行う貸付債権の証券化の

  ためのVIE

901,544

10,475

10,475

(h)発電事業を行うためのVIE

16,138

3,691

4,491

(i)その他のVIE

1,726,717

3,333

28,835

43,405

合計

14,188,544

14,054

151,539

253,202

 

  当連結会計年度末

VIE種別

総資産

(百万円)

当社および子会社の計上額

最大損失エクス

ポージャー

(百万円)

ノンリコース

ローン拠出額

(百万円)

出資額

(百万円)

(a)顧客の資産の流動化のためのVIE

(b)顧客の不動産購入および不動産開発の

  ためのVIE

1,196,344

52,666

11,773

67,439

(c)不動産関連事業に関連して当社および

  子会社が不動産を取得するためのVIE

(d)企業の再生支援事業のためのVIE

(e)有価証券投資を行うためのVIE

23,366,221

223,264

318,007

(f)リース債権、貸付債権等の金融資産を

  証券化するためのVIE

(g)第三者が行う貸付債権の証券化の

  ためのVIE

1,396,339

14,691

14,691

(h)発電事業を行うためのVIE

14,830

2,630

4,680

(i)その他のVIE

2,308,142

3,778

42,512

70,016

合計

28,281,876

56,444

294,870

474,833

※  当社および子会社がVIEに対して結んでいるコミットメント契約の未使用額を含みます。

 

(a)顧客の資産の流動化のためのVIE

  当社および子会社は、顧客の特定の資産の流動化に基づきストラクチャードファイナンスを行う際にVIEを利用します。VIEは、典型的には顧客からの倒産隔離のストラクチャーを提供するために使用され、VIEを利用した取組は、顧客からの要請によるものです。そのような顧客から流動化用の資産を取得するVIEは、金融機関よりノンリコースローンを借り入れ、顧客より出資を受けます。当社および子会社は、そのようなVIEに対し、ノンリコースローン供与、出資を行います。VIEは流動化対象資産からのキャッシュ・フローによりローンを返済し、十分な資金があれば、出資者に分配を行います。

  当社および子会社が保有する連結していないVIEの変動持分は、連結貸借対照表上、ノンリコースローンは営業貸付金に計上し、出資は主にその他資産に計上しています。

 

(b)顧客の不動産購入および不動産開発のためのVIE

  顧客や当社および子会社は、不動産の取得および開発プロジェクトのためにVIEを利用します。このような場合、顧客は、顧客から倒産隔離されたVIEを設立し、出資を行います。VIEは、不動産の取得および開発プロジェクトを行います。

  当社および子会社は、そのようなVIEに対し、ノンリコースローン供与および特定社債の購入、出資を行い、一部のVIEについてはアセットマネージャーになることで実質的に支配しているため連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主に現金および現金等価物、および持分法投資に計上しています。

  当社および子会社が保有する連結していないVIEの変動持分は、連結貸借対照表上、ノンリコースローンは営業貸付金に計上し、出資は主に投資有価証券、持分法投資およびその他資産に計上しています。当社および子会社は、第三者がVIEに対して指図するパワーを有していることから、当該VIEを連結しないと判断しています。また当社および子会社は、一部のVIEに対し複数の独立した当事者の間でパワーを共有していることから、当該VIEを連結しないと判断しています。一部の子会社は、このような連結していないVIEに対して将来投資を行うコミットメント契約を結んでいます。

 

(c)不動産関連事業に関連して当社および子会社が不動産を取得するためのVIE

  当社および子会社は、外部の金融機関よりノンリコースローンによる資金調達を行うため、あるいは不動産に必要な管理業務を簡略化するためVIEを設立して不動産を取得します。

  当社および子会社は、議決権を保有しない場合でも、そのようなVIEの劣後持分が実質的にすべて当社および子会社に対して発行されていることから、当社および子会社により支配され、利用されているのでVIEを連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主に現金および現金等価物、使途制限付現金、オペレーティング・リース投資、投資有価証券、事業用資産およびその他資産に計上し、負債は、主に長期借入債務およびその他負債に計上しています。

 

(d)企業の再生支援事業のためのVIE

  金融機関や当社および子会社は、企業の再生支援事業のためにVIEを利用します。VIEは、金融機関を含む顧客、当社および子会社から出資を受け、再生の可能性のある企業向けの貸付債権を買い取ります。債権回収業務は当社の子会社が行います。

  当社および子会社は、このようなVIEの出資持分の大部分を保有し、また債権回収業務を通じてVIEの経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与えるVIEの活動を指図するパワーを有しているためVIEを連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主に営業貸付金に計上し、負債は、主に支払手形、買掛金および未払金およびその他負債に計上しています。

 

(e)有価証券投資を行うためのVIE

  当社および子会社は、主に株式や債券に投資する様々なVIE、いわゆる投資ファンドの持分を取得しています。これらのVIEは、当社の子会社により管理・運営されているか、または、当社および子会社から独立している運営会社等により管理されています。

  これらのうち一部のVIEについては、一部の子会社が出資持分の大部分を保有し、また取組のデザインに関与するなど、VIEの経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与えるVIEの活動を指図するパワーを有していることから連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主に投資有価証券および持分法投資に計上し、負債は、主にその他負債に計上しています。当社および一部の子会社は、このような連結したVIEに対して将来投資または貸付を行うコミットメント契約を結んでいます。

  当社および子会社が保有する連結していないVIEの変動持分は、連結貸借対照表上、投資有価証券および持分法投資に計上しています。当社および一部の子会社は、このような連結していないVIEに対して将来投資を行うコミットメント契約を結んでいます。

 

(f)リース債権、貸付債権等の金融資産を証券化するためのVIE

  当社および子会社は、リース債権、貸付債権等の金融資産を証券化するためにVIEを利用します。証券化において、これらの金融資産はSPEに譲渡され、SPEはその金融資産を裏付けとして信託受益権および証券を投資家に発行します。当社および子会社は証券化後も劣後部分を継続して保有し、債権回収業務も行います。

  当社および子会社はスキームの組成や債権回収業務を行うことで一部のVIEの経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与えるVIEの活動を指図するパワーを有し、かつ劣後部分により潜在的に重要な損失を吸収する義務があるため、該当VIEを連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主に使途制限付現金と営業貸付金に計上し、負債は、主に長期借入債務に計上しています。

 

(g)第三者が行う貸付債権の証券化のためのVIE

  当社および子会社は、第三者が行う証券化により発行されたCMBS、RMBSおよびその他資産担保証券を保有しています。これらのうち、一部の証券化案件において、一部の子会社は劣後部分を保有するとともに、当該証券化案件のスペシャル・サービサー業務を引き受けている場合があります。スペシャル・サービサー業務では、証券化対象である不動産担保ローンにかかる担保物件の処分権限を有しています。

  当該子会社は、担保物件処分の権限を含むスペシャル・サービサー業務を行うことでVIEの経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与えるVIEの活動を指図するパワーを有し、かつ劣後部分により潜在的に重要な損失を吸収する義務があるため、該当VIEを連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主にオペレーティング・リース投資に計上し、負債は、主に長期借入債務に計上しています。

  当社および子会社が保有する連結していないVIEの変動持分は、連結貸借対照表上、投資有価証券に計上しています。

 

(h)発電事業を行うためのVIE

  当社および子会社は、発電事業を行う際にVIEを利用しています。VIEは、当社および子会社から出資を受け、取得または賃借した土地に太陽光発電所および石炭・バイオマス混焼発電所を建設し、発電した電力を電力会社に売却しています。当社および子会社は、そのようなVIEに対し出資持分の大部分を保有し、一部のVIEについてはアセットマネージャーになることで実質的に支配しているため連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主に現金および現金等価物、使途制限付現金、事業用資産およびその他資産に計上し、負債は、主に長期借入債務とその他負債に計上しています。当社および一部の子会社は、このような連結したVIEに対して将来投資または貸付を行うコミットメント契約を結んでいます。

  当社が保有する連結していないVIEの変動持分は、連結貸借対照表上、持分法投資に計上しています。当社は、このような連結していないVIEに対して将来投資を行うコミットメント契約を結んでいます。

 

(i)その他のVIE

  当社および子会社はその他様々な目的でVIEを利用しています。連結しているVIEおよび連結していないVIEのうち主なものに、組合ストラクチャーがあります。また、一部の子会社は、上記(a)~(h)に該当しない一部のVIEについて、劣後部分を保有し、かつそのVIEは子会社に実質的に支配されているため連結しています。

  日本において、一部の子会社は自らの子会社のSPEが営業者となっている組合として知られる契約構造を利用した投資商品を顧客に提供しています。第三者にリースする目的の航空機またはその他大型の物件を購入するための資金調達の手段として、当社および子会社は、組合に必要な資金を部分的に提供する投資家に組合商品を組成し販売します。残りの購入資金は、単独または複数の金融機関からノンリコースローンを組合が借り入れます。組合投資家および組合への貸し手は、購入および賃貸活動に関する組合の経済的なリスクおよびリワードを留保し、すべての関連した利益または損失は、組合の投資家の財務諸表に計上されます。当社および子会社は、商品の組成および販売に責任を持ち、サービサーおよび組合の業務の管理者となります。組成および管理に対する報酬は、連結損益計算書に認識されます。当社および子会社は、一部の組合に対して出資を行い、潜在的に重要な損失を吸収する義務があり、かつその経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与える活動を指図するパワーを有するため、当該組合を連結しています。その他の組合については、重要な出資、保証、その他の財務上の重要な責任またはエクスポージャーを保有していないため、主たる受益者とはならないと判断しています。

  当社は、資金調達を行うためにVIEを利用しています。当社は、自らが保有する資産をSPEに譲渡し、SPEは当該資産を裏付けとしてノンリコースローンによる資金調達を実行します。当社は、SPEへの資産の譲渡後も当該SPEの劣後部分を継続して保有し、資産の管理業務も行います。当社はスキームの組成や資産の管理業務を行うことでVIEの経済的パフォーマンスに最も重要な影響を与えるVIEの活動を指図するパワーを有し、かつ劣後部分により潜在的に重要な損失を吸収する義務があるため、VIEを連結しています。

  連結貸借対照表上、連結したVIEの資産は、主にオペレーティング・リース投資、持分法投資、社用資産およびその他資産に計上し、負債は、主に長期借入債務およびその他負債に計上しています。

  当社および子会社が保有する連結していないVIEの変動持分は、連結貸借対照表上、ノンリコースローンは営業貸付金に計上し、出資は、主に投資有価証券および持分法投資に計上しています。一部の子会社は、このような連結していないVIEに対して将来投資を行うコミットメント契約を結んでいます。

 

13  持分法投資

  当連結会計年度より、連結財務諸表の表示方法を変更しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(z)表示方法の変更」をご参照ください。この変更により、前連結会計年度の持分法投資の数値についても組替再表示しています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における持分法投資の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

持分法適用会社株式

838,787

1,002,560

不動産共同事業体持分

110,388

124,537

その他パートナーシップ等投資

113,235

186,790

合計

1,062,410

1,313,887

 

  一部の持分法適用会社は、株式市場に上場しています。これらの持分法適用会社の帳簿価額および時価は、前連結会計年度末においてそれぞれ148,045百万円および196,793百万円であり、当連結会計年度末現在においてそれぞれ163,074百万円および157,932百万円です。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度において、当社および子会社は持分法適用会社よりそれぞれ25,574百万円および25,820百万円の配当金を受け取っています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、連結貸借対照表上の持分法投資の簿価から、持分法適用会社の直近の財務諸表に基づく純資産の当社持分の合計残高を差し引いた額は、それぞれ112,977百万円および144,709百万円です。当該差額には、主に営業権および固定資産の公正価値調整額が含まれています。当該差額は、償却や減損等の適切な処理を行っており、変動額を持分法投資損益に計上しています。

 

  前連結会計年度末において、持分法適用会社株式のうち重要な部分を占める会社は、関西エアポート株式会社(持分比率40%)およびAvolon Holdings Limited (持分比率30%)です。当連結会計年度末現在において、持分法適用会社株式のうち重要な部分を占める会社は、関西エアポート株式会社(持分比率40%)、オリックス・クレジット㈱(持分比率34%)およびAvolon Holdings Limited (持分比率30%)です。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度において、すべての持分法適用会社の財務諸表を合算・要約したものは以下のとおりです(持分法適用会社の経営成績の数値は、当社および子会社が投資した日以降の利用可能な財務諸表の期間について反映しています。)。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

経営成績:

 

 

営業収益

1,792,981

2,871,734

税引前当期純利益

△372,994

266,966

当期純利益

△432,618

198,006

財政状態:

 

 

資産合計

19,563,071

26,689,362

負債合計

12,379,335

17,178,962

資本合計

7,183,736

9,510,400

 

  当社および子会社は上記に記載した取引以外に、持分法適用会社との重要な取引については、注記8「営業貸付金」および注記33「契約債務、保証債務および偶発債務」をご参照ください。

 

14  営業権およびその他の無形資産

  前連結会計年度および当連結会計年度におけるセグメントごとの営業権の推移は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

法人営業・

メンテナン

スリース

(百万円)

不動産

(百万円)

事業投資・

コンセッシ

ョン

(百万円)

環境

エネルギー(百万円)

保険

(百万円)

銀行・

クレジット

(百万円)

輸送機器

(百万円)

期首:

 

 

 

 

 

 

 

営業権

12,425

16,359

99,938

49,655

5,015

10,971

587

累積減損額

△849

△191

△39

△371

△587

差引残高

11,576

16,168

99,938

49,616

4,644

10,971

取得額

3,529

119,767

4,028

減損額

その他の増減額 ※

△12,954

4,524

期末:

 

 

 

 

 

 

 

営業権

15,954

16,359

206,751

58,207

5,015

10,971

587

累積減損額

△849

△191

△39

△371

△587

差引残高

15,105

16,168

206,751

58,168

4,644

10,971

 

 

前連結会計年度

ORIX USA

(百万円)

ORIX Europe

(百万円)

アジア・

豪州

(百万円)

本社

(百万円)

合計

(百万円)

期首:

 

 

 

 

 

営業権

142,494

149,270

8,180

278

495,172

累積減損額

△1,494

△2,785

△6,316

差引残高

141,000

149,270

5,395

278

488,856

取得額

127,324

減損額

その他の増減額 ※

10,582

9,318

33

11,503

期末:

 

 

 

 

 

営業権

153,076

158,588

8,213

278

633,999

累積減損額

△1,494

△2,785

△6,316

差引残高

151,582

158,588

5,428

278

627,683

 

 

 

当連結会計年度

法人営業・

メンテナン

スリース

(百万円)

不動産

(百万円)

事業投資・

コンセッシ

ョン

(百万円)

環境

エネルギー(百万円)

保険

(百万円)

銀行・

クレジット

(百万円)

輸送機器

(百万円)

期首:

 

 

 

 

 

 

 

営業権

15,954

16,359

206,751

58,207

5,015

10,971

587

累積減損額

△849

△191

△39

△371

△587

差引残高

15,105

16,168

206,751

58,168

4,644

10,971

取得額

4,241

減損額

その他の増減額 ※

△54

△35,556

6,840

△192

△10,971

期末:

 

 

 

 

 

 

 

営業権

15,900

16,359

175,436

65,047

4,823

587

累積減損額

△849

△191

△39

△371

△587

差引残高

15,051

16,168

175,436

65,008

4,452

 

 

当連結会計年度

ORIX USA

(百万円)

ORIX Europe

(百万円)

アジア・

豪州

(百万円)

本社

(百万円)

合計

(百万円)

期首:

 

 

 

 

 

営業権

153,076

158,588

8,213

278

633,999

累積減損額

△1,494

△2,785

△6,316

差引残高

151,582

158,588

5,428

278

627,683

取得額

4,241

減損額

その他の増減額 ※

20,298

18,927

554

△154

期末:

 

 

 

 

 

営業権

173,374

177,515

8,767

278

638,086

累積減損額

△1,494

△2,785

△6,316

差引残高

171,880

177,515

5,982

278

631,770

  ※  その他の増減額には、為替による影響額、売却による減少額、ならびに他勘定への振替額等を含んでいます。

 

  当社および子会社は、営業権について減損テストを実施した結果、前連結会計年度および当連結会計年度において、減損を認識していません。これらの報告単位の公正価値は、主として、割引キャッシュ・フロー法および類似企業比較法に基づいて算定しています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の無形資産の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

耐用年数を確定できない無形資産:

 

 

商標権および商号

115,049

126,192

アセットマネジメント契約

51,558

57,928

その他

12,375

3,156

 小計

178,982

187,276

償却すべき無形資産(取得価額):

 

 

ソフトウエア

141,747

142,049

顧客関係

161,936

184,475

アセットマネジメント契約

104,481

117,043

その他

154,413

165,130

 小計

562,577

608,697

償却累計額

△223,417

△263,023

差引残高

339,160

345,674

 合計

518,142

532,950

 

  無形資産の償却費は、前連結会計年度および当連結会計年度にそれぞれ34,212百万円および39,213百万円です。

  今後5年間の無形資産の見積償却費は、それぞれ2025年3月期に39,066百万円、2026年3月期に34,108百万円、2027年3月期に32,021百万円、2028年3月期に26,415百万円、2029年3月期に25,322百万円です。

  当連結会計年度において増加した償却すべき無形資産は、41,043百万円です。このうち主なものは、ソフトウエア16,500百万円および買収により取得した顧客関係12,273百万円です。これらのソフトウエアおよび買収により取得した顧客関係の加重平均償却期間はそれぞれ7年および16年です。

 

  当社および子会社は、無形資産について減損テストを実施した結果、前連結会計年度において、法人営業・メンテナンスリースセグメントに含まれる無形資産について1百万円、輸送機器セグメントに含まれる無形資産について405百万円、ORIX USAセグメントに含まれる無形資産について110百万円の減損を認識し、その他の損益として計上しました。また、当連結会計年度において、事業投資・コンセッションセグメントに含まれる無形資産について24百万円、環境エネルギーセグメントに含まれる無形資産について87百万円、アジア・豪州セグメントに含まれる無形資産について37百万円の減損を認識し、販売費および一般管理費として計上しました。これらは、将来キャッシュ・フローの見込が低下した結果、当該無形資産の公正価値が帳簿価額を下回ったことによるものです。これらの無形資産の公正価値は、主として、割引キャッシュ・フロー法に基づいて算定しています。

 

 

 

15  短期および長期借入債務

  短期借入債務は、金融機関からの借入、コマーシャル・ペーパー等で構成されています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における短期借入債務の内訳および加重平均利率(約定ベース)は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

金額

(百万円)

加重平均利率

(%)

金額

(百万円)

加重平均利率

(%)

国内の、主に銀行からの短期借入債務

145,768

1.8

139,450

0.7

海外の、主に銀行からの短期借入債務

318,519

4.5

297,372

5.0

国内のコマーシャル・ペーパー

42,997

0.1

7,998

0.1

海外のコマーシャル・ペーパー

1,512

4.1

5,851

2.7

有価証券貸借取引にかかる担保付借入

120,116

1.1

無担保社債

1,122

4.7

貸付債権および投資有価証券の証券化等

に伴う支払債務

2,186

4.0

合計

508,796

3.4

574,095

3.1

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における長期借入債務の内訳、加重平均利率(約定ベース)および返済期限は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

金額

(百万円)

加重平均利率

(%)

返済期限

(会計年度)

金額

(百万円)

加重平均利率

(%)

返済期限

(会計年度)

銀行からの借入(固定金利)

666,764

1.6

2025年から

2083年まで

777,366

1.6

2025年から2083年まで

銀行からの借入(変動金利)

2,448,488

2.8

2024年から

2077年まで

2,587,324

3.4

2025年から2077年まで

保険会社およびその他の金融機関等

からの借入(固定金利)

323,653

0.8

2025年から

2083年まで

352,035

0.6

2029年から2083年まで

保険会社およびその他の金融機関等

からの借入(変動金利)

295,625

2.0

2026年から

2077年まで

271,029

2.4

2029年から2077年まで

無担保社債

1,175,087

2.0

2024年から

2081年まで

1,208,672

2.0

2026年から2081年まで

無担保ミディアム・ターム・ノート

149,535

3.7

2025年から

2029年まで

272,064

3.8

2028年から2030年まで

貸付債権および投資有価証券の証券化等

に伴う支払債務

150,571

5.5

2024年から

2051年まで

157,886

6.0

2025年から2044年まで

合計

5,209,723

2.4

 

5,626,376

2.7

 

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の長期借入債務の今後5年間およびそれ以降の返済スケジュールは以下のとおりです。

期末日  3月31日

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

2024年

877,260

2025年

696,472

880,885

2026年

572,991

728,921

2027年

601,434

765,745

2028年

618,527

775,531

2029年

750,758

2029年以降

1,843,039

2030年以降

1,724,536

合計

5,209,723

5,626,376

 

  銀行からの借入(固定金利)および保険会社およびその他の金融機関等からの借入(固定金利)のうち劣後特約付シンジケートローン(ハイブリッドローン)が44,000百万円あります。うち、10,000百万円は、2022年3月期に調達、2082年3月期満期(5年経過以降に繰上返済可能)です。また、34,000百万円は、前連結会計年度に調達、2083年3月期満期(5年経過以降に繰上返済可能)です。

 

  無担保社債のうち利払繰延条項・期限前償還条件付無担保社債(劣後特約付)(ハイブリッド債)が150,000百万円あります。うち、100,000百万円は、2020年3月期に発行、2080年3月期に満期、発行から5年経過以降に60,000百万円、10年経過以降に40,000百万円の期日前償還が可能です。また、50,000百万円は、2021年3月期に発行、2081年3月期に満期、発行から5年経過以降に29,000百万円、10年経過以降に21,000百万円の期日前償還が可能です。

 

  銀行、保険会社およびその他の金融機関からの借入、社債およびミディアム・ターム・ノートについては、主として満期日において元本一括返済、半年ごとの利払契約となっています。

 

  当社および子会社が発行した社債およびミディアム・ターム・ノートの前連結会計年度および当連結会計年度における発行差金および発行費の償却額は、それぞれ1,093百万円および1,247百万円です。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における当社および子会社のコミットメントライン総額はそれぞれ698,560百万円および758,667百万円であり、そのうち利用可能額はそれぞれ518,585百万円および559,322百万円です。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在におけるコミットメントライン利用可能額のうちそれぞれ479,039百万円および495,474百万円は長期コミットメントラインです。

 

  銀行借入約定書には、一定の状況下で銀行は、借入債務に対して追加担保を要求することができ、返済期日が到来した長期および短期借入債務と預金を相殺する権利を有し、また債務不履行になった場合や、その他の特定の事象が発生した場合には、銀行に対するすべての債務を預金と相殺する権利を銀行が有する旨の規定があります。

 

  変動持分事業体(注記12 「変動持分事業体」参照)に記載の連結しているVIEが担保に供している資産以外に、金融機関からの長期および短期借入債務には前連結会計年度末および当連結会計年度末現在、以下の資産を担保に供しています。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

リース債権、営業貸付金、

オペレーティング・リース投資

148,057

310,217

投資有価証券

183,441

324,760

事業用資産

130,191

231,425

その他資産等

110,159

69,740

合計

571,848

936,142

 

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、借入債務に対して連結消去されている連結子会社株式それぞれ407,495百万円および367,973百万円、持分法適用会社の借入債務に対して持分法投資それぞれ31,379百万円および34,204百万円を担保に供しています。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、借入債務に対して連結消去されている連結子会社貸付金それぞれ9,911百万円および9,299百万円を担保に供しています。また、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、主に取引保証金に対する投資有価証券や不動産取引にかかる差入保証金を担保としてそれぞれ101,827百万円および179,683百万円を差し入れています。

 

  銀行および一部の保険会社からの長期および短期借入債務は、借入契約上、貸し手の要請があった場合には担保を差し入れることとなっています。しかしながら、当連結会計年度末現在、当社および子会社は借入先からそのような要請を受けていません。

 

16  預金

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における預金の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

定期預金

1,885,970

1,875,058

その他の預金

360,375

370,777

合計

2,246,345

2,245,835

 

  定期預金および譲渡性預金のうち口座残高が10百万円以上のものの合計額は、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、それぞれ888,821百万円および898,321百万円です。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の定期預金の今後の満期スケジュールは以下のとおりです。

期末日  3月31日

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

2024年

879,884

2025年

409,259

1,031,624

2026年

369,171

367,393

2027年

94,053

243,922

2028年

52,596

44,798

2029年

73,043

2029年以降

81,007

2030年以降

114,278

合計

1,885,970

1,875,058

 

17  販売費および一般管理費

  前連結会計年度および当連結会計年度における販売費および一般管理費の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

人件費

321,328

352,333

販売費

87,199

106,648

管理費

142,506

159,396

社用資産減価償却費

8,373

9,256

合計

559,406

627,633

 

18  法人税等

  2023年4月1日よりLDTI基準を適用し、2021年4月1日を移行日として修正遡及アプローチを適用しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(y)新たに公表または適用された会計基準」をご参照ください。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における税引前当期純利益および法人税等の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

税引前当期純利益:

 

 

国内

201,168

298,321

海外

191,010

171,654

 税引前当期純利益

392,178

469,975

法人税等:

 

 

当期分―

58,298

111,388

国内

30,808

80,274

海外

27,490

31,114

繰延分―

36,947

20,000

国内

22,047

9,049

海外

14,900

10,951

 法人税等

95,245

131,388

 

  前連結会計年度および当連結会計年度において、当社および国内子会社には、法人税が約24%、住民税が約4%および事業税が約4%課され、これに基づいて計算された法定実効税率は約31.5%です。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における当社の納税地に基づいて計算された法定実効税率である約31.5%による法人税等と連結損益計算書の法人税等の差異調整表は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

税引前当期純利益

392,178

469,975

法定実効税率による法人税等

123,536

148,042

税金増加(減少)要因:

 

 

評価性引当金の増減額

2,533

5,441

損金不算入項目

4,794

4,762

益金不算入項目

△3,347

△3,574

税率が法定実効税率より低い子会社の影響

△19,764

△17,627

子会社の未分配利益の影響

4,789

7,674

子会社の売却・清算の影響

△16,754

△14,995

その他(純額)

△542

1,665

法人税等

95,245

131,388

 

  実効税率は、主に損金不算入項目、益金不算入項目、評価性引当金の増減額、税率が法定実効税率より低い子会社、子会社の未分配利益の影響および子会社の売却・清算の影響などの要因により法定実効税率とは相違しています。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における法人税等総額は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

法人税等

95,245

131,388

その他の包括利益にかかる法人税等:

 

 

未実現有価証券評価損益

△41,961

△27,157

保険契約債務割引率変動影響

43,576

32,471

金融負債評価調整

20

△74

確定給付年金制度

1,630

5,554

為替換算調整勘定

△17,325

△30,992

未実現デリバティブ評価損益

3,514

△1,523

その他の資本構成要素

36

32

法人税等総額

84,735

109,699

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の繰延税金資産および負債となる一時差異等の税効果は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

資産:

 

 

繰越欠損金

59,516

62,493

信用損失引当金

16,382

8,650

投資有価証券

10,515

14,382

未払費用

25,735

26,401

オペレーティング・リース投資

14,999

12,728

事業用資産

24,615

24,996

営業貸付金

5,445

5,459

未実現有価証券評価損

71,277

98,025

リース負債

79,636

69,697

その他 ※

103,210

156,516

繰延税金資産 ― 総額

411,330

479,347

控除:評価性引当金

△37,287

△39,046

繰延税金資産 ― 評価性引当金控除後

374,043

440,301

負債:

 

 

リース純投資

10,599

10,867

オペレーティング・リース投資

137,618

175,727

未実現有価証券評価益

4,779

9,139

繰延保険募集費用

80,706

85,830

保険契約債務および保険契約者勘定

150,137

194,713

事業用資産

22,022

22,615

無形資産

141,864

152,125

未分配利益

74,935

95,720

前払年金費用

17,290

23,473

立替金

8,346

8,102

使用権資産

78,631

68,715

その他

27,887

31,946

繰延税金負債 ― 総額

754,814

878,972

繰延税金負債(純額)

380,771

438,671

※ 前連結会計年度末および当連結会計年度のその他に含まれている純投資ヘッジにかかる繰延税金資産の金額は、それぞれ52,262百万円および95,551百万円です。

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の連結貸借対照表に含まれる繰延税金資産および負債は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

その他資産

48,292

66,519

未払法人税等:繰延分

429,063

505,190

繰延税金負債(純額)

380,771

438,671

 

  評価性引当金は、主として税務上の繰越欠損金を有する連結子会社の繰延税金資産に対するものです。繰延税金資産の実現可能性の評価において、繰延税金資産の一部または全部が実現しない見込みが実現する見込みより大きいかどうかを考慮しています。繰延税金資産の最終的な実現可能性は、それらの一時差異が控除可能であり繰越欠損金が利用可能な期間中に将来の課税所得を発生させることができるかによります。この評価には、繰延税金負債の実現スケジュール、将来の予想課税所得および租税計画が考慮されます。過去の課税所得水準および繰延税金資産の控除可能期間における将来予想課税所得に基づいて、当社および子会社が当連結会計年度末現在の評価性引当金相殺後の控除可能な一時差異および繰越欠損金によるベネフィットを実現させる可能性は、実現できない可能性よりも大きいと判断しています。しかしながら、繰越期間中における将来の課税所得の予想額が減少した場合には、実現可能と考えられる金額が近い将来減少する可能性があります。前連結会計年度および当連結会計年度における評価性引当金の増減額は、それぞれ2,132百万円の増加および1,759百万円の増加です。前連結会計年度および当連結会計年度における評価性引当金の増減額のうち、繰越欠損金を使用し期間損益を認識したことによる評価性引当金の減少額は、それぞれ1,465百万円および3,660百万円であり、将来年度の実現可能性の見直しによる評価性引当金の期首残高調整額は、それぞれ純額で628百万円の増加(総額で2,120百万円の増加および1,492百万円の減少)および513百万円の増加(総額で4,125百万円の増加および3,612百万円の減少)です。

 

  当社および一部の子会社は当連結会計年度末現在、440,411百万円の繰越欠損金を有しています。欠損金の繰越期限は以下のとおりです。

期末日 3月31日

当連結会計年度末

(百万円)

2025年

17,610

2026年

23,722

2027年

10,222

2028年

4,238

2029年

31,118

2030年以降

280,775

無期限

72,726

合計

440,411

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の未認識の税金ベネフィットについては、重要なものはありません。当連結会計年度末以降の今後12ヶ月間において、未認識の税金ベネフィットの合計額が著しく増減する可能性は低いと考えています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の連結貸借対照表、また前連結会計年度および当連結会計年度の連結損益計算書で認識された法人税等にかかる課徴金と利息費用の金額に重要性はありません。

 

  当社および子会社は日本と海外各国で税務申告を行っています。当社は2023年3月期、主要な日本の子会社は2018年3月期以前の税務申告について、通常の税務調査は終了しています。また、米国の子会社においては、2019年3月期以降の税務申告が、税務当局の調査対象となっています。オランダの子会社においては、2017年3月期以降の税務申告が、税務当局の調査対象となっています。

 

19  年金制度

  当社および一部の子会社は、実質的に全従業員を対象とした拠出型および非拠出型の年金制度を採用しています。拠出型年金制度には、確定給付型と確定拠出型があります。この制度により従業員には、定年退職時に一括で退職金を受け取るか、分割で年金を受け取る権利が付与されています。確定給付型年金制度には勤続年数と退職時の給与に基づいて支払金額を決定するもの(最終給与比例方式による制度)およびキャッシュバランスプランがあります。

  当社および一部の子会社の積立方針は、年金数理計算された金額を毎年積み立てるというものです。年金資産は主として負債証券や市場性のある持分証券で運用されています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の確定給付型の年金制度の積立状況は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

 

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

給付債務の変動:

 

 

 

 

期首給付債務

111,010

121,148

109,759

108,416

勤務費用

5,704

3,432

5,542

2,999

利息費用

731

2,309

1,216

3,395

年金数理上の損失(△利益)

△6,538

△25,124

△3,586

3,448

制度加入者の拠出額

334

233

給付費

△4,770

△1,131

△5,014

△2,499

事業買収

4,733

196

事業売却

△2,808

制度改訂

△1,111

△285

360

為替相場の変動

7,537

13,582

期末給付債務

109,759

108,416

105,109

129,934

年金資産の変動:

 

 

 

 

期首年金資産公正価値

137,317

127,251

136,803

122,204

年金資産の実現収益

△3,108

△15,709

12,103

15,799

事業主の拠出額

4,162

2,927

4,195

2,262

制度加入者の拠出額

334

233

給付費

△3,913

△962

△4,392

△2,314

事業買収

2,456

175

事業売却

△5,608

制度改訂

△111

為替相場の変動

8,188

15,619

期末年金資産公正価値

136,803

122,204

143,101

153,803

積立状況

27,044

13,788

37,992

23,869

連結貸借対照表に認識された金額の内訳:

 

 

 

 

前払年金費用(「その他資産」に含む)

42,337

15,465

53,641

25,723

未払年金費用(「その他負債」に含む)

△15,293

△1,677

△15,649

△1,854

正味認識額

27,044

13,788

37,992

23,869

 

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在におけるその他の包括利益(損失)累計額(税効果控除前)の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

 

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

過去勤務費用

1,100

433

1,016

△28

年金数理上の純利益(△損失)

△12,183

3,394

866

9,735

移行時純債務

5

7

その他の包括利益累計額(税効果控除前)

△11,083

3,832

1,882

9,714

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における確定給付型の国内制度の累積給付債務は、それぞれ98,880百万円および95,069百万円、海外制度の累積給付債務はそれぞれ102,624百万円および123,600百万円です。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における、累積給付債務が年金資産の公正価値を上回る年金制度の累積給付債務および年金資産の公正価値は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

 

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

累積給付債務

17,335

7,256

17,886

7,952

年金資産の公正価値

2,563

5,630

2,854

6,151

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における、予測給付債務が年金資産の公正価値を上回る年金制度の予測給付債務および年金資産の公正価値は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

 

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

予測給付債務

17,856

7,307

18,503

8,004

年金資産の公正価値

2,563

5,630

2,854

6,151

 

  前連結会計年度および当連結会計年度の期間純年金費用の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

当連結会計年度

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

勤務費用

5,704

3,432

5,542

2,999

利息費用

731

2,309

1,216

3,395

年金資産の期待収益

△2,739

△4,982

△2,702

△6,362

過去勤務費用の当期償却額

△47

△329

△84

△354

年金数理上の純損失の当期償却額

79

9

59

11

制度改定

△44

移行時債務の当期償却額

1

1

期間純年金費用

3,684

440

4,031

△310

(注) 連結損益計算書上、期間純年金費用は、販売費および一般管理費に含まれる人件費に計上しています。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における、その他の包括利益(損失)に計上されている年金資産と予測給付債務のその他の変化は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

年金数理上の純利益(△損失)の発生

650

4,810

12,990

5,728

年金数理上の純損失の当期償却額

79

9

59

11

制度改訂による過去勤務費用の発生

881

△36

△145

過去勤務費用の当期償却額

△47

△329

△84

△354

移行時債務の当期償却額

1

1

為替相場の変動

60

641

その他包括利益計上額(税効果控除前)の合計

1,563

4,515

12,965

5,882

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における、数値算出に使用した国内および海外制度の重要な前提条件は以下のとおりです。

使用した前提条件

前連結会計年度(%)

当連結会計年度(%)

国内制度

海外制度

国内制度

海外制度

給付債務(加重平均)

 

 

 

 

割引率

1.1

3.3

1.4

3.3

昇給率

4.3

2.3

4.3

2.3

キャッシュバランスプランに係る予想再評価率

1.5

1.5

期間純年金費用(加重平均)

 

 

 

 

割引率

0.6

1.7

1.1

3.3

昇給率

4.0

2.2

4.3

2.3

年金資産長期期待収益率

2.0

4.9

2.0

4.6

キャッシュバランスプランに係る予想再評価率

1.5

1.5

 

  年金資産長期期待収益率については、年金資産のポートフォリオの内容およびこれらのポートフォリオから生じる長期期待収益率に基づいて毎期決定しています。長期期待収益率は、従業員が勤務の結果として生じる給付を受けるまでの期間に、実際に資産から生じる長期の収益率に近似するように設定されます。その設定にあたっては、年金資産のポートフォリオから生じた過去の実際の収益や様々な資産から生じる個々の独立した予定利率を含む、多くの要素を用いています。

  当社および一部の子会社の投資政策は、将来にわたる年金給付を確実に行うために必要とされる年金資産を確保すべく策定されています。年金資産の長期期待収益率を満たすための最適な資産の組み合わせである基本ポートフォリオを策定し、これに基づく資産配分の維持に努めています。運用結果については外部コンサルタントによる運用モニタリングを定期的に行い、必要があれば基本ポートフォリオを見直しています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における資産カテゴリー別の国内制度の年金資産の公正価値は以下のとおりです。なお、公正価値測定に使用されるインプットの3つのレベル区分については、注記3「公正価値測定」に記載しています。

前連結会計年度末

内容

合計(百万円)

測定日における公正価値による測定に用いるインプット

同一資産または

負債の活発な市場に

おける市場価額

(百万円)

その他の重要な観察

可能なインプット

(百万円)

重要な観察不能な

インプット

(百万円)

レベル1

レベル2

レベル3

持分証券:

 

 

 

 

国内株式

 

 

 

 

合同運用信託 ※1

13,607

海外株式

 

 

 

 

合同運用信託 ※2

19,692

負債証券:

 

 

 

 

国内債券

 

 

 

 

合同運用信託 ※3

24,972

海外債券

 

 

 

 

合同運用信託 ※4

38,176

その他資産:

 

 

 

 

生保一般勘定 ※5

32,372

32,372

その他 ※6

7,984

7,984

 年金資産合計

136,803

40,356

  ※1  国内株式の合同運用信託は、上場株式を投資対象としています。また、当社の株式が22百万円含まれています。

  ※2  海外株式の合同運用信託は、上場株式を投資対象としています。

  ※3  国内債券の合同運用信託は、国債に約70%、社債に約30%投資しています。また、当社の社債が35百万円含まれています。

  ※4  海外債券の合同運用信託は、国債に約90%、社債に約10%投資しています。

  ※5  生保一般勘定とは、生命保険会社が複数の契約の資金を合同運用する勘定であり、元本および一定の予定利率が保証されています。

  ※6  その他資産のその他には、株式公正価値の変動をヘッジするデリバティブ商品および短期金融資産を含んでいます。

 

  前連結会計年度末における、当社の資産ポートフォリオは大きく分けて3つの区分に分類されます。持分証券に約20%、負債証券に約50%、生保一般勘定などのその他資産で約30%を運用しています。

 

  公正価値の階層は、公正価値測定において用いられる時価を分類したものです。レベル2に該当する資産は、主に生保一般勘定です。生保一般勘定は、測定日の受取可能額で評価しています。合同運用信託は、測定日における1口当たり純資産価値で評価しており、公正価値の階層に分類していません。

 

 

当連結会計年度末

内容

合計(百万円)

測定日における公正価値による測定に用いるインプット

同一資産または

負債の活発な市場に

おける市場価額

(百万円)

その他の重要な観察

可能なインプット

(百万円)

重要な観察不能な

インプット

(百万円)

レベル1

レベル2

レベル3

持分証券:

 

 

 

 

国内株式

 

 

 

 

合同運用信託 ※1

17,445

海外株式

 

 

 

 

合同運用信託 ※2

25,645

負債証券:

 

 

 

 

国内債券

 

 

 

 

合同運用信託 ※3

26,799

海外債券

 

 

 

 

合同運用信託 ※4

37,243

その他資産:

 

 

 

 

生保一般勘定 ※5

31,655

31,655

その他 ※6

4,314

4,314

 年金資産合計

143,101

35,969

  ※1  国内株式の合同運用信託は、上場株式を投資対象としています。また、当社の株式が32百万円含まれています。

  ※2  海外株式の合同運用信託は、上場株式を投資対象としています。

  ※3  国内債券の合同運用信託は、国債に約70%、社債に約30%投資しています。また、当社の社債が24百万円含まれています。

  ※4  海外債券の合同運用信託は、国債に約90%、社債に約10%投資しています。

  ※5  生保一般勘定とは、生命保険会社が複数の契約の資金を合同運用する勘定であり、元本および一定の予定利率が保証されています。

  ※6  その他資産のその他には、株式公正価値の変動をヘッジするデリバティブ商品および短期金融資産を含んでいます。

 

  当連結会計年度末における、当社の資産ポートフォリオは大きく分けて3つの区分に分類されます。持分証券に約30%、負債証券に約40%、生保一般勘定などのその他資産で約30%を運用しています。

 

  公正価値の階層は、公正価値測定において用いられる時価を分類したものです。レベル2に該当する資産は、主に生保一般勘定です。生保一般勘定は、測定日の受取可能額で評価しています。合同運用信託は、測定日における1口当たり純資産価値で評価しており、公正価値の階層に分類していません。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における資産カテゴリー別の海外制度の年金資産の公正価値は以下のとおりです。なお、公正価値測定に使用されるインプットの3つのレベル区分については、注記3「公正価値測定」に記載しています。

 

前連結会計年度末

内容

合計(百万円)

測定日における公正価値による測定に用いるインプット

同一資産または

負債の活発な市場に

おける市場価額

(百万円)

その他の重要な観察

可能なインプット

(百万円)

重要な観察不能な

インプット

(百万円)

レベル1

レベル2

レベル3

持分証券:

 

 

 

 

海外株式

 

 

 

 

株式

49,040

49,040

合同運用信託 ※1

960

負債証券:

 

 

 

 

海外債券

 

 

 

 

国債

58,310

58,310

地方債

4,111

4,111

その他資産:

 

 

 

 

生保一般勘定 ※2

486

486

その他 ※3

9,297

9,297

 年金資産合計

122,204

107,350

13,894

  ※1  海外株式の合同運用信託は、上場株式を投資対象としています。

  ※2  生保一般勘定とは、生命保険会社が複数の契約の資金を合同運用する勘定であり、元本および一定の予定利率が保証されています。

  ※3  その他資産のその他には、株式公正価値の変動をヘッジするデリバティブ商品および短期金融資産を含んでいます。

 

  前連結会計年度末における、当社の資産ポートフォリオは大きく分けて3つの区分に分類されます。持分証券に約40%、負債証券で約50%、生保一般勘定などのその他資産で約10%を運用しています。

 

  公正価値の階層は、公正価値測定において用いられる時価を分類したものです。レベル1に該当する資産は、主に持分証券および負債証券であり、活発な市場における市場価格で評価しています。レベル2に該当する資産は、主に負債証券および生保一般勘定です。生保一般勘定は、測定日の受取可能額で評価しています。合同運用信託は、測定日における1口当たり純資産価値で評価しており、公正価値の階層に分類していません。

 

 

当連結会計年度末

内容

合計(百万円)

測定日における公正価値による測定に用いるインプット

同一資産または

負債の活発な市場に

おける市場価額

(百万円)

その他の重要な観察

可能なインプット

(百万円)

重要な観察不能な

インプット

(百万円)

レベル1

レベル2

レベル3

持分証券:

 

 

 

 

海外株式

 

 

 

 

株式

61,210

61,210

合同運用信託 ※1

1,100

負債証券:

 

 

 

 

海外債券

 

 

 

 

国債

79,773

79,773

地方債

4,506

4,506

その他資産:

 

 

 

 

生保一般勘定 ※2

471

471

その他 ※3

6,743

6,743

 年金資産合計

153,803

140,983

11,720

  ※1  海外株式の合同運用信託は、上場株式を投資対象としています。

  ※2  生保一般勘定とは、生命保険会社が複数の契約の資金を合同運用する勘定であり、元本および一定の予定利率が保証されています。

  ※3  その他資産のその他には、株式公正価値の変動をヘッジするデリバティブ商品および短期金融資産を含んでいます。

 

  当連結会計年度末における、当社の資産ポートフォリオは大きく分けて3つの区分に分類されます。持分証券に約40%、負債証券で約50%、生保一般勘定などのその他資産で約10%を運用しています。

 

  公正価値の階層は、公正価値測定において用いられる時価を分類したものです。レベル1に該当する資産は、主に持分証券および負債証券であり、活発な市場における市場価格で評価しています。レベル2に該当する資産は、主に負債証券および生保一般勘定です。生保一般勘定は、測定日の受取可能額で評価しています。合同運用信託は、測定日における1口当たり純資産価値で評価しており、公正価値の階層に分類していません。

 

  当社および一部の子会社は、翌連結会計年度において確定給付型の国内制度に拠出する金額を4,036百万円、海外制度に拠出する金額を2,432百万円と見込んでいます。

 

  当連結会計年度末現在における今後5年間およびその後5年間の予想給付費支払額合計は以下のとおりです。

期末日  3月31日

当連結会計年度末

国内制度

(百万円)

海外制度

(百万円)

2025年

5,627

3,001

2026年

5,523

3,130

2027年

5,316

3,123

2028年

5,456

3,289

2029年

5,774

3,352

2030年―2034年

32,502

19,684

合計

60,198

35,579

 

  前連結会計年度および当連結会計年度において、当社および一部の子会社が計上した確定拠出型年金制度の費用は、国内制度はそれぞれ2,100百万円および2,146百万円、海外制度はそれぞれ3,498百万円および4,219百万円です。

 

20  償還可能非支配持分

  前連結会計年度および当連結会計年度における償還可能非支配持分の変動は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

期首残高

945

非支配持分との取引

959

2,122

償還可能非支配持分の償還額への調整

3

包括利益(△損失)

 

 

当期純利益

32

137

その他の包括利益(△損失)

 

 

未実現有価証券評価損益

△24

10

為替換算調整勘定

△25

203

その他の包括利益(△損失)  計

△49

213

包括利益(△損失)  計

△17

350

配当

△772

期末残高

945

2,645

 

21  株式による報酬制度

  当社は、当社の取締役および執行役等を対象とする株式報酬制度を導入しており、2014年7月30日開催の報酬委員会で決議され、株式報酬制度による退任取締役および退任執行役への自社株式の交付を役員報酬BIP信託を通じて行っています。役員報酬BIP信託は、普通株式を、当社があらかじめ信託設定した金銭により将来分も含め取得し、信託財産として管理しています。

  株式報酬制度においては、対象となる取締役および執行役等には、毎年当社所定の基準によるポイントが付与され、累積ポイントは退任時に1ポイント当たり1株の普通株式に換算され支給されます。当連結会計年度に、当社は531,542ポイントを付与し、当連結会計年度に退任した取締役および執行役等に対する73,180ポイントを清算しました。当連結会計年度末現在の残高は2,732,318ポイントです。なお、当該ポイントは、1株につき10株の割合で2013年4月1日に実施された株式分割に伴い調整されています。

  前連結会計年度および当連結会計年度において、当社は株式報酬制度にかかる報酬費用を、それぞれ937百万円および2,177百万円計上しています。

 

 

22  その他の包括利益累計額

  前連結会計年度および当連結会計年度のその他の包括利益累計額の推移は以下のとおりです。

前連結会計年度

 

未実現

有価証券

評価損益

(百万円)

保険

契約債務

割引率

変動影響

(百万円)

金融負債

評価調整

(百万円)

確定給付

年金制度

(百万円)

為替換算

調整勘定

(百万円)

未実現

デリバティブ

評価損益

(百万円)

その他の

包括利益

累計額

(百万円)

期首残高 ※1

△72,892

37,536

221

△8,072

61,914

2,788

21,495

未実現有価証券評価損益

(税金相当額41,871百万円控除後)

△109,745

 

 

 

 

 

△109,745

当期純利益への組替修正額

(税金相当額90百万円控除後)

△421

 

 

 

 

 

△421

保険契約債務割引率変動影響

(税金相当額△43,576百万円控除後)

 

126,980

 

 

 

 

126,980

金融負債評価調整

(税金相当額△25百万円控除後)

 

 

67

 

 

 

67

当期純利益への組替修正額

(税金相当額5百万円控除後)

 

 

△13

 

 

 

△13

確定給付年金制度

(税金相当額△1,706百万円控除後)

 

 

 

4,659

 

 

4,659

当期純利益への組替修正額

(税金相当額76百万円控除後)

 

 

 

△211

 

 

△211

為替換算調整勘定

(税金相当額19,131百万円控除後)

 

 

 

 

90,616

 

90,616

当期純利益への組替修正額

(税金相当額△1,806百万円控除後)

 

 

 

 

4,091

 

4,091

未実現デリバティブ評価損益

(税金相当額△3,106百万円控除後)

 

 

 

 

 

18,232

18,232

当期純利益への組替修正額

(税金相当額△408百万円控除後)

 

 

 

 

 

1,438

1,438

その他の包括利益(△損失) 計

△110,166

126,980

54

4,448

94,707

19,670

135,693

非支配持分との取引

2,903

1,493

4,396

非支配持分に帰属するその他の包括利益(△損失)

△7

3,637

1,868

5,498

償還可能非支配持分に帰属するその他の包括利益(△損失)

△24

△25

△49

期末残高 ※2

△183,034

164,516

275

△3,617

155,912

22,083

156,135

※1 前連結会計年度期首の保険契約債務割引率変動影響の残高には、LDTI基準の移行日2021年4月1日時点での保険契約の契約日から移行日までの期間の割引率の変動による累積的影響額△24,641百万円(税金相当額4,296百万円控除後)の損失およびその後の変動額62,177百万円(税金相当額△23,126百万円控除後)の利益が含まれています。詳細については注記26「生命保険事業に関する長期保険契約」をご参照ください。

※2 前連結会計年度末現在において、未実現有価証券評価損益のうち、信用損失引当金を計上した売却可能負債証券に関連した未実現有価証券評価損益はありません。

 

当連結会計年度

 

未実現

有価証券

評価損益

(百万円)

保険

契約債務

割引率

変動影響

(百万円)

金融負債

評価調整

(百万円)

確定給付

年金制度

(百万円)

為替換算

調整勘定

(百万円)

未実現

デリバティブ

評価損益

(百万円)

その他の

包括利益

累計額

(百万円)

期首残高 ※ 1

△183,034

164,516

275

△3,617

155,912

22,083

156,135

未実現有価証券評価損益

(税金相当額27,906百万円控除後)

△69,102

 

 

 

 

 

△69,102

当期純利益への組替修正額

(税金相当額△749百万円控除後)

1,340

 

 

 

 

 

1,340

保険契約債務割引率変動影響

(税金相当額△32,471百万円控除後)

 

93,269

 

 

 

 

93,269

金融負債評価調整

(税金相当額69百万円控除後)

 

 

△177

 

 

 

△177

当期純利益への組替修正額

(税金相当額5百万円控除後)

 

 

△14

 

 

 

△14

確定給付年金制度

(税金相当額△5,655百万円控除後)

 

 

 

13,559

 

 

13,559

当期純利益への組替修正額

(税金相当額101百万円控除後)

 

 

 

△266

 

 

△266

為替換算調整勘定

(税金相当額35,593百万円控除後)

 

 

 

 

163,062

 

163,062

当期純利益への組替修正額

(税金相当額△4,601百万円控除後)

 

 

 

 

10,242

 

10,242

未実現デリバティブ評価損益

(税金相当額578百万円控除後)

 

 

 

 

 

△2,928

△2,928

当期純利益への組替修正額

(税金相当額945百万円控除後)

 

 

 

 

 

△2,947

△2,947

その他の包括利益(△損失) 計

△67,762

93,269

△191

13,293

173,304

△5,875

206,038

非支配持分との取引

11

△176

△165

非支配持分に帰属するその他の包括利益(△損失)

6

4,816

△175

4,647

償還可能非支配持分に帰属するその他の包括利益

10

203

213

期末残高 ※ 2

△250,806

257,785

84

9,670

324,208

16,207

357,148

※1 当連結会計年度期首の保険契約債務割引率変動影響の残高には、LDTI基準の移行日2021年4月1日時点での保険契約の契約日から移行日までの期間の割引率の変動による累積的影響額△24,641百万円(税金相当額4,296百万円控除後)の損失およびその後の変動額189,157百万円(税金相当額△66,702百万円控除後)の利益が含まれています。詳細については注記26「生命保険事業に関する長期保険契約」をご参照ください。

※2 当連結会計年度末現在において、未実現有価証券評価損益には、信用損失引当金を計上した売却可能負債証券に関連した未実現有価証券評価損益△82百万円(税金相当額16百万円控除後)が含まれています。

  前連結会計年度および当連結会計年度において、その他の包括利益累計額から当期純利益へ組替えられた金額は以下のとおりです。

前連結会計年度

その他の包括利益累計額の

構成要素の詳細

当期純利益への

組替修正額(百万円)

連結損益計算書に影響する項目

未実現有価証券評価損益

 

 

負債証券の売却により実現した利益

155

有価証券売却・評価損益および受取配当金

負債証券の売却により実現した利益(△損失)

△765

生命保険料収入および運用益

負債証券の償却額

509

金融収益

負債証券の償却額

1,148

生命保険料収入および運用益

その他

△536

有価証券評価損

 

511

税引前合計

 

△90

税金相当額

 

421

税金相当額控除後

金融負債評価調整

 

 

保険契約債務の履行および保険契約者勘定の償却額

18

生命保険費用

 

18

税引前合計

 

△5

税金相当額

 

13

税金相当額控除後

確定給付年金制度

 

 

過去勤務費用の当期償却額

376

注記19「年金制度」を参照

年金数理上の純損失の当期償却額

△88

注記19「年金制度」を参照

移行時債務の当期償却額

△1

注記19「年金制度」を参照

 

287

税引前合計

 

△76

税金相当額

 

211

税金相当額控除後

為替換算調整勘定

 

 

為替予約

△14,673

子会社・持分法投資売却損益および清算損/支払利息/その他の損益

売却および清算

8,776

子会社・持分法投資売却損益および清算損

 

△5,897

税引前合計

 

1,806

税金相当額

 

△4,091

税金相当額控除後

未実現デリバティブ評価損益

 

 

金利スワップ契約

△175

支払利息

為替予約

0

支払利息/その他の損益

通貨スワップ契約

△1,671

支払利息/その他の損益

 

△1,846

税引前合計

 

408

税金相当額

 

△1,438

税金相当額控除後

 

 

当連結会計年度

その他の包括利益累計額の

構成要素の詳細

当期純利益への

組替修正額(百万円)

連結損益計算書に影響する項目

未実現有価証券評価損益

 

 

負債証券の売却により実現した利益

231

有価証券売却・評価損益および受取配当金

負債証券の売却により実現した利益(△損失)

△7,184

生命保険料収入および運用益

負債証券の償却額

756

金融収益

負債証券の償却額

4,108

生命保険料収入および運用益

 

△2,089

税引前合計

 

749

税金相当額

 

△1,340

税金相当額控除後

金融負債評価調整

 

 

保険契約債務の履行および保険契約者勘定の償却額

19

生命保険費用

 

19

税引前合計

 

△5

税金相当額

 

14

税金相当額控除後

確定給付年金制度

 

 

過去勤務費用の当期償却額

438

注記19「年金制度」を参照

年金数理上の純損失の当期償却額

△70

注記19「年金制度」を参照

移行時債務の当期償却額

△1

注記19「年金制度」を参照

 

367

税引前合計

 

△101

税金相当額

 

266

税金相当額控除後

為替換算調整勘定

 

 

為替予約

△14,952

子会社・持分法投資売却損益および清算損/支払利息

売却および清算

109

子会社・持分法投資売却損益および清算損

 

△14,843

税引前合計

 

4,601

税金相当額

 

△10,242

税金相当額控除後

未実現デリバティブ評価損益

 

 

金利スワップ契約

114

支払利息

通貨スワップ契約

3,778

支払利息/その他の損益

 

3,892

税引前合計

 

△945

税金相当額

 

2,947

税金相当額控除後

 

  なお、当社株主および非支配持分に帰属する包括利益とその内訳は、税効果控除後で連結資本変動計算書に記載し、償還可能非支配持分に帰属する包括利益とその内訳は、注記20「償還可能非支配持分」に記載しています。また、全体の包括利益とその内訳については、税効果控除後で連結包括利益計算書に記載しています。

 

23  当社株主資本

  前連結会計年度および当連結会計年度における発行済株式数の変動は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

当連結会計年度

期首残高

1,258,277,087

1,234,849,342

自己株式の消却による減少

△23,427,745

△19,888,288

期末残高

1,234,849,342

1,214,961,054

 

  日本の会社法では、利益剰余金の配当をする際には、配当により減少する剰余金の額に10%を乗じて得た金額を資本準備金および利益準備金の合計額が資本金の25%に達するまで利益準備金として計上し、それらはともに配当原資にはできず、資本金への組み入れや剰余金への取崩しは株主総会の決議によらなければならないとされています。ただし、定款で定めることによって、株主総会ではなく取締役会によって配当を決議することができます。当社は定款の定めにより、2024年5月の取締役会において、当連結会計年度末現在の株主に対して総額64,405百万円の現金配当を行うことを決議しました。未払配当金と配当に伴う株主資本の減少額は、取締役会決議の行われた期に反映されます。

 

  また、新株発行の際には、払込価額の1/2以上を資本金に組み入れることが義務付けられています。当社はこの規定に従い、転換社債の普通株式への転換額と新株引受権および新株予約権の行使を含む新株発行額は、資本金と資本準備金それぞれに同額を計上し、発行にかかる費用を資本準備金より控除しています。

 

  日本の会社法に従った分配可能額は、日本の会計基準による当社の個別財務諸表をもとに計算されます。当連結会計年度末現在における分配可能額は881,265百万円です。

 

  当連結会計年度末の利益剰余金には、持分法適用会社の未分配利益に対する当社および子会社の持分相当額110,586百万円の利益を含んでいます。

 

  当連結会計年度末現在の連結子会社の制限された株主資本には、銀行事業および生命保険事業等の規制により制限されている14,822百万円が含まれています。

 

 

24  有価証券売却・評価損益および受取配当金

  当連結会計年度より、連結財務諸表の表示方法を変更しています。詳細については、注記2「重要な会計方針  (z)表示方法の変更」をご参照ください。この変更により、前連結会計年度の有価証券売却・評価損益および受取配当金の数値についても組替再表示しています。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における有価証券売却・評価損益および受取配当金の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

有価証券売却・評価損益(純額) ※

25,705

30,731

受取配当金

2,145

2,292

合計

27,850

33,023

※ 「有価証券売却・評価損益(純額)」には、持分証券にかかる未実現の公正価値変動額が含まれます。

 

25  生命保険事業に関する損益

  前連結会計年度および当連結会計年度の生命保険料収入および運用益の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

生命保険料収入

451,404

459,655

生命保険事業にかかる運用益 ※

42,666

99,268

合計

494,070

558,923

※  前連結会計年度および当連結会計年度における生命保険事業にかかる運用益には、前連結会計年度末に保有している持分証券の評価益851百万円、および当連結会計年度末現在保有している持分証券の評価益43,301百万円をそれぞれ含んでいます。

 

  生命保険料収入は、再保険収入を含み、支払再保険料を控除しています。前連結会計年度および当連結会計年度における、生命保険料収入に含まれる再保険収入および支払再保険料は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

再保険収入

3,239

3,452

支払再保険料

△4,891

△4,937

 

  変額年金保険契約および変額保険契約の契約者のために運用する資産から生じる売却損益および評価損益は、生命保険料収入および運用益に計上しています。当該保険契約にかかる最低保証リスクの一部を経済的にヘッジする目的で先物契約および為替予約を保有しており、それらのデリバティブ取引から生じる損益を生命保険料収入および運用益に計上しています。また、当該保険契約全体について、当該保険契約の公正価値の変動による損益を保険契約者のために保有する運用資産、デリバティブ契約から生じる損益、および再保険契約の公正価値変動による損益によって減殺する目的で、公正価値オプションを選択しました。当該保険契約の公正価値の変動、および当該保険契約の保険金や年金の支払事由等の発生に伴う費用を相殺した金額を生命保険費用に計上しています。当該保険契約にかかる最低保証の履行リスクの変動に伴う保険契約債務および保険契約者勘定の公正価値の変動から生じる損益の一部を減殺するため、一部の再保険契約に対して公正価値オプションを選択し、当該再保険契約の公正価値の変動を生命保険費用に計上しています。

 

  なお、変額年金保険契約および変額保険契約にかかる全体の公正価値の変動のうち、金融商品固有の信用リスクの変動から生じる公正価値の変動部分は、税効果控除後の金額でその他の包括利益(損失)に計上しています。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度において、上記の変額年金保険契約および変額保険契約に関連して生じた主な損益は以下のとおりです。

勘定科目

内容

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

生命保険料収入

および運用益

運用資産から生じる売却損益および評価損益(純額)

△2,312

40,821

デリバティブ取引から生じる損益(純額):

△1,360

△3,568

 先物契約

△855

△3,046

 為替予約

△505

△522

生命保険費用

保険契約債務および保険契約者勘定の公正価値の変動による損益

△35,097

3,208

保険金や年金の支払事由等の発生に伴う費用

28,754

26,997

再保険契約の公正価値の変動による損益

538

1,890

 

26  生命保険事業に関する長期保険契約

  当社および子会社は将来保険給付債務及び繰延募集費用の残高について、会計基準書アップデート第2018-12号(長期保険契約に関する会計処理の限定的な改善―会計基準編纂書944(金融サービス―保険))に従って、移行日である2021年4月1日時点の残高を基礎とした修正遡及アプローチを適用しています。

 

  修正遡及アプローチを適用した移行日時点の将来保険給付債務(繰延利益負債を含む)の影響額は以下のとおりです。

 

円建保険

(第一分野)

(百万円)

円建保険

(第三分野)

(百万円)

外貨建保険

(百万円)

合計

(百万円)

2021年3月31日残高

610,877

493,558

48,259

1,152,694

割引率変更による影響額 ※

22,686

52,967

△46,716

28,937

2021年4月1日残高

633,563

546,525

1,543

1,181,631

※ 割引率変更による影響額は、移行前に使用していた割引率と2021年4月1日時点の割引率の差によるものです。

 

  前々連結会計年度における将来保険給付債務の残高および当期変動額を示す調整表は以下のとおりです。

 

前々連結会計年度

(百万円)

予定純保険料の現在価値

円建保険

(第一分野)

円建保険

(第三分野)

外貨建保険

2021年4月1日残高

909,868

1,377,265

366,081

契約締結時点の割引率に基づく期首残高

843,892

1,261,182

355,835

キャッシュ・フローの前提条件の変更による影響額

21,353

28,690

662

実績の予測からの乖離による影響額

2,351

1,414

△209

調整後期首残高

867,596

1,291,286

356,288

新契約

82,105

86,304

77,532

利息

12,490

19,412

9,263

純保険料収入

△96,605

△114,874

△49,290

キャッシュ・フロー予測と実績の乖離

△299

△652

△8

認識の中止

7,285

3,901

2,610

為替相場変動の影響額

41,684

契約締結時点の割引率に基づく期末残高

872,572

1,285,377

438,079

割引率変動影響額

54,338

95,576

△15,326

2022年3月31日残高

926,910

1,380,953

422,753

 

 

 

 

前々連結会計年度

(百万円)

予定将来保険給付の現在価値

円建保険

(第一分野)

円建保険

(第三分野)

外貨建保険

2021年4月1日残高

1,526,258

1,877,906

366,081

契約締結時点の割引率に基づく期首残高

1,437,596

1,708,857

402,552

キャッシュ・フローの前提条件の変更による影響額

22,525

29,515

626

調整後期首残高

1,460,121

1,738,372

403,178

新契約

82,105

86,304

77,532

利息

23,867

27,677

11,125

保険金等支払額

△42,897

△65,052

△1,631

キャッシュ・フロー予測と実績の乖離

△12,698

△6,083

△329

認識の中止

24,520

12,773

2,533

為替相場変動の影響額

51,096

契約締結時点の割引率に基づく期末残高

1,535,018

1,793,991

543,504

割引率変動影響額

56,250

128,012

△106,040

2022年3月31日残高

1,591,268

1,922,003

437,464

 

 

 

 

将来保険給付債務の純額

664,358

541,050

14,711

繰延利益負債

26,173

54,801

7,573

小計

690,531

595,851

22,284

(控除)関連する再保険の回収可能額

210

0

将来保険給付債務(再保険控除後)

690,321

595,851

22,284

 

  前々連結会計年度末における連結貸借対照表に計上されている保険契約債務および保険契約者勘定の内訳は以下のとおりです。

 

前々連結会計年度末

(百万円)

円建保険(第一分野)

690,321

円建保険(第三分野)

595,851

外貨建保険

22,284

小計

1,308,456

変額年金保険契約および変額保険契約にかかる保険契約者勘定残高

および市場リスクを伴う給付残高

198,905

定額年金および年金開始後の保険契約者勘定

193,322

その他 ※

212,015

連結財務諸表の保険契約債務および保険契約者勘定残高

1,912,698

※ その他は、前納未経過保険料、支払備金等を含みます。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における将来保険給付債務の残高および当期変動額を示す調整表は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

予定純保険料の現在価値

円建保険

(第一分野)

円建保険

(第三分野)

外貨建保険

円建保険

(第一分野)

円建保険

(第三分野)

外貨建保険

期首残高

926,910

1,380,953

422,753

894,537

1,389,063

374,951

契約締結時点の割引率に基づく期首残高

872,572

1,285,377

438,079

865,333

1,338,398

409,847

キャッシュ・フローの前提条件の変更による影響額

126

48,389

△6,975

△6,213

3,634

2,106

実績の予測からの乖離による影響額

2,495

22,851

△1,957

1,418

2,865

△2,531

調整後期首残高

875,193

1,356,617

429,147

860,538

1,344,897

409,422

新契約

76,519

83,982

22,660

94,169

52,510

43,378

利息

11,715

18,762

10,966

10,840

18,439

12,405

純保険料収入

△101,554

△117,670

△60,198

△106,300

△119,416

△61,594

キャッシュ・フロー予測と実績の乖離

△385

△710

△1,274

△550

△862

△1,222

認識の中止

3,845

△2,583

△33,441

262

△6,423

△32,681

為替相場変動の影響額

41,987

54,478

契約締結時点の割引率に基づく期末残高

865,333

1,338,398

409,847

858,959

1,289,145

424,186

割引率変動影響額

29,204

50,665

△34,896

14,079

17,574

△34,522

期末残高

894,537

1,389,063

374,951

873,038

1,306,719

389,664

 

 

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

予定将来保険給付の現在価値

円建保険

(第一分野)

円建保険

(第三分野)

外貨建保険

円建保険

(第一分野)

円建保険

(第三分野)

外貨建保険

期首残高

1,591,268

1,922,003

437,464

1,571,886

1,918,462

387,073

契約締結時点の割引率に基づく期首残高

1,535,018

1,793,991

543,504

1,598,009

1,887,744

573,616

キャッシュ・フローの前提条件の変更による影響額

1,506

53,098

△6,296

△7,962

4,600

1,782

調整後期首残高

1,536,524

1,847,089

537,208

1,590,047

1,892,344

575,398

新契約

76,519

83,982

22,660

94,169

52,510

43,378

利息

24,023

27,839

14,552

23,981

28,159

17,649

保険金等支払額

△45,075

△96,364

△13,370

△52,161

△70,513

△17,757

キャッシュ・フロー予測と実績の乖離

△12,376

20,178

9,002

△11,644

△7,465

11,794

認識の中止

18,394

5,020

△47,189

13,751

695

△49,973

為替相場変動の影響額

50,753

78,728

契約締結時点の割引率に基づく期末残高

1,598,009

1,887,744

573,616

1,658,143

1,895,730

659,217

割引率変動影響額

△26,123

30,718

△186,543

△92,266

△51,131

△212,136

期末残高

1,571,886

1,918,462

387,073

1,565,877

1,844,599

447,081

 

 

 

 

 

 

 

将来保険給付債務の純額

677,349

529,399

12,122

692,839

537,880

57,417

繰延利益負債

35,770

61,668

15,578

47,068

68,539

26,930

小計

713,119

591,067

27,700

739,907

606,419

84,347

(控除)関連する再保険の回収可能額

215

0

211

0

将来保険給付債務(再保険控除後)

712,904

591,067

27,700

739,696

606,419

84,347

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における連結貸借対照表に計上されている保険契約債務および保険契約者勘定残高の内訳は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

円建保険(第一分野)

712,904

739,696

円建保険(第三分野)

591,067

606,419

外貨建保険

27,700

84,347

小計

1,331,671

1,430,462

変額年金保険契約および変額保険契約にかかる保険契約者勘定残高および市場リスクを伴う給付残高

163,734

167,207

定額年金および年金開始後の保険契約者勘定

158,952

138,419

その他 ※

177,700

156,422

連結財務諸表の

保険契約債務および保険契約者勘定残高

1,832,057

1,892,510

※ その他は、前納未経過保険料、支払備金等を含みます。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における割引前および割引後の予定将来営業保険料収入と予定将来支払給付額および費用の金額は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

 

割引前

割引後

割引前

割引後

円建保険(第一分野)

 

 

 

 

予定将来営業保険料収入

1,538,107

1,429,503

1,525,071

1,395,370

予定将来支払給付額および費用

2,291,205

1,571,886

2,378,836

1,565,877

円建保険(第三分野)

 

 

 

 

予定将来営業保険料収入

2,695,239

2,388,386

2,590,963

2,242,701

予定将来支払給付額および費用

2,578,630

1,918,462

2,583,535

1,844,599

外貨建保険

 

 

 

 

予定将来営業保険料収入

626,411

492,588

685,134

535,943

予定将来支払給付額および費用

1,097,567

387,073

1,300,018

447,081

 

  前連結会計年度および当連結会計年度に、一部のグループにおいて、純保険料が営業保険料を上回ったため、期間損益に軽微な影響がありました。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における連結損益計算書を通じて認識された収益および利息費用の金額は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

 

営業保険料

利息費用

営業保険料

利息費用

円建保険(第一分野)

162,667

12,309

168,805

13,142

円建保険(第三分野)

208,640

9,077

205,787

9,720

外貨建保険

77,369

3,585

82,332

5,243

合計

448,676

24,971

456,924

28,105

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における保険契約負債の加重平均割引率は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(%)

当連結会計年度末

(%)

円建保険(第一分野)

 

 

契約締結時点の割引率の加重平均

1.6

1.7

評価時点の割引率の加重平均

1.9

2.1

円建保険(第三分野)

 

 

契約締結時点の割引率の加重平均

1.7

1.7

評価時点の割引率の加重平均

1.8

2.1

外貨建保険

 

 

契約締結時点の割引率の加重平均

2.9

3.1

評価時点の割引率の加重平均

5.2

5.5

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における将来保険給付債務の加重平均デュレーションは以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(年)

当連結会計年度末

(年)

円建保険(第一分野)

37.9

36.4

円建保険(第三分野)

36.8

34.7

外貨建保険

40.7

36.9

 

 

  将来保険給付債務を計算するための前提条件には、死亡率、罹患率、解約率および割引率などが含まれます。前連結会計年度および当連結会計年度において前提条件を見直した結果、実績と予測の差異を認識し、以下のように前提条件を変更しています。

 

・円建保険(第一分野)

  前連結会計年度において、死亡および解約が予測を下回る水準であったため、将来の死亡率および解約率の予測を変更しています。

  当連結会計年度において、死亡が予測を下回る水準であり、また、解約が予測を上回る水準であったため、将来の死亡率および解約率の予測を変更しています。

 

・円建保険(第三分野)

  前連結会計年度において、死亡が予測を上回る水準であり、また、解約が予測を下回る水準となったため、将来の死亡率および解約率の予測を変更しています。罹患率は、新型コロナウイルス感染症を事由とする自宅療養におけるみなし入院給付金が多額に発生した影響で予測を上回る水準でしたが、政府の感染症分類の見直しにより当該みなし入院による給付は支払対象外となることから、引き続き同じ前提条件を使用しています。

  当連結会計年度において、死亡が予測を上回る水準であり、また、解約が予測を下回る水準となったため、将来の死亡率および解約率の予測を変更しています。新型コロナウイルス感染症の感染症分類の見直し後もみなし入院を除いた罹患率は予測を下回る水準でしたが、当該事象が一時的か永続するかを判断するには更なる観測が必要と考え、引き続き同じ前提条件を使用しています。

 

・外貨建保険

  前連結会計年度において、死亡が予測を下回る水準であり、また、解約が予測を上回る水準であったため、将来の死亡率および解約率の予測を変更しています。

  当連結会計年度において、死亡が予測を下回る水準であったため、将来の死亡率の予測を変更しています。また、急激な為替変動の影響により解約率が予測を上回る水準でしたが、一時的な要因と考えられることからその影響を除いた上で、将来の解約率の予測を変更しています。

 

  割引率の基礎となる市場データについては、前連結会計年度および当連結会計年度ともに四半期ごとに更新しています。

 

  前提条件の変更による予定純保険料および予定将来保険給付への影響は、将来保険給付債務の残高および当期変動額を示す調整表における「キャッシュ・フローの前提条件の変更による影響額」および契約締結時の割引率に基づく期末残高との差である「割引率変動影響額」をご参照ください。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度における繰延募集費用の残高および当期変動額を示す調整表は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

 

円建保険

(第一分野)

円建保険

(第三分野)

外貨建保険

合計

期首残高

74,676

159,041

35,243

268,960

資産計上額

8,682

16,795

5,725

31,202

償却額

△5,401

△9,140

△1,779

△16,320

為替相場変動の影響額

3,537

3,537

期末残高

77,957

166,696

42,726

287,379

 

 

 

 

 

 

当連結会計年度

(百万円)

 

円建保険

(第一分野)

円建保険

(第三分野)

外貨建保険

合計

期首残高

77,957

166,696

42,726

287,379

資産計上額

10,285

12,855

7,120

30,260

償却額

△5,901

△9,970

△2,301

△18,172

為替相場変動の影響額

6,267

6,267

期末残高

82,341

169,581

53,812

305,734

 

  繰延募集費用はグループ単位で保険契約期間にわたり一定水準となる方法で償却しています。繰延募集費用の償却に使用した前提条件には、死亡率および解約率に関する見積もりが含まれます。これらの前提条件は、将来保険給付債務を見積もるために使用した前提条件と一致しており、同時に更新されています。また、繰延募集費用は連結貸借対照表上、その他資産に含めて計上しています。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における定額年金および年金開始後の契約の最低保証金利の範囲ごとの保険契約者勘定の一覧は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

0.00%-1.50%未満

152,259

131,328

1.50%-2.50%未満

6,644

7,091

2.50%以上

49

 合計

158,952

138,419

 

  なお、最低保証金利を超えて金利付与した契約はありません。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度ならびに前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における定額年金および年金開始後の保険契約者勘定に関する情報は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

期首残高

193,322

158,952

年金転入

17,223

10,249

解約払戻金額・一部解約払戻金額

△58

△71

保険金額・一時金額等

△50,956

△31,179

保険契約者勘定から徴収した金額

△262

△229

年金転出

△409

△290

利息

1,209

1,023

その他

△1,117

△36

期末残高

158,952

138,419

 

 

 

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

加重平均した保証利率

0.7%

0.7%

保険契約者勘定を超える給付額 (百万円)

1

1

解約返戻金(百万円)

152,578

132,411

 

 

  前連結会計年度および当連結会計年度ならびに前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における変額年金保険契約および変額保険契約にかかる保険契約者勘定および市場リスクを伴う給付に関する情報は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

期首残高

198,905

163,734

当期純利益およびその他の包括利益以外を通して変動した額:

△28,754

△26,997

解約および引出し

△4,083

△7,641

年金移行

△14,093

△7,891

保険金支払

△10,762

△11,434

その他

184

△31

当期純利益を通して変動した額:

△6,343

30,205

見合いの運用資産の公正価値変動による影響

△2,347

40,846

手数料収入

△3,938

△3,750

市場リスクを伴う給付の公正価値の変動による影響

△58

△6,891

その他の包括利益を通して変動した額:

△74

265

金融商品固有の信用リスクの変動から生じる公正価値の変動

△74

265

期末残高

163,734

167,207

 

 

 

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

保険契約者勘定

157,399

167,496

市場リスクを伴う給付

6,335

△289

合計

163,734

167,207

 

 

 

27  長期性資産評価損

  当社および子会社は、使用目的で保有する長期性資産に対して減損の兆候を示唆する状況や環境の変化が生じた場合、回収可能性の判定を実施しています。当該資産の利用や最終処分の結果から得られる割引前見積将来キャッシュ・フローが帳簿価額より低い場合は、帳簿価額の回収が困難であるとみなし、公正価値が帳簿価額を下回る場合には、公正価値まで評価減しています。

 

  また、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、連結貸借対照表上、売却目的保有に分類される長期性資産および関連する負債は以下のとおりです。

 

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

オペレーティング・リース投資

13,104

43,775

事業用資産

10

8,405

社用資産

55

82

その他資産

6,005

その他負債

68

 

  なお、前連結会計年度末現在の売却目的保有に分類される長期性資産は、法人営業・メンテナンスリースセグメント、不動産セグメント、環境エネルギーセグメント、輸送機器セグメントおよびORIX USAセグメントに、当連結会計年度末現在の売却目的保有に分類される長期性資産は、法人営業・メンテナンスリースセグメント、不動産セグメント、事業投資・コンセッションセグメントおよび輸送機器セグメントに含まれています。

 

  公正価値は、状況に応じて、同種の資産の売却を含む最近の取引事例やその他の評価技法、例えば稼働中の既存資産または開発プロジェクトの完成により生み出されると見積もられる将来キャッシュ・フローを使った割引現在価値法などに基づき、独立した鑑定機関や内部の不動産鑑定士によって評価されます。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度において、当社および子会社は、長期性資産の帳簿価額と公正価値との差異について、それぞれ2,297百万円および1,724百万円の評価損を認識し、長期性資産評価損へ計上しました。その内訳は以下のとおりです。

 

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

売却予定

キャッシュ・フロー減少

売却予定

キャッシュ・フロー減少

金額

(百万円)

件数

 

金額

(百万円)

件数

 

金額

(百万円)

件数

 

金額

(百万円)

件数

 

オフィスビル

1,535

2

641

2

商業施設

51

2

547

4

賃貸マンション

2

1

15

19

0

1

30

22

その他 ※

241

453

134

372

合計

243

2,054

134

1,590

※ 「その他」については、件数の記載を省略しています。

 

  なお、長期性資産評価損のセグメント別の内訳は、注記34「セグメント情報」に記載しています。

 

28  1株当たり情報

  前連結会計年度および当連結会計年度における基本的および希薄化後1株当たり利益の調整計算は以下のとおりです。

 

  前連結会計年度および当連結会計年度において、逆希薄化効果を有する株式報酬はありません。

 

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

当社株主に帰属する当期純利益

290,340

346,132

当期純利益調整額

△7

基本的1株当たり利益の計算に使用する当期純利益

290,340

346,125

当期純利益調整額

7

希薄化後1株当たり利益の計算に使用する当期純利益

290,340

346,132

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

加重平均株式数

1,180,356

千株

1,159,367

千株

希薄化効果:

 

 

 

 

株式報酬

1,589

千株

1,943

千株

希薄化後1株当たり利益の計算に用いる加重平均株式数

1,181,945

千株

1,161,310

千株

 

 

前連結会計年度(円)

当連結会計年度(円)

1株当たり当社株主に帰属する当期純利益:

 

 

基本的

245.98

298.55

希薄化後

245.65

298.05

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における1株当たり当社株主資本は、以下のとおりです。

 

前連結会計年度末(円)

当連結会計年度末(円)

1株当たり当社株主資本

3,027.93

3,422.94

(注) 1  役員報酬BIP信託として保有する当社株式は、1株当たり利益の計算上、加重平均株式数の算定において控除する自己株式に含んでいます。(前連結会計年度2,496,724株、当連結会計年度2,783,978株)

2  2023年4月1日よりLDTI基準を適用し、2021年4月1日を移行日として修正遡及アプローチを適用しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(y)新たに公表または適用された会計基準」をご参照ください。

 

29  デリバティブとヘッジ活動

 

リスク管理方針

  当社および子会社は、資産・負債の統合管理(ALM)により金利リスクを管理しています。金利変動により不利な影響が及ばないように金利リスクをヘッジするためにデリバティブを利用しています。金利変動の結果、ヘッジ対象の資産、負債の公正価値またはキャッシュ・フローは上昇、または下落しますが、ヘッジ手段のデリバティブを利用することにより、そのような変動は通常減殺されます。当社および子会社が金利リスク管理の一部として利用しているデリバティブには、金利スワップがあります。

  当社および子会社は、外貨建ての営業取引、海外投資に伴う為替変動リスクに対して、機動的に同通貨での借入、為替予約および通貨スワップ等を利用してヘッジ額を調整し、適切にリスク量の管理を行っています。また、一部の子会社は、保険事業における変額年金保険契約および変額保険契約の最低保証リスクを経済的にヘッジするために、先物契約および為替予約を保有しています。

  デリバティブを利用することにより、当社および子会社は、取引相手方の不履行が起こった場合の信用リスクにさらされています。当社および子会社は、デリバティブの取引相手方も含めた取引内容の承認、取引相手方ごとの想定元本、時価、取引の種類等に関するモニタリング等を定期的に行い、信用リスクを管理しています。

  当社および子会社は、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在、信用リスク関連の偶発特性を有するデリバティブは保有していません。

 

(a)キャッシュ・フロー・ヘッジ

  当社および子会社は、金利スワップ契約、通貨スワップ契約および為替予約を利用して、変動金利の借入金や予定取引から発生するキャッシュ・フローの変動リスク、為替変動リスクをヘッジしています。ヘッジ対象から生じるキャッシュ・フローの変動が損益に影響したときに、その他の包括利益(損失)に計上された累積的損益を損益に再分類します。その他の包括利益(損失)に計上された累積的損益のうち、税効果控除後で1,438百万円の損失および2,947百万円の利益が、それぞれ前連結会計年度および当連結会計年度において損益に再分類され、税効果控除前の金額で計上されています。当連結会計年度末現在のその他の包括利益(損失)に含まれている未実現デリバティブ評価損益のうち、税効果控除後で3,815百万円の損失は2025年3月期中に損益に再分類される予定です。

 

(b)公正価値ヘッジ

  当社および子会社は、金利変動リスクおよび為替変動リスクをヘッジする目的で、公正価値ヘッジとして指定されたデリバティブを利用しています。一部の子会社は、保険事業における外貨建ての債券の為替変動リスクをヘッジするために為替予約を利用しています。また、当該保険事業における外貨建ての債券の金利変動に伴う公正価値の変動をヘッジするために金利スワップ契約を利用しています。

 

(c)海外子会社および海外持分法適用会社の純投資ヘッジ

  当社および子会社は、海外子会社および海外持分法適用会社への純投資の為替変動リスクをヘッジする目的で、為替予約、外貨による借入金および社債を利用しています。

 

(d)ヘッジ手段の指定を行っていないデリバティブ

  当社および子会社は、主に金利変動リスクおよび為替変動リスクをヘッジする目的で、金利スワップ契約、先物契約および為替予約を保有しています。また、一部の子会社は、保険事業における変額年金保険契約および変額保険契約の最低保証リスクを経済的にヘッジする目的で先物契約および為替予約を保有しています。

 

  前連結会計年度におけるデリバティブの連結損益計算書に与える影響(税効果控除前)は以下のとおりです。

(1)キャッシュ・フロー・ヘッジにおけるデリバティブ

 

その他の包括利益に

認識された

デリバティブ損益(百万円)

その他の包括利益(損失)から損益に

振替られたデリバティブ損益(百万円)

支払利息

その他の損益

金利スワップ契約

23,838

175

為替予約

△184

△893

893

通貨スワップ契約

△2,268

766

905

オプションの買建/売建、その他

△48

 

(2)公正価値ヘッジにおけるデリバティブ

 

損益認識されたデリバティブ等の損益

(百万円)

損益認識されたヘッジ対象の損益(百万円)

生命保険料

収入および

運用益

その他の損益

生命保険料

収入および

運用益

その他の損益

金利スワップ契約

2,633

△2,499

為替予約

△42,947

△412

43,006

332

 

(3)純投資ヘッジにおけるデリバティブおよびその他のヘッジ手段

 

その他の包括利益に

認識された

デリバティブ損益(百万円)

その他の包括利益(損失)から損益に

振替られたデリバティブ損益(百万円)

子会社・持分法投資

売却損益および清算損

支払利息

その他の損益

為替予約

△21,316

△7,874

7,051

△252

外貨建の借入金

および社債

△66,947

 

(4)ヘッジ手段の指定を行っていないデリバティブ

 

損益認識されたデリバティブ損益(百万円)

生命保険料収入および

運用益 ※

支払利息

その他の損益

金利スワップ契約

5

△222

先物契約

△855

△1,300

為替予約

21,659

4,231

49,589

クレジット・デリバティブの買建/売建

3

オプションの買建/売建、その他

1,828

※  上表における先物契約および為替予約には、前連結会計年度において、保険事業における変額年金保険契約および変額保険契約の最低保証リスクを経済的にヘッジするために保有する先物契約および為替予約から生じる損益を含んでいます(注記25「生命保険事業に関する損益」参照)。

 

  当連結会計年度におけるデリバティブの連結損益計算書に与える影響(税効果控除前)は以下のとおりです。

(1)キャッシュ・フロー・ヘッジにおけるデリバティブ

 

その他の包括利益に

認識された

デリバティブ損益(百万円)

その他の包括利益(損失)から損益に

振替られたデリバティブ損益(百万円)

生命保険料

収入および

運用益

支払利息

その他の損益

金利スワップ契約

△5,090

△114

為替予約

△57

通貨スワップ契約

2,733

2,521

△6,299

オプションの買建/売建、その他

△1,092

△0

 

(2)公正価値ヘッジにおけるデリバティブ

 

損益認識されたデリバティブ等の損益

(百万円)

損益認識されたヘッジ対象の損益(百万円)

生命保険料

収入および

運用益

その他の損益

生命保険料

収入および

運用益

その他の損益

金利スワップ契約

△216

335

為替予約

△61,917

△130

62,028

42

 

(3)純投資ヘッジにおけるデリバティブおよびその他のヘッジ手段

 

その他の包括利益に

認識された

デリバティブ損益(百万円)

その他の包括利益(損失)から損益に

振替られたデリバティブ損益(百万円)

子会社・持分法投資

売却損益および清算損

支払利息

為替予約

△41,341

△87

14,865

外貨建の借入金

および社債

△97,221

 

(4)ヘッジ手段の指定を行っていないデリバティブ

 

損益認識されたデリバティブ損益(百万円)

生命保険料収入および

運用益 ※

支払利息

その他の損益

金利スワップ契約

4

92

先物契約

△3,046

1,073

為替予約

40,127

2,980

16,152

クレジット・デリバティブの買建/売建

△27

オプションの買建/売建、その他

750

※  上表における先物契約および為替予約には、当連結会計年度において、保険事業における変額年金保険契約および変額保険契約の最低保証リスクを経済的にヘッジするために保有する先物契約および為替予約から生じる損益を含んでいます(注記25「生命保険事業に関する損益」参照)。

 

  前連結会計年度におけるヘッジの有効性の評価から除かれた構成要素が、連結損益計算書に与える影響(税効果控除前)は以下のとおりです。

公正価値ヘッジ

 

損益認識された金額(百万円)

生命保険料収入および運用益

支払利息

その他の損益

為替予約

△12,299

20

オプションの買建/売建、その他

55

 

  前連結会計年度末における連結貸借対照表に含まれる公正価値ヘッジのヘッジ対象として指定された資産および負債の帳簿価額および帳簿価額に含まれる公正価値ヘッジ調整額の累計額(為替影響を除く)は以下のとおりです。

ヘッジ対象指定された資産

ヘッジ対象指定された負債

勘定科目

帳簿価額

(百万円)

帳簿価額に含

まれる公正価

値ヘッジ調整

額の累計額

(百万円)

勘定科目

帳簿価額

(百万円)

帳簿価額に含

まれる公正価

値ヘッジ調整

額の累計額

(百万円)

投資有価証券

470,204

△1,107

営業貸付金

13,969

△1

 

  当連結会計年度におけるヘッジの有効性の評価から除かれた構成要素が、連結損益計算書に与える影響(税効果控除前)は以下のとおりです。

公正価値ヘッジ

 

損益認識された金額(百万円)

生命保険料収入および運用益

支払利息

その他の損益

為替予約

△25,208

31

オプションの買建/売建、その他

57

 

  当連結会計年度末現在における連結貸借対照表に含まれる公正価値ヘッジのヘッジ対象として指定された資産および負債の帳簿価額および帳簿価額に含まれる公正価値ヘッジ調整額の累計額(為替影響を除く)は以下のとおりです。

ヘッジ対象指定された資産

ヘッジ対象指定された負債

勘定科目

帳簿価額

(百万円)

帳簿価額に含

まれる公正価

値ヘッジ調整

額の累計額

(百万円)

勘定科目

帳簿価額

(百万円)

帳簿価額に含

まれる公正価

値ヘッジ調整

額の累計額

(百万円)

投資有価証券

489,908

△1,088

営業貸付金

15,882

 

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在におけるデリバティブ等の想定元本および相殺前の公正価値は以下のとおりです。

前連結会計年度末

 

 

想定元本

(百万円)

デリバティブ資産

デリバティブ負債

 

公正価値

(百万円)

勘定科目

公正価値

(百万円)

勘定科目

 

ヘッジ目的でヘッジ手段指定されたデリバティブおよびその他のヘッジ手段

 

金利スワップ契約

568,864

22,798

その他資産

3,311

その他負債

 

オプションの買建/売建、

その他

9,486

52

その他資産

88

その他負債

 

先物契約、為替予約

933,988

2,735

その他資産

26,217

その他負債

 

通貨スワップ契約

99,878

1,325

その他資産

2,426

その他負債

 

外貨建の長期借入債務

748,396

 

ヘッジ手段の指定を行っていないデリバティブ

 

金利スワップ契約

464

8

その他負債

 

オプションの買建/売建、

その他

632,211

30,435

その他資産

28,335

その他負債

 

先物契約、為替予約 ※

788,361

15,050

その他資産

10,978

その他負債

 

クレジット・デリバティブの

買建/売建

1,098

3

その他資産

3

その他負債

※  上表における先物契約、為替予約の想定元本には、保険事業における変額年金保険契約および変額保険契約の最低保証リスクを経済的にヘッジするために保有する先物契約および為替予約をそれぞれ14,758百万円および5,554百万円含んでいます。また、上表におけるデリバティブ資産には先物契約および為替予約の公正価値をそれぞれ52百万円および12百万円、デリバティブ負債には先物契約および為替予約の公正価値をそれぞれ200百万円および179百万円含んでいます。

 

当連結会計年度末

 

 

想定元本

(百万円)

デリバティブ資産

デリバティブ負債

 

公正価値

(百万円)

勘定科目

公正価値

(百万円)

勘定科目

 

ヘッジ目的でヘッジ手段指定されたデリバティブおよびその他のヘッジ手段

 

金利スワップ契約

518,990

18,889

その他資産

3,722

その他負債

 

オプションの買建/売建、

その他

44,774

40

その他資産

1,039

その他負債

 

先物契約、為替予約

958,260

2,841

その他資産

63,703

その他負債

 

通貨スワップ契約

113,962

470

その他資産

6,563

その他負債

 

外貨建の長期借入債務

849,630

 

ヘッジ手段の指定を行っていないデリバティブ

 

金利スワップ契約

1,930

106

その他資産

6

その他負債

 

オプションの買建/売建、

その他

468,422

15,309

その他資産

13,355

その他負債

 

先物契約、為替予約 ※

646,085

35,331

その他資産

7,294

その他負債

 

クレジット・デリバティブの

売建

1,000

4

その他負債

※  上表における先物契約、為替予約の想定元本には、保険事業における変額年金保険契約および変額保険契約の最低保証リスクを経済的にヘッジするために保有する先物契約および為替予約をそれぞれ4,863百万円および524百万円含んでいます。また、上表におけるデリバティブ資産には先物契約および為替予約の公正価値をそれぞれ0百万円および9百万円、デリバティブ負債には先物契約および為替予約の公正価値をそれぞれ170百万円および94百万円含んでいます。

 

  当社および子会社はトレーディングを目的としてクレジット・デリバティブ契約を締結しています。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の売建契約の詳細は以下のとおりです。

前連結会計年度末

デリバティブの種類

履行が求められる状況

履行が求められた場合の支払上限額

(百万円)

残期間

公正価値

(百万円)

クレジット・デフォルトスワップ

参照先企業においてクレジットイベント(倒産・支払不能・債務免除等のリストラクチャリング)が発生した場合 ※

1,000

5年未満

△3

※  前連結会計年度末、格付機関よりA1以上の格付を付与されている企業を参照先としています。

 

当連結会計年度末

デリバティブの種類

履行が求められる状況

履行が求められた場合の支払上限額

(百万円)

残期間

公正価値

(百万円)

クレジット・デフォルトスワップ

参照先企業においてクレジットイベント(倒産・支払不能・債務免除等のリストラクチャリング)が発生した場合 ※

1,000

4年未満

△4

※  当連結会計年度末現在、格付機関よりA1以上の格付を付与されている企業を参照先としています。

 

30  資産および負債の相殺表示

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在、当社および子会社における、デリバティブ資産および負債に関する認識済みの金額、相殺している金額、および連結貸借対照表上の金額の情報は以下のとおりです。

前連結会計年度末

 

認識済みの金額

(百万円)

相殺している

金額

(百万円)

連結貸借対照表

上の金額

(百万円)

連結貸借対照表上、

相殺していない金額 ※

純額

(百万円)

金融商品

(百万円)

担保

(百万円)

デリバティブ資産

72,398

△22,052

50,346

△4,973

45,373

資産合計

72,398

△22,052

50,346

△4,973

45,373

デリバティブ負債

71,366

△22,052

49,314

△1,786

△509

47,019

負債合計

71,366

△22,052

49,314

△1,786

△509

47,019

 

当連結会計年度末

 

認識済みの金額

(百万円)

相殺している

金額

(百万円)

連結貸借対照表

上の金額

(百万円)

連結貸借対照表上、

相殺していない金額 ※

純額

(百万円)

金融商品

(百万円)

担保

(百万円)

デリバティブ資産

72,986

△47,496

25,490

25,490

資産合計

72,986

△47,496

25,490

25,490

デリバティブ負債

95,686

△47,496

48,190

△13,653

△9,425

25,112

負債合計

95,686

△47,496

48,190

△13,653

△9,425

25,112

 ※  法的拘束力のあるマスターネッティング契約および、それと同様の契約のうち、相殺していない金額です。

 

31  重要な信用リスクの集中

  当社および子会社は、予備審査、与信限度額、担保や保証の要求、相殺権の設定、継続的な監視など与信管理に関して様々な方針および手続を確立しています。当社および子会社の主な金融商品は、所有権により保全されているリース純投資および担保物件により保全されている営業貸付金であり、必要な場合には保証も取得しています。担保の価値や適正性は継続的に監視されています。したがって、担保等で保全されている営業取引に関しては、契約相手先の債務不履行により生ずる信用損失のリスクは軽微であると考えています。当社および子会社は、倒産やその他の損失が生じた場合、担保権を行使しています。しかしながら大幅な地価の下落により、担保不動産の公正価値が担保設定額を下回る場合には、予想を超える損失を被るリスクが生じます。

 

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、一債務者に対し連結総資産の1%を超える信用リスクの集中はありません。当社および子会社の与信を地域的に見ると、前連結会計年度末ですべての金融商品から生じる信用リスクの70%にあたる7兆4,867億円、当連結会計年度末現在で69%にあたる7兆8,552億円が日本国内の顧客に対するものです。海外において最も信用リスクが集中しているのは米州であり、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在、それぞれ1兆4,288億円および1兆5,068億円です。

 

  当社および子会社は自動車や航空機などの輸送機器を保有しています。輸送機器は、主にリース純投資およびオペレーティング・リース投資に計上されています。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在、リース純投資およびオペレーティング・リース投資において、連結総資産に対する輸送機器への投資額の割合はそれぞれ9.2%、10.9%です。

 

  当社および子会社は、個人向け不動産ローン貸付を行っています。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在、営業貸付金において、連結総資産に対する個人向け不動産ローンへの投資額の割合はそれぞれ13.5%、11.9%です。

 

32  金融商品の見積公正価値

  当連結会計年度より、連結財務諸表の表示方法を変更しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(z)表示方法の変更」をご参照ください。この変更により、前連結会計年度の金融商品の見積公正価値の数値についても組替再表示しています。

 

  以下の情報は金融商品の連結貸借対照表上の帳簿価額と、市場価額または公正価値との関連性について理解を高めるために開示するものです。この開示は、リース純投資、持分法投資、年金債務、投資契約に分類されない保険契約や再保険契約を含んでいません。

 

前連結会計年度末

 

帳簿価額

(百万円)

見積公正価値

(百万円)

公正価値測定に使用したインプット

(百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

資産:

 

 

 

 

 

現金および現金等価物

1,231,860

1,231,860

1,231,860

使途制限付現金

135,048

135,048

135,048

営業貸付金(信用損失引当金控除後)

3,856,206

3,833,327

131,171

3,702,156

持分証券 ※1

381,747

381,747

105,646

133,027

143,074

短期売買目的負債証券

2,179

2,179

2,179

売却可能負債証券

2,234,608

2,234,608

4,334

1,986,672

243,602

満期保有目的負債証券

114,759

129,678

108,326

21,352

その他資産

 

 

 

 

 

定期預金

4,374

4,374

4,374

デリバティブ資産 ※2

50,346

50,346

再保険貸(投資契約)

5,301

5,009

5,009

負債:

 

 

 

 

 

短期借入債務

508,796

508,796

508,796

預金

2,086,340

2,087,035

2,087,035

保険契約債務および保険契約者勘定(投資契約)

143,407

143,842

143,842

長期借入債務

5,209,723

5,164,112

1,667,119

3,496,993

その他負債

 

 

 

 

 

デリバティブ負債 ※2

49,314

49,314

※1  1株当たり純資産価値で測定された投資ファンド51,263百万円を含んでいません。

※2  取引相手ごとの相殺後の金額です。相殺前のインプット情報につきましては注記3「公正価値測定」をご参照ください。

 

 

当連結会計年度末

 

帳簿価額

(百万円)

見積公正価値

(百万円)

公正価値測定に使用したインプット

(百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

資産:

 

 

 

 

 

現金および現金等価物

1,032,810

1,032,810

1,032,810

使途制限付現金

152,497

152,497

152,497

営業貸付金(信用損失引当金控除後)

3,918,504

3,899,688

163,536

3,736,152

持分証券 ※1

415,607

415,607

108,964

143,786

162,857

売却可能負債証券

2,665,478

2,665,478

11,491

2,334,690

319,297

その他資産

 

 

 

 

 

定期預金

2,033

2,033

2,033

デリバティブ資産 ※2

25,490

25,490

再保険貸(投資契約)

4,592

4,550

4,550

負債:

 

 

 

 

 

短期借入債務

574,095

574,095

574,095

預金

2,074,828

2,073,845

2,073,845

保険契約債務および保険契約者勘定(投資契約)

122,686

121,966

121,966

長期借入債務

5,626,376

5,594,888

1,769,943

3,824,945

未払金(条件付対価)

14,136

14,136

14,136

その他負債

 

 

 

 

 

デリバティブ負債 ※2

48,190

48,190

※1  1株当たり純資産価値で測定された投資ファンド85,280百万円を含んでいません。

※2  取引相手ごとの相殺後の金額です。相殺前のインプット情報につきましては注記3「公正価値測定」をご参照ください。

 

公正価値のインプットレベル

  活発な市場での市場価額が入手できるものについては、市場価額を使用し、レベル1に分類しています。活発な市場での市場価額が入手できない場合、類似した資産の相場価額など、レベル1に含まれる公表価額以外の観察可能なインプットに基づき公正価値測定を行うものについては、レベル2に分類しています。市場価額が入手できず、観察可能なインプットもない場合には、公正価値測定は割引キャッシュ・フロー法、一般的なオプション・プライシング・モデルなどの評価モデルおよび第三者の算定する価格に基づき評価しています。評価モデルおよび第三者の算定する価格を使用する場合には観察不能なインプットを含むため、レベル3に分類しています。

 

33  契約債務、保証債務および偶発債務

 

契約債務

  前連結会計年度末および当連結会計年度末現在、当社および一部の子会社が行っているリース資産の買付予約額はそれぞれ4,066百万円および8,306百万円です。

 

  当社および一部の子会社は、解約不可能なシステム運用・管理のアウトソーシング契約を締結し、前連結会計年度および当連結会計年度にそれぞれ8,738百万円および9,348百万円の委託料を支払っています。これらの契約のうち最も長いものは、2030年3月期まで続きます。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在における今後の支払予定額は以下のとおりです。

期末日  3月31日

前連結会計年度末

(百万円)

当連結会計年度末

(百万円)

2024年

5,846

2025年

4,263

6,218

2026年

1,663

3,462

2027年

1,468

2,735

2028年

958

1,704

2029年

52

2029年以降

1

2030年以降

1

合計

14,199

14,172

 

  当社および一部の子会社は、不動産開発案件の見積建設費用等にかかるコミットメントおよびその他のコミットメント契約を結び、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の総額はそれぞれ146,945百万円および131,948百万円です。

 

  当社および一部の子会社は、契約上合意された条件に合致する限りにおいて、顧客に将来貸付を行うコミットメント契約およびファンドに将来投資を行うコミットメント契約を結んでいます。未実行枠は前連結会計年度末および当連結会計年度末現在、458,994百万円および366,534百万円です。

保証債務

  当社および子会社は、会計基準編纂書460(保証)の適用範囲に該当する保証契約の公正価値を、契約の開始時点において、連結貸借対照表に負債計上しています。そのうち、契約上の義務が無条件にキャンセル可能でない一部の契約は、信用損失の基準を適用しており、連結貸借対照表上、その他負債に計上しています。前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の、保証契約の支払限度額、負債計上されている帳簿価額、契約の最長期限は以下のとおりです。

保証の種類

前連結会計年度末

当連結会計年度末

保証の

支払限度額

(百万円)

保証債務の

帳簿価額

(百万円)

契約の

最長期限

保証の

支払限度額

(百万円)

保証債務の

帳簿価額

(百万円)

契約の

最長期限

事業性資金債務保証

479,406

5,033

2029年

608,543

4,839

2048年

譲渡債権保証

436,069

2,185

2062年

519,665

3,405

2062年

一般個人ローン保証

295,273

48,207

2034年

不動産ローン保証

18,193

2,031

2048年

9,856

180

2048年

その他

2,484

0

2036年

13,350

2044年

合計

1,231,425

57,456

1,151,414

8,424

 

  事業性資金債務保証:当社および一部の子会社は、主に、金融機関が顧客に対し融資した資金の返済を保証しています。当社および当該子会社は、債務者である顧客が、契約に基づいて元本もしくは利息の支払を行わなかった場合に、債務者に代わり債務を履行します。一部の契約については、債務者である顧客の資産が融資の担保に差し入れられています。当社および当該子会社が債務者に代わり債務を履行する場合、当社および当該子会社はその担保資産を得ることができます。また、金融機関が顧客に対し融資した資金の返済を保証する契約には、保証履行額が保証料の一定の範囲内に限定されている契約を含んでいます。当該保証の前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の保証契約の総額は、494,000百万円および484,000百万円であり、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在の保証債務の帳簿価額は、2,309百万円および2,327百万円です。当該保証の支払限度額の金額は保証料の一定の範囲内に限定され、上記の保証契約の総額より小さな金額となっています。保証履行額が保証料の一定の範囲内に限定されていない契約については、契約期間内における保証の支払限度額が予め金融機関と取り決めた保証枠を基に算定されます。このため、当該支払限度額には将来発生し得る保証の額が含まれ、連結会計年度末現在における実行済みの保証残高より大きな金額となっています。また、実行済みの保証残高には保証履行時に当社が一時的に負担する金融機関が負担すべき金額が含まれ、金融機関と精算を行うまでの期間、金融機関への信用リスクを内包しています。金融機関への信用リスクを除く当社の実質的な保証履行額は、金融機関と予め取り決めた分担方法に基づき当社が負担する金額に限定されています。また、一部の持分法適用会社が保証する保証債務に対する再保証を行っています。

  保証の履行リスクは、過去に発生したクレジットイベントに基づいて検討しています。当連結会計年度において、保証の履行リスクに大きな変動はありません。

 

  譲渡債権保証:米国の子会社は、主に、ファニーメイのDelegated Underwriting and ServicingプログラムおよびフレディマックのDelegated Underwriting Initiativeプログラムに基づいて、事前にファニーメイおよびフレディマックの承認を得ることなしに、集合住宅や高齢者向け住宅ローン債権の引き受け、実行、資金提供およびサービシングを行う権限を有しています。これらのプログラムにおいて、ファニーメイおよびフレディマックは債権購入のコミットメントを提供しています。

  これらのプログラムでは、当該子会社は、ファニーメイおよびフレディマックに譲渡した一部の債権のパフォーマンスを保証し、それらの債権から損失が発生した場合に、その損失の一部を負担する保証の履行リスクを有しています。当連結会計年度において、保証の履行リスクに大きな変動はありません。

  なお、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、これらのプログラムに基づいて売却した、当該子会社が一部の損失を負担する債権残高は、それぞれ2,175,722百万円および2,587,597百万円です。

 

  一般個人ローン保証:一部の子会社は、日本の金融機関が行ったカードローン等について、債務者の支払を保証しています。当該子会社は、それらのローンの延滞が主として3ヶ月以上になった場合に、その債務者に代わり債務を履行します。

  保証の履行リスクは、過去に発生したクレジットイベントに基づいて検討しています。

 

  不動産ローン保証:当社および一部の子会社は、日本の金融機関が第三者に対し融資した個人向け不動産ローンの返済を保証しています。当社および当該子会社は、それらのローンの延滞が主として3ヶ月以上になった場合に、債務者に代わって債務を履行します。不動産ローンには通常、当該不動産が担保として差し入れられています。当社および当該子会社が債務者に代わり債務を履行する場合、当社および当該子会社はその担保資産を得ることができます。

  保証の履行リスクは、過去に発生したクレジットイベントに基づいて検討しています。当連結会計年度において、保証の履行リスクに大きな変動はありません。

 

  その他:その他の債務保証契約には、金融機関に対する支払保証および債権の代理回収契約に伴う支払保証があります。金融機関に対する支払保証契約において一部の子会社は、金融機関の顧客が債務者となり、その債務が不履行となった場合に、債務者に代わって当該金融機関に債務を支払います。また、債権の代理回収契約において当社および一部の子会社は、第三者の債務を回収しますが、当該債務を回収できなかった場合には、債務者に代わって債権者に支払いを行います。また、持分法適用会社の支払債務に対する連帯保証も含まれています。

 

オフバランスシート信用エクスポージャーに対する引当金

  カードローンや営業貸付金のローン・コミットメントおよび金融保証契約に関連する信用損失のうち、契約上の義務が無条件にキャンセル可能でない場合は、信用損失引当金の対象になります。ローン・コミットメントは、企業が信用を供与する現在の契約上の義務にもとづき、将来実行される可能性を見積もり、予想実行額に対して引当金を計上します。金融保証契約は、偶発債務に含まれる信用エクスポージャーに対して、引当金を計上します。オフバランスシート信用エクスポージャーに対する引当金は、過去の貸倒償却実績、経済環境や事業環境の現状ならびに合理的かつ裏付け可能な方法による将来の見通しなどを含む定量的および定性的要因を考慮し、営業貸付金およびリース純投資の信用損失引当金と同様に様々な算定方法を使用して、引当金を見積もっています。このようなオフバランスシート信用エクスポージャーに対する引当金は、連結貸借対照表上、その他負債に計上されており、前連結会計年度末および当連結会計年度末現在において、それぞれ17,843百万円および5,116百万円です。また、連結損益計算書上、前連結会計年度におけるオフバランスシート信用エクスポージャーに対する信用損失費用は、主に米州において新型コロナウイルス感染症による影響が回復したことにより、4,542百万円の戻入となりました。当連結会計年度におけるオフバランスシート信用エクスポージャーに対する信用損失費用は、主に国内において貸倒償却実績、経済環境や事業環境の現状や将来の見通しを見直した結果、440百万円の戻入となりました。

 

偶発事象

  当社および一部の子会社は通常の営業の中で生じる損害賠償請求に係わっていますが、経営者は当社の財政状態および経営成績に重要な影響を与える訴訟等はないと考えています。

 

 

34  セグメント情報

 

  当社の事業セグメントは、主要な商品・サービスの性格、顧客属性、規制、営業地域などによって区分けしている経営管理上の組織に基づいて、「法人営業・メンテナンスリース」、「不動産」、「事業投資・コンセッション」、「環境エネルギー」、「保険」、「銀行・クレジット」、「輸送機器」、「ORIX USA」、「ORIX Europe」、「アジア・豪州」の10個で構成されています。

 

  以下に報告されている事業セグメントの財務情報は、そのセグメントの財務情報が入手可能なもので、かつ経営上の最高意思決定者による業績の評価および経営資源の配分の決定に定期的に使用されているものです。

 

  10セグメントの事業内容は以下のとおりです。

 

法人営業・メンテナンスリース

金融・各種手数料ビジネス、自動車および電子計測器・ICT関連機器などのリースおよびレンタル

 

不動産

不動産開発・賃貸・管理、施設運営、不動産のアセットマネジメント

 

事業投資・コンセッション

企業投資、コンセッション

 

環境エネルギー

国内外再生可能エネルギー、電力小売、省エネルギーサービス、ソーラーパネル販売、廃棄物処理、資源リサイクル

 

保険

生命保険

 

銀行・クレジット

銀行、消費性ローン

 

輸送機器

航空機投資・管理、船舶関連投融資

 

ORIX USA

米州における金融、投資、アセットマネジメント

 

ORIX Europe

グローバル株式・債券のアセットマネジメント

 

アジア・豪州

アジア・豪州における金融、投資

 

 

 

  2023年4月1日より、セグメント間の協業にかかる利益配分の算入対象を広げてセグメント利益を算出しています。これに伴い、前連結会計年度のセグメント数値を組替再表示しています。

 

  2023年4月1日より、LDTI基準を適用し、2021年4月1日を移行日として修正遡及アプローチを適用しています。これに伴い、前連結会計年度および前連結会計年度末の保険セグメントの数値を組替再表示しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(y)新たに公表または適用された会計基準」をご参照ください。

 

  当連結会計年度より、持分法投資の表示方法を変更しています。これに伴い、前連結会計年度および前連結会計年度末のセグメント数値を組替再表示しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(z)表示方法の変更」をご参照ください。

 

 

  前連結会計年度および当連結会計年度のセグメント情報は以下のとおりです。

 

前連結会計年度

 

法人営業・

メンテナンスリース

不動産

事業投資・

コンセッション

環境

エネルギー

保険

銀行・

クレジット

輸送機器

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

セグメント収益

429,897

418,736

376,322

215,770

499,487

84,774

54,665

金融収益

60,133

5,562

1,026

1,230

300

78,066

7,312

支払利息

6,375

3,367

2,376

12,276

365

5,698

18,877

減価償却費・その他償却費

149,545

16,613

22,649

22,486

18,628

1,402

16,257

重要な非現金項目

 

 

 

 

 

 

 

信用損失費用

1,036

61

△84

△8

△1

716

1

長期性資産評価損

67

1,724

229

58

保険契約債務増加(減少)額

△80,641

持分法投資損益・子会社・持分法投資売却損益および清算損

1,518

9,580

△5,192

19,966

△488

9,089

バーゲン・パーチェス益

58

1,018

98

セグメント利益

75,025

51,578

2,837

32,960

62,990

37,610

18,583

セグメント資産

1,514,070

935,027

605,471

773,617

2,050,412

2,698,747

742,890

長期性資産残高

500,111

592,190

100,848

450,797

27,194

295,549

長期性資産支出額

160,920

89,380

15,328

76,556

103,993

持分法投資

13,416

117,040

28,796

188,436

17,577

2,006

347,508

 

前連結会計年度

 

ORIX USA

ORIX Europe

アジア・

豪州

合計

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

セグメント収益

185,889

207,292

188,432

2,661,264

金融収益

106,875

812

59,933

321,249

支払利息

43,643

4,317

31,992

129,286

減価償却費・その他償却費

3,023

6,619

75,867

333,089

重要な非現金項目

 

 

 

 

信用損失費用

3,856

2,544

8,121

長期性資産評価損

114

57

2,249

保険契約債務増加(減少)額

△80,641

持分法投資損益・子会社・持分法投資売却損益および清算損

6,635

△123

14,062

55,047

バーゲン・パーチェス益

1,174

セグメント利益

49,021

40,675

34,952

406,231

セグメント資産

1,462,717

417,941

1,395,096

12,595,988

長期性資産残高

12,639

321,000

2,300,328

長期性資産支出額

1,428

152,906

600,511

持分法投資

87,513

10,213

249,481

1,061,986

 

 

当連結会計年度

 

法人営業・

メンテナンスリース

不動産

事業投資・

コンセッション

環境

エネルギー

保険

銀行・

クレジット

輸送機器

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

セグメント収益

444,959

471,692

379,168

165,598

563,869

88,574

65,191

金融収益

61,428

6,134

6,679

1,478

300

80,653

7,769

支払利息

7,467

4,236

3,567

19,267

806

5,911

29,189

減価償却費・その他償却費

153,208

18,376

26,644

23,975

17,138

1,821

20,366

重要な非現金項目

 

 

 

 

 

 

 

信用損失費用

731

66

306

13

△2

4,064

3

長期性資産評価損

225

1,218

60

138

保険契約債務増加(減少)額

60,453

持分法投資損益・子会社・持分法投資売却損益および清算損

1,305

6,089

10,157

4,532

205

57,063

18,393

セグメント利益

81,195

65,835

43,378

29,898

70,034

96,744

26,773

セグメント資産

1,552,322

994,115

772,834

847,049

2,309,357

2,733,021

1,058,435

長期性資産残高

516,852

565,868

95,769

498,461

26,590

565,846

長期性資産支出額

183,167

64,060

18,913

55,838

8

174,517

持分法投資

14,984

143,751

118,310

219,018

29,742

43,601

399,061

 

当連結会計年度

 

ORIX USA

ORIX Europe

アジア・

豪州

合計

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

セグメント収益

173,426

227,151

225,293

2,804,921

金融収益

112,545

2,409

70,836

350,231

支払利息

58,060

13,308

48,467

190,278

減価償却費・その他償却費

2,872

7,003

87,422

358,825

重要な非現金項目

 

 

 

 

信用損失費用

7,843

7,944

20,968

長期性資産評価損

83

1,724

保険契約債務増加(減少)額

60,453

持分法投資損益・子会社・持分法投資売却損益および清算損

△2,955

3,113

11,243

109,145

セグメント利益

17,337

28,619

34,339

494,152

セグメント資産

1,537,025

459,248

1,587,540

13,850,946

長期性資産残高

9,841

384,477

2,663,704

長期性資産支出額

60

170,647

667,210

持分法投資

61,415

11,907

271,682

1,313,471

 

  セグメント情報の会計方針は、税金費用、非支配持分に帰属する当期純利益、償還可能非支配持分に帰属する当期純利益の取り扱いを除き、注記2の「重要な会計方針」における記載と概ね同一です。また、セグメント情報では税引前利益のうち当社株主に帰属する利益に相当する額で業績を評価しているため、非支配持分または償還可能非支配持分に帰属する当期純利益はセグメント損益に含んでいません。セグメント情報では税引前当期純利益で業績を評価しているため、税金費用はセグメント損益に含んでいません。各セグメントの営業活動に直接関連している人件費を含め、オリックスグループ全体で負担すべき費用を除く販売費および一般管理費の大部分は各セグメントに集計され、計上されています。また一部の長期性資産評価損や為替差損益(その他の損益に含まれる)など、経営者がセグメントの業績評価にあたって考慮していない損益はセグメント損益に含まず、本社部門の項目として扱っています。

 

  各セグメントに帰属させている資産は、リース純投資、営業貸付金、オペレーティング・リース投資、投資有価証券、事業用資産、持分法投資、棚卸資産、賃貸資産前渡金(その他資産に含まれる)、事業用資産前渡金(その他資産に含まれる)、営業権、企業結合で取得した無形資産(その他資産に含まれる)、サービス資産(その他資産に含まれる)です。なお、社用資産の減価償却費はセグメント損益に含めていますが、対応する資産はセグメント資産に含めていません。しかし、これらの影響額は軽微です。

 

  セグメント数値と連結財務諸表との調整は以下のとおりです。

 

  調整が重要な項目は、セグメント収益、セグメント利益およびセグメント資産です。その他の項目はセグメント数値と連結財務諸表の数値の間に重要な差異はありません。

 

 

前連結会計年度

(百万円)

当連結会計年度

(百万円)

セグメント収益

 

 

セグメント収益合計

2,661,264

2,804,921

本社部門保有の資産にかかる収入

23,844

27,627

内部取引消去

△21,449

△18,187

連結財務諸表上の営業収益

2,663,659

2,814,361

セグメント利益

 

 

セグメント利益合計

406,231

494,152

本社部門の損益

△22,058

△17,275

非支配持分および償還可能非支配持分に帰属する

当期純利益

8,005

△6,902

連結財務諸表上の税引前当期純利益

392,178

469,975

セグメント資産

 

 

セグメント資産合計

12,595,988

13,850,946

現金および現金等価物・使途制限付現金

1,366,908

1,185,307

信用損失引当金

△65,373

△58,110

受取手形、売掛金および未収入金

441,803

401,368

その他の本社資産

950,059

942,589

連結財務諸表上の総資産

15,289,385

16,322,100

 

  当社および子会社の所在地別に分類した地域別情報は以下のとおりです。

前連結会計年度

 

日本

(百万円)

米州地域

(百万円)

その他海外

(百万円)

連結合計

(百万円)

営業収益

2,006,639

258,792

398,228

2,663,659

税引前当期純利益

219,720

73,179

99,279

392,178

 

当連結会計年度

 

日本

(百万円)

米州地域

(百万円)

その他海外

(百万円)

連結合計

(百万円)

営業収益

2,097,360

263,090

453,911

2,814,361

税引前当期純利益

359,520

25,947

84,508

469,975

 

(注)本邦以外の区分に属する主な国または地域

米州地域  ・・・米国

その他海外・・・アジア地域、欧州地域、豪州地域、中東地域

 

  前連結会計年度および当連結会計年度において、単独で営業収益の10%を超える顧客は存在しません。

 

  顧客との契約から認識した収益の財またはサービスの種類別、および地域別による分解は以下のとおりです。

前連結会計年度

 

セグメント区分

 

法人営業・メンテナンスリース

不動産

事業投資・コンセッション

環境

エネルギー

保険

銀行・

クレジット

輸送機器

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

財またはサービスの種類別

 

 

 

 

 

 

 

商品売上高

5,356

3,373

280,361

4,200

624

不動産売上高

92,657

アセットマネジメントおよびサービシング収入

326

7,807

214

482

66

自動車関連サービス収入

63,414

248

施設運営事業収入

55,231

環境エネルギー事業関連サービス収入

3,023

40

84

207,037

不動産管理および仲介収入

100,137

不動産請負工事売上高

96,509

24,105

その他

39,779

1,243

31,745

834

2,626

6,577

10,805

顧客との契約から認識した収益合計

111,898

356,997

336,295

212,533

2,626

7,059

11,495

地域別

 

 

 

 

 

 

 

日本

111,898

356,997

336,295

188,196

2,626

7,059

3,566

米州地域

その他海外

24,337

7,929

顧客との契約から認識した収益合計

111,898

356,997

336,295

212,533

2,626

7,059

11,495

その他の源泉から認識した収益 ※

317,999

61,739

40,027

3,237

496,861

77,715

43,170

セグメント収益/営業収益合計

429,897

418,736

376,322

215,770

499,487

84,774

54,665

 

前連結会計年度

 

セグメント区分

本社部門の

収入および

内部消去

 

連結合計

 

ORIX USA

ORIX Europe

アジア・

豪州

合計

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

財またはサービスの種類別

 

 

 

 

 

 

商品売上高

2,023

1,698

297,635

2,266

299,901

不動産売上高

11

92,668

92,668

アセットマネジメントおよびサービシング収入

22,900

207,679

9

239,483

△251

239,232

自動車関連サービス収入

18,763

82,425

3

82,428

施設運営事業収入

55,231

1,000

56,231

環境エネルギー事業関連サービス収入

1,433

211,617

△1,968

209,649

不動産管理および仲介収入

100,137

△1,544

98,593

不動産請負工事売上高

120,614

△235

120,379

その他

6,649

150

1,633

102,041

2,243

104,284

顧客との契約から認識した収益合計

33,016

207,829

22,103

1,301,851

1,514

1,303,365

地域別

 

 

 

 

 

 

日本

1,006,637

2,737

1,009,374

米州地域

33,016

73,820

106,836

106,836

その他海外

134,009

22,103

188,378

△1,223

187,155

顧客との契約から認識した収益合計

33,016

207,829

22,103

1,301,851

1,514

1,303,365

その他の源泉から認識した収益 ※

152,873

△537

166,329

1,359,413

881

1,360,294

セグメント収益/営業収益合計

185,889

207,292

188,432

2,661,264

2,395

2,663,659

 

 

 

当連結会計年度

 

セグメント区分

 

法人営業・メンテナンスリース

不動産

事業投資・コンセッション

環境

エネルギー

保険

銀行・

クレジット

輸送機器

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

財またはサービスの種類別

 

 

 

 

 

 

 

商品売上高

3,934

3,536

249,085

3,771

97

不動産売上高

107,477

アセットマネジメントおよびサービシング収入

318

9,662

△6

615

53

自動車関連サービス収入

65,942

239

施設運営事業収入

74,989

環境エネルギー事業関連サービス収入

2,958

41

83

155,838

不動産管理および仲介収入

101,229

不動産請負工事売上高

104,875

47,233

その他

40,882

1,482

33,371

770

2,036

6,706

9,328

顧客との契約から認識した収益合計

114,034

403,291

329,772

160,612

2,036

7,321

9,478

地域別

 

 

 

 

 

 

 

日本

114,034

403,291

329,772

129,791

2,036

7,321

3,899

米州地域

その他海外

30,821

5,579

顧客との契約から認識した収益合計

114,034

403,291

329,772

160,612

2,036

7,321

9,478

その他の源泉から認識した収益 ※

330,925

68,401

49,396

4,986

561,833

81,253

55,713

セグメント収益/営業収益合計

444,959

471,692

379,168

165,598

563,869

88,574

65,191

 

当連結会計年度

 

セグメント区分

本社部門の

収入および

内部消去

 

連結合計

 

ORIX USA

ORIX Europe

アジア・

豪州

合計

 

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

財またはサービスの種類別

 

 

 

 

 

 

商品売上高

555

425

261,403

4,987

266,390

不動産売上高

47

107,524

107,524

アセットマネジメントおよびサービシング収入

20,157

213,908

44

244,751

△243

244,508

自動車関連サービス収入

22,141

88,322

3

88,325

施設運営事業収入

74,989

1,098

76,087

環境エネルギー事業関連サービス収入

637

159,557

△1,482

158,075

不動産管理および仲介収入

101,229

△1,386

99,843

不動産請負工事売上高

152,108

△86

152,022

その他

5,739

123

1,285

101,722

5,469

107,191

顧客との契約から認識した収益合計

27,135

214,031

23,895

1,291,605

8,360

1,299,965

地域別

 

 

 

 

 

 

日本

990,144

9,145

999,289

米州地域

27,135

81,672

108,807

108,807

その他海外

132,359

23,895

192,654

△785

191,869

顧客との契約から認識した収益合計

27,135

214,031

23,895

1,291,605

8,360

1,299,965

その他の源泉から認識した収益 ※

146,291

13,120

201,398

1,513,316

1,080

1,514,396

セグメント収益/営業収益合計

173,426

227,151

225,293

2,804,921

9,440

2,814,361

  ※  その他の源泉から認識した収益は、生命保険料収入および運用益やオペレーティング・リース収益、金利収入等の金融収益等、顧客との契約から生じる収益の範囲外の収益を含んでいます。

35  重要な後発事象

  当社は、2024年5月8日開催の取締役会において、資本効率の向上および株主還元のため、会社法第459条第1項の規定による当社定款第34条に従って自己株式を買い受けることにつき、会社法第156条第1項各号の事項を以下のとおり決議しました。

 

  自己株式取得にかかる事項の内容

    ・取得する株式の種類      :当社普通株式

    ・取得する株式の総数      :4,000万株を上限とする

                                (発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合約3.5%)

    ・株式の取得額の総額      :500億円を上限とする

    ・取得期間                :2024年5月15日~2025年3月31日

     ・取得方法                :自己株式取得にかかる取引一任契約に基づく市場買付

 

⑥【連結附属明細表】
【社債明細表】

  連結財務諸表注記「15  短期および長期借入債務」に記載しています。

 

【借入金等明細表】

  連結財務諸表注記「15  短期および長期借入債務」に記載しています。

 

【資産除去債務明細表】

  当連結会計年度期首および当連結会計年度末における資産除去債務の金額が、当連結会計年度期首および当該連結会計年度末における負債および純資産の合計額の100分の1以下であるため、記載を省略しています。

 

【評価性引当金等明細表】

区分

当期首残高

(百万円)

当期増加額

(百万円)

当期減少額

(百万円)

その他

(百万円)

当期末残高

(百万円)

リストラ費用

 

 

 

 

 

事務所賃貸借契約解除債務

-

23

-

-

23

退職金および他の従業員解雇給付

480

122

△480

-

122

繰延税金資産に対する評価性引当金

37,287

12,714

△12,233

1,278

39,046

(注)繰延税金資産に対する評価性引当金の当期減少額には、繰越欠損金を使用し期間損益を認識したことによる減少額3,660百万円、その他繰越欠損金の有効期限切れによる減少額および子会社の売却・清算等による減少額を含みます。また、その他は、主に為替相場の変動による影響額です。

 

(2) 【その他】

当連結会計年度における四半期情報等

 

(累計期間)

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

営業収益

(百万円)

676,798

1,359,956

2,043,756

2,814,361

税引前四半期(当期)純利益

(百万円)

89,392

184,467

310,007

469,975

当社株主に帰属する

四半期(当期)純利益

(百万円)

62,966

128,100

219,205

346,132

1株当たり当社株主に帰属する

四半期(当期)純利益(基本的)

(円)

53.87

109.92

188.68

298.55

 

 

 

 

 

 

(会計期間)

第1四半期

第2四半期

第3四半期

第4四半期

1株当たり当社株主に帰属する

四半期純利益(基本的)

(円)

53.87

56.05

78.91

110.23

(注) 1  米国会計基準に基づき記載されています。

2  当連結会計年度第4四半期より、持分法投資の表示方法を変更しています。この変更により、四半期情報についても組替再表示しています。詳細については、注記2「重要な会計方針(z)表示方法の変更」をご参照ください。