【注記事項】
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)

1.連結の範囲に関する事項

(1) 連結子会社の数  59

主要な連結子会社の名称

キャピテック&リブートテクノロジーサービス株式会社

匿名組合広野東町住宅

株式会社リサ・パートナーズ

リサ企業再生債権回収株式会社

株式会社リサ投資顧問

リサ・コーポレート・ソリューション・ファンド4号投資事業有限責任組合

広島リサ地域活性化ファンド投資事業有限責任組合

MR投資事業有限責任組合

RISA Vertex Venture Fund LP

リサ・コーポレート・ソリューション・ファンド5号投資事業有限責任組合

松伏町物流開発特定目的会社

匿名組合Rレジデンス1号

イノベーティブ・ベンチャー投資事業有限責任組合

価値共創ベンチャー有限責任事業組合

価値共創ベンチャー2号有限責任事業組合

NVC1号有限責任事業組合

シリウス・ソーラー・ジャパン17合同会社

地域活性化有限責任事業組合

Mega Solar1414-L合同会社

NEC Capital Solutions Singapore Pte. Limited

NEC Capital Solutions Malaysia Sdn. Bhd.

NEC Capital Solutions America, Inc.

NEC Financial Services, LLC

 

新たに連結子会社となった会社     4社

主要な会社等の名称及び連結子会社となった理由

匿名組合Rレジデンス1号

設立による新規連結

 

 

連結の範囲から除外した会社      4社

主要な会社等の連結の範囲から除外した理由

清算結了及び議決権所有割合の低下による連結除外

 

 

(2) 主要な非連結子会社の名称

有限会社チャペル・ヒル・エステート

NEC Capital Solutions(Thailand) Ltd.

連結の範囲から除いた理由

非連結子会社3社は、いずれも小規模会社であり、合計の総資産、売上高、当期純損益(持分に見合う額)及び利益剰余金(持分に見合う額)等は、いずれも連結財務諸表に重要な影響を及ぼしていないためであります。

 

(3) 他の会社等の議決権の過半数を自己の計算において所有しているにもかかわらず子会社としなかった当該他の会社等

当該他の会社等の数 3社

子会社としなかった理由

当社の一部の連結子会社が、投資育成を図りキャピタルゲイン獲得を目的とする営業取引として保有し、企業会計基準適用指針第22号の要件を満たしており、当該会社等の意思決定機関を支配していないことが明らかであると認められるためであります。

 

2.持分法の適用に関する事項

(1) 持分法を適用した非連結子会社の数  1

主要な会社等の名称

NEC Capital Solutions(Thailand) Ltd.

 

(2) 持分法を適用した関連会社の数  51

主要な会社等の名称

エナジーアンドパートナーズ株式会社

ヘルスケアアセットマネジメント株式会社

株式会社みらい共創ファーム秋田

株式会社ホロニック

AIRA Leasing Public Company Limited

 

新たに持分法を適用した会社       8社

持分法適用関連会社となった理由

設立及び取得による持分法の適用

 

 

持分法の適用の範囲から除外した会社     5社

持分法の適用範囲から除外した理由

清算結了及び株式譲渡による持分法適用の範囲からの除外

 

 

(3) 持分法を適用しない非連結子会社及び関連会社のうち主要な会社等の名称

有限会社チャペル・ヒル・エステート

持分法を適用しない理由

持分法を適用していない非連結子会社または関連会社は、それぞれ当期純損益(持分に見合う額)及び利益剰余金(持分に見合う額)等からみて、持分法の対象から除いても連結財務諸表に及ぼす影響が軽微であり、かつ、全体としても重要性がないため、持分法の適用範囲から除外しております。

 

(4) 他の会社等の議決権の20%以上、50%以下を自己の計算において所有しているにもかかわらず関連会社としなかった当該他の会社等

当該他の会社等の数 7社

関連会社としなかった理由

当社の一部の連結子会社が、投資育成を図りキャピタルゲイン獲得を目的とする営業取引として保有し、企業会計基準適用指針第22号の要件を満たしており、当該会社等に重要な影響を与えることができないことが明らかであると認められるためであります。

 

(5) 持分法の適用の手続きについて特に記載する必要があると認められる事項

持分法を適用している会社のうち、決算日が異なる会社については、当該会社の事業年度に係る財務諸表を使用しております。

 

 

3.連結子会社の事業年度等に関する事項

連結子会社の決算日が連結決算日と異なる会社数は38社であり、主な決算日は12月31日であります。合同会社宮崎国富メガソーラー発電所等2社は、連結決算日現在で実施した仮決算に基づく財務諸表を使用しております。その他の連結子会社は、連結子会社の決算日現在の財務諸表を使用し、連結決算日との間に生じた重要な取引については、連結上必要な調整を行っております。

また、価値共創ベンチャー有限責任事業組合、価値共創ベンチャー2号有限責任事業組合、NVenture Capital株式会社、NVC1号有限責任事業組合は12月31日から3月31日への決算期の変更を行っております。なお、当該子会社の2024年1月1日から2024年3月31日までの3ヶ月の損益については連結財務諸表を通して調整する方法を採用しており、当連結会計年度における会計期間は15ヶ月となっております。この変更による損益への影響は軽微であります。

 

4.会計方針に関する事項

(1) 重要な資産の評価基準及び評価方法

①  有価証券

その他有価証券(営業投資有価証券を含む)

市場価格のない株式等以外のもの

時価法
(評価差額は、全部純資産直入法により処理し、売却原価は、移動平均法により算定)

市場価格のない株式等

移動平均法による原価法

 なお、投資事業有限責任組合及びそれに類する組合への出資(金融商品取引法第2条第2項により有価証券とみなされるもの)については、組合契約に規定される決算報告日に応じて入手可能な最近の決算書を基礎とし、持分相当額を純額で取り込む方法によっております。

②  デリバティブ

時価法

③  棚卸資産

販売用不動産

個別法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)

仕掛販売用不動産

個別法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)

 

(2) 重要な減価償却資産の減価償却の方法

①  有形固定資産

賃貸資産

 主にリース期間又は資産の見積耐用年数を償却年数とし、期間満了時の処分見積額を残存価額とする定額法により償却しております。

その他の営業資産

 定額法を採用しております。

社用資産

当社及び国内連結子会社は、主として定率法(ただし、1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備は除く)並びに2016年4月1日以降に取得した建物附属設備及び構築物は定額法)を採用し、在外連結子会社は主として定額法を採用しております。

なお、主な耐用年数は以下のとおりであります。

建物          3~18年

器具備品      2~20年

②  無形固定資産

賃貸資産

 リース期間を償却年数とし、リース期間満了時の処分見積額を残存価額とする定額法を採用しております。

その他の無形固定資産

 当社及び連結子会社は定額法を採用しております。なお、自社利用のソフトウエアについては、社内における利用可能期間(3~5年)に基づいております。

 その他の償却性資産については、主に見込有効期間に基づく定額法を採用しております。

 

(3) 重要な繰延資産の処理方法

社債発行費

支出時に全額費用処理しております。

 

(4) 重要な引当金の計上基準

①  貸倒引当金

債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。

②  賞与引当金

従業員に対して支給する賞与の支出に充てるため、支給見込額に基づき当連結会計年度に見合う分を計上しております。

③  役員賞与引当金

役員に対して支給する賞与の支出に充てるため、支給見込額に基づき当連結会計年度に見合う分を計上しております。

 

(5) 退職給付に係る会計処理の方法

①  退職給付見込額の期間帰属方法

退職給付に係る負債は、従業員の退職給付に備えるため、当連結会計年度末における見込額に基づき、退職給付債務から年金資産の額を控除した額を計上しております。

退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当連結会計年度末までの期間に帰属させる方法については、給付算定式基準によっております。

②  数理計算上の差異及び過去勤務費用の費用処理方法

数理計算上の差異についてはその発生時の翌連結会計年度に、過去勤務費用についてはその発生時の連結会計年度に、それぞれ全額一括して費用処理しております。

 

(6) 重要な収益及び費用の計上基準

①  ファイナンス・リース取引に係る収益の計上基準

リース料を収受すべき時に売上高と売上原価を計上する方法によっております。

②  オペレーティング・リース取引に係る収益の計上基準

リース契約期間に基づくリース契約上の収受すべき月当たりのリース料を基準として、その経過期間に対応するリース料を計上しております。

③  割賦販売取引に係る収益の計上基準

割賦取引に係る物件引渡時に、物件購入価額を当初元本相当額として割賦債権に計上し、その後の賦払金回収額を元本部分と金利部分に区分して経理する方法を採用しております。なお、金利部分の期間配分については利息法を採用し、割賦売上高には金利部分のみを計上しております。

④  金融費用の計上基準

金融費用は、営業収益に対応する金融費用とその他の金融費用に区分計上することとしております。その配分方法は、総資産を営業取引に基づく資産とその他の資産に区分し、その資産残高を基準として、営業資産に対応する金融費用は資金原価として売上原価に、その他の資産に対応する金融費用を営業外費用に計上しております。なお資金原価は、営業資産にかかわる金融費用からこれに対応する預金の受取利息等を控除して計上しております。

 

 

(7) 重要な外貨建の資産又は負債の本邦通貨への換算の基準

外貨建金銭債権債務は、連結決算日の直物為替相場により円貨に換算し、換算差額は損益として処理しております。なお、在外子会社等の資産及び負債は、連結決算日の直物為替相場により円貨に換算し、収益及び費用は期中平均為替相場により円貨に換算し、換算差額は純資産の部における為替換算調整勘定及び非支配株主持分に含めております。

 

(8) 重要なヘッジ会計の方法

①  ヘッジ会計の方法

繰延ヘッジ処理によっております。

②  ヘッジ手段とヘッジ対象

ヘッジ手段  金利スワップ

ヘッジ対象  借入金

③  ヘッジ方針

当社グループの主たる営業資産はリース取引を中心とした固定金利での資産であるのに対し、調達は主に変動金利での借入であるため、現在及び将来の獲得利鞘が変動するリスクをヘッジするためにデリバティブ取引を利用しております。

④  ヘッジ有効性評価の方法

ヘッジ対象のキャッシュ・フロー変動累計額と、ヘッジ手段のキャッシュ・フロー変動累計額を計算し、両者の比率が一定範囲付近にあることを検証することで、ヘッジの有効性を評価しております。

 

(9) のれんの償却方法及び償却期間

のれんの償却については、20年以内の効果が及ぶ期間で定額法により償却を行っております。ただし、金額が僅少の場合には、のれんが生じた連結会計年度の費用として処理しております。

 

(10) 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲

手許現金、随時引き出し可能な預金、預け金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期的な投資からなっております。

 

(11) その他連結財務諸表作成のための重要な事項

①  営業貸付金の計上方法

営業目的の金融収益を得るために実行する貸付金、ファクタリング等を計上しております。

②  資産に係る控除対象外消費税等の会計処理

資産に係る控除対象外消費税及び地方消費税は、投資その他の資産のその他とし、5年間で償却を行っております。ただし、一部の連結子会社においては、資産の耐用年数にわたり償却することが合理的な費用配分と認められるため、当該資産に係る控除対象外消費税及び地方消費税を個々の資産の取得原価に算入しております。

③  投資事業有限責任組合及びそれに類する組合への出資の会計処理

投資事業有限責任組合及びそれに類する組合への出資に際しては、投資事業有限責任組合及びそれに類する組合の財産の持分割合相当額を「投資有価証券」に計上しております。

投資事業有限責任組合及びそれに類する組合から分配された損益については、営業目的で保有するものは「売上高」に、営業以外の目的で保有するものは「営業外損益」に計上するとともに同額を「投資有価証券」に加減し、営業者からの出資金の払戻しについては「投資有価証券」を減額させております。

 

 

(重要な会計上の見積り)

1. 貸倒引当金

(1) 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額

 

 

(百万円)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

貸倒引当金

11,851

13,318

 

 

(2) 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報

当社の営業債権である割賦債権、リース債権及びリース投資資産、賃貸料等未収入金並びに営業貸付金等については、顧客の契約不履行によってもたらされる信用リスクに晒されております。当社は、営業債権の貸倒損失に備えるため、顧客の信用リスクの度合いに応じて債務者区分を決定し、債務者区分に基づき債権を一般債権、貸倒懸念債権及び破産更生債権等に分類しております。貸倒引当金は、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権及び破産更生債権等については保全による回収見込額に加え債務者の財政状態及び経営成績を考慮して個別に回収可能性を検討することにより、回収不能見込額を計上しております。

債務者区分の判定は、予め定めている債務者区分別引当基準に基づき、延滞情報を含む返済状況及び顧客の財務指標等の定量的要因並びに将来の業績見通し等の定性的要因に関連する情報を勘案して行っております。

当社は、当連結会計年度末時点で入手可能な情報に基づき、貸倒引当金を計上しておりますが、保有する営業債権の回収期間が中長期にわたることから、経済及びその他の事象または状況の変化や顧客の経営成績・財政状態の悪化により、顧客の延滞・倒産等の不測の事態を被り、翌連結会計年度に追加の引当金の計上が必要となってくる可能性があります。

 

(会計方針の変更)

(在外子会社の収益及び費用の換算方法の変更)

在外子会社の収益及び費用は、従来、決算日の直物為替相場により円貨に換算しておりましたが、当連結会計年度の期首から、期中平均為替相場により円貨に換算する方法に変更しております。この変更は、在外子会社の重要性が増してきたため、一時的な為替相場の変動による損益等への影響を緩和し、在外子会社の業績をより適切に連結財務諸表に反映させることを目的とするものであります。
 なお、この変更による影響額は軽微であるため、遡及適用は行っておりません。

 

(未適用の会計基準等)

・「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」(企業会計基準第27号 2022年10月28日)

・「包括利益の表示に関する会計基準」(企業会計基準第25号 2022年10月28日)

・「税効果会計に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第28号 2022年10月28日)

 

(1) 概要

その他の包括利益に対して課税される場合の法人税等の計上区分及びグループ法人税制が適用される場合の子会社株式等の売却に係る税効果の取扱いが定められました。

 

(2) 適用予定日

2025年3月期の期首より適用予定であります。

 

(3) 当該会計基準等の適用による影響

影響額は、当連結財務諸表の作成時において評価中であります。

 

 

(表示方法の変更)

(連結損益計算書関係)

前連結会計年度において、「営業外収益」の「その他」に含めておりました「投資有価証券売却益」は、営業外収益の総額の100分の10を超えたため、当連結会計年度より独立掲記することとしております。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。

この結果、前連結会計年度の連結損益計算書において、「営業外収益」に表示しておりました「その他」213百万円は、「投資有価証券売却益」16百万円、「その他」197百万円として組み替えております。

 

当連結会計年度において関連会社株式にかかる売却益9百万円を計上したため、前連結会計年度に「子会社株式売却益」として表示しておりました子会社株式にかかる売却益25百万円について、「関係会社株式売却益」として表示しております。

この結果、連結会計年度の連結損益計算書において、「子会社株式売却益」に表示していた25百万円は、「関係会社株式売却益」25百万円として組み替えております。

 

(連結キャッシュ・フロー計算書関係)

前連結会計年度において、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「その他」に含めておりました「賃貸資産前渡金の増減額(△は増加)」は、重要性が増したため、当連結会計年度より独立掲記することとしております。この表示方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。

この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「その他」に表示していた△6,757百万円は、「賃貸資産前渡金の増減額(△は増加)」167百万円、「その他」△6,925百万円として組み替えております。

 

 

(連結貸借対照表関係)

※1 流動資産「賃貸料等未収入金」のうち、顧客との契約から生じた債権の金額は、次のとおりであります。

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

賃貸料等未収入金

1,009

百万円

1,350

百万円

 

 

※2  リース・割賦販売契約等に基づく預り手形

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

リース契約に基づく預り手形

42

百万円

148

百万円

割賦販売契約に基づく預り手形

1,075

百万円

973

百万円

金銭消費貸借契約に基づく預り手形

6,450

百万円

2,878

百万円

7,567

百万円

3,999

百万円

 

 

※3  有形固定資産の減価償却累計額は次のとおりであります。

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

賃貸資産の減価償却累計額

51,757

百万円

62,844

百万円

その他の営業資産の減価償却累計額

2,342

百万円

2,914

百万円

社用資産の減価償却累計額

1,070

百万円

1,154

百万円

 

 

※4  貸出コミットメント

(1) 貸手側

貸出コミットメントに係る貸出未実行残高は次のとおりであります。

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

貸出コミットメントの総額

20,718

百万円

18,457

百万円

貸出実行残高

7,587

百万円

6,921

百万円

差引額

13,131

百万円

11,536

百万円

 

なお、上記貸出コミットメント契約においては、貸出先の信用状態等に関する審査を貸出の条件としているものが含まれているため、必ずしも全額が貸出実行されるものではありません。

 

(2) 借手側

当社グループは、運転資金の効率的な調達を行うため、取引金融機関47社(前連結会計年度:46社)と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結しております。これら契約に基づく借入未実行残高は、次のとおりであります。

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

当座貸越極度額及び貸出コミットメントの総額

336,533

百万円

348,166

百万円

借入実行残高

20,121

百万円

26,148

百万円

差引額

316,411

百万円

322,018

百万円

 

 

※5  前受収益のうち、契約負債の金額は、次のとおりであります。

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

契約負債

46

百万円

31

百万円

 

 

6  偶発債務

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

保証業務に係る債務保証残高

3,764

百万円

2,662

百万円

(うち、他社が再保証している債務保証残高)

768

百万円

972

百万円

 

 

 

※7  非連結子会社及び関連会社に対するものは次のとおりであります。

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

投資有価証券(株式)

7,114

百万円

8,297

百万円

投資有価証券(出資金)

8,455

百万円

11,000

百万円

 

 

※8  担保資産及び担保付債務

(1)次の債務に対して下記の資産を担保に供しております。

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

1年内返済予定の長期借入金

377

百万円

657

百万円

社債

100

百万円

100

百万円

長期借入金

3,407

百万円

17,007

百万円

3,884

百万円

17,765

百万円

 

 

担保差入資産

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

リース債権及びリース投資資産

1,279

百万円

1,244

百万円

営業投資有価証券

4,080

百万円

5,121

百万円

販売用不動産

1,848

百万円

3,272

百万円

賃貸資産

1,504

百万円

21,212

百万円

その他の営業資産

922

百万円

849

百万円

9,635

百万円

31,699

百万円

 

 

  上記のほか、連結消去されている以下の資産を担保に供しております。

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

関係会社出資金

127

百万円

127

百万円

 

 

(2)下記の資産は、第三者の借入金等に対する担保に供しております。

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

営業貸付金

1,206

百万円

1,120

百万円

投資有価証券

1,132

百万円

2,286

百万円

その他(投資その他の資産)

31

百万円

312

百万円

2,369

百万円

3,719

百万円

 

 

※9  ローン・パーティシペーションで、「ローン・パーティシペーションの会計処理及び表示」(日本公認会計士協会会計制度委員会報告第3号)に基づいて、原債務者に対する貸出金として会計処理した参加元本金額のうち、連結貸借対照表計上額は次のとおりであります。

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

参加元本金額

10,279

百万円

8,319

百万円

 

 

※10  債権流動化に伴う支払債務及び債権流動化に伴う長期支払債務は、主にリース債権流動化により資金調達した金額のうち、金融取引として処理しているものであります。

 

 

※11  ノンリコース債務

(1) 社債又は借入金に含まれるノンリコース債務は次のとおりであります。

 

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

社債のうち、ノンリコース債務

100百万円

100百万円

長期借入金のうち、ノンリコース債務

1,160百万円

15,418百万円

 

 

(2) ノンリコース債務に対応する資産は次のとおりであります。

 

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

販売用不動産

1,848百万円

3,272百万円

賃貸資産

―百万円

20,056百万円

 

 

 

 

(連結損益計算書関係)

※1  顧客との契約から生じる収益

売上高については、顧客との契約から生じる収益及びそれ以外の収益を区分して記載しておりません。顧客との契約から生じる収益の金額は、次のとおりであります。

 

前連結会計年度

(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

顧客との契約から生じる収益

16,287

百万円

7,687

百万円

 

 

※2  期末における販売用不動産の残高は収益性の低下による簿価切下後の金額であり、次の販売用不動産評価損が売上原価に含まれております。

前連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

45

百万円

7

百万円

 

 

※3  販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額は、次のとおりであります。

 

前連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

給与手当

7,771

百万円

8,116

百万円

賞与引当金繰入額

847

百万円

933

百万円

役員賞与引当金繰入額

33

百万円

14

百万円

退職給付費用

537

百万円

611

百万円

減価償却費

695

百万円

616

百万円

業務委託費

2,518

百万円

2,702

百万円

貸倒引当金繰入額

2,103

百万円

1,540

百万円

 

 

 

 

(連結包括利益計算書関係)

※  その他の包括利益に係る組替調整額及び税効果額

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

その他有価証券評価差額金

 

 

当期発生額

211

797

組替調整額

7

△825

税効果調整前

218

△28

税効果額

△114

△57

その他有価証券評価差額金

103

△86

繰延ヘッジ損益

 

 

当期発生額

19

47

組替調整額

△52

220

税効果調整前

△32

267

税効果額

10

△81

繰延ヘッジ損益

△22

185

為替換算調整勘定

 

 

当期発生額

1,353

1,215

組替調整額

税効果調整前

1,353

1,215

税効果額

△28

為替換算調整勘定

1,325

1,215

退職給付に係る調整額

 

 

当期発生額

△52

91

組替調整額

19

52

税効果調整前

△32

144

税効果額

10

△44

退職給付に係る調整額

△22

100

持分法適用会社に対する持分相当額

 

 

当期発生額

172

849

組替調整額

△88

持分法適用会社に対する持分相当額

172

761

その他の包括利益合計

1,555

2,177

 

 

 

(連結株主資本等変動計算書関係)

前連結会計年度(自  2022年4月1日  至  2023年3月31日)

1.発行済株式に関する事項

株式の種類

当連結会計年度期首
株式数(千株)

当連結会計年度
増加株式数(千株)

当連結会計年度
減少株式数(千株)

当連結会計年度末
株式数(千株)

普通株式

21,533

21,533

 

 

2.自己株式に関する事項

株式の種類

当連結会計年度期首
株式数(千株)

当連結会計年度
増加株式数(千株)

当連結会計年度
減少株式数(千株)

当連結会計年度末
株式数(千株)

普通株式

4

4

4

4

 

  (注)1.自己株式(普通株式)の増加は、取締役会決議による自己株式の取得4千株及び単元未満株式の買取

      り0千株によるものであります。

    2.自己株式(普通株式)の減少は、譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分4千株によるものであ

      ります。

 

3.新株予約権等に関する事項

該当事項はありません。

 

4.配当に関する事項

(1)配当金支払額

決議

株式の種類

配当金の総額
(百万円)

1株当たり
配当額(円)

基準日

効力発生日

2022年5月24日

取締役会

普通株式

904

42

2022年3月31日

2022年6月8日

2022年10月31日
取締役会

普通株式

796

37

2022年9月30日

2022年12月9日

 

 

(2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの

決議

株式の種類

配当金の
総額
(百万円)

配当の原資

1株当たり
配当額(円)

基準日

効力発生日

2023年5月22日

取締役会

普通株式

1,571

利益剰余金

73

2023年3月31日

2023年6月6日

 

 

 

当連結会計年度(自  2023年4月1日  至  2024年3月31日)

1.発行済株式に関する事項

株式の種類

当連結会計年度期首
株式数(千株)

当連結会計年度
増加株式数(千株)

当連結会計年度
減少株式数(千株)

当連結会計年度末
株式数(千株)

普通株式

21,533

5

21,539

 

 (注)普通株式の増加は、譲渡制限付株式報酬としての新株式発行5千株によるものであります。

 

2.自己株式に関する事項

株式の種類

当連結会計年度期首
株式数(千株)

当連結会計年度
増加株式数(千株)

当連結会計年度
減少株式数(千株)

当連結会計年度末
株式数(千株)

普通株式

4

0

4

 

  (注)自己株式(普通株式)の増加は、持分法適用関連会社の持分変動に伴う当社株式の当社帰属分0千株及び

    単元未満株式の買取り0千株によるものであります。

 

3.新株予約権等に関する事項

該当事項はありません。

 

4.配当に関する事項

(1)配当金支払額

決議

株式の種類

配当金の総額
(百万円)

1株当たり
配当額(円)

基準日

効力発生日

2023年5月22日

取締役会

普通株式

1,571

73

2023年3月31日

2023年6月6日

2023年10月30日
取締役会

普通株式

1,399

65

2023年9月30日

2023年12月8日

 

 

(2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの

決議

株式の種類

配当金の
総額
(百万円)

配当の原資

1株当たり
配当額(円)

基準日

効力発生日

2024年5月23日

取締役会

普通株式

1,399

利益剰余金

65

2024年3月31日

2024年6月7日

 

 

 

(連結キャッシュ・フロー計算書関係)

※1  現金及び現金同等物の期末残高と連結貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係は、次のとおりであります。

 

前連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

当連結会計年度

(自 2023年4月1日

至 2024年3月31日)

現金及び預金

35,482

百万円

53,844

百万円

預入期間が3ヶ月を超える定期預金

百万円

△183

百万円

その他勘定(流動資産)

75

百万円

62

百万円

現金及び現金同等物

35,557

百万円

53,722

百万円

 

 

(注)その他勘定(流動資産)はCMS(Cash Management Service system)による日本電気株式会社への預け金であります。

 

 

 

 

(リース取引関係)

(借主側)

1.ファイナンス・リース取引

該当事項はありません。

 

2.オペレーティング・リース取引

オペレーティング・リース取引のうち解約不能のものに係る未経過リース料

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

1年内

1,655

百万円

1,449

百万円

1年超

11,440

百万円

9,464

百万円

合計

13,095

百万円

10,914

百万円

 

 

(貸主側)

1.ファイナンス・リース取引

(1) リース投資資産の内訳

流動資産

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

リース料債権部分

441,840

百万円

422,392

百万円

見積残存価額部分

16,637

百万円

14,924

百万円

受取利息相当額

△20,468

百万円

△22,413

百万円

リース投資資産

438,009

百万円

414,903

百万円

 

 

(2) リース債権及びリース投資資産に係るリース料債権部分の連結決算日後の回収予定額

流動資産

前連結会計年度(2023年3月31日)

 

リース債権

リース投資資産

1年以内

27,418

百万円

154,177

百万円

1年超2年以内

21,355

百万円

112,956

百万円

2年超3年以内

15,372

百万円

80,088

百万円

3年超4年以内

9,364

百万円

49,028

百万円

4年超5年以内

4,195

百万円

24,526

百万円

5年超

5,060

百万円

21,063

百万円

 

 

当連結会計年度(2024年3月31日)

 

リース債権

リース投資資産

1年以内

27,667

百万円

148,778

百万円

1年超2年以内

20,399

百万円

107,192

百万円

2年超3年以内

13,246

百万円

74,746

百万円

3年超4年以内

7,654

百万円

48,986

百万円

4年超5年以内

3,288

百万円

23,193

百万円

5年超

5,228

百万円

19,494

百万円

 

 

2.オペレーティング・リース取引

オペレーティング・リース取引のうち解約不能のものに係る未経過リース料

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

1年内

3,530

百万円

3,294

百万円

1年超

16,871

百万円

14,552

百万円

合計

20,401

百万円

17,846

百万円

 

 

(金融商品関係)

1.金融商品の状況に関する事項

(1) 金融商品に対する取組方針

当社グループは、官公庁・自治体や大企業から中小企業までの幅広い顧客層に対して、主としてリース、割賦及び企業融資等のファイナンスサービスを提供しています。また、ファクタリング、決済・回収代行及び債権流動化等のサービスについても行っており、企業を取り巻く様々なファイナンスニーズに対応しています。さらにこれらに加えて、有価証券投資や外貨建ての海外投融資に取り組む他、当社グループの一部の連結子会社では、自己勘定やファンドを通じて、企業(株式)、貸付債権及び不動産を対象に投融資を行っております。

当社グループの資金調達は営業資産との整合を基本としており、営業資産等の増減にあわせて資金調達を行っています。具体的には、市場の状況を踏まえ、長期と短期や直接と間接等のバランスを図りつつ、金融機関からの借入れを中心に、社債やコマーシャル・ペーパーの発行並びに債権流動化といった様々な方法で資金調達をしております。

当社グループの主たる営業資産は、リースや割賦取引を中心とした固定金利の資産でありますが、資金調達は主に変動金利での借入を中心に行っているため、主として営業資産及び負債の総合管理(ALM)により、金利変動リスク及び流動性リスクを適正に管理しています。

金利変動リスクについては、現在及び将来の獲得利鞘が変動するリスクをヘッジするために金利スワップ取引を利用しております。デリバティブ取引に関しては、投機目的の取引は行わない方針であります。

 

(2) 金融商品の内容及びリスク

営業債権である割賦債権、リース債権及びリース投資資産、賃貸料等未収入金、営業貸付金並びに買取債権等については、顧客の契約不履行によってもたらされる信用リスクに晒されております。

営業債権の回収は取引開始から終了までの期間が長期にわたることから、景気変動やその他の事由により延滞や倒産等、契約条件に従った債務履行がなされない可能性があります。

営業投資有価証券、有価証券及び投資有価証券は、短期で運用している金融資産を除けば、主に株式、債券及び組合出資等であり、発行体の信用リスク、金利変動リスク、為替変動リスク及び市場価格変動リスクに晒されております。

一方、当社グループの利用しているデリバティブ取引としては、金利リスクヘッジを目的とした金利スワップ取引と為替リスクヘッジを目的とした通貨スワップ取引があります。そのため当社グループの利用しているデリバティブ取引は、市場リスクを有しております。

当社グループでは主として変動金利の借入を行っており、金利の変動リスクに晒されておりますが、一部は金利スワップ取引を行うことにより、当該リスクを回避しています。ALMの一環で主に利用している固定金利支払と変動金利受取の金利スワップは、固定金利の営業資産の範囲内で、変動金利での調達金利を固定化するために実行しているものであり、デリバティブ取引の市場価値とヘッジ対象資産の時価とが逆方向に働くことにより市場リスクも相殺されます。

外貨建の営業資産については、為替変動リスクを回避するために、外貨建資産・調達の残高を両建てとする取引や通貨スワップ取引を利用しております。

会計処理については、金利スワップ取引をヘッジ手段として、借入金等の有利子負債に関わる金利の変動リスクに対してヘッジ会計を行っておりますが、ヘッジ会計の要件を満たさない場合、当社の損益に影響を及ぼすおそれがあります。ヘッジ会計の方法、ヘッジ手段とヘッジ対象、ヘッジ方針及びヘッジの有効性の評価方法については、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項「4 会計方針に関する事項(8)重要なヘッジ会計の方法」に記載のとおりであります。

また、借入金、社債及びコマーシャル・ペーパーは、一定の環境の下で当社グループが市場を利用できなくなる場合等、支払期日にその支払を実行できなくなる流動性リスクに晒されております。

 

 

(3) 金融商品に係るリスク管理体制

①信用リスクの管理

当社グループは、営業に関する取引について、社内管理規程に沿って顧客毎の状況を定期的にモニタリングし、期日及び残高を管理するとともに、財政状態の悪化等による回収懸念を早期に把握することにより、リスクの低減を図っております。

取組時は個別案件ごとの与信審査、与信限度額、信用情報管理、内部格付及び成約条件の設定を行っており、途上の与信管理では、適時ネガティブ情報を入手した際の与信変更を行っております。延滞や倒産等による債務不履行時は対応マニュアルに従い債権保全を図っております。

これらの与信管理は、各営業部のほか審査部及び債権管理部により行われ、また、定期的に経営陣による経営会議や取締役会を開催し、審議・報告を行っております。

営業目的で保有する有価証券については、市場価格等の時価があるものについては定期的に時価の把握を行い、それ以外のものについても定期的に発行体の財務状況等のモニタリングを行っております。

また、一部の連結子会社が保有する買取債権、営業貸付金、営業投資有価証券及び投資有価証券については、社内管理規程及びマニュアル等に従い顧客及び発行体の信用リスク等の管理を実施し、定期的にモニタリング結果を社長に報告しております。

デリバティブ取引のカウンターパーティーリスクに関しては、取引先の義務履行が行われない場合に生じる損失を回避するため、財務部において取引先金融機関の信用リスクを管理しております。

大口与信先の信用リスクにつきましては、取引先に大口与信供与額を設定する場合、経営会議へ審議事項として付議することとしております。

また、大口与信先毎に債権残高、社内格付及び与信方針を定期的に取締役会に報告しております。

 

②市場リスクの管理

a.金利変動リスク

当社グループは、ALMの一環として金利の変動リスクに金利デリバティブ等を用いて管理しております。社内管理規程において、リスクのヘッジ方針、ヘッジ計画の策定及び報告プロセス等について明記しており、取締役会において計画の承認をしております。

日常的には財務部において金融資産及び負債の金利や期間を総合的に把握し、バリュー・アット・リスク(VaR)を用いたリスク量の把握等によりモニタリングを行っており、少なくとも月に1回、取引実行状況や当面のオペレーション方針を社長に報告し、内容の確認をしております。

b.為替変動リスク

外貨建の営業資産の為替変動リスクについては、国内・在外子会社ともに個別案件ごとに管理しており、外貨建資産・調達の残高を両建てとする取引を行う他、通貨スワップ取引を用いてヘッジしております。為替変動リスクの状況については、定期的にALM委員会に報告されております。

c.価格変動リスク

当社グループが保有する有価証券は、営業目的のものに加え、営業施策上の必要性から保有しているものもありますが、マーケット情報の継続的なモニタリングを行い、リスク対応を図っております。これらの情報は、定期的に経営会議に報告されております。

d.デリバティブ取引

デリバティブ取引に関しては、デリバティブ取引管理規程に基づいてデリバティブ取引を行っております。同規程には、デリバティブ取引に関する利用の方法の原則及び目的、意思決定の手続き、取引実行の責任体制及び定例的な報告体制等が定められております。

また、デリバティブの運用については、財務部内でディールを行う者(フロントオフィス:取引執行ライン)と管理する者(バックオフィス:事務管理ライン)に分け、相方の業務は兼任させず各々独立して業務を行うことにより、相互の牽制機能を働かせております。

e.市場リスクに係る定量的情報

当社の主要なリスク変数である金利リスクの影響を受ける主たる金融商品は、「割賦債権」、「リース債権及びリース投資資産」、「営業貸付金」、「投資有価証券」、「長期借入金」、「社債」、「デリバティブ取引」のうちの金利スワップ取引であります。

長期性固定金利資産及び長期性固定金利負債の金利変動リスクの計測は、VaRにより行っております。VaRの算定にあたっては、ヒストリカル・シミュレーション法(保有期間は1年、信頼区間は99%、観測期間は10年)を採用しており、定期的にバックテスティングを実施し、有効性の確認と検証を実施しております。

2024年3月31日(当期の連結決算日)現在で、当社の長期性固定金利資産及び長期性固定金利負債の市場リスク量(損失額の推計値)は全体で26百万円(前連結会計年度は14百万円)であります。

 

③資金調達に係る流動性リスクの管理

資金調達に係る流動性リスク(支払期日に支払を実行できなくなるリスク)に対しては、営業資産のキャッシュ・フローと営業負債のキャッシュ・フローの対応関係をALMの管理によって適切に維持することのほか、適時に資金繰り計画を作成・更新するとともに、資金調達手段の多様化への取組みや適正な水準の手元流動性を維持することなどによりリスクの低減を図っております。

 

(4) 金融商品の時価等に関する事項についての補足説明

金融商品の時価の算定には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算定された価額が含まれております。金融商品の時価の算定においては一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提条件等によった場合、当該価額が異なることがあります。

また、注記事項「デリバティブ取引関係」におけるデリバティブ取引に関する契約額等については、その金額自体がデリバティブ取引に係る市場リスクを示すものではありません。

 

2.金融商品の時価等に関する事項

前連結会計年度(2023年3月31日

連結貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりであります。

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

連結貸借対照表

時価

差額

 

 

計上額

(1)

割賦債権

38,828

 

 

 

貸倒引当金(*3)

△319

 

 

 

 

38,509

38,149

△359

(2)

リース債権及びリース投資資産

517,945

 

 

 

貸倒引当金(*3)

△1,670

 

 

 

(*4)

516,275

512,416

△3,858

(3)

営業貸付金

231,611

 

 

 

貸倒引当金(*3)

△6,464

 

 

 

 

225,147

224,442

△705

(4)

営業投資有価証券及び投資有価証券

 

 

 

 

(*6),(*7)

8,242

8,242

資産計

788,175

783,251

△4,923

(5)

社債

100,150

99,135

△1,014

(6)

長期借入金

485,122

484,916

△206

負債計

585,272

584,051

△1,221

デリバティブ取引(*5)

(2,594)

(2,594)

 

(*1) 「現金及び預金」については、現金であること及び預金は短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似するものであることから記載を省略しております。また、「賃貸料等未収入金」、「未収還付法人税等」、「支払手形」、「買掛金」、「短期借入金」、「コマーシャル・ペーパー」、「未払金」、「未払法人税等」及び「預り金」につきましても、短期間で決済されるものであるため、時価は帳簿価額と近似していることから記載を省略しております。

(*2) 「買取債権」、「破産更生債権等」及び「債権流動化に伴う長期支払債務」につきましては、金額的重要性が乏しいため記載を省略しております。

(*3) 割賦債権、リース債権及びリース投資資産並びに営業貸付金に計上している貸倒引当金を控除しております。

(*4)連結貸借対照表計上額及び時価には見積残存価額が含まれております。

(*5) デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で表示しており、合計で正味の債務となる項目については、(  )で示しております。

 

(*6)市場価格のない株式等は、「資産(4)営業投資有価証券及び投資有価証券」には含まれておりません。当該金融商品の連結貸借対照表計上額は次のとおりであります。

 

(単位:百万円)

区分

連結貸借対照表計上額

非上場株式等

34,003

 

(*7) 連結貸借対照表に持分相当額を純額で計上する組合その他これに準ずる事業体への出資については記載を省略しております。

   当該出資の連結貸借対照表計上額は42,366百万円であります。

 

(注1)金銭債権及び満期のある有価証券の連結決算日後の償還予定額

前連結会計年度(2023年3月31日

(単位:百万円)

 

1年以内

1年超

5年超

10年超

 

5年以内

10年以内

現金及び預金

35,482

 

 

 

割賦債権(*1)(*2)

19,255

20,141

314

リース債権及びリース投資資産(*1)(*2)

181,595

316,887

20,829

5,293

賃貸料等未収入金(*2)

22,034

 

 

 

営業貸付金(*2)

124,240

92,615

14,060

1,851

買取債権(*3)

4,060

4,065

296

31

未収還付法人税等

753

 

 

 

投資有価証券

 

 

 

 

その他有価証券のうち満期があるもの

 

 

 

 

債券(社債)

235

533

合計

387,423

433,944

36,033

7,177

 

(*1)償還予定額には受取利息相当額を含めております。

(*2)破産更生債権等2,014百万円は償還予定額が見込めないため、上記の表には含めておりません。

(*3)買取債権のうち、償還予定額が見込めない3,965百万円は含めておりません。

 

(注2)社債、長期借入金及びその他の有利子負債の連結決算日後の返済予定額

前連結会計年度(2023年3月31日

(単位:百万円)

 

1年以内

1年超

2年超

3年超

4年超

5年超

 

2年以内

3年以内

4年以内

5年以内

短期借入金

27,090

コマーシャル・ペーパー

243,000

社債

20,000

15,000

20,000

15,000

150

30,000

長期借入金

149,486

109,093

185,916

23,567

9,745

7,312

債権流動化に伴う長期支払債務

1,286

483

420

199

199

1,394

合計

440,863

124,577

206,337

38,767

10,095

38,706

 

 

 

当連結会計年度(2024年3月31日

連結貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりであります。

 

 

 

 

(単位:百万円)

 

 

連結貸借対照表

時価

差額

 

 

計上額

(1)

割賦債権

36,639

 

 

 

貸倒引当金(*3)

△276

 

 

 

 

36,363

36,493

130

(2)

リース債権及びリース投資資産

489,455

 

 

 

貸倒引当金(*3)

△1,574

 

 

 

(*4)

487,880

485,699

△2,181

(3)

営業貸付金

230,267

 

 

 

貸倒引当金(*3)

△5,298

 

 

 

 

224,969

226,466

1,496

(4)

営業投資有価証券及び投資有価証券

 

 

 

 

(*6),(*7)

6,941

6,941

資産計

756,155

755,600

△554

(5)

社債

100,750

99,407

△1,342

(6)

長期借入金

503,128

502,997

△131

負債計

603,878

602,404

△1,473

デリバティブ取引(*5)

(2,656)

(2,656)

 

(*1) 「現金及び預金」については、現金であること及び預金は短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似するものであることから記載を省略しております。また、「賃貸料等未収入金」、「未収還付法人税等」、「支払手形」、「買掛金」、「短期借入金」、「コマーシャル・ペーパー」、「未払金」、「未払法人税等」及び「預り金」につきましても、短期間で決済されるものであるため、時価は帳簿価額と近似していることから記載を省略しております。

(*2) 「買取債権」、「破産更生債権等」及び「債権流動化に伴う長期支払債務」につきましては、金額的重要性が乏しいため記載を省略しております。

(*3) 割賦債権、リース債権及びリース投資資産並びに営業貸付金に計上している貸倒引当金を控除しております。

(*4)連結貸借対照表計上額及び時価には見積残存価額が含まれております。

(*5) デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で表示しており、合計で正味の債務となる項目については、(  )で示しております。

(*6)市場価格のない株式等は、「資産(4)営業投資有価証券及び投資有価証券」には含まれておりません。当該金融商品の連結貸借対照表計上額は次のとおりであります。

 

(単位:百万円)

区分

連結貸借対照表計上額

非上場株式等

38,927

 

(*7) 連結貸借対照表に持分相当額を純額で計上する組合その他これに準ずる事業体への出資については記載を省略しております。

   当該出資の連結貸借対照表計上額は51,096百万円であります。

 

(注1)金銭債権及び満期のある有価証券の連結決算日後の償還予定額

当連結会計年度(2024年3月31日

(単位:百万円)

 

1年以内

1年超

5年超

10年超

 

5年以内

10年以内

現金及び預金

53,844

 

 

 

割賦債権(*1)(*2)

18,338

18,897

303

リース債権及びリース投資資産(*1)(*2)

176,446

298,708

19,703

5,020

賃貸料等未収入金(*2)

23,814

 

 

 

営業貸付金(*2)

124,571

90,566

19,112

1,023

買取債権(*3)

2,407

2,356

293

15

未収還付法人税等

253

 

 

 

投資有価証券

 

 

 

 

その他有価証券のうち満期があるもの

 

 

 

 

債券(社債)

1,005

303

合計

399,676

411,534

39,715

6,058

 

(*1)償還予定額には受取利息相当額を含めております。

(*2)破産更生債権等5,154百万円は償還予定額が見込めないため、上記の表には含めておりません。

(*3)買取債権のうち、償還予定額が見込めない4,067百万円は含めておりません。

 

(注2)社債、長期借入金及びその他の有利子負債の連結決算日後の返済予定額

当連結会計年度(2024年3月31日

(単位:百万円)

 

1年以内

1年超

2年超

3年超

4年超

5年超

 

2年以内

3年以内

4年以内

5年以内

短期借入金

40,366

コマーシャル・ペーパー

272,000

社債

15,000

20,000

30,600

150

15,000

20,000

長期借入金

110,145

196,444

155,976

9,615

11,618

19,327

債権流動化に伴う長期支払債務

483

420

199

199

139

1,255

合計

437,995

216,864

186,776

9,965

26,758

40,582

 

 

3. 金融商品の時価のレベルごとの内訳等に関する事項

金融商品の時価を、時価の算定に係るインプットの観察可能性及び重要性に応じて、以下の3つのレベルに分類しております。

レベル1の時価: 観察可能な時価の算定に係るインプットのうち、活発な市場において形成される当該時価

                 の算定の対象となる資産又は負債に関する相場価格により算定した時価

レベル2の時価: 観察可能な時価の算定に係るインプットのうち、レベル1のインプット以外の時価の算定

                 に係るインプットを用いて算定した時価

レベル3の時価: 観察できない時価の算定に係るインプットを使用して算定した時価

                 時価の算定に重要な影響を与えるインプットを複数使用している場合には、それらのイン

                 ットがそれぞれ属するレベルのうち、時価の算定における優先順位が最も低いレベルに

                 時価を分類しております

 

 

(1)時価で連結貸借対照表に計上している金融商品

前連結会計年度(2023年3月31日

区分

時価(百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

営業投資有価証券及び投資有価証券

 

 

 

 

その他有価証券

 

 

 

 

株式

1,694

87

1,782

債券

720

720

その他

655

5,084

5,740

デリバティブ取引

 

 

 

 

金利関連

172

172

資産計

2,350

5,344

720

8,414

デリバティブ取引

 

 

 

 

通貨関連

△2,766

△2,766

負債計

△2,766

△2,766

 

 

当連結会計年度(2024年3月31日

区分

時価(百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

営業投資有価証券及び投資有価証券

 

 

 

 

その他有価証券

 

 

 

 

株式

956

87

1,044

債券

1,374

1,374

その他

537

3,985

4,522

デリバティブ取引

 

 

 

 

金利関連

433

433

資産計

1,493

4,506

1,374

7,374

デリバティブ取引

 

 

 

 

通貨関連

△3,090

△3,090

負債計

△3,090

△3,090

 

 

(2)時価で連結貸借対照表に計上している金融商品以外の金融商品

前連結会計年度(2023年3月31日

区分

時価(百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

割賦債権

38,149

38,149

リース債権及びリース投資資産

512,416

512,416

営業貸付金

224,442

224,442

資産計

775,008

775,008

社債

(1年内償還予定を含む)

98,985

149

99,135

長期借入金

(1年内返済予定を含む)

484,916

484,916

負債計

98,985

485,065

584,051

 

 

当連結会計年度(2024年3月31日

区分

時価(百万円)

 

レベル1

レベル2

レベル3

合計

割賦債権

36,493

36,493

リース債権及びリース投資資産

485,699

485,699

営業貸付金

226,466

226,466

資産計

748,658

748,658

社債

(1年内償還予定を含む)

99,257

149

99,407

長期借入金

(1年内返済予定を含む)

502,997

502,997

負債計

99,257

503,146

602,404

 

 

 

(注1)時価の算定に用いた評価技法及び時価の算定に係るインプットの説明

割賦債権並びにリース債権及びリース投資資産

契約ごとの元利金の合計と新規に同様の取引を行った場合に想定される利率を基に割引現在価値法により算定しており、レベル3の時価に分類しております。

また貸倒懸念債権については、契約ごとの見積将来キャッシュ・フローとリスク・フリーレートを基に割引現在価値法により算定しており、レベル3の時価に分類しております。

営業貸付金

営業貸付金のうち変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映するため、貸付先の信用状態が実行後大きく異なっていない限り、時価は帳簿価額と近似していることから、当該価額をもって時価とし、レベル3に分類しております。一方、固定金利によるものは、契約ごとの元利金の合計と新規に同様の取引を行った場合に想定される利率を基に割引現在価値法により算定しており、レベル3の時価に分類しております。

また貸倒懸念債権については、契約ごとの見積将来キャッシュ・フローとリスク・フリーレートを基に割引現在価値法により算定しており、レベル3の時価に分類しております。

営業投資有価証券及び投資有価証券

有価証券については、活発な市場における無調整の相場価格を利用できるものはレベル1の時価に分類しております。公表された相場価格を用いていたとしても市場が活発でない場合にはレベル2の時価に分類しております。また、市場における取引価格が存在しない投資信託について、解約又は買戻請求に関して市場参加者からリスクの対価を求められるほどの重要な制限がない場合には基準価額を時価とし、レベル2の時価に分類しております。

私募債については、合理的に算定された価額によっており、割引率が観察不能であることからレベル3の時価に分類しております。

社債

当社の発行する社債の時価は、公表されている相場価格を参照して算定しており、その時価をレベル2の時価に分類しております。

また、当社の連結子会社の発行する社債の時価は、元利金の合計額を新規の資金調達において想定される利率により割り引いて算定しており、レベル3の時価に分類しております。

長期借入金

長期借入金のうち変動金利のものについては、短期間で市場金利を反映し、時価は帳簿価額と近似していることから、当該価額をもって時価とし、レベル3の時価に分類しております。

一方、固定金利によるものは、一定の期間ごとに区分した当該長期借入金の元利金の合計額と新規の借入において想定される利率を基に割引現在価値法により算定しており、レベル3の時価に分類しております。

デリバティブ取引

デリバティブ取引の時価については、取引先金融機関から提示された価格によっており、観察できないインプットを用いない又はその影響が重要でない場合はレベル2の時価に分類しております。

 

(注2)時価をもって連結貸借対照表計上額とする金融資産及び金融負債のうちレベル3の時価に関する情報

 

(1) 重要な観察できないインプットに関する定量的情報

前連結会計年度(2023年3月31日)

区分

評価技法

重要な観察できないインプット

インプットの範囲

インプットの加重平均

営業投資有価証券及び投資有価証券

 

 

 

 

その他有価証券

 

 

 

 

債券

割引現在価値法

割引率

5.2%-7.0%

6.3%

 

 

 

当連結会計年度(2024年3月31日)

区分

評価技法

重要な観察できないインプット

インプットの範囲

インプットの加重平均

営業投資有価証券及び投資有価証券

 

 

 

 

その他有価証券

 

 

 

 

債券

割引現在価値法

割引率

5.3%-7.2%

6.2%

 

 

(2) 期首残高から期末残高への調整表、当期の損益に認識した評価損益

前連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

 

(単位:百万円)

 

営業投資有価証券

及び投資有価証券

合計

その他有価証券

債券

期首残高

801

801

当期の損益又はその他の包括利益

 

 

損益に計上(*1)

その他の包括利益に計上(*2)

7

7

購入、売却、発行及び償還

 

 

購入

50

50

売却

発行

償還

レベル3の時価への振替

レベル3の時価からの振替

その他

△138

△138

期末残高

720

720

当期の損益に計上した額のうち連結貸借対照表日において保有する金融資産及び金融負債の評価損益(*1)

 

(*1) 連結損益計算書の「売上原価」に含まれております。

(*2) 連結包括利益計算書の「その他の包括利益」の「その他有価証券評価差額金」に含まれております。

 

当連結会計年度(自 2023年4月1日 至 2024年3月31日)

 

(単位:百万円)

 

営業投資有価証券

及び投資有価証券

合計

その他有価証券

債券

期首残高

720

720

当期の損益又はその他の包括利益

 

 

損益に計上(*1)

その他の包括利益に計上(*2)

△41

△41

購入、売却、発行及び償還

 

 

購入

970

970

売却

△250

△250

発行

償還

△152

△152

レベル3の時価への振替

レベル3の時価からの振替

その他

128

128

期末残高

1,374

1,374

当期の損益に計上した額のうち連結貸借対照表日において保有する金融資産及び金融負債の評価損益(*1)

 

(*1) 連結損益計算書の「売上原価」に含まれております。

(*2) 連結包括利益計算書の「その他の包括利益」の「その他有価証券評価差額金」に含まれております。

 

 

(3) 時価の評価プロセスの説明

当社は、時価の算定及び時価のレベルの分類に関する方針に沿って、時価の評価技法及び時価のレベルの分類方法を策定しており、また、時価の算定に用いられた評価技法の妥当性、使用するインプット及び算定結果としての時価並びに時価のレベルが方針及び手続に準拠しているかに関する適正性を確認しております。

 

(4) 重要な観察できないインプットを変化させた場合の時価に対する影響に関する説明

その他有価証券の内、固定金利の債券の時価の算定で用いている重要な観察できないインプットは、割引率であります。割引率は新規に同様の取引を行った場合に想定される利率を算定した推定値であります。一般に、割引率のインプットの著しい低下(上昇)は、時価の著しい増加(減少)を生じさせます。

 

 

(有価証券関係)

1.その他有価証券

前連結会計年度(2023年3月31日)

 

種類

連結貸借対照表
計上額(百万円)

取得原価
(百万円)

差額
(百万円)

 

連結貸借対照表計上額が取得原価を超えるもの

(1) 株式

1,606

696

910

(2) 債券

500

456

44

(3) その他

5,740

5,300

439

小計

7,847

6,453

1,394

連結貸借対照表計上額が取得原価を超えないもの

(1) 株式

176

287

△111

(2) 債券

219

223

△3

(3) その他

0

△0

小計

395

510

△115

合計

8,242

6,964

1,278

 

 

当連結会計年度(2024年3月31日)

 

種類

連結貸借対照表
計上額(百万円)

取得原価
(百万円)

差額
(百万円)

 

連結貸借対照表計上額が取得原価を超えるもの

(1) 株式

788

312

475

(2) 債券

209

205

3

(3) その他

4,522

4,261

261

小計

5,520

4,779

740

連結貸借対照表計上額が取得原価を超えないもの

(1) 株式

172

287

△114

(2) 債券

965

970

△4

(3) その他

0

△0

小計

1,137

1,257

△119

合計

6,658

6,037

620

 

 

2.連結会計年度中に売却したその他有価証券

前連結会計年度(自  2022年4月1日  至  2023年3月31日)

種類

売却額
(百万円)

売却益の合計額
(百万円)

売却損の合計額
(百万円)

株式

205

126

合計

205

126

 

 

当連結会計年度(自  2023年4月1日  至  2024年3月31日)

種類

売却額
(百万円)

売却益の合計額
(百万円)

売却損の合計額
(百万円)

株式

1,134

750

その他

1,694

157

合計

2,829

907

 

 

3.減損処理を行った有価証券

   前連結会計年度において、有価証券について減損処理は行っておりません。
    当連結会計年度において、有価証券について56百万円(その他有価証券)減損処理を行っております。

 

(デリバティブ取引関係)

1.ヘッジ会計が適用されていないデリバティブ取引

通貨関連

前連結会計年度(2023年3月31日

 

種類

契約額等

契約額等のうち1年超

時価

評価損益

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

 

市場取引以外の取引

金利通貨スワップ取引

 

 

 

 

受取円・
支払米ドル

25,830

3,655

△2,679

△2,679

受取円・
支払ユーロ

819

819

△45

△45

受取円・
支払シンガポールドル

2,012

△59

△59

受取米ドル・
支払マレーシアリンギット

680

680

11

11

受取円・
支払マレーシアリンギット

764

764

6

6

合計

30,107

5,920

△2,766

△2,766

 

 

当連結会計年度(2024年3月31日

 

種類

契約額等

契約額等のうち1年超

時価

評価損益

(百万円)

(百万円)

(百万円)

(百万円)

 

市場取引以外の取引

金利通貨スワップ取引

 

 

 

 

受取円・
支払米ドル

29,068

19,721

△3,019

△3,019

受取円・
支払ユーロ

306

△48

△48

受取米ドル・
支払マレーシアリンギット

215

15

15

受取円・
支払マレーシアリンギット

1,156

1,156

△38

△38

合計

30,746

20,878

△3,090

△3,090

 

 

 

2.ヘッジ会計が適用されているデリバティブ取引

(1) 通貨関連

前連結会計年度(2023年3月31日

  該当事項はありません。

 

当連結会計年度(2024年3月31日

  該当事項はありません。

 

(2) 金利関連

前連結会計年度(2023年3月31日

ヘッジ会計
の方法

デリバティブ
取引の種類等

主なヘッジ対象

契約額等

契約額等のうち1年超

時価

(百万円)

(百万円)

(百万円)

原則的処理方法

金利スワップ取引

借入金

225,440

120,300

172

支払固定・
受取変動

合計

225,440

120,300

172

 

 

当連結会計年度(2024年3月31日

ヘッジ会計
の方法

デリバティブ
取引の種類等

主なヘッジ対象

契約額等

契約額等のうち1年超

時価

(百万円)

(百万円)

(百万円)

原則的処理方法

金利スワップ取引

借入金

307,700

273,700

433

支払固定・
受取変動

合計

307,700

273,700

433

 

 

 

(退職給付関係)

1.採用している退職給付制度の概要

当社は、確定給付企業年金制度、確定拠出年金制度、退職一時金制度を設けております。

なお、当社は、2023年4月1日付で確定給付企業年金基金制度を確定拠出年金制度に移行しております。この制度変更に伴う損益は「退職給付制度間の移行等に関する会計処理」(企業会計基準適用指針第1号 2002年1月31日、2016年12月16日改正)及び「退職給付制度間の移行等の会計処理に関する実務上の取扱い」(実務対応報告第2号 2002年3月29日、2007年2月7日改正)に従い、21百万円を「退職給付制度改定損」として前連結会計年度の特別損失に計上しております。

また、一部の連結子会社は、複数事業主型確定給付企業年金基金制度に加入しておりますが、複数事業主制度のうち、自社の拠出に対応する年金資産の額を合理的に計算することができない制度については、確定拠出制度と同様に会計処理しております。

 

2.確定給付制度

(1) 退職給付債務の期首残高と期末残高の調整表

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(自 2022年4月1日

(自 2023年4月1日

 

至 2023年3月31日)

至 2024年3月31日)

退職給付債務の期首残高

4,627

3,196

勤務費用

229

180

利息費用

50

34

数理計算上の差異の発生額

4

△2

退職給付の支払額

△476

△302

確定拠出年金制度への移行に伴う減少額

△1,239

△47

退職給付債務の期末残高

3,196

3,057

 

 

(2) 年金資産の期首残高と期末残高の調整表

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(自 2022年4月1日

(自 2023年4月1日

 

至 2023年3月31日)

至 2024年3月31日)

年金資産の期首残高

2,916

1,501

期待運用収益

72

37

数理計算上の差異の発生額

△48

89

事業主からの拠出額

91

39

退職給付の支払額

△269

△74

確定拠出年金制度への移行に伴う減少額

△1,261

年金資産の期末残高

1,501

1,592

 

 

 

(3) 退職給付債務及び年金資産の期末残高と連結貸借対照表に計上された退職給付に係る負債及び退職給付に係る資産の調整表

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(2023年3月31日)

(2024年3月31日)

積立型制度の退職給付債務

1,209

1,142

年金資産

△1,501

△1,592

 

△292

△449

非積立型制度の退職給付債務

1,987

1,914

連結貸借対照表に計上された負債と資産の純額

1,694

1,464

 

 

 

退職給付に係る負債

2,034

1,914

退職給付に係る資産

△339

△449

連結貸借対照表に計上された負債と資産の純額

1,694

1,464

 

 

(4) 退職給付費用及びその内訳項目の金額

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(自 2022年4月1日

(自 2023年4月1日

 

至 2023年3月31日)

至 2024年3月31日)

勤務費用

229

180

利息費用

50

34

期待運用収益

△72

△37

数理計算上の差異の費用処理額

19

52

確定給付制度に係る退職給付費用

227

229

確定拠出年金制度への移行に伴う損益 (注)

21

 

(注)「退職給付制度改定損」として特別損失に計上しております。

 

(5) 退職給付に係る調整額

退職給付に係る調整額に計上した項目(税効果控除前)の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(自 2022年4月1日

(自 2023年4月1日

 

至 2023年3月31日)

至 2024年3月31日)

数理計算上の差異

△32

144

合計

△32

144

 

 

(6) 退職給付に係る調整累計額

退職給付に係る調整累計額に計上した項目(税効果控除前)の内訳は次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(2023年3月31日)

(2024年3月31日)

未認識数理計算上の差異

52

△91

合計

52

△91

 

 

 

(7) 年金資産に関する事項

①年金資産の主な内訳

年金資産合計に対する主な分類ごとの比率は、次のとおりであります。

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(2023年3月31日)

(2024年3月31日)

債券

58.7

%

57.0

%

株式

23.3

%

26.0

%

一般勘定

16.1

%

14.8

%

その他

1.9

%

2.2

%

合計

100.0

%

100.0

%

 

 

②長期期待運用収益率の設定方法

年金資産の長期期待運用収益率を決定するため、現在及び予想される年金資産の配分と、年金資産を構成する多様な資産からの現在及び将来期待される長期の収益率を考慮しております。

 

(8) 数理計算上の計算基礎に関する事項

主要な数理計算上の計算基礎(加重平均で表わしております。)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(自 2022年4月1日

(自 2023年4月1日

 

至 2023年3月31日)

至 2024年3月31日)

割引率

1.1

%

1.1

%

長期期待運用収益率

2.5

%

2.5

%

 

 

(注)確定給付制度には、複数事業主による企業年金制度が含まれております。

 

3.確定拠出制度

当社及び一部の連結子会社の確定拠出制度への要拠出額は、前連結会計年度69百万円、当連結会計年度119百万円であります。

 

4.複数事業主制度

ベネフィット・ワン企業年金基金

確定拠出制度と同様に会計処理する、複数事業主制度の企業年金基金制度への要拠出額は、前連結会計年度259百万円、当連結会計年度283百万円であります。

 

(1) 複数事業主制度の直近の積立状況

(単位:百万円)

 

前連結会計年度

当連結会計年度

 

(2022年6月30日)

(2023年6月30日)

年金資産の額

77,272

93,049

年金財政計算上の数理債務の額

75,263

90,531

差引額

2,008

2,517

 

 

(2) 複数事業主制度の掛金に占める当社グループの割合

前連結会計年度 1.35%(自 2022年1月1日 至 2023年12月31日)

当連結会計年度 1.21%(自 2023年1月1日 至 2024年12月31日)

 

(3) 補足説明

上記(1)の差引額の主な要因は、別途積立金(前連結会計年度1,617百万円、当連結会計年度2,008百万円)、当年度剰余金(前連結会計年度390百万円、当連結会計年度509百万円)であります。

なお、上記(2)の割合は当社グループの実際の負担割合とは一致しておりません。

 

(ストック・オプション等関係)

1.取締役の報酬等として株式を無償交付する取引のうち、事前交付型の内容、規模及びその変動状況

(1) 事前交付型の内容

 

2022年事前交付型

2023年事前交付型

付与対象者の区分及び人数(名)

当社取締役4名

当社取締役4名

株式の種類別の付与された株式数

普通株式  4,366株

普通株式  5,671株

付与日

2022年8月24日

2023年7月26日

権利確定条件

割当対象者が、2022年7月1日から2023年3月期に係る定時株主総会の終結の時までの間(以下「本役務提供期間」という。)、継続して当社の取締役の地位にあることを条件として、譲渡制限期間の満了時において、本割当株式の全部につき、譲渡制限を解除する。ただし、割当対象者が本役務提供期間において、当社の取締役の地位を喪失した場合、譲渡制限期間の満了時において、2022年7月から当該退任日を含む月までの月数を12で除した数に、本割当株式の数を乗じた数(ただし、計算の結果、1株未満の端数が生ずる場合には、これを切り捨てる。)の本割当株式につき、譲渡制限を解除する。

割当対象者が、2023年7月1日から2024年3月期に係る定時株主総会の終結の時までの間(以下「本役務提供期間」という。)、継続して当社の取締役の地位にあることを条件として、譲渡制限期間の満了時において、本割当株式の全部につき、譲渡制限を解除する。ただし、割当対象者が本役務提供期間において、当社の取締役の地位を喪失した場合、譲渡制限期間の満了時において、2023年7月から当該退任日を含む月までの月数を12で除した数に、本割当株式の数を乗じた数(ただし、計算の結果、1株未満の端数が生ずる場合には、これを切り捨てる。)の本割当株式につき、譲渡制限を解除する。

対象勤務期間

2022年7月1日~2023年6月26日

2023年7月1日~2024年6月27日

 

 

(2) 事前交付型の規模及びその変動状況

①費用計上額及び科目名

 

前連結会計年度

当連結会計年度

販売費及び一般管理費

9百万円

15百万円

 

 

②株式数

当連結会計年度において権利未確定株式数が存在した事前交付型を対象として記載しております。

 

2022年事前交付型

2023年事前交付型

  前連結会計年度末(株)

4,366

  付与(株)

5,671

  没収(株)

  権利確定(株)

4,366

  未確定残(株)

5,671

 

 

③単価情報

付与日における公正な評価単価(円)

2,101

3,085

 

 

2.取締役の報酬等として株式を無償交付する取引のうち、事後交付型の内容、規模及びその変動状況

該当事項はありません。

 

3.公正な評価単価の見積方法

取締役会決議の日の前営業日における東京証券取引所における当社の普通株式の終値としております。

 

4.権利確定株式数の見積方法

事前交付型は、基本的には、将来の没収数の合理的な見積りは困難であるため、実績の没収数のみ反映させる方法を採用しております。

 

 

(税効果会計関係)

1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

(繰延税金資産)

 

 

 

 

リース取引に係る申告調整額

3,672

百万円

2,308

百万円

貸倒引当金

2,519

百万円

2,659

百万円

投資有価証券評価損

1,962

百万円

986

百万円

税務上の繰越欠損金 (注)2

568

百万円

692

百万円

退職給付に係る負債

519

百万円

448

百万円

賞与引当金

291

百万円

317

百万円

その他

1,643

百万円

2,132

百万円

繰延税金資産小計

11,176

百万円

9,546

百万円

税務上の繰越欠損金に係る評価性引当額 (注)2

△564

百万円

△691

百万円

将来減算一時差異等の合計に係る評価性引当額

△791

百万円

△962

百万円

評価性引当額小計 (注)1

△1,356

百万円

△1,654

百万円

繰延税金資産合計

9,820

百万円

7,891

百万円

(繰延税金負債)

 

 

 

 

その他有価証券評価差額金

△655

百万円

△739

百万円

その他

△271

百万円

△308

百万円

繰延税金負債合計

△927

百万円

△1,047

百万円

繰延税金資産純額

8,893

百万円

6,844

百万円

 

 

 

 

 

 

 

(注) 1.評価性引当額が298百万円増加しております。この減少の主な内容は、連結子会社㈱リサ・パートナーズにおいて子会社株式評価損に係る評価性引当額が減少したことに伴うものであります。

2.税務上の繰越欠損金及びその繰延税金資産の繰越期限別の金額

前連結会計年度(2023年3月31日

 

1年以内

1年超

2年以内

2年超

3年以内

3年超

4年以内

4年超

5年以内

5年超

合計

税務上の繰越欠損金(a)

4

564

568百万円

評価性引当額

△564

△564百万円

繰延税金資産

4

(b)4百万円

 

(a) 税務上の繰越欠損金は、法定実効税率を乗じた額であります。

(b) 税務上の繰越欠損金568百万円(法定実効税率を乗じた額)について、繰延税金資産4百万円を計上しております。当該繰延税金資産4百万円は、主に当社における税務上の繰越欠損金について認識したものであります。当該税務上の繰越欠損金に係る繰延税金資産は、将来の課税所得の見込みにより、回収可能と判断しております。

 

当連結会計年度(2024年3月31日

 

1年以内

1年超

2年以内

2年超

3年以内

3年超

4年以内

4年超

5年以内

5年超

合計

税務上の繰越欠損金(a)

0

691

692百万円

評価性引当額

△691

△691百万円

繰延税金資産

0

(b)0百万円

 

(a) 税務上の繰越欠損金は、法定実効税率を乗じた額であります。

(b) 税務上の繰越欠損金692百万円(法定実効税率を乗じた額)について、繰延税金資産0百万円を計上しております。当該繰延税金資産0百万円は、当社の連結子会社における税務上の繰越欠損金について認識したものであります。当該税務上の繰越欠損金に係る繰延税金資産は、将来の課税所得の見込みにより、回収可能と判断しております。

 

 

2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異があるときの、当該差異の原因となった主要な項目別の内訳

 

前連結会計年度
(2023年3月31日)

当連結会計年度
(2024年3月31日)

法定実効税率

30.62

30.62

(調整)

 

 

 

 

損金不算入ののれんの償却額

0.40

0.40

非支配株主に帰属する当期純損益に含まれる組合分配額の調整

△7.29

△3.44

評価性引当額の増減

△4.86

3.01

連結子会社の適用税率差異

2.44

1.89

外国子会社合算所得

3.50

0.75

住民税均等割等

0.40

0.44

持分法による投資損益

0.07

△0.12

その他

△0.50

△0.42

税効果会計適用後の法人税等の負担率

24.78

33.14

 

 

(収益認識関係)

重要性が乏しいため、記載を省略しております。