第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

 当第3四半期連結累計期間(2022年4月1日~12月31日)における我が国経済は、世界的に猛威を振るう新型コロナウイルス感染症の影響に加え、ウクライナ情勢の緊迫化や急激な円安、資源価格の高騰等により、景気の先行きは引き続き不透明な状況で推移いたしました。

 当社グループの属する情報サービス産業においては、そのような状況においても、労働力の減少に対応する経営効率化や生産性向上はもとより、テクノロジーの活用により新たな価値や収益を生み出すデジタルビジネスの推進を狙いとするデジタル・トランスフォーメーション(以下「DX」という。)への需要は依然として強く、中でも将来の技術者減少や技術革新に対応するための情報システムの近代化、モダナイゼーションへの取組が活発であることから、IT投資の需要が引き続き堅調に推移するものと予想される一方で、世界情勢の変化や金融政策の引き締め等を背景に、投資判断の先送りをする傾向が強まる可能性も懸念されております。

 このような状況の中、当社グループは「新たな価値を創造し、常識を変え、文化を進化させる」という企業理念のもと、ローコードによる自動化技術と当社独自の開発方法論を活用して、情報システム開発の内製化を推進するサービスを提供することにより、日本企業の国際的競争力を向上させることをミッションとするDX事業を展開しております。

 当社グループの事業は、ローコード技術とアジャイル手法を最大限に活かせる当社グループ独自の開発方法論である「AGILE-DX」を活用したコンサルティング・受託開発及びトレーニングの各サービスを提供する「プロフェッショナルサービス」と、ローコード開発ツール等のソフトウェアを販売する「ソフトウェアライセンス販売」から構成されております。「プロフェッショナルサービス」においては、「OutSystems®」を中心としたローコード開発ツールを活用するコンサルティング及び受託開発が順調に拡大するなか、サービスの将来的な需要拡大に対応する当社グループ従業員技術者の採用・育成及びサービスパートナー確保を積極的に推進いたしました。「ソフトウェアライセンス販売」においては、「プロフェッショナルサービス」の提供に伴う「OutSystems®」を中心とする当社グループ取扱製品の既存顧客への定着及び新規顧客への拡販に努めました。

 さらに、2022年4月8日に発表されました三井情報株式会社との資本業務提携契約締結を機に、今後の成長をより増大させるべく、前倒しで研究開発や人材獲得・育成を進めてまいりました。

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は1,655,279千円(前年同四半期比15.3%増)、営業利益は222,684千円(前年同四半期比28.7%減)、経常利益は219,349千円(前年同四半期比25.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は144,879千円(前年同四半期比28.7%減)となりました。

また、セグメントの業績につきましては、当社グループはDX事業の単一セグメントのため記載を省略しております。

 

(2) 財政状態の分析

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、3,167,638千円となり、前連結会計年度末に比べ10,160千円増加いたしました。これは主に売掛金及び契約資産が減少したことによるものであります。固定資産は180,620千円となり、前連結会計年度末に比べ12,424千円減少いたしました。これは主に減価償却による減少であります。

 この結果、総資産は3,348,258千円となり、前連結会計年度末に比べ2,264千円減少いたしました。

 

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における流動負債は733,430千円となり、前連結会計年度末に比べ173,217千円減少いたしました。これは主に未払法人税等が減少したことによるものであります。固定負債は58,829千円となり、前連結会計年度末に比べ12,878千円増加いたしました。これはその他(繰延税金負債)が増加したことによるものであります。

 この結果、負債合計は792,259千円となり、前連結会計年度末に比べ160,339千円減少いたしました。

 

 (純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は2,555,998千円となり、前連結会計年度末に比べ158,074千円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものであります。

 この結果、自己資本比率は76.3%(前連結会計年度末は71.6%)となりました。

 

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は39,936千円であります。

これは主にDX事業におけるデジタルレイバー等新サービスの研究開発活動による支出や、外部との連携による基礎研究の開始に伴い発生したものであります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。