第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の状況

当社グループでは、国内外の衛生用品メーカーを中心に衛生用品製造機械等の提案活動を積極展開するとともに、受注済みの機械製造案件や改造案件の早期完成・引渡し、部品販売の促進に努めることで、売上拡大を図っております。

当第1四半期連結累計期間の売上高は、3,853百万円(前年同四半期比4.1%減)となり、主な製品別売上高では、生理用ナプキン製造機械1,129百万円(同82.7%増)、小児用紙おむつ製造機械1,000百万円(同13.8%増)、大人用紙おむつ製造機械887百万円(同48.8%減)、部品601百万円(同16.5%増)、その他235百万円(同13.9%減)となりました。

利益面では、前第1四半期連結累計期間と比較して原価率は低下したものの、減収の影響を吸収しきれず営業損失は132百万円(前年同四半期は営業損失361百万円)、経常損失は39百万円(前年同四半期は経常損失270百万円)となりました。また、保有株式の縮減に伴い投資有価証券売却益を特別利益に計上しましたが、グループ内の資金政策の見直しに伴う税効果会計の処理(一過性の費用計上)の影響により、親会社株主に帰属する四半期純損失は758百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失223百万円)となりました。

なお、当社グループは、生理用ナプキン製造機械及び紙おむつ製造機械等の一般産業用機械・装置製造業及びその他の事業でありますが、その他の事業の全セグメントに占める割合が僅少であり、開示情報として重要性が乏しいため、セグメント情報の記載を省略しております。

② 財政状態の状況

(資産合計)

 当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ180百万円増加し49,451百万円となりました。電子記録債権が737百万円、投資有価証券が571百万円、売掛金が297百万円及び原材料及び貯蔵品が114百万円減少いたしましたが、現金及び預金が1,173百万円、仕掛品が406百万円、建設仮勘定が207百万円及び土地が189百万円増加いたしました。

(負債合計)

 負債合計は、前連結会計年度末に比べ815百万円増加し15,334百万円となりました。電子記録債務が757百万円及び長期借入金が125百万円減少いたしましたが、繰延税金負債が813百万円、契約負債が380百万円及び未払法人税等が220百万円増加いたしました。

(純資産合計)

 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ634百万円減少し34,117百万円となりました。為替換算調整勘定が685百万円増加いたしましたが、利益剰余金が1,022百万円及びその他有価証券評価差額金が375百万円減少いたしました。

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は31百万円であります。

 なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当社は、2024年5月8日開催の取締役会において、Delta S.r.l.(本社:イタリア・クレモナ)と持分譲受契約を締結して同社を子会社化することを決議し、2024年6月10日に持分取得が完了いたしました。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」をご参照ください。