第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、事業等のリスクについて新たに発生した事項又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、国内消費やインバウンド需要が改善する中、緩やかな回復傾向にあります。一方で長期化するロシア・ウクライナ情勢、大幅な円安や物価上昇の影響等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。当社を取り巻く環境として、「従業員を結果で管理する」、「ルールに基づく組織運営により働く場所に関係なく結果を出す」といった組織の生産性向上を図ることに対する市場ニーズは強く、当社サービスの需要は引き続き高い状況が続いております。

このような経営環境の中、当社グループは「識学を広める事で人々の持つ可能性を最大化する」という企業理念のもと、組織コンサルティング事業においては、コンサルタント人材の育成、コンサルタントの品質管理を徹底的に行いながら、「識学」が顧客の組織に浸透する状態を実現するべくサービス提供を行ってまいりました。スポーツエンタテインメント事業においては、2024年5月にBリーグの2023-24シーズンが終了するまでB1昇格を目標にチーム強化への積極的な投資を行いながら、地域密着型クラブとして認知度向上に向けたマーケティング活動やスポンサー獲得のための積極的な営業活動を行ってまいりました。VCファンド事業及びハンズオン支援ファンド事業においては、新進気鋭スタートアップ投資事業有限責任組合が新たに1社に対して出資を実施するなど、積極的な投資先の検討を行ってまいりました。

この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は1,330,077千円(前年同期比11.2%増)、営業利益は90,367千円(前年同期は営業損失146,454千円)、経常利益は110,182千円(前年同期は経常損失147,573千円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は106,651千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失81,763千円)となりました。

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

 

(組織コンサルティング事業)

①マネジメントコンサルティングサービス

当第1四半期連結累計期間においては、採用済みのコンサルタント候補の育成と顧客基盤拡大のためのマーケティング活動による投資を継続してまいりました。

この結果、当第1四半期連結累計期間のマネジメントコンサルティングサービス売上高は676,212千円(前年同期比4.9%増)となりました。

 

②プラットフォームサービス

当第1四半期連結累計期間においては、「識学」に基づく組織運営が“定着”するまで継続的に運用支援を行う「識学 基本サービス」の拡販に注力してまいりました。

「識学 基本サービス」には、「識学」が組織に徹底できている状態を5つの軸と6段階のフェーズに分類し、フェーズの診断を実施することで顧客が解決すべき組織課題を明確にする機能があります。この機能により明確になった組織課題に対してコンサルタントが課題解決に向けたサポートを実施することによって「識学 基本サービス」に対する顧客満足度の向上に取り組んでまいりました。

この結果、当第1四半期連結会計期間末における識学基本サービスの契約社数は700社(前連結会計年度末は699社)、識学クラウドの契約社数は74社(前連結会計年度末は83社)、識学基本サービスライト(旧識学会員)の会員数は336社(前連結会計年度末は309社)となりました。

 

また、当第1四半期連結累計期間のプラットフォームサービス売上高は483,760千円(前年同期比20.1%増)となりました。

 

上記の結果、当第1四半期連結累計期間の組織コンサルティング事業における売上高は1,159,972千円(前年同期比10.8%増)、営業利益は56,282千円(前年同期は営業損失118,437千円)となりました。

 

(スポーツエンタテインメント事業)

当第1四半期連結累計期間においては、B1リーグへの昇格を目指してチームの強化を行いながら「地域密着型クラブ」として地域スポーツ振興を普及することを目的とした取組みを行ってまいりました。当第1四半期連結会計期間においては、2024-25シーズンのスポンサー獲得に向けた営業活動及び企業版ふるさと納税のさらなる拡充に向けた地方公共団体との連携強化に努めてまいりました。2024年5月に終了した2023-24シーズンのスポンサーからの受注額は270,891千円(前年同期比15.3%増)と順調に推移しました。

上記の結果、当第1四半期連結累計期間におけるスポーツエンタテインメント事業の売上高は170,105千円(前年同期比43.4%増)、営業利益は64,335千円(前年同期は営業損失21,743千円)となりました。

 

(VCファンド事業)

当第1四半期連結累計期間においては、「組織力」や「成長する組織への転換」に着目した投資を行い、投資先企業への「識学」導入による組織改善によって成長を支援するベンチャーキャピタルファンドを運営し、新進気鋭スタートアップ投資事業有限責任組合が新たに1社に対して出資を実施するなど、積極的な投資を行ってまいりました。

この結果、当第1四半期連結累計期間におけるVCファンド事業の営業損失は19,845千円となりました。

 

(ハンズオン支援ファンド事業)

当第1四半期連結累計期間においては、投資先のEXIT(IPO/M&A等)によるキャピタルゲインを収益源とする「組織改善支援×金融・ファイナンス支援」という独自性を持ったハンズオン支援ファンドを運営してまいりました。

この結果、当第1四半期連結累計期間におけるハンズオン支援ファンド事業の営業損失は2,266千円となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

当第1四半期連結会計期間末における総資産は、4,500,502千円となり、前連結会計年度末と比較して59,525千円の減少となりました。

(流動資産)

当第1四半期連結会計期間末の流動資産合計は、3,758,689千円となり、前連結会計年度末と比較して43,917千円の減少となりました。これは主に、現金及び預金の減少396,130千円があった一方で、営業投資有価証券の増加155,300千円があったことによるものであります。

(固定資産)

当第1四半期連結会計期間末の固定資産合計は、741,812千円となり、前連結会計年度末と比較して15,608千円の減少となりました。これは主に、投資その他の資産に含まれる長期前払費用の減少15,862千円があったことによるものであります。

(流動負債)

当第1四半期連結会計期間末の流動負債合計は、1,115,066千円となり、前連結会計年度末と比較して10,695千円の減少となりました。これは主に、未払費用の減少67,554千円、及び未払金の減少36,804千円があった一方で、賞与引当金の増加33,000千円、及び前受金の増加27,554千円があったことによるものであります。

(固定負債)

当第1四半期連結会計期間末の固定負債合計は、264,183千円となり、前連結会計年度末と比較して84,920千円の減少となりました。これは主に、長期借入金の減少85,119千円によるものであります。

(純資産)

当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、3,121,251千円となり、前連結会計年度末と比較して36,090千円の増加となりました。これは主に、利益剰余金の増加106,651千円があった一方で、自己株式の増加49,534千円、及び非支配株主持分の減少19,475千円があったことによるものであります。

 

(3) 経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題についての重要な変更はありません。

 

(5) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(6)従業員の状況

①連結会社の状況

当第1四半期連結累計期間において、当社グループの業容拡大に伴う採用により当社グループの従業員数は17名増加し255名になりました。

②提出会社の状況

当第1四半期累計期間において、業容拡大に伴う採用により当社の従業員数は17名増加し228名になりました。

 

3 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。