当第3四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第3四半期累計期間(自 2023年9月1日 至 2024年5月31日)における我が国経済は、インバウンド需要の増加や政府の経済政策を背景に底堅い景気が継続しております。一方で、物価の上昇、ウクライナや中東の不安定な情勢、為替相場の変動など景気の先行きは楽観できない状況です。
当社が属する国内の情報サービス産業においては、業務効率化ニーズを背景とした、DX(デジタルトランスフォ ーメーション)推進ニーズは引き続き旺盛です。また、生成AIの劇的な進化が継続しており、生成AIの業務での活用期待は一段と高まっております。
このような環境下、当社はクラウドネイティブカンパニーとして、「日本のエンタープライズシステムにグローバル品質のクラウドパワーを」をミッションに掲げ、日本のDXの加速に取り組んでまいりました。また、生成AIを今後の成長の柱に据えるべく大幅な事業変革にも取り組んでおります。
新規プロジェクトとして、デジタル庁より「標準型電子カルテシステムα版の設計・開発業務」を受託し、開発を開始しました。生成AI関連では、外務省より「生成AI活用のための環境構築及び運用」を受託した他、複数の地方自治体において「GaiXer」の導入も進んでおります。一方で厚生労働省との契約が3月に終了した影響で、リセールの売上高が670百万円(前年同四半期比43.0%減)と大幅に減少しております。
以上の結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高5,420百万円(前年同期比39.1%減)、売上総利益1,977百万円(前年同期比38.8%減)、営業利益545百万円(前年同期比70.9%減)、経常利益546百万円(前年同期比70.5%減)四半期純利益351百万円(前年同期比69.9%減)となりました。
なお、当社の事業はクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。
(資産)
当第3四半期会計期間末における総資産は6,704百万円となり、前事業年度末に比べて435百万円減少しました。これは主に、流動資産のその他が161百万円増加した一方で、売掛金及び契約資産が598百万円減少したことによるものであります。流動資産のその他の増加は、主に未収還付法人税等の計上により未収入金が190百万円増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末における負債は632百万円となり、前事業年度末に比べて788百万円減少しました。これは主に、買掛金が277百万円、未払法人税等が220百万円、流動負債のその他が203百万円減少したことによるものであります。流動負債のその他の減少は、主に未払費用が95百万円、未払金が90百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末における純資産は6,072百万円となり、前事業年度末に比べて353百万円増加しました。これは主に、四半期純利益351百万円を計上したことによるものであります。
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
当社は、「Technology to FIX your challenges. あなたのチャレンジをテクノロジーで成就する」という企業理念を実現すべく、2008年9月に株式会社FIXERを設立し、事業活動を推進してまいりました。
クラウドサービスとして提供されるAIのノウハウを生かし、生成型AI(Azure OpenAI Service)を活用したエンタープライズAGIプラットフォーム「GaiXer」の提供を2023年4月から開始しました。
第2四半期会計期間より、当社が提供する「GaiXer」を活用して、東京工業大学と共同研究、千葉県がんセンターと臨床研究を開始しており、当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は6百万円となりました。
当第3四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。