第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

 当第1四半期連結累計期間(2024年3月1日から2024年5月31日)におけるわが国経済は、3年間続いたコロナ禍の影響を脱し、円安や資源価格の高騰に伴う物価高の影響を受けつつも、緩やかな回復を続けています。個人消費も、各企業の賃上げ浸透による支出への前向きな循環メカニズムが徐々に強まっていることに加え、円安を追い風にインバウンド需要増加が続いており、堅調な推移となりました。

 当アパレル・ファッション業界の市況は、コロナ禍沈静化に伴う反動需要が一巡し、回復ペースはやや鈍化傾向でありますが、旺盛なインバウンド需要にも支えられ底堅く推移しております。

 こうした状況の下、当社グループは、中期経営計画(2023年2月期~2025年2月期)の最終年度である当期の計画達成に向け、事業構造改革の継続推進に加え、重点課題として商品力と販売力の抜本強化にも鋭意取り組んでおります。しかしながら、前期は、コロナ禍沈静化後リベンジ消費が想定より盛り上がり売上高を大きく伸ばしましたが、当第1四半期は、リベンジ消費の反動に加え、繰越在庫の大幅減少によるセール販売の落ち込みの影響が大きく、売上高については前期を下回る結果となりました。一方プロパー販売は前期並みの推移であり、結果プロパー販売比率は計画を上回り、売上総利益率改善に寄与しました。

 この結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は153億7千8百万円(前年同期比3.7%減)、営業利益は7億4千7百万円(同27.8%減)、経常利益は7億3千万円(同28.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億9千万円(同34.1%減)となりました。

 なお、当社グループは、アパレルを核とするファッション関連事業の単一セグメントでありますので、セグメント情報の記載はしておりません。

 

(2)財政状態の分析

 当第1四半期連結会計期間末における資産総額は、前連結会計年度末に比べ20億5千万円増加し、608億9百万円となりました。これは売掛金が3億4千1百万円、投資有価証券が19億9千8百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。

 負債総額は前連結会計年度末に比べ11億1千9百万円増加し、186億1千9百万円となりました。これは賞与引当金が2億3千3百万円、繰延税金負債が5億2千8百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。

 また純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したものの、配当金の支払いがあったことにより利益剰余金が4億3千6百万円減少しましたが、その他有価証券評価差額金が13億7千6百万円増加したこと等により421億9千万円となりました。

 この結果、自己資本比率は69.4%となりました。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。また、新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

 特記事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

ライセンス契約

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等は下記の通りです。

 

契約会社名

契約締結先

ブランド名

契約内容

契約期間

㈱三陽商会

八木通商㈱

㈱マッキントッシュジャパン

マッキントッシュ フィロソフィー

1 商標使用権の許諾

2 技術情報の提供

3 製造権及び販売権の許諾

2024年7月1日から

2030年6月30日まで

(注1)

マッキントッシュ ロンドン

2025年1月1日から

2030年6月30日まで

(注2)

㈱三陽商会

バーバリー・ジャパン㈱

ザ・スコッチハウス(注3)

1 商標使用権の許諾

2 技術情報の提供

3 製造権及び販売権の許諾

2024年1月1日から

2024年12月31日まで

(注3)

(注)1 更新前における契約期間は2018年7月1日から2024年6月30日まで

2 更新前における契約期間は2020年1月1日から2024年12月31日まで

3 ザ・スコッチハウスのライセンス契約は2024年12月31日をもって終了いたします。