当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は前連結会計年度末より805,918千円増加し、6,038,833千円となりました。
これは主に現金及び預金が597,192千円、投資有価証券が176,066千円増加したことによるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は前連結会計年度末より151,062千円増加し、2,258,013千円となりました。
これは主に前受金が76,947千円、未払法人税等が51,346千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は前連結会計年度末より654,856千円増加し、3,780,820千円となりました。
これは主に非支配株主持分が303,175千円し、利益剰余金が240,563千円増加したことによるものであります。
(2)経営成績の状況
当社におきましては、「一人ひとりが「自分のストーリー」を生きていく世の中をつくる」をビジョンに掲げ、EC型のサービスマーケットプレイスである「ココナラスキルマーケット」等のサービスを展開しております。当社はオフラインで日常的に行われているあらゆる取引をオンラインでより便利に置き換えていくことで、唯一無二のサービスECプラットフォームとなることを目指しております。
当社がターゲットとする個人・企業間サービスにおいては、潜在市場規模は約18兆円と非常に大きい一方、オンラインで取引される比率は1%程度と推定されています(情報通信総合研究所による推定値)。オンラインでのサービス取引は、人生100年時代の到来や働き方改革でライフスタイルが従来とは大きく変化する中、社会的にも重要性の高い市場と考えております。
当第3四半期連結累計期間につきましては、「ココナラプロ」、「ココナラコンサル」、「ココナラアシスト」といった新規事業の立ち上げを行い、ココナラ経済圏の拡大を進めた他、2024年1月に株式会社みずほ銀行との合弁会社である株式会社みずほココナラを設立し、4月にサービスを開始しました。また、「ココナラ募集」について、2024年2月に応募・募集フォーム等の大幅アップデートを行った他、4月より時間単価や月額単価で継続的な仕事を依頼できる機能をリリースしました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の流通高は11,672,548千円(前年同四半期比7.4%増)、売上高は4,228,303千円(前年同四半期比26.0%増)、営業利益は299,790千円(前年同四半期は220,914千円の営業損失)、経常利益は214,206千円(前年同四半期は262,522千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は240,484千円(前年同四半期は166,674千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、第1四半期連結会計期間より、従来「スキルマーケット」としていた報告セグメントの名称を「マーケットプレイス」に、「法律相談」としていた報告セグメントの名称を「メディア」に、「テックエージェント」としていた報告セグメントの名称を「エージェント」にそれぞれ変更しております。当該変更は名称変更のみであり、セグメント情報に与える影響はありません。
①マーケットプレイス
「マーケットプレイス」においては、「ココナラ募集」について、2024年2月より応募・募集フォーム等の大幅アップデートを行った他、4月には時間単価や月額単価で継続的な仕事を依頼できる機能をリリースしました。また、「みずほココナラスキルマーケット」のサービス提供を2024年4月より開始しました。
この結果、売上高は3,230,711千円(前年同四半期比9.0%増)、セグメント利益は342,039千円(前年同四半期は185,244千円のセグメント損失)となりました。
②メディア
「メディア」においては、ユーザーと弁護士のマッチング精度・量ともに順調であることから有料登録弁護士数が拡大しており、これを背景として弁護士からの広告収入である固定の利用料も成長しております。
この結果、売上高は479,431千円(前年同四半期比24.3%増)、セグメント利益は115,261千円(前年同四半期比217.3%増)となりました。
③エージェント
「エージェント」においては、2023年10月に優秀なアシスタントがビジネスをサポートする月額制サービス「ココナラアシスト」といった新規事業の立ち上げを行い、ココナラ経済圏の拡大を進めました。
この結果、売上高は518,160千円(前年同四半期比8,117.6%増)、セグメント損失は128,286千円(前年同四半期は48,779千円のセグメント損失)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析に重要な変更はありません。
(取得による企業結合)
当社は、2024年5月16日開催の取締役会において、アン・コンサルティング株式会社の株式及び合同会社EKパートナーズの持分を取得し、両社を完全子会社化することを決議し、同日付で株式譲渡契約を締結し、2024年6月3日付で株式を取得しました。
なお、詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。
(資金の借入)
当社は、アン・コンサルティング株式会社の株式及び合同会社EKパートナーズの持分の取得を目的に、金融機関から必要な資金の借入を行うことを決議いたしました。
なお、詳細につきましては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(重要な後発事象)」に記載のとおりであります。