当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大による事業への影響につきましては、現時点で軽微ではありますが、引き続き状況を注視してまいります。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、国内においても4度目の緊急事態宣言が発出されるなど、先行きの不安も含め、今後もある程度厳しい状況で推移していくものと考えております。
学習塾業界におきましても、こうした経済状況や少子化、教育制度改革や大学入試改革、GIGAスクール構想による学校へのICT導入の前倒しなどとも相まって、取り巻く環境が大きく変わろうとしております。
このような外部環境に対して、少子化を前提としたビジネスモデルの当社グループは、「すべては子どもたちの未来のために」という考え方から、高品質な「本物」の教育サービスを提供し、徹底した差別化戦略によって日本を代表するオンリーワン企業を目指すことを経営の基本方針としております。
新型コロナウイルス感染症の影響に対しても、子どもたちの教育の場を守るために、当社グループは、社会的責任を果たすべく、同業他社には例のない徹底した感染防止策を講じることで、子どもたちが安心して通塾し、対面で個別指導を受けることができる環境作りに注力してまいりました。さらには、職域でのワクチン接種を開始する政府発表方針を受け、ワクチン接種の加速化と集団免疫の獲得による早期の経済再生に向けて、約1万人分のワクチンを確保した上で、7月5日より、当社グループの従業員およびその家族、講師、生徒の保護者、提携先(学校法人駿河台学園等)を対象として接種希望者へのワクチン接種を実施し、8月11日に完了いたしました。当社グループはこれからも1対1の対面指導を継続するために、感染防止対策に取り組んでまいります。当社グループのそうした取り組みの成果もあり、当第2四半期連結会計期間末における当社グループ各社の生徒数は前年・前々年同期を上回る水準となっており、学校内個別指導塾「スクールTOMAS」の導入校も増加するなど、既存事業の業績は順調に推移しております。
今後は、従来までの新校展開を再開していくことに加えて、当社、ヒューリック株式会社およびコナミスポーツ株式会社との3社提携による事業拡充や、株式会社伸芽会とコナミスポーツ株式会社との業務提携による「多彩で豊かな人間性をもった文武両道的バランスのとれた子どもを育む」事業の発展、株式会社スクールTOMASとKDDIまとめてオフィス株式会社との提携による学校へのICT導入でのマーケット拡張など、異業種を含めた他社との提携を積極的に行っていくことで、持続的成長と企業価値向上に努めてまいります。
以上の結果、売上高は14,612百万円(前年同期比31.5%増)、営業利益は1,337百万円(前年同期は営業損失460百万円)、経常利益は1,379百万円(前年同期は経常損失416百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は882百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失468百万円)となりました。
当社グループの経営成績は、受験後の卒業等により生徒数が変動することから、新学期スタート時期である
第1四半期連結会計期間を底とし、講習会授業を実施する第2・第4四半期連結会計期間に大きく膨らむ季節的な変動要因があります。
セグメント別の経営成績は、次のとおりとなります。
なお、前年同期におきましては新型コロナウイルス感染症に起因する休校、自粛等の影響により一時的に経営成績が悪化しておりましたが、当第2四半期連結累計期間におきましては、徹底した感染防止策を講じた事業活動等を継続することにより、いずれのセグメントでも前年同期比で経営成績が良化しております。
①TOMAS(トーマス)[学習塾事業部門]
完全1対1の進学個別指導による高品質な教育サービスを提供し、売上高は7,456百万円(前年同期比25.4%増)、内部売上を含むと7,456百万円(前年同期比25.4%増)となりました。
当第2四半期連結会計期間におきましては、TOMAS月島校(東京都)、TOMAS流山おおたかの森校(千葉県)を新規開校、TOMAS蒲田校(東京都)を移転リニューアルいたしました。
②名門会 [家庭教師派遣教育事業部門]
100%プロ社会人講師による教育指導サービスの提供に加え、全国区へ事業展開を図っており、売上高は2,358百万円(前年同期比14.4%増)となりました。
当第2四半期連結会計期間におきましては、名門会鹿児島校(鹿児島県)、名門会熊本校(熊本県)、TOMEIKAI天神校(福岡県)を新規開校いたしました。
③伸芽会 [幼児教育事業部門]
名門幼稚園・名門小学校受験業界でトップクラスの合格実績を誇る既存事業「伸芽会」に加え、受験対応型の長時間英才託児事業「伸芽’Sクラブ(しんが~ずくらぶ)」の2つのブランドの充実を図り、売上高は3,309百万円(前年同期比42.3%増)、内部売上を含むと3,310百万円(前年同期比42.3%増)となりました。
④スクールTOMAS [学校内個別指導事業部門]
学校内個別指導塾「スクールTOMAS」の営業展開を推し進め、売上高は968百万円(前年同期比84.1%増)、内部売上を含むと1,094百万円(前年同期比69.9%増)となりました。
⑤プラスワン教育 [人格情操合宿教育事業部門]
情操分野を育む多彩な体験学習サービスの提供を行い、売上高は511百万円(前年同期比112.0%増)、内部売上を含むと527百万円(前年同期比104.9%増)となりました。
⑥その他の事業
売上高は7百万円(前年同期比57.2%増)、内部売上を含むと62百万円(前年同期比57.9%増)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産は、現金及び預金、たな卸資産、その他の流動資産(前払費用等)、有形固定資産、繰延税金資産、敷金及び保証金の増加、営業未収入金、未収還付法人税等の減少等により、前連結会計年度末と比較して557百万円増加し、14,414百万円となりました。
負債は、未払金、未払法人税等、前受金、賞与引当金、退職給付に係る負債、資産除去債務の増加、関係会社整理損失引当金の減少等により、前連結会計年度末と比較して1,048百万円増加し、8,413百万円となりました。
純資産は、資本剰余金、利益剰余金の減少等により、前連結会計年度末と比較して491百万円減少し、6,000百万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて206百万円増加し、4,170百万円(前連結会計年度末3,963百万円)となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は2,279百万円(前年同期に使用した資金は623百万円)となりました。
これは主に、税金等調整前四半期純利益1,425百万円、減価償却費178百万円、売上債権の減少額371百万円、前払費用の増加額△79百万円、未払金の増加額190百万円、前受金の増加額394百万円、法人税等の支払額△419百万円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は674百万円(前年同期に使用した資金は354百万円)となりました。
これは主に、有形固定資産の取得による支出△474百万円、無形固定資産の取得による支出△46百万円、敷金及び保証金の差入による支出△112百万円等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は1,398百万円(前年同期に使用した資金は211百万円)となりました。
これは主に、短期借入れによる収入2,300百万円、短期借入金の返済による支出△2,300百万円、配当金の支払額△1,398百万円等によるものです。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響に関する会計上の見積りについては、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)」をご参照ください。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(8)研究開発活動
該当事項はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。