当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び当社の連結子会社)が判断したものであります。
①経営成績
当社グループは、健康食品、化粧品及び医薬品の製造販売事業を核として、飲食業と合わせた観光事業、建設業と合わせた不動産開発事業を三本の柱に注力しております。昨年4月に開校した日本語学校に合わせ、旅行業、観光事業を昨年1月よりスタートさせ、また、ベトナム国の給食事業企業を昨年1月に連結子会社化いたしました。さらに、昨年8月中国重慶市に販売子会社を新設、昨年10月に不動産事業、建設事業、飲食事業等を展開する国内企業を連結子会社化し、売上規模の拡大を図りました。
業績につきましては、ヘルスケア事業におけるOEM及び海外販売の増収により、連結売上高は22,344百万円(前年同期比119.5%)となりました。利益面につきましては、増収効果により売上総利益が増加し、営業利益は1,495百万円(前年同期比141.9%)、経常利益は1,514百万円(前年同期比139.5%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は922百万円(前年同期比135.3%)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(ヘルスケア事業)
・OEM部門
ドラッグストアをはじめとする店舗販売業の顧客において、来客数の増加やインバウンド消費の回復等により受注が増加いたしました。また、ロコモ対策やダイエット訴求の機能性表示食品の受注が堅調に推移いたしました。人材の採用・育成を中心に営業体制の強化を図っております。
生産面においては、更なる品質向上及び省人化を図るため、自動検査機等の増設を進めております。
・自社製品販売部門
海外販売は、コロナ収束に伴い既存顧客における美容商材の受注が回復基調で推移いたしました。加えて、円安影響による購買意欲の高まりや、育成中の外国人営業スタッフによる母国等での新規顧客獲得により受注が伸び始めております。店舗販売は、外商顧客への販売強化が売上に寄与いたしました。通信販売は、新聞への広告出稿等により新規顧客の獲得が順調に進みました。
以上の結果、ヘルスケア事業の業績は、売上高13,375百万円(前年同期比120.7%)、営業利益2,095百万円(前年同期比148.8%)となりました。
(医薬品事業)
医薬品市場は、大別して医師の処方箋に基づき病院・診療所、調剤薬局で購入する医療用医薬品市場と、医師の処方箋が要らず、薬局・薬店で購入する一般用医薬品市場に分けられます。
医薬品事業の好調を牽引している一般用医薬品のOEM受注が増加したほか、医療用医薬品については、重点販売製品として位置付けている自社製造、医療用ジェネリック医薬品『ピムロ顆粒』(下剤)、生活改善薬のジェネリック医薬品『シルデナフィル錠』『フィナステリド錠』『タダラフィル錠』が順調に売上を伸ばしました。加えて、今年4月より医療用漢方製剤の薬価が上がったことから、利益面において安定的に黒字が出せる体制となりました。
以上の結果、医薬品事業の業績は、売上高1,678百万円(前年同期比105.6%)、営業利益132百万円(前年同期比87.0%)となりました。
(百貨店事業)
さいか屋において、藤沢店では、ヤマダデンキが昨年6月に開店して以降、入店客数の増加等、百貨店ゾーンとの相乗効果が得られたことに加え、賃料収入が拡大しました。これに続き、横須賀店では、昨年9月より改装工事のため一時閉鎖した地下1階に、食品スーパー「ヨークフーズ」が3月20日に開店したことにより、藤沢店と同様の効果が出ております。更に、横須賀店1階へのドラッグストア「サンドラッグ」開店(6月19日)及び藤沢店地下1階への食品スーパー「ライフ」開店(今秋)に伴う改装セールを開催し、売上増に寄与するとともに、開店以降の更なる賃料収入の拡大を見込んでおります。
また、自社運営の金地金買取専門店「買取サロン」は、昨年9月に利便性の向上を目指し1階に移設させた藤沢店をはじめ、横須賀店、川崎店においても好調を維持しております。
以上の結果、百貨店事業の業績は、売上高3,870百万円(前年同期比97.7%)、営業利益26百万円(前年同期比228.5%)となりました。
(飲食事業)
なすび各店舗において全体的に回復傾向にあり、中でも法人関係の宴会や会食、観光団体の来店が売上増に大きく寄与いたしました。昨年9月に、日本テレビ系列の番組「ヒューマングルメンタリーオモウマい店」にて紹介された「なすび総本店」は、全国からの集客につながりジャンボ海老フライ御膳が好評を得ております。利益面においても、作業効率の向上やメニューの見直し、新商品開発等により原価率の適正化に注力しております。
以上の結果、飲食事業の業績は、売上高1,640百万円(前年同期比150.0%)、営業損失21百万円(前年同期に比べ92百万円の営業利益の改善)となりました。
②財政状態
(流動資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,025百万円増加し、21,900百万円となりました。この増加要因は主として、商品及び製品並びに販売用不動産が1,953百万円、現金及び預金が306百万円増加したことによるものであります。
(固定資産)
当第3四半期連結会計期間末における固定資産合計は、前連結会計年度末に比べ2,737百万円増加し、23,934百万円となりました。この増加要因は主として、有形固定資産が1,837百万円、無形固定資産が504百万円、投資その他の資産が395百万円増加したことによるものであります。
(流動負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,385百万円増加し、17,239百万円となりました。この増加要因は主として、短期借入金が1,503百万円、契約負債が295百万円、流動負債のその他が256百万円、賞与引当金が113百万円増加したことによるものであります。
(固定負債)
当第3四半期連結会計期間末における固定負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,828百万円増加し、14,888百万円となりました。この増加要因は主として、長期借入金が1,666百万円、固定負債のその他が156百万円増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ549百万円増加し、13,706百万円となりました。この増加要因は主として、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が521百万円増加したことによるものであります。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は111,446千円であります。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。