当第1四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中における将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルスの影響による経済活動の制限がなくなり社会経済活動が活発化しておりますが、円安の進行やウクライナ情勢に起因するエネルギーを始めとする物価の高騰が長期化しており、個人の消費行動は依然として慎重で、先行き不透明な状況が続いております。
当社の主要な事業である広告関連事業におきましては、イベント集客や人の移動等の行動制限がなくなったことから広告需要は回復の兆しが見られております。
新聞等発行事業のうち「ちいき新聞」の発行事業におきましては、2023年11月末現在で、2県40エリアで40版を発行、週間の発行部数は約173万部となりました。発行エリアごとの採算性を注視しながら、中大口クライアントへの提案に力を入れており、顧客単価の向上に努めております。また、ちいき新聞広告とWEB広告など商材を組み合わせた提案を行い、顧客の販売促進計画全体に関わることで「ちいき新聞」の広告効果の最大化を図っております。新規媒体においては、2023年9月、11月に富裕層向け情報誌「AFFLUENT(アフルエント)」、2023年10月に子育て支援情報誌「ままここっと®」を発行し、いずれも売上を伸ばしております。また、小学生・中学生向けキャリア教育副教材「発見たんけん」につきましては、2024年4月以降の発行・配布に向けて発行エリアを拡大し、営業活動を強化しております。その他、求人情報紙「Happiness」は需要が堅調に推移しているため発行回数を増やし、当社が注力しているヒューマンリソース事業の中心を担っております。
折込チラシ配布事業におきましては、それぞれの地域にカスタマイズされた独自の地図情報システム(GIS)を活用することにより、広告主の顧客ターゲットが明確となり効率的かつ広告効果の最大化を図るサービスを実現しております。当第1四半期会計期間においては主に外食産業、冠婚葬祭業、リユース業の需要が高く、折込チラシ配布事業の好調を牽引しております。折込チラシ配布事業は現在、当社事業の中で最も強みを発揮している事業であることから、事業の発展および拡大を図るため2023年12月より専任の担当を配置し、組織再編を実施いたします。
販売促進総合支援事業におきましては、「ちば市政だより」の配布業務受託を中心とした行政自治体の刊行物制作・配布の受託が増加しております。より多くの住民に情報を発信したいという行政機関や各自治体の意向の高まりから、同事業は今後さらなる売上の拡大を見込んでおります。マッチング事業におきましては、主力商材である「ちいき新聞の外壁塗装」の反響が落ち込んだことにより当第1四半期会計期間の売上は伸び悩みました。反響の回復のため、広告やホームページの内容改善などの対策を講じております。
その他事業につきましては、主にWEB事業へ経営資源を投下し、成長スピードの加速を図っております。メインコンテンツであるコミュニティサイト「チイコミ!」はサービスの見直しやコンテンツの強化を継続するとともに販売施策にも力を入れ、新規掲載店舗の獲得に努めております。また、「チイコミ!」を含む当社サービスのユーザー情報をデータベースとして蓄積し、セグメント情報を元にしたメールやダイレクトメールの発送ができるサービスを新たにスタートする予定となっております。
以上の結果、当第1四半期累計期間における売上高は754,459千円(前年同期比103.8%)、経常利益は11,847千円(前年同期は27,163千円の経常損失)、四半期純利益は9,506千円(前年同期は34,191千円の四半期純損失)となりました。
(2)財政状態の分析
資産、負債及び純資産の状況
(資産)
当第1四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末に比べ34,697千円増加し1,143,885千円となりました。これは、主に売掛金が85,659千円増加、現金及び預金が37,582千円減少、敷金及び保証金が14,163千円減少したことによります。
(負債)
当第1四半期会計期間末の流動負債は、前事業年度末に比べ48,260千円増加し660,045千円となりました。これは、主に未払金が32,181千円増加、その他に含まれる未払消費税等が19,448千円増加、賞与引当金が14,809千円増加、未払費用が19,732千円減少したことによります。
当第1四半期会計期間末の固定負債は、前事業年度末に比べ23,049千円減少し320,100円となりました。これは、主に長期借入金が24,996千円減少したことによります。
(純資産)
当第1四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末に比べ9,487千円増加し163,739千円となりました。これは、主に四半期純利益9,506千円を計上したことによります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当第1四半期累計期間において、財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針に重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。
(8)主要な設備
当第1四半期累計期間において、主要な設備の著しい変動及び前事業年度末における計画の著しい変更はありません。
当第1四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。