第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)経営成績の分析

 当中間会計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による影響が薄れ、経済活動が正常化する中、日経平均株価が最高値を更新するなど景気回復の動きがみられました。しかしながら一方、ウクライナの戦争長期化や中東情勢の緊迫化など国際情勢の不安定さによる原材料・エネルギー価格の高騰、また国内における労働力不足や円安の長期化による物価上昇など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 フォーム印刷業界におきましては、日常生活やビジネス・スタイルのペーパーレス化に向けた動きは一層進展し、公的部門、民間部門ともにビジネスフォームの減少傾向は続いており、厳しい経営環境となっております。

 このような情勢の中、当社は、主力製品でありペーパーレス化が避けられない「印刷関連」「DPP(データ・プリント・プロセシング)」において一段の効率化に取り組む一方、お客様のDXの動きに合わせた「WEB」「BPO」を重点分野とし、顧客ニーズを吸収出来るよう活動を進めてまいりました。この結果、売上高3,802百万円(前年同期比31.0%減)、営業利益53百万円(前年同期比94.9%減)、経常利益73百万円(前年同期比93.2%減)、中間純利益45百万円(前年同期比92.4%減)となりました。

 また、売上状況につきましては、印刷関連1,291百万円(前年同期比6.3%減)、DPP2,033百万円(前年同期比20.1%減)、WEB146百万円(前年同期比32.1%減)、BPO330百万円(前年同期比75.9%減)となっております。なお、当中間会計期間より、売上区分の分類を変更しており、前年同期比較については、前年同期の数値を変更後の売上区分に組み替えた数値で比較しております。

 

(2)財政状態の分析

 当中間会計期間末における総資産は、前事業年度末に比べて20百万円増加し、11,396百万円となりました。資産の部においては、流動資産が15百万円増加し5,448百万円、固定資産が5百万円増加し5,948百万円となりました。また、負債の部においては、流動負債が91百万円増加し1,558百万円、固定負債が2百万円増加し484百万円となりました。この結果、純資産の部においては、73百万円減少し9,353百万円となり、自己資本比率が82.1%となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況の分析

 当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前事業年度末に比べ98百万円増加し、4,081百万円となりました。
 当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は348百万円(前年同期は445百万円の獲得)となりました。これは主として税引前中間純利益81百万円、減価償却費184百万円及び仕入債務の増加額98百万円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果得られた資金は4百万円(前年同期は25百万円の獲得)となりました。これは主として有価証券の償還による収入30百万円、投資有価証券の売却による収入31百万円、投資有価証券の取得による支出43百万円及び有形固定資産の取得による支出10百万円であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は254百万円(前年同期は462百万円の使用)となりました。これは主として配当金の支払195百万円及びリース債務の返済による支出59百万円によるものであります。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当中間会計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等は行われておりません。