第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

以下の記載における将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間のわが国経済を振り返りますと、景気は緩やかな回復が続きました。すなわち、輸出は、海外経済減速の影響がみられたものの、部品の供給制約緩和によって生産が持ち直した自動車を中心に底堅く推移しました。また、個人消費は、物価高の影響を受けながらも回復基調を維持しました。耐久財消費が自動車を中心に回復したほか、新型コロナウイルス感染症の影響が一段と弱まる中で、旅行や外食などのサービス消費が持ち直しました。さらに、企業の設備投資も、ソフトウェア投資や研究開発投資などが下支えとなり、堅調に推移しました。

こうした中で、首都圏及び神奈川県の景気も総じてみれば回復しました。海外製造業の景況感悪化を背景に、輸出や製造業の生産活動は伸び悩みました。一方、神奈川県内でも、旅行や外食などのサービス消費や自動車などの耐久財消費を中心に、個人消費は持ち直しました。

金融面では、日本銀行が現行の「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の枠組みを継続したため、短期金利はマイナス圏内での推移となりました。また、長期金利についても、日本銀行が許容変動幅(±0.5%程度)を維持したことなどを受けて、その上限である+0.5%をやや下回って推移しました。

このような経営環境のなか、当第1四半期連結累計期間における財政状態、経営成績の状況は、以下のとおりとなりました。

総資産は、前連結会計年度末に比べ 1兆4,102億60百万円減少し、24兆3,192億92百万円となり、純資産は、前連結会計年度末に比べ 455億14百万円増加し、1兆2,067億69百万円となりました。預金は前連結会計年度末に比べ 3,721億34百万円増加し、19兆8,138億55百万円、貸出金は前連結会計年度末に比べ 5,635億56百万円増加し、16兆3,138億55百万円、有価証券は前連結会計年度末に比べ 702億68百万円増加し、2兆9,386億4百万円となりました。

連結粗利益は、その他業務利益の減少などにより、前第1四半期連結累計期間に比べ 161億25百万円減少し、389億60百万円となりました。

与信関係費用が増加したことなどにより、経常利益は前第1四半期連結累計期間に比べ 183億38百万円減少し、65億86百万円となりました。

親会社株主に帰属する四半期純利益については、負ののれん発生益の計上などにより、前第1四半期連結累計期間に比べ 30億50百万円増加し、203億65百万円となりました。

 

 

前第1四半期

連結累計期間

(百万円)(A)

当第1四半期

連結累計期間

(百万円)(B)

増減(百万円)

(B)-(A)

連結粗利益

55,085

38,960

△16,125

資金利益

42,240

44,280

2,040

信託報酬

55

53

△2

役務取引等利益

13,712

13,425

△287

特定取引利益

657

186

△471

その他業務利益

△1,580

△18,985

△17,405

営業経費(△)

31,573

32,899

1,326

与信関係費用(△)

△1,027

223

1,250

貸出金償却(△)

656

986

330

個別貸倒引当金繰入額(△)

一般貸倒引当金繰入額(△)

貸倒引当金戻入益

500

230

△270

償却債権取立益

1,133

421

△712

その他(△)

△51

△111

△60

株式等関係損益

57

327

270

その他

327

421

94

経常利益

24,924

6,586

△18,338

特別損益

△141

15,515

15,656

税金等調整前四半期純利益

24,783

22,101

△2,682

法人税等合計(△)

7,433

1,685

△5,748

四半期純利益

17,349

20,415

3,066

非支配株主に帰属する四半期純利益(△)

33

49

16

親会社株主に帰属する四半期純利益

17,315

20,365

3,050

 

(注) 「連結粗利益」は、(資金運用収益-資金調達費用)+信託報酬+(役務取引等収益-役務取引等費用)+(特定取引収益-特定取引費用)+(その他業務収益-その他業務費用)で算出しております。

 

(収支等の状況)

①  国内・海外別収支

当第1四半期連結累計期間の資金運用収支は、前第1四半期連結累計期間比 20億40百万円増加442億80百万円、信託報酬は、前第1四半期連結累計期間比 2百万円減少の53百万円、役務取引等収支は、前第1四半期連結累計期間比 2億87百万円減少134億25百万円、特定取引収支は、前第1四半期連結累計期間比 4億71百万円減少1億86百万円、その他業務収支は、前第1四半期連結累計期間比 174億5百万円減少△189億85百万円となりました。

 

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

資金運用収支

前第1四半期連結累計期間

41,979

261

42,240

当第1四半期連結累計期間

43,919

360

44,280

  うち資金運用収益

前第1四半期連結累計期間

44,440

621

172

44,888

当第1四半期連結累計期間

57,002

1,757

1,139

57,619

  うち資金調達費用

前第1四半期連結累計期間

2,460

359

172

2,648

当第1四半期連結累計期間

13,083

1,396

1,139

13,339

信託報酬

前第1四半期連結累計期間

55

55

当第1四半期連結累計期間

53

53

役務取引等収支

前第1四半期連結累計期間

13,699

12

13,712

当第1四半期連結累計期間

13,414

10

13,425

  うち役務取引等収益

前第1四半期連結累計期間

15,156

26

15,183

当第1四半期連結累計期間

15,921

23

15,944

  うち役務取引等費用

前第1四半期連結累計期間

1,456

14

1,470

当第1四半期連結累計期間

2,506

13

2,519

特定取引収支

前第1四半期連結累計期間

657

657

当第1四半期連結累計期間

186

186

  うち特定取引収益

前第1四半期連結累計期間

674

674

当第1四半期連結累計期間

192

192

  うち特定取引費用

前第1四半期連結累計期間

16

16

当第1四半期連結累計期間

6

6

その他業務収支

前第1四半期連結累計期間

△1,727

146

△1,580

当第1四半期連結累計期間

△19,107

122

△18,985

  うちその他業務収益

前第1四半期連結累計期間

8,258

161

14

8,405

当第1四半期連結累計期間

8,664

153

31

8,786

  うちその他業務費用

前第1四半期連結累計期間

9,985

14

14

9,985

当第1四半期連結累計期間

27,771

31

31

27,771

 

(注) 1  「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。

2  「海外」とは、連結子会社の海外店であります。

3  「相殺消去額」には内部取引金額等を表示しております。

 

 

②  国内・海外別預金残高の状況

○  預金の種類別残高(末残)

 

種類

期別

国内

海外

相殺消去額(△)

合計

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

金額(百万円)

預金合計

前第1四半期連結会計期間

19,119,447

26,648

19,146,095

当第1四半期連結会計期間

19,784,968

28,886

19,813,855

  うち流動性預金

前第1四半期連結会計期間

15,030,983

1,210

15,032,194

当第1四半期連結会計期間

15,653,567

1,354

15,654,922

  うち定期性預金

前第1四半期連結会計期間

3,631,675

25,438

3,657,113

当第1四半期連結会計期間

3,624,301

27,531

3,651,833

  うちその他

前第1四半期連結会計期間

456,788

456,788

当第1四半期連結会計期間

507,098

507,098

譲渡性預金

前第1四半期連結会計期間

551,999

551,999

当第1四半期連結会計期間

545,182

545,182

総合計

前第1四半期連結会計期間

19,671,446

26,648

19,698,095

当第1四半期連結会計期間

20,330,150

28,886

20,359,037

 

(注) 1  「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。

2  「海外」とは、連結子会社の海外店であります。

3  流動性預金=当座預金+普通預金+貯蓄預金+通知預金

4  定期性預金=定期預金+定期積金

5  「相殺消去額」には内部取引金額等を表示しております。

 

③  国内・海外別貸出金残高の状況

○  業種別貸出状況(末残・構成比)

 

業種別

前第1四半期連結会計期間

当第1四半期連結会計期間

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

国内(除く特別国際金融取引勘定分)

15,091,583

100.00

16,191,390

100.00

  製造業

1,092,683

7.24

1,208,992

7.47

  農業、林業

4,841

0.03

4,993

0.03

  漁業

6,084

0.04

5,718

0.04

  鉱業、採石業、砂利採取業

2,908

0.02

2,866

0.02

  建設業

321,466

2.13

377,765

2.33

  電気・ガス・熱供給・水道業

150,835

1.00

165,396

1.02

  情報通信業

148,271

0.98

155,963

0.96

  運輸業、郵便業

344,215

2.28

370,377

2.29

  卸売業、小売業

1,081,979

7.17

1,175,518

7.26

  金融業、保険業

505,218

3.35

580,487

3.59

  不動産業、物品賃貸業

4,421,643

29.30

4,851,467

29.96

  その他の各種サービス業

1,297,341

8.60

1,350,563

8.34

  地方公共団体

467,891

3.10

476,186

2.94

  その他

5,246,201

34.76

5,465,093

33.75

海外及び特別国際金融取引勘定分

99,120

100.00

122,465

100.00

  政府等

  金融機関

7,284

7.35

19,900

16.25

  その他

91,835

92.65

102,565

83.75

合計

15,190,703

───

16,313,855

───

 

(注) 1  「国内」とは、当社及び連結子会社(海外店を除く)であります。

2  「海外」とは、連結子会社の海外店であります。

 

④  「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づく信託業務の状況

連結会社のうち、「金融機関の信託業務の兼営等に関する法律」に基づき信託業務を営む会社は、株式会社横浜銀行1社であります。

イ  信託財産の運用/受入状況(信託財産残高表)

資 産

科目

前連結会計年度

2023年3月31日

当第1四半期連結会計期間

2023年6月30日

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

銀行勘定貸

34,603

100.00

35,801

100.00

合計

34,603

100.00

35,801

100.00

 

 

負 債

科目

前連結会計年度

2023年3月31日

当第1四半期連結会計期間

2023年6月30日

金額(百万円)

構成比(%)

金額(百万円)

構成比(%)

金銭信託

34,603

100.00

35,801

100.00

合計

34,603

100.00

35,801

100.00

 

(注)共同信託他社管理財産については、前連結会計年度(2023年3月31日)及び当第1四半期連結会計期間(2023年6月30日)のいずれも取扱残高はありません。

 

ロ  元本補填契約のある信託の運用/受入状況(末残)

科目

前連結会計年度

2023年3月31日

当第1四半期連結会計期間

2023年6月30日

金銭信託

(百万円)

貸付信託

(百万円)

合計

(百万円)

金銭信託

(百万円)

貸付信託

(百万円)

合計

(百万円)

銀行勘定貸

34,603

34,603

35,801

35,801

資産計

34,603

34,603

35,801

35,801

元本

34,603

34,603

35,801

35,801

負債計

34,603

34,603

35,801

35,801

 

 

(2) 経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当第1四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

3 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。