第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当グループが判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

エンタテインメントコンテンツ事業を取り巻く環境としましては、コンシューマ分野におきまして、新型コロナウイルス感染症による巣ごもり消費の反動から、市場動向には落ち着きが見られます。一方で、サービス提供形態の多様化により、デバイス、プラットフォームを問わず、全世界に向けてより長期にコンテンツ・サービスを届ける環境が整ったことから、ゲーム市場の成長に対する期待は継続しています。アミューズメント機器市場におきましては、コロナ禍からの経済再開により市場の回復が進んでいます。円安に起因した原材料価格の高騰はありながら、プライズカテゴリーの好調は継続し、全体としては底堅く推移しました。

遊技機業界におきましては、パチスロ機が牽引する形で良好な市場環境が継続しております。パチスロ機においては当グループにおける『スマスロ北斗の拳』をはじめ、6.5号機及びスマートパチスロにおいて話題性のある機種が登場していることから、高い稼働水準を維持しております。パチンコ機においては新たなヒット機種が登場しておらず、稼働水準も低調に推移しておりますが、2023年4月より従来のパチンコ機と比較して幅広いゲーム設計が可能なスマートパチンコの導入が開始されております。

リゾート業界におきましては、国内においては、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症に移行されるなど社会経済活動の正常化の動きが進んでおり、観光需要喚起策としての全国旅行支援策の継続も寄与したことから、旅行需要には引き続き回復傾向が見られました。インバウンドについては、日本入国時における水際対策措置が終了したことや国際線定期便の再開も進んでいることから、回復幅は高い傾向が見られました。

 

このような経営環境のもと、当第1四半期連結累計期間における売上高は108,050百万円(前年同期比63.4%増)、営業利益は22,556百万円(前年同期比712.2%増)、経常利益は23,096百万円(前年同期比442.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は17,259百万円(前年同期比446.4%増)となりました。

 

セグメント別の概況は以下のとおりであります。

なお、文中の各セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んでおりません。

 

《エンタテインメントコンテンツ事業》

コンシューマ分野のフルゲームにおいては新作タイトル『世界樹の迷宮I・II・III HD REMASTER』、『ソニックオリジンズ・プラス』等を販売し、販売本数は74万本(前年同期は44万本)となりました。リピートタイトルにおいては前期発売タイトルを中心に販売し、販売本数は412万本(前年同期は470万本)となりました。これらの結果として、フルゲームの販売本数は全体で487万本(前年同期は514万本)となりました。 F2Pにおいては、『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』、及び開発は株式会社セガ、パブリッシャーは株式会社バンダイナムコエンターテインメントが担う『ONE PIECE バウンティラッシュ』が牽引しました。また、『404 GAME RE:SET -エラーゲームリセット-』の配信を開始しました。

アミューズメント機器分野におきましては、UFOキャッチャー® シリーズやプライズ等を中心に販売いたしました。

映像・玩具分野におきましては、映像において、劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影』等を公開し、玩具において、新製品『ヘッドセットではいしん?!カメラも IN!マウスできせかえ!すみっコぐらしパソコン MYLIVE』や定番製品を販売いたしました。

以上の結果、売上高は53,846百万円(前年同期比2.0%増)、経常利益は4,403百万円(前年同期比45.9%減)となりました。

 

《遊技機事業》

パチスロ機におきましては、『スマスロ北斗の拳』等の販売を行い、64千台の販売(前年同期は8千台の販売)となりました。『スマスロ北斗の拳』の販売台数につきましては既に計画を上回り、2023年8月にも追加販売を予定しております。パチンコ機におきましては『P北斗の拳 暴凶星』等の販売を行い、39千台の販売(前年同期は14千台の販売)となりました。

以上の結果、売上高は50,979百万円(前年同期比382.9%増)、経常利益は21,836百万円(前年同期は経常損失646百万円)となりました。

 

《リゾート事業》

リゾート事業におきましては、『フェニックス・シーガイア・リゾート』において、政府や独自の観光需要喚起策が寄与したことや、個人客が堅調に推移したことに加え、国際会議や法人イベント等の大型MICEを開催し、コロナ禍で低調に推移していた団体客の回復が進みました。

海外におきましては、PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.(当社持分法適用関連会社)が運営する『パラダイスシティ』において、カジノ売上については日本人VIP客のドロップ額(チップ購入額)が新型コロナウイルス感染症拡大前を超える水準を維持する等、引き続き回復傾向が見られました。

※PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.は12月決算のため3ヶ月遅れで計上

以上の結果、売上高は2,920百万円(前年同期比10.2%増)、経常損失は272百万円(前年同期は経常損失1,168百万円)となりました。

 

(2) 財政状態の状況

(資産及び負債)

当第1四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ6,537百万円増加し、508,104百万円となりました。

流動資産は、前連結会計年度末に比べ9,091百万円減少いたしました。これは、棚卸資産が増加した一方で、売上債権や現金及び預金が減少したこと等によるものであります。

固定資産は、前連結会計年度末に比べ15,628百万円増加いたしました。これは、投資有価証券や貸付金が増加したこと等によるものであります。

当第1四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ10,937百万円減少し、159,280百万円となりました。これは、仕入債務、契約負債及び賞与引当金がそれぞれ減少したこと等によるものであります。

(純資産)

当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて17,475百万円増加し、348,823百万円となりました。これは、配当金の支払により株主資本が減少した一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したこと等によるものであります。

(財務比率)

当第1四半期連結会計期間末における流動比率は、前連結会計年度末に比べ23.9ポイント上昇の318.0%となりました。また、当第1四半期連結会計期間末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ2.5ポイント上昇し、68.5%となりました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は12,048百万円であります。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。