第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。なお、当社グループは、前第3四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同中間連結会計期間との比較分析は行っておりません。

 

(1) 経営成績の状況

当中間連結会計期間において、ランサムウェアを始めとした大手企業に対するサイバー攻撃が大きなニュースとなり、当社セキュリティ事業に対する社会的な期待が高まりました。特にサイバー攻撃の原因を特定するための「ログ管理」製品への需要が堅調な推移となりました。

また、各産業界において経済安全保障上の観点から「サイバーセキュリティガイドライン」の策定などのセキュリティ対策が推進されたことにより、自動車関連産業を中心としたセキュリティコンサルティングや監視サービスの引き合いが増加しました。

以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は2,235,493千円、営業利益は259,789千円、経常利益は276,312千円、親会社株主に帰属する中間純利益は195,749千円となりました。

 

セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

 

データセキュリティ事業

当中間連結会計期間におけるデータセキュリティ事業は、サイバー攻撃検知対策のためのログ管理製品 「ALog」がオンプレミス版のライセンス販売モデルを終了し、2024年4月1日よりクラウド版・オンプレミス版ともにサブスクリプションモデルに移行致しました。これに伴い、フロー売上減少による一時的な収益の低下を見込んでおりましたが、大型案件の増加などにより好調に推移いたしました。また、セキュリティ監査支援、CSIRT体制構築、セキュリティコンサルティング等のセキュリティサービスが堅調に推移したことに加え、今期新たに締結した大手代理店との業務提携なども売上高の伸長に寄与致しました。

この結果、当中間連結会計期間における売上高は926,799千円、セグメント利益は375,068千円となりました。

 

ネットワークセキュリティ事業

当中間連結会計期間におけるネットワークセキュリティ事業は、売上計上が2024年12月期第3四半期にスライドした中規模案件が複数あったものの、ゼロトラストへのニーズの高まりを背景にクラウド上から企業インフラ全体をセキュリティ化する「VeronaSASE」に対する需要に加え、慢性的なIT人材不足により、クラウド情シスサービス「ランサポ」が引き続き堅調に推移したことが、売上高伸長に貢献致しました。

この結果、当中間連結会計期間における売上高は1,308,694千円、セグメント利益は303,887千円となりました。

 

(2) 財政状態の状況

①資産、負債及び純資産の状況

(資産)

当中間連結会計期間末における総資産は4,927,315千円となり、前連結会計年度末と比較して1,150,444千円増加しました。これは主に、借入金等により現金及び預金が1,148,260千円増加したこと等によるものです。

 

(負債)

当中間連結会計期間末における負債合計は2,970,992千円となり、前連結会計年度末と比較して980,359千円増加しました。これは主に、増加運転資金を目的とする短期借入金が600,000千円、長期借入金が144,834千円、ALogソフトウエアの販売体系をサブスクリプションモデルに変更したことにより契約負債が213,777千円増加したこと等によるものです。

 

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産の合計1,956,322千円となり、前連結会計年度末と比較して170,085千円増加しました。これは主に、利益剰余金が195,749千円増加、及び自己株式が買付等により64,426千円増加したこと等によるものです。

 

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、3,046,026千円となり、前連結会計年度末と比較して1,148,260千円増加しました。当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの変動要因は次のとおりとなります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の営業活動におけるキャッシュ・フローは、467,399千円の収入超過となりました。これは主に税金等調整前中間純利益や契約負債(前受金)の増加があったためです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の投資活動におけるキャッシュ・フローは、13,034千円の支出超過となりました。これは主に有形固定資産や無形固定資産の取得があったためです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間の財務活動におけるキャッシュ・フローは、693,895千円の収入超過となりました。これは主に短期借入金による収入や長期借入金による収入があったためです。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当中間期連結累計期間において、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定に重要な変更はありません。

 

(6) 経営方針・経営戦略等

当中間期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(7) 研究開発活動

当中間期連結累計期間における研究開発活動の金額は56,266千円であります。なお、当中間期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(8) 経営成績に重要な影響を与える要因

当中間期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。

 

(9) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当中間期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性についての分析に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。