当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当社は、前中間会計期間については中間財務諸表を作成していないため、前年同中間会計期間との比較分析は行っておりません。
(1)経営成績の状況
当中間会計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による影響が和らぎ、景気の持ち直しが期待された一方で、中東地域をめぐる情勢やウクライナ情勢の長期化、世界的な資源・エネルギー価格の高騰、円安基調の経済情勢等を背景とした物価の上昇や金利上昇圧力の高まりなど、先行きが不透明な状態が続いております。
このような状況下で、当社は、主に販売注力業界である自動車業界を中心にカイクラの継続的な販売とサービス提供に努めてまいりました。その結果、当中間会計期間のカイクラアクティブユーザー数は2,740社(前事業年度末比5.3%増加)、5,205拠点(前事業年度末比15.5%増加)となりました。
この結果、売上高は593,598千円となりました。
また、サーバー利用料やカイクラアダプター費用、これらの設置費用などにより売上原価を109,748千円、および人件費や広告宣伝費などにより販売費及び一般管理費を446,773千円計上しております。この結果、営業利益は37,076千円となりました。さらに、上場関連費用や本社オフィスの移転に関する事務所移転費用を営業外費用に計上した結果、経常利益は8,052千円となりました。これらに加え、当年度に増資を行い住民税均等割の金額が増加したこと、及び本社オフィス移転に関する繰延税金資産を取り崩したことなどにより、法人税等が7,579千円発生したことから、中間純利益は472千円となりました。
なお、当社の事業セグメントは、単一セグメントでありますので、セグメント別の記載は省略しております。
(2)財政状態の状況
(資産)
当中間会計期間末における流動資産合計は1,039,355千円となり、前事業年度末に比べ599,975千円増加いたしました。これは、主に現金及び預金が619,747千円増加、売掛金が7,765千円減少したことなどによるものであります。
固定資産合計は120,936千円となり、前事業年度末に比べ23,566千円増加いたしました。これは、主に有形固定資産合計が29,910千円増加、無形固定資産合計が13,173千円増加、投資その他の資産合計が19,517千円減少したことなどによるものであります。
この結果、資産合計は1,160,292千円となり、前事業年度末に比べ623,541千円増加いたしました。
(負債)
当中間会計期間末における流動負債合計は179,931千円となり、前事業年度末に比べ56,994千円増加いたしました。これは、主に短期借入金が60,000千円増加、その他流動負債が28,708千円減少したことなどによるものであります。
固定負債合計は20,825千円となり、前事業年度末に比べ1,050千円減少いたしました。これは、長期借入金が1,050千円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は200,756千円となり、前事業年度末に比べ55,944千円増加いたしました。
(純資産)
当中間会計期間末における純資産合計は959,536千円となり、前事業年度末に比べ567,597千円増加いたしました。これは、主に東京証券取引所グロース市場への新規上場に伴う新株発行による資本金283,562千円の増加及び資本剰余金283,562千円の増加によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、939,288千円となり前事業年度末に比べ619,747千円増加しました。
当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は51,283千円となりました。これは主に、売上高の増加に伴い税引前中間純利益8,052千円を計上したこと、減価償却費及びその他の償却費14,899千円が発生したこと、前渡金が18,942千円減少したこと、契約負債が14,650千円増加したこと、未払消費税等が28,418千円減少したことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は37,393千円となりました。これは主に、本社オフィスの移転などに伴う有形固定資産の取得による支出39,806千円、基幹システムの開発などに伴う無形固定資産の取得による支出15,513千円、敷金及び保証金の回収による収入17,108千円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は605,857千円となりました。これは主に、東京証券取引所グロース市場への新規上場に伴う株式の発行による収入567,124千円、短期借入れによる収入60,000千円などによるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
当中間会計期間における研究開発活動の金額は、18,085千円であります。
なお、当中間会計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。