第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、大企業・製造業において半導体などの部品供給不足が徐々に解消し、自動車産業を中心に生産が持ち直しました。また、原材料価格の上昇が一服し、製品への価格転嫁の動きが進んだため、7四半期ぶりに景況感が回復しました。そして、大企業・非製造業においては、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5月より「5類感染症」に引き下げられ、外国人観光客が増加したことや対個人サービスの回復により収益が改善しました。景気の先行きについては、製造業において生産の回復基調が続くものの、非製造業において人手不足や海外経済の動向が懸念材料となっております。

 当業界におきましては、ユーザ企業における情報化投資計画は、業務のIT化、デジタル化への推進に関心が高止まっており、景気の先行きに不透明感があるものの、比較的堅調な水準にあります。

 このような環境のなかで、当社グループは、システムインテグレータとして、多様化するお客様のニーズに対応し、積極的に営業展開を進めてまいりました。

 具体的には、当社の情報システム資産を活用したサービス商品の拡販を重点課題とし、商品化の促進やシステム運用業務売上の拡大に取り組んでまいりました。

 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高90億32百万円(前年同期比4.9%増)、営業利益23億4百万円(同3.1%増)、経常利益26億40百万円(同2.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益18億12百万円(同16.9%増)となりました。

 セグメントの業績は次のとおりであります。

①情報処理・ソフトウェア開発業務

 情報処理・ソフトウェア開発業務としましては、ソフトウェア開発業務、システム運用業務、ファシリティサービス業務等であります。当第2四半期連結累計期間においては、ソフトウェア開発業務やシステム運用業務が堅調に推移したことにより、売上高は81億98百万円(前年同期比5.3%増)、セグメント利益は20億99百万円(同1.0%増)となりました。

②機器販売業務

 機器販売業務としましては、当社で開発したシステムに必要なサーバ、パソコン、プリンター、周辺機器等のハードウェアの販売業務であります。当第2四半期連結累計期間においては、ソフトウェアの導入や更新に伴うハードウェア販売が増加したことにより、売上高は6億56百万円(前年同期比1.2%増)、セグメント利益は1億68百万円(同38.2%増)となりました。

③リース等その他の業務

 リース等その他の業務としましては、各種事務用機器のリース、ビル・マンションの不動産賃貸の業務であります。当第2四半期連結累計期間においては、建設業界向け事務機器レンタル収入、不動産賃貸業務が共に堅調に推移したことにより、売上高は1億77百万円(前年同期比3.9%増)、セグメント利益は36百万円(同5.1%増)となりました。

 

(2)財政状態の状況

 当第2四半期連結会計期間末において総資産は380億24百万円となり、前連結会計年度末に比べて25億76百万円増加しました。これは、主として投資有価証券が45億38百万円増加したことによるものです。また、総負債は62億98百万円となり、前連結会計年度末に比べて1億61百万円増加しました。これは、主として繰延税金負債が10億10百万円増加したことによるものです。また、純資産は317億26百万円となり、前連結会計年度末に比べて24億14百万円増加しました。これは、主としてその他有価証券評価差額金が22億74百万円増加したことによるものです。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間において、営業活動によるキャッシュ・フローが10億53百万円の増加、投資活動によるキャッシュ・フローが12億17百万円の減少、財務活動によるキャッシュ・フローが16億90百万円の減少となりました。この結果、当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比較して18億54百万円減少し、14億11百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローの増加は、主として税金等調整前四半期純利益26億22百万円によるものです。なお、前年同四半期連結累計期間は17億15百万円の増加でした。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローの減少は、主として投資有価証券の取得による支出27億40百万円によるものです。なお、前年同四半期連結累計期間は7億70百万円の減少でした。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローの減少は、主として配当金の支払額16億93百万円によるものです。なお、前年同四半期連結累計期間は14億8百万円の減少でした。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(7)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

 当第2四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(8)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、90百万円であります。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。