当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間においては、医療や介護の提供体制を担う人材の不足や財源問題が引き続き継続し、医療ヘルスケア領域における有効求人倍率も全産業平均と比較して高い水準で推移いたしました。
このような事業環境のもと、当第2四半期連結累計期間における人材プラットフォーム事業の売上高は、人材採用システム「ジョブメドレー」において顧客事業所数及び従事者会員数が引き続き順調に増加したことに加え、オンライン研修システム「ジョブメドレーアカデミー」においても顧客事業所数が伸長したことにより増収となりました。医療プラットフォーム事業においても、各プロダクトの顧客への導入が堅調に推移したことにより、利用医療機関数が増加し、増収となりました。売上高が伸長する一方で、事業規模拡大に向けて人材プラットフォーム事業におけるマーケティング活動やオンライン研修システムへの成長投資、並びに医療プラットフォーム事業における人員の増強を継続し、中長期的な成長を見据えた投資を積極的に実施しました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高10,707百万円(前年同四半期比52.3%増)、EBITDA2,756百万円(前年同四半期比75.2%増)、営業利益2,420百万円(前年同四半期比90.3%増)、経常利益2,781百万円(前年同四半期比97.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,884百万円(前年同四半期比94.4%増)となりました。
なお、人材プラットフォーム事業においては、当社グループのサービスを利用して入職した求職者が求人事業所に入職した日付を基準として売上高を計上しているため、一般的に年度の始まりとされている4月に入職が増え、同月に売上高が偏重する傾向があります。そのため、当社グループの業績は、第2四半期連結会計期間に売上高が偏重する傾向があります。
セグメントごとの業績を示すと、以下のとおりです。
なお、セグメント間取引消去額及び各セグメントに配賦されていない全社共通費用の総額は1,198百万円(前年同四半期比11.6%増)です。
当第2四半期連結累計期間においては、利便性の向上に向けたサービスサイトの機能改善を継続的に実施し、人材プラットフォーム事業全体の顧客事業所数は前連結会計年度末比7.9%増の31.7万件となりました。「ジョブメドレー」における応募数は引き続き増加しており、掲載求人数についても前連結会計年度末比4.5%増の32.3万件となりました。
以上の結果、セグメント売上高は7,655百万円(前年同四半期比43.7%増)、全社共通費用配賦前のセグメント利益(営業利益)は3,779百万円(前年同四半期比45.6%増)となりました。
②医療プラットフォーム事業
当第2四半期連結累計期間において、医療プラットフォーム事業全体の利用医療機関数は引き続き増加し、前連結会計年度末比7.2%増の1.5万件となりました。主たる要因としては、調剤薬局向けシステム「Pharms」の新規導入が進んだこと等が挙げられます。
以上の結果、セグメント売上高は2,874百万円(前年同四半期比86.2%増)、全社共通費用配賦前のセグメント損失(営業損失)は38百万円(前年同四半期はセグメント損失(営業損失)224百万円)となりました。
なお、当該営業損失が発生している要因としては、売上総利益率改善のための投資や人員の増強が挙げられます。
③新規開発サービス
当第2四半期連結累計期間において、介護施設検索サイト「介護のほんね」はコンテンツ拡充及び紹介可能施設数の拡充のための積極的な営業活動を継続的に実施しました。
以上の結果、セグメント売上高は178百万円(前年同四半期比11.7%増)、全社共通費用配賦前のセグメント損失(営業損失)は121百万円(前年同四半期はセグメント損失(営業損失)24百万円)となりました。
なお、当該セグメント損失(営業損失)が発生している要因としては、米国において市場調査及びテストマーケティングを実施していることが挙げられます。
(2)財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は18,391百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,192百万円増加いたしました。これは現金及び預金が1,583百万円、売掛金が466百万円増加したこと等によるものであります。固定資産は6,091百万円となり、前連結会計年度末に比べ513百万円増加いたしました。これは投資その他の資産が451百万円、有形固定資産が34百万円、無形固定資産が27百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は24,501百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,690百万円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は5,467百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,038百万円増加いたしました。これは未払法人税等が629百万円、その他の引当金が136百万円、未払費用が110百万円増加したこと等によるものであります。固定負債は1,802百万円となり、前連結会計年度末に比べ408百万円減少いたしました。これは長期借入金が377百万円減少したこと等によるものであります。
この結果、負債合計は7,270百万円となり、前連結会計年度末に比べ629百万円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は17,231百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,061百万円増加いたしました。これは執行役員及び従業員に対する譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に伴い、資本剰余金が29百万円増加し、自己株式が73百万円減少したこと、新株予約権の行使による自己株式の処分に伴い、資本剰余金が267百万円、自己株式が315百万円減少したこと、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純利益を計上したことにより1,884百万円増加したこと等によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,577百万円増加し、15,928百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により獲得した資金は、2,758百万円(前第2四半期連結累計期間は1,254百万円の獲得)となりました。これは税金等調整前四半期純利益2,827百万円に、減価償却費189百万円、のれん償却額112百万円、売上債権の増加額506百万円、法人税等の支払額309百万円等を調整したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により支出した資金は、805百万円(前第2四半期連結累計期間は366百万円の支出)となりました。これは投資有価証券の取得による支出334百万円、事業譲受による支出262百万円、敷金及び保証金の差入による支出144百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により支出した資金は、385百万円(前第2四半期連結累計期間は449百万円の支出)となりました。これは長期借入金の返済による支出413百万円、自己株式の処分による収入47百万円等によるものであります。
(4)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2百万円であります。
(7)従業員数
当第2四半期連結累計期間において、従業員数の著しい増減はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。