第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の分析

当中間連結会計期間(2024年2月~2024年7月)におけるわが国経済は、このところ足踏みもみられるものの、総じて緩やかな回復基調にあります。一方、エネルギー資源や原材料価格の高騰、円安に伴う物価上昇が個人消費に与える影響等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。

当社グループは、お客様のライフスタイル作りのサポートとして「より良い商品」「より良い価格」「より良いサービス」をモットーに、新しい価値観の提案・提供を通して社会の発展に貢献することを経営の基本方針に、既成概念にとらわれることなくチャレンジを続け、インターネット通販事業を中心に事業活動を行っております。

事業のセグメント別の業績は、次のとおりであります。

 

①インターネット通販事業

当中間連結会計期間(2024年2月~2024年7月)における国内の家電小売業界におきましては、旅行や各種イベントが正常化したことによりデジタルカメラ関連、又平年に比べて気温が高めに推移したことによりエアコン等の季節商品が好調に推移いたしました。

このような状況の中、当社が出店する「Yahoo!ショッピング」「楽天市場」「Amazonマーケットプレイス」等の外部サイトの売上高は、ポイント等の効果的な販促施策の展開により、スマートフォン、デジタルカメラ、カメラ用レンズ、エアコン、冷蔵庫、ヘッドフォンを中心に好調に推移いたしました。今後も売れ筋商品の在庫施策等により更なる売上高確保に努めてまいります。

商品購入検討時の問い合わせ用にWEB接客ツールのチャット機能を導入している「ecカレント」オリジナルサイト、「楽天市場」及び「Yahoo!ショッピング」の外部サイトにおける大型家電の配送設置サービスは、きめ細やかな接客を通してそれぞれのユーザーに合った提案を行うよう努めております。また、エアコン、冷蔵庫、洗濯機等の大型商品のご注文の際、不明な点、質問に対して「ecカレント設置ご相談ダイヤル」を設置し、オペレーターが電話にて丁寧に対応させて頂いております。さらに、都内23区を中心としたエリアにおいて最短2日で、大型家電品の設置配送を行うサービスについて、よりお得な商品をお買い求め頂けるよう一層の商材の充実を図りました。また、スピーディーに届けられるよう更なる納期短縮の取組みを行いました。

2024年5月、「ecカレント」オリジナルサイトにおいて、エアコンの最大5万円引きの『今得割』クーポン施策を行いました。エアコンの品揃えに関しても今期は大幅に拡大し、平年に比べて気温が高い今年の気候要因の追い風もあり、全体的な売上高の底上げに寄与しました。また同5月より、お客様へ当サイトにいつ買いに来て頂いてもお得さを感じてもらえるように、1回のご注文金額5,500円(税込)以上ご購入頂いた会員様のうち、抽選で100人に1人の方へ、ご注文金額の全額分のポイントバック、又当選者以外のお客様へも、もれなく200ポイントをポイントバックするキャンペーンを継続的に実施し、おかげさまで売上高も堅調に推移いたしました。

当社のプライベートブランド『 enas(イーネーズ)』のコンパクト除湿機「すみっこドライ」においては、これまで2023年10月より当社運営のネット通販サイトで発売しておりましたが、このたび2024年7月より株式会社カタログハウスが発行するカタログ雑誌 通販生活『7・8月号』及び同社のウェブサイト「ウェブ通販生活」においても販売を開始しました。

当社が運営する家電レンタルサイト「レントコ」においては、2024年5月に除湿機、同6月にスポットクーラーの月額定額レンタル早割キャンペーンを行う等販促強化を図りました。また、法人取引の強化も行うことで売上高実績においてプラスに寄与しました。

各カテゴリにおける前中間連結会計期間比では家電7.9%増、パソコン82.4%増、周辺機器・デジタルカメラ0.4%増となりました。

売上高及び利益面に関しましては、前中間連結会計期間比で増収増益となりました。

その結果、当中間連結会計期間は、売上高は14,406百万円(前中間連結会計期間比13.0%増)、営業利益265百万円(前中間連結会計期間比22.1%増)となりました。

 

インターネット通販事業の売上・受注件数等の推移

 

 

売上高(百万円)

営業損益(百万円)

受注件数(千件)

棚卸資産回転率

(回転/年換算)

当中間連結会計期間

14,406

265

527

11.1

前中間連結会計期間

12,750

217

566

10.1

 

※セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しております。

 

 

 

 

 

 

(百万円)

 

家電

パソコン

周辺/デジカメ

その他

合計

当中間連結会計期間

7,012

2,654

4,168

571

14,406

前中間連結会計期間

6,500

1,455

4,153

640

12,750

 

※当該数値は、独立監査人による期中レビューを受けておりません。

 

②ビューティー&ヘルスケア事業

株式会社エックスワンにおいて展開される、ビューティー&ヘルスケア事業においては、新商品として、2024年6月に「歯と口内の健康」を科学するトゥーサップシリーズより医薬部外品「トゥーサップ 薬用液体歯ミガキ MD」、1回分使い切りサイズのエックスリュークス ダーマ リジュビネイター パウチ(化粧水)、同7月にエックスリュークス ラデュワリー セラムシャンプー&セラムトリートメント パウチを発売しました。また、同7月に従来品から抗菌作用をもつ植物エキスを新たに4種配合した手にも環境にもやさしい「クリームクレンザー」を発表しました。おかげさまで売上高は堅調に推移いたしました。

会員ビジネスにおいては、WEB会議アプリケーションによる動画(ライブ含む)配信を活用したオンラインセミナーに加えて、2024年5月から6月にかけて東京、大阪、福岡、新潟で対面でのセミナーを開催し、会員とのきめ細やかなコミュニケーションを行っており、売上高は堅調に推移いたしました。

エックスワンの直営店舗「エックスリュークス横浜」では、2024年6月にヘアケア商品50%オフキャンペーンを開催し、ヒト幹細胞培養液配合コスメエイジングケア4点セットか、又はインドのアーユルヴェーダ伝承HERBスカルプケア4点セット購入者を対象に、先着順で植物エキス配合自然派ボディシャンプーミニボトル(80ml)のプレゼントキャンペーンを実施しました。同7月には紫外線対策・美白ホワイトケア・保湿ケア大強化キャンペーン等各種販促施策によりブランディングの強化を図りました。

また、ウェルエイジングクリニック南青山と提携を行い、株式会社エックスワンがこれまで培ってきたエイジングケアに関するノウハウを活用し、WEBやSNSを活用した販促支援等の各種サービスを展開しております。

売上高に関しましては、会員向けビジネスは概ね計画通り推移する一方で、卸販売の免税店舗において中国からの訪日観光客の本格的な回復にはまだ時間を要するものの、欧米、アジアからの訪日観光客がコロナ禍前の水準に戻ってきており全体として前中間連結会計期間を上回る結果となりました。利益面に関しましては、免税店舗でのエックスリュークスシリーズ等比較的利幅の大きい高価格帯アイテムの売上高の伸長やコスト削減の効果もあり前中間連結会計期間比で黒字に転換いたしました。

その結果、当中間連結会計期間は、売上高は393百万円(前中間連結会計期間比2.9%増)、営業利益5百万円(前中間連結会計期間は21百万円の営業損失)となりました。

 

 

ビューティー&ヘルスケア事業の売上推移

(百万円)

 

パーソナルケア

ヘルスケア

その他

合計

当中間連結会計期間

210

121

61

393

前中間連結会計期間

188

106

87

382

 

※セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しております。

※当該数値は、独立監査人による期中レビューを受けておりません。

 

③その他事業(「各種販売支援事業」、「3PL事業」、「不動産事業」)

「各種販売支援事業」においては、ラオックス・グローバルリテーリング株式会社の国内免税店舗等において訪日観光客向け販売や株式会社エックスワン商品の会員向け販売のシステム・物流支援等を行っております。

「3PL事業」においては、当社が運営する「ecカレント」をはじめインターネット通販サイト運営で培ってきたノウハウを基に、販売から物流までワンストップで管理する質の高いシステムをインターネット通販事業者の皆さまに対して提供してきた実績を活かし、物流倉庫・受注管理・出荷の包括的な物流支援サービスである本事業の更なる強化を図っております。パソコンや家電以外に自転車等のアイテムやスポット対応等柔軟な対応により、ビジネスは堅調に推移しております。

「不動産事業」においては、国内案件のみならず、海外のお客様も対象に、不動産の売買・賃貸等に関する仲介事業を展開しております。

その結果、当中間連結会計期間の売上高は175百万円(前中間連結会計期間比24.9%減)、営業損失6百万円(前中間連結会計期間は48百万円の営業利益)となりました。

 

以上の結果、当中間連結会計期間は、売上高14,947百万円(前中間連結会計期間比12.2%増)、営業利益57百万円(前中間連結会計期間比10.0%増)、経常利益53百万円(前中間連結会計期間比11.4%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は34百万円(前中間連結会計期間比50.7%増)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

資産、負債及び純資産の状況

(資産の部)

当中間連結会計期間末における資産は、前連結会計年度末に比べ664百万円増加し、6,868百万円となりました。これは主に、現金及び預金276百万円増加、売掛金275百万円増加、商品75百万円増加によるものであります。

(負債の部)

当中間連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ707百万円増加し、3,922百万円となりました。これは主に、買掛金1,185百万円増加、短期借入金500百万円減少によるものであります。

(純資産の部)

当中間連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ42百万円減少し、2,946百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益34百万円の計上、配当金の支払82百万円によるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況の分析

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ276百万円増加し、925百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において営業活動の結果増加した資金は、1,042百万円(前中間連結会計期間は67百万円使用)となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前中間純利益49百万円、非資金項目である減価償却費90百万円、仕入債務の増加額1,185百万円であり、支出の主な内訳は、売上債権の増加額275百万円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において投資活動の結果使用した資金は、146百万円(前中間連結会計期間は201百万円使用)となりました。支出の主な内訳は、無形固定資産の取得による支出75百万円、貸付けによる支出61百万円によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間において財務活動の結果使用した資金は、619百万円(前中間連結会計期間は119百万円使用)となりました。支出の主な内訳は、短期借入金の純減額500百万円、長期借入金の返済による支出35百万円、配当金の支払額82百万円によるものであります。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

 

(5) 生産、受注及び販売の実績

当中間連結会計期間において、インターネット通販事業及びその他事業の商品仕入実績及び販売実績、ビューティー&ヘルスケア事業の商品仕入実績が著しく変動いたしました。

 

① 商品仕入実績

 

 

 

セグメントの名称

 

仕入高(千円)

 

前中間連結会計

期間比(%)

インターネット通販事業

12,436,905

+11.9

ビューティー&ヘルスケア事業

78,006

△14.9

その他事業

91,948

+18.5

 

(注) 1.セグメント間の取引は、相殺消去しておりません。

2.インターネット通販事業における商品カテゴリー別仕入は、次のとおりであります。

 

 

 

商品カテゴリー

 

仕入高(千円)

 

前中間連結会計

期間比(%)

家電

6,060,304

+6.3

パソコン

2,327,308

+73.3

周辺機器/デジタルカメラ

3,649,388

+0.8

ソフト

117,227

△13.4

その他

282,676

△11.8

合  計

12,436,905

+11.9

 

(注) その他カテゴリーには、時計・ブランド・生活用品・雑貨等が含まれております。

 
② 販売実績

 

 

 

セグメントの名称

 

売上高(千円)

 

前中間連結会計

期間比(%)

インターネット通販事業

14,406,656

+13.0

その他事業

175,763

△24.9

 

(注) 1.セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しております。

2.インターネット通販事業における商品カテゴリー別売上は、次のとおりであります。

 

 

 

商品カテゴリー

 

売上高(千円)

 

前中間連結会計

期間比(%)

家電

7,012,677

+7.9

パソコン

2,654,439

+82.4

周辺機器/デジタルカメラ

4,168,336

+0.4

ソフト

147,928

△9.8

その他

423,274

△11.1

合  計

14,406,656

+13.0

 

(注) その他カテゴリーには、時計・ブランド・生活用品・雑貨等が含まれております。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等は行われておりません。